昭和53年12月甲府市議会臨時会議事日程 (2)

      昭和53年12月13日(水)午後1時

  報  告

第1  議案第122号 甲府市職員給与条例の一部を改正する条例制定に

            ついて

第2  議案第123号 甲府市学校職員給与条例の一部を改正する条例制定

             について

第3  議案第124号 議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の

             一部を改正する条例制定について

第4  議案第125号 特別職の職員で常勤のものの期末手当に関する条例の

             一部を改正する条例制定について

第5  議案第126号 甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定に

             ついて

第6  議案第127号 昭和53年甲府市一般会計補正予算(第5号)

第7  議案第128号 昭和53年度甲府市公益質屋事業特別会計補正予算

             (第1号)

第8  議案第129号 昭和53年度甲府市下水道事業特別会計補正予算

             (第4号)

第9  議案第130号 昭和53年度甲府市交通災害共済事業特別会計補正

             予算(第1号)ついて

第10 議案第131号 昭和53年度甲府市中央卸売市場事業会計補正予算

             (第2号)

第11 議案第132号 昭和53年度甲府市農業共済事業会計補正予算

             (第2号)

第12 議案第133号 昭和53年度甲府市病院事業会計補正予算(第2号)

第13 議案第134号 昭和53年度甲府市水道事業特別会計補正予算

             (第2号)

第14 議案第135号 市道路線の認定について(国母工業団地1号線ほか

             6路線)

第15 議案第136号 市道路線の認定について(泉1号線ほか16路線)

第16 議案第137号 工事委託契約の締結について(市道荒川1号線に

             架かる陣場橋整備工事の委託施工)

第17 議案第138号 甲府都市計画下水道事業受益者負担に関する条例の

             一部を改正する条例制定について

第18 議案第139号 請負契約の変更契約締結について(山城幹線下水道管

             布設工事(シードル工))

第19 議案第140号 請負契約の変更契約締結について(大津鎌田川幹線

             下水道管布設工事(シードル工))

第20 議案第141号 請負契約の変更契約締結について(大津終末処理場

             最終沈殿池機械設備工事)

第21 議案第142号 請負契約の変更契約締結について(大津終末処理場

             スクリーン機械設備工事)

第22 議案第143号 請負契約の変更契約締結について(大津終末処理場

             主ポンプ機械設備工事)

第23 議案第144号 請負契約の変更契約締結について(大津終末処理場

             塩素減菌機械設備工事)

第24 議案第145号 請負契約の変更契約締結について(大津終末処理場

             エアレーションタンク機械設備工事)

第25 市政一般について質問

 

  (出 席 議 員)

市 川 輝 男君

河 西 富 夫君

塩 野 褒 明君

市 川 正 雄君

伊 藤 常 八君

小河原 正 平君

内 藤 源 一君

長瀬 正左衛門君

内 藤 秀 治君

石 川 達 郎君

上 田 英 文君

小 林 淳 光君

原 田 正八郎君

内 藤 幸 男君

武 川 和 好君

石 丸 あきじ君

樋 口 精 一君

森 沢   茂君

早 川 光 圀君

三 井 五 郎君

込 山 貴 雄君

小 林   匡君

堀 込 徳 一君

堀 内 光 雄君

土 屋   直君

小 林 康 作君

秋 山 慎次郎君

臼 井 成 夫君

早 川 武 男君

溝 口 一 雄君

小 沢 綱 雄君

中 西   久君

                          32名 

 

  (欠 席 議 員)

浅 川 朝治朗君

清 水 清 富君

山 中 繁 芳君

風 間 良 興君

柏 原 保 幸君

渡 辺 儀 市君

 

 

                           6名

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長 輿 石   正君

総務 担当 主幹 臼 田 茂 治君

庶務 担当 主査 松 本 康 成君

調査 担当 主査 大日方 好 一君

議事 担当 主幹 平 嶋   泰君

議事 担当 主査 功 刀   尊君

記録 担当 主査 中 尾 良 次君

 

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長 河 口 親 賀君

中央卸売市場長 小 林 一 彦君

助     役 吉 田 三 郎君

市立甲府病院長 柿 崎   勉君

収  入  役 保 坂 昌 新君

〃 事務 局長 内 藤   恒君

参     事 三 神 岩 一君

教 育 委員長 小 池 幸 蔵君

市 長 室 長 深 沢 正 照君

教  育  長 岩 波 民 造君

企 画 部 長 荻 原 克 己君

教  育 次長 山 本 義 邦君

総 務 部 長 新 藤 昭 良君

水 道 管理者 坂 本 友 幸君

市 民 部 長 神宮寺   茂君

水道局業務部長 塩 見 善 之君

社 会 部 長 岡 田 政 治君

〃 工務部長 三 沢 国 義君

環 境 部 長 中 村 悦 三君

選挙管理委員長 関   和 夫君

建 設 部 長 一 瀬   勇君

農業委員会会長 土 屋 活 郎君

都市 開発 部長 丸 山   忍君

公 平委 員長 堀 内 亀太郎君

下 水 道 部 長 志 村 泰 介君

代表 監査委員 飯 野 守 平君

 

固定資産評価員 広 瀬 順 作君

 

 

 

 

 

     午後1時7分 開講

 

○議長(上田英文君)

 

 これより本日の会議を開きます。

 

 報告事項を申し上げます。

 

 渡辺儀市君は病気療養中のため今会期中、柏原保幸君、山中繁芳君は一身上の都合により本日、清水清富君は一身上の都合により本日、及び明日、古屋経済部長は一身上の都合により本日、及び明日、篠原福祉部長は一身上の都合によりそれぞれ欠席する旨の届出がありました。

 

 以上で報告事項を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1から日程第24まで24案、及び日程第25市政一般について質問を一括議題といたします。

 

 これより上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。

 

 この際念のため申し上げます。

 

 質疑、質問については重複を避け簡明に願います。なお当局の答弁もその趣旨を十分把握され簡明率直にされまして議事進行に御協力願います。

 

 発言通告者は5名であります。各会派の発言順序は今期は日本共産党からであります。お手元に発言通告書を配付いたしてありますのでこれに基づいて進めてまいります。

 

 最初は日本共産党の武川和好君

 

      (武川和好君 登壇)

 

○武川和好君

 日本共産党を代表いたしまして12月定例会の一般質問を行います。

 

 まず、市長の政治姿勢についてお伺いをいたします。

 

 河口市長は昭和50年第2期目出馬の際、県都甲府市政を、民主公正な革新市政として、教育、福祉、生活環境整備を重点施策とし、また市民対話を基調として、社会党と共産党との組織政策協定を確認し、当選以来積極的に民主市政の推進をいたしてまいりました。教育、福祉、生活環境整備等についてはまさに県下市町村のトップレベルにあるといっても過言ではありません。

さらに市民の期待は、清潔で、親切で、むだのない開かれた地方自治体行政を、そして住民参加による地域福祉を思いきって拡充する。そして長期の不況、異常な円高に加えて減量経営の名による大手の横暴な人減し、下請中小企業いじめなどによる雇用不安、失業の増大は重大な社会的問題です。

また円高、長期不況によって地場産業、あるいは伝統産業、農林業等の荒廃衰退が新たに進み、地方産済の危幾が深刻となっています。これらの問題に対する新たな積極的対応措置は、市長の今日的重要課題であると考えます。これらはまさに地方政治の革新の創造的な進路を切り開く勇気ある決断が必要とされます。

