昭和59年3月甲府市議会定例会議事日程 ()

          昭和59年3月9日(金)午後1時

   報  告

第 1 議席の変更について

第 2 会議録署名議員指名について

第 3 会期決定について

第 4 甲選第1号 議長選挙について

第 5 請願書の撤回について

第 6 議案第 1号 昭和59年度甲府市一般会計予算

第 7 議案第 2号 昭和59年度甲府市国民健康保険事業会計予算

第 8 議案第 3号 昭和59年度甲府市下水道事業特別会計予算

第 9 議案第 4号 昭和59年度甲府市交通災害共済事業特別会計予算

第10 議案第 5号 昭和59年度甲府市住宅新築資金等貸付事業特別会計予

           算

第11 議案第 6号 昭和59年度甲府市老人保健事業特別会計予算

第12 議案第 7号 昭和59年度甲府市中央卸売市場事業会計予算

第13 議案第 8号 昭和59年度甲府市農業共済事業会計予算

第14 議案第 9号 昭和59年度甲府市病院事業会計予算

第15 議案第10号 昭和59年度甲府市水道事業会計予算

第16 議案第11号 昭和58年度甲府市一般会計補正予算(第6号)

第17 議案第12号 昭和58年度甲府市健康保険事業特別会計補正予算(第

           3号)

第18 議案第13号 昭和58年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第4

           号)

第19 議案第14号 昭和58年度甲府市交通災害共済事業特別会計補正予算

           (第1号)

第20 議案第15号 昭和58年度甲府市住宅新築資金等貸付事業特別補正予

           算(第2号)

第21 議案第16号 昭和58年度甲府市老人保健事業特別会計補正予算(第

           1号)

第22 議案第17号 昭和58年度甲府市病院事業会計補正予算(第1号)

第23 議案第18号 昭和58年度甲府市水道事業会計補正予算(第3号)

第24 議案第19号 専決処分について(道路のくぼみによる車両の衝突事故

にかかわる示談締結及び損害賠償の額の決定について)

第25 議案第20号 町及び字の区域の変更について

第26 議案第21号 青年学級の開設について

第27 議案第22号 市道路線の認定について(西田2号線)

第28 議案第23号 市道路線の認定について(荒川団地南通り線)

第29 議案第24号 市道路線の認定について(堀之内大津線ほか25路線)

第30 議案第25号 市道路線の変更認定について(上条新居村中(6)線)

第31 議案第26号 市道路線の廃止について(上条新居村中(5)線)

第32 議案第27号 市道路線の廃止について(上条新居村中(9)線)

第33 議案第28号 市道路線の廃止について(塔岩沢線)

第34 議案第29号 甲府市長選挙立会演説会条例を廃止する条例制定につい

           て

第35 議案第30号 甲府市財政調整基金条例の一部を改正する条例制定につ

           いて

第36 議案第31号 甲府市市税条例の一部を改正する条例制定について

第37 議案第32号 甲府市手数料条例の一部を改正する条例制定について

第38 議案第33号 甲府市立学校校舎等使用料条例の一部を改正する条例制

           定について

第39 議案第34号 甲府市学校職員給与条例の一部を改正する条例制定につ

           いて

第40 議案第35号 甲府市市立の高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科医

           及び学校調剤師の公務災害補補償に関する条例の一部を

           改正する条例制定について

第41 議案第36号 甲府市市立学校設置条例の一部を改正する条例制定につ

           いて

第42 議案第37号 甲府市市立高等学校授業料及び入学審査料条例の一部を

           改正する条例制定について

第43 議案第38号 甲府市城東体育館条例の一部を改正する条例制定につい

           て

第44 議案第39号 甲府市農業委員会委員の選挙区の設定及び選挙区ごとの

           委員定数に関する条例の一部を改正する条例制定につい

           て

第45 議案第40号 甲府市農業共済条例の一部を改正する条例制定について

第46 議案第41号 甲府市保育所条例の一部を改正する条例制定について

第47 議案第42号 甲府市老齢者医療費助成金支給条例等の一部を改正する

           条例制定について

第48 議案第43号 甲府市母子家庭等児童手当支給条例の一部を改正する条

           例制定について

第49 議案第44号 甲府市市民いこいの里条例の一部を改正する条例制定に

           ついて

第50 議案第45号 甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定について

第51 議案第46号 甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定につ

           いて

第52 議案第47号 甲府市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正

           する条例制定について

第53 議案第48号 甲府市簡易水道等条例の一部を改正する条例制定につい

           て

第54 議案第49号 甲府市火葬場条例及び甲府市霊きゅう自動車条例の一部

           を改正する条例制定について

第55 議案第50号 甲府市基地条例の一部を改正する条例制定について

第56 議案第51号 甲府市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例制定に

           ついて

第57 議案第52号 甲府市都市公園条例の一部を改正する条例制定について

第58 議案第53号 昭和58年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第5

           号)

 

(出 席 議 員)

川 名 正 剛君

清 水 節 子君

飯 沼   忠君

武 川 和 好君

依 田 敏 夫君

剣 持 庸 雄君

森 沢 幸 夫君

岡 田   修君

福 島   勇君

宮 島 雅 展君

村 山 二 永君

秋 山 雅 司君

内 藤 幸 男君

塩 野 褒 明君

早 川 光 圀君

堀 内 征 冶君

内 藤 秀 治君

上 田 英 文君

小 林 康 作君

堀 内 光 雄君

牛 奥 公 貴君

斉 藤 憲 二君

野 村 義 信君

長 田 昭 哉君

渡 辺 静 男君

中 込 孝 文君

岡     伸君

堀 口 菊 雄君

千 野   哮君

鈴 木 豊 後君

原 田 正八郎君

飯 島   勇君

早 川 武 男君

中 西   久君

小 沢 政 春君

小 林   匡君

三 井 五 郎君

小 沢 綱 雄君

 

 

38名

 

(欠 席 議 員)

な し

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長 臼 田 茂 治君

総務 担当 主幹 山 下   久君

庶務 担当 主査 樋 口 一 雄君

調査 担当 主査 功 刀 敏 男君

議事 担当 主幹 都 筑   登君

議事 担当 主査 功 刀   尊君

議事 担当 主査 今 福 栄 一君

記録 担当 主査 天 野 忠 幸君

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長 原   忠 三君

国体 準備 室長 飯 尾   和君

助     役 新 藤 昭 良君

中央卸売市場長 田 中 忠 夫君

収  入  役 荻 原 克 巳君

市立甲府病院長 石 井 次 男君

市 長 室 長 窪 田   。君

 〃 事務局長 坂 本 吉 哉君

調整 管理 部長 河 村 利 男君

教 育 委員長 大 木 敏 夫君

企 画 部 長 神宮寺 英 雄君

教  育  長 楠   恵 明君

総 務 部 長 植 田 太 六君

教 育 次 長 近 山 滋 郎君

市 民 部 長 入 倉 芳 幸君

水道事業管理者 志 村 泰 介君

社 会 部 長 吉 岡   典君

水道局業務部長 中 込 忠 雄君

福 祉 部 長 高 野   肇君

 〃 工務部長 羽 田   規君

環 境 部 長 中 込   勉君

選挙管理委員長 関   和 夫君

経 済 部 長 中 島 省 三君

代表 監査 委員 保 坂   一君

建 設 部 長 赤 池 昭 之君

公 平 委 員 長 横 内 敏 治君

都市 開発 部長 丸 山   忍君

農業委員会々長 土 屋 活 郎君

下 水 道 部 長 高 橋 信 靖君

固定資産評価員 上 杉   要君

技術 管理 室長 小 松   要君

 

