昭和61年9月甲府市議会定例会議事日程(6)

昭和61年10月1日(水)午後1時

報 告

第 1 甲議第  4号 議長不信任について

第 2 甲議第  5号 議長不信任について

第 3 甲議第  6号 議員のモラルを求める決議

第 4 甲議第  7号 甲府市議会解散に関する決議

  ―――――――――――――――――――――――――――――――――

第 5 議案第105号 議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に

関する条例等の一部を改正する条例制定について

第 6 議案第108号 市町の境界変更について

第 7 議案第109号 財産の取得について

第 8 議案第113号 市政功労表彰者の決定について

第 9 議案第114号 教育委員会委員の任命について

第10 議案第115号 公平委員会委員の選任について

第11 議案第116号 固定資産評価審査委員会委員の選任について

第12 諮問第  1号 人権擁護委員候補者の推薦について

第13 諮問第  2号 人権擁護委員候補者の推薦について

第14 議案第100号 昭和61年度甲府市一般会計補正予算(第3号)

中所管分

以上 総務委員長報告

―――――――――――――――――――――――――――――――――

第15 議案第101号 昭和61年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正

予算(第2号)

第16 議案第107号 甲府市在宅老人短期保護手数料条例制定について

第17 議案第110号 昭和61年度甲府市一般会計補正予算(第3号)

中所管分

以上 民生委員長報告

―――――――――――――――――――――――――――――――――

第18 議案第103号 昭和61年度甲府市土地区画整理事業用地先行取得

事業特別会計補正予算(第1号)

第19 議案第104号 昭和61年度甲府市中央卸売市場事業会計補正予算

(第1号)

第20 議案第106号 甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定につ

いて

第21 議案第110号 市道路線の認定について(千塚3丁目1号線)

第22 議案第111号 市道路線の認定について(下飯田4号線)

第23 議案第112号 市道路線の認定について(猪狩町中線)

第24 請願書について (請願第2号)

第25 議案第100号 昭和61年度甲府市一般会計補正予算(第3号)

中所管分

以上 建設経済委員長報告

――――――――――――――――――――――――――――――――――

第26 議案第102号 昭和61年度甲府市下水道事業特別会計補正予算

(第1号)

第27 議案第117号 昭和60年度甲府市各会計別決算の認定について

第28 甲議第  8号 特別委員会の補欠委員の選任について

第29 甲議第  9号 人事院勧告完全実施に関する意見提出について

第30 甲議第 10号 非課税貯蓄制度存読に関する意見提出について

 

(出 席 議 員)

森 沢 幸 夫君

武 川 和 好君

依 田 敏 夫君

飯 沼   忠君

剣 持 庸 雄君

岡 田   修君

村 山 二 永君

宮 島 雅 展君

内 藤 幸 男君

秋 山 雅 司君

福 島   勇君

塩 野 褒 明君

早 川 光 圀君

堀 内 征 冶君

内 藤 秀 治君

上 田 英 文君

小 林 康 作君

堀 内 光 雄君

斉 藤 憲 二君

川 名 正 剛君

牛 奥 公 貴君

清 水 節 子君

岡     伸君

野 村 義 信君

長 田 昭 哉君

千 野   哮君

中 込 孝 文君

鈴 木 豊 後君

渡 辺 静 男君

飯 島   勇君

原 田 正八郎君

堀 口 菊 雄君

中 西   久君

小 林   匡君

早 川 武 男君

三 井 五 郎君

小 沢 綱 雄君

 

 

 

                              37名

 

(欠 席 議 員)

小 沢 政 春君

 

 

 

                               1名

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長  入 倉 芳 幸君

総務 担当 主幹  河 西 正 克君

庶務 担当 主査  山 村   f君

調査 担当 主査  加 藤   喬君

議事 担当 主幹  都 筑   登君

議事 担当 主査  今 福 栄 一君

議事 担当 主査  高 橋 勝 巳君

記録 担当 主査  功 刀 敏 男君

庶務 担当 主任 保 坂 照 次君

 

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長  原   忠 三君

国体 事務 局長  鷹 野 四 郎君

助     役  新 藤 昭 良君

中央卸売市場長  井 上   真君

収  入  役  近 山 滋 郎君

市 立 病 院 長  伊古美 文 雄君

市 長 室 長  小 野 貞 良君

 〃 事務 局長  沢 田 良太郎君

企 画 部 長  中 島 省 三君

教 育 委 員 長  小 林 一 彦君

総 務 部 長  神宮寺 英 雄君

教  育  長  楠   恵 明君

市 民 部 長  石 井 司 郎君

教 育 次 長  生 山 正 仁君

社 会 部 長  土 橋   博君

水道事業管理者  丸 山   忍君

福 祉 部 長  高 野   肇君

水道局業務部長  山 下   久君

環 境 部 長  石 原 一 雄君

 〃 工務部長  加賀美   猛

経 済 部 長  窪 田   。君

選挙管理委員長  保 坂 昌 新君

建 設 部 長  小 松   要君

代表 監査 委員  倉 田 吾 郎君

都市 開発 部長  小 野 明 英君

農業委員会々長  荻 野 克 巳君

下 水 道 部 長  高 橋 信 靖君

固定資産評価員  斉 藤 孝 房君

技術 管理 室長  鈴 木 東一郎君

 

 

     午後3時51分 開議

 

○副議長(福島 勇君)

 これより会議を開きます。

 

 本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。

 

 会議に先立ち、三井議長、堀口菊雄君、両名から発言を求められておりますので発言を許します。

 

 最初に三井議長。

 

 議長 三井五郎君。

 

       (議長 三井五郎君 登壇)

 

○三井五郎君

 同僚議員各位におわびを申し上げる機会を与えていただきまして、大変ありがとうございます。

 

 このたび私の極めて軽率な行為によって、議会の名誉を傷つけ、かつ市民の皆さんに迷惑をおかけいたしましたことを心からおわび申し上げます。

 

 とともにその政治責任の重大さを痛感いたしております。この苦い経験から学び、みずからを厳しく律し、議会の名誉と市民の信頼を回復するために全力を尽くす覚悟でおります。

 

 今後とも同僚議員各位の厳しい御意見と御指導をいただきたいことをお願い申し上げまして、おわびのごあいさつといたします。

 

〇副議長(福島 勇君)

 次に掘口菊雄君。

 

 堀口菊雄君。

 

       (堀口菊雄君 登壇)

 

○堀口菊雄君

 このたびの私の行為につきまして市民並びに議員各位の皆様に大変御迷惑をおかけいたしまして、まことに申しわけありません。心から深く反省し、おわび申し上げます。

 

〇副議長(福島 勇君)

 次に報告事項を申し上げます。

 

 市長から追加議案の提出についての通知がありました。

 

 提出議案は議事日程記載の日程第27 議案第117号でありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、武川和好君外1名から議長不信任について が提出されました。

 

 右は、議事日程記載の日程第1でありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、早川武男君外7名から議長不信任について が提出されました。

 

