昭和58年6月甲府市議会定例会議事日程(5)  

      昭和58年7月11日(月) 午後1時

報  

第 1  議案第62号  専決処分について(交通事故の示談締結及び損害賠償

             の額の決定について)

第 2  議案第69号  甲府市同和対策住宅新築資金等貸付条例の一部を改正

             する条例制定について

第 3  議案第60号  昭和58牢度甲府市住宅新築資金等貸付事業特別会計

             補正予算(第1号)

第 4  議案第67号  甲府市市立の高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科

             医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部

             を改正する条例制定について

第 5  議案第71号  甲府市城東体育館条例制定について

第 6  議案第72号  請負契約の締結について(市立琢美小学校屋内運動場

             新築(建築主体)工事)

第 7  議案第73号  請負契約の締結について(市立東小学校改築(建築主

             体)工事)

第 8  議案第74号  請負契約の締結について(市立春日小学校改築(建築

             主体)工事)

第 9  議案第75号  請負契約の締結について(市立相生小学校改築(建築

             主体)工事)

第10  議案第76号  請負契約の締結について(市立北中学校改築(建築主

             体)工事)

第11  議案第80号  請負契約の締結について(市立東中学校改築(建築主

             体)工事)

第12  請願書について 請願第5号の2

第13  議案第58号  昭和58年度甲府市一般会計補正予算(第1号)中所

             管分

                            以上総務委員長報告

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第14  議案第68号  甲府市福祉センター条例の一部を改正する条例制定に

             ついて

第15  議案第70号  甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定に

             ついて

第16  請願書について 請願第5号の1

                            以上民生委員長報告

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第17  議案第61号  昭和58年度甲府市農業共済事業会計補正予算(第1

             号)

第18  議案第63号  市道路線の認定について(朝気官舎跡地4号線ほか3

             路線)

第19  議案第64号  市道路線の認定について(朝気官舎跡地8号線ほか1

             路線)

第20  議案第65号  市道路線の認定について(万才橋東線)

第21  議案第66号  農作物共済、蚕繭共済及び園芸施設共済の無事戻しに

             ついて

第22  議案第58号  昭和58年度甲府市一般会計補正予算(第1号)中所

             管分

                          以上建設経済委員長報告

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第23  議案第59号  昭和58年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第

             1号)

第24  議案第77号  請負契約の締結について(昭和58年度公共下水道管

             布設工事第3工区)

第25  議案第78号  請負契約の締結について(大津終末処理場汚泥コンポ

             スト施設機械設備工事)

第26  議案第79号  請負契約の締結について(南西第4幹線下水道管布設

             工事(シールド工))

                            以上水道委員長報告

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第27  甲議第 2号  食品添加物の摂取総量を減らし、食生活の安全確保に

             関する意見書提出について

第28  甲選第 5号  第1奥仙丈山恩賜県有財産保護組合議員の選挙につい

             て

 

(出 席 議 員)

川 名 正 剛君

清 水 節 子君

飯 沼   忠君

武 川 和 好君

依 田 敏 夫君

剣 持 庸 雄君

森 沢 幸 夫君

岡 田   修君

宮 島 雅 展君

村 山 二 永君

秋 山 雅 司君

内 藤 幸 男君

塩 野 褒 明君

早 川 光 圀君

堀 内 征 治君

内 藤 秀 治君

上 田 英 文君

小 林 康 作君

堀 内 光 雄君

牛 奥 公 貴君

斉 藤 憲 二君

野 村 義 信君

長 田 昭 哉君

渡 辺 静 男君

中 込 孝 文君

岡     伸君

堀 口 菊 雄君

千 野   哮君

鈴 木 豊 後君

原 田 正八郎君

長瀬 正左衛門君

富 永 政 男君

飯 島   勇君

早 川 武 男君

中 西   久君

小 沢 政 春君

小 林   匡君

三 井 五 郎君

小 沢 綱 雄君

 

                                 39名

 

(欠 席 議 員)

福 島   勇君

 

 

 

