昭和56年6月甲府市議会定例会議事日程(5)

           昭和56年7月8日(水)午後1時

報  告

第1  議案第61号 甲府市同和対策住宅新築資金等貸付条例の一部を改正

           する条例制定について

第2  議案第59号 甲府市市税条例の一部を改正する条例制定について

第3  議案第57号 甲府市職員給与条例の一部を改正する条例制定について

第4  議案第58号 甲府市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償

           等に関する条例等の一部を改正する条例制定について

第5  議案第54号 議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部

           を改正する条例制定について

第6  議案第55号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関

           する条例の一部を改正する条例制定について

第7  議案第56号 特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部

           を改正する条例制定について

第8  議案第60号 教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例制定

           について

第9  議案第82号 財産の取得について(市立西部小学校(仮称)

           新設用地)

第10 議案第88号 請負契約の締結について(市立西部小学校(仮称)

           新設(建築主体)工事(第1工区))

第11 議案第89号 請負契約の締結について(市立西部小学校(仮称)

           新設(建築主体)工事(第2工区))

第12 議案第90号 請負契約の締結について(市立穴切小学校改築(建築

           主体)工事)

第13 議案第91号 請負契約の締結について(市立相川小学校増改築(建築

           主体)工事)

第14 議案第92号 請負契約の締結について(市立新紺屋小学校改築(建築

           主体)工事)

第15 議案第93号 請負契約の締結について(市立西中学校増改築(建築

           主体)工事)

第16 議案第94号 請負契約の締結について(市立南中学校増改築(建築

           主体)工事)

第17 議案第97号 財産の無償譲渡について

第18 議案第98号 甲府地区広域行政事務組合規約の変更に関する協議に

           ついて

第19 議案第99号 教育委員会委員の任命について

第20 請願書について(請願第2号、第19号、第8号)

第21 議案第65号 昭和56年度甲府市一般会計補正予算(第1号)

           中所管分

                      以 上  総務委員長報告

 


第22 議案第62号 甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定に

           ついて

第23 議案第63号 甲府市簡易水道等施設工事分担金徴収条例制定について

第24 議案第81号 甲府市勤労者福祉センター条例制定について

第25 議案第95号 請負契約の締結について(甲府市西部福祉センター

           (仮称)建設(建築主体)工事)

第26 議案第65号 昭和56年度甲府市一般会計補正予算(第1号)

           中民生委員会所管分

                      以 上  民生委員長報告

 


第27 議案第67号 昭和56年度甲府市農業共済事業会計補正予算

           (第1号)

第28 議案第68号 農作物共済及び蚕繭共済の無事戻しについて

第29 議案第69号 字の区域の変更について

第30 議案第70号 公有水面埋立免許に伴う意見について

第31 議案第96号 請負契約の締結について(荒川新橋(仮称)橋梁上部

           工架設工事)

第32 議案第71号 市道路線の認定について(千塚小学校東線)

第33 議案第72号 市道路線の認定について(増坪2号線)

第34 議案第73号 市道路線の認定について(大里第2住宅団地11号線)

第35 議案第74号 市道路線の認定について(中小河原3号線)

第36 議案第75号 市道路線の認定について(中村町1号線)

第37 議案第76号 市道路線の認定について(住吉本町3号線)

第38 議案第77号 市道路線の認定について(堀之内1号線)

第39 議案第78号 市道路線の認定について(城東2丁目1号線)

第40 議案第79号 市道路線の認定について(城東2丁目2号線)

第41 議案第80号 市道路線の認定について(大北耕地線)

                       以 上  建設経済委員長報告

 


第42 議案第64号 甲府市水道条例の一部を改正する条例制定について

第43 議案第66号 昭和56年度甲府市下水道事業特別会計補正予算

           (第1号)

第44 議案第83号 請負契約の変更契約締結について(国母幹線下水道管

           布設工事(シ−ルド工)その1)

第45 議案第84号 請負契約の変更契約締結について(国母幹線下水道管

           布設工手(シ−ルド工)その2)

第46 議案第85号 請負契約の締結について(大津終末処理場最初沈殿池

           機械設備工事)

第47 議案第86号 請負契約の締結について(大津終末処理場エアレー

           ションタンク機械設備工事)

第48 議案第87号 請負契約の締結について(大津終末処理場最終沈殿

           池機械設備工事)

第49 請願書について(請願第5号)

第50 議案第65号 昭和56年度甲府市一般会計補正予算(第1号)

           中所管分

                     以 上  水道委員長報告

 


第51 甲議第6号  常任委員会委員の選任について

第52 甲選第1号  甲府市・玉穂村中学校組合議会の補欠議員の選挙に

           ついて

第53 甲選第2号  甲府地区広域行政事務組合議会の補欠議員の選挙に

           ついて

第54 甲推第1号  農業委員会委員推せんについて

第55 甲議第2号  婦人の社会的地位向上に関する意見書提出について

第56 甲議第3号  北朝鮮帰還の日本人妻の安否調査及び里帰り実現に関

           する意見書提出について

第57 甲議第4号  地方公営企業制度の抜本改正等に関する意見書提出に

           ついて

第58 甲議第5号  農業再建・食糧自給率向上のための食管制度拡充を

           求める意見書提出について

 

(出席議員)

塩 野 褒 明君  福 島   勇君  中 込 孝 文君  岡     伸君

原 田 正八郎君  市 村 輝 男君  鈴 木 豊 後君  伊 藤 常 八君

内 藤 源 一君  長 瀬正左衛門君  小 林   匡君  小河原 正 平君

市 川 正 雄君  中 西   久君  樋 口 精 一君  内 藤 秀 治君

上 田 英 文君  込 山 貴 雄君  堀 口 菊 雄君  富 永 政 男君

千 野   哮君  宮 島 雅 展君  武 川 和 好君  岡 田   修君

臼 井 成 夫君  早 川 光 圀君  堀 内 光 雄君  土 屋   直君

秋 山 慎次郎君  小 林 康 作君  堀 込 徳 一君  小 沢 政 春君

三 井 五 郎君  溝 口 一 雄君  山 中 繁 芳君  早 川 武 男君

小 沢 綱 雄君

                               37名

(欠席議員)

飯 島   勇君

                                1名

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長  臼 田 茂 治君 総務担当主幹   窪 田   。君

庶務担当主査   渡 辺 杭 二君 調査担当主査   神 沢 文 雄君

議事担当主幹   平 嶋   泰君 議事担当主査   功 刀   尊君

議事担当主査   今 福 栄 一君 記録担当主査   天 野 忠 幸君

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長  河 口 親 賀君 国体準備室 長  飯 尾   和君

助     役  三 神 俊一郎君 中央卸売市場長  中 込   勉君

収  入  役  神宮寺   茂君 市立甲府病院長 

市 長 室 長  入 倉 芳 幸君    事務局長  保 坂   一君

調整管理部 長  古 屋   昭君 教 育 委員長  飯 室 甫 邦君

企 画 部 長  植 田 太 六君 教  育  長  楠   恵 明君

総 務 部 長  河 村 利 男君 教 育 次 長  小 林 一 彦

市 民 部 長  塩 見 善 之君 水道事業管理者  新 藤 昭 良君

社 会 部 長  吉 岡   典君 水道局業務部長  中 込 忠 雄君

福 祉 部 長  近 山 滋 郎君 水道局工務部長  三 沢 国 義君

環 境 部 長  神宮寺 英 雄君 選挙管理委員長  二 木 康 孝君

経 済 部 長  荻 原 克 己君 代表監査委 員  内 藤   恒君

建 設 部 長  赤 池 昭 之君 公 平 委員長  清 水 一 郎君

都市開発部 長  丸 山   忍君 農業委員会々長  土 屋 活 郎

下水道 部 長  三 神 岩 一君 固定資産評価員  上 杉   要君

技術管理室 長  志 村 泰 介君 

 

 

   午後2時36分 開 議

 

○議長(内藤源一君)

これより本日の会議を開きます。

 

議場が大変暑いですから御自由に上着をお脱ぎください。

 

 報告事項を申し上げます。

 

休会中、議長のもとに請願1件が提出されました。

 

 右はお手元に配布いたしてあります請願文書表記載のとおり総務委員会に付託いたしましたので御了承願います。

 

 次に、飯島 勇君ほか10名から、甲議第2号婦人の社会的地位向上に関する意見書が提出されました。

 

 次に、千野 哮君ほか10名から、甲議第3号北朝鮮帰還の日本人妻の安否調査及び里帰り実現に関する意見書が提出されました。

 

 次に、堀口菊雄君ほか7名から、甲議第4号地方公営企業制度の抜本改正等に関する意見書が提出されました。

 

 次に、福島  勇君ほか9名から、甲議第5号農業再建・食糧自給率向上のための食管制度拡充を求める意見書が提出されました。

 

 右4案の意見書提出については議事日程記戟のとおりでありますから、朗読を省略いたします。

 

次に、飯田病院長職務代理者は診療のため本日欠席する旨の届け出がありました。

 以上で報告を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

日程第1から日程第21まで21案を一括議題といたします。

 

 21案に関し総務副委員長の報告を求めます。総務副委員長千野 哮君。

 

   (総務副委員長 千野 哮君 登壇)

 

○総務副委員長(千野  哮君) 

