昭和60年3月甲府市議会定例会議事日程(6)

昭和60年3月28日(木)午後1時

報 告

第 1 議案第18号 甲府市事務分掌条例の一部を改正する条例制定について

第 2 議案第19号 昭和48年度における期末手当の割合等の特例に関する

条例を廃止する条例制定について

第 3 議案第20号 甲府市税条例の一部を改正する条例制定について

第 4 議案第22号 甲府市立の高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科医及

び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改

正する条例制定について

第 5 議案第24号 甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定に

ついて

第 6 議案第25号 甲府市簡易水道等条例の一部を改正する条例制定につ

いて

第 7 議案第26号 甲府市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する

条例制定について

第 8 議案第27号 甲府都市計画泉町土地区画整理事業施行規定を廃止す

る条例制定について

第 9 議案第28号 甲府市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する

条例の一部を改正する条例制定について

第10 議案第30号 甲府市森林等の火入れに関する条例制定について

第11 議案第31号 青年学級の開設について

第12 議案第32号 土地改良事業の施行について

以上条例特別委員長報告

   ――――――――――――――――――――――――――――――――

第13 議案第 1号 昭和60年度甲府市一般会計予算

第14 議案第 5号 昭和60年度甲府市住宅新築資金貸付事業特別会計予算

第15 議案第 2号 昭和60年度甲府市国民健康保険事業特別会計予算

第16 議案第 3号 昭和60年度甲府市下水道事業特別会計予算

第17 議案第 4号 昭和60年度甲府市交通災害共済事業特別会計予算

第18 議案第 6号 昭和60年度甲府市老人保健事業特別会計予算

第19 議案第 7号 昭和60年度甲府市中央卸売市場事業会計予算

第20 議案第 8号 昭和60年度甲府市農業共済事業会計予算

第21 議案第 9号 昭和60年度甲府市病院事業会計予算

第22 議案第10号 昭和60年度甲府市水道事業会計予算

以上予算特別委員長報告

   ――――――――――――――――――――――――――――――――

第23 議案第44号 収入役の選任について

第24 議案第45号 監査委員の選任について

第25 議案第46号 教育委員会委員の任命について

第26 議案第47号 教育委員会委員の任命について

第27 議案第48号 固定資産評価審査委員会委員の選任について

第28 甲推第 1号 農業委員会委員推せんについて

第29 甲議第 1号 甲府地区都市構想に関する調査について

第30 甲議第 2号 社会保険関係の行政と職員の身分を地方に移管するこ

とに関する意見書提出について

第31 甲議第 3号 健康保険本人の10割給付復活と国保・健康家族の給付

改善に関する意見提出について

第32 甲議第 4号 身延線の存読を求める意見提出について

第33 甲議第 5号 甲府市議会委員会条例の一部を改正する条例制定につ

いて

 

(出 席 議 員)

森 沢 幸 夫君

武 川 和 好君

依 田 敏 夫君

飯 沼   忠君

剣 持 庸 雄君

岡 田   修君

村 山 二 永君

宮 島 雅 展君

内 藤 幸 男君

秋 山 雅 司君

福 島   勇君

塩 野 褒 明君

早 川 光 圀君

堀 内 征 治君

内 藤 秀 治君

上 田 英 文君

小 林 康 作君

堀 内 光 雄君

斉 藤 憲 二君

川 名 正 剛君

牛 奥 公 貴君

清 水 節 子君

岡     伸君

野 村 義 信君

長 田 昭 哉君

渡 辺 静 男君

中 込 孝 文君

鈴 木 豊 後君

千 野   哮君

堀 口 菊 雄君

飯 島   勇君

原 田 正八郎君

小 沢 政 春君

中 西   久君

小 林   匡君

早 川 武 男君

三 井 五 郎君

小 沢 綱 雄君

 

 

                          38名

 

(欠 席 議 員)

                          な し

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長  臼 田 茂 治君

総務 担当 主幹  山 下   久君

庶務 担当 主査  樋 口 一 雄君

調査 担当 主査  功 刀 敏 男君

議事 担当 主幹  都 筑   登君

議事 担当 主査  天 野 忠 幸君

議事 担当 主査  高 橋 勝 巳君

記録 担当 主査  今 福 栄 一君

議事 担当 主任  萩 原 三 男君

庶務 担当 主任  五 味 一 重君

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長  原   忠 三君

国体 事務 局長  鷹 野 四 郎君

助     役  新 藤 昭 良君

中央卸売市場長  田 中 忠 夫君

収  入  役  河 村 利 男君

市立 甲府 病院

石 井 司 郎君

市 長 室 長  窪 田   。君

事務局長

調整 管理 部長  近 山 滋 郎君

教 育 委 員 長  小 林 一 彦君

企 画 部 長  神宮寺 英 雄君

教  育  長  楠   恵 明君

総 務 部 長  中 込 忠 雄君

教 育 次 長  生 山 正 仁君

市 民 部 長  入 倉 芳 幸君

水道事業管理者  植 田 太 六君

社 会 部 長  吉 岡   典君

水道局業務部長  倉 田 吾 郎君

福 祉 部 長  高 野   肇君

 〃 工務部長  鈴 木 元 芳君

環 境 部 長  中 込   勉君

選挙管理委員長  関   和 夫君

経 済 部 長  中 島 省 三君

代表 監査 委員  佐 藤 保 房君

建 設 部 長  赤 池 昭 之君

公 平 委 員 長  横 内 敏 治君

都市 開発 部長  小 松   要君

農業委員会々員  荻 野 克 巳君

下 水 道 部 長  高 橋 信 靖君

固定資産評価員  斉 藤 孝 房君

技術 管理 室長  丸 山   忍君

 

 

    午後2時45分 開議 

○議長(小沢政春君)

 これより本日の会議を開きます。

 

会議に先立ち、弁明させていただきます。

 

私は、3月25日から本日午前中まで、娘の病気療養看護のために東京に滞在し、議長職を不在にいたしました。その職務を全うすることができず、議員を初め関係各位に大きな御迷惑争おかけしたことを申しわけなく、深く反省をいたし、心からおわびを申し上げます。今後かかることのないよう自粛をいたしますので、議員各位の御理解をお願いをいたしたいと思います。

 

次に報告事項を申し上げます。

 

市長から追加議案の提案について通知がありました。

 

右は、議事日程記載の日程第23 議案第44号から日程第27 

議案第48号までの5案であります。

 

次に、小沢綱雄君外5名から甲議第1号甲府地区都市構想に関する調査について、が提出をされました。

 

右は、議事日程記載の日程第29でありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、堀内征治君外9名から甲議第2号 社会保険関係の行政と職員の身分を地方に移管することに関する意見書提出について、

 

野村義信君外7名から甲議第3号 健康保険本人の10割給付復活と国保・健保家族の給付改善に関する意見書提出について、

 

 長田昭哉君外10名から甲議第4号 身延線の存続を求める意見書提出について

 

 以上、3案の意見書提出については議事日程記載の日程第30から日程第32まででありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、千野 哮君外11名から甲議第5号 甲府市議会委員会条例の一部を改正する条例制定について、が提出されました。

 

 右は、議事日程記載の日程第33でありますので、朗読を省略いたします。

 

 次に、石井病院長は公務のため本日欠席する旨の届け出がありました。

 

 以上で報告を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1 議案第18号から日程第12 議案第32号まで12案を一括議題といたします。

 

 12案に対し条例特別委員長の報告を求めます。

 

 条例特別委員長 福島 勇君。

 