 右は、議事日程記載の日程第2でありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、飯島 勇君外3名から議員のモラルを求める決議 が提出されました。

 

 右は、議事日程記載の日程第3でありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、内藤幸男君外2名から甲府市議会解散に関する決議 が提出されました。

 

 右は議事日程記載の日程第4でありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、9月30日付にて、私は甲府市制100周年記念事業促進に関する調査特別委員会委員を、一身上の都合により辞任いたしました。

 

 右の補欠委員の選任については、日程第28で行いますので御了承をお願いいたします。

 

 次に、秋山雅司君外9名から甲議第9号 人事院勧告完全実施に関する意見書提出について が提出されました。

 

 右は、議事日程記載の日程第29でありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、秋山雅司君外9名から甲議第10号 非課税貯蓄制度存続に関する意見書提出について が提出されました。

 

 右は、議事日程記載の日程第30でありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、小沢政春君は一身上の都合により、横内公平委員長は病気のためそれぞれ本日欠席する旨の届け出がありました。

 

 以上で報告を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1 甲議第4号及び日程第2 甲議第5号 議長不信任について を一括議題といたします。

 

 提案者から提案理由の説明を求めます。

 

 最初に武川和好君。

 

 武川和好君。

 

       (武川和好君 登壇)

 

○武川和好君

 議長不信任について提案理由の説明を申し上げます。

 

 9月市議会開会直後の25日、現職の甲府市議会議長が、議長選挙の行われた3月議会で、議長たらいまわしのために、6箇月先付けの辞職願を書いていたことが、マスコミによって暴露された。

 

 三井五郎議長は、これが報道された後の2日間、「私は関知しない」とウソをついていたが、26日に開かれた会派代表者会議において「先付辞職願」を書いていた事実を自ら認めた。

 

 「先付辞職願」を書いていたこと、三井氏が所属していた政友会による議長の私物化、および議会と市民にウソをついていたことなどは、市民不在であり、議会の権威を著しく傷つけ、冒とくするものであって断じて許すことはできない。

 

 3月議会の議長選挙で我党は、三井氏のこれまでの議会活動において、公正・清潔な議会の代表者としてふさわしくない人物であることを指摘し、その選出に反対した。

 

 「先付辞職願」の存在が明らかになったいま、三井五郎氏が議長の席にとどまることは、全くふさわしくないと考えるものである。

 

 よって甲府市議会の権威と、市民の議会への信頼を回復するため、三井議長はただちに辞任することを求めるものである。

 

 以上で提案理由の説明を終わります。

 

○副議長(副島 勇君)

 次に早川武男君。

 

 早川武男君。

 

       (早川武男君 登壇)

 

○早川武男君

 甲議第5号 議長不信任について 甲府市議会会議規則第14条の規定により提出をいたします。

 

 提出著は私、賛成者は私を含めて政友会会員8名であります。

 

 提案理由の御説明を申し上げます。

 

 議長不信任について

 

甲府市議会は議長三井五郎氏を信任しないものとする。

提出理由

 

 9月市議会開会直後の25日、現職の甲府市議会議長が、議長選挙の行われた3月議会で、6ヶ月先付けの辞職願を書いていたことが、マスコミによって暴露された。

 

 三井五郎議長は、これが報道された後の2日間、「私は関知しない」と言っていたが、26日に開かれた会派代表者会議において「先付辞職願」を書いていた事実を自ら認めた。

 

 したがって、我が政友会は三井議長を選出した責任において、甲府市議会の権成と、市民の信頼を回復する為、三井議長はただちに辞任することを要求するものである。

 

 先ほど共産党市議団から議長不信任秦が甲議第4号として提案理由の説明がされましたが、私ども政友会の提案の文章の中と考え方の相違もありますけれども、三井議長の責任問題については大筋で同一的な考えであることを、私ども申し添えておきます。

 

 また、私ども3月、三井議長を選任する時点におきましては、三井議長は政友会の一員であったわけであります。しかし、先ほど申し上げましたような経過の中で、また30日には社会党の代表、また公明党の代表が政友会の私のところに、控え室に参りまして、口頭において三井五郎議長の辞任を申し入れるので了承してもらいたいという、私にお2人でお見えになりまして、口頭で伝えられました経過等踏まえまして、私どもはこの提案に踏み切ったわけでありますので、よろしく御理解と御協力をお願いを申し上げまして、提案の説明にかえさせていただきます。

 

○副議長(福島 勇君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――内藤幸男君。

 

○内藤幸男君

 ただいま共産党さんと政友会さんから、議長不信任についてが提案をされましたが、特に政友会から提案されました不信任について、2点ほどお伺いをさせていただきます。

 

その第1点でございますが、先ほど開かれました議会運営委員会におきまして、政友会の原田正八郎議員が、「私はこの問題について私欲のために参画をしたのではありません。政友会の役員の1人として参画をしたものであります。」と、こう答弁をいたしております。この答弁の内容から見ますと、組織ぐるみの今回の事件といわざるを得ません。

この点についてそういうお考えがあるならば、そういう考え方だと、もしなければないで結構でございますが、いずれにしても、もし組織ぐるみでこの問題にかかわっていたとすれば、提案する資格さえないと、こういうふうに私は言わざるを得ません。この点についての御意見をお伺いいたします。

 

 第2は、私どもは政友会の堀口議員が三井議長に書かせた先付辞表を、みずからの手で、どなたに盗まれたものでもなく、みずからの手で外へ出したものでありまして、マスコミに暴露されたではなく、政友会が暴露されたと、こう理解をしておりますので、この印刷は間違いではないかなと、こういうふうに思いますが、間違いなのかどうなのか、この2点についてお伺いいたします。

 

〇副議長(福島 勇君)

 早川武男君。

 

〇早川武男君

 ただいまの御質問にお答えをいたします。

 

組織ぐるみというような言葉が使われましたが、すでに先日来の報道、またきのうの議運等で事実関係が明らかにされました。

これらも私どもは十分踏まえた中で、もし会派全体としての考え方が入っておれば、これは三井議長に対する不信任案は提出をできません。

私たちは、責任を持って三井議長に不信任の提案をいたしておるわけでありますので御理解をいただきたいと思います。

 

マスコミについての暴露問題でありますけれども、これにつきましては、やはり同じような報道が本人からも再三申し述べられておりますように、堀口議員がすでにこのコピーを出したこと。

また、これが天地神明に誓って報道陣に出したものではないというふうなことが、会派のすでにいろいろな角度から確認をされておりまして、いずれにいたしましてもそういうことはないという形の中から議長の不信任案が出たわけであります。

少なくとも甲府市議会の代表である議長のこの問題について、不信任案を責任を持って出したわけでありますので御理解をいただきたいと思います。

 

〇副議長(福島 勇君)

 内藤幸男君。

 

〇内藤幸男君

 わかりましたが、じゃ、1点だけ再度お伺いをいたします。

 

 先ほどの議会運営委員会において、原田議員の発言の内容を私が申し上げましたが、「役員としてこの問題に参画をした」という発言について、会長さんはどうお考えでしょうか、お伺いいたします。

