午後1時00分 開 会
○議長(谷川義孝君)
 ただいまから平成15年6月甲府市議会定例会を開会いたします。

午後1時01分 開 議
○議長(谷川義孝君) 
 これより本日の会議を開きます。
 報告事項を申し上げます。
 本定例会に提出する議案につき、市長から通知がありました。
 提出議案は、議事日程記載のとおりでありますので、朗読を省略いたします。
 次に、市長から議会に報告すべき事項であります報第17号から報第23号までの7件が提出されました。
 既に各位のお手元に配付いたしてありますので、御了承願います。
 次に、監査委員から平成15年2月末、3月末の例月出納検査報告書が提出されました。
 お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。
 次に、平成15年3月定例会以降、県下市議会議長会の会議が開催され、随員とともに出席い
たしました。
 会議の概要につきましては、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。
 次に、金丸三郎君は一身上の都合により、本日欠席する旨の届け出がありました。
 以上で報告を終わります。
 これより日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、会議規則第167条の規定により
    依 田 敏 夫 君
    柳 沢 暢 幸 君
    石 原   剛 君
を指名いたします。
 次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期定例会は、招集の日から6月12日まで10日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

           (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(谷川義孝君)
 御異議なしと認めます。
 よって、今期定例会の会期は10日間とすることに決しました。
 次に、日程第3 議案第56号から日程第11 議案第64号までの議案を一括議題といたします。
 市長から、上程議案全部に対する提案理由の説明を求めます。
 なお、提案理由の説明に先立ち、市政運営について所信の一端を述べたい旨の申し出がありま
すので、これを許します。
 市長 宮島雅展君。

           (市長 宮島雅展君 登壇)

