(出 席 議 員)
34名 (欠 席 議 員)
4名 職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
説明のため議場に出席した者の職氏名
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午後1時04分 開会 ○議長(小林康作君) ただいまから昭和60年11月甲府市議会臨時会を開会いたします。 午後1時05分 開議 ○議長(小林康作君) これより本日の会議を開きます。 報告事項を申し上げます。 今臨時会に提出する議案につき市長から通知がありました。 提出議案は議事日程記載のとおりでありますから、朗読を省略いたします。 次に、鈴木豊後君、依田敏夫君は一身上の都合により、高野福祉部長、吉岡社会部長、窪田経済部長、生山教育次長は公務出張のため、鷹野国体事務局長は公務のため、それぞれ本日欠席する旨の届け出がありました。 以上で報告を終わります。 これより日程に入ります。 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員には、会議規則第167条の規定により 岡 伸 君 清 水 節 子 君 内 藤 幸 男 君 を指名いたします。 次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 今臨時会の会期は11月7日、1日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○課長(小林康作君) 御異議なしと認めます。 よって、今臨時会の会期は1日間とすることに決しました。 次に、日程第3 議案第107号及び日程第4 議案第108号の2案を一括議題といたします。 2案に関し、市長から提案理由の説明を求めます。 市長 原 忠三君。 (市長 原 忠三君 登壇) ○市長(原 忠三君) 本日の市議会臨時会に提案いたしました案件につきまして御説明申し上げます。 議案第107号「昭和60年度甲府市一般会計補正予算(第3号)」につきましては、一般廃棄物最終処分場建設事業費に係る継続費の総額及び年割額を変更するための補正であります。 次に、議案108号「請負契約の変更締結について」は、昭和60年6月市議会定例会におきまして議決をいただきました、甲府市一般廃棄物最終処分場埋立処分地造成工事について、工事施行中途において異常出水があり、掘削困難となりましたので、これに伴う請負契約の変更契約を締結するにつきまして、議会の議決を求めるものであります。 御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。 〇議長(小林康作君) 以上で説明は終わりました。 これより2案に対する質疑に入ります。 質議の通告がありますので、発言を許します。 内藤幸男君。 〇内籐幸男君 先ほど市長様から異常出水でこうなった、こういうことで御説明があり、今回5,000の有余の金額が計上されるわけでありますが、私は、夏以降この問題が大きく民生委員会で問題になりまして、論議をした過程を仄聞をしておりますと、何か全く予期しなかったことが事態として起きた。 「これにはこれに携わるコンサルタントの姿勢あるいは内容が悪い、またそれを管理監督した環境部が申しわけない」、こういうような陳謝をして言っている、こういうようなことをを仄聞しておったわけであります。 しかし、よくよく考えてみますと、現在処分地として工事を行おうとしている現場は、甲府市でも一番南端にあり、異常出水あるいは過去の歴史の中でも水害等が多発した地点であり、藤川水系の合間に立って、蛭沢川、濁川の合流点でもあります。その地域の中で伏流水あるいは河川からの浸透水、こういうものがないと判断をするコンサルタントの考え方は、まことに異常であると、こういうふうに判断をいたします。どんな素人が考えても、あの地点で伏流水がないなどということは絶対にあり得ない、こういうふうに思うわけであります。 したがって、私は率直に、単純に何かこの裏にはあるんじゃないだろうか、こういうふうなことを考えまして、いろいろと各方面私なりに調査をしてまいりました。そのときに環境部にもお伺いしたいし、また企画部長にもお伺いをしたいんですが、民生委員会に提出された書類がすべてであって、このほかには何もないのだろうか、こういうことについての疑問を感じました。 それで一応民生委負会に提出されました、私なりに調査をしたときのよ書類によりますと、3回このコンサルタントに設計委託をしております。第1回目が58年の8月、次が59年の3月、次が60年の1月でありますが、これらの設計をするについての仕様書がそれぞれ添付しております。 見てみますと、この仕様書の中で当局が一番心配をしているのは3回とも水の問題であります。したがって、58年の8月に甲府市一般廃棄物最終処理場の環境影響評価調査業務委託という、市負担行為の決定書のあれから見ますと、地下水脈、流量、流行、流速、これらをきちんと調査をしてくれと、こういうことが仕様書に書いてあります。 この報告書を見ますと、大変奇妙な言い回し方をやっている。私は、何かそこに問題点があるんじゃないかなと、こういうふうなことを感じていろいろと調査をさせたところ、このときには10月に矢板工法で出水をとめるわけだと、そしてそれらのことを考えると7億の金がかかるだろうと、こういう積算もされているはずであります。これがまだ提出されていない。 