 

     午後1時03分 開会

 

○副議長(早川光圀君)

 ただいまから昭和59年3月甲府市議会定例会を開会いたします。

 

 会議に入る前に御報告を申し上げます。

 

 甲府市市議会議長長瀬正左衛門君には、去る1月9日急逝されました。ここに謹んで哀悼の意を表し、御報告を申し上げます。

 

 この際、故長瀬正左衛門君の御冥福を祈り黙祷をささげたいと思います。全員起立をお願いいたします。

 

 黙祷。

 

     (全員起立 黙祷)

 

○副議長(早川光圀君)

 黙祷を終わります。

 

     (全員着席)

 

 次に、逝去されました故長瀬正左衛門君に対し追悼の辞を贈りたいと思います。

 

 早川武男君の発言を許します。

 

 早川武男君。

 

     (早川武男君 登壇)

 

○早川武男君

 くしくも9日という日は、長瀬議長の祥月命日に当たる日であります。私は、甲府市議会を代表して、第64代甲府市議会議長故長瀬正左衛門氏のみ霊に謹んで哀悼の言葉を申し上げます。

 

 思えば昨年の5月18日の臨時市議会において、この議場で議長に選任せられましてから、わずか10ヵ月、いま私は、同じ議場であなたのために追悼の言葉を述べようとは夢想だにもしなかったことであり、まことに痛惜、哀惜の情にたえないところであり、御遺族の方々の御胸中を拝察いたしますとき、涙なきを禁じ得ないのでありまして、心からその御冥福をお祈りをいたします。

 

 長瀬家は地方の名門であり、古くから地域における指導的立場にあったのでありまして、個人的ではございますが、私は地区を同じゅうする立場から常に敬意を表してまいったのであります。その高潔な人格と確固たる信念、温かい人情と慈愛そして円転滑脱な人柄は、広く住民の信望を集めておったのであります。

 

 昭和13年山梨県に職を奉じ、昭和41年退職をされるまでの27年間のうち、実に15年は管理職として県行政の中枢にあったのであります。その間西八代県事務所長、知事公室次長、県立中央病院事務局長等を歴任をされたのであります。ことに農政課長として農政関係に造詣が深く、生産向上、品質改良等に力を注いでこられたのでありまして、たまたま私は農家の方々との話し合いの場で、故長瀬議長と同席をする機会を得ました。

当時長瀬議長は食糧課長というふうな肩書きもお持ちであったわけであります。農民の方々の信頼は、慈父に接するかのような情景で、きわめて円満に会議が進み、深い感銘を受けたことを思い出すのであります。

 

 また、山梨県職員組合委員長当時、すでに組合から推されて、県議会議員侯補者として推薦されたという事実があったのでありますが、御本人が時期尚早であるとして固辞されたといわれておることを、私どもは記憶をしておるところであります。

 

 これらのことは、いかに時代に対処する新しい感覚と、前途を見直す洞察力、人を引きつける英知と魅力があったことを如実に物語る証左であると思われるのであります。

 

 県を退職されてからは、観光都市甲府の発展のために長瀬家のゆかりの深い善光寺を中心といたします商店街の開発を初めとして、ときに本市教育振興のため甲府市PTA連合会長を初め、教育行政の数々の要職を歴任.また民生委員として社会福祉事業に貢献されるなど、その広範な活躍は枚挙にいとまのないところであります。

さらに昭和46年、地域の方々から推されて甲府市議会議員に当選、自来4期にわたって在職せられ、数々の業績を残されたのでありますが、議長としての在任中における円満な議会の運営の妙は厚い信頼を集め、名議長の名を欲しいままにいたしたのであります。長瀬氏は議会人として卓越した手腕を発揮されたのでありますが、特に時の流れを明確に把握して、常に大所高所より甲府市発展に全力投球をされたのであります。

 

 昭和54年には甲府駅近代化促進に関する特別委員長、その他各種の重要なる委員長を経験され、常に本市の発展に寄与されたのでありますが、長瀬氏の烔眼と献身は、伸び行く甲府市の100年の大計からも高く評価され、甲府市発展史上不滅の金字塔を打ち立てられたと申すべきであります。

 

 いま甲府市は数々の難問題を抱えております。甲府駅の近代化を初めとする駅周辺の整備、甲府市周辺の開発、かいじ国体のメイン会場としての諸施設及び大規模地震法に対処する市立小中学校の鉄筋化など、諸種の事業が山積する中で市制施行95周年の歴史を持ち、伸び行く甲府市が来るべき21世紀に向けて果たすべき役割は、大変大きな期待と注目が市民から持たれております。この重大な時期に長瀬氏のごとき偉大なる指導者を失ったことはまことに大きな損失であり、諸行無常とは申しながら残念にたえないところであります。私は、御遺族の方に心からお悔やみを申し上げるとともに、温かい御加護あらんことを祈る次第でございます。

 

 甲府市議会は、生前長瀬氏の甲府市政発展の熱願する情熱を心とし、御遺志を体して一層の精進をお誓いするものであります。

 

 ここにありし日の御功績をたたえながら安らかな御冥福を心からお祈りを申し上げまして、謹んで追悼の言葉とさせていただきます。

 

○副議長(早川光圀君)

 市長 原 忠三君の発言を許します。

 

 市長 原 忠三君。

 

     (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 第64代甲府市議会議長故長瀬正左衛門氏のみ霊に謹んで哀悼の言葉を申し上げます。

 

 あなたは、昭和46年4月市民の負託にこたえられて、甲府市議会議員に初当選、以来連続4期13年余りの長期にわたり、市民福祉向上のために精力的に議員活動をされてまいりました。

 

 私は、あなたが栄えある第64代甲府市議会議長に就任されましたとき、あなたが今日まで市民福祉の向上に昼夜御尽力されました御功労の結果であると心からお喜び申し上げ、また、その後の議会運営に大きな期待をかけてきたところであります。

 

 その後、みずから信条とする責任感をもって定例会本会議の運営、議長会関係の業務、その他の議会活動に議長としての職責を全うされてまいりました。これらあなたの議長としての活動は、多くの同僚議員や市職員に敬慕され、全庁的な協力がなされてきたのであります。

 

 ところであなたは、私が県議会議員として在職中、県職員として県政の進展に大きな足跡を残されてまいりました。特に私どもとは積極的に議論を交わしてきたわけで、あなたの活躍にはすばらしいものがありました。私が現在、市長の職務を大過なく務めることができますのも、当時のあなたの御指導のおかげであると深く感謝をいたしているところであります。あなたも県職員として培ってまいりました行政運営のあり方を、市議会議場において遺憾なく発揮され、行政マンとしてはまさしくべテランの域に達していたわけであります。

 

 そのため民生委員会委員長、監査委員、議会運営委員会委員長、予算並びに決算審査特別委員会委員長、甲府駅近代化等調査特別委員会委員長に就任され、高邁な政治信念を持って福祉、教育、財政の向上に多大な貢献をされてまいりました。特に甲府駅近代化特別委員長の功績はまことに大きいものがあります。

 

 その後、議会運営の才腕と円満な御人格が認められ、議長に推挙されたわけでありますが、あなたは常に気魄をもってその真価を発揮され、審議機関として市政に余すところなく水際立った御活躍をされてまいりました。

 