                                  1名

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

   長 臼 田 茂 治君

総務 担当 主幹 山 下   久君

庶務 担当 主査 樋 口 一 雄君

調査 担当 主査 功 刀 敏 夫君

議事 担当 主幹 都 筑   登君

議事 担当 主査 功 刀   尊君

議事 担当 主査 今 福 栄 一君

記録 担当 主査 天 野 忠 幸君

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長 原   忠 三君

国体 準備 室長 飯 尾   和君

助     役 新 藤 昭 良君

中央卸売市場長 田 中 忠 夫君

収  入  役 荻 原 克 己君

市立甲府病院長 石 井 次 男

市 長 室 長 窪 田   。君

〃 事務 局長 坂 本 吉 哉

調査 管理 部長 河 村 利 男君

教 育 委 員 長 飯 室 甫 邦

企 画 部 長 神宮寺 英 雄君

教  育  長 楠   恵 明君

総 務 部 長 植 田 太 六君

教 育 次 長 近 山 滋 郎

市 民 部 長 入 倉 芳 幸君

水道事業管理者 志 村 泰 介君

社 会 部 長 吉 岡   典

水道局業務部長 中 込 忠 雄君

福 祉 部 長 高 野   肇君

 〃 工務部長 羽 田   規君

環 境 部 長 中 込   勉

選挙管理委員長 関   和 夫

経 済 部 長 中 島 省 三君

代表 監査 委員 保 坂   一君

建 設 部 長 赤 池 昭 之君

公 平 委 員 長 清 水 一 郎君

都市 開発 部長 丸 山   忍

農業委員会々長 土 屋 活 郎君

下 水 道 部 長 高 橋 信 靖君

固定資産評価員 上 杉   要

技術 管理 部長 小 松   要

 

 

 

     午後1時33分 開議

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 これより本日の会議を開きます。

 

 報告事項を申し上げます。

 

 中込孝文君ほか8名から甲議第2号 食品添加物の摂取総量を減らし、食生活の安全確保に関する意見書が提出されました。

 

 右は議事日程記載の日程第27でありますので、朗読を省略いたします。

 

 以上で報告を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1から日程第13まで13案を一括議題といたします。

 

 13案に関し総務委員長の報告を求めます。

 

 総務委員長 千野 哮君。

 

     (総務委員長 千野 哮君登壇)

 

〇総務委員長(千野 哮君)

 去る7日の本会議において当委員会に付託されました案件について8日委員会を開会、慎重に審査した経過と結果についてご報告いたします。

 

 まず、議案第62号専決処分について(交通事故の示談締結及び損害賠償の額の決定について)は、全員異議なく当局原案のとおり承認するものと決しました。

 

 次に、議案第67号甲府市市立の高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例制定について

 

 議案第71号甲府市城東体育館条例制定について

 

の2案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第72号請負契約の締結について(市立琢美小学校屋内運動場新築(建築主体)工事)

 

 議案第73号請負契約の締結について(市立東小学校改築(建築主体)工事)

 

 議案第74号請負契約の締結について(市立春日小学校改築(建築主体)工事)

 

 議案第75号請負契約の締結について(市立相生小学校改築(建築主体)工事)

 

 議案第76号請負契約の締結について(市立北中学校改築(建築主体)工事)

 

議案第80号請負契約の締結について(市立東中学校改築(建築主体)工事)

 

の6案については、委員から、特に建設工事の発注にあたっては、中小企業育成のうえから、なお一層積極的に共同請負の推進を図り、あわせて共同請負業者への配分比率についても基準を定め、配分の万全を期するよう要望する意見があり、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第69号甲府市同和対策住宅新築資金等貸付条例の一部を改正する条例制定について

 

 議案第60号昭和58年度甲府市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)

 

 議案第58号昭和58年度甲府市一般会計補正予算(第1号)中所管分

 