こうした重大な責任ある市長は、いわゆる三者会談問題の真相解明の中で、明確に革新自治体とは無縁な密室政治大事業者の市政への介入、が明瞭となりました。これは戦後一貫して続いた保守市政の残がいが、自民党的密室政治か河口市政にも持ち込まれ、論議の焦点となりました。

しかし市長は勇気と英断をもって、これらの不当介入や密室政治とは断固戦うという姿勢を示されました。わが党は河口市政の今日までの積極的な行政実績と、公正で民主的なガラス張り市政を目指す姿勢については高く評価しているところでございますが、調査特別委員会が終了してから相当の期間を経ている今日、わが党は広く市民との集会などの機会に、市長に対する市民感情も含む立場から話し合いを重ねてきています。

8月以来一時的な市長への不信も、冷静に立ち返った市民の市政への期待は、革新市政のより発展を臨むものが確認できるものです。市長は残された任期を市民本意のこれら施策の実現を目指し、奮斗されるものと思いますが、その決意のほどをお示しいただきたいと思います。

 

 引続いていま知事選挙の告示を1月に控え、激しい前哨戦が展開をされています。県都甲府市の民主的革新市政の定着と、一層の進展は県政、国政の革新の道を切り開かない限り、創造的、民主的豊かな市民の期待にこたえられる開かれた市政の全面的実現は不可能であることは言を待ちません。いまの田辺、望月両派の至烈な戦いは政策論争抜きの保守同志のみにくい抗争であり、あってはならない金権選挙が予想されております。

田辺県政の12年間の功罪は、甲府市民に与えてきた不公正行政特に荒川ダムの一例からみてもすでに明白になっているところです。かたや望月氏は県職員として在職30年、特に幹部職員として、また最終的には副知事として田辺県政12年の歩みをともに協力しあい、積極的に推進をした県政のプランナーでもあります。まさに田辺知事と功罪をともに責任をとる立場にあります。

さらに加えて戦争に子供をやらない、再び軍国主義復活の道だけは歩ませまい、暗黒政治の台頭を阻止しようと有事立法反対の国民的要求が強く発展しておる情勢下で、この天下の悪法、有事立法の立役者であった前防衛庁長官と手を組んだ望月氏に何が期待できますか、市長はこの政治戦にあたっては冷静な態度で、県政の真の革新を目指して奮斗をすべきだと考えます。

当面する地方財政危機の打開財源確保の対策、地方自治制度の抜本的改革、地方交付税率の引上げ、超過負担の解消、地方債制度の改善、事務権限と財原の民主的配分等、住民要求を財政的制度上からも保証する道は、地方政治と国政の革新の展望をもって大多数の市民の合意を得て、市民とともにその方向を目指すことが一番大事なことだと考えますが、市長の決言のほどをお伺いいたします。

 

 次に、刑務所跡地整備事業計画についてお伺いします。すでに本市東部開発振興協議会を中心に、地元住民の意見を十分に聞き、街路、公園、分譲地造成、琢美小移転の計画が決まりました。

しかし跡地周辺の開発がともなわなければ大海の島同然であります。跡地周辺の開発は区画整理事業をもって整備することですでに住民との対話も相当回数持ち、積極的に取組んでいると思われますけれども、基本的な事柄について2点ほどお伺いしておきます。

 

 まず第1は、この区画整理事業は、対象区域であります朝気1丁目、2丁目、城東3丁目に限ってこの事業を施行する考えであると聞き及んでおりますけれども、間違いないかどうか、まずお伺いをいたします。

 

 第2は、この区画整理事業で、住民はこの事業の原則となる減歩率が非常に関心の的でございます。最少限の減歩に、でき得るならば減歩なしで事業施行ができるならば問題ないわけですが、公共用地等の提供を勘案してどの程度の減歩率になるのかその予想されるところをお聞かせいただきたいと思います。

 

 次に、観光行政と地場産業育成という立場からお伺いいたします。

 

 本市は中央道の通過、甲府バイパス、また北バイパスの完成、さらに都市計画街路の整備と、加えて観光資源が豊富ですから、県外からの観光客の導入は、適切な行政の指導と業界の協力をいただくならばそれほど至難なことではないと考えます。

しかるに昭和52年度観光客利用状況調査によると、昇仙峡、甲府ぶどう郷、武田遺跡、善光寺等は4%から20%増の誘致が、甲府、湯村温泉郷、千代田湖は5%ないし11%の減という指数が出ています。

これは歴史的にも観光的にも十分意義のある資源が行政上の積極的な取組みを得ず、また業者、団体等に主たるものをゆだねておった結果だと考えざるを得ません。本市は富士山の景勝、ぶどう郷、温泉と名美な温泉郷を加えて武田遺跡、まさに観光資源の豊富さは、他府県に誇り得るものがあると考えます。

また産業もぶどう、ワイン、宝飾加工業はこれまた全国に誇り得るものがあります。これら豊かな観光資源と、産業をマッチさせた観光施設と観光宣伝が関連業界との協調協力によってなし得るならば、観光立市として豊かに進展することは間違いないと確信いたします。

そこで具体的にすでに物産会館の建設等も話には聞いているわけです。さらにワインハウスの建設、これは県がすでに勝沼地区に建設しようと試みましたけれども、そこでの了解が得られず現在その予算は宙に浮いた形でございます。本市のぶどう産業も県におきましては勝沼地区に次ぐ産地でございまして、全国的にもその名は知られているところでございます。

したがってこれらの問題に関して上級機関である県とも十分連携を取る中で、積極的に取組む意思があるかどうかお伺いをしておきます。特に現今の不況の元では早急にその施策の実現を求める声が少なからぬ声であることを考えますので、市長の御決意のほどをお伺いをしておきたいわけです。

 

 次に、最近政府は盛んに物価は安定したと宣伝しています。しかし消費者物価はいまでも年に4%ないし5%も上っています。円高による輸入物資の値下りや、長期不況による住民の購買力の低下があるのに、こんなに上り続けるのは異状なことです。これは国鉄など公共料金の値上げや大企業による円高差益の一人占め、独占価格のつり上げなどが行われているからです。

特に公共料金が物価値上げに占める割合いは29.5%にものぼっています。しかも政府は国債の大量増発によってインフレ要因を激化させ、弱い者いじめの大衆課税、一般消費税の導入をもくろんでいます。

その上、最近は悪質なサラ金や国際勝共連合の押し売り、サギ事件による被害も続出しております。インフレ物価値上げを押え、消費者を保護する対策を進めることは、住民の暮しを守ることを本旨とする地方自治体の大きな課題の1つです。

今般導入しようとする一般消費税は、低所得者ほど負担割合いが高い、物価が大企業の便乗値上げを含めて高騰する立場の弱い中小零細業者は、税金を価格に上乗せできず身ぜにを切って納税せざるを得なくなるなど全く国民泣かせの悪税です。言いかえれば市民の所得の高低にかかわりなく税負担をさせるもので、所得の低い人ほど重い負担となる大衆課税であります。

また商工業者はその税を消費者より徴収して政府に納付する義務を負い、消費者に上乗せできない時は、企業の負担は必至であります。倒産が相継ぎ、失業者が増大している現在深刻な経済不況の脱出は個人消費を盛んにし、県内需用を活発化する以外ないと言われている時に、この税の新設は国民の実質収入の減少、消費の減退、物価上昇の要因をつくり、さらに商工業活動を萎縮させ、健全な経済進展を阻害するもの以外の何ものでもないことは明瞭です。

政府は一般消費税収入の一部を地方自治体にも配分するとして財政危機に苦しむ地方自治体を賛成の方向に誘導しようとしていますか、これは全くの欺瞞です。わが党の試算ではたとえ税収の3分の1程度を地方自治体に配分したとしても、公共事業費の増大や、物価高騰で財政支出が膨張する結果、都道府県、市町村でも財政バランスは逆にマイナスになるという結果がでています。