 本市はいま、かいじ国体の開催準備、甲府駅近代化、上下水道事業の促進等、大型事業が続いて推進され、市制施行100周年に向かって大きく飛躍しようとしています。そのため私は、今後もあなたの偉大なお力添えをいただこうと懸命に願ってきたところでありますが、生者必滅は世のならいとは申せ、突如御逝去は本市にとって失うところまことに大きく残念でなりません。あなたが13年間築き上げてまいりました数々の御功績は、千歳不朽のものがあり、私どもはこれをよき鏡として新しい甲府市建設のため全身全霊を傾けてまいる所存であります。

 

 ありし日のあなたの議場での雄姿をしのびつつ、長年地方自治振興に御貢献されてまいりましたあなたの御功績に、改めて感謝の誠をささげます。

 

 議員の皆様と、また全職員とともにみ霊の御冥福と御遺族の前途に限りない御加護を賜りますよう、ひたすらお祈り申し上げ、哀悼の言葉といたします。

 

     午後1時19分 開議

 

○副議長(早川光圀君)

 これより本日の会議を開きます。

 

 報告事項を申し上げます。

 

 本定例会に提出する議案につき市長から通知がありました。

 

 提出議案は議事日程記載のとおりでありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、市長から議会に報告すべき事項であります報第1号から第4号まで専決処分についての4件が提出されました。

 

 右はお手元に配付いたしてありますので御了承願います。

 

 次に、副議長のもとに請願1件、陳情2件が提出されました。

 

 右はお手元に配付いたしてあります請願陳情文書表により御了承願います。

 

 次に、市長から昭和58年9月及び12月定例会において採択された請願の処理経過、及び結果の報告がありました。

 

 右はお手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。

 

 次に、昭和58年7月5日提出の請願第4号について、提出者からお手元に配付の別紙のとおり撤回したい旨の申し出がありました。

 

 右は議事日程記載の日程第5でありますので御了承願います。

 

 次に、監査委員から昭和58年度定期監査報告書並びに昭和58年11月末、12月末、及び昭和59年1月末の各例月出納検査報告書が提出されました。

 

 右はお手元にそれぞれ配付いたしてあります報告書により御了承願います。

 

 次に、昭和59年1月19日山梨県市議会議長会の会議が開催され、随員とともに出張いたしました。

 

 会議の概要につきましては、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。

 

 以上で報告を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1 議席の変更についてを議題といたします。

 

 今回新会派が結成されたことに伴い、議席の一部を変更いたしたいと思います。

 

 その議席番号、氏名を職員に朗読いたさせます。

 

     (書記議席番号及び氏名を朗読)

21番  牛 奥 公 貴 君を22番へ

22番  斉 藤 憲 二 君を21番へ

25番  渡 辺 静 男 君を26番へ

26番  中 込 孝 文 君を29番へ

27番  岡     伸 君を25番へ

29番  干 野   哮 君を27番へ

35番  早 川 武 男 君を38番へ

37番  小 沢 政 春 君を35番へ

38番  小 林   匡 君を37番へ

以上

 

○副議長(早川光圀君)

 お諮りいたします。

 

 ただいま朗読したとおり議席の一部を変更することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(早川光圀君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってただいま朗読したとおり議席の一部を変更することに決しました。

 

 それでは、ただいま決定いたしました議席にそれぞれお着きを願います。

 

 次に、日程第2 会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員には、会議規則第167条の規定により

 

   村 山 二 永 君

   中 西   久 君

   斉 藤 憲 二 君

 

を指名いたします。

 

 次に、日程第3 会期決定についてを議題といたします。

 

 お諮りいたします。

 

 今期定例会の会期は、招集の日から3月28日まで20日間といたしたいと思います。

 

 これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(早川光圀君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって今期定例会の会期は20日間とすることに決しました。

 

 本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。

 

 暫時休憩いたします。

 

     午後1時25分  休 憩

――――――――――――――――――

     午後4時20分  再開議

 

○副議長(早川光圀君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 お諮りいたします。

 

 議事の都合によりこの際日程の順序を変更し、日程第5から日程第58までを先議いたしたいと思います。

 

 これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(早川光圀君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってこの際日程の順序を変更し、日程第5から日程第58までを先議することに決しました。

 

 日程第5 請願書の撤回についてを議題といたします。

 

 本件は昭和58年7月5日提出されました請願第4号 「甲府駅貨物取扱廃止」に反対する請願について、提出者からお手元に配付の別紙のとおり、撤回する旨の申し出がありました。

 

 お諮りいたします。

 

 本件は会議規則第19条の規定により、申し出のとおりこれを承認することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

〇副議長(早川光圀君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって請願第4号については撤回を承認することに決しました。

 

 次に日程第6 議案第1号から日程第58 議案第53号まで53案を一括議題といたします。

 

 市長から提案理由の説明を求めます。

 

 市長 原 忠三君。

 

     (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 本日、ここに3月市議会定例会が開会されるにあたり、昭和59年度予算案並びに提出いたしました議案について御説明申し上げるとともに私の所信の一端を述べさせていただき、議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

 

 私は、昨年4月市長就任にあたり、市政執行にあたって、その基本姿勢を「甲府市は甲府市民のためにあり、市政は市民とともに歩むべきものである」との政治理念に基づき、市民党的立場を堅持し、市民本意の市政を貫き通すこと、市民との心のかよった対話の中から、信頼と協調の輪を広げ、市民の積極的参画を求める市政を進めることを基本に、公正、清潔、誠実の姿勢をモットーに市政執行の任にあたり、市政執行の基本的方針として、第1に新総合計画の推進を基調に、第2に本市の最大の行政課題であり、タイムリミットのある大型プロジェクトの完成と成功、第3に、私の施策展開の基本理念として位置づけた「活力のある健康都市甲府」の実現を目指す市政の推進を表明申し上げました。

 

 今日まで、市議会の御理解と御協賛をいただき、市民の御協力のなかで市政の推進に誠心誠意、渾身の努力をはらってまいったところであります。私の市政執行にあたっての基本姿勢と基本的方針は、今後とも堅持し、常に初心を忘れず愛する甲府市の進展と市民福祉の向上のために、邁進してまいる決意であります。今後とも、各位の絶大なる御協力を心からお願い申し上げる次第であります。

 

 さて、昭和59年度の市政執行にあたりまして、本市の行財政を取りまく環境と課題についてふれてみたいと思います。

 

 第1は、国の行財政の現状と地方自治に及ぼす影響についてであります。

 

 国における臨調最終答申は、行政改革と財政再建の関係につきまして、「増税なき財政再建」、即ち、歳出の削減により財政再建を図ることによって、既存の制度や政策の見直しが不可避となり、そのことが本格的な行政改革の推進につながっていくとしております。政府は、この答申を最大限に尊重するとし、行革大綱の閣議決定に基づく対応措置を進めているところであります。

 

一方、政府は今後数年間に目指す経済社会の将来像を描き、それを実現するための政策手段を体系的に示した「1980年代経済社会の展望と指針」を策定し、その重点政策課題として、行財政改革の推進と、適度な成長のもとでの国民生活の形成を掲げております。

 

 このような中で、最近の経済情勢は、輸出や生産が増加傾向にあり、国内需要もその盛りあがりにいま一つの力強さを欠いているものの回復の兆しが見えつつあり、高度成長期のような急速な景気回復は考えられませんが、安定した持続的な回復が期待されるところであります。

 

 こうした中で、我が国の財政は110兆円という膨大な額に達する国債残高を抱え未曽有の危局に直面しております。このため国の59年度予算は、一般会計の予算規模において前年度当初比較0・5%の増に圧縮され、なかでも政策予算である一般歳出については、財政改革を強力に推進するという観点から、昭和58年度の前年度比較の減額を大幅に上回る削減を行い、前年度比較0・1%減に圧縮し、伸び率も昭和30年度以来、29年ぶりの超緊縮型となり2年連続のマイナス予算が編成されたところであります。