の3案については、委員から、本市の同和事業は属地主義の立場をとらず属人主義の立場をとっている。また貸付金の回収率が低く、その改善見込みがないこと。貸付けの際、返済能力の検討がされず、行政の主体制が損われているので、3案については反対するとの意見があり、採決の結果いずれも賛成多数をもって、当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 最後に、請願第5号の2消費者本位の食品衛生行政については願意妥当と認め採択するものと決しました。

 

 なお、本請願については9月定例会でその処理の経過と結果の報告を求めます。

 

 以上で報告を終わります。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 これより討論に入ります。

 

 討論の通告がありますので発言を許します。

 

 岡田 修君。

 

     (岡田 修君 登壇)

 

〇岡田 修君

 ただいま総務委員会の委員長報告に対しまして、反対の討論を行いたいと思います。

 

 それは、同和対策事業にかかわる条例並びに補正予算に対する反対の討論であります。

 

 今議会は、原市政になってから最初の補正予算並びに条例の審査でありまして、そこには原市政の政治姿勢が端的に表われるというふうなことを私は最初に申し上げたいと思います。

 

 これは、結局は河口市政の不公正な部分、これを相変わらず継承するということになっております。

 

 したがいまして、河口市政の際に私どもが指摘をいたしましたように、この本市のとっている同和対策事業そのものが法律に定める属地主義の立場から離れて、属人主義の立場をとっている点であります。これは300年にわたる差別、これを行政が旧身分を明確にして、差別の固定化を行うということであります。

したがって、対象者がみずからが旧部落出身であるということを行政にはっきりと申し上げて、それを行政が認知するということになるわけですので、これは本来の憲法で指摘している基本的人権、これを守らない、そういう行政で差別行政であるという点であります。したがいまして、国の法律ではこのようなことを認めるわけがなく、法外事業となっております。本来その財源といたしましては、国の補助金が主たるもので構成されるべき行政でありますけれども、逆に国の補助金は75.4%と、市の借金、市債が4分の3を占める法外事業となっているわけであります。

 

 また、その回収率、収納率もきわめて悪く、一般の行政で100%が常識とされているものが、最大75%の回収率、収納率となっている点であります。そのほか地域改善事業としての行政が何らなされておらず、本来行うべき市の属地主義に基づく同和行政が、全く手抜きされている点を指摘しなければならないと思います。

 

 甲府市の財政状況がきわめて逼迫している状況のもとで、現在福祉問題あるいは教育問題では、大変深刻な状態が予算の中にも表われております。これは大規模小中学校の状況がそのままに置かれておりますし、また老人医療費無料化の復活など、本来福祉と教育を重点とする甲府市政で、手をつけていかなければならない問題が山積しているにもかかわらず、3億5,000万円という多額のお金をわずかのこの対象者に渡して、それが回収不可能になるという状況が生まれている。これでは清潔、公正、誠実な市政ということは決してできないというふうに思います。

 

 したがいまして、私はいままでわが党が指摘したように、この行政を一刻も早く縮小あるいは廃止していくと、そして本市の属地主義の立場に立つ同和行政に転換していくと、そこに原市政の役割りがあるのではないかというふうに考えて、反対の討論を行いました。どうぞ議員の皆様方の御賛同をお願いいたします。

 

 以上でございます。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 ほかに討論はございませんか――これをもって討論を終結いたします。

 

 これより日程第1 議案第62号について採決をいたします。

 

 本件に対する委員長の報告は承認であります。

 

 本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって本件は委員長の報告のとおり承認されました。

 

 次に、日程第2 議案第69号について起立により採決いたします。

 

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者起立)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 起立多数であります。

 

 よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第3 議案第60号について起立により採決いたします。

 

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者起立)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 起立多数であります。

 

 よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第4 議案第67号から日程第11議案第85号まで8案を一括採決いたします。

 

 8案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 8案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって8案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第12 意見書について採決いたします。

 

 本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

御異議なしと認めます。

 

 よって本件は委員長の報告のとおり決しました。

 

 次に、日程第14から里程第16まで3案を一括議題といたします。

 

 3案に関し民生委員長の報告を求めます。

 

 民生委員長 中込孝文君。

 

 中込孝文君。

 