     (条例特別委員長 福島 勇君 登壇)

 

○条例特別委員長(福島 勇君)

 御報告いたします。

 

 去る3月15日の本会議において、当委員会に付託された条例案第12案について、16日より25日の間5日にわたり委員会を開会、慎重に審査した経過と結果について報告いたします。

 

 委員会は冒頭、総括質問を行いましたが、その主な内容は次のとおりであります。

 

 まず、地方行革大綱策定の対応について市長から、本市の行財政対策専門委員会で県から示された推進方針の具体的内容について現在検討している。

また、市民委員会行財政問題専門委員会での民間有識者の考え方、さらに市議会の地方行財政対策に関する調査特別委員会の状況を踏まえるなかでそれらの意向も配慮し、加えて他都市の対応や市長会の動向などを見ながら慎重に対処していくが、今後どのような状況になっても行革への取組みはあくまで自主的な改革という基本的方向を堅持していくとの姿勢が示されました。

 

 次に、環境部独自の改革、改善について質したのに対して、三交替制導入など勤務形態や条件に大きく影響を与える事項は職員組合との合意事項になっているが、最近の実態から市民の意向を踏まえ新施設嫁動までに間に合うよう三交替制導入法について職員組合とも協議を重ねながら合意を得るよう進めていきたいとの答弁があり 

ました。

これに対して、新施設建設時では焼却炉の運転等民間委託になるおそれがあるので、早い時点で職員組合とも十分な協議を行うよう強く要望する意見もありました。

 

 次に、実質が伴う財源確保対策について質したのに対して、現在の税制では一定の基準があり自治体が独自設定することは困難である。また、税収入についてはギャンブル事業等が考えられるが政府の統轄が厳しく、むずかしさがあり、財源確保について非常に苦慮しているが、現在の税法を分析検討し研究課題としていきたいとの考えが示されました。

これに対して枠の中での財政運営を行っている時代ではない。創意工夫をし収入確保、財源確保について他市町村とも連携を密にし将来展望を図るよう要望する意見がありました。

 

 次に南部方面の大規模校解消のため61年度に中学校を建設する考えはないか。また過密学級についての市の対応について質したのに対し当局から、南部方面への中学校新設については現在用地取得に精力的な努力をしているが予想以上の困難があり、苦慮しているのが実態である。

したがって61年度建設については無理な状況である。また、過密学級解消は義務教育であるので国・県で負担すべきであり、市負担については負担区分の相違が生ずるので市負担での実施は出来ないとの答弁がありましたが委員より、大規模校については人的にも物的にも充足出来るようなきめ細かい配慮を要望する意見がありました。

 

 次に、61年かいじ国体のスポーツ祭典と相並んで科学や専門家の粋を結集し、市制100周年にあたる64年にミニ科学万博を本市で開催する考えはないか質したのに対し、100周年記念事業について市民から提案事項を懇話会で検討を行っているが、その中に博覧会開催事項も含まれているので、その結論を待って慎重に検討していきたい旨の答弁がありました。

 

 なお、福祉関係の国庫補助金一律一割削減について来年度実施されないよう、全国市長会等あらゆる機会を通じ要請していきたいとの姿勢が示されました。

 

 そのほか、審査の中で委員から出されました意見、要望の主なものは次のとおりです。

 

1 平和都市宣言事業実施にあたっては創意工夫を重ね、市民が期待出来るような努力を傾注すること。

 

1 中学校の学校給食実施について前向きに検討すること。

 

1 松喰い虫防徐対策について、条例等設けて厳しく対応すること 

 

次に、各条例案等について、順を追って報告いたします。

 

議案第18号甲府市事務分掌条例の一部を改正する条例制定については、委員より課の名称変更についてはその職務の内容が変わらない限り従来の名称の方が住民に親しまれ理解されているので、今後課名等の変更を行う場合は、職務内容等を十分勘案した中で実施するよう強く要望する意見があり、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 議案第19号昭和48年度における期末手当の割合等の特例に関する条例を廃止する条例制定について

 

 議案第20号甲府市税条例の一部を改正する条例制定について  

 

 議案第22号甲府市市立の高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例制定ついての3案は、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 議案第24号甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定については、保険料の改定にあたり被保険者に対し内容が十分理解されるよう、あらゆる機会をとらえ啓蒙啓発に努めること。改定額については極力低く押さえると共に、収納率の向上対策については関係部局と連携を密にし、より一層の努力を傾注するよう強く要望する意見があり、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

議案第25号甲府市簡易水道等条例の一部を改正する条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

議案第26号甲府市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定については、診療内容を充実し市民に期待されるような科目になるよう要望する意見があり、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 議案第27号甲府都市計画泉町土地区画整理事業施工規定を廃止する条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 議案第28号甲府市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例制定については、消防団員に対し社会水準に合った手当を支給するよう、抜本的な検討を強く要望する意見があり、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 議案第30号甲府市森林等の火入れに関する条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

議案第31号青年学級の開設については、本市をとりまく環境や時代的背景が大きく変ろうとしている中で、青年が社会変化に積極的に対応し意欲的な考えを培うような学級内容の充実を図るよう要望する意見があり、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 議案第32号土地改良事業の施行については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

〇議長(小沢政春君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの特別委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 これより日程第1 議案第18号から日程第12 議案第32号まで12案を一括採決いたします。

 

 12案に対する特別委員長の報告は可決であります。

 

 12案は、特別委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって12案は、特別委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第13 議案第1号から日程第22 議案第10号まで10案を一括議題といたします。

 

 10案に対し予算特別委員長の報告を求めます。

 

予算特別委員長 中込孝文君。 

 

     (予算特別委員長 中込孝文君 登壇)

 

○予算特別委員長(中込孝文君)

 去る3月13日の本会議において当委員会に付託されました議案第1号から議案第10号までの昭和60年度の各会計予算10案について、3月16日から26日までの間、7日間にわたり慎重に審査いたしました経過と結果について御報告いたします。

 

 昭和60年度の予算総額は

 

一般会計総額384億7,780万円

 

 特別会計総額375億4,304万2,000円

 

 合計760億2,084万2,000円であります。

 

 これは前年度当初予算と比較いたしまして、一般会計は16億7,630万円の増で4.55%の伸びであり、特別会計では24億4,626万円の増で6.97%の伸び、合計では41億2,256万円の増で5.73%の伸びとなっております。

 

 この昭和60年度予算は、人間尊重、生活優先の市政を基本とした新総合計画とすべての市民の心身の健康を理念とした活力のある健康都市甲府の実現を目指す施策を盛り込んだ予算編成であることは冒頭の本会議での所信表明で明らかにされております。

 

 委員会では、冒頭市長から60年度は国の行財政改革の影響により福祉関係の国庫負担金の一律一割削減などきびしい財政状況にあるが、政策の基本理念である活力のある健康都市甲府の実現をめざし、第7次実施計画にそって福祉、教育、地域経済の活性化対策の強化、個性とうるおいのある地域社会の形成及び本市の将来を展望する諸政策に積極的に対応できる予算の編成を行ったとのあいさつがありました。続いて助役より昭和60年度予算の大要について総括説明がありました。

 

 説明に引き続いて昭和60年度予算全般に対する総括質問を行い、市政執行に対する市長の基本姿勢をはじめとし本市の行財政改革ならびに当面する重要課題について多方面から熱心な論議がかわされました。その主な内容については、次のとおりです。

 