飯島総務委員長が病気のため欠席でございますので、代わりまして報告をさせていただきます。

 

 去る7月3日の本会議において、当委員会に付託されました案件について4日、6日及び7日の3日間にわたり委員会を開会、慎重に審査した経過と結果を報告いたします。

 

 まず、議案第99号教育委員会委員の任命については当局原案のとおり全員異議なく同意するものと決しました。

 

次に、議案第61号甲府市同和対策住宅新築資金等貸付条例の一部を改正する条例制定については、委員から貸付金の返済状況については、今日までの当局の努力は認めるも、今後もなお一層、その収納率を高めるための努力を重ねることを要望する意見がありました。

 

 また、本市の同和対策事業は、属地主義の立場が貫かれていないので反対する旨の意見があり、採決の結果賛成多数をもって当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第57号甲府市職員給与条例の一部を改正する条例制定について

議案第58号甲府市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例等の一部を改正する条例制定について

 議案第59号甲府市市税条例の一部を改正する条例制定について

 議案第82号財産の取得について(市立西部小学校(仮称)新設

       用地)

 議案第97号財産の無償譲渡について

 議案第98号甲府地区広域行政事務組合規約の変更に関する協議

       について

 議案第65号昭和56年度甲府市一般会計補正予算(第1号)

       中所管分

 

についての7案はいずれも当局原案のとおり全員異議なく可決するものと決しました。

 

 次に、議案第54号議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条

          例の一部を改正する条例制定について

 議案第55号特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償

       に関する条例の一部を改正する条例制定について

 議案第56号特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の

       一部を改正する条例制定について

 議案60号教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例

       制定について

 

の4案は、いずれも特別職報酬等審議会の答申に基づき、その職責の重要性並びに類似都市との実状を勘案し、報酬並びに給料を改定しようとするものですが、委員から特に、執行機関の非常勤特別職の報酬額については、それぞれの職責を十分比較勘案して、なお引上げを要するものについては、今後前向きに検討すること。

 

また、投開票管理者並びに立会人の報酬額についても、その職務の内容を十分斟酌し、妥当な額とするよう要望する意見があったのに対し、当局からは、指摘された点を十分踏まえ、出来得る限り、早い時期に検討する旨の姿勢が示され、いずれも当局原案のとおり全員異議なく可決するものと決しました。

 

 次に、議案第88号請負契約の締結について(市立西部小学校

       (仮称)新設(建築主体)工事(第1工区))

 議案第89号請負契約の締結について(市立西部小学校(

       仮称)新設(建築主体)工事(第2工区))

 議案第90号請負契約の締結について(市立穴切小学校改築

       (建築主体)工事)

 議案第91号請負契約の締結について(市立相川小学校増改築

       (建築主体)工事)

 議案第92号請負契約の締結について(市立新紺屋小学校改築

       (建築主体)工事)

 議案第93号請負契約の締結について(市立西中学校増改築

       (建築主体)工事)

 議案第94号請負契約の締結について(市立南中学校増改築

       (建築主体)工事)

 

の7案については、いずれも小中学校の新設並びに増改築工事の請負契約締結でありますが、委員中より特に、指名にあたっては指名基準を忠実に守り市民から誤解を招くことのないよう万全を期すことを要望する意見があり、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 最後に、請願第2号郵便貯金金利決定の一元化反対等について及び請願第19号平和憲法を守る意志の表明についてはいずれも異議なく、また、請願第8号スパイ防止法制定促進については、多数をもってそれぞれ採択するものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

○議長(内藤源一君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの副委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか ―― 武川和好君。

 

○武川和好君 

請願第8号のスパイ防止法制定促進についての件でございますけれども、副委員長の報告によりますと、多数をもって採択するものと決した、こういう御報告でございますので、いずれにしても、反対意見もあって、また賛成意見もあって採決をしたのだろうと思いますので、委員会の中でどのような賛成意見が出たのか、どのような反対意見が出たか、ひとつつまびらかに御報告をしていただきたい。以上です。

 

〇議長(内藤源一君)

 総務副委員長千野 哮君。

 

〇総務副委員長(千野 哮君)

 ただいまの質問に対しましては、委員会の中では賛成意見あるいは反対等の意見も十分に出されなくて、採決の結果、多数で可決されました。

 

○議長(内藤源一君)

 武川和好君。

 

○武川和好君

 私どもは、このスパイ防止法の制定等については、憲法の幾つかの条項にも抵触するきわめて重大な問題であるというふうに考えているわけです。

 

しかし、本議会の総務委員会ではそれほど突き進んだ論議がなされずに、即決と言ってもいいような形でこれが採択されたというふうに理解をしてよろしゅうございますか。

 

○議長(内藤源一君)

 総務副委員長千野 哮君。

 

○総務副委員長(千野 哮君)

 そのとおりでございます。

 

○議長(内藤源一君)

 武川和好君。

 

○武川和好君 

では、この請願書については、審議がきわめて不十分であったと、あんまり審議はしなかったというふうに理解をしてよろしゅうございますね。

 

○議長(内藤源一君) 

総務副委員長千野 哮君

 

○総務副委員長(千野 哮君) 

不十分であったと言われればあれなんですが、一応ここで採決ということでございまして、皆さんが「異議なし」ということで採決に入ったわけでございます。以上です。

 

○議長(内藤源一君)

 ほかに質疑ありませんか。鈴木豊後君。

 

○鈴木豊後君

 請願第8号について総務委員会副委員長に質問をしたいと思います。

 

 まず初めに、本請願の趣旨により顔意妥当ということにした理由の幾つかについてお尋ねしたいわけですが、この請願促進の法律とは一体、何という名前の法律を促進しようというのか、明確にお示ししてほしいと思います。

 

 それから2点目、平和憲法のもとに現在日本はあるわけですが、先ほど武川議員からも質問が出されましたように、憲法9条にかかわる重要な問題でございますので、この中でこの防止法案なるものが憲法違反に相当するもので、上塗りのような形になるわけですが、この点についてもお尋ねをいたします。

 

それから3点目としては、請願の趣旨の理由の中に、外国はこうした法律があると言っておりますけれども、日本の憲法においては、外国と違ってこの憲法におけるところの根拠というものが、平和憲法によって、ないわけでありますから、この辺の点について論議がされたかどうか、ひとつお聞かせ願いたいと思います。

 

 さらに、数多くの他国から国際スパイが暗躍しているというふうな請願の理由になっているわけですが、この点、そういった審議の過程で検討されたかどうか。

 

 さらには、重要な機密が漏洩しているというけれども、この重要な機密とは一体事実あったのかどうなのか、その辺が審議されたかどうかお尋ねいたします。

 

○議長(内藤源一君) 

総務副委員長千野 哮君。

 

○総務副委員長(千野 哮君)

 以上の各点につきましては、いずれも審議されませんでした。

 

○議長(内藤源一君)

 鈴木豊後君。

 

○銘木豊後君 

いずれにしても、スパイ防止法案が国会で通過するとなると、次のような点で非常に国民にとり、あるいは市民にとっても不安に思われる点があると思うんです。

 

いま、この機密漏洩法とか、現行にある法律で十分その機能を果たしている。

にもかかわらずこれを促進するという意議が全くないではないかというふうに思いますので、その点について危惧される点は、一般人がスパイとしてみなされて、その防止法案におけるところの罰則を適用される。

 

このような状況にもなりかねぬ、こういう状況にあるわけですから、この点はどうだったでしょうか。

 

○議長(内藤源一君)

 総務副委員長千野 哮君。

 

○総務副委員長(千野 哮君) 

その点につきましても審議されませんでした。

 

○議長(内藤源一君)

 鈴木豊後君。

 

〇鈴木豊後君 

それでは、副委員長はこのスパイ防止法促進の署名人になっておられるわけですが、個人の見解としてはいかがでしょうか。

 

○議長(内藤源一君

 総務副委員長千野 哮君。

 

○総務副委員長(千野 哮君)

 総務委員長は社会党から出ておるわけなんですが、ぐあいが悪いから私にやってもらいたいということで、私が報告を代わってやったわけございまして、当然、審議の過程の報告でございますから、私の見解を聞くということは少しおかしいじゃないかと思います。以上です。

 

○議長(内藤源一君)

 ほかに質疑ありませんか ―― これをもって質疑を終結いたします。

 

 これより討論に入ります。

 

 討論の通告がありますので発言を許します。

 

 日本共産党岡田 修君。

 

    (岡田 修君 登壇)

 

○岡田 修君 

私は、請願第8号スパイ防止法制定について採択に反対する立場で討論を行います。

 

 総務副委員長の報告は、総務委員会の多数をもって採択するものとされておりますが、私は総務委員の1人として、副委員長報告の補足をまず行いたいと思います。

 

 第1に、この請願は国民の自由にとって非常に重大な中身を持っているがゆえに、本日に至ってその取り扱いをめぐり本会議を一時間以上も遅らせるということになりました。

きのうの総務委員会では、提案されてから採決がなされるまでにわずか数分という、きわめて短時間のうちに結論がなされたわけであります。

 

 さらに審議の内容は、私から請願の内容についてその説明を願いたいという再三の要請をしたにもかかわらず、紹介議員のだれ1人として説明ができる者がおりませんでした。

 