 

〇副議長(福島 勇君)

 早川武男君。

 

〇早川武男君

先ほど、この議運における原田幹事長の発言を私も聞きましたが、その節議長に発言を求めて、原田議員が真相究明のため議長に発言を求めたけれども、それは受け入れられなかったようなことが、会派へ報告をされました。

この役員というのは、あるいは原田幹事長はわが会派の幹事長をされておりますが、内容についてはとにかく、いわゆる4者会談、4者会談が行われまして、もうすでに十分報道をされておりますので、その点でひとつ御理解をいただきたいと思います。

 

〇副議長(福島 勇君)

 ほかに質疑はありませんか。

 

 以上をもって質疑を終結いたします。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま話題となっております議長不信任については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、議長不信任について は委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより討論に入ります。

 

 討論はありませんか――討論なしと認めます。

 

 これより日程第1 甲議第4号 議長不信任について を起立により採決いたします。

 

 議長不信任について は、これに賛成の諸君の起立を求めます。

 

       (賛成者 起立)

 

○副議長(福島 勇君)

 起立少数であります。

 

 よって、甲議第4号については否決されました。

 

 ただいま甲議第4号が否決されましたので、甲議第5号についてはみなし否決として処理をいたします。

 

  (岡田 修君「議長、議事進行でお願いします」と呼ぶ) 

 

岡田 修君。

 

○岡田 修君

 ただいま少数否決ということでありますけれども、その少数の票数ですね、票数が何票であったのかをお伺いいたします。

 

 (早川武男君「そうだ、それはちゃんとできた方がいいな。重要な案件だから、幾人出席で――」と呼ぶ)

 

○副議長(福島 勇君)

 議長が少数と認めたということで御理解いただきたいと思います。

 

       (岡  伸君「了解」と呼ぶ)

 

 次に、日程第3号 甲議第6号 議員のモラルを求める決議 を議題といたします。

 

 飯島 勇君から提案理由の説明を求めます。

 

 飯島 勇君。

 

       (飯島 勇君 登壇)

 

○飯島 勇君

 甲議第6号 議員のモラルを求める決議について提案理由の説明を行います。

 

 連日新聞紙上をにぎわしている三井五郎議長の先付辞職願いについては、名誉と伝統ある甲府市議会の権成と議会への市民の信頼をいちじるしく失ついするものであり、誠に遺憾なことであります。議員は住民の意志の代弁者であり、常にその行動に責任をともなうものでなければなりません。

 

 これに関与した全ての議員は、市民に対し深く陳謝し、議員としての責任を明らかにすべきであります。私共はこのことを市議会全体の問題としてとらえ、当事者である議長及び議員には強く自からの反省をうながすと共にそのモラルを求めるものであります。

 

 併せて甲府市議会は、甲府市民に深くお詫びを申し上げ、公正・清潔な市政実現のため、誠心誠意努力することを誓約するものであります。

 

 以上で提案理由の説明を終わります。

 

 提出者は私、賛成者は堀内光雄、中西 久、内藤秀治であります。

 

〇副議長(副島 勇君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――武川和好君。

 

〇武川和好君

 たまたまこの決議の提案者が社会党の飯島議員さんでございますので、まずその点からお伺いをしておきたいと思うわけであります。

 

と申しますのは、先ほども早川議員さんからもお話もございました。またきょうの新聞にも大きく掲載をされておりますけれども、社会党は、公明党さんとともども、昨日議長に辞任の要求をしているわけであります。

昨日の議会運営委員会で、政新会の内藤議員さんから、社会党さんに対する質問がございました。それは社会党さんは、議長に辞任のきつい要求をしているようだと、現在不信任案が提出されているけれども、どのような態度を取るのでしょうかと、こういう問いに対して社会党の代表は、不信任案を上回るもっと厳しい問責決議案をもって臨むと、こう、公式の場で答弁をされたわけであります。

したがって、私は非常にそのことについては期待をしておったわけでありますけれども、この今回提案された決議案が、不信任案を上回るほど拘束力があり、また厳しいものであるか、そのようにお考えかどうかということを、まず1点お伺いをするわけであります。

 

 2つ目は、提案の内容を聞いておりまして、今回のこの事件は、言うなれば議会の極めて一部で行われた恥ずべき行為であるというふうに私どもは考えているわけでありますが、このことが何か議会全体が大きな悪いことをしたようなとらえ方をしておると、そういう点も今ひとつただしておきたいと思うわけであります。

 

さらに3つ目は、今回の事件で、まさに責任を取るべき議員は明確であります。にもかかわらずこれら責任を取るべき議員のその実行行為が全く迫られていない。

単なる反省とモラルを求めるに過ぎていません。この点についても再度御意見を拝聴したいと思うわけであります。

 

 以上です。

 

〇副議長(福島 勇君)

 飯島 勇君。

 

〇飯島 勇君

議会運営委員会の中で、わが党の鈴木議員が、当時のわが党の考え方を申し述べたわけでございます。しかし、わが党だけでこれらの問題を提出をしていくというようなことについては、これは多くの多数の賛成者がなければできないわけであります。

したがって、その問題についてはいろいろ協議をいたしまして、今回の提案になったところでございます。

 

 それからあと1つありましたよね、すいません議長、求められている問題――。

 

〇副議長(福島 勇君)

 議会全体の責任と表現されているようだけれども、責任理由については明らかであるはずであるという――。

 

飯島 勇君(続)

問題は、私はモラルの問題だと思うわけであります。やはり私たちは市民の選良でございます。したがって、その行動は市民から信頼をされる行動を取らなければならないと思います。

具体的な行動につきましては法律や条例を守って、そして政治道徳を厳守をして、良識の府にふさわしい行動を持つ。このことが市民から信頼をされる良識の府の一員だと、こういうように理解をしているわけであります。

したがって、今回の場合につきましては、やはり全体がお互いに自粛をしてやっていかなければならない、こういうように考えているわけでございますから、今回の提案になったところでございますので、御理解をいただきたいと思います。

 

 それから、すいませんもう一度何かありましたね。――以上です。

 

〇副議長(福島 勇君)

 武川和好君。

 

〇武川和好君

 討論ではございませんで、質問に正しくお答えをしていただきたいと思うわけであります。

 

 第1の質問の社会党さんが公の席で不信任案を上回る厳しい問責決議案を用意していると、にもかかわらず、こういうふうな決議案に変わったわけでありますが、その答弁は、多数派工作がなかなか難しいと、このようなお話でございますので、それではかなり後退をした、後退をした措置になってしまったと、こう理解をするわけですが、そのように理解をしていいかどうかお伺いしておきたいと思います。

 

さらにモラルを非常に強調されたわけでありますが、先ほど私が不信任案の中でも御説明申し上げましたように、25日、26日の2日間、公の場で議長は私ども議会と市民にうそを言っておったわけであります。