歳出削減を中心とした現行の財政改革手法にも限界があり、国家財政再建への道は、依然として厳しいものがあるといえます。

 

一方、地方財政におきましても、昭和50年度以降、毎年度巨額の財源不足の状態が続き、この財源不足の大部分を地方債の増発と交付税特別会計における原資の借り入れによって措置してきたため、昭和58年度末におけるこれら借入金の未償還残高が、実に50兆円に達するに至っており、その償還が国家財政と同様、ますます窮迫の度を加えております。

 

 今回の国の予算編成の中で、地方財政対策についての制度改革が行われ、従来のように地方の財源不足を補塡するための交付税特別会計での借入金方式を廃止し、交付税への加算による財政調整に変更、さらに同会計の借入金残高を国、地方に二分割し、それぞれ独自に処理していくことになり、これによって地方財政計画の借入金依存は改善されるものの、地方財政も国と同様に厳しい歳出の削減を求められるものであり、今後の地方行財政の運営に大きく影響すると考えられます。

 

 第2は、地方自治の役割と地方分権の確立にむけての課題であります。

 

 今、我が国は大きな転換期を迎えようとしております。明治以来、先進国へのキャッチ・アップを目指し、向上を求めてきました我が国の社会経済が、ようやく一つの区切りを迎え、成熟化社会、安定化社会への移行という転換期に直面しております。今日まで、民間、公共部門ともに営々として築きあげてまいりました既成の蓄積を維持しつつ、さらに物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさを求めて快適な社会を創り出すことが、これからの行政が果たすべき役割であり課題であります。

 

 常に創造的な活力が込められている社会を創り出すための中心的役割を果たすのは、地域における総合行政主体としての性格をもつ地方自治体であります。今日まで地方自治体は、我が国の成長期において、良い意味での競争を重ねながら、それぞれの地域社会のレベルアップに力を尽くしてきました。

今、成熟化の時代を迎えて、これからはそのエネルギーを、それぞれの個性、特徴を生かして安定的で創造的な地域社会を構築することに振り向けなければならない役割を担っております。その役割を果たすためにこれからの地方自治にとって必要なことは、その内的な充実を図り、さらに絶え間ない活力を保持するとともに、社会の進歩に対応しうる近代化を常に心がけねばならないものと考えます。

 

 地方自治体に課せられた役割を果たすには、地方自治の本旨にもとづく地方行財政制度の確立が不可欠であります。国の行政改革にあたって、「真の地方自治の充実、強化 」「地方分権の確立」を求める理由もここにあるわけであります。真の地方自治の確立に向かって、ねばり強い努力が必要であると考える次第であります。

 

 第3は、本市行財政の課題と対応についてであります。

 

 昭和53年度スタートした新総合計画は、これまで5次を経て、今回第6次実施計画を策定したところであります。第6次実施計画は、現在本市における最大の行政課題であります61年かいじ国体、甲府駅近代化、地震対策、公共施設建設に伴う周辺環境整備の大型プロジェクト実現の最終期間であり、62年度をもって終了する新総合計画の仕上げに向かう3ヵ年であります。

昭和59年度は、この第6次実施計画の初年度として、タイムリミットのある大型事業への対応と62年度までの新総合計画主要事業との調整の中で、新総合計画の推進を図っていかねばならない年度であります。

更に本年度は、私の市政担当の第2年次として市政執行の基本的方針に基づく施策を着実に推進展開してまいる年度であるとともに、市制施行95周年の節目であり、市制100周年の記念すべき年次に向けての長期ビジョン策定への対応と、更に、新しい行政課題に対応し、その推進のための中・長期的な展望と、総合的視点に立って、行財政運営全般にわたっての執行体制の確立を指向する初年度でもあります。

 

 私の施策推進においての2大構想であります都市活性化と行政の文化化の推進を図り、2大プロジェクトであります市民総合福祉計画(老人総合福祉計画・市民総合保健計画)及び市民の杜都市緑化総合計画の樹立、更に、市民の参画による市政の推進、即ち、5大市民総ぐるみ運動を推進発展させていかねばならない重要な年度となります。

これら大型事業の実現と新施策推進のためには、多額の財政需要が見込まれる反面、国の行革に伴う財政再建の影響、経済情勢の推移と展望等、諸環境を勘案いたしましても、行財政の環境は極めて厳しい状況下におかれるものと考えられ、その活路を見出す努力が必要であると痛感するところであります。

 

 本市におけるこれらの課題に対処するためには、あらゆる施策につきまして各種の行政需要を調整した総合性、地域の実情に合った多様性、更に、状況の変化に対応する弾力性の確保を基調に、受益者負担の適正化等、財源の確保と、各種施策の優先順位についての厳しい選択を行い、経費の徹底した節減合理化を図るとともに、社会的価値感の変容、行政管理の新動向、行財政の展望等、大きな転換期に対応するため、行政全般にわたって総合的に見直し、検討するところの本市独自の自主改革の推進が不可欠であると考えます。

 

 以上、申し述べました本市の行財政を取りまく環境と課題を深く認識するとともに、これら課題に職員の英知を結集し、積極的に対応してまいる所存であります。

 

 次に、昭和59年度市政執行の方針について申し上げます。

 

 昭和59年度における市政の執行にあたりましては、新総合計画第6次実施計画を基調として、活力のある健康都市甲府を目指す市政の推進を基本に、

第1は、良好な生活環境を確保し、調和のとれた健康都市としての市政の推進であります。

 

 調和のとれた都市づくりのためには、健康都市の基盤ともいうべき快適な生活環境を確保するための諸施策を着実に推進し、教育の振興、社会福祉の充実を重点施策とし、更に、緑あふれる都市づくりのための緑化事業の拡大推進と杜をつくる市民運動、国の老人医療制度による抑制等の中で、福祉を後退させないための本市独自の施策を確立する老人総合福祉対策並びに市民総合保健体系の確立、地震等の災害対策、青少年の健全育成のための施策を推進してまいります。

 

 第2は、都市基盤の整備と産業振興の施策を推進し、併せて、文化とうるおいのある諸施策を展開して、活力とゆとりある都市づくりの実現を目指すことであります。

 

 広域圏的中核都市としての、都市・産業基盤活性化構想を推進し、駅前広場の整備促進、駐車場・駐輪場対策の積極的な対応等、都市基盤の整備と、地場産業を中心とした産地振興並びに近郊農業との調和のなかでの商業都市、観光都市としての活性化を図り、併せて、地方文化の香り高い個性とうるおいのある都市実現のため、市民の心を通じて健康都市の精神を高め、生活に根ざした文化の振興と豊かな心を育む市民文化の創造を図るとともに、行政のあらゆる分野を文化的視点で見直す行政の文化化構想を推進してまいります。

 

 第3は、市民による市民参加市政の推進を図るため、全市民運動を積極的に推進展開することであります。

 

 市政に対する市民の認識と信頼を深めるための諸施策を推進し、更に、都市づくり、街づくりのなかで全市民的な共通の課題である各種市民運動を推進し、市民の行政への積極的参画を図り、市民と行政との一体的、総合的に実践推進する運動を展開してまいります。

 

 第4は、新時代に対応する行政執行体制の確立を図ることであります。

 

