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更新日:2012年3月6日

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株式会社 印傳屋上原勇七 代表取締役社長
甲府印伝商工業協同組合事務局長 上原重樹さんインタビュー

写真:上原氏インタビュー風景歴史ある技術と時代のニーズに応える商品開発力で
甲州印伝の魅力を世界に発信

甲州印伝の歴史

写真:印傳屋江戸時代に、上原勇七(当時、現在は十三代)が鹿革に漆付けする独自の技法を創案し、甲州印伝が始まったそうです。当時は、巾着やたばこ入れなどを中心に上級階層に大変人気があったそうです。江戸時代後期に書かれた、十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」の中には「腰に下げたる、印伝の巾着を出だし、見せる」といった記述があり、当時から甲州印伝が、財布や巾着などの袋物として人々の間で親しまれていたことがわかります。
明治期になると、信玄袋や巾着袋などが内国勧業博覧会において褒章を得るなど、山梨の特産品としての確固たる地位を築きました。
1987年には「経済産業大臣指定伝統的工芸品」に認定され、その技は日本の革工芸の文化を伝える担い手となっています。

甲州印伝の魅力

写真:印伝展示品400年以上の歴史がある甲州印傳。長年、愛されてきた甲州印傳の魅力について伺いました。
「印伝の魅力は持てば持つほど手に馴染むところで、使い込むほどに愛着がわいてくるところですね。鹿革には柔らかい・軽い・強いという特徴があり、バッグなどにしても軽く持ち歩けるので女性にも好評です。その天然素材である鹿革に日本古来の伝統的な素材である漆加工をして製品を作るわけです。柔らかい鹿革に固い漆で文様付けすることを考案し、製品を作ってきた先人達は大変な苦労と工夫を重ねてきたのだと思います。」

脈々と受け継がれてきた甲州印伝の技。印伝といえば「鹿革に漆」といわれる代表的な「漆付け」以外にも「燻(ふす)べ」や「更紗」など甲州印伝には欠かせない熟練した技について伺いました。

漆付け

写真:漆付け作業の様子

甲州印傳で最も代表的な技法。漆の色は黒や赤、白など様々。上原さんは「漆を素材として選んだのは鹿革に装飾性や撥水性を持たせるため。見た目の美しさと実用性を兼ねる工夫された技法です。鹿革に型紙をのせて漆を刷り込むのですが、立体的に、そして均一に刷り込むには熟練の技が必要です。」と言います。

 

 

燻(ふす)べ

写真:燻べの様子

甲州印伝の代表的な漆付けとは異なり、タイコ(筒)に鹿革を張り、藁を焚いてその煙で白い革を茶色に染めるという技法です。「こちらの歴史も古く、漆付けより以前からある技術です。製品の比率は漆付けの製品に比べると少ないですが根強い人気があります。」

 

 

 

更紗(さらさ)

更紗「この技法は革の上に型紙を置き、漆ではなく顔料をのせていきます。漆付けのように一色ではなく、型紙を何度も代えて何色もの顔料をのせていくのですが、均一に色をのせるのには相当な技術が必要になります。」

甲府の伝統を世界へ「INDEN NEW YORK」

写真:INDENNEWYORK上原さんは数年前から海外への商品展開を考えていたそうです。海外を視野に入れてからは市場調査をもとに、デザイナーや社内のプロジェクトチームと検討を重ね、商品開発に注力。「海外向けの商品の特徴は、国内の商品に比べ、少し大きめで、模様はベーシック。金具にしても、日本のお客様は控えめなシルバーを好まれますが、海外ではゴールドを好まれる方が多いですね。印伝の特徴を活かしつつ、国内の商品とはまた違った魅力のある印伝になっています。」と開発した商品に自信を見せてくれました。昨年には、何度かニューヨークの展示会に出展し、改めて手応えを感じたそうです。現在は、ニューヨークの特約店数店と契約し、商品を卸していますが、いずれは直営店を持つことを目標にしているとのこと。甲府発祥の伝統である印伝を世界に広げてくれることを期待しています。

 

上原さんプロフィール
十三代目上原勇七(現(株)印傳屋会長)の長男として生まれる。幼い頃は、住居兼工場(現在の本店)でよく遊んでおり、印傳屋の仕事を身近に感じながら育った。昭和58年に(株)印傳屋上原勇七に入社し、平成16年に代表取締役社長に。甲府印伝商工業協同組合の事務局長も併任する。

甲府印伝商工業協同組合

(株)印伝屋上原勇七
〒400-0811
甲府市川田町アリア201
TEL:055-220-1660
FAX:055-220-1666

●(有)池田商店
〒400-0828
甲府市青葉町9-13
TEL:055-233-7866
FAX:055-226-8889

●武井商店
〒400-0022
甲府市元紺屋町82
TEL:055-253-4388
FAX:055-253-4020

●中里印伝製造所
〒400-0867
甲府市青沼2-19-17
TEL:055-233-0580
FAX:055-233-1117

●(有)印伝の山本
〒400-0862
甲府市朝気3-8-4
TEL:055-233-1942
FAX:055-228-3922

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