事実関係があるにもかかわらず「全く関知しない、関知しない」で、まる2日間過ごしたわけであります。これは議会と市民を冒瀆した行為です。

このことについてもただ単にモラルを求めるというにとどまっているわけであります。そういうふうに厳しく反省を求め、モラルを求めるというだけで終わりであるのかどうか、再度お尋ねをしておきたいと思います。

 

〇副議長(福島 勇君)

 飯島 勇君。

 

〇飯島 勇君

今回の事件が発生をしたのは、やはり私は議員としてのモラルを守られなかったところにこの問題が発生をしたと思うわけであります。

ですから、議員はモラルを守ってやることによって、事件の発生は未然に防止ができる、こういうことでございますから、この問題につきましてはまずモラルを守るということが一番大事だと、こういうように理解をしているわけであります。

 

それから問責決議案の問題でございますけれども、やはり私どもは、多数の大勢の皆さん方の御支持をいただく中で、議会ルールを守って正常化を図っていく。

これが一番私は今回の問題の処置として大事な問題である、というように理解をしているわけでございますから、今回私どもが提案をしているこの問題は、ただ単に問責決議をして、後は責任を持たんということよりも、このことが一番効果のある方法だと、こういうように理解をしているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。

 

〇副議長(福島 勇君)

 武川和好君。

 

〇武川和好君

 最後でございますので、簡単にお答えをしていただきたいと思います。

 

 それでは社会党さんは、なぜ議長に辞職勧告をしたのか。今回のこの決議が最も有効であるとするならば、なぜ昨日議長に辞職勧告をしたのか、明確にお答えをしていただきたい。

 

〇副議長(福島 勇君)

 飯島 勇君。

 

〇飯島 勇君

当時の情勢としては、やはり市民の信頼の付託にこたえるには、事件発生をしたらば、直ちにその問題に対応していくということが、私は一番ベターな処置だと理解をしているわけであります。

したがって、わが党と行動をともにしてきた公明党さんとそのことを対処をするという、そのことが一番必要だということで辞職勧告を行ったわけであります。

 

〇副議長(福島 勇君)

 ほかに質疑はありませんか――岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 お尋ねをいたします。

 

ただいま提案された決議案を読んで見ますと、その問題のとらえ方が次のようになっています。「私どもはこのことを市議会全体の問題としてとらえ」こういうふうになっています。

しかし、起こっている事件は、まさしく市議会全体で起こっているのではなくて、一部の与党会派の内部で起こったものであるというふうに思います。

そのようにまた市議会は認識をしてきたと思います。そしてこの表現によれば、まさにあなた自身、提案者自身もこの市議会全体の一員でありますから、その問題としてとらえられることになってしまい、みずからの自己撞着に陥っている。

こういう点が明らかだと、すなわちそういうように思うんですね。この点で認識はこれで正しくないんではないか、というふうに思いますので、この点1点最初にお伺いします。

 

次に、問責決議案これが出される。辞職願も集団行動として行われる。こういうふうに私たちは認識をしてまいりました。提案者自身は、そういったことを認めてまいりました。

したがって、先ほどの不信任案に起立されなかったという点については、矛盾があることを指摘しながら、多数派工作をするとは言いながらも、問責決議案は賛成の議員が1人でもあれば、これは議会に提出するものであって、みずからの主張を貫くことはできるわけであります。これが民主主義のルールだと思います。

そうでなければ、まさしく議会制民主主義は発展しないというふうに思っております。私どももそういう立場で正確な不信任案を提出してまいりましたが、社会党がその正義を貫くであれば、問責決議案を独自でもあるいは私たちもその協議に加わって、そして共同提案をするなり、そういうことができたはずであります。

できないわけはありません。なぜそのできることをやらなかったのか、この点について第2にお伺いをいたします。

 

第3は、市民に深くおわびを申し上げて、そして議会全体が反省しようと、こういうふうな内容に最後にはなっています。議会全体が反省するといっても、私どもには反省する理由がありません。

したがって、最初の質問と同じでありますけれども、どうして議会全体が市民におわびをしなければならないのか、追及している私たちがなぜおわびをしなければならないのか、そのことについて3つ目にお伺いいたします。

 

 以上です。

 

○副議長(福島 勇君)

 飯島 勇君。

 

○飯島 勇君

問責決議案の問題でございますけれども、議事運営委員会の中では、問責決議案を出すことを検討をしているという、こういうように申し述べたわけであります。

したがって、この問題につきましては、先ほどお答えを申し上げておりますので、重複するからこれで割愛をさせていただきます。

 

それから全体の責任問題だということで言われているわけでございますけれども、私は、この問題が発生をして、深夜議会にまで及び、多くの市民から鋭い批判がされているわけであります。

このことはやはり、議員がみずから問題の解決を図るために努力をすれば、深夜議会なども行わなくて済んだではないか、というように理解をしているわけであります。

ですから、やはり議員が良識の府としてその行動を起こすことが一番必要だと、こういうように受けとめます。

 

 以上であります。

 

○副議長(福島 勇君)

 岡田 修君。

 

○岡田 修君

答えになっていないと思うんですね。まさに市議会全体の問題ではなくて一部に起こっている問題だと、そういうふうに私は認識し、市議会もそういうふうに認識してきた。

しかし、それが市議会全体の問題であるという根拠が示されなかったという点で、私には答えになっていないというふうに思います。

 

 それはそれでいいといたしまして、次に先ほど武川議員の質問に対して、これは社会党が当初考えて議会運営委員会で言ってきた問責決議案よりも後退している中身ではないか、という質問に対して、後退していると考えているのかいないのか、この点を簡単にお伺いしたいと思います。

 

それから次に、これに参画した、先付辞職顧問題に参画した4人の議員全体を同列に置いているというふうに思っています、この内容を見ますと。

しかし、これは先付辞職願を書いて、その協力のもとに議長に就任した人と、それは悪いこととは知りながらも議長の誕生に協力した人々とでは、おのずからその責任の度合が違っていると思います。これが客観的な判断だと思います。

この決議案によれば、それらの責任の度合については、何ら言及されておりませんけれども、またその人数も、またその氏名も全体が明らかにされていません。

したがいまして、その弱点があるわけですけれども、議長に就任した人の責任と、それからそれに協力した人の責任、これが明確に区別されていない。一緒くたになっているという問題については、どのように認識をしているか、そこをお伺いしたいと思います。

 

○副議長(福島 勇君)

 飯島 勇君。

 

○飯島 勇君

私は、懲罰動議を提出しているわけではございません。御案内のように議員のモラルを確立をして、市民に信頼をされる市議会を運営をしていくということを言っているわけであります。

ですから、この問題等につきましては、これらの問題が全体が本当に守っていくという、こういうことができ得るであれば、先ほど言われました4人とか6人とかあるいは関係の人たちが加わったとかという、こういうような問題はおのずからなくなっていくわけでございますので、このモラルの問題は、私どもが計画をした問責決議案の当初考えた問題よりは、さらに効果のある問題だと、これが一番ベターな問題であるというように理解をしているわけでございますから、そのように御理解をしていただきたいと思います。

