昭和63年8月甲府市議会臨時会議事日程

         昭和63年8月30日(火)午後1時

報  告

 

第1 会議録署名議員の指名について

第2 会期決定について

第3 議案第93号  昭和63年度甲府市一般会計補正予算(第4号)

第4 議案第94号  財産の取得について

 

(出席議員)

細 田   清君

石 原 貞 夫君

大 村 幾久夫君

森 沢 幸 夫君

斉 藤 憲 二君

岡     伸君

秋 山 雅 司君

剣 持 庸 雄君

中 込 孝 文君

鈴 木 豊 後君

堀 内 征 治君

加 藤   裕君

飯 島   勇君

堀 内 光 雄君

小 林 康 作君

武 川 和 好君

皆 川   巖君

小 野 雄 造君

宮 川 章 司君

川 名 正 剛君

牛 奥 公 貴君

清 水 節 子君

依 田 敏 夫君

村 山 二 永君

宮 島 雅 展君

千 野   哮君

堀 口 菊 雄君

福 島   勇君

内 藤 幸 男君

原 田 正八郎君

上 田 英 文君

中 西   久君

早 川 武 男君

三 井 五 郎君

内 藤 秀 治君

小 沢 綱 雄君

36名

 

(欠席議員)

な し

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長 河 西 正 克君

総務 担当 主幹 田 中   武君

庶務 担当 主査 今 福 栄 一君

庶務 担当 主査 中 山 正 仁君

調査 担当 主査 末 木 瑞 夫君

議事 担当 主査 天 野 忠 幸君

議事 担当 主査 斉 藤   勝君

議事 担当 主査 高 橋 勝 己君

議事 担当 主査 加 藤   喬君

記録 担当 主査 飯 寄 明 仁君

庶務 担当 主任 保 坂 照 次君

 

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長 原   忠 三君

用 地 室 長 若 林   健君

助     役 小 林 一 彦君

工業団地建設室長 末 木 隆 義君

収  入  役 神宮寺 英 雄君

百周年記念事業室長 雨 宮 和 美君

市 長 室 長 高 室 乙 彦君

市立甲府病院長 伊古美 文 雄君

技術 管理 室長 簗 田 陽 介君

〃  事務 局長 三 浦 恒 則君

企 画 部 長 澤 田 良太郎君

教 育 委 員 長 橘 田 勘 歳君

総 務 部 長 窪 田   。君

教  育  長 楠   恵 明君

市 民 部 長 飯 尾   和君

教 育 次 長 櫻 林 幸 春君

税 務 部 長 小 池 文 男君

水道事業管理者 石 井 司 郎君

福 祉 部 長 小 林 正 司君

水道局経営計画室長 鈴 木   勗君

環 境 部 長 鷹 野 四 郎君

〃 工務部長 岡 田   淳君

経 済 部 長 小 野 貞 良君

選挙管理委員長 保 坂 昌 新君

建 設 部 長 小 松   要君

代表 監査 委員 入 倉 芳 幸君

都市 開発 部長 小 野 明 英君

農業委員会々長 樋 口 一 六君

下 水 道 部 長 風 間 嘉 吉君

 

中央卸売市場長 平 嶋   泰君

 

 

 

午後1時01分 開会

 

○議長(福島 勇君)

ただいまから昭和63年8月甲府市議会臨時会を開会いたします。

 

    午後1時02分 開議

 

○議長(福島 勇君)

これより本日の会議を開きます。

 

報告事項を申し上げます。

 

本臨時会に提出する議案につき、市長から通知がありました。

 

提出議案は、議事日程記載のとおりでありますから、朗読を省略いたします。

 

次に、市長から議会に報告すべき事項であります報第11号 専決処分について が提出をされました。

 

右は、お手元に配付してありますので御了承願います。

 

 次に山岡水道局業務部長は一身上の都合により、本日欠席する旨の届け出がありました。

 

以上で報告を終わります。

 

これより日程に入ります。

 

日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 

会議録署名議員には会議規則第167条の規定により、

千 野   哮 君

石 原 貞 夫 君

小 林 康 作 君

を指名いたします。

 

次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。

 

 お諮りいたします。

 