その席上には3人の紹介議員がおりましたが、紹介議員は次々と席を離れ、ついに11名の委員会が7名という事態の中で、5名の賛成によって成立したのであります。

このような状態の中で議会が市民を代表して意思を決定するということは、まことに無青任であると言わなければなりません。

 

 簡単に申し上げます。この請願のいうところのスパイ防止法なるものは、昨年4月8日、自民党が法案をまとめ、国会に提出の機会をうかがっている、あってはならない防衛秘密にかかわるスパイ行為等の防止に関する法案であります。

 

この法案は、憲法が認めていない自衛隊の防衛秘密なるものを持ち出し、これを外国のスパイから守るという口実で、民間人を取り締まりの対象とするものであり、その違反者には10年以上の懲役などの規定を盛り込んでおります。

 

しかも、この防衛秘密の範囲を規定されず、容易に拡大される危険を持っています。

憲法で戦力の保持を禁じている日本で、戦力を持つだけではなく、戦力の秘密を守るために、それを漏らした国民を殺人罪にも匹敵する重罪に処するという法律は、2重、3重の法律違反であり、断じて許すことはできません。

 

もしこのような法律が制定されるならば、防衛・軍事機密の保護という名のもとに、国民の基本的人権である言論、表現、集会、結社の自由が脅かされ、新聞報道などのジャ−ナリズムの取材、報道の自由も規制され、国民の知る権利が著しく侵害されることは明らかであります。

 

この点でスパイ防止法は、戦前の弾圧法規である軍機保護法の復活を図るものであり、軍事に関し国民の口を封じることをねらうものであります。

 

 私は、甲府市議会においてこうした憲法違反の疑いの強いスパイ防止法の制定促進に関する請願を採択せず、同請願に反対するよう議員の皆さまに求めるものであります。

 

 以上で私の反対討論を終わらせていただきます。

 

○議長(内藤源一君)

 ほかに討論はありませんか。小 林 匡君。

 

     (小林 匡君 登壇)

 

○小林 匡君 

日本社会党を代表して、請願第8号スパイ防止法制定促進に関する請願に反対の討論を行います。

 

私は、去る7月1日、党を代表して市政一般質問を行い、特にその第2点目として情報公開制度について、詳細の意見を付して法制定を促し、河口市長もこれに答えて、「積極的に前向きで検討し、対処します」と確約をされました。

その質問内容でも若干このスパイ防止法について提言いたしましたが、このスパイ防止法なるものは、自民党が昨年4月に法案をまとめ、国会に提出を企図したもので、その真意は情報公開法の原則を侵し、国民の知る権利を抹殺しようとするものであります。

 

すなわち、最近日本においても情報公開法を制定する機運が高まっており、そのために自民党は国民の民主主義的な情報公開の運動をチェックするためにスパイ防止法案要綱を持ち出してきたものであります。

 

何とか国民の目の届かないところで防衛力を増強し、軍事力を強化し、アメリカの要請にもこたえつつ、軍国主義化の道を進もうとしており、防衛という名のもとに憲法を形骸化しようとするものであります。

 

 現憲法は、戦争への反省から平和と民主主義と人権尊重を根幹として作成され、決して日本が再び軍事国家への道を歩むことを拒否して、崇高な理念と信念のもとに制定されたものであり、このような憲法のもとでもともと防衛機密があるわけもなく、ない機密が漏れるはずもありません。

よって、スパイが発生する必要も、防止する必要もありません。

 

また、スパイ防止法はこの憲法の精神を根底から踏みにじるものであり、自衛隊自体がわれわれがかねてから主張しているとおり憲法連反の存在であるのに、さらに自衛隊に関する秘密を重罰をもって

保護しようとするこの法律は、違憲の上塗りであるとも言えます。

 

 今日、官僚主導の行政の秘密主義を批判する声が高まり、情報公開法を求める運動が国民の間で粘り強く続けられているが、スパイ防止法はこういう国民の要求に全く逆行するものであります。

“この道はいつか来た道”暗い時代の再現を許してはなりません。

 

スパイ防止法と聞けばすぐ戦時中の暗い谷間を思い起こします。戦時中は「物言えば唇寒し」を合い言葉にし、また、相手の話を制して自分の唇に2本の指を当てることも多く、「壁に耳あり」の言葉もよく聞かれました。

戦争の放棄と戦力の不保持とを誓った現行の平和憲法のもとに軍の機密などあり得ません。

 

一部の野心家や軍需産業の利益を目的に、戦争をあおるためにスパイ防止法を唱えるのであろうが、再び暗い谷間に返ることは絶対にしてはなりません。

 

 特に本市においては、私が冒頭申したように、庁内挙げて情報公開法制定に取り組んでおり、そのためにもこの請願は行政執行の上からも逆行するものであり、また、河口市政の基本でもある人間尊重、生活優先の方針ときわめて矛盾をするものであって、本市に限っては絶対にこの請願は採択してはなりません。

 

よって、私は以下次の理由により反対をするものであります。

 

1.スパイ防止法は、機密とは何かが不明確で、官僚が自由裁量で決めることになるために乱用のおそれが多分にあり、また、要綱によれば、防衛秘密を取り扱うことを業務とする者が、過失により他人に漏らしたことについてまで処罰の対象としている。

運用のいかんによって一般人、たとえば防衛産業労働者やマスコミ関係者、ひいては政党政治家にも適用され、刑罰を科せられかねません。

すなわち、国民が知らないうちにスパイにされる危険の法律であります。

 

2.防止法の必要性について疑問があります。

現行法にも国の防衛、外交上の機密保護については、秘密保護法、刑事特別法、自衛隊法、国家公務員法などによって、秘密を漏らした者に刑罰を科する現定があり、必要の場合はこれら現行法によればよいのであって、ことさら新法を定める必要性に乏しい。

 

さらに防衛秘密だけを外交秘密と切り離して、特別立法による保護の対象とすることは、自衛隊に特殊の地位を与え、自衛隊という名の団体を公認をさせ、軍国主義復活への道を開くことがきわめて危惧されます。

 

 3つ目は、スパイ防止法は、言論、集会、結社、報道の自由が脅かされ、国民の基本的人権を侵害する疑いが顕著であり、これを阻止しなければ有事立法体制へ突き進むおそれが大きい。

 

戦前の刑法の通謀利敵罪は、敵国に情報を流した者は最高死刑をもって処罰をするものだったが、このため情報とか秘密とかいうと、何か暗い、一般の人が近づいてはならないもののように思われまし

た。

 

そういう時代の再現を許さないために、多くの血と生命を犠牲にしてやっと手にした平和憲法を根底から突き崩そうとするものであります。

 

 4つ目、スパイ防止法は、憲法21条で保障された一切の表現の自由を制限するものであり、一たびこの法が制定されると、この法によるガードのもとに秘密の部分が肥大化し、巨大化することは必至であります。

 

われわれ一般国民が立ち入ることを許さない秘密の部分が日本の社会のあちこち、そこここにつくられ、それが次第にふくれ上がって、それはもはや民主主義の社会ではなく、ファシズムでしかありません。

 

私は、この法の制定を日本のファシズムを一段と進行させ、スパイ罪が登場すれば、まさしく治安維持法、天皇制ファシズムヘの道具だてが完了をし、日本は再び確実に戦前に逆行してしまいます。

 

そのために本請願に反対をし、さらに審議を尽くすべく委員会に差し戻すよう提起をして、私の反対討論を終わります。

 

○議長(内藤源一君)

 ほかに討論ありませんか ―― これをもって討論を終結いたします。

 

 これより日程第一議案第61号について起立により採決いたします。

 

本案に対する副委員長の報告は可決であります。

 

本案は副委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

    (賛成者起立)

 

○議長(内藤源一君)

 起立多数であります。

 

 よって本案は副委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第2 議案第59号から日程第18 議案第98号まで17案を一括採決いたします。

 

 17案に対する副委員長の報告は可決であります。17案は副委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(内藤源一君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって17案は副委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第19 議案第99号について採決いたします。

 

 本案に対する副委員長の報告は同意であります。本案は副委員長の報告のとおり同意することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(内藤源一君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって本案は副委員長の報告のとおり同意することに決しました。

 

 次に、日程第20 請願書について採決いたします。

 

 まず、請願第8号スパイ防止法制定促進についてお諮りいたします。

 

 本件は副委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を・・・。

 

    (岡田 修君「議事進行をお願いいたします」と呼び発言を求める)

 

○議長(内藤源一君)

 岡田 修君。

 

○岡田 修君 

先ほどの本案に対する反対討論、並びに副委員長への質疑に明らかにありますように、非常に重要な内容を持っている案件でありまして、副委員長の報告並びにその質疑に対する答弁は、まことに市民を代表する市議会にとってはふさわしいものではないと思います。

 

反対討論に立った社会党の小林さんの提案にありますように、本案件は慎重審議を行うよう委員会へ再度付託するということを提案いたしますので、その議会の決定をお願いいたします。

 

○議長 (内藤源一君)

 動議ですか。

 

○岡田 修君 

はい。

 

○議長(内藤源一君)

 賛成者1人以上・・・。

 

   (「賛成」と呼ぶ者あり)

 

○議長(内藤源一君) 

ただい岡田 修君から、請願第8号スパイ防止法制定促進については総務委員会に再付託されたいとの動機が提出され、所定の賛成者がありますので動機は成立いたしました。

よって本動機を直ちに議題といたします。

 

