昭和61年11月甲府市議会臨時会議事日程(2)

    昭和61年11月5日(水)午後1時   

 

報  告

第 1 議案第118号 請負契約の締結について(甲府市し尿処理施設建設工

事)

 

 

(出 席 議 員)

森 沢 幸 夫君

武 川 和 好君

依 田 敏 夫君

飯 沼   忠君

剣 持 庸 雄君

岡 田   修君

村 山 二 永君

宮 島 雅 展君

内 藤 幸 男君

秋 山 雅 司君

福 島   勇君

塩 野 褒 明君

早 川 光 圀君

堀 内 征 治君

内 藤 秀 治君

上 田 英 文君

小 林 康 作君

堀 内 光 雄君

斉 藤 憲 二君

川 名 正 剛君

牛 奥 公 貴君

清 水 節 子君

岡     伸君

野 村 義 信君

長 田 昭 哉君

千 野   哮君

中 込 孝 文君

鈴 木 豊 後君

渡 辺 静 男君

小 沢 政 春君

原 田 正八郎君

堀 口 菊 雄君

中 西   久君

小 林   匡君

早 川 武 男君

三 井 五 郎君

小 沢 綱 雄君

 

 

 

37名

 

(欠 席 議 員)

飯 島   勇君

 

 

 

                           1名

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長  入 倉 芳 幸君

総務 担当 主幹  河 西 正 克君

庶務 担当 主査  山 村   f君

調査 担当 主査  加 藤   喬君

議事 担当 主幹  都 筑   登君

議事 担当 主査  今 福 栄 一君

議事 担当 主査  高 橋 勝 巳君

記録 担当 主査  功 刀 敏 男君

庶務 担当 主任  保 坂 照 次君

 

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長  原   忠 三君

国体 事務 局長  鷹 野 四 郎君

助     役  新 藤 昭 良君

中央卸売市場長  井 上   真君

収  入  役  近 山 滋 郎君

市 立 病 院 長  伊古美 文 雄君

市 長 室 長  小 野 貞 良君

 〃 事務 局長  沢 田 良太郎君

総 務 部 長  神宮寺 英 雄君

教 育 委 員 長  小 林 一 彦君

市 民 部 長  石 井 司 郎君

教  育  長  楠   恵 明君

社 会 部 長  土 橋   博君

教 育 次 長  生 山 正 仁君

福 祉 部 長  高 野   肇君

水道事業管理者  丸 山   忍君

環 境 部 長  石 原 一 雄君

水道局業務部長  山 下   久君

経 済 部 長  窪 田   。君

 〃 工務部長  加賀美   猛君

建 設 部 長  小 松   要君

選挙管理委員長  保 坂 昌 新君

都市 開発 部長  小 野 明 英君

代表 監査 委員  倉 田 吾 郎君

下 水 道 部 長  高 橋 信 靖君

公 平 委 員 長  飯 田 祥 雄君

技術 管理 室長  鈴 木 東一郎君

農業委員会々長  荻 野 克 巳君

 

固定資産評価員  斉 藤 孝 房君

 

 

 

     午後4時37分 開議

 

○議長(三井五郎君)

 これより本日の会議を開きます。

 

 報告事項を申し上げます。

 

 中島企画部長は公務出張のため、本日欠席する旨の届け出がありました。

 

 以上で報告を終わります。

 

 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1 議案第118号を議題といたします。

 

 本案に関し民生委員長の報告を求めます。

 

 民生委員長 村山二永君。

 

       (民生委員長 村山二永君 登壇)

 

○民生委員長(村山二永君)

 御報告を申し上げます。

 

 11月4日の本会議において、当委員会に付託されました案件について、4日・5日の2日間にわたり委員会を開き、慎重に審査した経過と結果を報告いたします。

 

 議案第118号 請負契約の締結について(甲府市し尿処理施設建設工事)については、冒頭、今回の契約締結に伴う民生委員長あてに送付された文書について、上田英文議員の出席を求め説明を受けました。

 

 次に議題に入り、まず当局から新し尿処理施設の処理方式決定にあたっては、

 