 

○副議長(福島 勇君)

 岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 それでは最後に私自身がこの議案に賛成し、あるいはその他のすべての議員がこの議案に賛成すれば、すべてこれは市民に誠心誠意努力することを誓約し、そして深くおわびを申し上げることになる。私はどのような反省をしたらよいのか、そのことをお伺いいたします。

 

〇副議長(福島 勇君)

 飯島 勇君。

 

〇飯島 勇君

 これは議員全体の問題でございます。個々の問題ではございません。ですから、議会運営上の問題になるわけでございますので、議員全体がそのものを守っていけば、市民から信頼をされる議会になると、こういうことでございます。

 

〇副議長(福島 勇君)

 ほかに質疑はありませんか。

 

 以上をもって質疑を終結いたします。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま議題となっております議員のモラルを求める決議 は、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

よって議員のモラルを求める決議は、省略することに決しました。

 

これより討論に入ります。

 

 討論はありませんか――岡田 修君。

 

       (岡田 修君 登壇)

 

○岡田 修君

 私は、今回の三井五郎現職甲府市議会議長が、6ヵ月先付の辞職願を書いていたという、甲府市議会史上前代未聞の事件に関し、ただいま提案された議員のモラルを求める決議案について反対の立場から討論を行います。

 

 私がこの決議案に反対する第1の理由は、この決議案によれば、甲府市議会の現職議長が所属していた市議会の一部与党会派の内部で起こった問題、すなわち議長のたらい回しという、市民不在の議長私物化という恥ずべき行為を、市議会全体の問題としてとらえ、強く反省するとなっておりまして、この事件に全く関係のないわれわれ議員、この事件を市民と正義の立場に立って追及しようとしている議員、議会の権威を確立しようとしているわれわれに対しても、その責任があるとするようになっておりまして、問題のとらえ方を根本的に見過っている点であります。

 

決議案に反対する第2の理由は、この決議案によればマスコミによってこれに関与したすべての議員が、市民に対して深く陳謝し、みずから議員としての責任を明らかにすべきである。

マスコミによって実名が挙げられた議員についてです。その人々がみずから議員としての責任を明らかにすべきであるとなっておりまして、関与した議員が一体だれになっているのか、その人数すら一切明らかになっておりません。

本会議という公式な場所で市民に対しての謝罪すら求めない、もっぱら本人たちの自覚と責任に任せられてしまうという、全く観念的な処理となるものであります。

これでは市民に責任を負った市議会の機関としての任務を到底果たし得ないと考えるからであります。私は、少なくとも先付辞職願の存在によってこれだけ議会に対する市民の信頼を傷つけ、市政と議会を混乱に陥れた議長外3名の責任は単なる自覚の程度で済まされるものではないと思います。

 

この決議案に反対する第3の理由は、私は先付辞職願を書いて、議長のいすを獲得した者と、悪いことではあるが、その議長の誕生に協力した者とでは、おのずからその責任の度合に軽重があると判断するからであります。

この決議案では、議長とその協力者とを全く同列に置くことになり、議長たらい回しを承知の上で先付辞職願を書いた、議長の市民不在と議会をペテンにかけた犯罪的ともいえる重大な役割を見落としているのであって、まさに木を見て森を見ない近視眼的なお茶を濁す程度の解決になってしまうのであります。これではかえって甲府市議会の議員のモラルの確立に有害でさえあると思うのであります。

 

 以上3点にわたってこの決議案に対する私の反対理由を申し上げました。私は市民の多数の付託を受けた代表として、神聖なる甲府市議会の一員と名誉ある甲府市議会の伝統を守るために、厳しくこの事件を糾弾するとともに、まさに公正、清潔な市政実現のため誠心誠意努力することを誓い、この決議案に反対するものであります。

 

以上。

 

〇副議長(福島 勇君)

 これより本案を起立により採決いたします。

 

 議員のモラルを求める決議について は、これに賛成の諸君の起立を求めます。

 

       (賛成者 起立)

 

○副議長(福島 勇君)

 起立多数であります。

 

 よって、議員のモラルを求める決議について は、可決されました。

 

       (岡田 修君「議長、議事進行」と呼ぶ)

 

 岡田 修君。

 

○岡田 修君

 ただいまの賛成に起立した議員の数をお知らせいただきたいと思います。

 

○副議長(福島 勇君)

 私が多数と認めたものでございます。

 

 岡田 修君。

 

○岡田 修君

 多数と認めるからには、その根拠があるはずであります。したがって、その根拠をお伺いいたします。

 

 わかっていなくて勝手に議長の判断で事が進められているとは考えていないからであります。

 

○副議長(福島 勇君)

 これは、議長が多数と認めたということでございます。

 

 岡田 修君。

 

○岡田 修君

 それはちょっと私の発言に対して無責任だと思います。私は議長を困らせようと思ってこんなことを言っているわけではありません。決してそんなふうなことで僕は言っているわけではありません。自分は前に向いて座っておりまして、勘定することはできませんし、そして議会がそんないいかげんなことで進んでいるとは思っていませんから、何ら差し支えない、問題として、そしてそんなに手数のかかる問題ではない問題として、簡単にこれは解明できる問題でありますので、それで僕は重要な案件でありますので、これは数をきちっと報告していただきたい、こういうことで質問しておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 

○副議長(福島 勇君)

 会議規則第122条の定めに従いまして、私が多数と認めました。

 

       (「了解、よし」と呼ぶ者あり)

 

次に、日程第4 甲議第7号 甲府市議会解散に関する決議 についてを議題といたします。

 

 提出者の説明を求めます。

 

 内藤幸男君。

 

       (内藤幸男君 登壇)

 

○内藤幸男君

 甲府市議会解散決議 を御提案申し上げます。

 

提出者は私、賛成者剣持庸雄、森沢幸夫でございます。

 

政友会の内紛から端を発した三井議長の先付辞表事件について論議をしてきたところでございますが、政友会に全くその反省する姿勢がなく解決されようとしております。

また、先ほど議長不信任案も否決をされました。このような状態で解決をされようとしております。私はこれこそ市民不在の政治であり、この際地方公共団体の議会の解散に関する特例法により、甲府市議会を解散して、市民に信を問う必要があるので、この決議案を提出をいたします。

 

もちろんこの決議案を提案した私どもは、地方公共団体の議会の解散に関する特例法を十分承知をしております。私は議会の中ででた出来事については、徹底的にその真相を究明する責任がございますから、今まで論議を重ねてきたところでございます。

しかし、25日から本日まで1週間にわたって論議されたことは議会内部の問題であります。もしこれが甲府市の将来、市民の幸せのために論議がされたであるならば、1週間であろうと、2週間であろうと論議をすべきだと思います。

しかし、この1週間論議された内容は、全く市民の幸福にはかかわりのない問題がここで論議をされたわけでありますから、私は大変難しい議案ではあろうと思いますが、ぜひ皆さん方の御協賛を心からお願いを申し上げまして、提案にかえさせていただきます。

