カメラ 4月4日 はれ時々くもり

   
天津司神社 渡御はじまり 小瀬スポーツ公園の中をぞろぞろ…
お舟囲いの中 天津司の舞 ご利益がある木刀

 「天津司の舞」をご存じですか?

 「てんづしのまい」というちょっと変わった読み方で、小瀬町の
天津司神社に古くから伝わる、日本最古の人形芝居とも言われ
る伝統芸能です。昭和51年には全国でも数少ない、国の重要
無形民俗文化財に指定されています。

 起源は明らかではなく、「昔、小瀬の里がまだ開かれないころ、
12神が天から下り舞楽を奏したが、その後2神は天に帰り、1神
は西油川町の鏡池に飛び入ってなくなった。しかし残る9神が舞楽
を奏しつづけ、小瀬の里が開かれたので、役人がこの神を模して
神様をつくり、これが舞楽の始まり」という神話のような、ステキな
伝説が残っています。

 毎年、4月10日に近い日曜日に行われ、小瀬町の天津司神社
から隣町・下鍛冶屋町の諏訪神社までの約1kmの道のりを、9体
の神像(人形)が渡御します。人形はほぼ等身大で、2〜3人で
操り、持っている楽器や顔型から、御鼓様(おつつみさま)、御笛様、
鬼様、御姫様など、9体それぞれ名前がつけられています。笛と
太鼓のおはやしの中、白装束姿の天津司の舞保存会の方たちが
人形を支えながら、お成り道を渡御しますが、その間、人形の顔は
やはり神様で尊いものだということで、赤い布で隠されています。

 諏訪神社に着いてから、人形は「お舟囲い」と呼ばれる丸く張ら
れた幕の中でいよいよ舞を披露。笛や太鼓にあわせて人形が幕の
上へ次々と現れる様子を、私たちはお舟囲いのまわりから見つめる
のですが、今まで見たことがない不思議な感じ。この舞は神々の
水上での舞を再現したものと言われているのがうなずけます。

 そして、舞のクライマックスとも言えるのが鳥帽子をかぶった御鹿島
様(おかしまさま)の登場です。御鹿島様は舞の途中で何回か、木で
つくられた刀を私たちにむかって投げるのです。みんな、それを競い
合うように拾うのですが、そのわけを聞いて納得!拾えた人には
ご利益があるのだそうです。私は、と言うと、撮影に夢中で拾えま
せんでした・・・

 私は甲府に住んでいながら、この「天津司の舞」のことを市民レポー
ターになってから知りました。今日、初めて実際に見た感想ですが、
古くから伝わり、とても味のあるお顔の人形や不思議な舞の様子は
本当に神秘的!幽玄という言葉がぴったりです。
 こういった伝統芸能は後継者不足などでたえてしまうこともあります
が、この「天津司の舞」は小瀬町の人たちが保存会を結成して、町ぐ
るみで守り伝えています。いろんな意味でとってもすばらしい「天津司
の舞」、ず〜っと継承していってほしいですし、もっと多くの人に見て
もらいたいですね。
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