 本市の自主的行政改革を推進し、財政運営にあたっては、経済変動や地域社会の状態の変化に耐えて、行政需要に対応しうるような弾力性を有し、行政水準の向上のために持続的財政活動を維持する考え方を基調に、財源確保と運営のより効率化、適正化を図ってまいる所存であります。

 

 以上申し述べました市政執行方針に基づき、昭和59年度予算を編成致しました結果

 

 一般会計が 368億 150万円

 特別会計が 350億9,678万2,000円

  合 計  718億9,828万2,000円

 

となり、昭和58年度当初予算と比較いたしまして、一般会計が21億6,087万円の増で、6.2%の伸び、特別会計では9億6,327万円の減で、2.7%の減、合計では11億9,760万円の増で1.7%の伸びとなっております。

 

 以下、順次重点施策の概要を御説明申し上げます。

 

 まず、「福祉の向上」について申し上げます。

 

 老人福祉につきましては、生きがい対策として引き続き各地区へのゲートボール場整備費助成、老人憩の家整備及び健康ふれあい広場整備等を行うとともに、ねたきり老人、ひとり暮し老人対策として愛のベル、福祉電話の設置、巡回入浴サービス並びに友愛訪問事業を推進し、新たに痴呆性老人の一時保護制度と、ねたきり老人介護手当及び老人健康福祉手当制度の創設並びにいたわりの心を育む市民運動の推進等きめこまかな老人福祉の増進を図ってまいります。

また、将来の高齢化社会への対応を考え、59年度において老人総合福祉計画を策定し、今後の老人福祉対策の指針と致したいと存じます。

 

 児童福祉につきましては、民間保育所施設整備のための助成措置並びに施設整備費の貸付けを行うとともに、引き続き保育料保護者負担の軽減を図ってまいります。

 

 身体障害者福祉につきましては、更に、障害者の住みよいまちづくり事業の推進を図るため、家庭訪問指導員の派遺、手話奉仕員の養成、点字ブロックの整備とあわせて、身障者からの強い御要望に応えて、甲府駅近代化事業に伴う南北自由通路への連絡通路として駅北口に身障者用のスロープを設置します。

また、61年かいじ国体に引き続いて本市で開催されます、全国身体障害者スポーツ大会への対応を図ってまいります。

 

 保健衛生につきましては、市民の基幹病院としての市立甲府病院は、昨年10月開院となりました国立医大附属病院の影響を受け、運営面で非常に厳しい状況下におかれておりますが、市民のための公共医療施設としての責務を果たすべく、組織内部の医療体制を確立し、効率的運用と医療サービスの向上に努め、経営的にも全職員一体となって健全性確保のため一層の努力を致しますとともに、自治体病院経営を専門的な立場で検討するために病院問題研究会を設置し、将来の経営指針の確立を図ってまいります。

 

 また、救急医療体制につきましては、引き続き医師会の御協力をいただき、これを推進してまいります。

 

 保健活動については、各種検診と予防接種を実施するとともに、健康づくり推進事業として健康相談、健康診査、訪問看護等の各種保健事業の充実を図ってまいります。

 

 次に、国民健康保険事業につきましては、被保険者の健康管理に重点を置き、人間ドック等総合検診の対象年齢を引き下げ保健サービスの推進と、あわせて、多受診世帯について訪問指導を行ってまいります。また、保険委員制度を補完し、保険料の収納率向上対策として徴収嘱託員制度を設置してまいります。

 

 勤労者福祉につきましては、勤労者のための生活安定協調融資資金の増額と、労働金庫への貸付けをも行ってまいります。また、高齢者雇用促進のためのシルバー人材センターに対して事業費の増額助成及び運転資金の貸付けを行うとともに、引き続き高齢者職業相談室を設置し、高齢者の雇用促進を図ってまいります。

 

 消費者保護対策といたしましては、消費者団体の育成、消費生活相談所、不用品活用情報センターの開設と、本年度は消費生活展を開催し市民の消費者意識の向上に努めてまいります。

 

 交通安全対策といたしましては、全市にわたって交通安全意識の普及啓発を図るほか、施設整備事業としてガードレール及びカーブミラ一等を設置するとともに、里垣地区を第9次都市総合交通規制地域として指定を受け、交通環境の整備充実を図ってまいります。

 

 また、自転車駐輪場対策として、平和通りに自転車駐車帯を設置し、放置自転車の防止に努めてまいります。

 

 防災対策といたしましては、55年度からの年次計画による最終年度として防災行政無線網の整備、自主防災組織の資機材等整備のための助成及び備蓄資機材保管施設整備事業として、本年度は東部へ備蓄庫を設置し、既設の南、北、西備蓄庫とあわせて防災諸施設の整備充実を図るほか、消防体制の充実強化など、市民の生命と財産を守るための施策を積極的に推進してまいります。

 

 次に、「教育・文化の振興」について申し上げます。

 

 現下の変貌する社会環境に適応できる市民の能力と個性をはぐくむために、教育文化活動の果たす役割は極めて重要であります。

 

 このため、特に教育施設の整備充実に意を注ぐとともに、文化の振興、体育の向上のための施策など、教育環境の質的、量的の整備強化を図ってまいります。

 

 小、中学校の校舎等の整備につきましては、地震対策緊急整備事業の最終年度として、継続事業で春日、東小、新規事業として千代田小の3校の改築と、相川小、羽黒小の屋内運動場の新増改築とあわせて、東、千代田小の給食室の改築を行ってまいります。

 

 中学校では、継続事業で東中、北中の校舎の改築を行う一方、ゆとりある学校施設づくりに努めてまいります。

 

 また、小中学校の教育内容の充実を図るため、教育センターの新設をはじめ、甲府市標準教材整備8ヵ年計画と、学校一般備品標準並びに学校需要費標準等の諸計画に基づく予算を計上するとともに、学校給食関係諸経費の公費負担、小中学校図書館職員に対する補助金の増額など、保護者負担の軽減に努めてまいります。

 

 商業高校については、新機種の電算機の導入を図り、新時代にマッチした教育指導を進めるとともに、国体へ向けての選手強化のため、体育施設の整備充実に努めてまいります。

 

 なお、現在大きな社会的問題となっております児童・生徒の非行防止への対応については、教育指導研究センターの整備を図り、教育相談及び宿泊指導など、指導体制を強化するとともに、非行防止のための市民総ぐるみ運動を推進してまいります。

 

 幼児教育につきましては、私立幼椎園児に対する就園奨励補助金の増額改定を行うとともに、幼稚園教育者研修費についても助成を行ってまいります。

 

 社会教育につきましては、南公民館の施設整備を行い、各ブロック公民館において、それぞれの地域における教養文化活動と情操教育の拠点としての役割を担うこととし、各種学級活動に寄与するとともに、婦人行動計画に基づく諸事業の推進にも取り組んでまいります。

 

 更に、市民が芸術文化に親しむ機会を増大し、文化水準の向上に資するため、新たに、御岳文芸座を建設するとともに、文化祭奨励賞及び文化と健康の道を設定してまいります。

 

 時代の要請であります文化財保護につきましては、引き続き武田氏館跡の発掘調査を進めるとともに、新たに、朝気遺跡第3次発掘調査及び横根・桜井積石塚古墳成因調査にも取り組み、歴史的文化遺産の保存に努めてまいります。

 

 社会体育の振興につきましては、61年かいじ国体に向けて主会場整備の負担金はピーク時を迎えておりますが、地区体育協会を中心に、市民へのスポーツ意識の啓発と国体啓蒙を図るとともに、体育指導員の養成と種目別優秀選手の競技力向上を図ってまいります。

 