     (民生委員長 中込孝文君登壇)

 

〇民生委員長(中込孝文君)

 御報告いたします。

 

 去る7日の本会議において当委員会に付託されました案件について8日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果をご報告いたします。

 

 まず議案第68号甲府市福祉センター条例の一部を改正する条例制定についてはゲートボ−ルコートの公平かつ有効的利用を要望し、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に議案第70号甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定については、保険料の収納率の一層の向上と、診療報酬にかかわる監査、監督の強化を関係当局に強く要請するよう、とくに要望を付し、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 請願第5号の1消費者本位の食品衛生行政については、願意妥当と認め採択するものと決しました。

 

 なお、本請願については9月定例会でその処理の経過と結果の報告を求めます。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 これより日程第14 議案第68号及び日程第15 議案第70号の2案を一括採決いたします。

 

 2案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 2案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって2案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第16 請願書につい採決いたします。

 

 本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって本件は委員長の報告のとおり決しました。

 

 次に、日程第17から日程第22まで6案を一括議題といたします。

 

 6案に関し建設経済委員長の報告を求めます。

 

 建設経済委員長 鈴木豊後君。

 

 鈴木豊後君。

 

     (建設経済委員長 鈴木豊後君 登壇)

 

〇建設経済委員長(鈴木豊後君)

 御報告申し上げます。

 

 去る7日の本会議において当委員会に付託されました議案について8日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果を御報告いたします。

 

 まず、議案第66号農作物共済、蚕繭共済及び園芸施設共済の無事戻しについて及び議案第61号昭和58年度甲府市農業共済事業会計補正予算(第1号)については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に議案第63号から議案第65号市道路線の認定についての3案及び議案第58号昭和58年度甲府市一般会計補正予算(第1号)中所管分については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 これより日程第17 議案第61号から日程第21議案第66号まで5案を一括採決いたします。

 

 5案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 5案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって5案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第13、日程第22 議案第58号 昭和58年度甲府市一般会計補正予算(第1号)について起立により採決いたします。

 

 本案に対する総務委員長及び建設経済委員長の報告は可決であります。

 

 本案は両常任委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者起立)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 起立多数であります。

 

 よって本案は両常任委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第23から日程第26まで4案を一括議題といたします。

 

 4案に関し水道委員長の報告を求めます。

 

 水道委員長 堀口菊雄君。

 

 堀口菊雄君。

 

     (水道委員長 堀口菊雄君 登壇)

 

〇水道委員長(堀口菊雄君)

 報告いたします。

 

 去る7日の本会議において当委員会に付託されました議案について8日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果を報告いたします。

 

 議案第59号昭和58年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第1号)

 

 議案第77号請負契約の締結について(昭和58年度公共下水道管布設工事第3工区)

 

及び議案第79号請負契約の締結について(南西第4幹線下水道管布設工事(シールド工))の3案は、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第78号請負契約の締結について(大津終末処理場汚泥コンポスト施設機械設備工事)は、コンポスト施設稼動にあたって、その管理・運営の方法、コンポスト製品の販売体制の確立及びおが屑等の添加物の確保等総合的な方針を明確にし、効率的な運営を図るよう要望を付し全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――武川和好君。

 

〇武川和好君

 ただいまの委員長の報告の中で、コンポストの事柄につきまして、明年度からこの施設は稼動するわけでありますけれども、御報告にも明らかにされていますけれども、おがくずの確保の問題、それからコンポスト製品の流通体制の確立がいまだ不明確であるにもかかわらず、20数億にわたっての莫大な公費を使ってこれだけの工場を建設するわけであります。

当然水道の常任委員会では、このことに関してかなり論議をされたはずでありますから、いま少し詳しくこれからのコンポスト製品の流通組織並びに流通体制、それからおがくずの確保には、どのような手立てがされるような見通しが得られたのか、議論の内容を御説明をしていただきたいと思います。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 堀口菊雄君。

 

〇水道委員長(堀口菊雄君)

 武川議員さんの御質問にお答えいたします。

 