次に基本設計の整備計画策定業務委託がさっき3月と言いましたが、6月に3ヵ月間の契約で調査を依頼しました。その中にも水の問題が出ておりまして、概算工事費の算出もこの仕様書の中でうたっております。しかし、民生委員会の中に出した資料は、最終的な概算工事費の算出表も乗っかっていない、このときにも実は矢板工法からグラフト工法に変えて約3,200万止水にはかかる、こういう提言をしているはずであります。したがって、工事費は5億7,000万程度の積算をされたものが、資料として当局には行っているはずでありますが、これも民生委員会には提出されていなかった。 最後に、実施設計の業務委託を1月30日にして3月30日に出てきた。このときも市負担決定書を見ますと「仕様書の中で地下水の浸透流の解析をしてくれ」こういうことが出ております。したがって、このコンサルタントは当然それに従ってその調査をしているはずであります。 そしてどういうような工事をすることが一番最低線の工事費で、こうすればこういう水は出ない、こういうことの報告もされているはずでありますが、全くそれに対する計算書が出ていない。これは私が想像するところによると、おそらく今回は、水の出ることは予測できるけれども乗っけまい、こういうことから出発している。 それともう1点は、昨年処理場の機械が壊れて生ごみを深く掘って埋めた、あの時点で水が出なかった。したがって、水もないだろうと、こういうような安易な考え方とあいあわせて予算的な問題を考えて、あえてこういうコンサルタントの希望する報告書を出させなかった、私はそういうふうに理解をしております。したがって、3月にはボーリングを15ヵ所した方がいい。そしてそのうち11カ所は国庫補助金だと、4ヵ所は市単だと約2,500万かかる。こういうことまで指摘をしているわけであります。 それをあえてボーリングをせずに、工事にかかり、異常出水だと、こういっている。そして不確定要素があるからこうだと、こう説明をしていらっしゃるようですが、私はそういうようなコンサルタントが報告をしている事柄をやらずに、そして不確定要素だとか異常出水であるとか、こうおっしゃっているのはおかしいと、こう思うわけであります。 したがって、ここで第1番の質問することは、環境部ではすべての資料を民生委員会に提出をしたのか、あるいはまたきょうこれから委員会に付託された後、その資料を提出してきちんと論議をするという考え方をお待ちなのかどうか、これをまずお聞きしたい。 企画部長の方では4億2,500万当初予算に計上して、次に厚生省に補助金の申請をしたときには、3億8,000万の工事費の説明をいたしているはずであります。4億2,500の根拠は一体何なのか、そして3億8,000が何なのか、この辺をお聞きしたいところでありますので、その説明をまずお聞きしたい、こういうふうに思います。 〇環境部長(石原一雄君) お答えいたします。 先般の民生委員会に資料として提出した資料は、もちろん環境アセス基本設計、実施設計のすべてではございません。一応異常出水に関する内容のものということの要求でございますので、それらを抜粋した資料を提出したものでございます。なおこの後の民生委員会の要求につきましては、その時点で対応してまいりたいと思いま す。 以上でございます。 ○企画部長(中島省三君) 今度のこの事業に係わります財政上の確定の問題でございますが、確かに出水の問題についての財政上の締めつけがあったのかどうかというふうな話にもなるわけでありますけれども、この事実は継続費でございますが、その総額を設定する段階におきまして基本的要求につきましては、主管部と十分協議の上予算措置、財政措置を行ったところでございます。 しかし、まだ不確定要素がございまして、事業をやっぱり的確に遂行していくためには、実施段階におきまして調整の余地を残してまいりまして、したがいまして、財政上金がないからどうとかというふうな締めつけをしたということではございませんので、御理解をいただきたいと思います。 〇議長(小林康作君) 内藤幸男君。 〇内藤幸男君 環境部長がいま民生委員会が開かれたらばそこで資料をお示しする、こういうことですから私もその点は了解をいたします。そこでぜひ環境部長にお願いをしておきたいのは、58年の10月に出されたこういう資料があるはずでありますから、こういう資料も提出をし、矢板工法で7日かかる、こういう積算の数字とそして矢板工法の図面を出してください。 次に、基本設計の中で概算工事費の算出というところが仕様書の中にありまして、それは提出をしているはずであります。その提出した概算工事費をお示しをしていただきたいと思います。それには5億7,000万という数字の計算書も出ているはずです。それを出してください。 次に、今年度の3月の時点でボーリングを15ヵ所しなければだめだと、異常出水に備えて前もってやれ、やった方がいいよ、こういうことの指摘もあったはずであります。それには2,500万円かかる、こういうふうになっていたやつが、水が出てからボーリングを急遽した、それも12ヵ所。 そしてそれも前もってそのことをやっておけば地質調査の市負担行為もきちんとやって、それから工事にかかれるものを、それまで待ったためにいま現在ボーリングをしたけれども、これの工事契約はやってないはずであります。 こういうことになるから僕らが心配しているわけです。ここに15ヵ所どこをボーリングをしたらいいかという表まであります。こういう書類を提出をしてください。そして民生委員会の皆さん方にぜひすべてのものを出して、今回一体何がためにこういう問題が起きたか、ということを僕は的確に把握をする必要がある。 