市長はこの際本市の中小零細商工業者の経営と消費者の利益を守るという立場から、積極的にこれら中小零細商工業者の意を踏まえて行動を起こされんことを要望するわけですけれども、市長の御見解をお示しいただきたく思います。

 

 次に、同和問題についてお伺いいたします。

 

 先頃、本市の同和関係者といわれる市民と、同和全国組織の青年行動隊と称する方々が、当局に対し同和対策事業特別措置法に基づく対応の要請が行われたようであるが、当局はどのような姿勢で対応する考えであるのかお伺いしたいと思います。

 

 同和問題については、昭和50年に同和対策事業特別措置法が制定され、すでに9年を経過しておりますが、この間、東京、大阪、兵庫、埼玉などの多くの自治体では同和対策特別事業法の公正な実施を暴力的に妨害し、同和行政の窓口一本化を地方自治体に押しつけ、超デラックスな施設や法外な国保委託費など膨大な予算を要求して、同和行政を利権の対象としてきました。暴力的糾弾や教育への暴力的介入をテコとした新差別、逆差別は今日なお福岡県、奈良県を初め各地におきています。

また最近では全日本同和会が新たに進出をはかり、暴力による同和行政の導入を押しつけております。したがって公正、民主的な同和行政は、まず第1に、国の責任を明確にし、地方自治体への財政負担を軽くする。

 

 第2は、同和事業の目的は部落解消にあることをはっきりさせ、一般地域との格差是正を同和事業の範囲とする。同和事業は属地主義を原則とする。

 

第3は、個人給付事業は、困窮者の経済的自立促進を目的とし、所得制限を導入する。

 

 第4は、自治体がみずからの判断と責任において同和行政を公正に行い、対象地区住民に対し、思想信条、所属団体などの違いによって差別をしない。

 

 以上の4点は同和行政に取組む上での原則です。いずれにしても当局の同和事業に対する対応策をお聞きしたく思います。

 

 次に、本市落合町にある山梨県宝石団地に観光シーズンともなると、連日観光バスが十数台甲府バイパスから山城農免道路を通過して、この宝石団地に観光客を誘致し、貴石画などの小売販売をいたしております。

まず、山梨県宝石団地は、国県市の補助を受け、10社ほどが団地を形成し、公害防止策も講じ、研磨を初め、宝石加工生産を主として行うことが原則だと思います。そこでこの団地において貴石画などの小売販売活動が幾多の方面に多大な影響を与えておるという実態が明らかになりました。

 

 第1は、本市の観光地貴石画等の販売小売業者はその売上げはゼロに等しい状況が生まれております。また、これらの店に関連する卸売業者は何人か倒産したとも言われております。

 

 第2は、山城農免道路は、春から夏、秋にかけて通勤通学と農業自動車がひんぱんに走るわけですが、この観光バスの通行により、交通車はもとより地域住民も多大な迷惑をこうむっておるのが実態であります。

 

 第3は、この団地は市街化調整区域であり、これら小売商業活動が合法であるかどうか疑問が持たれるわけです。当局はこの問題に関してはすでに県の商工労働部とも、その対策は話されているようですけれども、現在どういうふうな行政指導を行ったか、あるいはどのように行おうとしているかお聞かせいただきたいと思います。

 

 次に、千代田地区、上帯那、下帯那町130戸は、市内で唯一つの井戸水専用地帯であります。少しの降雨があっても井戸水が濁り、すでに保健所の何回かの水質検査でも飲料水には不適当という検査結果が出ているところです。

このような中で、地元住民の強い長年の要望のもとに簡易水道を設置するという前提で、本年度初めてテストボ−リングを行ったようですが、結果は良質な湧水があったと聞き及んでいますが、この湧水を湧水として、いつどのような手だてで、簡易水道を千代田地区に設置されるのかお伺いをいたします。以上で質問を終わります。

 

○議長(上田英文君)

 河口市長

 

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 お答えします。

 

 昭和50年度に第2期の市政が発足をいたしたわけでありますが、すでに1期から今日まで私の政治姿勢1党1派に偏せず、市民のための市政を執行し、イデオロギ―を行政の中に持ち込まない、こういう一貫した政治姿勢を今日まで貫いております。しかも来年に統一選挙を控えております。

私は現段階におきましては、3選問題についていろいろ市民の御要望もございますけれども、私はこれに対しましては慎重に対処しなければならないということを考えております。したがって余された任期それまではいままでの政治姿勢、政策等についてはそれを元気をもって執行をしていくという姿勢を持っております。

特に大きな問題が山積をしておりますので、その基盤づくりというものを積極的に行わなければならないと思っておりますから、そのようないままでと変らない姿勢で市政に対して努力をしてまいりたい、このように考えておりますので御了承願いたいと思います。

 

 なお第2点として、今度の知事選にあたりまして、いろいろと両候補になられる方々がいろいろ誹謗、中傷をしている事実はお説のとおりであります。非常に見にくいことでありまして、こういうことはぜひ避けていただいて政策論争の中で市、県民が両者を判断ができるような対応をそれぞれの陣営がしていただきたいなという気持でいっぱいであります。

したがって私はかねてから私の選挙に対する態度というものについては、この前の知事選の反省もございますので、私とすれば冷静な態度で今度の選挙には対応をしてまいるという考え方でおりますので、そのように御了承いただきたいと存じます。

 

 次に、刑務所の跡地の計画でございますけれども、このことにつきましてはすでに御承知のとおり、跡地の開発計画を進めるわけでありますが、大体そのことは昭和55年以降になりますけども、跡地の整備計画と一体的な都市機能を図っていくということを目標にして東地区、いわゆる国道140号線以内で琢美小学校から藤川間約25ヘクタール、それから朝気地区は刑務所東通りから身延線までの間で南端は東小学校の付近までの約32ヘクタールを当面対象として現在その事業化のための話し合いを行っておるところでございます。

しかしお説にございましたように、地域の開発をいたしますにつきましては、地域の皆さんの御協力がありませんと面的整備ができ得ないことは当然でございます。

したがっていま議員から御質問がありましたように、区画整理事業をするということになりますと、何といっても公共減歩ということが問題になろうかと思いますが、この問題については一番私は区画整理事業をするについてはその事業の正否を決定をするのは減歩の問題だと、私どもは理解をしておりますけれども、この減歩率というのは事業計画の決定によって決まるものでございますので、基本的にはまず減歩負担で整備ができ得る限度というものを、そういうものを計画の中で確定する必要があるわけでありますが、この計画につきましてはできるだけ住民が参加をしていただくということを前提にして今後行ってまいりたいと思います。

それだけに私どもとしては将来住民の皆さんに不利益が生じないような計画をまず住民参加の中で策定するということをまず私どもは考えております。

なおできるだけこの事業を行うにつきましては最大限の補助金の導入、あるいは原価補償金の確得ができるような援助措置を講じていく努力はいたしてまいりたいと考えております。また、地権者が負担をしなければならない事業費があるわけでありますが、こういう点についてはできるだけ事業費の節減をするという努力をいたしてまいりたいと思います。

したがって今後事業費の節減をいたしますと同時に、町づくりの減歩負担に対応する利用増進の考えが図られるような町づくりをする必要があろうと私どもは考えております。ともあれ区画整理事業は財源との調和を原則として行わなければなりませんので、十分住民の皆さんとの話し合いを重ねて事業計画を策定してまいりたい、このように考えておりますので御了承をいただきたいと思います。