 また、地域体育振興のため、地域要望に応え、新たに小学校2校に夜間照明施設、屋外用トイレ、クラブハウスの設置、更に、校庭整備等、学校開放を積極的に進めるとともに、池田公園及び和田堀公園をスポーツ広場として施設整備を実施してまいります。

 

 次に、「生活環境の整備」について申し上げます。

 

 市民の生活態様が複雑多様化するに伴い、地域の連帯、共同意識の助長が必要と考えられます。

 

 このため、市民のコミュニティ意識の高揚と、市民組織の育成強化を図るため、地域集会施設の建設費助成、地域婦人の家整備費助成及び防犯街路灯電気料の助成をも行ってまいります。

 

 また、一方、能泉連絡所等の増改築工事も実施致します。

 

 公営住宅建設事業につきましては、58年度建設分を継続事業とし、更に、本年度分60戸を大里町に建設してまいります。

なお、住宅使用料につきましては、一部見直しを行い、52年度以前建設分について改定してまいりたいと存じます。

 

 道路橋りょう整備事業につきましては、国体関連周辺整備事業等を含め、市道舗装新設、生活関連道路舗装、道路新設改良事業など積極的に進めるとともに、大鎌田二川線、下鍛冶屋西油川線等の道路整備事業と、あわせて、落合橋、宮原大橋、不動橋、下鍛冶屋橋等の橋りょう工事を施工して、道路環境の整備充実を図ってまいります。

また、河川・水路整備事業といたしましては、桜井川、十郎川支流及び新五割川左岸、濁川排水区など、施行延長3,600メートル余の整備改良を行ってまいります。

 

 上水道事業におきましては、第5期拡張事業の年次計画にそって、継続工事である荒川ダム建設事業と湯村山隧道配水池築造工事を施工するとともに、これに併行して送水管及び主要幹線等の配水管布設工事を施工し、新規工事としては平瀬浄水場内の濃縮槽築造工事等に着工するほか、帯那地区無水源簡易水道施設設置事業を進めるための測量及び実施設計を実施してまいります。

なお、第5期拡張事業に予定しております荒川ダム建設事業をはじめ、送水施設、浄水施設等大型施設建設事業が、59年度中にあらまし完成いたしますので、全体事業の見直しを行い、今後は、出水不良地区、新興住宅区域、老朽管対震対策などに対処するための配水管布設事業に重点をおいて管網の整備に努め、需用者の生活用水の確保に万全を期してまいります。

 

 また、56年度の料金改定時に策定した財政3ヵ年計画は、58年度をもって終了いたしますが、受益者負担の軽減に資するため、財政運営の効率的運用を行いながら、料金改定の時期を次年度以降に見送ることといたします。

 

 下水道事業につきましては、引き続き南西幹線の本管布設と南西処理区、二川、後屋地区等の枝管整備を実施するほか、降雨による浸水防除と生活環境整備を図るため、各地域にわたって施行延長10,000メートル余の雨水渠の整備を行ってまいります。

 

 なお、下水道使用料につきましては、下水道施設の建設事業費及び維持管理のための経費の増高など、使用料との収支が均衡を失い、今後さらにその差が大きくなりますので、受益と負担の原則にのっとり、年度内に適正なる改定を行うための準備を進めてまいりたいと存じます。

 

 また、大津終末処理場における汚泥処理につきましては、本年7月頃には汚泥コンポストの製品化がなり、当面直営方式で販売ルート確保と、あわせて、土壌改良剤としての商品価値を裏づけるための作物別の施用基準の設定に努めてまいります。

 

 清掃及び環境衛生事業につきましては、特に、南部地域住民のみなさんの深い御理解と御協力をいただきまして進めておりますが、これらに関連いたします周辺整備事業につきましては誠意をもって推進してまいります。

また、塵芥収集については各地区自治会を通じ、市民各位の積極的な御協力をいただきながら、全市的に効率的な分別収集を行い、ごみの減量と有価物の有効利用を図ってまいります。

 

 火葬場建設につきましては、周辺地城住民の御理解、御協力によりまして、57年度着工以来、3ヵ年の継続事業として、本年6月完工の運びとなり、名実ともに近代的施設「甲府市斉場」として完成致しますが、あわせて周辺地域の整備事業についても実施してまいります。

 

 また、河川美化事業、都市美化事業についても、各自冶会等の御協力を得まして、これを推進し、住みよい健康のまちづくりに努めてまいります。

 

 公害対策といたしましては、市内主要河川の水質汚濁調査を実施する一方、公害防止施設等設備資金の貸付け、利子補給も行ってまいります。

 

 都市公園の整備事業につきましては、池田公園の用地再取得と、荒川緑地、遊亀公園等の施設整備を実施してまいります。

 

 緑化事業については、国体に向けて、全市民的緑化啓発事業として花いっぱい運動をおし進めるとともに、市民の杜づくり事業、地域緑化事業と、あわせて学校、街路等の公共施設の緑化推進を積極的に行ってまいります。

 

 次に「産業の振興と都市基盤の整備」について申し上げます。

 

 本市の商工業をとりまく商圏域は大きく変貌しつつあります。この時、行政と業界が一体となって変化の時代に対応できる基盤づくりを強力に推進しなければならないと存じます。

 

 商業振興対策では、商業振興指針にそって、商業近代化シンポジウムの開催、商店街駐車場「(あき)情報システム」策定など、商業の活性化を図るとともに、商店街近代化再開発計画策定事業について積極的に助成を行ってまいります。工業振興対策については、長期的な地域工業振興ビジョンにより工業の活性化を図るとともに、県の協力を得て市と業界共同で「未来をひらく工業展」を開催してまいりたいと存じます。また、第3セクター方式による甲府・国中地域地場産業振興センターについては、理事長に就任し、建設と運営面に主体的な役割を果たしてまいります。

 

 なお、商工業関係諸団体の組織活動に対しても援助を行うとともに、中小企業金融対策の充実に努め、原資の確保、利子補給など積極的対応を図ってまいります。

 

 観光対策といたしましては、京浜、名古屋方面を重点に観光交通広告宣伝に努め、御岳昇仙峡、武田史跡と信玄公まつりを中心に、甲府、湯村温泉への観光客の誘致に努力をしてまいります。

 

 また、観光基本計画に基づき、観光施設の整備を行うとともに、甲府駅近代化に伴う観光案内所の整備を行うなど、観光客の受入れ休制づくりに努めてまいります。

 

 また、61年国体までの受入れ体制と、中央高速時代への対応等、今後の具休的な観光対策を、県の観光計画との整合性を図るなかで、長期的展望に立って推進してまいります。

 

農業振興対策につきましては、ぶどうをはじめとする果樹栽培及びそ菜、花きなどの近郊園芸の促進を図ってまいります。

 

 特に、新規事業としてデラウェア、サビ果防止試験事業に取り組んでまいります。

 

 また、水田利用再編対策事業、営農計画転換促進事業及び米消費拡大推進事業を進めるとともに、台風他天災に対する農地、農業用施設災害復旧事業の施工と融資資金の利子補給を行ってまいります。

 

林業振興対策につきましては、市有林整備事業を推進し、林道改良舗装事業、小規模治山事業を実施するとともに、民有林対策として、民有林振興事業及び民有林小規模治山事業と、新たに、間伐林道開設事業並びに特殊林産物振興事業を推進してまいります。

 

 中央卸売市場事業につきましては、管理体制の強化に努め、生鮮食料品の取り引きの適正化を図り、市民の食生活安定に努力いたします。

 

