昭和54年3月甲府市議会定例会議事日程 (3)

       昭和54年3月13日(火)午後1時

  報  告

第1  議案第13号  甲府市市立高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科医

            及び学校薬剤師の公務災害に関する条例の一部を改正す

            る条例制定について

第2  議案第20号  市道路線の廃止について(隠池線)

第3  議案第21号  市道路線の認定について(隠池1号線ほか1路線)

第4  議案第22号  市道路線の認定について(朝気2丁目2号線)

第5  議案第23号  市道路線の認定について(里吉2号線)

第6  議案第24号  字の区域の変更について

第7  議案第25号  昭和53年度甲府市一般会計補正予算(第6号)

第8  議案第26号  昭和53年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第5

            号)

第9  議案第28号  昭和53年度甲府市中央卸売市場事業会計補正予算(第

            3号)

第10 議案第29号  昭和53年度甲府市病院事業会計補正予算(第3号)

第11 議案第30号  昭和53年度甲府市水道事業会計補正予算(第3号)

第12 議案第31号  甲府市中央卸売市場附設食品卸売団地条例を廃止する

            条例制定について

第13 議案第32号  財産の取得について (中学校新設用地)

第14 議案第27号  昭和53年度甲府市刑務所跡地開発事業特別会計補正予

            算(第1号)

第15 議案第11号  甲府市職員定数条例の一部を改正する条例制定について

第16 議案第12号  議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を

            改正する条例制定について

第17 議案第14号  甲府市公民館設置及び管理条例及び甲府市公民館使用料

            条例の一部を改正する条例制定について

第18 議案第15号  甲府市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条

            例の一部を改正する条例制定について

第19 議案第16号  甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定につ

            いて

第20 議案第17号  甲府市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する

            条例制定について

第21 議案第18号  甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定について

第22 議案第19号  青年学級の開設について

第23 議案第1 号  昭和54年度甲府市一般会計予算

第24 議案第2 号  昭和54年度甲府市公益質屋事業特別会計予算

第25 議案第3 号  昭和54度甲府市国民健康保険事業特別会計予算

第26 議案第4 号  昭和54年度甲府市下水道事業特別会計予算

第27 議案第5 号  昭和54年度甲府市交通災害共済事業特別会計予算

第28 議案第6 号  昭和54年度甲府市刑務所跡地開発事業特別会計予算

第29 議案第7 号  昭和54年度甲府市中央卸売市場事業会計予算

第30 議案第8 号  昭和54年度甲府市農業共済事業会計予算

第31 議案第9 号  昭和54年度甲府市病院事業会計予算

第32 議案第10号  昭和54年度甲府市水道事業会計予算

第33 市政一般について質問

 

 

 

   (出 席 議 員)

市 村 輝 男君

塩 野 褒 明君

市 川 正 雄君

伊 藤 常 八君

小河原 正 平君

内 藤 源 一君

長瀬 正左衛門君

石 川 達 朗君

上 田 英 文君

小 林 淳 光君

清 水 清 富君

内 藤 幸 男君

武 川 和 好君

石 丸 あきじ君

内 藤 秀 治君

森 沢   茂君

山 中 繁 芳君

三 井 五 郎君

原 田 正八郎君

小 林   匡君

早 川 光 圀君

堀 内 光 雄君

樋 口 精 一君

小 林 康 作君

堀 込 徳 一君

風 間 良 興君

込 山 貴 雄君

溝 口 一 雄君

秋 山 慎次郎君

臼 井 成 夫君

土 屋   直君

中 西   久君

柏 原 保 幸君

小 沢 綱 雄君

早 川 武 男君

 

                           35名 

 

   (欠 席 議 員)

河 西 富 夫君

浅 川 朝治郎君

渡 辺 儀 市君

 

                             3名

 

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長 輿 石   正君

総務 担当 主幹 臼 田 茂 治君

庶務 担当 主査 松 本 康 成君

調査 担当 主査 大日方 好 一君

議事 担当 主幹 平 嶋   泰君

議事 担当 主査 功 刀   尊君

記録 担当 主査 中 尾 良 次君

 

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

甲 府 市 長 河 口 親 賀君

中央卸売市場長 小 林 一 彦君

助     役 吉 田 三 郎君

市立甲府病院長 柿 崎   勉君

参     事 河 村 利 男君

〃 事務 局長 内 藤   恒君

企 画 部 長 荻 原 克 己君

教 育 委員長 小 池 幸 蔵君

総 務 部 長 新 藤 昭 良君

教  育  長 岩 波 秀 文君

福 祉 部 長 篠 原 憲 造君

教 育 次 長 山 本 義 那君

社 会 部 長 岡 田 政 治君

水道局業務部長 塩 見 善 之君

環 境 部 長 中 村 悦 三君

 〃 工務部長 三 沢 国 義君

経 済 部 長 古 屋   昭君

選挙管理委員長 関   和 夫君

建 設 部 長 一 瀬   勇君

農業委員会会長 土 屋 活 郎君

都市 開発 部長 丸 山   忍君

公 平委 員長 小 泉 晴 明君

下 水 道 部 長 志 村 泰 介君

代表 監査委員 飯 野 守 平君

 

固定資産評価員 広 瀬 順 作君

 

 

 

 

 

 

 

 

    午後1時11分   開議

○議長(上田英文君)

これより本日の会議を開きます。

 

 報告事項を申し上げます。

 

 浅川朝治郎君は一身上の都合により本日欠席する旨の届け出がありました。以上で報告は終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1から日程第32まで32案及び日程第33市政一般について質問を一括議題といたします。

 

 これより昨日に引き続き上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。

本日は自由民主党の臼井成夫君でございます。臼井成夫君。

 

     (臼井成夫君 登壇)

 

○臼井成夫君

 自民党市議団を代表いたしまして市長に対し何項目かの質問を申し上げます。

 

 まず3者会談問題についてお尋ねいたします。

 

 昭和53年1月26日午後8時から約1時間、甲府市中央2丁目大森旅館において市長、私、ほか1名により、いわゆる3者会談が行われたことがありますが、市長は記憶にあるかどうかまずお尋ねいたします。

 

 次に市長は、きょうまでの市議会において、この権威ある議会をその権威を損わせ、市民を愚奔する言動は直ちにやめるべきである。3者会談はまさにありました。

うそをついてまことに申しわけなかったと、議会、市民の前におわびをされたらどうか。

もはや本会議は市長にとって真実を明らかにする最後のチャンスである。私は強く進言をいたします。

3者会談を隠蔽するためにでっちあげられたという1月19日の自治会会合について、市長は本議会の調査特別委員会において、自治会役員の方々を大森に招き、公園墓地の増設に伴う地元の要望について開くための会であったと。しかし三神水道事業管理者の送別会があったために自分は出席ができなかったので、窪田敏文課長を市長の代理として出席させた。

またその会議報告も受けていると証言をいたしております。

これはまさに偽証であります。

自治会の役員でもない人々を自治会の役員と偽って、あたかも大森旅館で市長出席予定の会合があったかのようなうそをついた。

この会はいわば市長個人の秘書と言われる、現在市内の病院に飛び込んでおります望月公明なる人物により工作されたでっちあげ会談であったことが、マスコミ報道で明らかになっております。

市長はこの偽証に対してどのような弁明をなさるのかお尋ねをいたします。

 

今回、きわめて残念なことに、市長側近職員3名が逮捕をされました。市長はきょうまで公文書が毀棄されたり偽造されたことを単純な事務ミスだと言い、私のあずかり知らぬことだと神聖な議会でうそを答弁してきました。

しかしきょうまでの報道によると、市長自身も入っているだろうと思われる偽装工作グループに、一部市議会議員まで関与して、公文書の毀棄、偽造が行われてきたとされております。

まさに3者会談問題は市長の言う自民党市議団の市長失脚のための政治謀略ではなく、市長の悪事を隠蔽するための文書事件が起こり、3者会談に私を招いた河口市長が結果としてみずから政治的墓穴を掘ったことにほかならないのであります。

ただいまからは、いまただいまからは、市長は自民党の政治謀略事件ではなく、市長の政治的墓穴事件と世間に言い直したらいかがか。そのことによってすべての市民が納得するのであります。

市長はみずからが掘ったその墓穴であることは私は構いません。

しかしそのために上司の命令を受け犠牲となった職員はきわめて遺憾ではありますが、一面では大変気の毒であります。

市長はこの皆さんに何と言っておわびをするのかお尋ねをいたします。

またどうして救ってさしあげるのか、その点もお尋ねをいたします。市長がすべての、ほんとのことを本会議で明らかにして、生殺与奪の権を握る市長のもとでは、職員は不本意であってもときにはしてしまう。

このことが今回の事件で明らかになったわけであります。

また上司の命令に服した側近職員の行動は、残念なことに市役所ぐるみ不正を働いたかのように市民の前には大きな誤解まで生ずるに至っております。大多数のまじめの勤勉の職員の皆様方にとっては、このくらい不名誉なことはありません。

昨日も3度にわたる市役所内の家宅捜査があったもようであります。全市民の城であり、2,000人職員のかけがえのないこの職場を汚した市長の責任は、あなたが退陣をもってしても負い得ない重大な責任であることを銘記しなければなりません。

刑事罰を受けるべきは職員でなく市長あなた御自身が受けるべきであります。

このことにどうお答えいたしますか。

 

 なお、報道等で明らかになっております、先はど申し上げた1月19日、でっちあげの会談に加担をし偽装、証拠隠滅等を行った市の登録業者2業者に、どのように今後対処をしていくのか、これもあわせてお尋ねをいたします。

 

 次に三選出馬問題についてお尋ねいたします。

 

 本議会の冒頭所信表明の中で、市長は私をとり巻く諸問題について、率直に市民に御審判を仰ぎたいと考え市長に三選立候補すると言明いたしておりますが、きょうのように今日のように市長に対する市民のきわめて大きな批判、しかも市長にとって政治的に最悪の現況下にある今日、どうしてなり振りを構わずただただ三選出馬にそんなにこだわるのか、お尋ねをいたしたいのであります。

御自分の政治的欲望なのか経済的欲望なのか、使命感だとはいかにも思いがたい実態であります。

また各種団体、各地区の方々に支持され、三選出馬に対して推挙を受けておるといっておりますが、このことについては私ども自民党市議団は幾つもの例を知っております。

行政側、いわゆる市長側が、各種団体の責任者を市役所に呼びつけ、ときにはその方のところに出向き三選出馬要請を意図的にさせたことは、発つもの事例が物語っております。

多数が自主性のある三選出馬要請だとはだれも思っておりません。各地区というのは、いわゆる甲府市自治連合会会長京嶋幸男さんを初めとする一部役員主導による計画的、組織的三選出馬要請であり、実のある真の市民の声ではないのであります。