○市長(宮島雅展君) 
 本日ここに6月市議会定例会を開会するにあたり、私の市政運営に対する所信の一端を申し述べさせていただきたいと存じます。
 私は、去る2月2日の選挙におきまして市長に就任し、以来4か月余を経たわけでありますが、この間、でき得る限り、より多くの市民の方々と直接語り合う機会を持つよう努めながら、私の市政運営の基本理念であります、「市政は市民のためにある」の実践といたしまして、市民満足度を高めるための諸施策に取り組んでまいりました。
 また、職員政策対話をはじめとした新たな政策推進システムの導入や、簡素で効率的な組織機構の構築など、内部管理体制の大胆な改善・改革にも積極的に取り組んできたところであります。今後も引き続き、対話等を通じて市民の方々からお寄せいただいた御意見・御期待にこたえられるよう、果敢に取り組んでまいりたいと考えております。
 さて、本市を取り巻く最近の社会経済環境は、イラク戦争による世界経済の先行き懸念や株価低迷の影響などにより、依然として景気動向は抑制基調で推移しており、先日の大手金融機関への公的資金の投入に見られますように、金融・経済情勢全般にわたり、その不確実性を拭いきれない状況にあります。
 また、出生率の回復が見られない中にあって、少子高齢化は一層進行しており、医療・介護・福祉に関わる行政需要は増加を続けながら、多様化、重層化の様相を呈してきております。
 さらには、地球環境保全と循環型社会の構築、そして逼迫する廃棄物処理問題への対応など、環境共生による持続可能な社会の構築が急務となっております。
 このような中にあって、地方分権改革の第2ステージであります地方税財源の充実確保に向けた、いわゆる三位一体による税財政構造改革の道筋は未だ定まっておらず、地方自治体は今後の財政運営に確たる見通しを持ちがたい状況にあります。
 こうした諸情勢に対しましては、市民生活への影響を極力抑えながら、その安定に努めることが市政運営の基本であり、行政の役割であります。
 本市は今、住民に最も身近な総合的な行政主体として、また国・県との役割分担を踏まえた自立した行政主体として、当面する諸課題に的確かつ迅速に対処しながら、将来世代に自信と誇りをもって引き継げるまちの創造を図っていくことが求められております。
 このたび発表いたしました新政策プラン『「わ」の都・こうふプロジェクト』は、こうした状況を認識しつつ、都市づくりの基本理念を『市民と創る温もり優しさ「わ」の都・こうふ』といたしまして、私のまちづくりに対する考えをつまびらかにし、今後の市政の進むべき方向を中期的な観点から明らかにしたものであります。
 既に、市民生活に直結した、あるいはまた早期に実現を図ることが効果的な施策につきましては、昨年度末並びに本年度当初に所要の措置を講じたところであり、今6月市議会定例会へも一部予算を上程いたしました。
 今後、市民並びに議員各位の御支援と御協力をいただきながら、おおむね3年間を目安と致しまして、プランに位置づけました施策の着実な推進を図ってまいる所存でありますので、御理解を賜りますようお願い申し上げる次第であります。
 ただいま申し述べました「まちづくり」の中期的な基本指針を踏まえた上で、本年度の市政執行にあたりましては、
一、 対話重視と市民参画による合意を基本とした開かれた市政を推進し、重要諸課題の早期解決を図ること。
一、 市民のライフスタイルやニーズの変化に適応した、市民・生活者起点による質の高い行政サービスの展開を図ること。
一、 かけがえのない市民の宝である子どもたちの健やかな成長を図るとともに、高齢者や障害者が地域の中で心豊かに暮らせる社会の実現に努めること。
一、 中立性、公平性に配慮する中で、受益者負担、原因者負担並びに世代間負担の適正化を図ること。
一、 地域経済の活力再生に向け、まちなかの賑わい創出や地場中小企業振興対策など、効果的で時宜を得た施策の積極的な推進を図ること。
一、 高次都市機能集積による甲府駅周辺の拠点性を高めるほか、計画的な市街地整備を進め、地域の特性を踏まえた土地利用の促進を図ること。
 以上6点に視点をおいて取り組んでまいる所存であります。
 御理解を賜りますようお願い申し上げます。
 引き続きまして、本日の市議会定例会に提案いたしました案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。
 まず、議案第56号「甲府市・敷島町合併協議会の設置について」は、地方自治法及び市町村の合併の特例に関する法律に基づき、協議により規約を定め、合併協議会を設置するについて、議会の議決を求めるものであります。
 甲府市と敷島町との合併協議会設置につきまして、敷島町住民から、市町村の合併の特例に関する法律第4条第1項の規定に基づき、平成15年1月10日に本市との合併協議会設置を求める請求が敷島町長に対し提出されました。
 これを受け、1月14日に敷島町長から合併協議会設置協議について、議会に付議するか否かを求められたところであります。
 私は、この住民発議を真摯に受けとめ、今後、本市と敷島町との間で協議の場を設け、合併について議論すべきであると考え、去る4月10日に、敷島町長に対し、市町村の合併の特例に関する法律第4条第3項の規定に基づき、合併協議会設置協議について議会に付議する旨の回答を行ったものであります。
 これに対して、4月14日に回答受理の通知がありましたので、市町村の合併の特例に関する法律第4条第5項の規定に基づき、敷島町との合併協議会を設置することについて、議会の議決をいただきたく議案の提出を行ったところでございます。
 議員の皆様の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 次に、議案第57号「専決処分について」は、平成14年度の甲府市老人保健事業特別会計において、国庫支出金等の交付遅延により、歳入が歳出に不足するため、地方自治法施行令第166条の2の規定により、平成15年度の歳入を繰り上げて充用するための補正を行ったものであります。
 この案件につきましては、その処理に急を要し、市議会を招集する暇がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定により専決処分を行い、同条第3項の規定により議会の承認を求めるものであります。
 次に、議案第58号「平成15年度甲府市一般会計補正予算(第1号)」につきましては、歳出において、第1款議会費は、議員給与費等に係る議会費を更正するための補正であります。
 第2款総務費は、特別職給与費等に係る総務管理費、住民基本台帳ネットワークシステム構築事業費に係る戸籍住民基本台帳費及び特別職給与費に係る監査委員費を追加更正するための補正であります。
 第3款民生費は、福祉関係計画策定推進事業費等に係る社会福祉費、民間保育所等施設整備事業費に係る児童福祉費及び生活保護総務費に係る生活保護費を追加するための補正であります。
 第4款衛生費は、健康づくり推進事業費等に係る保健衛生費を追加するための補正であります。
 第6款農林水産業費は、農業経営基盤強化促進対策事業費に係る農業費を追加するための補正
であります。
 第7款商工費は、融資対策事業費等に係る商工費を追加するための補正であります。
 第8款土木費は、増坪1号線整備事業費等に係る道路橋りょう費、甲府駅周辺拠点形成事業費等に係る都市計画費及び市営住宅整備事業費に係る住宅費を追加するための補正であります。
 第9款消防費は、防災行政用無線費等に係る消防費を追加するための補正であります。
 第10款教育費は、一般職給与費に係る教育総務費、小学校校舎整備拡充事業費等に係る小学校費、中学校校舎整備拡充事業費等に係る中学校費、高等学校施設耐震診断事業費等に係る高等学校費、知識交流事業費等に係る社会教育費及び幼児教育センター管理費に係る幼児教育振興費を追加更正するための補正であります。
 歳入につきましては、第10款使用料及び手数料、第11款国庫支出金、第12款県支出金、第15款繰入金、第17款諸収入及び第18款市債を追加するための補正であります。
 債務負担行為の補正は、防災情報システムサーバ機器賃借料を追加するものであります。
 地方債の補正は、起債充当事業費等の補正による借入れ限度額を追加変更するものであります。
 次に、議案第59号「平成15年度甲府市老人保健事業特別会計補正予算(第2号)」につきましては、歳出において、第1款総務費を追加するための補正であります。
 歳入につきましては、第6款諸収入を追加するための補正であります。
 次に、議案第60号「甲府市手数料条例の一部を改正する条例制定について」は、住民基本台帳カードの交付に係る手数料の額を定めるとともに、手数料の免除に関する事項等について所要の改正を行うための一部改正であります。
 次に、議案第61号「甲府市悠遊館条例の一部を改正する条例制定について」は、市民の文化教養の向上を図るため、地域住民のコミュニティ活動の拠点施設として、新たに北部悠遊館を設置するための一部改正であります。
 次に、議案第62号「甲府市消防団員退職報償金支給条例の一部を改正する条例制定について」は、消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律施行令の一部改正に伴い、非常勤消防団員の退職報償金の支給額の引き上げを行うための一部改正であります。
 次に、議案第63号「甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について」は、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、保険料の基礎賦課額及び介護納付金賦課額の総額の算定基準を改正し、並びに介護納付金賦課額の賦課限度額を改定するとともに、地方税法の一部改正に伴う所要の改正を行うための一部改正であります。
 次に、議案第64号「甲府市市立の学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、学校医等の公務災害補償について、介護補償の限度額の改定を行うための一部改正であります。
 以上が、本日提案いたしました案件の大要であります。
 御審議のうえ、御協賛賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わります。
○議長(谷川義孝君) 
 以上で説明は終わりました。
 お諮りいたします。
 6月4日、5日は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

           (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(谷川義孝君) 
 異議なしと認めます。
 よって、6月4日、5日は、本会議を休会することに決しました。
 休会明け本会議は、6月6日午後1時から開会、提出議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。
 本日は、これをもって散会いたします。

               午後1時21分 散 会
         
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