1 過去の実績。

1 高負荷方式は厚生省の構造指針外の施設で発展途上である。

1 高負荷方式は競争入札になじまない。

1 日程的な問題。

があり、低希釈2段活性汚泥法による処理方法を決定した旨の説明がありました。

 

 次に、業者選定にあたっては

 

1 低希釈2段活性汚泥法による施工経験があること。

1 1日100キロリットル以上の処理能力を有する施設の建設経験があること。

1 過去3年間に3件以上の施工実績があること。

を条件として選定した旨の説明がなされ、これに対し委員から、新施設を昭和62年1月に工事着工できるようあらゆる角度から技術的問題も含め解決を図る中で、地元との話し合いを誠意をもって行うこと。また、工事施工にあたってはジョイント的方式による地元業者の活用を積極的に図ること。

 

 さらに、し尿処理場は、地元においては迷惑施設として大変関心が寄せられている。したがって、建設に対する結論を急ぐ余り基礎調査等が十分されないまま、本事業が進行していることは、結果として市民に必要以上の負担を強いることになる。

将来に悔いを残す施設となるので、なお、十分研究・検討する必要があるとの理由から本案に反対する旨の意見もあり、採決の結果、賛成多数をもって当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

〇議長(三井五郎君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――内藤幸男君。

 

〇内藤幸男君

 民生の委員長さんに若干お伺いをいたしますが、先ほどの委員会の中に、わが会派の森沢議員からまとめの段階で調査が十二分でない。また自分自身も理解ができない。

したがって、民生の委員会で先進地の視察をしたいと、こういう意見を申し上げましたところ、委員長は、後ほどまとめてこのことを委員の皆さんにお諮りをいたしますと、こういうふうにお答えをいただいておりましたが、たしか、このことをお諮りならなかった、こういうことでありますが、いかがでしょうか。

お諮りをして委員会の視察をしないと、こういうことに決定になったのか、その点をお伺いいたします。

 

〇議長(三井五郎君)

 民生委員長 村山二永君。

 

〇民生委員長(村山二永君)

 お答えをいたします。

 

 そのような意見が各委員から質問の段階で意見等がございましたので、委員長としては別に意見を出す機会をおつくりを申し上げるということで、質疑終了後各委員の意見を改めて聴しましたところ、意見がございませんでしたので、その扱いについては委員会に諮ることはありませんでした。

 

 以上です。

 

〇議長(三井五郎君)

 内藤幸男君。

 

〇内藤幸男君

 本来委員長がお諮りをするときには、先ほど森沢委員からこのような御意見が出ましたと、したがって、本委員会ではいかがいたしましょうかと、こういうお計らいをしていただくことが親切ではないだろうかなと、こういうふうに思いますがいかがでしょうか。

 

〇議長(三井五郎君)

 民生委員長 村山二永君。

 

○民生委員長(村山二永君)

 森沢委員の発言の経過は、当局原案に対する質疑の過程で出されたものでございますので、委員長としては改めて意見を申し出る機会をつくりますと申し上げましたので、その段階なかったものですから、今申し上げたとおりの扱いをしたということでございます。これはほかの委員さんからも質疑の段階でいろいろ意見が出ましたけれども、それはまた改めて意見の段階で集約をさせていただいた経過がありますので、御了承願いたいと、このように思います。

 

○議長(三井五郎君)

 内藤幸男君。

 

○内藤幸男君

 私どももそこに傍聴をしておりましたが、当局に対する質問の過程の中ではなくて、質問が終了した時点でこのような意見を申し上げたものでありまして、本来ならば、まとめをするときにもし、委員の中から漏れがあるならば、それを委員長も十二分に承知をしているはずでありますから、このことをお諮りをしていただきたかった、こういうふうに思います。

このことについてお答えをいただきたいと思います。

 

○議長(三井五郎君)

 民生委員長 村山二永君。

 

〇民生委員長(村山二永君)

 委員長という立場では質疑の終結を行って、さらに意見をある委員は意見を提出をしていただきたい。さらにまた討論を許しましたけれども、いずれも正式には再度森沢委員からもそういう意見が出ませんでしたので、取り上げなかったという経過がございます。

それについてもし委員長としての不手際があるとするならばおわびを申し上げますけれども、以上の考え方で議事運営をしたことについて、御了承を願いたいと、このように思うわけでございます。