 

 次に、観光行政でありますが、お説のとおりであります。本市としても経済部の商工、観光これを組織的に分離したというのは今後積極的に観光行政を推進しようという考え方がございますから、あのような組織の改変をいたしたわけであります。

しからば今後の観光行政がいま御指摘をいただいたようにどうやっていくかということについては、なかなか具体的の推進が非常に困難の面もございますけれども、新総合計画の中で策定をいたしまして、先ほどお話しのありましたようにワインの関係あるいは武田史跡の関係、あるいは御岳昇仙峡の関係、あるいは将来は千代田湖を中心とする観光、こういうもののルートを形成しながら、観光客の誘致に対しては観光課を中心にして総合計画の中で推進をいたしてまいりたいと思います。

なおその中でワインセンターの問題もございましたし、あるいは物産会館の問題の御指摘がございましたけれども、物産会館のことにつきましては総合計画の中でなるべく早い時点で市民総合会館を建設するという計画がありますから、これに併設をするかあるいは丸中の再開発を行いますから、その中へ公共施設としての物産会館を建設するという2点を現在検討中でございますから、この点については54年度の当初予算の中に調査費を計上いたしまして前向きに検討いたしてまいりたいと思います。ワインセンターについてもお説がありましたので十分検討をさせていただきたい、このように考えております。

 

 次に、一般消費税の問題でありますが、現在の経済事情、あるいは社会事情、それにともないます中小零細企業、あるいは消費者、そういう皆さんの立場の苦しいことは事実であります。そういう時に一般消費税の導入をすることはどうかということになるわけでありますが、国としては導入について着々準備をいたしておるようでありますけれども、私は少くも国民生活に直接大きな影響を与える一般消費税の新設よりも、むしろ不公平税制の是正を図って税の制度の秩序確立をして、この中から市民の広いコンセンサスを得ていくべきであるというのが私の考え方でございますので御了承をいただきたいと存じます。

 

 次に、同和問題でありますが、この問題についてはただいま原則的なお説は拝聴させていただきました。その原則というものは議員の考え方でありますから、私もそれは参考にはしていただきます。この同和問題については現在里垣地区を中心にして指定をしてほしいというのが全日本同和会山梨県連が決成されて意向4項目を含めて要請がございました。

御承知のようにあの地域は混住地帯でありますので、なかなか難しさがありますけれども、いま同和会の皆さんといろいろ話し合いをいたしておる段階でございます。

したがって地元自治会の皆さんや、同和会の関係の役員の皆さんと誠意をもって今後話し合いを進めてまいりたい、このように考えております。また県当局におきましても県下の市町村長を集めまして、協議会を設置してございますから、今後県の行政指導もございます。したがってそういう行政指導も合せて検討しながら同和行政に対しては対応してまいりたい、このように考えております。

 

 次に、帯那の簡易水道の問題でありますが、町内に千代田地区の水対策委員会を作りまして、助役を長にして今日まで真剣にこれに取組んでまいりまして、おかげさまをもちまして下帯那の1ヵ所のテストボーリングがこれに成功をいたしまして、大体日量150トン取水することができ得ます。

来年度は上帯郡へもう一ヵ所ボーリングをいたしまして、でき得れば2本が湧水をすることによって日量300トンになりますから、この300トンをもってして簡易水道施設を計画をいたしてまいりたいと思います。私どもとしては55年を目途にして簡易水道事業として着工してまいるという手順で現在進めておりますので、そのように御了承をいただきたいと思います。

 

 それから先ほど宝石団地の小売り行為についてと、こういうことでお話しがございましたけれども、もともと御承知のようにメッキ工業団地ということでお話しがございましたけれども、これはメッキ団地ということで、県、国、本市が3者1体になってメッキ団地を作ったわけでありますから、もし小売業をいたしておるとか、観光客の導入方法にいきすぎがある、あるいは団地生産物以外の品物を売却しておる、こういうことになりますと問題点もありますので、目下商工会議所と連絡をして正常なる姿に返えるような方途を講じておる段階でございますので、そのように一つ御理解をしていただき、私どももお説を承りまして、何とか積極的にそういう立場に立って指導をしてまいりたいと考えておりますので、御了承いただきたい。

 

○議長(上田英文君)

 武川和好君

 

○武川和好君

 政治姿勢について1つ答弁漏れがあるわけですが、いわゆる三者会談の時に調査特別委員会で明らかになった、いわゆる大手業者の市政への介入の問題それから密室政治の問題も論議されたわけですが、これは私は市長自らの責任においてすべてを背負うという性質のものではないということは先ほどお話し申し上げたとおりであります。

ただ市長は特別委員会の中で明言されたように、この不当な介入には断固戦うという態度は示されたわけですから、その後どういうふうな状況になっているか御見解をお示し願いたいと思います。

 

 知事選挙の問題ですけれども、冒頭私の方で申し上げたように少くとも革新甲府市政が定着し、さらに発展するという保証は県政、国政の革新の道を切り開く以外ないと私どもは信ずるわけです。

ですからいまお2人の名前が上っていますけれども、全く私ども保守同志のみにくい抗争であるというふうに考えるわけでして、市長には1つ冷静な立場で本当に真の革新県政を切り開くという立場で行動をとっていただきたい、こういうことを強く要請しておきます。

 

 次に、観光行政の問題で積極的な御答弁をいただいたわけですけども、先ほども強調しましたけれども、本市のぶどう産業は県下では勝沼に次ぐ大産地であることは市長も御存じだと思う。残念ながら今日まで県当局はこれら果樹産業の進展のためには峡東地域に重点的に傾斜的に予算をつぎ込んで他の地帯には全く、いうならば冷い行政が行われてきたわけです。

今日県のワインハウスの建設については勝沼町が当初誘致した形をとったわけですけども、最終的には土地提供がなされないということなんです。

いうならば山梨県に来る観光客は勝沼から甲府市内を通って石和に泊まるというケースが多いわけですから、1つ市長は本市の地場産業の進展という面から考えても、また北バイパスや甲府バイパス、あるいは中央道の完成を見込んでワインハウス的施設を作って、そして例えば千代田や能泉の方で畜産業も振興しているわけですから、これらとタイアップしたワインセンター的のものを作って、地場産業と観光客の誘致の両面を考えていく必要があるだろうということで、この問題は提起したわけですが、検討するということですけども、1つ早急に検討して市民の要望にこたえていただきたいと思います。

 

 次に、同和問題ですけども、具体的に市長から里垣地区の住民から全日本同和全山梨県連という名の元に要請があったと、こういうお話しがございました。もちろん地域指定をしないと、この同和事業特別対策事業に組込まれないことは明らかです。例えば里垣地区を指定するということになりますと、非常に今日この問題に関してはかなり優遇しておりますから、非常に問題が若起されるだろうと思うわけです。

したがってどこの地域を指定するということはいまの状況では私は地域指定は全くできない状況にあるだろうと思います。本市において同和と称される皆さん方に対して差別的なものが行政上行われているならいざ知らず、今日では社会的、行政的にもそのような差別はないというふうに考えているわけですが、市長にいま1回地域指定の問題を含めて非常に慎重に事を運ばないと難しい問題だろうと思うんで、再度この点についてはお伺いをしておきます。

 

 千代田地区の簡易水道の問題でございますけれども、幸、下帯郡にボーリングしたところ非常に良質な湧水があったというので、来年上帯郡にボーリングをして、できたら日量300トンで、130戸に給水していくというお話しでございますが、この簡易水道事業を施行するにあたって同じ市民でありますから、少くとも給水区域の市民の皆さま方が負担する程度の水道料金でまかなえるように一般財源をつぎ込んでも、これらの市民にこたえてやる必要があるだろうというふうに思うわけですけども、この御見解をお示し願いたいと思います。