 委員会では、おがくずの対策については、甲府林産業協同組合の一応皆さんと、すべて供給についての話し合いをもって、できるだけ甲府市の下水道のコンポストに対する供給については、私たちが責任をもってこれに当たると、こういう話し合いをもたれておるわけであります。

 

 それから、機械設備等の問題については、委員から十分この問題は慎重に当局でも対応していくように皆さんから御要望が出て、委員会を終わったわけでございますが、以上でございますが、そんな御理解で一応理解をしていただきたいと思います。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 武川和好君。

 

〇武川和好君

 おがくずについては理解をするわけですけれども、生産されたコンポスト製品の流通組織と流通体系は論議が全くなされなかったのかどうか、お伺いをいたします。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 堀口菊雄君。

 

〇水道委員長(堀口菊雄君)

 お答えいたします。

 

 もちろん委員会の中では、後の肥料化にした問題についての流通経路について、十分当局もそういった問題に取り組んでいかないと、これからの問題としてうまくないので、十分その辺もよく相談をしながらということで、すでに当局はできるだけ農業協同組合等の話し合いを進める中で、これに対応していくということで、何らかのそういった報告については、次の委員会で報告がなされるような運びとなっておりますので、そんなところで御理解を願いたいと思います。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 武川和好君。よろしゅうございますか――ほかに質疑はありませんか。

 

 上田英文君。

 

〇上田英文君

 委員長にお尋ねをいたしますが、来年度稼働するに当たっておがくずの供給が、具体的には甲府の何か協同組合とかから話がついていると、こういう御報告でございますけれども、一体それは金額にしてどのくらいで供給されようとしているのか。また稼働をするということは、即コンポスト肥料がでてくるわけですから、その肥料の販売の見通し、そういうようなものは、具体的にはどういう見通しが当局になされているのか、その辺についてまずお答えをいただきたいと思います。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 水道委員長 堀口菊雄君。

 

〇水道委員長(堀口菊雄君)

 上田議員さんの御質問にお答えいたします。

 

 おがくずの供給については、先ほど武川議員さんにお答えしたように、甲府林産業協同組合の皆さんが、責任を持って私たちがこれに取り組んで供給に対応していくと、こういうことになっております。昨年すでに2回ほど私が立ち会いで、そういう話し合いを持ったわけでございますが、何にしても稼働をされてから契約をなされて、それに対応していくと、こういうことになっております。

 それから肥料化の流通経路ですね。肥料化の流通経路については、やはり農業協同組合でできるだけ肥料化がなされた製品を、農協で一括にぜひひとつこちらへおまかせ願えないかという申し込みも、当局にはあるようでございますので、その点、もし細かいことについては当局から御説明願いたいと思います。

 

 以上でございます。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 上田英文君。

 

〇上田英文君

 われわれが一番心配をしているところについて、お答えをいただいていないんですけれども、当初このコンポスト方式というのは、いわば製材屋さんを回れば、そのおがくずというものは十分に供給されるだろう、というような考え方を聞いておりました。

しかし、これをだんだん、だんだん具体的に進めていきますと、当然このおがくずを専門に製造するものをつくって、業者なり何なりでもかまわないんですが、専門にそのおがくずをつくって供給をしないと、とうてい間に合わんじゃないかと、こういう判断をやらざるを得ないんですが、そのことについては当然委員会も私は触れているんではないかと思うわけです。

そういうことになりますと、一体トンあたり幾らぐらいでそれがでてくるのか、こういう論議をやらなければおかしいじゃないでしょうか。いまの委員長のお答えによりますと、稼働したら対応することになっていると、こういうような御報告をしていますけれども、それじゃ採算も何も全く度外視してとにかくやろうと、こういうことであるのかどうかということになります。これが1点です。

 

 それから2点目のでてきた肥料の具体的にいまどこへという見通しはないんだと、こういうようにしか受け取れないわけですが、これは私どもの実は一番心配しているのは、来年度第1系列の肥料化がでてくるわけですから、その様子を見て、そしてうまくいきそうならば第2系列以降の問題に取っかかっていくと、こういうことでないと、いささか私は団体として不用意というか、実にこの危険な投資になるんではないだろうか、こう思っているんです。