 お諮りいたします。

 

 本動機のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者起立)

 

○議長(内藤源一君)

 起立少数であります。

 

よって請願第8号については総務委員長に付託されたいとの動機は否定されました。

 

まず、請願第8号スパイ防止法制定促進についてお諮りいたします。

 

本件は副委員長の報告のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。 

 

    (賛成者起立)

 

○議長(内藤源一君)

 起立多数であります。

 

よって本件は副委員長の報告のとおり決しました。

 

 次に、請願第2号及び第19号についてお諮りいたします。

 

本件は副委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

議長(内藤源一君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって本件は副委員長の報告のとおり決しました。

 

 ただいま請願第2号が採択されましたので、請願第6号についてはみなし不採択として処理いたします。

 

 次に、日程第22から日程第26まで5案を一括議題といたします。

 

5案に関し民生委員長の報告を求めます。民生委員長鈴木豊後君。

 

     (民生委員長鈴木豊後君 登壇)

 

○民生委員長(鈴木豊後君)

 御報告申し上げます。

 

去る3日の本会議において当委員会に付託されました案件につき、4日及び6日の両日委員会を開き、現場視察も行うなかで慎重に審査した経過と結果についてご報告いたします。

 

 まず、議案第62号甲府市国民健康保険条例の一部を改正する

          条例制定について

 議案第63号甲府市簡易水道等施設工事分担金徴収条例制定

       について

 

の2案は、いずれも当局の原案のとおり全員異議なく可決するものと決しました。

 

 議案第81号甲府市勤労者福祉センター条例制定については、当局原案のとおり全員異議なく可決するものと決しましたが、今後センターの大ホールやテニスコート等の、特に夜間使用に際しては、付近住民に迷惑をおよぼさないような配慮と対応を検討するよう要望が出されました。

 

 次に、議案第95号請負契約の締結について(甲府市西部福祉センター(仮称)建設(建築主体)工事)は委員から、隣接用地の買収に踏みきるなかで、福祉施設にふさわしい安らぎのある雰囲気づくりとさらに機能性に加え、特徴ある文化的な施設として充実するよう要望が出され、当局原案のとおり全員異議なく可決するものと

決しました。

 

 最後に、議案第65号昭和56年度甲府市一般会計補正予算(第1号)中当委員会所管分については、当局原案のとおり全員異議なく可決するものと決しましたが、なお、火葬場基本構想に関連して委員から、施設建設にあたっては相応の予算を投入し、人生終焉の場にふさわしい施設づくりと環境整備を行い、あわせて管理、運営

に抜本的検討を加えるよう強い要望が出されました。

 

 以上で報告を終わります。

 

○議長(内藤清一君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 これより日程第22 議案第62号から日程第25 議案第95号まで4案を一括採決いたします。

 

 4案に対する委員長の報告は可決であります。4案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

    

○議長(内藤源一君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって4案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第27から日程第41まで15案を一括議題といたします。

 

 15案に関し建設経済委員長の報告を求めます。

建設経済委員長福島 勇者。

 

    (建設経済委員長福島 勇君 登壇)

 

○建設経済委員長(福島 勇君)

 御報告申し上げます。

 

 去る3日の本会議において、当委員会に付託されました案件について、4日及び6日の2日間にわたり委員会を開き、慎重に審査した経過と結果を報告いたします。

 

 まず、議案第67号昭和56年度甲府市農業共済事業会計補正予算(第1号)及び議案第68号農作物共済及び蚕繭共済の無事戻しについては、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第69号字の区域の変更については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第70号公有水面埋立免許に伴う意見については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、委員から埋立後市民の運動広場として活用されるがこれの維持管理については、遺漏のないよう要望がありました。

 

 次に、議案第96号請負葵約の締結について(荒川新橋(仮称)橋梁上部工架設工事)は、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

最後に、議案第71号から第80号市道路線の認定についての

10案は、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

○議長(内藤源一君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 これより日程第27 議案第67号から日程第41 議案第80号まで15案を一括採決いたします。

 

 15案に対する委員長の報告は可決であります。

15案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(内藤源一君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって15案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第42から日程第50まで9案を−括議題といたします。

 

 9案に関し水道委員長の報告を求めます。

水道委員長堀口菊推君。

 

    (水道委員長堀口菊雄君 登壇)

 

○水道委員長(堀口菊雄君)

 御報告申し上げます。

 

 去る7月3日の本会議において当委員会に付託されました議案及び請願について、4日・6日及び7日の3日間にわたり委員会を開き、上水道施設の現場視察も行う中で慎重に審査した経過と結果を御報告いたします。

 

 まず、議案第65号昭和56年度甲府市一般会計補正予算(第1号)中当委員会所管分及び議案第66号昭和56年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第1号)の2案は、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

        

 次に、議案第73号請負契約の変更契約締結について(国母幹線下水道管布設工事(シールド工)その1)

 議案第84号請負契約の変更契約締結について(国母幹線下水道

       管布設工事(シールド工)その2)

 議案第85号請負契約の締結について(大津終末処理場最初沈殿

       池機械設備工事)

 議案第86号請負契約の締結について(大津終末処理場エアレー

       ションタンク機械設備工事)

 議案第87号請負契約の締結について(大津終末処理場最終沈殿

       池機械設備工事)

の5案についても、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第64号甲府市水道条例の一部を改正する条例制定については、水道事業における第5期拡張事業の推進と併せ、財政の健全制を維持するため、水道料金を改定しようとするのが主な内容であります。

 

 冒頭、当局から、今回の料金改定について、昭和53年度に30.39パーセントの料金改定をした財政3ヵ年計画は、石油の値上り、電力料金の大幅アップなど引続き物価の上昇はあったものの荒川ダムに対する県費補助の交付や企業債の利子、人件費の上昇などが比較的低率であったこともあって、累計で約3億300万円の利益剰余金を生じる予想以上の収支のバランスを保つことができた。

しかし、56年度からの新しい財政計画は、56年度当初約4億円の赤字予算の発足となり、58年度までの3カ年に荒川ダムの完成をはじめ、平瀬浄水場内の浄水施設第2系列、片山トンネルや羽黒配水池の着工など第5期拡張事業の約42パーセント、117億円もの工事が施行され、その事業費の大部分が企業債であり、その支払利息だけでも3カ年で約30億円にも達すること。

 

また一方、電力・石油をはじめ物件費など諸経費も年々増加することに比して、経済の低成長、省資源思想の普及により、水需要が低迷し、水道料金の大幅な伸びが期待できないため、このままの状態だと58年までの3ヵ年間で約22億円余の欠損金が見込まれる極めて苦しい財政状況となる。

このような財政状況下で、55年度までの利益剰余金をあてたり、第5期拡張事業の見直し、国・県の補助の拡大、企業債の償還期限の延長及び利子の軽減などの運動を強力に進め、また業務の簡素化、自動化、委託化、施設の無人化などを更に積極約に行い、物件費、人件費の節減に努めているが、このような企業努力だけでは、財政を建て直すことは不可能なところまできており、独立採算制度のもとでは、水道料金の受益者の負担にたよらざるを得ない状況である。

 

水道モニター、水道事業に対する市民の意見を聴く会など市民代表の方の意見も、独立採算制度のもとで、ダム建設など大きな拡張計画を行うためには、ある程度の料金引上げはやむを得ない。

との水道財政について理解が示されているので、水道料金審議会に料金改定について諮問した結果「料金の改定規模については、予測される赤字の発生を防止する範囲内で可能な限り、低く押さえること」など6項目にわたって答申を得たのでこれを踏まえてサービスの向上と経営の改善に努めることを前提にし、総括原価主義による口径別料金制度を維持しながら、料金算定期間を昭和58年までの3ヵ年とし、平均改定率29.84パーセントの引上げを行うものであるとの説明がありました。

 

 これに対して、委員会は水道事業は、市民生活にとって不可欠の水を長期に安定して供給することを最も重要な使命のlつとしていることに鑑み、水道事業の財政実態と市民生活に及ぼす影響等多方面から慎重な論議が交されました。

 

 その中で当局から明らかにされた主な点は、次のとおりであります。

 

 まず、一般家庭や低所得者層への配慮については、現在の料金体系自体がすでにそういう型で構成されている。

 

 従って今回の改定もアップ率は前回の改定に準じて総体的に均衡化されており、最低の13ミリ口径は32パーセントで、最も口径の大きい150ミリは41.8パーセントということで基本料金が設定されている。

 

水量料金についても、11立方メートルから20立方メートル、21立方メートルから40立方メートルといった実質的に1番使用度の高いランクは30パーセントを切っており、61立方メートル以上は30.77パーセントとなっている。

 

 漏水防止対策と有収率の向上については、老朽化した水道施設の抜本的な若返りを図るため、漏水調査及び修理、また漏水多発路線の配水管敷設替えを年次的に効率的に進める計画である。

有収率については、現在75.3パーセントであるが、58年には76.5パーセント、62年には82パーセントを目標としてその向上に努力していく。

 

 企業努力とサービスの向上については、検針及び集金業務の委託、施設の無人化、口座振替領収書と水量のお知らせ併記、検満量水器取替委託、宅内修繕工事の管工事協同組合への移行等合理的な経営によって58年までに4億3,000万円余の経費の節減を図る計画である。