多数一般市民の皆さんは河口さんがもう一期やるなんて正気のさたですかと、きわめて冷淡に受けとめて、その市長の常識のなさに驚いているのが今日の市民の心境であります。

さる2月発行の市長後援会「うるおいの心で結ぶ市民連合」、何をうるおうのかさっぱりわかりませんが、この会合の中で市長は「私の決意」と題し、私はこの8年間清潔で公正、民主的な市政を進めてきたと言明いたしておりますが、私は果たしてほんとうに市長が清潔で公正、民主的な市政を進めてきたかどうか、大きな疑問に駆られるのであります。

 

 市長が昭和46年4月、市民の多くの期待を担って就任されて以来8ヵ年にたつ今日、発生した刑事事件で懲戒免職、失職した職員数は何と10名にのぼっております。

しかもこの中の贈収賄、あるいは背任、横領事件は、市長にまで捜査の手は及びませんでしたが、いわばとかげのしっぽ切り事件だとまで言われてきております。

これはまさに刑務所のへいの上を歩いてきたと言われる田中角栄元経理と全く同じ状況だと言わざるを得ません。

どうしてこの市長が清潔、公正、民主的な市政を執行してきたとうそぶくのか、私はわが耳を疑いたくなる次第であります。

1時も早く三選出馬断念を表明することが犠牲となった職員を救い、市民による市政不信を除去する大きな要因となる。

私は大変若造でありますけれども、強く市長に忠告を申し上げます。市政は河口さんのものではございません。

市民のものであることに市長はぜひ思いを起こしてほしいのであります。

 

 次に公文書についてお尋ねいたします。

 

 まず公文書の定義、範囲とは何かお尋ねをいたします。

 

 また、公文書偽造罪はどのような場合に成立するのか

 

 お尋ねをいたします。

 

 次に市長及び職員の選挙活動についてお尋ねをいたします。

 

 最近市長が市長選、あるいは市会議員選に対して地位利用、利益誘導を行っているということをよく耳にするのであります。先の知事選挙の際もある団地に行って、集会場をつくるという約束をなし、投票を得ようとしたという騒がれた事件がありました。

結果的に行ったか行かないか存じません。

道路問題に悩みを持つ地区民や特定業者の前に行き、ときには現職の市会議員候補者まで同道をさせ、同様な行為をしているといううわさが枚挙にいとまがありません。

真実だとしたら大変な問題であます。事実を明らかにされたいのであります。

 

 次に市職員で、きょうまで公選法違反を犯し職を失った職員がいるかどうか、いるとしたらどこのどなたか、そのときの役所における立場が、いわゆる身分はどういう身分であったか。

なおかつ違反の内容はどういう内容であるかお尋ねをいたします。

 

 また、現在の職員の中で、選挙違反の罪に問われている者は何名いるのか。

またその違反の内容はどのような内容であるか。

またどのような法的処分を受けているのか―役所の処分ではありません。

法的処分を受けているか、その実態を明らかにされたいのであります。

と同時に市職員の政治的行為は、どのように制限をされているのか、具体的に御明示をいただきたいのであります。

 

 次に、うるおいの心で結ぶ市民連合という会は政治団体であるかないかお尋ねをいたします。

 

 次に、高教組、甲教組教職員組合が、2月の10日市長3選総決起大会に5割動員と称し、動員者名簿まで提出されるという悪質、強制的な政治活動を行ったそうですが、その実態をお尋ねいたします。と同時に過般の知事選挙の際、勤務時間内に食い込む市職員の2割動員という選挙活動がありました。

この実態も明らかにされたいのであります。

 

 次に職員の人事異動について申し上げます。

恒例ですと、当然4月1日には人事異動を発令しなければならないのでありますが、本年は4月に1度の統一地方選挙の年でございますので、当然職員人事は選挙後の新しい市長にゆだねるべきと考えますが、御見解をお尋ねいたします。

 

 次に交通災害共済についてお尋ねをいたします。

 

 各自治体ごとに1名の協力員の各位の協力をいただきまして、それなりの実を上げてきておりまするわがこの制度ではございまするが、その報賞金は協力員に対して1件につき25円支払っているわけでありますけれども、もし企業や任意の団体が集団加入し共済会費を1括納入した場合は、現在の規則にはありませんけれども、その1括納入書に対し、1件事務をつかさどる者に対し1件25円の報賞金を支払っていくべきである。

いまの制度にはないようでありますけれども、現在共済の会員は約52.3%と聞いておりますけれども、その加入率をアップさせるためにもそのように団体加入、あるいは有志の方々に対しての集団加入の門戸を開くべきと考えますがいかがか。御見解をお尋ねいたします。

 

 それから、留守家庭児童会設置についてお尋ねをいたします。

 

 小学生が放課後帰宅しても、保護者が不在の低学年児童を対象として留守家庭児童会が設置をされてきておりますけれども、現在市立小学校のうち、対象校でありながらいまだに9校が未設となっております。

予定を役所に尋ねてみますと、62年までには設置をすると、このように申しておりますけれども、市長の言う人間優先高福祉市政の論拠には反するのではないかと私は思うのであります。

やはり8年先のことをここで計画するよりも、1時も早くいまの年間1校ずつの指定を2校でも3校でも年間指定を加えていって、できるだけ早く市民の利便の供に、利便に供するべきだと、こんなふうに考えますけれども御見解をお尋ねいたします。

 

 それからこれも恒例でありましょうけれども、昨年12月24日、いわゆるクリスマスイブに母子家庭を対象といたしまして、クリススケーキを届けて、いわゆるプレゼントしているわけでありますけれども、ことしの1月15日になってその案内状が到着をしたという母子家庭がありました。

12月24日のクリススイブのために、市が公費をわざわざ投入して、たとえわずかであっても公の善意として、クリスマスケーキを差し上げようということで予定をしたものが、幾日に手紙を発送したか知りませんけれども、その手紙はあの不法な全逓のリストに見合ったわけでありましょうけれども、ついに成人式の日に24日のクリスマスイブのケーキの案内状が届いたと。

ケーキ屋さんに飛んで行ったら、とつくにそんなものは終わりましたよという母子家庭、私は数件耳にしております。

このことについて今後どのように対処をするのかお尋ねをいたします。

 

最後に市立病院の防災工事についてお尋ねをいたします。

昭和49年6月、消防法の改正によりまして、不特定多数の方々が出入りをする特定防火対象物に対しては、消防用設備の設置が義務づけられてきました。

この際に5年間の猶予期間があり、あの市立病院においては本年3月31日までに該当すべきその施設を設置しなければならないということになっておりました。

しかし残念なことに業者2社の倒産により、この市立病院の工事が遅延をいたしてまいっております。

総工費約4,980万円、工期は2月の28日、いわゆる末日ということで、昨年6月10日に発注をされたものでありますけれども、残念なような経過で今日工事はまだ中途という段階であります。

いわゆる工事会社のハプニングによりまして工事が宙に浮いた時期でありましたけれども、幸いにして心ある業者の御協力によって工事がその後進捗をきわめていることは耳にいたしておりますけれどもこの経過をここに明らかにされたいのであります。

特にこの工事の発注の際、いわゆる再発注の際は相当予算的な面において無理を業者にいわゆる与えている、ということもちまたのうわさであります。

後ほどお答えをいただきながら、再質問の中で具体的に申し上げますけれども、大変業者間では不評の評判のよくない再工事であることは御案内のとおりであります。

しかも昨年10月、工事の出来高が76%だということで業者は倒産をしたのでありますけれども、その後の調査においては必ずしも76%の出来高ではなかったと、いわゆる60%の出来高であったということも流布をされております。

これらの真相について、まず第1弾でお尋ねをいたしたいと存じます。

以上です。

 

○議長(上田英文君)

河口市長。

 

(市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

臼井議員にお答えをいたします。

いわゆる3者会談問題についてあなたから御進言をいただきましたけれども、私は今日までこの3者会談問題はあくまでも政治的な媒略であるということはかえておりません。

そこでその御質問の中にいろいろと御指摘をいただきましたけれども、御承知のように現在捜査当局が厳正な態度で捜査をいたしておる段階でありますからこのことについて私は答弁することを差し控えてまいりたいと思いますから、御了承をいただきたいと思います。

その中にはもちろん文書毀棄の問題、あるいはあなたがおっしゃる偽証という問題も含めてでありますことを御了承をいただきたいと思います。

 

そこで職員の問題については、仰せのとおり私としてもまことに遺憾でございます。

一日も早くこの問題が解決をすることを希求をいたしております。

そこでこの職員をどうして助けるかという御質問でありますが、これは私の責任において方途はどうあろうとも、私は非常に遺憾である。

あるいは申しわけないという気持ちがありますから、方法はともかくとしてそういう精神的対応をいたしてまいるつもりであります。

 

次に大手の業者の問題でございますけれども、たまたま本年度は継続関連の工事が非常に多く発注をされた関係で、今年度多い発注となっておるようでありますけれども、これらの諸君は参考人として警察から事情を聴取をされたわけでございますから、このことについては被疑者でないと、こう私どもは判断をいたしておりますから、そのような判断の上に立って行政対応をいたしてまいる所存であります。

 

次に三選出馬の問題で、どういう考え方でその三選出馬をしたかと、こういう御指摘であります。これは私は少なくとも今日まで誠心誠意市政に尽くしてきたつもりであります。

その8ヵ年の成果を踏まえて多くの団体から御推挙をいただきましたし、今後なお行いますいろいろな事業、政策等をも市民の期待にそって努力をいたしてまいりたいと、私一念に燃えて、団体の要請にこたえる意味で三選の出馬を表明をいたしたところであります。

ただ私としては、1日も早く先ほどから申し上げておりますようなむしろ三選出馬を私が言明はいたしておりますけれども、1日も早くこの問題の解決をしてほしいという念願は強く持っておることをあわせて理解をしていただきたいと思います。

なお各種団体に対して、市役所の職員等が配慮をした上で三選出馬要請があったと、こうおっしゃっていますが、こういう事実はございません。

自主的にそういう方向になってきたと、こう御理解をいただきたいと思います。

 

 なお、京嶋さんを初め云々と申しておりますけれども京嶋さん個人としてりっばな方が推薦をしてくださって、市民連合の会長に就任をされたことについてあなたからとやかく言われることはないんではないか、これだけはひとつそういうように御理解をいただきたいと思います。

 

 それから、市政は市民のものである、このことはどういうことかというと、私は今日まで市政というものは市民のための市政であって、市民とともに歩んでくるという市政は今日まで堅持をしてきたつもりであります。

したがってそのような御理解をいただきます。

と同時に大衆の前で私が利益誘導的なあるいは職員が利益誘導的な発言をされたと、こうおっしゃっておられるようでありますが、決してそうでなくしてすでに実行をした問題、あるいは将来の展望、こういうことについて当然私が市長という立場で、市民にそういうことの理解をしていただく、あるいは認識をもっていただくということであって、決して選挙の私の利益誘導、あるいは地位利用をした覚えはないと、そのように御理解をいただきたいと思います。