 

 なお、採決の段階におきましても当初は反対意思が表明されませんでしたので、一括私どもは採決を求めましたけれども、中途反対だという意思がございましたから、起立を求めるの方法に採決方法を瞬時変えざるを得なかったという経過もあり、非常にその辺については、委員長として配慮が足りなかった点があったかもしれませんけれども、ぜひひとつその辺を御了承を願っていただきたいと、誠意を尽くしてそういう方法を取ったことだけは御理解を願いたいと、こう思います。

 

 以上です。

 

○議長(三井五郎君)

ほかに質疑はありませんか――武川和好君。

 

○武川和好君

 一つだけ確認といいますか、しておきたいわけでありますが、午後の委員会の冒頭に、私は行政通信社を告訴することについて委員長を通じまして申し入れをしたわけでありますが、全員の賛成を得られず委員会としての意思は決まりませんでした。

しかし委員長の計らいで、委員長みずからが個人的立場から上田議員それから当局は指名5社に対して告訴するように、委員長から申し入れをしていただけると、こういうふうな発言を聞いておったわけですけれども、その申し入れを委員長していただいたのか、またいただいたとするならばどういうふうな御返事がいただけたのか、ひとつお漏らしをしていただきたい、こう思うわけであります。

 

○議長(三井五郎君)

 民生委員長 村山二永君。

 

○民生委員長(村山二永君)

 武川議員さんからの御質問でございますけれども、そのような提起がされまして委員長として常任委員会として意見を集約することはなじまないと、こういう立場から共産党武川議員からそういう申し入れがあったことを本人それぞれに、私の個人的立場でお伝えを申し上げますと、こういうことで会議は意見の集約が終わっております。

 

ただ、まだ私のこの委員長報告が正式に可決をされておりませんので、きょう今の段階ではそれぞれにまだ個人的立場でもそのようなお話は伝えてございませんので、御了承願いたいと思います。

 

○議長(三井五郎君)

 ほかに質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 これより討論に入ります。

 

 討論の通告がありますので発言を許します――内藤幸男君。

 

 内藤幸男君。

 

     (内藤幸男君 登壇)

 

○内藤幸男君

 議案第118号 請負契約の締結について反対をいたします。

 

 本案件は、18億9,300万円を投入する大事業であります。にもかかわらず民生常任委員会の論議の中で明らかになったように、調査が不十分であります。その第1点は、当局自身の先進地の視察の先を的確に把握していないだけでなく、克明な調査資料の要求をしましたが、提出されませんでした。

 

 第2点は、建設委員会は、その目的を達成したとして6月6日以降開いておりません。先進地の状況を比較しても19億に近い工事をする姿勢ではありません。特に建設委員会の委員長である助役が、どこも先進地の視察をしていないと聞いております。このような姿勢でこのことに当たるということは、大変残念でなりません。

 

 第3点は、本市の財政及び後年度負担等を考慮したときに、より効率的なより性能の高いものを導入すべきであるのに、その姿勢がありません。これは機種選定に当たり低希釈2段活性汚泥法と高負荷処理法の対比、研究、検討が不足していることからも明らかであります。

 

 大根1本、葱1本を購入するにもできるだけ安く、できるだけ鮮度の高いものを求める市民の姿勢と比較して、当局の姿勢は市民と比較して何もない姿勢でありますから、これに強く反省を求め、当局も議会も日時をかけてもっともっと研究、検討をすべきであります。

 

 したがって、議案第118号に反対するものであります。

 

 以上であります。

 

〇議長(三井五郎君)

 ほかに討論はありませんか。

 

 これをもって討論を終結いたします。

 

 これより日程第1 議案第118号を起立により採決いたします。

 

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者 起立)

 

○議長(三井五郎君)

 起立多数であります。

 

 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 以上をもって本臨時会に提出されました議案の審査を終了いたしましたので、会議を閉じ、11月甲府市議会臨時会を閉会いたします。

 

     午後4時54分 閉会

    ―――――――――――――――――――――――

甲府市議会議長  三 井 五 郎

 〃  副議長  福 島   勇

会議録署名議員  原 田 正八郎

 〃       飯 島   勇

 〃       堀 内 光 雄