ですから、今回の20数億というのは、第2系列以降のこれは機械設備ということでございましょうから、いま私がお尋ねをしているような果たして論議を、具体的にどのような論議をされて、皆さん賛成をしているのか、もう一度お答えいただきたいと思います。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 水道委員長 掘口菊雄君。

 

〇水道委員長(堀口菊雄君)

 お答えいたします。

 

 細かな点についてはまた御説明したいと思うんですが、現在のところコンポスト利用協議会で十分検討しております。具体的な方針が示されていないので、今後具体的な方針が示されるよう要望しておりますので、その点御理解を願いたいと思います。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 上田英文君。

 

〇上田英文君

 そうすると、委員会では実際にどのような試算をされているかということは全く触れずに賛成したと、こういうように受けとめてよろしゅうございますか。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 水道委員長 堀口菊雄君。

 

〇水道委員長(堀口菊雄君)

 お答えいたします。

 

 委員会では十分論議をされました。そういった中で先ほど私が朗読いたしましたとおりの報告でございますが、ぜひひとつそんなことで御理解を願いたいと思います。

 

 (上田英文君「何を論議したかということ」と呼ぶ)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 ほかに質疑ありませんか。

 

 (上田英文君「委員長の答えじゃ困るよ」と呼ぶ)

 

 これをもって質疑を終結いたします。(上田英文君「議長、議長、」と呼ぶ)

3回やりましたから……。

 

〇上田英文君

 委員長が後ほど話をしますけれどもとか、論議はしましたというだけであって、どういうふうに論議をしたのかを私は聞いているわけです。後ほどといったって、いま言う制限されているわけですから、議会が終わってから個人的に話をしますというじゃ、議会の論議にならんわけですよ。だからそういら論議をされた内容を聞きたい。例えば数字的なようなことは何も論議をしてないのか、こういうことです。それを答えてもらわないと、賛成にも反対にもできんじゃないですか。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 水道委員長 堀口菊雄君。

 

〇水道委員長(堀口菊雄君)

 先ほど報告したとおりでございますので、それ以上の論議はいたしませんでしたので、そんなようにひとつ御承知を願いたいと思います。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 これをもって質疑を終結いたします。

 

 これより日程第23 議案第59号から日程第26 議案第79号まで4案を一括採決いたします。

 

 4案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 4案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって4案は、委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第27 甲議第2号 食品添加物の摂取総量を減らし、食生活の安全確保に関する意見書の提出についてを議題といたします。

 

 中込孝文君から提案理由の説明を求めます。

 

 中込孝文君。

 

     (中込孝文君 登壇)

 

〇中込孝文君

 意見書の案を朗読いたしまして提案にかえます。

 

  食品添加物の摂取総量を滅らし、食生活の安全確保に

  関する意見(案)

 

 食生活の中に加工食品利用の割合が高まっている今日、私達は毎日数十種類の食品添加物をロにし、その量は年間1人平均2キログラム以上に達すると言われています。

 

 しかし、今まで食品添加物として指定されていた臭素酸カリウムやBHAに発ガン性のあることが厚生省から発表され、AF2やチクロを初め多くの食品添加物の有害性が明らかになり、指定取消しや使用制限がされてきました。

 

 ところが現在、厚生省が検討している「食品添加物行政中期5カ年計画」では、最近の貿易摩擦問題や行革とも関連して逆に食品添加物の規格や基準をゆるめたり、検査体制を弱める方向が打ち出されており、今年2月からのBHAの全面禁止が突如延期されたのに続いて、5月には11品目の食品添加物が認可されました。

 

 人体への影響や体内での添加物相互の反応や作用、子孫への影響が未解明な今日、食品添加物の総量を減らしていくことが最も重要であり、また人体への有害性が指摘されている添加物は「疑わしきは使用せず」の徹底が必要であります。

 