 

 なお、市民連合は政治団体でございます。

 

 それから2割動員の問題でございますが、このことにつきましては総務部長の方からお答えをいたすことにいたしますけれども、私は少なくとも組合運動というのは一体何たることかと、こういうことでありますけれども、御承知のように地方公務員の、地方公務員法の趣旨からいいますと、一般的にはやはり使用者に対して労働条件の維持、改善、こういうことを要求するのが目的であるという団体である、という理解をいたしておりますけれども、最近非常に社会経済情勢というものが活発化いたしておりますので、組合運動自体も政府やあるいは地方公共団体、こういうものに政治活動、あるいは組合相互の共済活動等、広い範囲にわたって活動をいたしておりますので、どうしてもこの私どもいわゆる地方公共団体の長、あるいは政府、こういうものを相手にして経済闘争をされておる中でも、だんだんそれが政治活動に発展をしていくというような強い傾向になっておるわけであります。

したがって、そういう中から選挙に際しましても組合自身から立候補するために、あるいは推薦をする等の政治的な動向を見せておりますのが、御承知のように最近の労働運動の傾向であります。

したがって、こうした傾向を法律問題として見た場合に、職員組合の政治活動そのものを制限なり、あるいは禁止をするという法律はないわけでありまして、その範囲の中で一定の政治活動を行うことは差し支えがないと、こういうように理解をされております。

したがって、そうではありませんが、職員組合なるがゆえに憲法で保障されておりますところの政治的自由が、特に制限されなければならないという理由はないと私は考えております。

そこで職員組合と言いましてもその構成をしておりますのは職員であります。

 

 したがって、その構成をいたしております職員、これはやはり地公法の政治的行為の制限というものに抵触をするような行為が、たとえばあったとする場合は、これはやはり問題になると、こう私は理解をいたしておるわけであります。

選挙時にいろいろ特定の政党、あるいは特定の候補のために慎重さを欠いた行動をとるということについては、市民全体からやはり批判は確かに受けると思いますので、できるだけ中立性を堅持をするという職員でなければいかないということについては、十分私もお説のように理解をいたしております。

 

 職員の異動については、やはり5月1日に統一選挙の関係でいたすべきだ、というのはお説のとおりでございます。

 

 次に交通災害の問題でございますけれども、この災害制度というものは市民全体を対象にいたしております。

したがいまして交通災害共済事業の周知徹底、あるいは加入の御質問等につきましては、交通災害共済協力員等の設置規則によりまして、市民に直接関連をいたしました組織であります。自治会に全面協力を現状お願いを申し上げております。

この規則は、内容といたしましてはいま申し上げましたとおり、自治会の全面的な協力を骨子としておりますので、職域は仰せのように対象にいたしておりませんことは事実でございます。

そこで報償金についてでありますけれども、協力の結果として規則に基づいてこれは交付をいたしておりますが、お説にもございましたので、今後考え方等については御意見のことを踏まえて、今後十分検討をいたしてまいりたいとこのように考えております。

 

 次に、年末援護対策の一環としてのケーキの支給についてでありますが、確かにこの問題についてはあの時点で郵便の遅配がございました。

その遅配の影響を受けまして、大体郵便のおくれの支障が25件くらい件数がございました。そういうことを考えましたときに、結果的には引きかえができなかったわけであります。

御迷惑もかけたわけでございますから、この点については私もまことに遺憾だと存じております。

今後の取り扱いにおきましては民生委員さん等の協力によりまして、直接配布をするというような方法に切りかえないと、万全に行き渡ってまいらないと思いますので、そういう方向にかえていくことを検討さしていただきたい、このように考えております。

 

 それから、留守家庭児童会の設置計画でありますが、これは御承知のように毎年1校という規定でやってまいりましたから、新総合計画の中では年間1校を依然として堅持をいたしておるわけでありますが、お説のようにやはり教育振興を柱にする市政の中では、留守家庭児童会を1日も早く設置したいという熱望はいたしておるわけでございますけれども、その後一切この経費については都市の負担ということになりましたから、いわゆる財政事情等もございますので、過去数年間、年間1校ということを堅持をしてそのように計画を立てたわけでありますが、財政事情等もにらみ合わせて、お説のようにやはり1日も早く留守家庭児童会が、恐らく残っておるのが9校ないし10校あると思いますが、これはお説のように財政状況を十分勘案をする中で計画を早めて設置をしていく、という姿勢を堅持をしてまいりたい、このように考えております。

 

 その他の質問については担当の部長の力からお答えを申し上げます。

 

○総務部長(新藤昭良君)

 お答えを申し上げます。

 

 最初に職員の2割動員の問題でございますが、この件につきましては職員の、職員組合の行動計画の中に職員の動員がかけられているという状況につきましては、当局といたしましても了知をいたしたわけでございますけれども、具体的な個々の内容につきましては把握をしておらない状況でございます。

この休暇動員につきましては、それぞれ休暇の許可を所属部長の許可を得て行動に入っておるわけでございまして、各所属長の判断で勤務に支障がないという確認の上に許可が与えられていると、このような理解をいたしております。

 

 それから、いままでの職員の選挙違反によって辞職をした職員がおるかという御質問でございますが、現在まで1名の職員がおります。

38年の県会議員選挙におきまして、替え玉投票ということで起訴、刑が確定をいたして、42年の5月に失職をいたした職員がございます。

それ以外には失職または退職になった職員はおりません。それから、現在刑の執行中の職員が何名おるかという御指摘でございますが、現在調べました結果2名の職員がおります。

これは前回の市議会議員選挙におき買収によりまして50年の8月1日に略式決定をいたしておりまして、罰金1名は4万円、1名は3万円、それぞれ公民権停止5ヵ年という判決を受けております。

その職員につきましては、3月6日にそれぞれ懲戒処分による戒告並びに文書訓戒をいたしております。

 

 それから公文書の定義でございますが、公文書につきましては地方自治法の公文書類という解釈に立ちまして、非常に広範な範囲になりまして、業務、市の業務執行上にかかわるむしろ書類は、そのほとんどを公文書類として扱う、こういうふうな考え方でございます。

ただし刑法上の公文書はこれより範囲を狭くいたしております。

現在この点につきましては取り扱い上の諸問題がございまして、捜査が進められておるわけでございますので、その中で明確になるというように理解をいたしております。

 

 それから、市立甲府病院のスプリングクラー設備工事事業状況でございますが、御指摘がございましたように昨年の11月27日、元請けでございました山梨工芸社が倒産をいたしました。直ちに12月の7日に工事完成保証会社でございます山興設備に履行請求を市としては行いました。

12月10日に保証会社は工事に着工いたしましたが、まことに遺憾ではございますけれども、20日の日に引き続いて倒産という事態に至りました。

そこで中間による倒産でございますので、契約の解除、それから出来形の確認、それから工事の引き渡し、こういった一連の手続きを行いまして、残工事部分につきましては本年の1月12日に工事業者の指名を行いまして、1月の17日木島建設、ダイエー設備の共同企業体結成によります業者に契約をいたしたわけでございます。現在契約は1月29日に正式に確認をいたしまして、目下工事に進行中でございまして、今月の26日には工事の完成の予定になっております。

この間に先ほど御質問がございました出来高の問題でございますが、御指摘がございましたように出来高76.3%、こういうふうな工事の設計管理をいたしております会社の報告を受けまして市では出来高76%の証明を行いました。

しかし、こういう倒産自体の状況がございましたので、さらに事実上の出来形を再整理をいたしました。実際の工事は出来形で進むことになるわけでございます。

出来高と申しますのは手直しがまだ進んでいない、それから材料の持ち込みなどを含めた内容が出来高でございます。

実際の完成状況は出来形、形という扱いをするわけであります。

出来形で市では判定をいたしまして、出来形はその時点で60%、その後一部材料を持ち返ったというような下請業者がございますが、それはまた戻ってまいりました。

で、現在確定をいたしております出来形は64%、この64%をもとに先ほど申し上げました企業体に新しい工事を受けさしたわけでございます。

これはあくまでも出来形を基本にいたしました数量でございますので、新たに受けられた業者はその範囲内で工事が遅滞なく行える、こういうように私どもも理解をいたしております。新たな契約をいたしました業者もそういうような確認の上に立って工事を進めておる状況でございました。現在円滑に工事が進捗をいたしております。以上でございます。

 

○教育委員長(小池幸蔵君)

甲府教組が市長を励げます会に動員をかけた、この御質問でございますが、これについては組合のいわゆる行動計画でありまして、なるべく参加してもらいたいという要請はしたが、5割動員ということは要請していないというふうにいまのところ私承知しております。

以上です。

 

○議長(上田英文君)

臼井成夫君。

 

○臼井成夫君

まず最初の3者会談問題でありますけれども、警察の捜査が進展している中で言及できないと、こういうお話でありますけれども、その中で大変再び市長は貴重なことを言っておる。

いわゆる3者会談は政治謀略であるということはいまもかわりない。こういう答弁をいたしておりますけれども、その政治謀略なるものの具体的中身をぜひおっしゃっていただきたい、ぜひこの中身を。私は先ほど申し上げたように市長の政治的墓穴事件だと、こういう新しい名称をつけたわけでありますけれども、今日まだ政治謀略だとおっしゃっている市長のその中身をお聞きして、またゆっくり質問をいたしたいと思います。

 

それから大手の、あれは大手じゃないんです。岩窪なんです。大手というのはでっちあげであって岩窪なんです、2業者とも。

岩窪の業者は被疑者でないのでという市長の話でありますけれども、被疑者であるかないかということももちろんでありますけれども、少なくても特別委員会まで開いて究明しようとした事件に、なかったことをあったといい、証拠隠滅、偽造を重ねた。

いやしくも市の登録業者を何か1社は市長が仲人した会社であるという話でありますけれども、どうしてそんなふうなでたらめな御答弁をされるのか、もっとやっぱりこういうものに対して毅然とした姿勢をとらないから、あのように最後の最後まで検察庁に呼ばれるまでマスコミによるとうそをついているんじゃないですか。

あの方々はもっと早くあれはうそですと言っていれば、あの事件は終わっているかもしれませんよ。

その方々が被疑者であるとかないなんてことは問題ではない。

どうして甲府市民20万市民の前でああいううそをついたのか。

しかもその証拠隠滅偽造工作は、何と市長の個人秘書の望月某なる者がやったということが、あれだけマスコミで明らかにされている以上、厳罰に処すということぐらい何で市長は言えないんですか。市長がそれに共謀でもしたというんですか、それじゃあ。

 

二つ目、三選出馬問題でありますけれども、推挙を受けたということがそれはあるでしょう、幾らかは。

しかし婦人会長にしても、ここにはおりませんけれどもある課長に呼ばれて、それで行ったらちょっと市長室へ行ってくれぬかというんで市長室に行って、そうしたらそこには先ほど名が挙がりましたうるおいの何とかの会長である京嶋某という方がおって、いまから市長に会ってくれと言った。会ったら何じゃない三選出馬でひとつここで一緒になって話をしてくれという話になった。