 

 人件費についても、職員定数は215名であるが、事務改善等によって現在205名で対処しており、将来に向けても少数精鋭主義で事業を進めていく考えである。

 

また市民要望の多い工事指定店のサービス向上の指導も適切に行い、業者も参加した改善委員会を設置し、業界の認識も十分得る中で、休日祭日のサービス体制を新たに確立し、すでに7月1日から発足させた。

今後とも市民要望に適切に対応するためのサービス体制を強化していく考えである。

 

 給水不良地域の解消については、市内北部の高台地、東部、南東部地区に給水不良地区があるが、配水幹線の布設、配水池の新設、補助水源の活用等を図って早期解消に努めていく。

 

地震対策として、水道施設の耐震化、被害を受けた場合の応急給水・応急復旧などの対策も積極的に進めていく。

 

 料金改定の期間を3年サイクルにしたのは、変動の激しい経済情勢、水需要の動向等料金算定の基礎となる指数の把握が困難となる等の理由により、全国的な傾向等をも参考にしてこの期間を設定したが、今後における経済の動向やダム完成後の水の需用増などによっては財政運営上の変化も期待できるので、将来に亘って3年サイ

クルで設定しなくてもよい場合もあると考えられる。

 

 企業制度の改善については、公営企業としての健全な経営を確保するために、国・県補助率のアップ、企業債に対する利子の軽減と償還期限の延長及び公共性を確保するための公営企業制度への抜本的改正を、全国的運動として取組んでいく考えである。

 

 局の機能を集中して新築移転した庁舎の効果については、庁舎及び資材倉庫と車両等の一元化、集中管理により作業能率の向上が図られ、また、無線装置を導入し、取水、送水、配水等1ヶ所でコントロール出来るなど業務の効果的な運営と市民へのサービス強化が図られつつある。

 

 なお、今後の拡張事業の進め方としては、事業全般の見直しを行う中で、荒川ダムの建設や人口増、水需要の伸びを十分に把握して効率的な工事の執行を行い、拡張工事が過大な先行投資となり建設利息が水道事業を圧迫することのないよう、絶えず慎重に配慮して進める姿勢が示されました。

 

 これらに対して委員から

、経費節減のための企業努力は、引続き積極的に行うとともにより一層市民サービスの向上に努めること

 

1、料金改定について、あらゆる機会をとらえ周知と理解を得ることは勿論、改定時のみでなく、平素から水道事業に対する理解と協力を得る努力と市民要望を的確に把握し、水道行政に十分反映させること

 

1、水道料金改定は、他の諸物価の値上げを誘発するおそれがあるので、影響がないよう慎重な配慮をすること

 

1、現行地方公営企業制度のもとで、経営の基本原則である公共性の確保と経済性の発揮を図ることは財政上至難あるので、その抜本的な改善を図るため、市民を含めた強力な運動を推進すること。

 

 以上の点を強く要望するとともに、委員会としても公営企業制度の抜本改正等に関する意見書を提出することを全員一致で決め、採決の結果、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決したのであります。

 

最後に、請願第5号給水管布設工事にかかわる指導及び工事費負担については、願意妥当と認め全員異議なく採択するものと決しました。

 

なお、本請願については9月市議会定例会でその処理の経過と結果の報告を求めます。

 

○議長(内藤源一君) 

以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 これより日程第42 議案第64号から日程第48議案第87号まで7案を一括採決いたします。

 

 7案に対する委員長の報告は可決であります。

7案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(内藤源一君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって本件は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第49請願書について採決いたします。

 

 本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(内藤源一君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって本件は委員長の報告のとおり決しました。

 

 次に、日程第21、日程第26、日程第50 議案第65号昭和56年度甲府市一般会計補正予算(第1号)について採決いたします。

 

 本案に対する各常任委員長の報告は可決であります。本案は各常任委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(内藤源一君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって議案第65号は各常任委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、先ほど同意を得られました教育委員会委員からごあいさつしたい旨の申し出がありますので、この際発言を許します。

 

 教育委員会委員 窪田 久君。

 

    (教育委員会委員 窪田 久君 登壇)

 

○教育委員会委員(窪田 久君)

 歴史と伝統のある本議会の名において、私めを教育委員に任命することに御同意をいただきまして、私、身に余る光栄に深く感激をいたしております。

 

この感激を忘れずに本市教育行政振興のために、微力ではありますけれども全力を傾注してまいる所存でございますので、どうか賢明なる議員皆様方の特別な御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願いを申し上げましてあいさつにいたします。

ありがとうございました。

 

                       (拍手)

 

○議長(内藤源一君)

 次に、総務、民生、建設経済、水道の各常任委員長及び甲府駅近代化促進並びに交通問題に関する調査特別委員長から、目下委員会において審査中の事件及び所管事項の調査につき、会議規則第87条の規定により、閉会中の継続審査及び調査の申し出がありました。

 

 お諮りいたします。

 

 各常任委員長及び特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。

 

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(内藤源一君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって各常任委員長及び特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに決しました。

 

次に日程第51 甲議第6号甲府市議会常任委員会委員の選任を行います。

 

 お諮りいたします。

 

 常任委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により

 

上 田 英 文 君   原 田 正八郎 君

福 島   勇 君   込 山 貴 雄 君 

中 込 孝 文 君   堀 込 徳 一 君

山 中 繁 芳 君   千 野   哮 君

臼 井 成 夫 君   武 川 和 好 君

以上10人を総務常任委員に

 

 内 藤 秀 治 君   内 藤 源 一 君

樋 口 精 一 君   小 林 康 作 君

 小 沢 政 春 君   富 永 政 男 君

 秋 山 慎次郎 君   岡 田   修 君

 中 西   久 君   

 以上9人を民生常任委員に

 

 小笠原 正 平 君   市 村 輝 男 君

 塩 野 褒 明 君   飯 島   勇 君

 鈴 木 豊 後 君   早 川 光 圀 君

小 沢 綱 雄 君   宮 島 雅 展 君

土 屋   直 君   長 瀬 正左衛門君

以上10人を建設経済常任委員に

 

伊 藤 常 八 君   市 川 正 雄 君

小 林   匡 君   岡     伸 君

                    

                     

       

以上9人を水道常任委員にそれぞれ指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(内藤源一君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、ただいま指名いたしました以上の諸君をそれぞれの常任委員に選任することに決しました。

 

 ただいま選任されました各常任委員は、本会議の休憩中にそれぞれ委員会を開会し、正副委員長の互選を行い委員会の構成を終わるようここに招集しておきます。

 

 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。

 

 暫時休憩いたします。

 

     午後3時40分  休 憩

 

     午後9時29分 再開議

 

○副議長(土屋 直君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 休憩中、各常任委員会を開き、正副委員長の互選を行いましたので御報告いたします。

 

 総務委員会委員長  中込孝文君。同副委員長 千野哮君。民生委員会委員長 富永政男君。同副委員長 岡田 修君。建設経済委員会委員長 宮島雅展君。同副委員長 鈴木豊後君。水道委員会委員長 岡  伸君。同副委員長 堀口菊男君。

 

 以上で報告を終わります。

 

 休憩中、内藤源一君から議長辞職願が提出されました。

 

 お諮りいたします。

 

 この際、議長辞職についてを日程に追加し、議題とすることに御異議ございませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(土屋 直君) 

御異議なしと認めます。

 

 よってこの際、議長辞職についてを日程に追加し、議題とすることに決しました。

 

 議長辞職についてを議題といたします。

 

 内藤源一君の除斥を求めます。

 

    (内藤源一君 退場)

 

○副議長(土屋 直君)

 まずその辞職願を朗読いたさせます。

 

(書記、議長辞職願を朗読)

 

              ○   

    辞 職 願

 

           甲府市議会議長 内藤源一

                     私は、

このたび一身上の都合により、甲府市議会議長の職を辞したいので、許可くださるようお願いします。

 

  昭和56年7月8日

 

 甲府市議会副議長 土屋 直殿

              ○   

 

○副議長(土屋 直君) 

お諮りいたします。

 

 内藤源一君の議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(土屋 直君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって内藤源一君の議長の辞職を許可することに決しました。

 

 内藤源一君の入場を求めます。

 

    (内藤源一君 入場)

 

○副議長(土屋 直君) 

ただいま議長が欠員となりました。

 

 お諮りいたします。

 

 この際議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(土屋 直君) 

御異議なしと認めます。

 

 よってさように決しました。

 

 これより議長選挙を行います。

 

 議場の閉鎖を命じます。

 

    (議場閉鎖)

 

○副議長(土屋 直君) 

ただいま出席議員の数は37人です。

 

 投票用紙を配付いたさせます。

 

    (書記、投票用紙を配付)

 

    (岡田 修君「議事進行、お願いいたします」と呼ぶ)

 

○副議長(土屋 直君)

 選挙中は発言ができませんので御了承願います。

 

 投票用紙の配付漏れはありませんか ―― 配付漏れなしと認めます。

 

 投票箱を改めさせます。

 

    (書記、投票箱を点検)

 

○副議長(土屋 直君) 

異状なしと認めます。

 

 念のため申し上げます。

 

 投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じ、順次投票を願います。

 

 点呼を命じます。

 

    (書記、各員の氏名を点呼)

 

