昭和61年11月甲府市議会臨時会議事日程(1)

    昭和61年11月4日(火)午後1時   

 

報  告

第 1 会議録署名議員指名について

第 2 会期決定について

第 3 議案第118号 請負契約の締結について(甲府市し尿処理施設建設工

事)

 

(出 席 議 員)

森 沢 幸 夫君

武 川 和 好君

依 田 敏 夫君

飯 沼   忠君

剣 持 庸 雄君

岡 田   修君

村 山 二 永君

宮 島 雅 展君

内 藤 幸 男君

秋 山 雅 司君

福 島   勇君

塩 野 褒 明君

早 川 光 圀君

堀 内 征 治君

内 藤 秀 治君

上 田 英 文君

小 林 康 作君

堀 内 光 雄君

斉 藤 憲 二君

川 名 正 剛君

牛 奥 公 貴君

清 水 節 子君

岡     伸君

野 村 義 信君

長 田 昭 哉君

千 野   哮君

中 込 孝 文君

鈴 木 豊 後君

渡 辺 静 男君

小 沢 政 春君

飯 島   勇君

原 田 正八郎君

堀 口 菊 雄君

中 西   久君

小 林   匡君

早 川 武 男君

三 井 五 郎君

小 沢 綱 雄君

 

 

38名

 

(欠 席 議 員)

                          な し

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長  入 倉 芳 幸君

総務 担当 主幹  河 西 正 克君

庶務 担当 主査  山 村   f君

調査 担当 主査  加 藤   喬君

議事 担当 主幹  都 筑   登君

議事 担当 主査  今 福 栄 一君

議事 担当 主査  高 橋 勝 巳君

記録 担当 主査  功 刀 敏 男君

庶務 担当 主任  保 坂 照 次君

 

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長  原   忠 三君

国体 事務 局長  鷹 野 四 郎君

助     役  新 藤 昭 良君

中央卸売市場長  井 上   真君

収  入  役  近 山 滋 郎君

市 立 病 院 長  伊古美 文 雄君

市 長 室 長  小 野 貞 良君

 〃 事務 局長  沢 田 良太郎君

総 務 部 長  神宮寺 英 雄君

教 育 委 員 長  小 林 一 彦君

市 民 部 長  石 井 司 郎君

教  育  長  楠   恵 明君

社 会 部 長  土 橋   博君

教 育 次 長  生 山 正 仁君

福 祉 部 長  高 野   肇君

水道事業管理者  丸 山   忍君

環 境 部 長  石 原 一 雄君

水道局業務部長  山 下   久君

経 済 部 長  窪 田   。君

 〃 工務部長  加賀美   猛君

建 設 部 長  小 松   要君

選挙管理委員長  保 坂 昌 新君

都市 開発 部長  小 野 明 英君

代表 監査 委員  倉 田 吾 郎君

下 水 道 部 長  高 橋 信 靖君

公 平 委 員 長  飯 田 祥 雄君

技術 管理 室長  鈴 木 東一郎君

固定資産評価員  斉 藤 孝 房君

 

     午後1時04分 開会

 

○議長(三井五郎君)

 ただいまから昭和61年11月甲府市議会臨時会を開会いたします。

 

     午後1時05分 開議

 

○議長(三井五郎君)

 これより本日の会議を開きます。

 

 報告事項を申し上げます。

 

 本臨時会に提出する議案につき、市長から通知がありました。

 

 提出議案は、議事日程記載のとおりでありますから、朗読を省略いたします。

 

 次に、中島企画部長及び荻野農業委員会々長は公務出張のため、本日欠席する旨の届け出がありました。

 

 以上で報告を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 

 会議録署名議員には会議規則第167条の規定により、

 

   原 田 正八郎 君

   飯 島   勇 君

   堀 内 光 雄 君

を指名いたします。

 

 次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。

 

 お諮りいたします。

 

 今臨時会の会期は、11月4日及び5日の2日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(三井五郎君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって今臨時会の会期は、2日間とすることに決しました。

 

 次に、日程第3 議案第118号を議題といたします。

 