まず本市の財政実態について、財源性格区分から見て今年度の自主財源成比は前年に比べ4.2%と特にうわまわっている。これは依存財源中の国庫支出金、地方交付税が削減されたことにもよるが、自主財源の市税収入が前年より28億6,000万円、伸長率14.7%と異常に増加していることに起因するのではないか。

この市税の増額分は本市に新しく強力な課税客体が出来たのでもなく、また急激に景気が回復する見込があるとも考えられない。この増額分すべてが市民に税負担増として重くのし掛かってくると予想される。

 

従って結局は、市民に税負担の増をしいる結果となるのではないかとの質問に対し当局より、本市財政構造を見ると財政力指数0.93、一般財源指数122であるので一応健全財政だと判断できるが、これに甘んずることなくなお一層行政経費の節減に努力していく。また経常収支比率から見ても58年度の決算において63%であるので、この面から見て本市財政は弾力性を堅持しているといえる。

 

また市税収入については、59年度市税決算見込から比較すると伸長率は8.2%であり、この数値を過去のすう勢と比較すると53年から58年の決算額の平均伸長率は12.2%であるので必ずしも税の課税強化ではなく、無理のない伸長率だと理解願いたいとの答弁がありました。

 

次に63年から実施される予定の第3次長期総合計面の策定について、この準備状況と県のテクノポリス構想との関連性について質したのに対し当局より、新しく策定する総合計画の審議会は昭和61年度に設置し、62年度にはその答申を得るよう計画している。次の長期総合計画には県のテクノポリス構想が相当なウェイトで折り込まれることになり、甲府市はその母都市としての役割を果たすことになると考えて行かなければならない。

この母都市としての役割についての内容はまだ十分に検討されていないが、高度技術の工業集積都市として本市の都市基盤を整備して行かなければならない。そのためには、都市計画法の線引き等の土地利用計画の見直しが大きな課題になるだろうと考えるとの答弁がありました。

 

 次に、本市は核兵器廃絶都市宣言を行い、今年度においても1,000万円余の予算を計上し平和都市宣言事業を推進しているがより多くの市民に戦争のおそろしさを知ってもらい、同時に反核平和の意識を高揚することが非常に大切なことであると思う。市長の決意のほどを披瀝してもらいたいとの発言に対して市長より、この事業の目的は戦争の惨禍を防止し、恒久平和と安全を実現することを念願としている。

甲府市においては市民全員が核兵器を廃絶させなければならない、あるいは平和でなければならない、このような意識をもっていただくことが必要だと考えている。今後ともこの事業について積極的に対応していくとの答弁がありました。

 

 次に、市制施行100周年記念事業への対応についての質問に対しては当局より、昨年市民より同事業についてアイデアを募集し、現在この提案事項を基にして基本構想を策定するための100周年事業懇話会を発足させ、提案事項について目下審議、研究しているところである。これらの市民からの提案はいずれも立派な提案であるので、可能なかぎり記念事業あるいは次の総合計画の中に盛り込んで事業化したいと考えているとの答弁がありました。

 

 次に西下条し尿処理場問題について、撤去の約束の期限があと2年後に迫って来たが、市当局は具体的にどう対応する考えかと質したのに対して当局より、現在、地元との約束事項である処理場周辺の環境整備事業を遂行することが先決だと考え、積極的に誠意をもってこの事業を実施しているところである。そのうえで期限後も地元のご理解を得るなかで、継続して処理場を使用させていただきたいと考えている。

 

しかし、し尿処理場の撤去は地元の切実な要求でもあるので、積極的に地元の方々とコンセンサスが得られるような機会をつくっていかなければならないと考えているとの答弁がありました。

 

 次に舞鶴公園の整備について、県都甲府市の中心部に所在し市民にうるおいとやすらぎを与え、また観光都市のシンボルでもある舞鶴公園は県が管理を行っているが、甲府市民が先代から受け継いだ文化遺産であるので本市は管理者である県に対してどのような要請をして来たか、また公園周辺の道路等の整備計画はどうかとの質問に対して当局より、公園の整備については、県に対して常時要請している。

また恩賜林会館、青少年科学センター、議員会館等の施設は他の場所に移転させたらどうかとの具体的な提言も行っているところである。聞くところによると、60年度には大規模な整備工事が予定されているとのことである。また公園周辺の整備については県と十分協議のうえ、歩行者を優先とした道路改良に着手していきたいとの答弁がありました。

 

次に、国体開催による小中学校生徒におよぼす影響と教育的意義についての質問に対して当局より、半世紀に1度のこの機会をとらえ、小中学校生徒の国体参加により若い活力及び集中力を育むよい機会であると考え、国体行事を教育的位置づけをし、開会式ならびに開始式の集用演技に参加することにした。従って4月から来年の 

国体開催日までの間、準備及び開会式、開始式に参加するが、小中学校の正常な授業には極力影響を及ぼさないよう日程等を工夫していきたいとの答弁がありました。

 

そのほか、審査の中で委員から出されました意見、要望の主なものは次のとおりです。

 

1 市の行財政の実態は市民にわかりやすく知らせ理解させる方途を検討すること。

 

1 農業先瑞技術開発事業については、より積極的に推進すること 

 

1 国、県等の関係で困難性はあると思われるが、婦人の地位の向上と団結を図るため組織の一元化を行うこと。

 

1 ミニ工業団地計画を積極的に推進すること。

 

1 都市計画法による線引きの見直しを行うこと。

 

以上が総括質問の大要であります。

 

次に一般会計予算について、各款に従って順次申し上げます。

 

 議会費については委員から、議員の海外研修についてそのあり方などを地方行財政対策に関する調査特別委員会で十分に論議したうえで、予算執行するよう慎重に対処してほしい。また行政視察のため来甲する他都市の議員等に対し、地場産業の紹介に極力つとめるよう要望する意見がありました。

 

 総務費については、現在の給与体系と職位階層の考え方に合っていない面があるとの指摘に対して当局から、組織上職位階層短縮の原則により四階層制をとっている。しかし給与体系の階層と異っており、今までの経過の中からこの整合をはかることは非常に困難であるが、今後の課題として慎重に検討していくとの答弁がありました。

これに対して委員から本来給与体系はその職位の格付であるのが原則であるので、職員の勤労意欲の面からもそれ相当の職位階層を設けて責任体制を明確にするなど今後十分検討するよう要望意見がありました。その他主なる要望、意見は次のとおりです。

 

1 コンピューター導入等による事務近代化の対応については基本的な方針を十分検討し、職員の理解を得る中で今後積極的に行うこと。

 

1 国体宿泊料金は日本体育協会等で決定されるが、開催時が観光シーズンでもあるので旅館業者の過重負担とならないよう関係機関に対し善処されることを要請すること。

 

1 職員の人間ドック受診はできるだけ多く受診できるよう更に検討すること。

 

1 平和都市宣言事業推進にあたっては市民意識の啓発に鋭意努力し、効果ある運動となるようなお一層努力すること。

 

1 冠婚葬祭等の簡素化などの新生活運動推進について、従来の事業の反省のうえにたって、目的、方策等を十分検討し、実効のある運動となるよう努力すること。

 

1 民間委託に関する事務調査について市民等の意見を聞く場合は、行政が主体性をもって基本的な考え方、問題点を明らかにし、そのうえで市民に意見を求めていくよう検討すること。

 

1 長期療養中の欠勤職員については、今後十分人事管理に留意すること。

 

民生費については、福祉施策のなお一層の充実のために、多方面にわたるきめ細かい対応を要望する意見が出されました。

 