 

 次に、宝石団地の問題ですけども、市長も正常な姿にないというふうに認識されているようです。この非常に重大な問題でして、昇仙峡の業者などは全く貴石画、あるいは宝石類が売れないという状況が生まれているようです。

近々これら昇仙峡の業者自身が市におもむいて陳情するようでございますけれども、これは早急に行政指導をしないと観光地のみの業者でなくて、一般の市内の宝石、貴石画業者まで影響を与えているわけですから、早急に適切な行政指導をして本市の補助金も出しているわけですから、その点強めていただくように要望をしておきます。

 

○議長(上田英文君)

河口市長

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 現状大手業者の不当介入はございません。

 

 第2点知事選挙の問題でありますが、このことにつきましては、先ほど御答弁申し上げましたように、知事選が来年1月に告示され、2月3日に投票になるわけですが、これはやはり今後の甲府市政が新総合計画を立てまして、なおかつ県との関連事業、荒川ダムの事業、あるいは単独ではありますけれども、下水道事業、あるいは駅の近代化の問題等、県、国、そういうところに関連のある大きなプロジェクト事業があるわけでございます。

そういう事業が甲府市民のために、甲府市政のためにそのどちらの人が知事になっていただいたらいいかということは、これは甲府市民が判断をするわけですから、そういう全ぼうを踏まえて知事選に市民は対応をしていただきたい。市政の発展のためには、あるいは県民が今後本当に健康で幸福な生活をおくるのには、どの知事がいいんだということはこれは選挙民である県、市民の判断を仰ぐことでありますから、私からはとやかく申し上げることではないと思います。

私も有権者ですから私も将来甲府市が立派な甲府市になるためには、どの人がいいかということは私自体が判断をいたしますから、市民の皆さんもそういう上に立って公正な投票をしていただきたいなという気持でおりますから御了承いただきたいと思います。

 

 それから同和行政につきましては、慎重に対応をしてまいる所存でございます。

 

 それからワインハウスの問題につきましては、確かにお説のように地場産業の最たるものでございますから、ぶどうが観光面にも非常に役立つものであるということも十分私も理解をさしていただいておりますし、北バイパスの完成もありますので、そういうものと含めて先ほど検討すると申し上げたわけであります。できるだけ早い時点で検討をして結論を出してまいりたいと考えております。

 

 それから下帯那の簡易水道は55年を目途にして事業着工するような努力をしてまいりますけれども、これは国の補助事業ですから地元負担金というのは、そういう枠の中で決められるわけでございます。

大体いままでの例からいきますと10%くらいが地元負担になりますが、なかなか大変でありましょうと私も理解をいたしますからできるだけ地元負担が軽減されるような努力を私どももいたしてまいりますので、今後ともぜひこの事業が推進できますように御指導、御協力を賜わりたいと、このように考えます。

 

○議長(上田英文君)

 暫時休憩いたします。

 

       午後1時52分 休憩

 


       午後2時13分 再開議

 

○議長(上田英文君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を続行いたします。

 

 次は市政クラブの長瀬正左衛門君。

 

      (長瀬正左衝門君 登壇)

 

○長瀬正左衛門君

 今日の日本の政治は、長引く経済の不況と人身の不安で政治不信が、すでに国民全体につのって一体日本は将来どうなるかというふうに考えられております。その中で国は総理大臣の選挙を初め、地方自治体は本県においても知事選が告示なき戦がたけなわになっておることは皆様事実であります。

その中で長引く不況下で中小企業の倒産を初め、中高年齢層の失業者の増大はさらに大きく一途をたどっておるのが現状でございます。その中で本12月議会に提案されております補正予算並びに条例に対し、また現在本市において重要なる施策について市政クラブを代表いたしまして質問を申し上げたいと思います。

 

 まず最初に市長の政治姿勢についてであります。

 

 6月議会から揺れに揺れております三者会談、市長はいまなお三者会談はないと言われております。私もそう信じております。過去8年間の実績は市民が高く市長を評価しておるわけであります。最近新聞紙上で各種団体が市長に三選出馬の要請をしておることが見受けられております。

市長はいやしくも告発された容疑者であります。この際残ります期間を市民のために精力的に努力すべきだと私は考えております。市長、あなたが8年間に残された事業は100年の夢を破る刑務所の移転、甲府高等商業学校の移築、中央卸売市場の開設等、いずれにいたしましても御存じのような8年間に残された事業は大きいわけであります。教育と福祉を重点といたしました功績は、20万市民の潤いとなっております。

そこで、あなたが満期になって有権者の市民が市長三選をやりなさいと恐らく申し上げると思います。私もそう申し上げます。その辺について市長のお考えをお伺いしておきたいと思います。

 

 次に財政についてお伺い申し上げます。

 

 ただ議案として提出されております一般会計補正予算は7億円でありますが、その財原のすべてが国、県に財源を依存しておるのが事実であります。53年度の計画しております事業はこれで円滑にはかどるのかどうかまずその点を伺っておきたいと思います。

さらに今後の市税の見通し、今回市税は全然見込んでおりません。その中でいまの市税100億が果たして完全に納入されるかどうか、この点についてまずお伺いしておきます。

 

 その次に、公共事業による超過負担の有無でございます。いままで公共事業をやりますと必ずいままで行っております事業については必ず超過負担がついております。

この辺につきまして市長のお考えをまずお伺いしておきます。

 

 次に今回人事院勧告によります条例改正が行われております。給与の一部の削減、この問題について職員はどのように考え、どんなふうに考えておるか、まずお伺いしておきたいと思います。

このような財政事情の中で昭和53年度から62年度までの10ヵ年新総合計画も基本構想が先般議決されたわけでございますが、計画策定の趣旨は本市の将来に及ぼす影響はどうなっておるのか、少なくとも53年度から始めたことでありますので、向こう3ヵ年間くらいの実施計画の議決がなされなければならないと考えておりますが、いまだにその具体性がない。果たしてこの計画がいいのかどうか。

私は絵に書いたぼたもちに終わらなければ結構だと思いますが、その辺市長のお考えを伺っておきたいと思います。計画の前提となりますものは、国の政治経済が変化がないこと。現行の行財政制度に改革がないこと。

特別の大災害の発生がないことが目漂になっておりますが、50年度を基準年次といたしまして昭和62年度の目標年次において、人口や商業構想をどのように考えておるのか、この点についてもお伺いしておきたいと思います。

 

 さらに本市の未来像をつくってあります新総合計画要覧の中に「うるおいの心で結ぶ私たちの町甲府」、これが甲府市の都市像でございます。

この1つといたしましては幸せと健康の町づくり、心豊かな町づくり、住みよい環境の町づくり、魅力と活力ある町づくり、というこの4項目によって未来像が出ております。すでに53年度から始まっております新総合計画においてどのような潤いがあったのか、心で結ばれたのか、まずこの点についてお伺いしておきたいと思います。

 

 次に昭和54年度の予算編成期に恐らくあたっておるものと思います。市長の選挙があるたびに骨格予算をつくって、6月補正で公共事業を行うというのがいままでのしきたりのように私は考えております。私はその必要は現在のこの不況下においてはないと思います。

事業は3月議会で決定されればそれだけ早く住民の期待に沿うわけでございますので、来年度予算はどのようにするのかどうかお伺いしておきたいと思います。

 