 本案に関し市長から提案理由の説明を求めます。

 

 市長 原 忠三君。

 

      (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 本日の市議会臨時会に提案をいたしました案件につきまして御説明申し上げます。

 

議案第118号「請負契約の締結について」は、甲府市し尿処理施設建設工事施工のため、指名競争入札を行ったので、その落札者と請負契約を締結するにつきましては、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。

 

 御審議の上、御協賛を賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。

 

○議長(三井五郎君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑の通告がありますので、発言を許します――武川和好君。

 

 武川和好君。

 

○武川和好君

 自席から質問をさせていただきます。

 

 4点ほどお伺いをしておきたいと思うわけであります。

 

 まず第1は、本処理施設の方式についてであります。

 

 今回御提案をされております処理施設は、低希釈2段活性汚泥処理方式といわれるものであります。言うなれば、今までの施設と部分的には大きく改良されているはずでありますが、そういう方式であるというふうに認識をしているわけであります。

 

 この方式でいきますと、当然水がたくさん必要であるわけだと、また広い敷地も当然必要となってくると、こういう施設でありますと、美観等については、それほど問題にしないという傾向があります。厚生省は構造指定外として高負荷方式というこの施設の方式を認めているわけであります。

言うなれば、近代的、科学的な方式であるはずであります。これも全国でも幾つかの都市ですでに実験済みのはずであります。この方式でいきますと水は少量で済むと、またこの美観的には極めて良好であると。

この両者を対比しますと、建設費等については、相当の開きがあると私どもの調査ではそういうようなデータが実は出ているわけであります。もちろんこの方式の採用については、当局では大いに議論をしたところであろうと思われるわけであります。

聞き及ぶところによりますと、議会では担当の民生の常任委員会等では、このことに関してはそれほど突っ込んだ議論はされてないというふうに聞いているわけであります。

どうして低希釈2段活性汚泥処理方式を採用したのか、明快な御答弁をお願いをしたいと思うわけであります。

 

 次に、今回発注をされようとしている処理施設の容量の問題でございます。

 

 100キロリッターの容量ということで、御提案をされているわけであります。西下条の処理施設――昭和40年に最初一基設置をされたわけでありますが、これが80キロリットルと、その後し尿の増加に伴って昭和45年に再び80キロリットルの施設を建設をしたわけであります。したがって、最高処理能力は現在160キロリットルと、こう言われているわけであります。

しかし、下水道の進捗が当時はそれほどでもございませんでしたから、この施設ではオーバーをしてしまうというふうな時期も一時はあったわけでありますが、その後の下水道の進捗によっておおむね今日まで順調な処理がされたかと思われるわけであります。

これから下水道の施設もだんだんふえていくわけであります。現在のところ市街化区域言うなれば認可区域の面積割でいきますと、44%の進捗率だと、こういわれているわけであります。したがって、この容量を決定する際にも、この下水道の進捗状況、もちろん市街化調整区域は人口がふえるはずはそうありません。

農家の二、三男の宅地が出る程度でありますから、この伸びは極めて微々たるものであると思われるわけでありますが、むしろ下水道の進捗が大きく伸びるであろうということを算定をして、私は今回100キロリットルの容量を決定をされたと思うわけでありますが、その点についてどのような論議がされ、100キロリットルに決まったのか、ということをお聞きをしておきたいと思うわけであります。

 

次に、この建設にあたりまして基本設計の指名入札が実は行われているわけであります。4月22日に6社の指名業者が本市に趣きまして入札行為を行おうとしたけれども、突然、突然ですね、中止となった。入札行為が中止となった。

本市の条例に基づきますと、第16条に『市長は、必要があると認めるときは、入札の日時を延長し、若しくは入札の中止又は取消しをすることができる』と、こうあります。

しかし、第2項に『前項の場合には直ちにその旨を公示するものとする』こうあるわけです。いずれにしても22日に6社の指名業者が甲府市に赴いて入札をするという段階で日時が延期になった。少なくとも本市はこの入札行為を行う場合には、1週間前に指名をしているはずであります。