その主なものは次のとおりです。

 

1 保育科徴収にあたっては実態を十二分に調査し、その公正を期すこと。

 

1 老人クラブへの指導、援助の強化を含め、老人が社会へ参加できる方策を検討し、その体制も充実すること。また今後の老人福祉諸施策の策定あたっては民間活力の導入をも勘案し、物の福祉から心の福祉へ施策の転換を図ること。

 

1 各種福祉施設の契約電力の早斯是正を図ること。

 

1 民生委員が地域で十二分に活動できるよう、予算上の配慮を検討すること。

 

1 在宅寝たきり老人介護手当の増額について、今後前向きに検討すること。

 

衛生費については委員から、上町清掃工場の建設について質したところ当局から、62年度から64年度の3か年計画で地元住民の理解と協力を得ながら建設を行っていく旨の方針が示されました。また環境センターに保管している乾電池の廃棄処分方法については当局から、現在厚生大臣の諮問機関である生活環境審議会の専門部会でその処理方法を検討中であり、これらの動向も見ながら今後は従来考えていたコンクリート詰めによる一時的埋め立て方法ではなく、完全処理のできる方法を慎重に検討していきたい、との説明がありました。

 

 なお委員から、ゴミ収集等に対する民間委託について、環境自体が主体性をもってその方向性を見い出すよう強く要望する意見が出されました。

 

 その他、つつじが崎霊園に対する有効利用と市民需要に応えた新たな基地の確保、ゴミの早朝収集の実施、空き缶条例の周知徹底と効果的な空き缶対策等、当局の積極的な対応を要望する意見も出されました。

 

農林水産業費については、まず地籍調査が今後市街地へ移ることから担当部の所管替えをする計画はないかと質したのに対し、今後他都市の状況や組織をを検討し対処したいとの答弁がありました。 

 

また、テクノポリス構想による工業化推進と農業との調和については、土地利用の明確化や相互の連携を深める必要があるとの考えが示されました。

 

 このほか委員からの主な要望意見として、

 

1 米の消費拡大策として、米飯給食の増加運動を進めること。

 

1 北部山岳地域における特殊林産物の開発と森林浴施設の充実を更に図ること。

 

1 バイオテクノロジーなど先端技術の研究を一層伸張させ、その早期実用化を図り、農業生産の増大に努めること。

 

1 農振地域の利用方法を検討する際は関係部局の調整を十分に図るとともに、推進にあたっては地域差が生じないよう努めること、等がありました。

 

 商工費については、舞鶴公園への甲府駅方面からの入口がわかりにくいので早急に案内板を設置すること。

 

 また同公園の整備計画の中に、周辺夜間照明の設置を盛りこむことを県に要請すること、の要望がありました。

 

 土木費については、都市公園内の施設整備にあたっては法を遵守すること。国体に関する市の負担金については50億円程度を限度とし、また負担年度を62年度までとすることを県と文書にて確認すること。

羽黒、山宮、千塚など北西地域の都市計画街路事業については沿道区画整理事業方式を検討すること、石和町地内の場外馬券場の開設にともない本市東部地域に交通渋帯が予想されるので、その緩和策を推進すること、の要望がありました。

 

 消防費については、主に次のような要望意見がありました。

 

1 消防団の組織編成に小学校通学区域と一致していないところがあるので、地域情勢を十分勘案し合理的な組織の再編成をするとともに、あわせて団員の火災等緊急出動時の指導を徹底すること。 

 

1  自主防災組織は、災害時の活動面を考慮した構成員を人選するよう指導するなど、充実した組織活動の育成強化につとめること。

 

 教育費については、小学校給食業務運営の今後のあり方を質したのに対して当局から、給食経営体系は自校炊飯方式、共同調理場方式、民間委託方式に大別され、文部省の指導通達によると今後は設置者が地域の実状に応じて適切な方法により運営の合理化を推進するようとの内容であるが、学校教育活動の一環として実施されてい 

るので教育委員会が十分青任を持てるような経営形態を堅持していきたい。

今後は行財政対策委員会で慎重に検討していく。また中学校給食実施については当面困難であるが、60年度に改めて生徒、PTA、学校関係者等にその意向調査を行っていきたいとの答弁がありました。これに対して委員から、教育委員会は運営上の種々の問題点を十分討議し、委員会としての方針を明らかにするよう要望意見がありました。

 

 その他主な要望意見は次のとおりです。

 

1 校庭整備については年次的計画に基づいて行うとともに、砂等の補修材等を常備するようこころがけること。

 

1 市立商科大学設立研究にあたっては社会情勢から商科に限定することなく工科の面も合せて検討すること。

 

1 幼稚園等入園児の減少傾向にかんがみ、その運営方法としてシルバー幼稚園制度の採用も検討すること。

 

1 児童生徒の服装のみだれ・喫煙などの非行化問題については、家庭、PTA、地域及び学校間との連携を深め、今後もなお一層の指導徹底を図ること。

 

1 社会教育委員のうち各種団体から委嘱する委員は、広範囲の団体を対象に広い見地から意見が聞かれるよう人選に配慮すること。

 

 一般会計歳入については委員から、市税の伸び率が前年対比14.7%と大幅であるが、その達成に困難性はないか、また国有資産等所在市交付金等については税率が低く不公平と考えるが、その見直しはどうかと質したのに対し、市税の見積りについては地方財政計画等により算定しており、決算時には前年同様の伸び率になること、また国有資産等所在市交付金等の是正については、全国市長会等を通じ積極的に取り組むなどの答弁がありました。

 

 また市税等の収納率向上を図るため徴収体制を強化し、悪質滞納者に対しては新たに不動産物件等の差し押えを行うなどの考えが示されました。

 

 このほか委員から、市債の上限については建全財政を堅持する中においても予想される大型事業の推進に対処できるよう、弾力的な設定を図るなかでその見直しを検討すること等の意見がありました。

 

以上が、一般会計予算の主な審議経過であります。

 

次に、各特別会計予算について申し上げます。

 

国民健康保険事業特別会計予算については、保険料の賦課徴収体制の一元化を含め一層強化充実し、国保財政の健全化に取り組むこと。また増高する医療費を抑制するため各種保健事業に対する積極的な対応を要望する意見が出されました。

 

 下水道事業特別会計予算については委員から、下水汚泥コンポスト事業について、製品の販売体制を含む今後の組織対応等を質したのに対し、当局から公社方式を前提に検討してきたが未経験の事業であり、関係機関と十分に協議する中で本年の早い時期に組織体制を確立したいとの答弁がありました。

これに対し委員から、本事業は製品に関する行政責任、重金属対策、販売ルートの確保など検討課題が多多あるので、公社設立については十分な協議と慎重な対応を要望する意見が出されました。

 

 このほか要望意見として、

 

1 下水道工事を進める際は、民間機関により開発された道路に対してもきめこまかな対応が図られるよう検討すること。

 

1 下水道使用料については、関係部との連携を更に深め、滞納繰越等の一掃に努めること等がありました。

 

交通災害共済特別会計予算については、加入率向上になお一層の努力を要望する意見が出されました。

 

 住宅新築資金等貸付事業特別会計予算については委員から、事業開始から60年度予算まで含めると貸付総額は約15億にも及ぶ事業となり、現在までに償還率が75%前後で、満額返済される可能性も薄いと考えられる。

 

 このことは他の行政に比較してきわめて不公平であるとの指摘がありました。

 

 老人保健事業特別会計予算については、次のような要望意見が出されました。

 