これが当事者の証言であります。

と同時に甲府市のいろいろ職員の方々にはお気の毒ですから名前は言いませんけれども、ある課長はある商工団体の会長に、「あなたのとこだけですよ、まだ三選出馬要請をしてくれないのは。

ぜひ頼む」と言って要請を強要した事実がある。これがどうして市民の自発的行為ですか、再度まじめなお答えを私はちょうだいしたいと思います。

 

 市長は先ほども清廉、公正な市政はやってきたんだと言って力説をなさいました。

清潔、公正な中身は8年間に10人も市の職員が逮捕され、そのうちの6人は公金横領、贈収賄であります。しかも先ほど申し上げたようにあの当時、とかげのしっぽ切りだと言われました。奥の院はまだ出てこない。

こういうようなことを言われて事件は幸か不幸か決着を見たのであります。どうしてこの市政が清潔、公正な市政なんですか、論拠を再度お尋ねをいたします。

 

 総務部長にお尋ねいたします。

 

 公文書というものはあなたは、刑法上でお尋ねをしているんじゃないんです。公文書というのはいわゆる法務省が、あるいは公務員がその職務上作成した文書を公文書というわけです。

間違いないですね。それが偽造、変造されたら公文書偽造罪になるんであります。そうですね部長。

そういう中で私はそういう判断して、もし誤っておったら部長がお答えください。

そこで今回の窪田課長が市長あるいは望月云々という方等々と共謀して、でっちあげられたと言われておるあの1月19日の架空の自治会の会議報告書、それが公文書であるかないか明確な部長の答弁をいただきます。

 

 それから、窪田課長のその書いたでたらめな報告書が公文書であるというならば、それを偽造をしたその公文書に対して、偽造されたことを確認、承知していながら確認というサインをした市長室の主幹は、偽造の共同正犯ではないかもしれませんけれども、偽造していたことを知っていて確認というサインをした場合は、どういう罪に当たるのか、どういう判断を部長の方でしていらっしゃるかお尋ねをいたします。

 

 次に先ほども私は申し上げましたように、ある朝気の道路、ある里吉町の業者、市長に某議員をやってほしいと言って頼まれたと言っております。

そのためにはここを舗装すると、あるいはそのためには君のところの会社のことも考えようと言われたと、その教員の名前まで私には漏らされてきております。

これが私は地位利用なり利益誘導に抵触するんじゃないですか、というお尋ねをしているわけであります。

再度御答弁をいただきます。

 

 それから、先ほど部長の答弁によりますと、替え玉投票をして公職を失った職員が、かって昭和42年にいたという話でありますけれども、それはあくまでも恐らく法律による、刑法による罰によって失職をしたと理解をいたしますけれども、その後いやしくもここにいる市議会議員が30何名おりますけれども、この市議会議員

の選挙の際、買収によって検挙され、なおかつ公民権停止をくった方を市の方で承知していたかいないかわかりませんけれども、全く不処分で私が去る3月上旬このことを総務にお問い合わせをしたら、3月6日処分に相なったのであります。

昭和50年に罪を犯して、その年に公民権停止に服した職員を職員から今月早々、この前の議会のときにも指摘をしたにもかかわらず、まだ処分をせずにいよいよ私が3月議会のために調査を始めたら3月6日に処分に至ったのであります。

こういうことが市の職員をいつでも選挙に活用、利用し、何をしても処分をされないといういまの体制のパターンであります。

このことにともかく改革を加えない限り5割動員はあるでしょう、2割動員はあるでしょう。どうしてこういうことをわれわれ議員から指摘されてもきょうまで解決をしないんですか。3月の6日なんて部長声を小ちゃくおっしゃったけれども、54年3月の6日というべきですよ。

51年でも52年でもないでしょう。54年の3月6日じゃないですか、ついせんだってじゃないですか処分したのは。

これで職員を選挙に参加するななんて言っても無理じゃないですか。

十手持ちが出稼ぎに出るような騒ぎじゃないですか、それじゃ。

どうしてこういうことをわが甲府市の当局はいつになっても直らないんですか。

われわれがこれだけ議会に口角あわを飛ばして訴えるにもかかわらず、一向に直らない。どういう責任をとるのか。私は2人の文書をあるいは戒告処分じゃ済まさらぬと思います。

4年も処分を延期した、当事者の処分についての見解を明確にお尋ねをいたします。

 

それから、市長がはっきりとうるおいの心で結ぶ市民連合は政治団体だと言っておられました。

確かに私の調査でも2月の16日に県選管にその申告をいたしております。

そこで私は公務員の選挙活動という範囲、政治活動という範囲を踏まえてお尋ねをいたします。

 

ここにうるおいの市民連合なる団体が出しております市長の決意表明を書いた新聞があります。

この中に事務局次長市川栄次さんという方がおります。この方を調べてみますと、本市役所の職員で職員厚生に責任を置くものであります。

うるおいの市民連合はまぎれもなく市民団体、そこの事務局次長として20万市民に公表したその次長は市川栄次さん、このことが市長が先ほど来おっしゃっておる地公法36条に抵触をするのかしないのか、36条をよく理解をすれば私は明確な答えが出てくるはずです。

 

それから、現在全市でうるおいの市民連合をつくるために、何と残念なことに市の職員が動員されております。

よく調べてみると職員組合の決定だそうであります。

と同時に職員組合に入っていない幹部職員までが、うるおいの心で結ぶ市民連合なる組織をつくろうと、現在きゅうきゅうと努力をいたしております。恐らくその会に出席している市長、その会に出ている幹部職員、新聞にも写真が報道されております。市長は御存じないことはないでしょう御自分のかわいい部下でありますから。

千塚において、あるいは国母において幹部職員の同席を知らないわけがない。このことと地公法36条とどういうふうに市長は理解をするのか、市長御自身からお尋ねをいたします。

 

それから教育長にお尋ねをいたします。

 

5割動員ということは、私は甲府市の山日新聞に対する投書から知ったのであります。それを調べましたら事実だということを知ったのであります。教育委員でない私自身が調べても5割動員であるということを調べられるんですけれども、どうして教育委員長にはそれが調べられないんですか。

しかもこの職員は幾ら組合が形の上でしめても、子供を愛し教育を愛する教師の良心までしばることはできないことを知るべきだと、内部告発をいたしております。

教育委員長の恐らく新聞をごらんになったでしょう、このことに対する御見解ともっと詳しいその実態をお尋ねをいたします。

 

それから、総務部長の先ほどの質問の、2割動員でありますけれども、選挙のための動員だということを総務部長は、何か先ほどのお言葉によると了知をしていたと、了知って私どういう字を書くのか存じませんけれども、要するに承知していたということだと存じますけれども、承知をしていてその2割動員をたとえ休暇をとったといえ、日曜日だから法律に違反していいという理由はないのであります。

休日だから法律を犯してもいいという理由はないのであります。どうして2割動員を承知しながら総務部長はそれを放置したのか、その辺を総務部長あるいは助役の答弁を求めます。

再質問の第1弾を終わります。

 

○議長(上田英文君)

河口市長。

 

(市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

政治謀略の中身について申し上げますが、まだ捜査の段階でありますからつまびらかに私は答弁をここで差しひかえますが、7月の3日の日にあなたが小林善録氏の自宅に迎えに行って、早川武男議員のうちで会談をしたという記者会見を私は聞いております。そのときに小林善録氏に要請をしたということは、河口市長失脚のために協力をしてほしいと言ったと、私は聞いております。

これはまず第1の政治謀略であります。

いずれ明らかになるでしょうから。

 

それから第2点は、1月の初旬に私のところに小林善録氏から電話があった。何と電話があったかというと、「臼井君が県会議員の選挙に出るから協力してくれ」という。

しかも「市長もまずいことがあるようだということを臼井君に聞いているけれども、これだけは注意しなさい」という電話があった。何の意味かよくわからぬけれどもそういうことを考えると、そういうことを含めて政治謀略の中身ではないかと言っているわけです。まだ捜査の段階ですからその他にもありますけれども、私はいまその答弁は差しひかえます。

 

それから、御指摘の業者については被疑者でなくして参考人であると、警察の判断がありますからそのような措置をいたしております。

 

それから、私はあくまでも三選出馬要請は自発的な発想の上に立って、私に強く要請をしていただいたと、今日まで理解をいたしておりますが、何か市長室で云々ということについては私の関知しないところであります。

 

なお、当然市長という立場にある、あるいは市長たる者は選挙を通じて地位利用などをするということ、あるいは利益誘導をすることが好ましくないことであることは法律的にも明示してありますので、そのようなことについて私はいたしておりませんことを明らかにいたします。

 

 それから、市民連合が政治的な団体である中で、市職の委員長がその名を連ねておるということでありますが、この点につきましては地公法違反の疑いがありました。

しかし早速調査をいたしましたところ、組織の役職との関係で市民連合の準備委員会が他動的に推挙をしたようであります。委員長に対しまして速やかにその職を辞して慎重な行動をするように、と警告をいたしたところでありますが、報告によりますとその後直ちに同職を辞したということでございますので、その点についてぜひ御

理解をいただきますと同時に、今後そのようなことのないように対処をいたしてまいりたい、このように考えます。

 

○総務部長(新藤昭良君)

お答えを申し上げます。

 

 最初に1月19日の報告書が公文書であるかどうかという御質問でございますが、自治法上の解釈でいきますと公文書の扱いになると考えております。

 

 それから第2点目に、公民権停止の者が長い間処分されなかった事実を了知できなかった、という責任の問題をお追跡になりました。実はこの検事事件によります確定の内容につきましては、個人の身分に関するものでございまして、市の人事担当の方へ関係の機関から連絡がございません。

客観的に報道機関などで報道されますと客観的に行政がわかりますので、私どもが調査をいたしまして確認をするわけでございますが、先ほど御指摘の点につきましては、そういった客観情勢の表示がございませんでしたので、実は具体的な調査活動を行いませんで把握をできずに、御指摘をいただくまで確認をいたしておらなかったわけでございます。

しかし先ほどのような御指摘もございますので、今後はそういったような状況がありますけれども、背景に主体的な調査を進めてまいりたい、このように考えております。

 

 それから2割動員の問題でございますが、2割というような具体的な内容につきましては承知をいたしておりませんでした。

ただ組合が機関決定をいたしました候補者を支持する意味での職員に動員がかけられているということは了知、知っておったわけでございます。

なぜ阻止をしなかったかという御質問でございますが、御案内のように地方公務員法でいきます職員の政治行為の制限は包括的な禁止規定ではございません。

公務員と言いましても憲法上基本的人権として政治行為が認められております。

ただし全体の奉仕者として中立性なり、そういったものを確保する意味での一定の制限が行われるわけでございます。

その制限の内容というのは個々の活動の内容によって、事例的に判断をする以外にないわけでございまして、動員をかけられたからといって、必ず公務員法違反をやるかということは前提にならないわけでございます。