1 番  塩 野 褒 明 君     

2 番  福 島   勇 君     

3 番  中 込 孝 文 君     

4 番  岡     伸 君     

5 番  原 田 正八郎 君     

6 番  市 村 輝 男 君     

7 番  鈴 木 豊 後 君     

9 番  伊 藤 常 八 君     

10番  内 藤 源 一 君     

11番  長 瀬 正左衛門君     

12番  小 林   匡 君     

13番  小河原 正 平 君     

14番  市 川 正 雄 君    

15番  中 西   久 君     

16番  樋 口 精 一 君     

17番  内 藤 秀 治 君     

18番  上 田 英 文 君     

20番  込 山 貴 雄 君     

21番  堀 口 菊 雄 君

22番  富 永 政 男 君

23番  千 野   哮 君

24番  宮 島 雅 展 君

25番  武 川 和 好 君

26番  岡 田   修 君

28番  臼 井 成 夫 君

29番  早 川 光 圀 君

30番  堀 内 光 雄 君

31番  土 屋   直 君

32番  秋 山 慎次郎 君

33番  小 林 康 作 君

34番  堀 込 徳 一 君

35番  小 沢 政 春 君

36番  三 井 五 郎 君

37番  溝 口 一 雄 君

38番  山 中 繁 芳 君

39番  早 川 武 男 君

40番  小 沢 網 雄 君

 

○副議長(土屋 直君)

 投票ありませんか ―─ 投票漏れなしと認めます。

 

 投票を終了いたします。

 

 議場の閉鎖を解きます。

 

    (議場開鎖)

 

○副議長(土屋 直君)

開票を行います。

 

 会議規則第31条第2項の規定により立会人に

 

  小 林   匡 君

  小 沢 政 春 君

 

を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(土屋 直君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってさように決しました。

 

 両君に立ち会いをお願いします。

 

   (小林 匡君、小沢政春君立ち会い投票を点検)

 

○副議長(土屋 直君)

 選挙の結果を報告いたします。

 

 投票総数 37票

 

 これは、先ほどの出席議員数に符合いたしております。

 

そのうち

 

有効投票   36票

 

無効投票    1票

 

有効投票中  溝 口 一 雄 君   23票

       秋 山 慎次郎 君   13票

 

以上のとおりであります。

 

 この選挙の法定得票数は9票であります。

 

よって溝口一雄君が第62代議長に当選されました。

 

ただいま議長に当選されました溝口一雄君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。

 

 溝口一雄君の発言を求めます。

 

 溝口一雄君。

 

    (溝口一雄君 登壇)

 

○溝口一雄君 

ただいま第62代甲府市議会議長に当選をさせていただきまして、心から厚く御礼を申し上げます。大変ありがとうございました。

 

 私、もとより浅学非才の身であることから同僚先輩の議員各位並びに当局の絶大なる御支援、御協力を切にお願いを申し上げまして、就任のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

(拍手)

 

○副議長(土屋 直君)

溝口一雄君、議長席にお着きを願います。

 

    (副議長土屋 直君退席、議長溝口一雄君着席)

 

○議長(溝口一雄君)

ただいまより運営に当たらせていただきます。

 

 ただいま前議長内藤源一君から議長辞任に当たって、ごあいさつをさせていただきたい旨の発言を求められておりますので、発言を許します。

 

 内藤源一君。

 

     (内藤源一君 登壇)

 

○内藤源一君

 退任に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 

 昨年6月議長に就任いたしまして以来、議員の皆さん方のあたたかい御理解と御指導と御鞭撻をいただきまして、議長並びに関東議長会会長の重責を無事果たし、退任することができますことを、本当に心から厚く御礼申し上げる次第でございます。

 

 在任中、議員の皆様はもちろん、市長以下当局の皆さん、事務局の皆さんに各別の御配慮をいただきまして、議会運営も円満にきょうまでやっていただきました。心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。

 

 私にとりましては、この思い出を私の生涯の一こまとして大切にしておくつもりでございます。

今後も市政のため微力を尽くすつもりでこざいます。

 

本市議会も新議長さんを中心といたしまして、ますます発展され、円満なる議会が進行されますよう、心から祈念いたしまして私の御礼の言葉にかえさせていただきます。

 

 どうもありがとうございました。(拍手)

 

○議長(溝口一雄君)

ただいま土屋 直君から副議長辞職願が提出されました。

 

 この際、副議長辞職についてを日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってこの際、副議長辞職についてを日程に追加し、議題とすることに決しました。

 

 副議長辞職についてを議題といたします。

 

 土屋 直君の除斥を求めます。

 

    (土屋 直君 退場)

 

○議長(溝口一雄君)

 まず辞職願を朗読いたさせます。

 

    (書記、副議長辞職願を朗読)

 

              ○   

 

  辞 職 願

 

           甲府市議会副議長 土屋 直

                  私は、

このたび一身上の都合により、甲府市議会副議長の職を辞したいので、許可くださるようお願いします。

 

  昭和56年7月8日

 

 甲府市議会議長 溝口一雄殿

              ○   

 

 

○議長(溝口一雄君)

 お諮りいたします。

 

 土屋 直君の副議長辞職を許可することに御異議ございませんか。

 

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

よって、土屋 直君の副議長辞職を許可することに決しました。

 土屋 直君の入場を求めます。

 

    (土屋 直君 入場)

 

○議長(溝口一雄君)

 ただいま副議長が欠員となりました。

 

 お諮りいたします。

 

 この際、副議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 

 よってさように決しました。

 

 これより副議長選挙を行います。

 

 お諮りいたします。

 

 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。

 

 お諮りいたします。

 

 指名の方法については、議長から指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 よって議長から指名することに決しました。

 

 第73代副議長に市川正雄君を指名いたします。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま議長から指名いたしました市川正雄君を、副議長の当選人と定めることに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって、ただいま指名いたしました市川正雄君が副議長に当選されました。

 

 ただいま副議長に当選されました市川正推君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により告知いたしきす。

 

 市川正雄君の発言を求めます。

 

 市川正雄君。

 

    (市川正雄君 登壇)

 

○市川正雄君 

ただいま副議長の改選に当たりまして、満場一致の御推せんを賜りまして、不肖私が第73代副議長の座を汚すことになりました。身に余る光栄と存じ、深く感謝を申し上げます。

 

 もとよりその任にあらずとは存じますが、ぜひ議員各位並びに当局のよろしき御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、就任のあいさつにかえさせていただきます。

 

 どうもありがとうございました。(拍手)

 

○議長(溝口一雄君)

 ただいま前副議長土屋 直君から副議長辞任に当たってごあいさつしたい旨の発言を求められておりますので、発言を許します。

 

 土屋 直君。

 

    (土屋 直君 登壇) (拍手)

 

○土屋 直君 

副議長退任に際しまして、ごあいさつを申し上げる機会を得まして、心より厚く御礼を申し上げたいと存じます。

 

私は、昨年6月定例会の冒頭におきまして、先輩同僚各位の御推挙により、満場一致の副議長選任をいただきまして、きょうを迎えたわけでございますが、顧みますと、甲府駅近代化のための国鉄当局との調印の問題あるいは昭和61年国体を控えて山城地区の皆さん方との地権者との立ち会いのもとに調印式が交わされたわけでございますけれども、山積する甲府市の大きな事業にめぐりあうことができまして、大変光栄至極に存じている次第でございます。

 

これもひとえに大変優秀の内藤源一議長のもとで、この大任が果たせたんではないかと、心からうれしく、また先輩同僚の議員に重ねて厚く御礼を申し上げる次第でございます。

 

 甲府市は限りない発展と市民のニーズにこたえるために、議会と当局が−体となって邁進をせねばならないわけでございますけれども、本日ここに新しい議長、新しい副議長が選任をされたわけでございまして、われわれが歩んできた道をぜひとも踏襲する中で、りっぱな市議会の運営に当たってほしい、心からお願いをいたしまして、はなはだ簡単ではございますけれども、退任に当たりましてごあいさつにかえさせていただきます。

 

 ありがとうございました。(拍手)

 

○議長(溝口一雄君) 

休憩中市長から議案第100号監査委員選任についてが提出されました。

 

 お諮りいたします。

 

 この際、議案第100号を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって、この際議案第100号を日程に追加し、議題とすることに決しました。

 

 議案第100号監査委員の選任についてを議題といたします。

 

 塩野褒明君の除斥を求めます。

 

    (塩野褒明君 退場)

 

○議長(溝口一雄君)

 市長から提案理由の説明を求めます。

 

 市長 河口親賀君。

 

    (市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 ただいま提案致しました案件につきまして御説明申し上げます。

 

 議案第100号「監査委員の選任について」は、本市監査委員のうち、議員のうちから選任した小林 匡の退職を承認したので、この後任として塩野褒明を選任するについて、地方自治法第196条第1項の規定により議会の同意を求めるものであります。

 

 御審議のうえ、御協賛を賜りますようお願い申し上げます。

 

○議長(溝口一雄君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま議題となっております議案第100号については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって議案第100号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 お諮りいたします。

 

 議案第100号監査委員の選任については、これに同意することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって、議案第100号については、これに同意することに決しました。

 

 塩野褒明君の入場を求めます。

 

    (塩野褒明君 入場)

 

○議長(溝口一雄君)