しかし、22日突然入札が延期をされ、3日後の25日に全く同一業者で入札が行われたと、そして最終的には日建技術コンサルタントが落札をしたと、こうされているわけでありますが、この基本設計の入札に延期をしなければならない理由、当然正当な理由があってしかるべきだと思うわけであります。この正当な理由を1つお聞かせをしていただきたい。

 

 4つ目は、きょうも西下条の処理場付近の地域の皆さん方が対策委員長、副委員長を中心に議会へ赴いて、いろいろと申し出をしたようであります。

というのは、西下条の処理施設が小曲町地内に移転するに際して、当局と取り交わしたいろいろな事柄がある。果たして実現できるのかどうか極めて不確定要素が多いと、したがって、もっと何といいますか、明確な契約とか覚書とか、ものにしたいというものであろうと思うわけです。

ですから、市長にお伺いしたいことは、もちろんこういう迷惑施設でありますから地元の皆さん方からいろいろ条件的なことが出るのは当然だろうと思うんです。

それはやはり市の財政能力も考慮しながら、できるだけのことはしてやるべきだと、そういうことが決着がついていない段階できょうこのことを提案された、というふうにしか私は理解ができないわけであります。この点はどのようにお考えになっているか、以上4点についてお伺いしておきます。

 

○議長(三井五郎君)

 市長 原 忠三君。

 

     (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 武川議員の質問にお答えいたします。

 

 処理方式についてのお尋ねでございますけれども、低希釈2段活性汚泥法の処理方式は、厚生省のし尿処理施設構造指針内におけるところの処理方式で完成をされたプラントシステムでございます。全国的にもシェア率70%という高い実績で、今日の主流を占める処理方式となっております。操作性にもすぐれておりますので、この処理方式を採用をいたしました。

 

 2番目の容量の問題でございますが、これは将来の問題もありますけれども、1番問題になりますのは現在の最大のその処理しなければならない、この能力というものを持っていなければならない。したがって、100キロということでこれを算定をいたしたわけでございます。御理解をいただきたいと思います。

 

 地元との協議の問題でございますが、御理解をいただきまして今後それらの協議等につきましては、話し合いをしていくと、こういうことになっておりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 他の問題等につきましては担当の部長からお答えいたします。

 

〇総務部長(神宮寺英雄君)

 基本設計委託の折の入札延期した理由についてでありますが、御承知のとおり設計委託というものは競争入札になじまない面があるわけでございまして、設計費が工事費に比して少額でございますが、これに誘因されます工事費が大きく価格を超えて過熱化する傾向にあります。また設計委託は工事または製造の請負に入りませんので、最低制限価格が設けられない等の点があることは御承知のとおりだと思います。

 

 4月22日に予定いたしました入札当日、一部の地元及び業界紙等よりの怪文書といいますか、情報がありまして談合をしているのではないか。あるいは特定の圧力によって選考されたものではないか、というふうな指摘がございまして、私どもとしても見過ごしができませんので、これらの問題につきまして調査等の緩衝の日を置くために、御指摘がありましたような契約規則第16条によって入札を延期いたしました。

 

 調査した結果談合とかあるいは特定の圧力、そういうふうな御指摘は事実無根でありましたので責任を待って25日に適正な執行をしたと確信しております。

 

 以上でございます。

 

〇環境部長(石原一雄君)

 市長からも答弁ございましたが、日量100キロリッターの容量でございますが、ここ5年間の経過を見ましても56年からでございますが、103.7キロ、57年が102.4キロ、58年からは平均的に100キロ割っておりますが、日によっては100キロ相当の投入もございますので、一応最大限ということで100キロリッターを算定いたしました。

 

 以上でございます。

 

〇議長(三井五郎君)

 武川和好君。

 

〇武川和好君

 細かいことは委員会でまたお尋ねをしたいと思うわけでありますが、今、総務部長の答弁の中でちょっと気になることがありますので、再度お伺いしておきますけれども、この基本設計の段階で怪文書あるいは地元から云々という話があって延期をし、調査をした結果何もないということで同じメンバーでやったと、こう言われましたね。