 よって甲府市議会は、政府に対し、食品添加物の摂取総量を減らし市民の食生活の安全を確保するため次の諸点の実現を要望するものであります。

 

          記

 

1 食品添加物の規格・基準をゆるめたり、認可制の導入など食品添加物をふやすことは止めて下さい。BHAの規制延期を直ちに撤回して下さい。

 

2 食品の輸入手続きや検査監視体制を後退させないで下さい。

 

3 食品添加物の規制・表示の強化や、食品事故の被害者救済制度の確立などの内容で食品衛生法の改正をして下さい。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出します。

 

  昭和58年7月11日

 

                   甲 府 市 議 会

 

 あて先は内閣総理大臣、厚生大臣、農林水産大臣、通産大臣、提出者は中込孝文、賛成者は民生委員会の委員全員であります。なお字句の訂正等については議長に一任をいたします。

 

 以上でございます。

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については会議規制第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第2号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第2号については、提案のとおり可決されました。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま可決されました意見書提出について条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任することに御異議はありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってさよう決しました。

 

 次に日程第28 甲選第5号 第1奥仙丈山恩賜県有財産保護組合議員の選挙を行います。

 

 本件は、山梨県恩賜県有財産管理条例により、第1奥仙丈施行区恩賜県有財産の保護に関する事務を共同処理するため、甲府市、敷島町をもって規約を定め、組合を組織しております。同組合議員の定数は旧甲府市池田4名、山宮1名、千代田4名を、該当地区に住所を有し、恩賜林の保護の責任を有する市議会の被選挙権を有する者の中から、本市議会が選挙するものであります。

 

 組合議員の任期は4年で、現議員は7月31日をもって任期が満了しますので、この際任期満了前に選挙を行うものであります。

 

 お諮りいたします。

 

 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって選挙の方法は、指名推選によることに決しました。

 

 重ねてお諮りいたします。

 

 指名の方法については、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって議長において指名することに決しました。

 

 第1奥仙丈山恩賜県有財産保護組合議員に

 

  甲府市平瀬町1052番地   長谷川 博君

  甲府市上帯那町1083番地  末木一二三君

  甲府市下帯那町1990番地  大久保忠孝君

  甲府市平瀬町1817番地   斉藤 唯光君

  甲府市荒川1丁目4の14   五味 理作君

  甲府市池田3丁目5の23   三井  力君

  甲府市下飯田2丁目5の30  鶴田 昭夫君

  甲府市池田2丁目10の18  千野武八郎君

  甲府市山宮2750番地    福島 泰男君

 

を指名いたします。

 

 続いてお諮りいたします。

 

 ただいま議長において指名いたしました以上の諸君を第1奥仙丈山恩賜県有財産保護組合議員の当選人と定めることに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、ただいま指名いたしました以上の諸君が、組合議員に当選されました。

 

 次に、海外行政視察派遣について、この際お諮りいたします。

 

 本年度の海外行政視察については、

  内 藤 幸 男君

  堀 内 光 雄君

  武 川 和 好君

  小 林   匡君

  早 川 光 圀君

  小 沢 政 春君

 

 以上の6名の諸君を派遣することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってさように決しました。

 

 重ねてお諮りいたします。

 

 ただいま可決されました海外行政視察派遣について、その視察地、期日、その他必要な事項については、議長に委任することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、さように決しました。

 

 次に、総務、民生、建設経済、水道の各常任委員長から、目下委員会において審査中の事件及び所管事項の調査につき、会議規則第87条の規定によりお手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の継続審査及び調査の申し出がありました。

 

 お諮りいたします。

 

 各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇議長(長瀬正左衛門君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。

 

 以上をもって本定例会に提出されました議案及び請願等の審査を、全部終了いたしましたので、会議を閉じ、6月甲府市議会定例会を閉会いたします。

 

     午後2時16分 閉会

 

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          甲府市議会議長 長瀬 正左衛門

            〃 副議長 早 川 光 圀

          会議録署名議員 内 藤 幸 男

             〃    三 井 五 郎

             〃    中 込 孝 文