 

○副議長(福島 勇君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま議題となっております甲府市議会解散に関する決議については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲府市議会解散に関する決議 については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより討論に入ります。

 

 討論はありませんか――討論なしと認めます。

 

 この際念のため申し上げます。

 

 本案は、地方公共団体の議会の解散に関する特例法第2条第2項の規定に基づき、議員数の4分の3以上の出席を必要とし、その5分の4以上の同意を要する案件であります。

 

 現在の出席人員は35名でありますので、法定の出席数に達しております。

 

 なお、出席人員の5分の4は、28名であります。

 

 これより本案を起立により採決いたします。

 

 甲府市議会解散に関する決議 については、これに賛成の諸君の起立を求めます。

 

       (賛成者 起立)

 

○副議長(福島 勇君)

 起立者3名であります。

 

 28名以上の同意が得られませんので、本案は否決されました。

 

次に、(上田英文君「早くやれ」と呼ぶ)日程第5から日程第14まで10案を一括議題といたします。

 

10案に関し総務委員長の報告を求めます。

 

総務委員長 秋山雅司君。

 

       (総務委員長 秋山雅司君 登壇)

 

○総務委員長(秋山雅司君)

 御報告申し上げます。

 

 去る9月26日の本会議において当委員会に付託されました案件について27日・29日の2日間にわたり委員会を開き、現地視察も実施するなかで慎重に審査した経過と結果を御報告いたします。

 

 まず議案第105号 議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例等の一部を改正する条例制定について、議案第108号 市町の境界変更について、議案第109号 財産の取得について、及び議案第113号 市政功労表彰者の決定についての4案は、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、議案第108号に関し委員から今後行政区域の変更にあたっては、特に民有地については等積交換をすべきであると強く要望する意見が出されました。

 

 次に議案第114号 教育委員会委員の任命について、議案第115号公平委員会委員の選任について、及び議案第116号 固定資産評価審査委員会委員の選任についての3案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり同意するものと決しました。

 

 次に諮問第1号及び諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦については、全員異議なく当局諮問のとおり決定するものと決しました。

 

最後に議案第100号 昭和61年度甲府市一般会計補正予算(第3号)中当委員会所管分については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

〇副議長(福島 勇君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 これより日程第5 議案第105号から日程第8 議案第113号まで4案を一括採決いたします。

 

 4案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 4案は委員長の報告のとおり可決することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、4案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第9 議案第114号から日程第11 議案第116号まで3案を一括採決いたします。

 

 3案に対する委員長の報告は同意であります。

 

 3案は委員長の報告のとおり同意することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、3案は委員長の報告のとおり同意することに決しました。

 

次に、日程第12 諮問第1号及び日程第13諮問第2号の2案を一括採決いたします。

 

 2案に対する委員長の報告は、諮問のとおり決定であります。

 

 2案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、2案は委員長の報告のとおり決しました。

 

 次に日程第15から日程第17まで3案を一括議題といたします。

 3案に関し民生委員長の報告を求めます。

 

 民生委員長

 

 村山二永君。

 

       (民生委員長 村山二永君 登壇)

 

○民生委員長(村山二永君)

 報告をいたします。

 

 去る9月26日の本会議において当委員会に付託されました案件について29日委員会を開き、慎重に審査した結果について御報告いたします。

 

 議案第107号 甲府市在宅老人短期保護手数料条例制定について

 

 議案第101号 昭和61年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)

 

 議案第100号 昭和61年度甲府市一般会計補正予算(第3号)中当委員会所管分の3案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

○副議長(福島 勇君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 これより日程第15 議案第101号及び日程第16 議案第107号の2案を一括採決いたします。

 

 2案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 2案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、2案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第18から日程第25まで8案を一括議題といたします。

 

 8案に関し建設経済委員長の報告を求めます。

 

 建設経済委員長 依田敏夫君。

 

     (建設経済委員長 依田敏夫君 登壇)

 

○建設経済委員長(依田敏夫君)

 御報告いたします。

 

 去る9月26日の本会議において当委員会に付託されました案件について27日・29日の両日委員会を開き、現地調査も実施するなかで慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。

 

 まず議案第103号 昭和61年度甲府市土地区画整理事業用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)

 

 議案第104号 昭和61年度甲府市中央卸売市場事業会計補正予算(第1号)

 

 議案第106号 甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定について、及び議案第110号から議案第112号市道路線の認定の6案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に議案第100号 昭和61年度甲府市一般会計補正予算(第3号)中当委員会所管分については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、委員から都市計画街路・上河原町寿町線、朝気立体交差開通に伴い、その周辺道路の整備を進めるよう要望する意見が出されました。

 

 最後に、請願第2号 甲府市昭和町神屋土地区画整理事業に対する助成については、その施行地区面積のうち本市分が、市土地区画整理事業助成条例の規定する3ヘクタール以下であり、当該条例にそぐわず不採択とするものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

○副議長(福島 勇君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか―――岡田 修君。

 

○岡田 修君

 請願第2号 甲府市昭和町神屋土地区画整理事業に対する助成についての請願について、建設経済委員長にお尋ねをいたします。

 

 第1は、委員会審議の結果は、この請願については願意妥当と認めず不採択であります。委員長は、この結論に逢するまで何回委員会審議を行いましたか。またその際、請願人あるいはその紹介議員から事情を聞いておりますか。

 

 第2は、委員会ではこの区画整理事業について、図面上による調査あるいは現地調査を行っておりましたか。

 

 第3は、委員会審査の過程で、委員の中から当局が区画整理事業助成条例の改正をするまでの間、この請願を継続審議にしておいてはどうか、という意見がなかったかどうかお伺いします。

 

 第4、この請願には、地元の国母地区の議員が4名紹介議員になっておりますが、4人とも建設経済委員ではありません。しかし、委員会審議の中で、ある会派の委員は、その会派に所属する紹介議員の人が、請願は不採択になっても仕方がないといっていることを聞いておりますが、これを引き合いに出して不採択になっていったということを聞いております。それは本当でしょうか。まず以上4点について委員長の答弁を求めます。

 

○副議長(福島 勇君)

 建設経済委員長 依田敏夫君。

 

〇建設経済委員長(依田敏夫君)

 お答えいたします。

 

 まず第1点の委員会を何回開いたかという御質問でございますが、61年3月議会から3度だと記憶をいたしております。

 

 それから請願人あるいはその紹介議員から事情を聞いていますか、ということですが、ございません。

 

 2点目は、委員会ではこの区画整理事業について図面上による調査かまたは現地調査を行っていますか、ということですが、今委員会では行っておりません。

 

 3点目につきましては、ありませんでした。

 

 4点目につきましては、紹介議員または請願人等につきましては、委員会に出席していただいて御意見を聞いたわけではございませんので、公式の場ではございませんので、取り上げてこの審議をしたことはございません。

 

〇副議長(副島 勇君)

 岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 それでは第2弾の質問を行います。

 