今臨時会の会期は、8月31日1日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(福島 勇君)

御異議なしと認めます。

 

よって今臨時会の会期は、1日間とすることに決しました。

 

 次に、日程第3 議案第93号及び日程第4 議案第94号を一括議題といたします。

 

 2案に関し市長から提案理由の説明を求めます。

 

 市長 原 忠三君。

 

      (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

本日の市議会臨時会に提案いたしました案件につきまして御説明申し上げます。

 

議案第93号「昭和63年度甲府市一般会計補正予算(第4号)」につきましては、歳出において第6款農林水産業費は、林道整備特別事業費を追加するための補正でありまして、これに見合う財源として、歳入において第12款寄附金を追加するための補正であります。

 

継続費の補正は、林道整備特別事業費の総額及び昭和63年度の年割額を追加するための補正であります。

 

次に議案第94号「財産の取得については」は、甲府南部工業団地(大津地区)造成工場用地(1号画地及び2号画地)として土地を所有するにつきましては、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得、また処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものであります。

 

以上が、本日提案いたしました案件の大要であります。

 

 御審議の上、御協賛を賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。

 

○議長(福島 勇君)

以上で説明は終わりました。

 

これより2案に対する質疑に入ります。

 

質疑の通告がありますので発言を許します。

 

武川和好君。

 

○武川和好君

議案第94号に関連をいたしまして、少しくお伺いをいたしておきたいと思うわけであります。

 

南部工業団地の用地の取得の議案でありますけれども、この議案が可決されますと、当局は入居企業の公募を始めるはずであります。したがって、公募要項が既につくられていると思いますけれども、それをお示しをしていただきたいと思うわけであります。

 

我が党は、先般市長に「南部工業団地(大津地区)への入居企業公募に当たって」という文書をもって申し入れをいたしたところでございます。それは、外部企業の受け入れについて、いわゆる選考基準をきちっと設けるべきだと。もちろんこれは要項に定められるものであると考えるわけであります。

 

第1は、悪い労働条件を持ち込まず、地元の雇用をふやすこと。

 

2つ目は、軍事利用せず、平和産業、無公害産業であること。

 

3つ目は、地元の産業発展にプラスになること。

 

4つ目は、市の財政に過重な負担を負わせないこと。

 

 5つ目は、進出企業の閉鎖また撤退に当たっては、住民、自治体と事前協議すること。

 

特に私どもがかねてから御指摘を申し上げておりますように、この大津地区への入居企業、NECがうわさされているわけであります。我が党の調査によりますと、日本電気府中事業所では、機上無線機や地対空誘導弾、ナイキの誘導部の製造など、先端技術を利用した軍需生産が進められているわけであります。

 

こうしたものの生産工場を、非核平和都市宣言をしています本市に受け入れることは、好ましいことではないと考えるわけであります。この点について、市長の見解を求めるものであります。

 

〇議長(福島 勇君) 

市長 原 忠三君。

 

      (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君) 

武川議員の御質問にお答えいたします。

 

 公募等についてのお尋ねでございますが、大津地区につきましては、用地の総面積26万1,874平方メートルに対しまして、公共用地面積は6万7,045.08平方メートルでございまして、工業用地といたしましては19万4,828.92平方メートル、これを分譲をいたす予定でございます。今回は第1期分として、そのうちの15万3,000平方メートルを9月3日から9月の16日まで公募をいたしたいと考えております。

 

また過日共産党地区委員会からお申し出のありました外部企業にかかわる御懸念につきましては、そのようなことがないよう対処をしてまいりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

他の質問につきましては、それぞれ担当の部長からお答えをいたします。

 

〇工業団地建設室長(末木隆義君) 

武川議員の入居企業の公募要領について、御説明をいたしたいと思います。

 

9月に制定いたします南部工業団地造成工場の敷地公募要領に基づいて公募を行います。この要領は分譲対象業種、分譲申し込みの資格等14項目を定めておるわけでございます。議会において御承認がされたならば、早速懇談会を開いていただいて、公募要領の説明をしていきたいとこういうふうに思いますので、ひとつ御理解をお願いします。

 

〇議長(福島 勇君)

武川和好君。

 