1 老人医療費が増高するなかで、医療費の助成とあわせて老人に対する各種保健対策についても一層充実すること。

 

1 レセプトの点検、調査体制を強化充実し、そのチェックに厳正を期すこと。

 

1 老健法の改正が今後予想されるが、改悪にならないよう、また60年度に実施される国庫補助金10%カット廃止も含めた運動を、県及び各市町村と連携するなかで積極的に展開すること。

 

 中央卸売市場事業会計予算については、運営全般に関する指導等をさらに強め、健全な市場経営を推進するよう要望がありました。 

 

 病院事業会計予算については市長から、病院長人事は医務局の意向や地元医師会等の理解を得るなかで人選を進めるが、目下のところは信州大学のご協力により新しい院長を選任する考えであるとの答弁がありました。また委員から新しく確保する駐車場の活用方法を慎重に検討するよう、要望する意見が出されました。

 

水道事業会計予算については委員から、配水量に対する有収率の向上を図るため、漏水防止等について長期的対策を検討すること。また次期水道料金改定期における職員体制は190名を目標とし努力することなどの要望意見がありました。

 

なお、農業共済事業会計予算については、特に質疑がありませんでした。

 

以上が昭和60年度の一般会計予算並びに各特別会計予算の審査における質疑の大要であります。

 

 採決の結果

 

議案第1号 昭和60年度甲府市一般会計予算

 

議案第5号 昭和60年度甲府市住宅新築資金等貸付事業特別

会計予算

     

の以上2案は多数をもって当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

次に議案第2号 昭和60年度甲府市国民健康保険事業特別

会計予算

 

議案第3号 昭和60年度甲府市下水道事業特別会計予算

 

議案第4号 昭和60年度甲府市交通災害共済事業特別会計予算 

 

議案第6号 昭和60年度甲府市老人保健事業特別会計予算

 

議案第7号 昭和60年度甲府市中央卸売市場事業会計予算

 

議案第8号 昭和60年度甲府市農業共済事業会計予算

 

議案第9号 昭和60年度甲府市病院事業会計予算

 

議案第10号 昭和60年度甲府市水道事業会計予算

の以上8案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

最後に市長から、昭和60年度は国の行財政改革の影響等により、国庫補助金の一律一割削減など極めて厳しい財政環境下におかれることになるが、市政執行の基調である「活力ある健康都市甲府」の実現をめざし、全職員一丸となって市政推進に努力する旨の決意の表明がありました。

 

 終わりに、国民の祭典であるかいじ国体等を次年にひかえ、新年度はその総仕上げの年でありますが、この重要な時期に当たり、本市行財政運営については迅速かつ効率的な執行を更に進めその実をあげるよう、特に希望して報告を終わります。

 

〇議長(小沢政春君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの特別委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 これより討論に入ります。

 

 討論の通告がありますので発言を許します。

 

 岡田 修君。

 

     (岡田 修君 登壇)

 

○岡田 修君

 私は、議案第1号 昭和60年度甲府市一般会計予算並びに議案第5号 昭和60年度甲府市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算、に反対の討論を行います。

 

 この2つの議案の中には、昨年度に引き続き同和対策事業費関係全日本同和会への団体補助金の性格を持つ事業委託料200万円と、差別を拡大再生産する属人主義に基づく融資事業費4億4,800万円が含まれています。

本市の同和対策事業が、国の法律の根本である指定地域を明確にした属地主義の原則から離れたものであり、その矛盾は年ごとに激化の一途をたどり、だれの目にも覆いがたいものになっているのは、議会も当局も認めざるを得ないものであります。私はこれまで幾多の例を挙げて属人主義に基づくこの事業の見直しをするよう提案をしてまいりましたので、ここでそれを繰り返すことはいたしません。 

 

 本市は、核兵器廃絶平和都市宣言事業として、被爆40周年に当たる記念すべきことし、新規事業も含めて約1,000万円の予算を組み、また寝たきり老人介護手当の50%の増額、保育科の軽減への配慮など、非常に前向きの施策を取る中で、どうして同和対策事業の見直しができないのか、全く理解できません。私は、市長が就任以来発言してきたように、一定の期間が過ぎたものについては、これを見直すという初心に返って1日も早く公正な同和行政の転換を要望して反対討論を終わります。

 

 以上です。

 

○議長(小沢政春君)

 ほかに討論はありませんか。

 

 これをもって討論を終結いたします。

 

 これより日程第13 議案第1号 昭和60年度甲府市一般会計予算について、起立により採決いたします。

 

 本案に対する特別委員長の報告は可決であります。

 

本案は、特別委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者 起立)

 

○議長(小沢政春君)

 起立多数であります。

 

よって、本案は特別委員長の報告のとおり可決されました。

 

次に日程第14 議案第五号 昭和60年度甲府市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算、について起立により採決いたします。

 

本案に対する特別委員長の報告は可決であります。

 

本案は特別委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者 起立)

 

○議長(小沢政春君)

 起立多数であります。

 

よって、本案は特別委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第15 議案第2号から日程第22 議案第10号まで8案を一括採決いたします。

 

8案に対する特別委員長の報告は可決であります。

 

8案は、特別委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

御異議なしと認めます。

 

 よって8案は特別委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第23 議案第44号から日程第27議案第48号まで5案を一括議題といたします。

 

 市長から提案理由の説明を求めます。

 

 市長 原 忠三君。

 

     (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

本日追加提案いたしました案件につきまして御説明申し上げます。

 

議案第44号「収入役の選任について」は、収入役河村利男から昭和60年3月31日付けをもって退職したい旨届出がありましたので、後任として近山滋郎を選任するにつきまして、地方自治法第168条第7項の規定により議会の同意を求めるものであります。 

 

 次に、議案第45号「監査委員の選任について」は、本市監査委員のうち、知識経験を有する者のうちから選任した佐藤保房から本年3月31日付をもって退職したい旨届出がありましたので、後任として倉田吾郎を選任するにつきまして、地方自治法第196条第1項の規定により議会の同意を求めるものであります。

 

 次に、議案第46号及び議案第47号「教育委員会委員の任命について」の2案件につきましては、本市の教育委員会委員、大木敏夫及び窪田久の任期が本年3月31日をもって満了するので後任として内藤美茂及び新藤 瞳を任命するにつきまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、それぞれ議会の同意を求めるものであります。

 

 次に、議案第48号「固定資産評価審査委員会委員の選任について」は、本年3月28日任期が満了となる中村六雄の後任として古屋友房を選任するにつきまして、地方税法第423条第3項の規定により議会の同意を求めるものであります。

 

 以上が本日追加提案いたしました案件であります。御審議のうえ御協賛賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。

 

〇議長(小沢政春君)

 以上で説明は終わります。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 ただいま議題となっております日程第23 議案第44号から日程第27 議案第48号まで5案について総務委員会に付託いたします。

 

 委員会審査のため暫時休憩いたします。

 

     午後3時35分 休憩

――――――――――――――――――

     午後4時13分 再会議

 

○議長(小沢政春君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。

 

 ただいま総務委員長から委員会審査結果の報告がありました。

 

 これより日程第23 議案第44号から日程第27 議案第48号まで5案を一括議題といたします。

 

 5案に関し総務委員長の報告を求めます。

 

 総務委員長 堀内征治君。

 

    (総務委員長 堀内征治君 登壇)

 

○総務委員長(堀内征治君)

 御報告申し上げます。

 