 次に、先ほど武川議員にも触れましたが、これは私の四方に影響がありますのでまずお伺いしておきたいと思います。それは刑務所跡地計画と東部地区の関連いたします問題でございます。

 

 刑務所跡地につきましては、すでに審議会でこのような跡地利用計画のものが出ております。しかし、これは甲府市だけの所有地でございます。甲府市だけの。したがいまして私の方は城東2丁目の方につながりまして里垣地区へまいるわけでございます。で、ここだけいかにこの利用計画ができましても、それ以外の住民がこれに協力しなければ、せっかく刑務所の跡地ができましても利用価値は何にもないわけでございます。

 

 そこでお尋ねしておきます。

 

 和戸町−竜王線、22メーター道路の話し合いをどのように現在しておるのか。善光寺町−敷島線の22メータ一道路は北バイパスに通ずる考えがあるのかどうか。土地利用による区画整理事業は住民の意思と計画が徹底しなければできないわけでございますので、この際どの程度の区画整理の話し合いが進んでおるのか、この点についてまずお伺いをいたしておきます。

これらのことが実現しなければ里垣に住みますわれわれ住民は、かえって迷惑をこうむるような結果が出ると思いますので、その辺につきましてもまず御答弁をお願い申し上げたい。

 

 次に選挙の公営について選管委員長にお尋ねをしてまいりたいと思います。

 

 国営の選挙は、衆参両院並びに都道府県知事までが公職選挙法によって行われております。しかし私ども市町村市会議員はこの恩恵に浴さないわけでございます。私たちが立候補いたします場合にはいろいろな問題が山積されております。

まずポスター1枚張るにも張る方のところに行きましてお願いをし、供託書をもらって1枚つるすという、それが何せ1,200枚という、甲府市議会議員はあるわけでございますので、1,200軒は歩かなければとうていこのものをつるすことができないわけでございます。

したがって有名な方はいくらでもつるすところがありますが、私どものようなものにはなかなかハンディが出てつるすことができません。すでに全国市町村には法第143条の1で条例化して改正しておるところがあると聞いておりますが、この点についてどういうふうにお考えが選管委員長にお聞きをしてみたいと思います。

 

 さらに選挙公報でございます。何人立つか知りません。70人立つか60人立つか知りません。有権者は私どもの日ごろの活動状況は余りわかっておらないと思います。

そこで選挙公報をおつくりになりまして、その人の姿勢その人の生活条件、そういうものをつくって公平な選挙を行われるようにいたしたらいいじゃないかと考えておりますが、この点につきましても選管委員長にお尋ねしておきたいと思います。

これはなかなか法定費用が大変かかります。かかるけれども市長は話がわかるわけでございますので、恐らく委員長がやるということになると恐らく了解すると思いますので、その点についてもお伺いしておきたいと思います。

 

 次に教育文化の問題につきまして2、3お尋ねしておきます。

 

 私は里垣地区は甲府市の文化の発祥地だといつも発表しております。ところが教育委員会では少しも私が言ったことは実行されない。非常にもったいない。それが先ほど武川議員のおっしゃるように観光にある。だから教育委員会は文化の問題にもっと力を入れなければならない。

第1に東光寺の庭園についてその後の調査の結果どうなっているか。また先般お伺いいたしました酒折の宮の倭建命の碑の処置はどうなっておるか、まずお伺いしておきたいと思います。以上申し上げまして第1弾の質問を終わりたいと思います。

 

○議長(上田英文君)

 河口市長

 

     (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 お答えいたします。

 

 第1点の私の政治姿勢についてでありますが、現段階では重要な市政を1日もおろそかにすることはでき得ません。また停滞することは許されません。確かに三選に出馬をすべきであるという意思表示をされた方々もございますけれども、私は任期いっぱい市政のために努力をささげてまいりたいと、このような気持ちでいっぱいでありますのでそのように御了承をしていただきたいと存じます。

 

 12月の補正の予算財源といたしまして市税がみてない、市税の関係がないではないかと、これで円滑な事業の推進が可能であるかどうかと、こういうことを含めて市税の関係の御質問があったわけでありますが、御承知のように市税の収入は依然としてこのような不況下でありますから、大きな影響を受けておりまして、10月末現在での推計を見ましても現計予算に計上した額を確保することがいっぱいでございました。

これ以上の収入の見込みを期待する要素、要因というものが見つからないというのが実態でございます。このまま推移をいたしますと、決算比較におきまして対前年比率は恐らく9%台にとどまるではないか。お説のように数年来にない非常に低率であることはお説のとおりであります。

そこで、税収がこのように伸びないため基準財政需要額に対します基準財政収入額の均衡がとれなくなりますので、その分は何といっても地方交付税の交付額が上回ってきた、こういう結果で今回の補正財源は市税にかわって地方交付税を充当財源として御提案を申し上げたような次第でございますので、そのように御理解をいただきたいと思います。

 

 なお、人事院の勧告は、私ども人事院勧告どおり実施をいたします。このことにつきましては組合と交渉をいたしまして、組合も理解をしていただきましたのでそのように御理解をいただきたいと存じます。

 

 それから、新総合計画が樹立をされたけれども、すでに53年度から年次計画になっているけれども、一体今後の3ヵ年の実施計画はどうなっていくんだと、たなにあげたモチでは困ると、こういうお説でありますが、決してそういう理解をしていただかなくて、私どもとしては54年度予算は実施計画に基づきまして編成をいたしてまいりたい、こう考えております。

ただ現在一応の事務素案というものもまとめてございますけれども、これを実施し具現をするためにも何といってもその基礎となります財政見通しも必要であります。

国の地方財政対策に不確定な要素が多いために計画を策定をすることには現状至っておりませんけれども、今後の決定される具体的な地方財政の見通しの上に立って、統一選挙が済みましてから54年度から56年度までの3ヵ年の実施計画のとりまとめをいたしてまいりたいと、このように考えておりますので御了承をいただきたいと思います。

 

 そこで53年度、一体「うるおいの心で結ぶ私たちの町甲府」とうたっておるけれども、うるおいの心で結ぶいまの行政のあり方はどうなんだと、こういう御質問だと思いますけれども、私は少なくとも53年度も「うるおいの心で結ぶ私たちの町甲府」ということを前提にして、先ほど御指摘がありました4つの柱、すなわち市民の命と暮しを守る、市民生活をできるだけ整備をして豊かな人づくりのための努力、それは教育であり福祉であり、あるいは市民生活環境の整備事業等々については、少なくとも実施を53年度いたしてまいりましたつもりでございます。

したがって今後もいま申し上げたような54年度以降の実施計画を統一選挙後発表をいたしまして、財政見通しとともにいたしまして、市民の前に明らかにして、議会等の協力をいただいて、目標に向かって前進を市政はすべき、こう考えておりますのでそのように御理解をいただきたいと存じます。

 

 なお、54年度の予算の策定の方法でありますが、

 

 むしろ長瀬議員さんがおっしゃるのは、もうこういうように新総合計画ができておるから、骨格予算でなくても総合予算でもいいではないかと、こういうお説だと理解をするわけでありますけれども、いま申し上げたようないわゆる実施計画が統一選挙後発表をして、それに基づいて予算化をしていくと、こういうことでありますから、一応新総合計画に基づきます基本的な事務事業の執行方針のレールが引かれておりますことと、もう1点は景気浮揚のための公共事業を中心といたしました継続事業等については、これを積極的に誰進をいたしていく必要がございますため、54年度予算編成に当たりましては、当初段階では政策的な新規事業についてはいま申し上げた実施計画の決定によって実施をするということで、その他の事務事業につきましては年間予算を編成をいたしてまいりたいと、こう考えておるところでございます。