そうなりますと、今回の20億になんなんとするこの工事の入札に関しては、入札の数日前に議会も驚くほどの怪文書が飛び交わったわけです。なぜ今回はこの設計と同じような調査するというふうな配慮は今回は及ばなかったのか。これはこちらは先ほど言われましたように極めて少額なんです、少額。

20億というのは業者にとってはよだれの出るような金額なんですよ。ね、この怪文書はわれわれも驚いた怪文書なんですよ。知ってるはずなんですよ、総務部長。なぜこのときには調査するという余裕を持たないのか、これはおかしいじゃないか、どうです、それだけ聞いておきます。

 

〇総務部長(神宮寺英雄君)

 このし尿処理場の入札にあたりましては、御承知かもしれませんが、13日に現説を行いまして、それから24日に入札ということでございまして、今御指摘のありましたのは、たしか私20日だと記憶していますが、20日の午後でしたか、私もそのある文書を読みました。その後もありまして私は当日20日の午後2時だと思いましたが、契約の方から指名した業者に対しまして厳重な注意を促しました。

 

 24日時間がございますので、なお23日には再度助役の方でそれらの業者を呼びつけまして厳重に注意をいたしまして、その事実関係の有無について厳重に調ベました。いずれもこの業者は否定を強くいたしました。そういう事実はないと、そういうことでございますので24日に入札したと、こういうことでございます。

 

○議長(三井五郎君)

次は早川武男君。

 

 早川武男君。

 

〇早川武男君

 実は私ども政友会では質問の実は予定はなかったわけですけれども、先ほど開きました総会で、地元の、先ほどちょっと武川議員も言われましたが、地元の陳情に立ち会った私どもクラブの川名民生の副委員長が報告ありまして、地元との陳情で議長室で立ち会って話を聞いたところが、これは請負契約締結の前の問題として処理されなければならぬ問題があるということで、発言をされたわけですが、きょうの川名副委員長の立ち会った地元との話し合いで、地元ではこの建設には同意してないと、こういう発言があった。

これはなお間違ってはいけませんので確認をいたしましたところが、川名委員は、全部手帳に記録をしてまいりましたので、承諾をしていないということだそうですが、なお先ほどミニ工業団地の問題とセットで行われるべき問題とかなんとかというようなことがありましたけれども、このことについては、また委員会の方で細かくうちのクラブでも聞いてまいる予定ですけれども、それと私ども今まで環境部で聞いておったのは、地元の同意がなければ厚生省の補助金の申請に支障を来すということで、何か努力をされておったようですが、それが地元では同意をしてないということが1点と、なお、これは一部の人の発言であったようですが、もしこのまま議会で認めるならばバリケード張っても反対する、という発言があったということですけれども、これは私ども提案をされまして2日間で審議をしてまいるわけですが、そういう形の中でもしこれが議決されたということになりますと、私どもは議員としての重大な責任を負っていかなければならぬわけですけれども、当局でもいろいろ努力をされてきょうまで来てまいりますから、そのようなことはないと思いますけれども、一応私どもは前会の常任委員会においては私のクラブから正副委員長を実は出してあって、いろいろこの問題については精力的にいろいろ地元とも話し合ったというようなことも聞いておるわけでありますけれども、その辺についてひとつ経過を御説明をいただきたいと思います。

 

○議長(三井五郎君)

 市長 原 忠三君。

 

     (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 早川議員の御質問にお答えいたします。

 

 基本的な条項につきましては、調印をいただいて同意をいただいておりますので、御理解をいただきたいと思います。

 

〇議長(三井五郎君)

 早川武男君。

 

〇早川武男君

 本会議における市長の基本的な同意をいただいているということでありますので、そのことはそれを了承いたしまして、あとはまた委員会の方で御審議をいただくということで終わります。

 

〇議長(三井五郎君)

 ほかに質疑はありませんか。

 

 これをもって質疑を終結いたします。

 

 ただいま議題となっております日程第3 議案第118号については民生委員会に付託いたします。

 

 明日の本会議は午後1時開会いたします。

 

 本日はこれをもって散会いたします。

 

     午後1時27分 散会