 ただいま監査委員に同意を得られました塩野褒明君から、ごあいさつをしたい旨の発言を求められておりますので、この際発言を許します。

 

 塩野褒明君。

 

    (塩野褒明君 登壇) (拍手)

 

○塩野褒明君 

一言ごあいさつを申し上げます。

 

 ただいま先輩議員、同僚議員の温かい御理解の中で御同意をいただき、監査委員に選任を身に余る光栄と存ずる次第でございます。

 

 私自身、もとより未熟者でございますので、今後議員の皆さん方、温かい御指導と御鞭撻をさらにお願いを申し上げまして、ごあいさつにかえます。

 

 どうもありがとうございました。(拍手)

 

○議長(溝口一雄君)

次に、休憩中、甲府市議会委員会条例第11条の2の規定に基づき、伊藤常八君、小林康作君から甲府駅近代化促進並びに交通問題に関する調査特別委員会を、飯島  勇君から国民体育大会対策に関する調査特別委員会を、原田正八郎君、込山貴雄君、溝口一雄から地震防災対策に関する調査特別委員会を、一身上の都合により辞任いたしたいので、許可されたいとの申し出がありました。

 

 本日、それぞれ辞任を許可いたしました。

 

 よって特別委員に欠員を生じました。

 

 お諮りいたします。

 

この際、特別委員会の補欠委員の選任についてを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってこの際、特別委員会の補欠委員の選任についてを日程に追加し、議題とすることに決しました。

 

 特別委員会の補欠委員の選任についてを議題といたします。

 

 お諮りいたします。

 

甲府駅近代化促進並びに交通問題に関する調査特別委員会の補欠委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により

  原 田 正八郎 君

  込 山 貴 雄 君

を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってただいま指名いたしました原田正八郎君、込山貴雄君を、甲府駅近代化促進並びに交通問題に関する調査特別委員会の補欠委員に選任することに決しました。

 

 次に、国民体育大会対策に関する調査特別委員会の補欠委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により

   伊 藤 常 八 君

を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってただいま指名いたしました伊藤常八君を、国民体育大会対策に関する調査特別委員会の補欠委員に選任することに決しました。

 

 次に、地震防災対策に関する調査特別委員会の補欠委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により

   内 藤 源 一君

   飯 島   勇君

   小 林 康 作君

を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって、ただいま指名いたしました内藤源一君、飯島勇君、小林康作君を、地震防災対策に関する調査特別委員会の補欠委員に選任することに決しました。

 

 次に日程第52、甲選第1号、甲府市・玉穂村中学校組合議員の補欠議員の選挙を行います。

 

 本件は、甲府市・玉穂村中学校組合議員のうち、原田正八郎君、福島 勇君、中込孝文君、武川和好君がこのたび組合議会議員を辞職され、4名の欠員を生じましたので、これが補欠議員の選挙を行うものであります。

 

 お諮りいたします。

 

 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。

これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、選挙の方法については、指名推選によることに決しました。

 

 お諮りいたします。

 

 指名の方法については、議長から指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、議長から指名することに決しました。

 甲府市・玉穂村中学校組合議員の補欠議員に

原 田 正八郎君

福 島   勇君

中 込 孝 文君

武 川 和 好君

を指名いたします。

 

 ただいま議長から指名いたしました諸君を甲府市・玉穂村中学校組合議会の補欠議員の当選人と定めることに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、ただいま指名いたしました諸君が甲府市・玉穂村中学校組合議会の補欠議員に当選されました。

 

 ただいま当選されました諸君が議場におられますので本席から会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。

     (千野 哮君「議長議事進行」−「議長」と呼ぶ)

 

○議長(溝口一雄君)

 ちょっとお待ちください。 ―― しばらくお待ちを願います。

 

 まちがいましたので再度申し上げます。

 

 本件は、甲府市・玉穂村中学校組合議員のうち、飯島 勇者、伊藤常八君、岡田 修君、長瀬正左衛門君が、このたび組合議会議員を辞職され、4名の欠員を生じましたので、これが補欠議員の選挙を行うものであります。

 

 お諮りいたします。

 

 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、選挙の方法については指名推選によることに決しました。

 

 お諮りいたします。

 

 指名の方法については、議長から指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、議長から指名することに決しました。

 

 甲府市・玉穂村中学校組合議員の補欠議員に

   原 田 正八郎君

   福 島   勇君

   中 込 孝 文君

武 川 和 好君

を指名いたします。

 

ただいま議長から指名いたしました諸君を、甲府市・玉穂村中学校組合議会の補欠議員の当選人と定めることに御異議ありませんか。

 

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって、ただいま指名いたしました諸君が甲府市・玉穂村中学校組合議会の補欠議員に当選されました。

 

 ただいま当選されました諸君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。

 

 次に日程第53、甲選第2号甲府地区広域行政事務組合議会の補欠議員の選挙を行います。

 

 本件は、甲府地区広域行政事務組合議会議員のうち飯島 勇君、小河原正平君、伊藤常八君、岡田 修君、溝口一雄君が、このたび組合議会議員を辞職され、5名の欠員を生じましたので、これが補欠議員の選挙を行うものであります。

 

 お諮りいたします。

 

選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、選挙の方法については指名推選によることに決しました。

 

 お諮りいたします。

 

 指名の方法については議長から指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、議長から指名することに決しました。

 

 甲府地区広域行政事務組合議会議員の補欠議員に

   原 田 正八郎 君

   福 島   勇 君

   中 込 孝 文 君

   小 林 康 作 君

   武 川 和 好 君

 

を指名いたします。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま議長から指名いたしました諸君を甲府地区広域行政事務組合議会の補欠議員の当選人と定めることに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 よって、ただいま指名いたしました諸君が甲府地区広域行政事務組合議会の補欠議員に当選されました。

 

 ただいま当選されました諸君が議場におられますので本席から会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。

 

 次に、日程第54、甲推第1号農業委員会委員推せんについてを議題といたします。

 

 本件は、農業委員会等に関する法律第12条第1項の規定により、選挙によって選任された委員のほか、農業委員会の所管に属する事項について学識経験を有する者の中から、5名を議会において推せんされたい旨市長から要請されましたので、提案いたします。

 

 推せん人は、お手元に配付いたしきした甲推第1号のとおりであります。

 

 まず、市村輝男君についてお諮りいたします。

 

 地方自治法第117条の規定により、市村輝男君の除斥を求めます。

    (市村輝男君 退場)

 

○議長(溝口一雄君)

 市村輝男君を農業委員会委員に推せんすることに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって市村輝男君を農業委員に推せんすることに決しました。

 

 市村輝男君の入場を求めます。

 

    (市村輝男君 入場)

 

○議長(溝口一雄君) 

次に、福島 勇君についてお諮りいたします。

 

 福島 勇君についても、同様除斥を求めます。

 

    (福島 勇君 退場)

 

○議長(溝口一雄君)

 福島 勇君を農業委員会委員に推せんすることに御異議ありませんか。

 

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

よって、福島勇者を農業委員に推せんすることに決しました。

 

 福島 勇君の入場を求めます。

 

   (福島 勇者 入場)

 

○議長(溝口一雄君) 

次に飯島  勇君についてお諮りいたします。

 

 飯島  勇君についても、同様除斥を求めます。

 

○議長(溝口一雄君)

 飯島  勇君を農業委員会委員に推せんすることに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 よって、飯島  勇君を農業委員に推せんすることに決しました。

 

○議長(溝口一雄君) 

次に、土屋  直君についてお諮りいたします。

 

 土屋 直君についても、同様除斥を求めます。

 

    (土屋 直君 退場)

 

○議長(溝口一雄君) 

土屋  直君を農業委員会委員に推せんすることに御異議ありませんか。

 

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって土屋  直君を農業委員に推せんすることに決しました。

 

 土屋 直君の入場を求めます。

 

    (土屋 直君 入場)

 

○議長(溝口一雄君)

 次に長瀬 正左衛門君についてお諮りいたします。

 

 長瀬 正左衛門君についても、同様除斥を求めます。

 

    (長瀬 正左衛門君 退場)

 

○議長(溝口一雄君)

 長瀬 正左衛門君を農業委員会委員に推せんすることに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって長瀬正左衛門君を農業委員に推せんすることに決しました。

 

 長瀬正左衛門君の入場を求めます。

 

    (長瀬正左衛門君 入場)

 

    (岡田 修君「議長、議事進行」と呼ぶ)

 

○議長 (溝口一雄君) 

岡田 修君。

 

○岡田 修君

 先ほど、すべての選挙が終わった後でというふうなことで、私の進行上の意見を保留しておったわけですけれども、すべての選挙がこれで終わりということなので、私の議事進行の意見を取り上げてよろしく処置をされたいというふうに思います。

 

 それは、先ほど休憩前に引き続いて本会議始まりましたけれども、この議場に地方自治法の129条議場の秩序の保持、132条議会の品位の保持、この2つに照らしまして適当でない場面が生まれてきているということを指摘し、新しい議長に後ほどで結構ですので、適当な処置を取っていただきたい。

 

 その理由は、まず神聖であるべき議場の中に飲酒をいたしまして、その酒気を帯びた議員が入っているというふうに、複数の議員から指摘をされております。

 

私は、もしそのようなことがあるなら、そういうことは神聖な議場にふさわしくない、本来この議場に入るべきでないというふうに考えます。

 