 都市基盤の整備につきましては、引き続き幹線街路、善光寺町敷島線、上阿原町寿町線、高畑町昇仙峡線、愛宕町下条線の各街路事業を施工するとともに、県施工街路事業についても積極的に協力してまいります。甲府駅近代化事業につきましては、58年3月着工以来、順調に進捗し、橋上駅舎は本年7月、また、南北自由通路については本年度中に完成予定でありますが、工事負担金については、3年次計画の最終年度分を計上いたしました。

 

 また、駐車場対策についても、58年度に整備計画を作成いたしましたので、本年度は基本計画を策定してまいります。

 

 土地区画整理事業、寿・宝地区につきましては、地域住民の御理解、御協力によりまして、いよいよ実施計画作成の運びとなりましたが、更に、事業化に向けて対応してまいります。

 

 城東地区については、引き続き地区の方々の御理解を得るための努力をしてまいりたいと存じます。

 

 以上、重点施策の大要について申し上げましたが、これらの施策の推進にあたりましては、市民総参加によります地方自治の確立が都市づくりの主要課題であることを基本に、広報、公聴活動の一層の充実と、行改情報公開制度に向けての準備を進め、あわせて、事務システム効率化の推進に努めるとともに、市民サービス向上のため、職員研修の充実を図ってまいる所存であります。

 

 以上が、昭和59年予算の大要でありますが、この予算を賄うべき財源につきましては、非常に厳しい財政環境の下で、市税をはじめ一般財源の確保に努めるとともに、使用料、手数料等については、受益者負担の原則に従いまして見直しを行い、必要最少限度の改定を行いたいと存じます。

 

 また、特に、実施計画推進の2大主要事業の国体並びに駅近代化事業の推進のためには、前年度と同様、年度間調整財源として留保してまいりました財政調整基金を取りくずして予算を編成いたしましたが、冒頭にも申し上げましたように、私の市政執行の基本的方針の第1は甲府市新総合計画の推進であり、第2は、本市の最大の行政課題であり、更にタイムリミットのある大型プロジェクトの完成と成功であり、第3が、私の施策展開の基本理念として位置づけた「活力のある健康都市甲府」の実現を目指す施策の推進でありまして、これら根幹的主要事業に最大限の努力を傾注し、重点的、傾斜的に財源を配分いたしまして、一般会計の中において、第1の新総合計画の推進に46億6,500万円、第2の大型プロジュクトの推進に42億8,100万円、第3の活力ある健康都市甲府の実現を目指す新規主要施策の推進に7億5,400万円、総計97億余万円を計上いたしたところであります。

 

 以上、私の市政執行にあたっての所信の一端と昭和59年度予算の概要でありますが、本市を取りまく行財政の環境と市政の課題を直視いたしましたとき、市政を担当する重責を改めてかみしめ、これら課題に対して積極的に対応し、粘り強い努力をしてまいる所存であります。

 

 議員各位の温かい御支援、御指導を賜り、市民の皆さんの深い御理解と御協力を切にお願いし、全職員の参加と協調のもと、更には県の積極的な協力をも得る中で、市政を推進してまいりたいと念願しております。

 

 なにとぞ、十分御審議のうえ、御協賛賜りますよう心からお願い申し上げまして説明といたします。

 

 引き続きまして新年度予算以外の案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。

 

 まず、議案第11号「昭和58年度甲府市一般会計補正予算(第6号)」 につきましては、歳出第1款議会費は、議員の報酬等の不用額を減額するものであり、第2款総務費は、財政調整基金等積立金及び庁舎管理費等の追加と統計調査費及び地域集会施設建設費補助金等を追加更正するための補正であります。

 

第3款民生費は、身体障害者保護措置費、精神薄弱者保護措置費、老人保護措置費、私立保育所児童措置費、生活扶助費及び福祉センター用地費の債務負担行為償還金等を追加、更正し、更には老人保健事業特別会計繰出金を追加するための補正であります。

 

 第4款衛生費は、ごみ埋立用地取得費等の債務負担行為償還金並びに病院事業会計及び下水道事業特別会計繰出金等を追加するための補正であります。

 

 第6款農林水産業費は、果樹指導事業費、県単土地改良事業費及び森林総合整備事業費等を追加、更正するための補正であり、第7款商工費は、工業集団化推進事業費等を減額するための補正であります。

 

 第8款土木費は、都市計画施設整備事業等基金の積立金、国体施設整備事業負担金、道路及び公共用地費の債務負担行為償還金並びに街路事業費等を追加、更正するための補正であります。

 

 第10款教育費は、埋蔵文化財発掘調査費の減額及び小中学校建設費等の財源更正をするための補正であり、更には小学校拡張用地費等の債務負担行為を追加するための補正であります。

 

 第11款災害復旧費は、農業用施設及び林業施設災害復旧費を減額するための補正であり、第12款公債費は地方債償還金等を追加するための補正であります。

 

 歳入については、第1款市税、第13款繰越金、第14款諸収入の一般財源を追加し、第6款分担金及び負担金、第7款使用料及び手数料、第8款国庫支出金、第9款県支出金、第10款財産収入、第14款諸収入、第15款市債の特定財源をそれぞれ追加、更正するための補正であります。

 

 繰越明許費の補正は、道路整備事業、橋りょう整備事業費、都市計画街路事業費を設定するものであります。

 

 地方債の補正は、起債充当事業費の追加及び更正に伴う借入限度額の変更をするものであります。

 

 次に、議案第12号「昭和58年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)」につきましては、歳出第3款老人保健拠出金は、老人医療費等の拠出金を追加、更正するものであり、第5款基金積立金は、保険給付費支払基金積立金を追加するための補正であります。

 

 歳入については、第4款国庫支出金、第7款繰入金、第8款繰越金をそれぞれ追加、更正するための補正であります。

 

 次に、議案第13号「昭和58年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第4号)」につきましては、歳出において第1款下水道費の水洗便所改造資金貸付金、終末処理場光熱水費等の減額及び公共下水道管布設用地取得費を追加するための補正であります。

 

 歳入については、繰入金を追加するための補正でありまた、継続費の補正は、下水道管布設事業に係る事業費総額及び年割額の変更をするための補正であります。

 

 次に、議案第14号「昭和58年度甲府市交通災害共済事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、歳出で諸支出金は、見舞金支払準備基金積立金を追加するための補正であり、歳入については、財産収入を追加するための補正であります。

 

 次に、議案第15号「昭和58年度甲府市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第2号)」につきましては、住宅新築資金等貸付事業費の国庫支出金及び諸支出金等の財源更正をするための補正であります。

 

 次に、議案第16号「昭和58年度甲府市老人保健事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、歳出において医療諸費は、医療給付費等を追加するための補正であり、歳入については、支払基金交付金、国庫支出金、県支出金、繰入金、繰越金をそれぞれ追加するための補正であります。

 

 次に、議案第17号「昭和58年度甲府市病院事業会計補正予算(第1号)」につきましては、収益的支出は、医業費用を追加、更正するものであり、収益的収入については、医業外収益を追加補正するものであります。

 

 次に、議案第18号「昭和58年度甲府市水道事業会計補正予算(第3号)」につきましては、収益的収入は、水道料金及び預金利息を増額補正し、収益的支出は減価償却費及び支払利息の不用額を減額補正するものであります。

 

 また、資本的収入は、国の水道水源開発事業に係る補助率の変更による補助金及び企業債の財源更正を行うとともに、第5期拡張事業の見直しに伴う継続費の総額及び年割額を補正するものであります。

 