さきの本会議において当委員会に付託されました議案について休憩中委員会を開き、慎重に審査した結果について御報告いたします。  

 

議案第44号 収入役の選任について

 

議案第45号 監査委員の選任について

 

議案第46号 教育委員会委員の任命について

 

議案第47号 教育委員会委員の任命について

 

議案第48号 固定資産評価審査委員会委員の選任について

の5案は、いずれも全員異議なく当局原案のとおり同意するものと決しました。

 

○議長(小沢政春君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

これより日程第23 議案第44号から日程第27 議案第48号まで5案を一括採決いたします。

 

5案に対する委員長の報告は同意であります。

 

 5案は、委員長の報告のとおり同意することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、5案は委員長の報告のとおり決しました。

 

 ただいま同意を得られました諸君から、あいさつしたい旨の申し出がありますので、この際順次発言を許します。

 

 最初に収入役 近山滋郎君。

 

     (近山滋郎君 登壇)

 

○近山滋郎君

 一言ごあいさつを申し上げます。

 

 ただいまは不肖私の収入役選任にあたりまして、議員の皆さん方の温かい御理解をいただきまして同意をいただきましたことに対しまして、心からお礼を申し上げたいと存じます。

 

収入役の職務につきましては、私にとりまして非常に大きな、また重い任務でございます。これから全身全霊を傾けまして、その職務に当にってまいりたい、というように考えております。議員の皆様初め関係各位の御指導と御鞭漣を切にお願い申し上げ、お礼の言葉といたします。

 

ありがとうございました。 (拍手)

 

○議長(小沢政春君)

 次に監査委員 倉田吾郎君。

 

    (倉田吾郎君 登壇)

 

○倉田吾郎君

 一言ごあいさつを申し上げます。

 

私、今度監査委員を選任されました。議員の皆さん方の温かい御同意をちょうだいいたしましてまことにありがとうございます。不肖の私でございますが今後全身全霊を打ら込みまして、職務に邁進をしてまいりたい。なお皆さん方の御期待に沿うように努めてまいりたい、こんなふうに思いますので今後とも相変わらぬ御指導と御協力をいただきたい、こんなふうに思います。

 

 簡単でございますけれどもあいさつにかえます。

 

 ありがとうこざいましに。(拍手)

 

○議長(小沢政春君)

 次は教育委員会委員 内藤美茂君。

 

     (内藤美茂君 登壇)

 

○内藤美茂君

 ただいま御同意をいただきました内藤美茂でございます。

 

 このたびは教育委員に御選任をいただき、まことに光栄に存ずる次第であります。もとより私、浅学非才のものでありますが、皆様の御指導をいただきながら教育委員として誠心誠意職務を果たしてまいりたいと存じております。

 

今後ともぜひ御指導、御鞭撻のほどを心からお願い申し上げまして、大変簡単でございますけれどもごあいさつにさせていただきます。

 

 ありがとうございました。(拍手)

 

○議長(小沢政春君)

 次は教育委員会委員 新藤 瞳君。

 

    (新藤 瞳君 登壇)

 

○新藤 瞳君

 ただいま御同意いただきました新藤 瞳でこざいます。

 

 このたび教育委員に御選任をいただきましてありがとうございました。教育委員として大事な仕事の任務に身の引き締まる思いでございますが、皆様の御指導をいただきながら一生懸命職務を果たしてまいる考えでございますので、よろしく御指導をお願い申し上げます。(拍手)

 

○議長(小沢政春君)

 次は、固定資産評価審査委員会委員 古屋友房君。

 

     (古屋友房君 登壇)

 

○古屋友房君

 ただいま御同意いただきました古屋友房でございます。

 

 ただいま固定資産評価審査委員の選任につきましては、議会の御同意を賜りまことにありがとうございました。

 

 もとより浅学非才の私でございますが、今後誠心誠意職務に全うしてまいりたいと考えております。何とぞ皆様方の温かい御指導と御鞭撻をちょうだいいたしたいと思います。

 

 まことに簡単でございますが、ごあいさつにかえさせていだだきます。

 

 どうもありがとうございました。(拍手)

 

○議長(小沢政春君)

 次に、孤のたび収入役、監査委員を退職されます諸君から、退任のあいさつをしたい旨の申し出がありますので、順次発言を許します。

 

 最初に河村利男君。

 

      (収入役 河村利男君 登壇)

 

○収入役(河村利男君)

 このたび、私は収入役を退任することになりました。この1年間収入役の職責を無事全うすることができましたことを、無上の喜びといたすところでございます。

 

 特に私にとりましては、収入役在任中、はからずも全国都市収入役会会長を、また関東都市収入役会の会長を歴任するなど、千載一遇の機会に恵まれまして、本当に意義のある1年間を過ごさせていただきました。これもひとえに市長さんを初め議員の皆様や先輩、同僚の方々の温かい御支援、御指導のたまものと深く感謝し、御礼を申し上げる次第でございます。

 

 35年間を振り返りますと、5人の市長さんに仕えさせていただき、数々の仕事をやらせていただきましたが、その中でも窓口の事務改善、出張所廃止、組織改革、中央卸売市場建設、長期総合計画の策定などの大きなプロジェクトを担当し、これをなし得ましたことは、私にとりましても生涯忘れ得ぬことといたしまして、心に刻んでおります。

 

 退職後は一市民といたしまして、市政発展の協力をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 

 最後に、21世紀に向けて甲府市がより一層大きく発展いたしますことを願い、また市長さん、議員の皆さんにもますますの御活躍と御健勝をお祈りいにしまして退任のあいさつといたします。

 

 長い間ありがとうございました。(拍手)

 

○議長(小沢政春君)

 次は佐藤保房君。

 

     (監査委員 佐藤保房君 登壇)

 

○監査委員(佐藤保房君)

 退任に当たりまして一言お礼のごあいさつを申し上げたいと存じます。

 

不肖私、3月31日付をもちまして監査委員を退任をいたすことになりました。

 

 在任中は公私にわたりまして御指導、御鞭捷を賜り、職責を果たすことができましたことに対しまして厚くお礼を申し上げる次第でございます。

 

 なお、本市職員といたしまして35年間、大過なく勤め終えることができましたことは、市長さんを初め議員の先生方、先輩同僚の皆様方の御支援を賜ったものと厚く重ねてお礼を申し上げる次第でございます。

 

 役所を退職をいたしましても、一市民といたしまして微力ではございますけれども御協力を申し上げたい、こんなように考えている次第でございます。

 

 終わりにあたりまして、皆様方の御健勝と甲府市の発展を御祈念申し上げまして、はなはだ簡単ではございますけれどもお礼のごあいさつといたしたいと思います。

 

 どうもありがとうございました。

 

○議長(小沢政春君)

 暫時休憩いたします。

 

    午後4時26分 休憩

――――――――――――――――――

    午後5時40分 再開議

 

○副議長(小林 匡君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 ただいま休憩中に、小沢政春君から議長辞職願が提出されました。 

 

お諮りいたします。

 

 この際、議長辞職についてを日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(小林 匡君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってこの際、議長辞職についてを日程に追加し、議題とすることに決しました。

 

 議長辞職についてを議題といたします。

 

 小沢政春君の除斥を求めます。

 

     (小沢政春君 退場)

 

○副議長(小林 匡君)

 まずその辞職願を朗読いたさせます。

 

     (書記、議長辞職願を朗読)

――――――――――――――――――――――――

    辞 職 願

                        私は、

このたび一身上の都合により、議長の職を辞したいので、許可くださるようお願いします。

 