したがいまして予算の性格上は純然たる骨格予算ではなくして、総合予算に近いけれども多少の骨格性をもった予算の編成になろうと、そのように考えておるところでございます。

 

 次に刑務所跡地の利用計画に伴って東部地区の開発について、単に刑務所跡地一市有地だけを整備をすること、そのことが東部地区の開発につながるものでないというお説についてはそのとおりであります。

ただしそれに関連をする都市街路にしても区画整理事業をするにいたしましても、先ほど御質問を申し上げましたように地域住民の皆さんの意向と協力がありませんと、面的整備は不可能であります。先ほどお話のありました善光寺一敷島線、その他の問題の道路の街路計画を実施するにもそのとおりであるわけでありますから、地域の皆さんの総合的な総体的な合意が得られるような開発計画というものを策定をいたしまして、刑務所跡地整備と周辺開発が一体となって行われるよう今後も努力をいたしてまいります。

決して里垣地区をないがしろにした開発はあり得ぬと思います。そこを開発をすることが東部の開発、発展につながるということもぜひ御理解をいただきまして、東部からおいでの長瀬議員さん、その他の議員さんともども地域の意見というものを十分吸収をしていただきまして、そのことが行政に反映をして東部地区が開発伸展をするような今後も御指導と御協力をぜひいただきたい、このように考えております。以上で私の答弁を終わります。

 

○企画部長(荻原克己君)

 昭和62年度におきます人口、就業構造について御説明申し上げます。

 

 昭和62年度におきます人口想定は21万7,149人でございまして、50年度対比で12%増を見込んでおります。

 

 なお就業構造につきましては、13.4%の 一 50年度対比13.4%を増加を見込んでおりまして、12万4,188人、第1次産業3.2%、第2次産業31.1%、第3次産業65.7%というふうな構成を見込んでいる状況でございます。

 

○都市開発郡長(丸山 忍君)

 和戸町−竜王線、及び善光寺−敷島線の進捗状況です。考え等を御説明申し上げたいと思いますが、御承知のように街路事業だけでこの事業を取り組もうということになりますと、山梨県におきますところの街路事業の枠というのは非常に小さいわけでありまして、現在私ども県に向ってこの事業費の拡大を運動をしているわけでございますけれども、なかなか思うように配分されないというのが現況でございます。

そこで刑務所の跡地計画に関連をさせまして、善光寺−敷島線につきましては、上阿原一寿町線から約80メーター区間52年度に事業認可をいただきました。

53年度一部用地の買収に手をつけておる状況でございます。それ以降につきましては、先ほど市長から御答弁がありましたように、面的整備をする中で区画整理事業の中に織り込んで両線を行ってまいりたい、というように第1期としては考えておるわけでございまして、これらの進捗状況等を踏まえまして、さらに里垣市内に入りまして北バイパスに最終的には結んでいこうというように考えておりますので御理解を賜わりたいと考えておるわけでございます。以上です。

 

○教育委員長(小池幸蔵君)

 東光寺の問題は東光寺の庭園のことの御指摘だとこのように思いますが、東光寺の庭園につきましては夢想国師の策定であるということになっておりますが、その後の調査が進むにつれましてもっともっと逆のぼった時代的に古いものであるというふうなことで、文化財として非常に貴重なものであるというようなことで、甲府市の文化財として指定してございます。

しかしこの修復については非常に経費を要するわけでございます。なお貴重な文化財であるということで、市の指定だけでなく国の重要文化財として指定をしてもらいたいという現在手続き中でございまして、また寺の方でもその重要文化財の指定がまいり次第その修復にかかるというふうなことのようでございます。

 

 それから次の酒折の宮の問題は、あそこにある記念碑の御指摘だと思いますが、これにつきましては市に文化財指定の審議委員会というのがございまして、そちらの方からどうかそれについて申請をするようにという連絡はいたしておりますが、いまのところ連絡がないので連絡があり次第これを検討することになっております。

よろしゅうございますか。

 

○選挙管理委員長(関 和夫君)

 お答えいたします。

 

 市長並びに市会議員の選挙におきます公営につきましては、公職選挙法によりましてそれぞれの市におきまして条例を制定することによって、これを任意的に実施することができるわけでごさいます。本市におきましては、昭和39年4月市長選の立合演説会の実施を条例化いたしまして今日に至っております。

ただいま長瀬議員さんの御指摘のポスター掲示場並びに選挙公報、この2点につきましてはいろいろな問題点がございまして、これは趣旨といたしましてはただいま長瀬先生の御指摘のような非常にまあ必要なもので、ございますけれども、たとえば選挙公報におきましては選挙運動期間、10日間というきわめて短期間の中におきまして、選挙公報の候補者からの掲載文の受理、掲載順序のくじの実施、印刷、選挙期日前2日までの全世帯の配布というようなことをしなければならないわけでございます。

10日間におきましてそれぞれ外にきわめて事務当日可といたしましても事務に追われまして間違いのない選挙を実施するためにはそれ以上にそういった事務が加わりますと、人員の増加でありますからいろいろな経費も増大というような点もございましたり、また万一問違いがあってはならないというようなことで、事務当局としては慎重を期しているというわけであります。

 

 またポスター掲示場につきましては50人、60人のポスターを掲示することになりますと、甲府市の場合幅にいたしまして約16メーター以上、10間という超大型のポスター掲示場を設置しなければならないわけであります。

これを各投票区ごとに1ヵ所以上設置しなければならないということでございますので、最低本市におきましては60ヵ所以上の設置をしなければならないということで、設置場の場所を探すこと自体がきわめて困難であるという事情があるわけでございます。

現在各市におきまして実施しておりますところは大体人口5万前後の小都市でございまして、甲府市のような中都市以上になりますときわめて少ないという状況でございます。御趣旨といたしましては本当にごもっともなことでございまして、時代の趨勢等によりましてその実施、どうしても実施しなければならない。

また議員さん各位の御要望、そういった方向にまとまりますれば、私ども選挙管理委員会といたしましてもこれに対応していかなければならないと現在考えているところでございますので、よろしくお願いします。

 

○議長(上田英文君)

 長瀬正左衛門君。

 

○長瀬正左衛門君

 大体御答弁でつきておるわけでございますが、少し腑に落ちない点につきまして再確認をしたい意味で質問を行ってまいりたいと思います。

 

 ただいま市長は、市税の伸びはもうこれ以上ないんだということを言っております。こうなりますともうこの不況というのが2、3年前から続いてきておりますので、53年度の予算を組むときに市税を何ゆえにそんなに多く組んだかという疑問が出るわけです。

これは市長が直接やったわけじゃないわけですから、財政当局がやったんですから、これは余り答弁しなくてもいいけれどもどうも私には腑に落ちない。そうなりますと何かそのバランスシートを合わせるために予算を組んだというような気持ちに私はなるわけであります。その点が第1点。

 

 第2点は、交付税にある程度依存しているということですが、本市のようないまみたいな状況だと、特別交付税をごっそり、4分の1の人口いるんだからごっそりもらってくればある程度埋め合わせができるわけだ。

その辺なかなか政治問題なんかあると、特別交付税というのを何かこう決めるらしいですがね、県で、その辺があるんですがその辺がどうも特別交付税の財源が非常に少ない。それはどういう意味で少ないのか私も知りません。その辺の御見解、財源について御見解をお願いしておきたいと思います。

 