僕もこの膨大な資料を読ませていただきましたが、その中には、確かに設計コンサルタントの考え方の中にもまずい面があるように感じます。しかしコンサルタントだけの責任だろうか。私はいままで市民の要求あるいは議会の要求等はどうしても予算を削りにくい、環境部のこういう問題については削りやすいと、こういうことも根底にはあるんじゃないだろうか、これだけ金かかるものをまあ待てよと、こういうことだったんじゃないかと――。そして行政の責任をコンサルタントにかけているんじゃないかなと、こういうような感じがしてならない。 私は別にその業者を知っているわけでもありませんし、全くどの程度の規模の会社であり、どの程度の能力しかないのかそれも知りません。知らないけれども、少なくともこういう事態が発生したときには、管理監督が悪かったからということで問題の終止符を打ったんでは大変なことになる。少なくとももっと行政が真剣に取り組んで、そしてコンサルタントには環境アセスにしても、基本設計にしても、実施設計にしてもすべて多くのものを出させて、その中で取捨選択をして、そして今回はこういう報告書が来ている。 しかし、これでは金がかかり過ぎる、できるならば水の出ない時点で処理をしたい、したがって、こういう問題もあるけれどもこれは後日もし水が出た場合には考えます。したがって、今回はこれだけの範囲で考慮したいと思う、よろしくとこういうように議会へオープンに出しさえすれば、私はこういう問題がなかったんじゃないか、こういうふうに思うわけですから、ぜひ委員会でこの問題について論議を深めていただきたい、こういうことを切望して私の質問を終わります。 ○議長(小林康作君) ほかに質疑ありませんか。 これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議席となっております日程第3 議案第107号及び日程第4議案第108号の2案については、民生委員会に付託いたします。 本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。 委員会審査のため暫時休憩いたします。 午後1時25分 休憩 ―――――――――――――――――― 午後6時 0分 再開議 ○議長(小林康作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ただいま民生委員長から委員会審査結果の報告がありました。 これより日程第3及び日程第4の2案を一括議題といたします。 2案に関し民生委員長の報告を求めます。 民生委員長 川名正剛君。 (民生委員長 川名正剛君 登壇) ○民生委員長(川名正剛君) 御報告を申し上げます。 先ほどの本会議において当委員会に付託されました議案について休憩中委員会を開き、慎重に審査した経過と結果を御報告いたします。 議案第107号昭和60年度甲府市一般会計補正予算(第3号) 議案第108号 請負契約の変更契約締結について (甲府市一般廃棄物最終処分場埋立処分地造成工事) の2案については、当局から一般廃棄物最終処分場埋立処分地の造成工事に伴い、異常出水があり、これに対応するための請負契約の変更と予算措置であり、その内容としては止水対策としてウエルポイント工法を新たに採用してこれに対処しながら掘削工事を進め、また残土処理についても一部変更した点が主なものである。 こうした事態が発生したことについては十分反省しており、今後はこういうことが再び起こらないよう万全を期し、最善の努力をしながら工事を進捗していきたい。 また、当該計画を策定したコンサルタントに監理委託を行っているので、その責任において地質調査及び設計変更を行っていく旨の説明がありました。 これに対して委員から、当局自体の工事に対する甘さを指摘せざるを得ず、今後管理監督になお一層慎重を期し、厳正な行政対応を強く望む意見が出されました。 また、このような事態が発生した要因には、同一の業者が一連の調査、計画策定を行ってきたこともあるので、今後は指名選考を含め、契約方法を再検討し、相互に牽制作用が働くような方途を講じていくべきであるとの強い要望意見が出され、採決の結果いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。 以上で報告を終わります。 〇議長(小林康作君) 以上で報告は終わりました。 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。 これより日程第3 議案第107号 昭和60年度甲府市一般会計補正予算(第3号)を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者 起立) ○議長(小林康作君) 起立多数であります。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、日程第4 議案第108号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小林康作君) 御異議なしと認めます。 よって本案は、委員長の報告のとおり可決されました。 以上をもって本臨時会に提出されました議案の審査を全部終了いたしましたので、会議を閉じ11月甲府市議会臨時会を閉会いたします。 午後6時05分 閉会 甲府市議会議長 小 林 康 作 〃 副議長 塩 野 褒 明 会議録署名議員 岡 伸 〃 清 水 節 子 〃 内 藤 幸 男 |