○武川和好君

 私の、本市の平和都市宣言になじまない日本電気府中事業所から甲府日電に、この業務が分離をされてくるようになるはずであります。そうしますと、この点について市長の答弁がございませんでしたけれども、なじまない企業ということになるわけであります。そういう点についての市長の見解をひとつお示しをしていただきたい。

 

〇議長(福島 勇君)

市長 原 忠三君。

 

      (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 先般の議会から、武川議員の方からNECにつきましてのいろいろの御指摘があったことはよく聞いておりますし、先日の共産党の委員会からの申し出の文書の中にもそのようなことが記載がされておることは承知をいたしております。しかし、これから公募を行うわけでございますので、その事前に、どこがなじまない、どこがよろしいと、こういうことを私から申し上げることは差し控えたいと思います。

 

なお、そのような申し込んだ結果におきまして、申し込みを受けまして、その上に立ってそれらの問題につきましては慎重に審査をしてまいりたいと、このように考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

〇議長(福島 勇君)

次に小林康作君。

 

〇小林康作君

臨時市議会でございますので、付議案件の質疑が中心になると思いますけれども、財産取得議案でございますので、甲府市の100年の計たる南部工業団地の造成の分譲という極めて重要な課題でございますので、関連事項にわたりましてあらかじめお許しを願いまして、公明党としての意見並びに質疑に入らせていただくことをお許し願いたいと思います。

 

さて、議案94号は、御案内のように本市が総合計画で明らかにされているように、21世紀を目指しての本市の最大なる建設的な事業として、首都圏の近郊整備に関する法律に基づく工業団地を造成して、県と一体となって進めるテクノポリスの母都市としての都市機能の充実、さらに雇用機会の拡大、さらにまた産業の振興を図るために企業誘致をするんだと、私どもはそのように深く理解をいたしているところであります。

 

 そこで、市が推進している大津地区には、これも御案内のように先端技術産業を誘致して、甲府地区テクノポリスの中核機能としての県や21世紀財団、研究施設、技術交流、さらにサイエンスパーク構想など、企業誘致政策と産業優先の施策がちょうど時期を構えていると。したがって、甲府市が近代都市または日本の中核都市としての発展する、また21世紀に残るためにも原甲府市長は、コンビクションのステートメントとしての勇気を奮い起こして、ぜひとも推進してもらいたい、このように多くの市民が要望をいたしておるところであります。私はその要望にこたえて、その辺の市長の勇気ある力強い御抱負をお伺いしたい、このように第1点思うわけであります。

 

 そこで、公明党は一昔、大企業は悪、中小企業は善とこういう考え方とか、単純なるそういう発想とか感覚ではなくて、大企業、中小企業、地場産業、一体の中に共存できると、そして大津地区には優良な大企業、第2次分譲の西下条の地区には協業化、共同化していく、より一層近代的な地場産業の振興を連動させていく必要がある。そこで入居基準の選定、いろいろ諸条件があるにしても、それをクリアーして、政党政派を乗り超えまして、我が党が常に主張しております高福祉、高負担、高福祉の体を拡大する必要があるだろう、このように思うわけであります。

 

そこで、質問に入らせていただきますが、先ほど武川議員が御質問なさいました、議会で議決されれば9月にいろいろと公募が入る。その処分計画や入居選考等については、今市長の御答弁のとおりだと思います。そこで、この管理処分計画については、少なくとも首都圏の近郊整備に関する法律の特別規定に関することでありますから、これは議会の議決は不要だと、議決は要らないと、このように私どもは聞き及んでおりますので、これに関連してお伺いするわけでありますけれども、入居基準は全く市長の責任で行われると、我が党は理解してよいか、この点について明らかにしていただきたいと思うわけであります。

 

次に、関東圏から見まして、首都圏に近いということから見て、山梨は神奈川とか、それから埼玉とか千葉、これに比して非常に土地価格が安いわけであります。今回の分譲価格は約8万円台、このように聞いておりますけれども、全く企業にとっては魅力あるものであると、このように思うわけでありまして、で、先ほど申し入れがあったかに聞いておりますけれども、せっかくの入居を決定されてもいろいろと懸念があるように、倒産または閉鎖、またはそのような撤退と、これがあっては大変な問題であるだろうと、こう思うわけです。

