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12月号 伝統の甲州味噌を通して大切な事を次世代に語り継ぐ若旦那

今回は、山梨伝統の「甲州味噌」を甲府で140年間作り続けている、とても歴史あるお味噌屋さんの若旦那、五味仁さんのところへおじゃましてきました。

甲州味噌とは?

甲州味噌とは、その名の通り山梨県特有のお味噌。普通の味噌が米や麦のどちらか片方の麹(こうじ)を使って作るのに対し、甲州味噌はその両方の麹を約半々の割合で使って作る特殊なお味噌なんです。

米麹+麦麹=甲州味噌

甲州味噌・ほうとうの歴史

昔お米がとても貴重だった時代の人たちは、二毛作で麦をたくさん作っていました。それを炊いて食べたり小麦粉に加工したり、そこからさらに「ほうとう」の麺を作ったりしていたそうですが、甲州味噌も、そうした背景から米麹と麦麹を混ぜて作るという製法になったのではないかと言われています。そして流通手段が馬しかなかった時代に、身近にある野菜などをできるだけ使って食事を用意しようという当時の人たちの知恵が重なって「ほうとう」という郷土食が生まれたのではないかと言われています。

イラスト:ほうとう

五味さんはこのルーツに絡めて、「ほうとう」に関しても誇りとこだわりを強く持っています。山梨の甲州味噌とこの地で採れた野菜で料理した「ほうとう」を食べるという事が、歴史的背景から考えてもつじつまが合う、誇るべき郷土食ではないかという事です。「かぼちゃが無い時期は無くていいじゃん、ほかの野菜を使えば」という五味さん。おそらく本来はそうだったであろう自然な形を大切に考えているそうです。本来かぼちゃの無い時期に外国産のものを使って無理やり材料を揃えたって仕方がないというわけですね。

実際そうした姿勢を大切にする事が、地場産業を活性化させる事にも繋がるのではないかという所まで考えていることに驚きました。

次世代につなぐ 五味さんの活動

さまざまな活動をする五味仁さん

五味さんはこの甲州味噌の作り方を子どもたちに教える体験教室を開いていて、非常に多忙な日々を送っています、この味噌の体験教室を通して子どもたちにさまざまな事を伝え、残していきたいという想いを持っています。

今や、全国どこでも味噌が手に入る便利な時代ですが、「昔はお味噌はみんな家で作っていたんだよ」「自分の所で作ったお味噌でお客さんをもてなすのが本当は最高のおもてなしなんだよ」という、「当たり前」だった事の幸せを子どもたちに伝えたいそうです。

 

次世代へ伝えるお味噌作りのうた「手前みそのうた」

子どもたちが、ひと手間かけて自分で味噌を作り、その味噌で作った料理を食べた時、「なんかいいね」とつぶやいてしまうような、小さいけれど何にも代えがたい気持ちは、確実に次の世代に影響を与えるのではないかと私も思います。

 

子どもたちにも分かりやすいようにと五味さんが作った味噌作りの可愛らしい歌は、最近では保育所などでも教材として採用されているそうです。

 

次の世代への想いや、地場産業の活性化への熱い想いを感じながらお話を伺わせていただきました。
寒さも日増しに厳しくなってくるこの時期、みなさんもちょっとだけ歴史的背景を思いながら、いつもと少し違う「本来あるべき」ほうとうを作ってみませんか?

今月の市民レポーター/片岡健一

取材の日、家でさっそく甲州味噌を使って県産のお野菜をたっぷり入れたほうとうを作って食べてみました。最高のおごっそう、しみじみ旨かったですよ!

 

★今後もレポーターが交代で、甲府市の魅力やイベントなどを紹介します。

 

 

 

 

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