  昭和60年3月28日

 

甲府市議会議長 小沢政春

 

甲府市議会副議長 小林 匡殿

――――――――――――――――――――――――

 

○副議長(小林 匡君)

 お諮りいたします。

 

 小沢政春君の議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。 

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(小林 匡君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって小沢政春君の議長の辞職を許可することに決しました。

 

 小沢政春君の入場を求めます。

 

     (小沢政春君 入場)

 

○副議長(小林 匡君)

 ただいま議長が欠員となりました。

 

 お諮いたします。

 

 この際議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(小林 匡君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってさように決しました。

 

 これより議長選挙を行います。

 

 お諮りいたします。

 

 選挙の方法につきましては、地方自治法第108条第2項の規定により指名推選によりたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(小林 匡君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。

 

 お諮りいたします。

 

 指名の方法については、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(小林 匡君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって議長において指名をすることに決しました。

 

第66代議長に小林康作君を指名いたします。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま議長から指名いたしました小林康作君を、議長の当選人と定めることに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(小林 匡君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、ただいま指名いたしました小林康作君が議長に当選されました。

 

 ただいま議長に当選されました小林康作君が、議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。

 

 小林康作君の発言を求めます。

 

 小林康作君。

 

     (小林康作君 登壇)

 

○小林康作君

 議長就任に当たりまして一言御礼のごあいさつを申し上げたいと思います。

 

 先輩並びに同僚、かつ満場一致という御推挙を賜りまして、第66代の甲府市議会議長に推選されましたことにつきましては、私にとりまして無上の喜びであり、光栄といたすところでありますが、その職責の重大さをかんがみ、身の引き締まる思いでございます。もとより浅学非才の私でございますので、先輩、同僚各位のなお一層の御指導、御鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げたいと思います。

 

 歴代の議長の御実績を汚すことなく、少数会派といえども尊重する中で厳正、公平なことを旨といたしまして議会運営に当たらせていただきたい、そのようにお約束をするものでございます。

 

 いまや、まさしく来年度のかいじ国体もいよいよ秒読みの段階に入っており、テクノポリス構想を初めとする他の事業が山積する中で、それを取り巻く行財政事業も非常に厳しいものがあろうかと思いますけれども、当局も執行部も、議会におかれましても同じ目的に立ちましてその展開をしなければならないときに来ていると思う 

のであります。どうか執行部の先輩、同僚各位、また原市長を初めとする当局におかれましても、なお一層の御指導と御鞭撻、御理解をお願いいたしまして、簡単ではございますが就任のあいさつの御礼のごあいさつにかえたいと思います。

 

大変ありがとうございました。(拍手)

 

○副議長(小林 匡君)

小林康作君、議長席にお着きください。

 

    (副議長 小杯 匡君退席、議長 小林康作君着席)

 

○議長(小林康作君)

 ただいまから運営に当たらせていただきます。

 

 ただいま前議長小沢政春君から、議長辞任に当たってあいさつしたい旨の発言を求められておりますので、発言を許します。

 

 小沢政春君。

 

     (小沢政春君 登壇)

 

○小沢政春君

 昨年、全会一致という破格な光栄で御推選いただきまして、1年経過をいたしました。大変同僚、先輩各位の多大な御支持と御協力をいただいて「軽き身に重き務め」という言葉がございます。

 

 浅学非才な私が、どうにか議会運営ができたことを、皆さん方の心温まるお情けで、きょうまでこぎぬけてこられたことを厚く感謝を申し上げながら、今後も一議員として市政の進展に貢献することを誓って、1年間私に御支持をいただいたお礼を心から感謝をし、厚くお礼を申し上げて退任のごあいさつにかえさせていただきます。

 

 大変ありがとうございました。

 

 (拍手)

 

○議長(小林康作君)

 次に日程第28 甲推第1号

 

 農業委員会委員推せんについて、を議題といたします。

 

 依田敏夫君の除斥を求めます。

 

     (依田敏夫君 退場)

 

○議長(小林康作君)

 本件は、農業委員会等に関する法律第12条の規定によりまして、選挙によって選任された委員の外、農業委員会の所管に属する事項について、学識経験を有する者の中から5名を議会において推せん 

しておりますが、1名欠けておりますのでこれが委員の推せんを行うものでございます。

 

 お諮りいたします。

 

 依田敏夫君を農業委員会委員に推せんすることに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、依田敏夫君を農業委員会委員に推せんすることに決しました。

 

依田敏夫君の入場を求めます。

 

     (依田敏夫君 入場)

 

○議長(小林康作君)

 次に日程第29 甲議第1号甲府地区都市構想に関する調査について、を議題といたします。

 

小沢網雄君から提案理由の説明を求めます。

 

 小沢網雄君。

 

     (小沢網雄君 登壇)

 

○小沢綱雄君

 甲府地区都市構想に関する調査について、お手元に配付されております文書によりまして朗読をして、これにかえたいと思います。 

 

1 調査期限 昭和60年3月28日から議会が調査終了を決する 

まで

2 調査方法 委員8名をもって構成する「甲府地区都市構想に 関する調査特別委員会」を設置し、これに付託して 

       閉会中も継続して調査を行う。

3 調査事項 甲府地区都市構想の状況把握について

 

4 調査を行 現在、甲府地区広域行政事務組合で消防、視聴覚ラう理由 イブラリー、国母公園等の運営を行っており、この    

外にも水道、教育行政等について広域的な対応を

すでに行っているが、今後の情報化時代に向けて

さらにテクノポリス構想とも関連し、土地利用計

画の再検討を含め中枢管理機能をもつ県都として

甲府地区広域行政の充実をめざし、その都市構想

に関する調査を行うものである。

 

以上であります。

 

 何とぞ御賛同を賜りますようお願いを申し上げまして説明にかえさせていただきます。

 

〇議長(小林康作君)

以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

質疑はありませんか ―― 質疑なしと認めます。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決するに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、本案は提案のとおり可決されました。

 

 お諮りいたします。

 

ただいま設置されました甲府地区都市構想に関する調査特別委員会委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により、 

 

   中 西   久君   原 田 正八郎君

 

   堀 口 菊 雄君   渡 辺 静 男君

 

   長 田 昭 哉君   野 村 義 信君

 

   清 水 節 子君   内 藤 秀 治君

 

   上 田 英 文君   依 田 敏 夫君

 

   飯 沼   忠君   鈴 木 豊 後君

 

   岡     伸君   斉 藤 憲 二君

 

   堀 内 光 雄君   堀 内 征 治君

 

   剣 持 庸 雄君   武 川 和 好君

の18名を指名したいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、ただいま指名いたしました18名の諸君を、甲府地区都市構想に関する調査特別委員会委員に選任することに決しました。

 

 ただいま選任されました特別委員は委員会を開催し、正副委員長の互選を行い、速やかに委員会の公正を終わるようここに招集しておきます。

 

 次に日程第30 甲議第2号 社会保険関係の行政と職員の身分を地方に移管することに関する意見書提出について、を議題といたします。

 

 堀内征治君から提案理由の説明を求めます。

 

 堀内征治君。

 

     (堀内征治君 登壇)

 

○堀内征治君

 案文の朗読をもちまして説明にかえさせていただきます。

 

   社会保険関係の行政と職員の身分を地方に移管することに関する意見書(案)

 