そういうような性格のものでございますので、個々の事例と実態を調査、確認をした上で判断をせざるを得ない。

これが私ども人事執行者の立場でございますので、この点十分御理解をお願いをいたしたいと考えておるわけでこさい。

以上でございます。

 

○教育委員長(小池幸蔵君)

 教職員の甲府市長を励ます会へ出席する、その動員の問題でございますが、私も臼井議員さんの御指摘のような新聞を読みました。読みましてこれは強制的にこういうことがあったのかなあということで、組合の本部に質しました。

そのときの返答は組合としてはすでに大会でもって河口氏が市長選に出馬する場合は支持する、という決定がされておる。そしてさらにこの励ます会に三選出馬要請という問題については、各討議をして、そして委員会を開いて決定をした事項である。

したがって強制的というかいずれも教職員がこの問題においては了解している問題だと思う。

で、しかもそれがいわゆる勤務時間内でなくて、勤務時間外にいおいて5割動員というふうなことは、いま言われたようにその5割動員ということをここに書いてあるがと言ったら、いやそうでなくして、われわれの方はしたがってこういう機関決定がされておるので、できるだけ多数参加をしてもらいたいと、こういう要請をしたと、こういうふうに私は組合の責任者から聞いております。

以上です。

 

○議長(上田英文君)

 臼井成夫君。

 

○臼井成夫君

 市長に3たびお尋ねをいたします。

謀略の中身はと聞きましたら、たいへんでたらめなことを市長はおっしゃっています。

でたらめなことをおっしゃっている。強権力のある特別委員会でも偽証なさるあなたですから、当然ここで偽証なさることは、ぼくもそんなにびっくりはしなかったですけれども、それほど居直るとは思っておりませんでした、実際いいまして。

いいですか、3者会談はあったんですか、なかったんですか、はっきり答えてください、そこで。いいですか、はっきり答えてください。

捜査中であってもなくても、そのくらいのこと、答えられるはずです。

政治の謀略というのは、字のごとく相手を陥れるためにやったことが謀略だ。

今回は、市長が私を呼び出して、私の調査、発言活動を制止しようとしたことが起因して、このようにお気の毒な職員にまで巻き込んだ大事件になった。

わが甲府市有史以来の大事件にまでなった。

それは、あなたがつくったあなたの政治的墓穴事件なんであります。何をもってこれを謀略とおっしゃるんですか。

幾ら市長は私の大先輩であって、お年を召していらっしゃっても、そこまでいわれたら、私は黙っていません。

いいですか、政治謀略に結果的に私がかかったのであります。

小林さんが幾月幾日にお電話したか存じません。

私が小林さんと政治の話をしたのは、まさに大森旅館の御主人が認めているように、1月の26日大森旅館の2階の県道側のあの8畳か10畳の部屋で、初めて小林さんなる方と私は政治の話をしました。そこの立会人は河口市長、あなたです。

どうしてそういう偽証罪がつかないとはいえ、この本会議の神聖な場所でそんなことをいうんですか、早川さんに不名誉です。

早川さんのお宅に私どもが行ったのは、甲府市の仕事よりも、私の会社は早野組の仕事をたくさんしているんだと、してきたんだと、そのことで早川さんとお会いをしたいというんで、私の敬愛する幹長です。どうして私が早川さんと引き会わしていけないんですか。

それよりも議員の調査活動を阻止しようとした、その魔の手がにくまれるべきじゃないですか。

どちらが謀略か、どちらが墓穴か、もう1回その神聖な場所ではっきりおっしゃってください。

大手のいわゆる岩窪の2業者なんというものは、とても市長と話をする気になれない、偽装工作、偽証、そこまでやった業者でも、市長はからだ張ってかばわなければならない。

その理由もみんなわかる、私どもには。わかりますよ、どうしてからだ張って、その業者へまた仕事をだんだんだんだん出してやらなきゃならないのか。しかし私どもはよく見ております。

昨年の出した件数もたくさん多い。

ことしもよく見ております。

あまりでたらめな行政をされると、軒また同じことになりますよ。あなたは謀略とおっしゃるかも知らぬけれども。

三選出馬問題にしてもしかりです。

もうちょっと市長の、市民の気持ち、世論をほんとうにそんたくしたお答えをいただければ、私はこれ以上申し上げるつもりはないんですけれども、全然市民世論を無視した市長のそのお答えですと、3たび三選問題に言及せざるを得ないのであります。

この三選出馬要請は、つくられた要請であるということは、私どもがかねてより、昨年12月より述べております。

しかし、市長はそうじゃないという。

しかし、少なくても課長に呼ばれ、部長に呼ばれた業者はおります。ついこの間も、ある業者は、ある部長から懇話会をつくれといわれたという。

懇話会の会を開いた。

親睦会だと思ったら、河口市長が来て、これは選挙の話だといって、親睦会のはずであった懇話会が、市長の三選出馬の問題だということに、中身が置かれていたということを、その業者から私は聞きました。

この懇話会の開催要求したのは、そこにいる部長のどなたか1人です。

このように、幾ら総務部長が公務員とはいえ、個人の基本的人権にかかわる問題に、注釈を加えることはできないとおっしゃっていますけれども、公務員はまことに公務員なんです。その公務員が36条の2項を読んで下さい。

あるいは2項の2を読んで下さい。

そういうことを企画したり、署名活動を企画したりすることは抵触すると書いてありますよ、部長。どうして部長は基本的人権なんという問題を持ち出して、答えをはぐらかすんですか。

地公法第36条をそこで読んで下さい。

答弁を求めます。

 

○議長(上田英文君)

市長河口親賀君。

 

(市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

3者会談、その他の問題については、冒頭申し上げましたように現段階で厳正な態度で捜査をいたしておりますから、一切このことについては答弁を差し控えます。

 

なお政治的な謀略という問題については、先はど申し上げたわけでありますが、明らかになるときがあるでしょう。

なお、市民世論を私は無視しようとは思っておりません。つくられた市民世論だという御指摘のようでありますが、そうであったら、私自体もまことに遺憾であります。

先ほどから申し上げておりますように、市政は市民のための市政でありますから当然市民世論というものを尊重することが必要だと、基本的な考え方は持っておるところであります。

 

なお大手の2業者については、からだを張ってまで仕事をさせようなどということは、毛頭考えておりません。

あくまでも公正な行政事務を行うという前提に立って、今後とも対処いたしてまいります。

 

○総務部長(新藤昭良君)

先ほど職員の動員の問題で御指摘をいただきましたので、本格的な動員の過程で内容が把握できないので、その点で阻止をするというようなことはできない、というようにお答えを申し上げたわけであります。

個別的にいまお話がございましたような地方自治法36条の各項によります寄付行為、その他の募集に関すること、それから文書、図書の提示の問題、それからそういう組織活動に関与する問題、こういう点につきましては御指摘のとおりでございますが、ただ内容的に、この場合も特定な個人、すでに立候補届け出になったものに対して、そういうことをしてはいけないというように、自治法では注釈がついております。

しかし、先ほど市長が御答弁申し上げましたように、公務員でございますので、そういった市民から問題がにように、私どもも十分指導をいたしまして、市民の付託にこたえるような努力をはかってまいりたいと思います。

 

○議長(上田英文君)

関連質問はありませんか。

 

暫時休憩いたします。

 

午後2時26分 休憩

   

午後3時14分 再開議

 

○議長(上田英文君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を続行いたします。

 

次は日本社会党の風間良興君。

 

(風間良興君 登壇)

 

質問に入る前に議長に要望を申し上げておきたいと思います。

先ほどの自民党の臼井市会議員の質問の中で、2,3の点について、きわめて疑問のしかも重要な発言が含まれておりますから、それらについての議長のもとで調査をしていただきたいということであります。

第1の点は、今度のいわゆる3者会談問題にかかわって、1部市会議員を含めてこの謀議に参画をしたといったような発言が1つあります。

少なくともわれわれ議員が市長と議員との間で、こういった市役所内においていろいろな公式的な話も当然いたします。

あるいは公式の場を離れて、自宅等でよもや話などをする場合も当然あるわけであります。

しかし、先ほどの臼井市会議員の発言の中では、明らかに1部市議会議員を含めて共同謀議に参画をした云々という発言がありますので、これはきわめて1部市会議員とは、1体だれをさしているのか、その辺を明確にする必要があるというふうに考えますから、議長のもとでそれらの点について詳しく議事録を調査をしていただきたい、ということであります。

 

第2の点は京嶋自治会連合会長が、うるおいの心で結ぶ市民連合等にかかわって云々というような発言の中で、少なくとも名誉ある甲府市自治会連合会会長の京嶋幸男氏の名誉を傷つけ、あるいは個人的な誹謗、中傷した疑いがあります。

これらの疑いについて、そのような疑いがあるかどうかについて、議事録を調査をしていただきたいということです。

 

第3の点は、やはり同じくうるおいの心で結ぶ市民連合と、あるいは市長に対する要望、陳情等にかかわって市役所の1部職員云々というような発言もされておりますから、それらについてもあわせて調査をしていただきまして、この本会議終了後の議会運営委員会のほうへ、それらの内容について報告をお願いをしたい。

この点をまず質問に入る冒頭に要望いたしたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。

 

去る2月3日の知事選挙は、田辺前知事の4選か望月新県政かの潮流の中で、賢明なる山梨県民は、望月新県政を選択をする方向を選んだわけであります。

望月新知事は、選挙戦を通じて県政と甲府市政の冷たいすき間風をなくし、甲府市と密着をした県政を行っていくということを強調をされ、山梨県知事に当選をされたわけであります。

私たち甲府市民は、望月新知事のこのような政治姿勢に共感し、全幅の信頼と期待を寄せるものであります。

さて2期8年の河口市政は、田辺県政下におけるすき間風の中で甲府中央卸売市場を完成し、60年代のり、甲府東部市民の永年の悲願でもありました甲府刑務所の移転を軌道に乗せ、上下水道事業の拡張、都市計画の充実、市民の福祉と教育の向上のために、限りない努力を傾注されてまいりました。

 

  (議長上田英文君「退席」、副議長清水清富君「着席」)

 

ことに65歳以上老人医療費の無料化の実現は、河口市政がこれまでとってまいりました福祉施策のハイライトともいうべきものであります。

その他本市における教育レベルの向上、父母負担の軽減をはじめ市民の生活環境整備の面におきましても、道路舗装や河川水路の改修など、きめこまかい努力を払われてきたのであります。

私たちは、このような河口市政の実績というものを高く評価し、すでに昨年3月の段階におきまして、次期市長選挙におけるわが党の推薦候補者として、三選支持を決定をしてきたところであります。