 したがいまして、このことを議長さんがよろしくお取り計らいをいただいて、今後このようなことのないように運営委員会あるいは正副議長の間で、この問題を取り上げていただきたい、というふうに思いまして発言をいたしました。

 

 この点について議長の見解を求めたいと思います。

 

○議長(溝口一雄君)

 岡田 修君からの質問の趣旨については、後ほどよく調査をしてお答えをいたしたいと思います。

 

 次に、このたび監査委員を辞任されました小林 匡君から、この際退任のあいさつをしたい旨発言を求められておりますので、発言を許します。

 

 小林 匡君。

 

    (小林 匡君 登壇)

 

○小林 匡君 

大変時間が経過をして申しわけないわけでございますが、一言退任のあいさつをさせていただきます。

 

 昨年の6月定例議会におきまして、議員各位の御同意をいただいて、監査委員の重責に選任をされました。

 

以来1ヵ年、慎重に私なりに監査の任務を全うしてまいった所存でございますが、これ、ひとえに先輩同僚議員各位の御指導と、また執行部当局側の御協力さらに監査委員事務局の職員の皆さん方の絶大なる御協力をいただいて、無事任務を全うすることができました。

 

この席をおかりいたしまして、心から感謝を申し上げ、御礼を申し

上げます。

 

 監査業務の重要さがいま指摘をされております。特に今議会でも問題になりました行政改革の問題をめぐりまして、本年度は、国の行政改革にまつわる地方行財政の問題が、かなり問題が発生をしようとしております。

 

こういうさなかにありまして、幸い優秀の塩野議員が後任に選ばれましたことは、本当に同僚議員としてうれしく思う次第でございますし、塩野議員の活躍を期待を申し上げて、私の退任のあいさつにかえたいと思います。

 

 どうもありがとうございました。(拍手)

 

○議長(溝口一雄君)

 次に日程第55、甲議第2号婦人の社会的地位向上に関する意見書提出についてを議題といたします。

 

 千野 哮君から提案理由の説明を求めます。

 

 千野 哮君。

 

     (千野 哮君 登壇)

 

○千野 哮君

提案者の飯島勇君が病気のため欠席をいたしておりますので、私の方からかわりまして提案をさせていただきます。

 

朗読をもって提案にかえさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。

 

 ◇婦人の社会的地位向上に関する意見書(案)

 

 国際連合では1975年の国際婦人年を契機に、引続き1976年から1985年を「国際婦人の10年」と決め、「平等・発展・平和」をテーマとして全世界において取り組みが行われております。

 

 我が国においても、1976年国内行動計画が策定され、さらに前期重点目標を定め、その達成に努力しています。

 

 しかし日本の婦人の置かれている現状は、社会的にも職場、家庭にあってもまだ十分とはいいがたい状況にあります。

 

 よって甲府市議会は、政府に対して真の男女平等と、婦人の社会的地位向のために次のことを強く要望するものであります。

 

 

  政府は国内法を速やかに改正拡充し、国連の「婦人 に対するあらゆる形態の差別撤廃条約」を早期に批准することを求めます。

 

2 国際婦人年10年計画の前半期計画の完全実施と、後年期計画をたてるよう求めます。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出します。

 

 なお、字句の訂正並びに提出時期等につきましては、正副議長に御一任いたします。

 

 以上でございます。

 

○議長(溝口一雄君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。

これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第2号については委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第2号については、提案のとおり可決されました。

 

 ただいま甲議第2号が可決されましたので、請願第3号、第13号及び第18号は、みなし採択として処理いたします。

 

 次に日程第56、甲議第3号、北朝群帰還の日本人妻の安否調査及び里帰り実現に関する意見書提出についてを議題といたします。

 

 千野 哮君から提案理由の説明を求めます。

 

 千野 哮君。

 

    (千野 哮君 登壇)

 

○千野 哮君 

朗読をもって提案にかえさせていただきます。

 

 ◇北朝鮮帰還の日本人妻の安否及び里帰り

実現に関する意見書(案)

 

昭和34年8月13日締結された「日本赤十字社と北朝鮮赤十会との間における在日朝鮮人の帰還に関する協定書」に基づいて、同年12月から今日まで北朝鮮へ9万3,000余人の人々が帰還しました。

 

その中に北朝鮮人を配偶者とした日本人妻約6,000人が含まれています。

 

 これらの日本人妻は、国交が正常化しないという理由から音信不通であり、その安否が気遣われています。

 

国交がなくとも人道主義に基づいて、赤十字精神から出発した帰還協定であり、早急に救済措置の確立を図ることが強く望まれています。

 

 よって甲府市議会は、政府に対して、政治や思想体制にかかわりなく、純粋な人道問題として、日本人妻の安否調査及び里帰りの実現を図られるよう要望するものであります。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出します。

 

 なお、字句の訂正並びに提出時期につきましては、正副議長に一任いたします。

 

 以上です。

 

○議長(溝口一雄君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

本案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。

これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第3号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第3号については、提案のとおり可決されました。

 

 ただいま甲議第3号が可決されましたので、請願第4号はみなし採択として処理いたします。

 

次に日程第57、甲議第4号、地方公営企業制度の抜本改正等に関する意見書提出についてを議題といたします。

 

 堀口菊雄君から提案理由の説明を求めます。

 

 堀口菊推君。

 

    (堀口菊推君 登壇)

 

○堀口菊雄君

 朗読をして提案理由の説明にいたします。

 

  ◇地方公営企業制度の抜本改正等に関する

意見書 (案)

 

 上水道は、健康で文化的な市民生活の基礎であるばかりでなく、都市機能、生産活動にとって不可欠の条件であります。

 

 従って、もはや特定の者に対するサービス給付の域を超えた国家的事業であり、国の責任において、上水道事業の抜本的方策を確立し地方公共団体と一体となって、原水の確保、浄水の供給にあたることが時代の要請となっております。

 

 しかるに、現行地方公営企業制度は、巨額の経費を要する上水道拡張事業にまで、厳しい独立採算を課しており、地方公共団体がその枠の中で経営の基本原則として求められている「公共性の確保」と「経済性の発揮」を図ることは、財政上から至難であるといわざるを得ません。

 

 幸い最近に至り、水源開発費や汚泥処理関係費に対する国庫補助の範囲の拡大、補助率の引上げなどが図られましたが、これを更に拡大充実して、上水道事業の健全な発展を期すべきであります。

 

 よって甲府市議会は、政府に対し、速やかに現行地方公営企業法及び地方財政法並びに水道法を上水道事業の実情に照らし「公共性の確保」を重点に抜本改正するとともに、当面次の事項について実現されるよう重ねて強く要望するものであります。

 

 

1 上水道の拡張事業等に対する国庫補助率を工業用水道事業に対する補助率30パーセント以上に引上げ、施設についても補助対象とすること

 

2 企業債の利率を大幅に引下げ、償還期限の最大限の延長を図ること

 

3 ダム建設など水源開発については、国の責任において全額国費をもって積極的に推進すること

 

右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出します。

 

 昭和56年7月8日

                甲府市議会

内閣総理、大蔵、自治

厚生、建設、 各大臣   あて

国土庁長官

 

字句の訂正、その他については議長に一任いたします。よろしくお願いいたします。

 

○議長(溝口一雄君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。

これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第4号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第4号については提案のとおり可決されました。

 

 次に日程第58、甲議第5号、農業再建・食糧自給率向上のための食管制度拡充を求める意見書提出についてを議題といたします。

 

 福島 勇君から提案理由の説明を求めます。

 

 福島 勇君。

 

    (福島 勇君 登壇)

 

○福島 勇君

 お手元に配付してあります意見書案を御一読願いまして提案理由の説明を御理解いただきたいと思います。

 

 終わります。

 

○議長(溝口一雄君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。

これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君) 

御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第5号については委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第5号については、提案のとおり可決されました。

 

 ただいま甲議第5号が可決されましたので、請願第7号はみなし採択として処理いたします。

 

 ただいま意見書提出について4件が可決されましたが、それぞれの条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に御一任することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(溝口一雄君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってさように決しました。

 

 ただいま河口市長からごあいさつしたい旨の申し出がありますので、この際発言を許します。

 

 市長 河口親賀君。

 

    (市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 6月の定例市議会に、私どもの方から御提案を申し上げました案件につきましては、非常に蒸し暑いさなかでありましたけれども、慎重に御審議をいただきまして議決をいただきましたこと、厚く感

謝を申し上げます。

 

 とともに、審議の過程の中で御指摘がございました、あるいは御要望がございました、今後その点につきましては、十分行政執行の中で反映をいたしてまいりたいとこのように存じます。

 

 なお、暑さも厳しくなりますので、議員各位におかれましては十分御健康に御留意されまして、今後市政発展のために何分の御指導と御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、お礼のごあいさつにいたします。

 

 ありがとうございました。(拍手)

 

○議長(溝口一雄君)

 以上をもって本定例会に提案されました議案及び請願の審査を全部終了いたしましたので、会議を閉じ6月定例会を閉会いたします。

 

       午後10時40分 閉 会

 

 

甲府市議会議長  内 藤 源 一

〃     溝 口 一 雄

              〃副議長  土 屋   直

会議録署名議員  早 川 武 男

〃     堀 口 菊 雄

〃     中 西   久