 社会保険・国民年金行政については、都道府県知事に機関委任されているが、これら行政に従事する職員の身分は地方自治法附則第8条の規定により当分の間国家公職員、いわゆる「地方事務官」とされ、以来今日まで職員の人事権が国に属している現状であります。 これらの行政は社会保障制度の中核として、国民生活安定向上にとって重要な事務でありますが、人事権と職務上の指揮監督権が国と都道府県に分離され、地域の実態に即した主体的行政の実を発揮し得ない実情にあります。

 

 よって甲府市議会は、政府に対して地方自治行政の総合的かつ円滑な運営を図るため、社会保険・国民年金事務を早急に都道府県に委譲し、職員の身分を地方公務員とするとともに所要の財源措置を講じられるよう強く要望いたします。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。

 

 昭和60年3月28日

 

 提出者は総務委員長、賛成者は総務委員全員であります。

 

 あて先は内閣総理大臣、厚生大臣、自治大臣であります。

 

 なお字句の訂正については議長に一任いたします。

 

 以上で説明を終わります。

 

○議長(小林康作君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

本案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第2号については委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決するに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第2号については提案のとおり可決されました。

 

 次に、日程第31 甲議第3号 健康保険本人の10割給付復活と国保・健保家族の給付改善に関する意見書提出について、を議題といたします。

 

 野村義信君から提案理由の説明を求めます。

 

 野村義信君。

 

     (野村義信君 登壇)

 

○野村義信君

 案文の朗読をもって説明にかえさせていただきます。

 

   健康保険本人の10割給付復活と国保・健保

   家族の給付改善に関する意見書(案)

 健康保険法の改正による健康保険本人の1割負担や国民健康保険への国の負担率の引き下げは、国民の負担を増大させるとともに、病人に医療を受けにくくさせています。

 

 特に肝臓病など慢性疾患の病気にかかっている健康保険本人の場合、治療が長期にわたるため肉体的にも精神的にも大変苦しんでおり、そのうえ医療費の1割負担により経済的にも困難な状態になっています。

 

 肝臓病は特効薬もなく、また治療法も確立されておらず、肝臓病患者は全国で200万人、さらにその予備軍は800万人と推定され、第2の国民病とまでいわれています。

 

 よって甲府市議会は、こうした肝臓病をはじめ慢性疾患をもつ国民が、誰れでもいつでも安心して医療を受けられるよう、健康保険本人の10割給付の復活とあわせて国保・健保家族の給付の改善を強く要望するものであります。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出します。  

 

昭和60年3月28日

 

 提出者は民生委員長、賛成者は民生委員会全員であります。

 

 あて先は内閣総理大臣、厚生大臣、大蔵大臣あて、また字句の訂正等は議長に一任いたします。

 

 以上で説明を終わります。

 

○議長(小林康作君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第3号については委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決するに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

よって、甲議第3号については提案のとおり可決されました。

 

次に、日程第32 甲議第4号 身延線の存続を求める意見書提出について、を議題といたします。

 

 長田昭哉君から提案理由の説明を求めます。

 

 長田昭哉君。

 

     (長田昭哉君 登壇)

 

○長田昭哉君

 案文の朗読をもって説明にかえさせていただきます。

 

  身延線の存続を求める意見書(案)

 

 国鉄改革は今年度最大の政治課題であるとされています。

 

 国鉄当局は去る1月10日改善の方策を発表、更に今年夏に予想される国鉄再建監理委員会の答申は「分割・民営」を基本としています。

 

 身延線は山梨・静岡両県を結ぶ住民の足として大きく寄与しております。

 

 低成長下の現在、地域にある伝統産業を振興し、富士川の恵まれた観光資源を活用するなど、地方の時代の基礎である生活の場を築き、若者にも魅力のある活気あふれる豊かな街づくりを目指して関係者が懸命な努力をしでいる折でもあり、また新幹線富士駅の建設も決定し、身延線の果たす役割も益々重要になってきています。

「分割・民営」は身延線廃止につながることは必至であり住民生活を根底から破壊するものであります。

 

 よって甲府市議会は、沿線地域の発展に多大な影響を及ぼす身延線の廃止に反対し、存続を強く要望するものであります。

 

右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出します。  

 

昭和60年3月28日

 

 提出者は建設経済委員長 長田昭哉、賛成者は建設経済委員全員であります。

 

 あて先は内閣総理大臣、運輸大臣、国鉄総裁、国鉄再建監理委員会、静岡鉄道管理局あてであります。

 

 なお字句等の訂正につきましては議長に一任いたします。

 

 以上であります。

 

 よろしくお願いします。

 

○議長(小林康作君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第4号については委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第4号については提案のとおり可決されました。

 

 ただいま意見書3件が可決されましたが、それぞれの条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に一任することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってさように決しました。

 

 次に日程第33 甲議第5号 甲府市議会委員会条例の一部を改正する条例制定について、を議題といたします。

 

 千野 哮君から提案理由の説明を求めます。

 

 千野 哮君。

 

     (千野 哮君 登壇)

 

○千野 哮君

 甲府市議会委員会条例の一部を改正する条例制定について、を提案説明を申し上げます。

 

 この改正案は、甲府市事務分掌条例の一部改正に伴い、常任委員会の所管事項を整備改善するためのものであります。

 

 内容については条例第2条第1項総務委員会中第3号を削り、第7号中「東部地域振興課及び西部地域振興課」を「地域振興課及び社会課」に改め、第4号から第13号までを1号ずつ繰り上げる。 

 

第2条第1項民生委員会中第1号中「(東部地域振興課及び西部地域振興課)」を「(地域振興課及び社会課)」に改めるものであります。 

 

また本案賛成者については、議会運営委員会全員でございます。 

 

以上で提案説明を終わります。

 

○議長(小林康作君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第5号については委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決するに御異議ありませんか。

 

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

御異議なしと認めます。

 

よって、甲議第5号については提案のとおり可決されました。

 

次に総務、民生、建設経済、水道の各常任委員長から、目下委員会において審査中の事件及び所管事項の調査につき、会議規則第87条の規定により、別紙申出書のとおり閉会中の継続審査及び調査の申し出がありました。

 

 お諮りいたします。

 

 各常任委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。

 

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小林康作君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、各常任委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに決しました。

 

 ただいま、原市長からごあいさつしたい旨の申し出がありますので、この際発言を許します。

 

  市長 原 忠三君。

 

     (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 一言ごあいさつ申し上げます。

 

 本定例会に提出いたしました案件につきましては、長期間にわたりまして慎重な御審査をいただきまして、ここにすべての議決をいただきました。厚く御礼を申し上げます。

 

 

 昭和六十年度の市政執行に当たりましては、本定例会開会日に申し述べました所信を、誠実に守りながら21世紀を展望したまちづくりと、市民の幸せのために懸命の努力を振るってまいる決意でございます。

 

 また、審議の過程の中で御指摘や御提言のありました諸問題につきましては、誠心誠意の対応をしてまいりたいと考えておりますので、議員各位並びに市民の皆さんには、今後とも一層の御指導と御協力を賜りますよう心からお願いを申し上げます。

 

 どうもありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

(拍手)

 

○議長(小林康作君)

 以上をもって本定例会に提出されました議案及び請願等の審査を全部終了いたしましたので、会議を閉じ3月甲府市議会定例会を閉会いたします。

 

     午後6時11分 閉会

――――――――――――――――――

甲府市議会議長  小沢政春

 

甲府市議会議長  小林康作

 

甲府市議会副議長 小林 匡

 

会議録署名議員  上田英文

 

〃     鈴木豊後

 

〃     武川和好