 次に、議案第19号「専決処分について」は、昭和58年6月27日甲府市下石田2丁目地内で発生した、道路のくぼみによる車両の衝突事故に関し、示談を締結し、損害賠償の額を決定するにつきまして、その履行に急を要し、議会を招集する暇がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定により専決処分をしたので、同条第3項の規定により承認を求めるものであります。

 

 次に、議案第20号「町及び字の区域の変更について」は、土地改良法に基づく土地改良事業に伴い、昭和56年及び昭和57年度に実施された下今井町及び小曲町の町及び字の区域の一部を変更するについては、地方自治法第260条第1項の規定により議会の議決を求めるものであります。

 

 次に、議案第21号「青年学級の開設について」は、勤労青年に対し、実生活に必要な職業及び家事等に関する知識、技能を習得させ、また、一般教養を向上させるため、青年学級を開設するにつきましては、青年学級振興法第5条第2項の規定により議会の議決を求めるものであります。

 

 次に、議案第22号から第24号までの「市道路線の認定について」の3案件、28路線につきましては、それぞれの路線を市道に認定し、維持管理を行うにつきましては、道路法第8条第2項の規定により議決を求めるものであります。

 

 次に、議案第25号「市道路線の変更認定について」は、市道上条新居村中(6)線の一部が不明であるので、起点を変更するにつきましては、道路法第10条第3項の規定により議会の議決を求めるものであります。

 

 次に、議案第26号から第28号までの「市道路線の廃止について」の3案件につきましては、認定道路が現況では不明の2路線及び塔岩町全住民の移住により利用がなくなった1路線をそれぞれ廃止するにつきましては、道路法第10条第3項の規定により議会の議決を求めるものであります。

 

 次に、議案第29号「甲府市長選挙立会演説会条例を廃止する条例制定について」は、公職選挙法の一部改正により、立会演説会の制度が廃止されたことに伴い、甲府市長選挙立会演説会条例を廃止するものであります。

 

 次に、議案第30号「甲府市財政調整基金条例の一部を改正する条例制定について」は、財政調整基金の積立て及び処分に関する規定の整備を行うものであります。

 

 次に、議案第31号「甲府市市税条例の一部を改正する条例制定について」は、地方税の臨時特例法の施行に伴い、昭和58年度分の個人の市民税について特別の減税を行うための一部改正であります。

 

 次に、議案第32号「甲府市手数料条例の一部を改正する条例制定について」は、戸籍手数料の額の改定に準じ、住民票等の交付及び閲覧に係る手数料の額を改定し、新たに国民年金受給者等の戸籍事項の証明について、手数料を免除するなど規定の整備を行うものであります。

 

 次に、議案第33号「甲府市立学校校舎等使用料条例の一部を改正する条例制定について」は、社会開放に関しての学校建物の使用について、屋内運動場照明施設の適正な管理を期するため使用料の額を定めるものであります。

 

 次に、議案第34号「甲府市学校職員給与条例の一部を改正する条例制定について」は、山梨県学校職員の給与改定に準じて、本市の学校職員の通勤手当の額を改定するものであります。

 

 次に、議案第35号「甲府市市立の高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例制定について」は公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、市立高等学校及び幼稚園の学校医等の公務災害補償基礎額の改定を行うものであります。

 

 次に、議案第36号「甲府市市立学校設置条例の一部を改正する条例制定について」は、市立宮本小学校を廃止するための一部改正であります。

 

 次に、議案第37号「甲府市市立高等学校授業料及び入学審査料条例の一部を改正する条例制定について」は、諸経費の増大等により、市立高等学校の授業料及び入学審査料の額を改定するものであります。

 

 次に、議案第38号「甲府市城東体育館条例の一部を改正する条例制定について」は、城東体育館の照明施設の適正な管理を期するため、使用料の額を定めるものであります。

 

 次に、議案第39号「甲府市農業委員会委員の選挙区の設定及び選挙区ごとの委員定数に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、住居表示(第7期)の実施による町の区域又は名称の変更に伴い、農業委員会の選挙区及び同区域内の町名を改正するものであります。

 

 次に、議案第40号「甲府市農業共済条例の一部を改正する条例制定について」は、農作物共済事業に係る制度の一部改正に基づき、農作物共済の当然加入の基準を改正するものであります。

 

 次に、議案第41号「甲府市保育所条例の一部を改正する条例制定について」は、保育需要に対応するため、保育時間を延長するとともに、規定の整備を行うものであります。

 

 次に、議案第42号「甲府市老齢者医療費助成金支給条例等の一部を改正する条例制定について」は、国家公務員共済組合法の改正及び公共企業体職員等共済組合法の廃止に伴い、法律名を改正するとともに、規定の整備を行うものであります。

 

 次に、議案第43号「甲府市母子家庭等児童手当支給条例の一部を改正する条例制定について」は、母子家庭等の保護者の家計負担を軽減するため、児童手当の額を増額するとともに規定の整備を行うものであります。

 

 次に、議案第44号「甲府市市民いこいの里条例の一部を改正する条例制定について」は、市民いこいの里の適正な管理を期するため、使用料の額を改定するとともに、規定の整備を行うものであり、また、議案第45号「甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定について」は、市営住宅の適正な管理を期するため、家賃の額を改定するものであります。

 

 次に、議案第46号「甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について」は、国家公務員共済組合法の改正及び公共企業体職員等共済組合法の廃止に伴う法律名の改正並びに国民健康保険事業保険給付費支払基金の設置、積立て及び処分に関する規定の改正を行うものであります。

 

 次に、議案第47号「甲府市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、諸経費の値上がりに伴い、一般廃棄物(ふん尿)の収集及び運搬に関する処理手数料の額を改定するとともに、規定の整備を行うものであります。

 

 次に、議案第48号「甲府市簡易水道等条例の一部を改正する条例制定について」は、新たに猪狩町小規模水道を公の施設として設置し、この管理を行うものであります。

 

 次に、議案第49号「甲府市火葬場条例及び甲府市霊きゅう自動車条例の一部を改正する条例制定について」は、火葬場の名称を甲府市斎場に改めるとともに、火葬場及び霊きゅう自動車の適正な管理を期するため、使用料の額を改定し、併せて規定の整備を行うものであります。

 

 次に、議案第50号「甲府市墓地条例の一部を改正する条例制定について」は、墓地の適正な管理を期するため、使用料の額を改定するとともに、規定の整備を行うものであります。

 

 次に、議案第51号「甲府市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例制定について」は、道路法施行令の改正に伴い、市道に係る占用料の額を国道に準じ改定するとともに、規定の整備を行うものであります。

 

 次に、議案第52号「甲府市都市公園条例の一部を改正する条例制定について」は、都市公園及び遊亀公園附属動物園の適正な管理を期するため、これらの使用料及び入園料の額を改定するとともに、規定の整備を行うものであります。

 

 次に、議案第53号「昭和58年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第5号)」につきましては、債務負担行為による公共下水道管布設工事費を追加するための補正であります。

 

 以上が、本日提案致しました案件の大要であります。

 

 御審議のうえ、御協賛賜りますようお願い申し上げまして説明を終ります。

 

○副議長(早川光圀君)

 以上で説明は終わりました。

 

 お諮りいたします。

 

 本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。

 

 これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(早川光圀君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって本日の会議はこれをもって延会することに決しました。

 

 重ねてお諮りいたします。

 

 3月10日は議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。

 

 これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(早川光圀君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって3月10日は本会議を休会することに決しました。

 

 3月11日は日曜日のため、休会明け本会議は3月12日午後1時より開会いたします。

 

 本日はこれをもって延会いたします。

 

     午後5時34分 延会