しかしながら、昨年7月、突如としていわゆる3者会談問題が提起され、以来今日で9ヵ月に及んで混迷を続けてきておりますことに対して、われわれはきわめて遺憾とするところであります。

政治の世界は一寸先はやみだといわれております。

くらやみに包まれた、いわゆる3者会談とは一体何であったでありましょうか。

この問題は、当面する甲府市政にかかわる最大の関心事であり、かつまた重大な事件でありますので、私はまずもって冒頭に、本問題に関するわが党の見解を表明しながら、市長の現在の心境と所信について伺いたいと思うのであります。

私たちは、昨年8月の臨時市議会で設置をされました調査特別委員会を通じて、いわゆる3者会談の存在の有無、強要の有無などを中心にいたしまして、調査にあたってきたのであります。

しかしながら、残念ながらいずれもそれを実証し得る確かな結論というものを見出すことは、できませんでした。

当事者の1人である臼井議員は、いわゆる3者会談は存在したということを強く主張し、確かな目撃者がいると言明しながら、調査特別委員会においては、なぜかその者の氏名を明らかにいたしませんでした。

また自民党の中の市会議員の中のl人は、その者は現職の警察官であるらしいということを、新聞記者に示唆をいたしました。

私たちは、その者を幻の警察官と、かりに名づけたのでありますが、以来幻の警察官というものに、強い疑問を持ち続けながら、私どもは今日までまいりました。

時は1月26日午後7時20分過ぎ、木枯らしの吹く寒い冬の夜であります。そのころ当事者の3人が、河口市長と臼井市会議員と、そして小林善録氏であろうこの当事者の3人が、おそらく何分かの間隔を置いて大森旅館に入っていったという現場を、その幻の警察官が目撃をしたということであります。

ある新聞は、あたりが暗かったので、道路沿いの向こう側にあるキリスト教会のほうに寄って、特殊双眼鏡を使って確認をしたということが、1部の新聞に伝えられております。

もし、そうだとするならば、この特殊双眼鏡を持った幻の警察官というのは、その正体は一体何であったのか。

その幻の警察官は、何を目的としてそこにおったのか、これがます第1の疑問点であります。

 

 第2の疑問は、たまたま当事者の1人である小林善録氏を尾行中であったともいわれております。

ごく一般的に尾行というようなことは、われわれは警察の関係については、素人判断ではありますけれども、1人や2人の者でできるものではないと考えております。

少なくても、ある特定の容疑者なり、ある特定の要注意人物を、朝起きてから、その者が寝るまで1日中の行動を追跡していくわけでありますから、1人や2人でできるわざの者ではありません。

ないはずだと思うわけであります。

少なくとも2人ないし3人が1組になって、1日2交代なり3交代はしなければ、その者の1人の行動を追跡することは、物理的に見て困難であろうと思うわけであります。

にもかかわらず、幻の警察官はたまたま1月の26日の午後7時から7時半という、暗やみ迫った1時間に、たまたまそこにいたということでありますから、それが第2の疑問であるわけであります。

 

 第3の疑問は、そのような尾行という行動それ自体を、山梨県警察本部捜査二課長といったような、位の高い警察官が、そのような職務に従事しておったのかどうなのか、これが第3の疑問であります。

 

 第4の疑問は、このような数々の疑問を持った幻の警察官が、果たして実在をしておったのかどうかということさえも、これまた疑問であります。

 

 さて、振り出しに戻りまして、いわゆる3者会談の存在についてでありますが、私たちは、当初からいわゆるこの3者会談問題は、提起をされたその時点から、1月26日から少なくとも半年も経過をしてから問題の提記をされたという、しかもその背後にあるいろいろな問題の中に、きわめて不自然、不可解なものを感ぜざるを得ないわけであります。

これらの不自然、不可解なものの中には、先ほどの問題に出ました7月3日の早川武男議員宅で行われたといわれる第2次3者会談も当然含まれているわけであります。

したがって、3者会談の真相の究明は、少なくともそれらの問題をも含めて、幻の警察官の正体とともに全貌が解明されなくては、このいわゆる3者会談の真相は、明らかにならないわけだと私どもは判断をいたすわけであります。

これらの問題を総合的に判断をして、私たちはこの事件がきわめて不可解な、政治的背景を持った謀略事件であったと断ぜざるを得ないわけであります。

しかしながら、今日公文書の問題等をはじめ、市役所職員が逮捕をされるというような事態が発生をいたしておりますことに対しては、きわめて遺憾とするところであります。

これらの点につきまして、この3者会談全体を含めて、河口市長のきょう現在の心境と所信をまず第1にお尋ねをしてまいりたいと思うわけであります。

 

 次に、甲府市政一般に関する事務事業等を中心にして質問に入りたいと思います。

 

 冒頭に、先ほどの臼井市会議員の質問の中でも、公務員の政治活動の問題等が提起をされているわけでありますけれども、これらについてはILO条約等の批准に関連をして、公務員の党にかかわる政治活動については、最近大幅に認められるようになってきているわけでありまして、それらの実際上の取り扱いは、健全なる労使の労使慣行の中で行われてきているわけでありまして、したがって、トラブルのないことにつきましては当然労使の話し合い、労使の健全なる労働慣行を通じて措置されるべきものであると考えておりますので、冒頭に、そのことについては市の当局に強く、それらについては市の職員の一般的な経済活動、政治活動等を含めての活動に対する理解を示すべきであるという点を、要望をいたしておきたいと思うわけであります。

 

 次に里垣小学校の改築、さらに里垣市民会館の増築等の問題については、かねてから地元からの強い要望でありまして、昭和54年度甲府市予算に、それらの予算が計上されましたことに対しては、心から敬意を申し上げながら、以下、一般の事務事業の内容について入ってまいりたいと思うわけであります。

 

第1は、老人福祉対策についてであります。

 

65歳以上の老人医療費の無料化については、先刻も申し上げましたように河口市政の福祉施策のハイライトでありまして、私どもは、これを高く評価をしております。

しかし、今後なお65歳以上老人人口というものは、年次を追って増加をいたしてまいります。

甲府市が53年度に策定をした長期10ヵ年計画によりましても、これが終了する昭和62年度においては、65歳老人人口は、昭和35年8,560から、62年には2万3,944人の増加をいたしてまいるわけでありまして、当然これから年次を追って増加をする老人人口に対応するべき福祉施設というものを、増設をしていく必要があろうかと思いますので、老人ホームあるいは特別養護老人ホーム等に対する増設計画を示していただきたいと思うわけであります。

 

 さらに、甲府市のいままで100歳を迎えた老人も、善光寺の内藤さんといったようなお方があったわけでありますけれども、不幸にしてなくなりました。

きょう現在は、100歳以上の老人はないようでありますけれども、他の市町村におきましても、100歳を迎えた老人を、名営市民としてたたえていく必要があるんではないかというふうに考えますので、今後の老人福祉、老人福祉対策の一環として、100歳を迎えたお年寄りをたたえて、名誉市民とする措置を考える必要があろうかと思いますので、これについてのお考えをお伺いしたいと思いますので、これについての考え方をお伺いをしたいと思うわけであります。

第2に、保健衛生についてでありますが、甲府市の上水道につきましては、その努力によってかなり広範囲に給水区域が拡大をされ、甲府市のみならず昭和、玉穂等近隣の町村にまで給水区域が広がっていくわけでありますけれども、肝心の、もともと在来の甲府市民で、この上水道の恩恵に浴していない地域があります。

比較的狭い地域でありますから、地域的な状況で困難だというようなことで、おくれてはおりますけれども、少なくとも水は市民の命でありますから、わずかに残された地域であろうとも、たとえば善光寺、塚原地区といったような未給水地域については、この実態調査なども行いまして、甲府市の上水道が、あるいは上水道が困難であるならば簡易水道等の水の引けるような措置をしていくべきだとおもいますので、それらについての対策を、早急に立案していただきたいということを要望しながら、質問をしたいと思うわけであります。

 

 第3は、国民健康保険事業についてでありますが、現在甲府市の国保財政は、55億6,400万円というような、膨大な規模にのぼっておりまして、この中で医療給付の占める割合は、52億6,700万円というような状況になっているわけであります。

昨年、日本社会党は飛鳥田委員長が、日本医師会の武見会長に対して、薬づけといわれているこの乱診乱療の実態に対して、公開討論の申し入れを、日本医師会に行っているところでありますけれども、この甲府市の国保財政を見ましても、55億6,400万円のうち、実に52億6,000万円という、90%以上のものを医療給付として占めているわけでありまして、国民健康保険に加入している人たちは、毎月の掛け金を納めるだけでもたいへんだというのが実情であります。

したがいまして、診療に当たる診療機関に対する薬づけの実態等については、十分それらの実態を踏まえて指導をしていく必要があろうかと考えますので、それらについてどうお考えになっているかを、お尋ねをしたいと思うわけであります。

54年度においては、人間ドッグの開設等、新しい施策が試みられているところでありまして、これらについては心から歓迎を申し上げるところであります。

 

 第4に、勤労者福祉事業につきましては、河口市長が深い理解を示されてきているわけでありまして、今年度は特に勤労者生活安定資金貸付金として、2,000万円を54年度予算に計上されたわけでありますけれども、それらの今後の実施についての具体的な内容を明らかにしていただきたいと思うわけであります。

 

 第5の点は、防災対策についてであります。

 

 毎年、大雨災害等が発生をいたしまして、地域における消防団等の活躍も、目ざましいわけでありますけれども、同時に、消防団だけではできない、何といっても、地域組織の中核は自治会でありまして、自治会と地元消防団との協力関係というものが必要であるわけであります。

この地元消防団、地元自治会との調整等についての統一した指導方針が、消防本部等あるいは市当局、広域行政の消防本部等から、統一した方針が出される必要があると思うわけでありますので、その辺についての考え方をお聞きをしたいと思うわけであります。

 

 第6は、教育問題についてでありまして、望月新知事は、新知事に就任をすると同時に、新年度から小中学校の定員を、1学級40人にするということを表明をいたしております。

1学級40人にするとともに、当然校舎の不足やあるいは教育の配置等についての問題が出てきやしないかという、こういう心配もあるわけでありまして、それらの処置については、万全なのかどうなのか、この点を教育委員会のほうへお尋ねをしておきたいと思うわけであります。

 

 また、PTA雇用促進に対する人件費の補助や、あるいは学校衛生、資材購入等に対しては、学校長への権限の委譲をしてほしいという、かねてからの強い要望もあるわけで、われわれも、かねてから教育委員会等に対して、そういったことについての要望をいたしておるところでありますが、今日、教育委員会は、このことについてどうお考えになっているか、お尋ねをしたいと思うわけであります。

 

 社会教育につきましては、甲府市の文化協会のもとに各地区に文化協会を育成をしていくという方針が出されているわけでありますけれども、どういう形で地区における文化協会を育成をしていくのか、といったような点についての指導力針が不明であるわけであります。