この民間による区画整理についての市の助成の請願を見ますと、現在の土地の面積では、市の助成集例にあわないということははっきりと指摘をされた上で、事業に対する応分の助成をしていただけますよう、ということで請願をしております。

もし、この請願書の中に文言として「助成条例を改正した上で応分の助成をしていただけますよう請願する」となっていた場合、「助成条例を改正し」と、8文字を加えた場合、それは採択してもよいというような雰囲気があったかどうか、それをお尋ねいたします。

 

それから地方自治法の逐条解説によれば、不採択――このことについて請願については審査の基準はないといっています。そして審査の基準はないという上に立って、委員会が独自の判断によって決定すべきものとされています。

そこで何が採択の基準かといえば、願意が妥当であって、かつ実現可能と判断されるものであり、不採択は、その反対であって、実現性の乏しいもの及び当該地方公共団体の権限に属さないものであって、これらは取り上げても措置が困難だからだと指摘をされているところであります。

したがいまして、この不採択ということになりますと、これらがみんな理解された上で不採択になっていると思うんですけれども、最初の問題と同じでこういう市の実現性に乏しいものか、あるいは願意が適当でない、妥当でないというふうになっていったのか、そこのところをお伺いいたしたいと思います。

 

〇副議長(福島 勇君)

 建設経済委員長 依田敏夫君。

 

〇建設経済委員長(依田敏夫君)

1点目につきましてはありません。

 

 2点目につきましては、全委員が願意は妥当でないということを認めまして、不採択といたしました。

 

〇副議長(福島 勇君)

 ほかに質疑はありませんか。

 

 以上をもって質疑を終結いたします。

 

 これより討論に入ります。

 

 討論はありませんか――岡田 修君。

 

       (岡田 修君 登壇)

 

○岡田 修君

 この議案について、私は国母地区に居住する地元の議員として、また紹介議員の1人としてこの委員会の決定に反対をしたいと思います。

 

なぜならば、この事業は民間主導の商業地域の区画整理――現在の農地を区画整理して良好な市街地を形成する、地域住民共同の努力をしている問題だからであります。

現在甲府市が行っている区画整理、行政主導の区画整理はなかなか住民の反対にあって進まない、という状況の中で、甲府市の新総合計画に合致する内容の人口増あるいは市街化地域の市街化、こういう問題について妥当な事業であると考えているからであります。

 

ただ、甲府市の助成条例では、3ヘクタール以上ということになっており、甲府市分が1.35ヘクタールで、全体が6.72ヘクタールあるこの事業には、今のところ助成ができない、というふうに判断をされているこの当局の態度も正しいと考えております。

しかし、この住民の要求は、今後の甲府市の発展にとって非常に有益な事業であり、なおかつ時代の進展に合致するものであると判断される以上、市議会は当面この請願を採択して、当局がそれに従って助成条例を見直し、助成ができるようにするという、そういう議会の役割を果たすのが正しいあり方だと思っているからであります。

今行われているこの委員長の報告では、現在の助成条例に照らして適合しないということでありまして、そのことは当局も私たちも十分承知している上で、私はこの問題を考えているのでありまして、助成条例を改正し、一刻も早く助成を行っていく、こういうことを考えるからであります。

 

 以上で、私は市議会と当局がやるべく任務、これをしっかりと区別して市政を進めていくという立場から、この問題についての委員会の結論に反対をするものであります。

 

 以上であります。

 

〇副議長(福島 勇君)

 ほかに討論はありませんか。

 

 これをもって討論を終結いたします。

 

 これより日程第18 議案第103号から日程第23 議案第112号まで6案を一括採決いたします。

 

 6案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 6案は委員長の報告のとおり可決することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、6案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

       (岡田 修君「議事進行」と呼ぶ)

 

 岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 今よく聞き取れなかったんですけれど、6案の中には、今私が反対したものは入っておりましたか。

 

〇副議長(福島 勇君)

 入っておりません。

 

     (岡田 修君「あっ、それならいいです」と呼ぶ)

 

 次に、日程第24 請願書について起立により採決いたします。

 

 本案に対する委員長の報告は不採択であります。

 

 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

       (賛成者 起立)

 

〇副議長(福島 勇君)

 起立多数であります。

 

 よって、本件は委員長の報告のとおり決しました。

 

 次に、日程第14、日程第17、日程第25 議案第100号 昭和61年度甲府市一般会計補正予算(第3号)を採決いたします。

 

 本案に対する総務、民生、建設経済、各常任委員長の報告は可決であります。

 

 本案は、総務、民生、建設経済、各常任委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、本案は総務、民生、建設経済、各常任委員長の報告のとおり可決されました。

 

次に、日程第26を議題といたします。

 

本案に関し水道委員長の報告を求めます。

 

 水道委員長 長田昭哉君。

 

       (水道委員長 長田昭哉君 登壇)

 

○水道委員長(長田昭哉君)

 御報告申し上げます。

 

 去る26日の本会議において当委員会に付託されました案件について29日委員会を開き、審査した結果について御報告いたします。

 

議案第102号 昭和61年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第1号)については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、委員から公共下水道供用開始地区における水洗化を促進するため、水洗便所改造資金の増額とその償還期間の延長を要望する意見がありました。

 

 以上で報告を終わります。

 

〇副議長(福島 勇君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 これより日程第26 議案第102号について採決いたします。

 

本案に対する委員長の報告は可決であります。

 

本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、総務、民生、建設経済、水道の各常任委員長から、目下委員会において審査中の事件及び所管事項の調査につき、会議規則第87条の規定により、別紙申出書のとおり開会中の継続審査及び調査の申し出がありました。

 

 お諮りいたします。

 

 各常任委員長から申し出のとおり、開会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、各常任委員長から申し出のとおり開会中の継続審査及び調査に付することに決しました。

 

 次に、先ほど教育委員会委員、公平委員会委員、固定資産評価審査委員会委員にそれぞれ同意を得られました諸君から、ごあいさつしたい旨の申し出がありますので、この際順次発言を許します。

 

 最初に教育委員会委員 橘田勘歳君。

 

       (橘田勘歳君 登壇)

 

○橘田勘歳君

 ただいま御紹介にあずかりました橘田勘歳でございます。

 

 このたび皆様方の同意によりまして教育委員会委員にさせていただくことになりました。非常に光栄に思っております。

 

 浅学非才な私でございますけれども、皆さんの御期待に沿うべく誠心誠意努力するつもりでございます。どうか今後ともよろしく御指導、御鞭撻のほどを心からお祈りいたしましてごあいさつといたします。(拍手)

 

○副議長(福島 勇君)

 次に公平委員会委員 保坂 敏君。

 

       (保坂 敏君 登壇)(拍手)

 

○保坂 敏君

 ただいま議長様から御紹介をいただきました、甲府市荒川1丁日の保坂 敏でございます。

 

 このたびは伝統ある大甲府市の公平委員に御推せんを賜り、ただいまは本会議の議決を賜りました。まことに光栄に存ずる次第でございます。

 