 それから、「うるおう心で結ぶ私たちの町甲府」、これはいい言葉でございまして、20万市民が口ずさむと甲府市の歌のようになります。

しかし実際これをやるには財源が伴わなければとてもできないわけです。市長は何か選挙が終わった後に計画をすると言っていますが、そういう必要はないわけです。どんどんやっちゃった方がいいんです、どんどんと。もう潤わせるためにはその辺の私と市長の考え方が非常に違っている。その辺についてもちょっと御答弁を願いたい。

 

 それから、丸山開発部長ですか、ちょっとお伺いいたしますが北バイパスへ通じなければならない問題がありますね、ひとつ、道路がね、刑務所の。あれは将来と、いうことになるんですが、先般決算委員会でちょっと私も言い過ぎた点があるんですね。

北バイパスがいつできるのかと、今度は酒折の宮の不老園に穴をあけましたから近いうちに出ると思いますが、私どものところが揺れるなんて話をしましたが、またこれが北バイパスへ通じない場合には、果たして通じるのかどうか、この辺を開発部長にももっと詳しく御答弁を願いたい。

 

 それから教育委員長にお尋ねしますが、東光寺の庭園は夢想国師じゃないんです。私は歴史を調べたんですから、中国の方がやったんです、これは。教育委員長勉強家ですからよくわかっています。いまなおかつ文化財にするには金がかかるなんてことを言っていたでは、だんだん老朽化しちゃう、せっかくいい池が壊れちゃう。

不老園の石碑は風雨にさらされてだんだんわからなくなる。だから早くしないとせっかくの甲府市にある文化財が失われてくる。そういうことを私は懸念するんですが、いま一度再確認の意味で御答弁を願いたい。

 

 それから関選管委員長にお尋ねいたします。

 

 いま1枚こう顔入りのポスターをつくると、恐らく幾らか知りません。私はああいういいものをつくったことはありません。あれを1,200枚つくるよりも、費用はかかっても30何区か50でしょう投票区は。そこへ1枚っつ張ればそんな刷らなくていいじゃないですか、名前だけでもいいじゃないですか。法定費用でできるような選挙を私たちにさしてくださいというのが私の願いでございます。その辺を了解した上でひとつ御答弁願いたい。

 

○議長(上田英文君)

 河口市長。

 

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 税収の問題については、先ほど私が答弁を申し上げましたのは、この12月の補正に出したその財源というものが、この税収率が低かったので地方公付税が私たちの期待より上回っておりましたからそういう形の予算を策定をいたしますと、こういう御答弁を申し上げたわけでございます。したがって今後の税収の見通し、あるいは財政の見通し、こういう問題については企画部長の方から御答弁を申し上げます。

そこで54年度の予算の編成に当たっては、先ほど御答弁申し上げましたように54年夏以降の3ヵ年の実施計画については、素案は現状できておりますけれども、それを肉づけするというその基礎になる財源というものの見通しが、国の地方財政計画の影響もありますのでなかなかそれを当初予算で考えることはできないけれども、少なくとも私どもが1つの新総合計画のレールというものが敷かれておるから、それを踏まえながらまた景気浮揚対策の事業等も継続的にあるから、そういうものを含めたいわゆる予算の編成をいたしますと。

そこで直ちに私どもは今後政策的な予算というものが実施計画の最終財政とのにらみ合わせで出た場合には、6月の追加で事業的な予算というもの、政策的な事業、こういうものの予算化はさしていただくという考え方でおりますと、こうひとつ御理解をいただきたい、このように思います。

 

 その他関連の質問については企画部長の方からお答え申し上げます。

 

○企画部長(荻原克己君)

 市税につきましては、先ほども市長が御説明申し上げましたように、大体本年度104億ぐらいの増を、徴収の増がございまして、これにつきましては完全に徴収できる見通しでございます。ただ対前年度比を考えますと9%程度ということで少ないわけでございます。

しかしながら地方公付税につきましては去年13億でございましたが、本年度現在普通交付税として決定されましたものは23億ございます。

そういうふうな税との相関もございますが、前年度の調整等もございまして23億という数字がございますので、それによって本年度の運営を賄ってまいるということでございまして、12月の補正におきましてもこれによって一般財源を確保したいという考え方でございまして、今後先ほどお話のございました特別交付税につきましても、去年は2億1,000万の御決定をいただいております。

前年度対比17%余の伸びでございますが、本年度につきましてもでき得る限り確保できるように努力してまいりたいと考えているわけでございます。

 

○都市開発部長(丸山 忍君)

 御指摘の善光寺−敷島町につきましては、その起点が善光寺の山門の前になっております。したがって、それから北進をし南進をし、それが刑務所の東側に出てくるという路線でございますから、現在私が先ほど答弁を申し上げましたのは、これを一挙にやるということはとても不可能でございます。

したがって、当面は刑務所の跡地利用にあわせましてその周辺の整備はこの改正の中でやってまいりますが、これからさらに上につきましては、地元の皆さんとの話し合いの中で街路事業でやるか、または区画整理事業の中でさらには進めていくかという点については、いろいろな方法があるわけでございますので、その点は今後十分地元の皆さんの意向を踏まえつつやっていきたい、ということでございますので御理解をいただきたいと思います。

 

○教育委員長(小池幸蔵君)

 東光寺の問題でございますが、市で負担をするということは経費の問題があると申しましたが、これはむしろそういうことよりも何よりも、重要文化財としての価値が十分あるというようなことの中で、できるだけ早く重要文化財としての指定をとりつけて、同じ修復するにしてもより市独自でやるよりもより完全なそういうものにもっていきたいというような御理解をいただきたいと思います。

 

○選挙管理委員長(関 和夫君)

 お答えいたします。

 

 金のかからない選挙の推進ということは、私がもうこの職にあります間中、最も私の重大なる責任の1つであるということで、今日まで声を大にして叫んできたことでございます。

そしてただいま長瀬先生のおっしゃるようにポスターを1,200枚各候補者がつくるよりも、そういった掲示場へ張るということはこれはほんとにいいことでございまして、選挙の合理化、なるべく金をかけないようにするということで、私は全面的に賛成なわけでございます。

しかし一方におきまして理想と現実のギャップといいますか、現実にそれを実施する際に私先ほど言いましたようないろいろ困難な問題があるわけでございまして、これにつきましてはやはり今後事務当局といたしまして実施しても各市の状況を十分調査いたしまして、また甲府市内においてそういったことを実施した場合、それがどのような状況になるかということを十分研究する必要があろうかと思いますので、きょうのお話を契幾といたしまして、もちろんいままでもそういったことを研究しておらないわけではございませんけれども、これから事務当局に命じまして、その方面の研究を十分にするように私ども委員といたしましても機会を求めてそういった研究をいたしていきたいと思いますので御了承をいただきたいと思います。

 

○議長(上田英文君)

 長瀬正左衛門君。

 

○長瀬庄左衛門君

 選管の委員長にもう1点お伺いしておきたいのは、選管の委員長さんはもう長年の委員長でありますし、全国でも関選管委員長と言えば有名であります。

私も東京へ行って聞いたら、そのぐらいの実力者でありますので、5万以下の都市はやっているなんてことでなくて、20万都市でやってみて私がこうやりましたと、やってみたらこういう結果が出ましたというふうに関委員長がお考えになってやっていただくということが、私はこれを希望いたしまして答弁は要りませんが、ぜひ、ひとつ有名な選管の委員長さんでございますので、ぜひひとつお考えを願いたいと思います。

 

 以上で私の質問を終わります。

 

〇議長(上田英文君)

 関連質問はありませんか。

 

 お諮りいたします。

 

 本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。

 

 これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(上田英文君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって本日はこれをもって延会することに決しました。

 

 本日はこれをもって延会いたします。

 

     午後3時01分 延会