したがって、そういった地区文化協会の育成についての指導方針を、お伺いをしたいと思うわけであります。

また、現在の社会教育センターにつきましては、手狭でありまして、文化行事等、大合唱団とか、あるいは演劇とか、そういったようなことをするについては、どうしても狭いわけでありまして、甲府市にもっと広い、大きな文化ホールが必要になってまいります。

これらについては、河口市長はどうお考えになっているか、お尋ねをしたいと思います。

 

 第8の点は青少年育或の問題につきまして、子供クラブの指導者協議会あるいは青少年育成推進協議会等に対する補助金の増額を、われわれは強く要望をいたしてきているところでありますが、これからの見通しについてお尋ねをしたいと思うわけであります。

 

 さらに、青年代表の海外派遣の状況につきまして、いままで毎年5名ぐらい海外に派遣をいたしているようでありますけれども、私も、先般2月の26日から3月9日まで、市議会の皆さんの御理解をいただきまして、イギリス、フランス、イタリア、ギリシャ等各国を歴訪をいたしてまいりまして、ヨーロッパ諸国の現状を、この目で見て、このはだに感じてまいりました。

少なくとも、よくいわれておりますように百聞は一見にしかず、でありまして、私は甲府市の青少年は、あるいは農業後継者や商工業の後継者を、もっともっと大ぜいヨーロッパなり、あるいはあらゆる諸国に派遣をしていくことが、甲府市の将来をしょって立つうえで、きわめて有効だと思うわけであります。

当然、市役所の中堅職員等に対しても、もっともっとそれらの機会を与えてやることが必要だというふうに考えておりますので、海外派遣の状況と、それからさらにもう一つは、フランスのポー市との姉妹都市の提携に基づいて、河口市長もポー市を訪問して、学生の交流などについての努力がされてきているわけでありますが、学生の交流等についても、きょう現在どのようにお考えになっているのか、お尋ねをしておきたいと思うわけであります。

 

 9番目に、甲府市の下水道事業につきましては、本年度の甲府市予算の中では、昨年度当初では43億7,700万円、本年度は70億9,300万円という状況で、27億1,600万円の増加の予算が計上をされているわけでありますけれども、まだまだ下水道の恩恵に浴しない地域が、たくさん残されております。私は、かねてからもっともっとこの計画をできるだけ短縮をして、下水道が普及できるように努力をしてほしいということを、市長にも要望いたしてきているところでありまが、この下水道事業の計画について、これを短縮をして、もっと早くやるということができないのかどうなのか、その点をお尋ねをしたいと思うわけであります。

 

 次に、動物公園の建設についてでありますが、いま、昨日も長瀬正左衛門議員が、善光寺、東光寺等の文化施設を含めた問題で質問がありましたけれども、甲府市には、湯村から始まって武田神社、そして東光寺、善光寺、酒折といったような、きわめて文化施設にめぐまれ、しかも自然景観にめぐまれたところがあるわけでありまして、これらの観光ルートの中で、本来的には動物公園は考えられるべきだというように、私どもは考えておりました。

しかし、新しい動物園を建設するには、まず大量の水が要るし、もっともっと大きな敷地が要るようでありますし、そういった点で、なかなか困難性もあるわけでございますから、現在の動物公園の建設計画につきまして、私どもも当局の考え方を了とせざるを得ないわけでありますけれども、しかし少なくとも、南の広い地域のほうに、動物公園をつくるとするならば、北の側のこの観光ルートについては、さらにもっと、それとの関連の中で整備をしていく必要があると思うわけでありまして、いま現在では、武田神社も愛宕山も、東光寺も善光寺も酒折も、そのルートとしての設定のうえでは、きわめて施設的にまだ不十分だというように考えておりますから、それらのルートとしての開発を、今後どのように進めていくかについて、お尋ねをしたいと思うわけであります。

 

 次に商工業の振興対策につきまして、現在の不況下におきまして、今年度不況業種対策資金として2,000万円が計上されたわけであります。

先般も甲府酒折におきまして、オギノが酒折に進出をするといったような問題も提起をされ、地元商工会が設立をされて、これらに対応いたしておるわけでありますけれども、この不況業種対策資金は、もちろんスーパー対策とは違うわけでありますけれども、これからのスーパーの進出等を含めた甲府市の商工業振興対策についての考え方を、お尋ねをしておきたいと思うわけであります。

 

 最後に、昨年来から問題になっておりました障害児教育、特に岡崎さん問題等が提起をされ、総務委員会等を通じて、それらの調査、研究が続けられてきて、一定の解決がなされたようでありますけれども、その後の岡崎さん問題についてどうなっているのか、その経過をお尋ねをしながら、甲府市における障害児教育のあり方について、教育委員会の考え方をお尋ねをしたいと思うわけであります。

 

 以上をもって、私の市政一般に関する質問を終わらしていただきたいと思いますが、最後に、私は、昭和42年以来3期12年にわたりまして、議会活動に参画をさしていただいてまいりました。

今期をもって甲府市議会議員を、退任をさしていただくことになりました。甲府市議会議員と甲府市当局の皆さんの一層の奮闘と、甲府市政の発展を心から御期待を申し上げまして、社会党を代表しての市政一般に関する代表質問を終わらしていただきます。ありがとうございました。(拍手)

 

○副議長(清水清富君)

 市長河口親賀君。

 

  (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 風間議員にお答えを申し上げます。

 

 いわゆる3者会談という政治的な問題で、職員にあのような立場に置かれましたことは、ほんとに遺憾であります。私も、強く胸を痛めておるところでございます。

なおまた、その職員の家族のことを考えますと、私としても眠ることができない晩が多うございます。

そして、1人で涙することもございます。まことにこの点については職員に申しわけないと、そういう気持ちで一ぱいでございます。深く、この点については職員に思いをいたして、職員を何とか救う道を考えなければならない、このように強く感じております。

どうぞその点で御理解をしていただきたいと思います。

 

 次に、御質問にお答えを申し上げます。

 

 65才以上の高齢者に対しましては、今後年次的に人口増になることは当然でございます。

したがって、なお一層老人福祉に対しましては、施設等については増設計画を進めるべきだ、こう考えております。

なおまたそのような施設ばかりでなくて心の福祉、これも並行的にやはり努力をすべきだ、そのように考えておるところでございます。

そこで、新総合計画で策定をされました事業計画は、福祉センターの新設それから老人ホームの整備充実、いこいの家整備の助成あるいは老人農園の改築、福祉電話の拡充、こういうことを今後とも施設としてできるだけの充実強化をはかってまいる所存でございますので、御協力をお願い申し上げたいと存じます。

 

 なお、100歳を迎えた老人の名誉をたたえて、名誉市民としてこれを称賛をすべきである、こういう質問でありますぐぁ、老人を敬まって、しかも励まし、いたわり、たたえることの必要性は、風間議員がおっしゃったとおりでございますので、市民全体の意識の啓発をはかるとともに、他府県の他市の状況を調査をするうえで、御趣旨に沿うような努力をいたしてまいります。

 

 次に、甲府市の上水道未給水区域の解消の問題でありますが、このことにつきましては、昨日も御答弁を申し上げましたように、千代田地区のボーリングに伴います簡易水道、こういうことで計画を樹立をいたしておりますが、いま風間議員がおっしゃいますのは、おそらく塚原のほうの未給水地域の水道問題だろうと、こう理解をさしていただきますが、御承知のようにここは上水あるいは簡易水道、こういうことになりますと、なかなか地域的にあるいは人口的に不可能であると、私どもは判断をいたしておりますから、小規模水道施設ということにいたして、実施をいたしてまいりたいと思います。

どうか、私どもはいまの施設を十分調査をいたしまして、関係住民の理解を得ながら、御期待に沿うように必ず努力をいたしますから、そのように御理解をしていただきたいと思います。

 

 次に、国保財政の問題でございますけれども、確かにお説のように医療費の中で占める割合が、薬剤費が一番多うございます。

健保、国保を問わず、医療保険制度の中で大きな問題にそのことがなっておるわけでありますが、今国会に提案をされております健康保険法の一部改正案にも、薬剤費に歯どめをかける内容のものが盛られておるようでございますので、それを私どもは期待をいたしております。

本市の国保事業におきますところの薬剤費の割合というのは、被保険者教育と医療幾関の非常な御理解によりまして、年々減少をしておるのが状態でございます。

今後とも乱診あるいは薬づけの実態につきましては、なお一層の被保険者に対しますPRをいたしますとともに、薬害等につきましても十分理解を求めてまいりたい、このように考えておりますし、また医療費のチェックにつきましては、県とも協議をする中で、今後なおきびしく実施をして、医療費のむだをできるだけ排除をいたしてまいる所存でございますので、御了解をいただきたいと思います。

 

 それから社会教育センターの手狭であるということ、このことについては私も十分お説のように承知をいたしておりますので、市民文化ホールの建設につきましては、市民総合センターにその機能を含ませて、建設を現在検討中でございますので、そのように御理解を賜わりたいと思います。

 

 なお、フランス・ポーとの学生の交流あるいは農業、商工業後継者の海外派遣ということについては、積極的にやっぱり取り組む姿勢でおります。

ポーと姉妹都市を提携してから、すでに1年次には1人のものを派遣し、その後51年以降から53年度までに、16名を国際振興委員会からポー大学等に派遣をいたしております。

また大学の教授等の交換等もいたしておりますし、学校の生徒の絵画等の交流もいたしておるところであります。

なお、お説にありましたように、やはり外国へ参りまして、経済の問題、農業の問題、商工業の問題を、若い者が勉強をするということが必要でありますので、今後とも国際親善事業を推進する中で、できるだけこういう若い職場の者、農業後継者の者たちを、派遣をするような努力を十分いたしてまいります。

 

 なお新年度予算の中で、下水道事業は大幅に伸びているが、その内容をできるだけ短縮をしたらどうだと、こういうお話でございますけれども、54年度下水道事業予算は、前年度に比較をいたしますと、約62%進捗をいたしております。

そのおもなものは、やはり大津の終末処理場の電気機械、こういう設備に大体16億余、それから大津鎌田川幹線及び雨水渠の整備等に約8億8,000万円、それに利子の元利償還、起債の元利償還が約1億3,000万円増加をいたしております。

 

 なお53年度は、2回にわたりまして事業の補正をいたしておりますが、このことは、やはり国が下水道事業に、非常に積極的な姿勢を示しておるからであります。

予定といたしましては、総合計画にあります年次に完成をするわけでありますが、お説がございますし、私どもも1日も早く供用開始を期待をいたしながら作業を進めておりますので、何といっても、国に働きかけをして速度を早めるよりほかにない、こういうように私どもも思っておりますので、今後とも積極的に県の協力もいただく中で、建設省へお願いをして、この事業のできるだけ早い時点での供用ができるような努力をささげてまいります。