 ごらんのようにまことに力量のない、まさに浅学非才でございますけれども、皆さんの大甲府市の発展のために、執行部の市長様以下の御支援と並びに議員各位の御協力を賜りまして、重責を全うさせていただきとう存じます。

 

 今後ともよろしく御鞭撻のほどをお願い申し上げまして、ごあいさつにかえさせていただきます。

 

 大変ありがとうございました。(拍手)

 

○副議長(福島 勇君)

 次に固定資産評価審査委員会委員 小野吉利君。

 

       (小野吉利君 登壇)(拍手)

 

○小野吉利君

 ただいま御同意をいただきました小野吉利でございます。

 

 このたび固定資産評価審査委員を再任いただきまして、まことにありがとうございました。

 

 私も3年間国定資産に対しまして勉強させていただいてまいったわけでございますが、まことに浅学非才の者でございます。

 

職務の進行に対しましては一層今後努力してまいる所存でございますので、どうか皆様方の御支援、御指導のほどを切にお願い申し上げまして、はなはだ簡単でございますが、一言ごあいさつにかえさせていただきます。

 

 ありがとうございました。(拍手)

 

○副議長(福島 勇君)

 次に、日程第27 議案第117号を議題といたします。

 

 市長から提案理由の説明を求めます。

 

 市長 原 忠三君。

 

       (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 本日追加提案いたしました案件につきまして御説明申し上げます。

 

 本日追加提案いたしました案件につきまして御説明申し上げます。

 

 議案第117号「昭和60年度甲府市各会計特別決算の認定について」は、昭和60年度の一般会計並びに国民健康保険事業、下水道事業、交通災害共済事業、住宅新築資金等貸付事業、老人保健事業及び土地区画整理事業用地先行取得事業の各特別会計に係る決算を行いましたので、地方自治法第233条第3項の規定により、監査委員の意見書を付して議会の認定を求めるものであります。

 

御審議のうえ、御協賛を賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。

 

〇副議長(福島 勇君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま議題となっております。日程第27 議案第117号については、すでに設置されております決算審査特別委員会に付託の上、審査を終了するまで閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、本案はさように決しました。

 

 次に日程第28 甲議第8号 特別委員会の補欠委員の選任について を議題といたします。

 

 本件は、甲府市制100周年記念事業促進に関する調査特別委員会委員の辞任により、1名の欠員が生じたので、これが補欠委員の選任を行うものであります。

 

 お諮りいたします。

 

 甲府市制100周年記念事業促進に関する調査特別委員会の補欠委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により

 

   塩 野 褒 明 君

を指名したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、ただいま指名いたしました塩野褒明君を甲府市制100周年記念事業促進に関する調査特別委員会の補欠委員に選任することに決しました。

 

 次に、日程第29 甲議第9号 人事院勧告完全実施に関する意見書提出について を議題といたします。

 

 秋山雅司君から提案理由の説明を求めます。

 

 秋山雅司君。

 

       (秋山雅司君 登壇)

 

○秋山雅司君

 案文を朗読し、提案にかえさせていただきます。

 

 なお、提出者は私、賛成者は総務委員全員であります。

 

    人事院勧告完全実施に関する意見書(案)

 

 人事院は去る8月12日、国家公務員の給与改定について平均2.31%引き上げるよう政府と国会に勧告いたしました。

 

 人事院勧告は公務員労働者の労働基本権制約の代償措置として位置づけられており、完全実施するのが当然であり、内外ともにこれは認められています。

 

 しかしここ数年、国家の財政事情を理由として公務員賃金を凍結、抑制をしています。これは人事院制度の根幹に触れる重要な問題であり、早急に是正すべきです。

 

 また、公務員労働者はもとより、その家族、年金、恩給受給者等を含め国民生活、経済に多大な影響を与えることは必至であり、円満な労使関係、公務員の士気高揚をも損なうことになります。

 

 よって甲府市議会は政府に対し、人事院勧告制度を尊重して速やかに完全実施を行う態度表明と、その具体的措置を講ずるよう強く要望するものであります。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。

 

昭和61年10月1日

 

                   甲 府 市 議 会

 

あて先は内閣総理大臣、自治大臣、大蔵大臣。

 

以上でありますが、条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に一任をいたします。

 

○副議長(福島 勇君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第9号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

よって、甲議第9号については提案のとおり可決されました。

 

ただいま甲議第9号が可決されましたので、請願第8号についてはみなし採択として処理をいたします。

 

次に、日程第30 甲議第10号 非課税貯蓄制度存続に関する意見書提出についてを議題といたします。

 

 秋山雅司君から提案理由の説明を求めます。

 

 秋山雅司君。

 

       (秋山雅司君 登壇)

 

○秋山雅司君

 案文を朗読し、提案にかえさせていただきます。

 

 なお、提出者は私、賛成者は総務委員全員であります。

 

   非課税貯蓄制度存続に関する意見書(案)

 

現在、政府税制調査会においては、税制の抜本的改革を行う観点から非課税貯蓄制度の見直しが検討されています。

 

しかしながら、非課税貯蓄制度は、国民の日常生活に深く定着しており、国民の零細な貯蓄を保護し、わが国の貯蓄奨励に大きく貫献するとともに、国民の経済生活の安定に大きな役割を果たしてきています。

 

 今後、人口の高齢化が急速に進展し長寿社会を迎える中、現今の厳しい財政下では公的年金に多くを期待出来ない状況にあり、老後生活の安定のため自動助力による資産形成を促進することが重要な課題とされており、貯蓄の重要性はますます大きくなってきます。

 

 また、欧米諸国に比べ立ち遅れている住宅、道路、公園、下水道などの整備が急務になっている折、貯蓄はその充実の源泉として今後とも有効に活用していかなければならない状況にあります。

 

 このように非課税貯蓄制度がこれまで果たしてきた役割、更に今後果たすべき役割は大きなものがあり同制度は存続させていかなければならないと考えます。

 

 よって甲府市議会は政府に対し非課税貯蓄制度存続を強く要望するものであります。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。

 

 昭和61年10月1日

 

                   甲 府 市 議 会

 

 あて先は内閣総理大臣、大蔵大臣。

 

以上でありますが、条項、字句、その他整理を要するものについて、その整理を議長に一任いたします。

 

〇副議長(福島 勇君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第10号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

よって、甲議第10号については提案のとおり可決されました。

 

 ただいま甲議第10号が可決されましたので、請願第10号についてはみなし採択として処理をいたします。

 

 ただいま可決されました意見書について、条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に一任することに御異議ありませんか。

 

       (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(福島 勇君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、さように決しました。

 

 以上をもって本定例会に提案されました議案及び請願などの審査を全部終了いたしましたので、会議を閉じ、9月甲府市議会定例会を閉会いたします。

 

          午後5時31分 閉会

 

甲府市議会議長  三 井 五 郎

  〃 副議長  福 島   勇

会議録署名議員  早 川 武 男

  〃      牛 奥 公 貴

  〃      森 沢 幸 夫