 

 次に、新しい動物公園と本市の観光ルートの関連を重要視すべきであると、こういうことでありますが、新しい動物園については、すでに議会の委員会を通じて、議員さん方の私どもの構想については、御理解をいただいておると思いますが、現在におきましては、余暇時代に対応いたします、近代的なレジャーラウンドを含めた、市民いこいの場としての動物園を、建設をしたいのが目標でございます。

したがって、これはむしろ私は、本市の重要な観光施設だという理解のうえに立っての動物園にいたしたいと、こう考えておりますから、当然、先ほどお説にありましたように、それに関連をする、やはり観光ルートを策定をすることが必要だということは、お説のとおりであります。

特に私どもといたしましては、なかなか北部地域に広大な土地を取得するということが困難でございますから、目下確定はいたしておりませんけれども、南方ということを目標にして検討中であります。

したがって、それに関連をする北部観光開発は、当然この動物園との関連を含めながら、北部観光開発計画というものを、今後実施計画の中で樹立をしてまいりたい、このように考えております。

 

 なお、その他の御質問に対しては、関係部長のほうからお答えを申し上げますが、私は先ほど最後に、風間議員から今議会を最後に、御退任をされるというようなお話を聞きました。

長い間市政発展のために、風間議員のいろんな御努力を賜わりましたことを、私からも心から敬意を表し、今後とも市民として、先輩として本市の発展のためにお尽くしくださいますことを心から期待をし、御健康もあわせてお祈りをいたします。

本当に長い間御苦労さまでございました。心から感謝と敬意の念をささげます。

 

○社会部長(岡田政治君)

 社会部関係の4点につきましてお答えを申し上げます。

 

 まず第1点でございますけれども、勤労者の生活安定資金の件でございますが、これにつきましては、御承知のとおり長期不況の中で、鋭意問題意識を持った発想と行動の転換を強く迫られている現在、この制度化が各方面から要望として出されております。

特に金融面に対する信用が薄く、経済基盤も弱い中小零細企業に働く勤労者の生活安定であります。

そこで、労働者の福祉運動の1部門であります労働金庫と、各々2,000万円ずつ協調融資をいたしまして、低利率による生活資金の貸し付けをし、救済してまいろうとするものでございます。

具体的には、現段階では労働金庫との契約書をもって運用するというように考えております。

 

 また、貸付の最高限度額につきましては50万円、それから利率につきましては年6.48%、返済期間につきましては5年以内としたいというように考えております。なお保証人は1名をつけるように考えております。

他につきましては、労働者の信用保証基金協会の保証とす。債務につきましては、当方で協議をいたしまして進めてまいりたい、このように考えております。

 

次に防災対策でございますけれども、この防災対策につきましては、自治会は唯一の市民組織として、地域の住民の自治会活動の中から、この行政と市民とが一体となって推進をされているところでございます。

この自主防災活動についての要望が、52年の8月の豪雨、洪水また昨年の瞬間的の集中豪雨によります災害等を踏まえまして、地域住民の被害を、最小限度に食いとめるべく、災害活動と自主防災意識の啓蒙をはかって、全市の単位自治会ごとに組識を設置するものでございます。自治会連合会が、独自で推し進めているものでございます。

これは、災害が発生した場合、動揺する地区民に対しまして、安心感と適切な情報によって、地域の組織活動が施され、相互扶助としての地域連帯性の確立が、最大の目的でございます。

また54年度に予算計上いたしました額については、全地域の組織づくりを進める経費でございます。

また御指摘のありました自治会と消防団の関係についての指導につきましては、甲府市の消防団、各分団の関係は、消防本部で指導しているわけでございますけれども、詳細につきましては、委員会のほうで詳細に説明をしたい、こういうことで御了承をいただきたいと思います。

それから子供クラブ指導協、また青少年の育成推進協などの補助金の増額、こういうことでございますけれども、これにつきましては、次代を担う青少年の健全育成は、すべての市民の願いであります。

複雑かつ変化の激しい現代社会の中では、きわめて重要な課題でございます。

したがいまして、本市でも青少年を取り巻く指導団体であります子供クラブ指導協、青少年の育成推進協の活動につきましては、その苦労は十分承知をしておるところでございます。

従来、地域の子供は地域で育てるという考えのもとに、自治会を通じてこの資金面の御援助をいただいている現状でございます。

育成活動を推進をするためには、補助金の増額が必要との御意見でございますが、これは、過般の議会でもその御意見がありまして、子供クラブの指導協並びに青少年の育成推進協の補助金につきましては、現状の年間事業等からして、本年は増額を計上してございます。御理解をいただきたいと思います。

 

 それから青年海外派遣事業の件でございますが、御承知のようにこの事業につきましては、青少年のための山梨県民会議で、県内の青少年を海外に派遣をしまして、国際的視野を広め、日本の姿を正しく理解させるために、昭和43年度から東南アジアに青年を派遣してまいっておるところでございます。甲府市でも地域青年団や団体サークル等で、活発に活動している青年の中から参加させております。

ここ2、3年の状況を見ますと、昭和51年、52年には、県の派遣数が40名中甲府市代表は、男女2名ずつ4名を派遣してきております。この派遣等の経費につきましては、1人30万かかるわけでございますけれども、県民会議の中で2分の1、甲府市で4分の1、本人が4分の1ということで負担をしてございます。

これからも十分こういう青年の翼の海外派遣につきましては、青少年対策の事業への積極的に参加をしていただくということで、本年度につきましても派遣をしていきたい、このように考えておりますので御了承をいただきたいと思います。

 

 以上でございます。

 

○経済部長(古屋 昭君)

商工関係の2点についてお答えを申し上げます。

 

 まず第1点の不況業種対策の問題でございますが、本年1月、本市では国から不況業種地域としての指定を受けました。

対象になります業種につきましては、地場産業でありますメリヤス、木製家具それから研磨宝飾等、輸出関連下請企業、こういう業種について適合がされました。

具体的には本年4月1日以降、2ヵ年にわたりまして、低利な融資対策をはかっていく、運転資金としての低利運転資金を制度化をしてまいりたい。

それの原資で当初予算に計上してございます金額が2千万円でございます。それを原資にいたしまして、6千万円が融資枠ということで、当初予算に計上をしてございます。

これをもって前段申し上げた不況業種の不況対策の一助としてまいりたい、こういうふうに考えておりますので、この点については御理解をいただきたいと思います。

 

 それからもう1点は、昨日も御質問をいただきましたオギノ酒折店と申しますか、出店予定がございます。

この点につきましては、昨日長瀬議員にもお答えを申し上げましたが、現段階、私どもが出店者側から非公式な相談を受けているという段階でございます。

地元商店街につきましては、連絡協議会を結成をいたしまして、出店については反対であるという陳情を受けております。

2月22日に私どもその陳情を受けたわけであります。

御案内のように、52年に指導要綱を策定をいたしました。この指導要綱の主たるねらいというのは、既存小売業者の権益を擁護していきたい。

同時に振興策をはかっていくということと、地域環境をそのことによって悪化をさせないという三つのねらいを持っているわけでございまして、この指導要綱の精神をもとに、私ども従来の大型、中型店出店に対応してまいりました。

オギノ酒折店が、かりに出店をするという経過になりましても、この指導要綱の立法の精神を尊重をしながら、具体的には対応してまいりたい、かように考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。

 

 以上でございます。

 

○教育長 (岩波民造君)

風間議員にお答えいたします。

 

 教育委員会に聞かれました4つの問題につきまして、第1の、県がこのたび決定をいたしました1年生に限り40名という、これによってどれだけプレハブをつくらなければならないかという御質問のようでございますが、実は、甲府市では7学級40名にすることによって増になります。

それは石田と琢美と春日と、この3校は、これはあき教室と、それから特別教室転用で間に合います。

残る相川と千塚それから池田と、それから山城、この4校につきましては、プレハブをつくらなければなりませんので、今議会にこれを上程しているわけでございますので、よろしくお願いをいたします。それが第1点。

 

 それからもう一つは、人員につきましては、これは当然県が全県31学級増でありましたので、その31名は県で用意したわけでございますので、それは県からもらうわけでございます。

 

 それから第2点の文化協会についてのことでございますが、幸い文化課を特設いたしまして、この地区の26地区の文化協会のこれを設立をすることにつきましていま懸命に努力を続けております。現在3つつくられておりまして、さらに1校琢美が目下計画中でございますので、本年度中に4校になるのではないかと思います。

大体1年に3校ぐらいずつは、やってまいりたいと、こう考えておりますが、それももっと多く、早くやりたい、こう考えております。

 

 その次に、人件費の問題でございますが、いわゆる図書館司書教員の代替の先生、いわゆる事務職でありますが、これにつきましての人件費につきましては、53年度は1万5,000円でありましたが、これを本年度1万7,000円にお願いをいたしまして、やっていただくような計画を、いま進めておりますので、これもひとつよろしくお願いをいたしたいと思います。

 

 最後に、文化係につきまして、文化協会についての指導の系統ということでございますが、これにつきましては、文化係が中心になりまして、そして内容は社会教育委員並びに社会教育指導員、あるいは社会教育主事、こういう人たちと提携する中で、この地方文化の啓蒙、文化協会の設立へ努力をはかっていただいております。

 

 学校長の執行権の問題でございますが、現在、営繕関係と、それから原材料関係と消耗品関係、教材関係が大体1件5万円以下は、これは学校長へ権限を委譲しておりますが、今後は、この5万円をさらに拡大をしてまいりたい、こう考えておりますと同時に、内容的にも、それから印刷製本の内容、あるいはまた学校管理備品なんかのものにつきましても、内容的にも広めてまいりたい、こう考えております。以上です。

 

○副議長 (清水清書君)

 風間良興君。

 

○風間良興君 

 河口市長初め市の当局から御説明をいただきましたので、ほぼ了承いたしてまいりたいと思います。

 

 各部の状況等につきましては、さらに今後も予算委員会等の中で、再質問をさしていただきたいと考えておりますから、先ほど要望の中で落としました、身近なことを申し上げて恐縮でありますけれども、特に下水道事業等では、東光寺、酒折、善光寺等大変おくれております。

しかも、この地域は甲府北バイパス建設等に関連をして、早くから住居表示をされる予定でありましたけれども、北バイパスの関係でずっとおくれてきております。

したがって、甲府東部における下水道と住居表示を、早く促進をしてもらいたいことを、要望だけ申し上げて終わります。ありがとうございました。

 

○副議長(清水清富君)

 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。

 

 暫時休憩いたします。

 

    午後4時11分 休憩

 


午後5時06分 再開議

 

○議長(上田英文君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 お諮りいたします。

 

 本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

   (「異議なし」 と呼ぶ者あり)

 

○議長(上田英文君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、本日の会議は、これをもって延会することに決しました。

 

 本日は、これをもって延会いたします。

    午後5時07分 延会