 

そこで、南部工業団地の周辺整備には、甲府市は多大な公共投資をいたしているわけでありますから、企業選考に当たっては、市は積極的に強気でこれを運営してもらいたい、力強い推進をしてもらいたい。そのように強く要望をいたすところであります。

 

第2点として、そこで特に住民福祉につながる無公害企業を大変望んでいるわけであります。そこで明確にしていただきたい点は、公害防止協定の中身をお知らせ願いたい。それから工場緑化の取り組み、それをどのようにして推進していくか。また、工業用水などの問題点はないのか。この点も明らかにしていただきたい。第1点目の質問であります。

 

〇議長(福島 勇君)

市長 原 忠三君。

 

      (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

小林議員の御質問にお答えいたします。

 

 南部工業団地は、甲府市をより活性化をし、21世紀に向けて市政の躍進を図るための根幹的事業でございます。計画の推進に鋭意努力をしてまいる所存でございますので、御理解を賜りたいと思います。

 

次に、処分の計画等についてのお尋ねでございますが、企業の選択基準につきましては、首都圏の近郊整備地帯及び都市開発区域の整備に関する法律の規定に従って選考を行ってまいりますけれども、甲府テクノポリス計画に基づく先端技術産業の基地としての役割が果たせるように対応してまいりたいと存じております。

 

他の御質問につきましては、それぞれ担当の部長からお答えいたします。

 

〇工業団地建設室長(末木隆義君)

小林議員の質問にお答えをいたします。

 

先ほど処分について議決が必要かどうかということですが、そのとおりで処分の議決は必要ございません。

 

 それから次に公害防止協定の問題でございますが、当然操業に先立って大気汚染だとか、水質の汚濁、土壌の汚染、きらには騒音、振動、地盤沈下、悪臭等の法令を遵守して公害が発生をしないように適切かつ十分な防止の協定を、それぞれ国、県、市の法令及び条例等に従って協定を締結をしてまいりたいと思います。

 

また緑化についてでございますが、当然一定の基準に従って協定の締結を行ってまいりたいと考えております。

 

また工業用水の問題でございますけれども、上水道を原則として利用をしていきたい、こう考えておるわけでございますが、さらに有効利用の面から大津終末処理場の処理水も利用するように、現在検討を行っているところでございます。

 

以上でございます。

 

〇議長(福島 勇君)

小林康作君。

 

〇小林康作君

現在我が国の産業構造の大要というのは、特に2度にわたる石油ショックによって影響があったと、このように理解しているわけでありますが、最近のエレクトロニクス化、ファインケミカル、こういったような先端技術産業が導入されたこのような時代は、まさしくかつての新産法や工特法の制定時に、相次ぐかつてない企業誘致の時代に突入した。こう言っても過言ではないわけでありまして、北は北海道から南は九州、各市町村が工業団地化、公共投資というものを多大に優遇策を持っているわけでありまして、かつて6月議会においても固定資産の相当分の交付や、工業団地への周辺整備への公共投資を行ったわけであると、このように理解をいたしているわけでありますけれども、概算で結構でありますけれども、公園、道路、水路整備等の公共投資額は、今後の見通しを含めてどのくらいになるか、お答えをいただきたいと思います。

 

第2点としては、完全に企業分譲は行って工場が稼働した場合、企業誘致に伴う経済への波及効果は、5年後、10年後をどういう見込みをしているのか。例えば市の財源、効果、固定資産税、従業員の付加分所得、商業の影響、人口増、これらについてどういう見込みをなさっているのか、これらについてお答えを願いたいと思います。

 

      (内藤幸男君「常任委員会はいらんな」と呼ぶ)

 

県がこのたび農工法、低工法の適応除外地域、すなわち甲府テクノポリス地域への優遇策を発表されましたけども、具体的にはどのような内容であるかどうかをお示し願いたいと思います。

 

それから県、市の優遇施策が出そろって、入居がうわさされているN企業等が公募されると私は思いますけれども、他からの入居希望の問い合わせや引き合いの見通しは、一体どうなのか。その点をお知らせ願いたいと思います。

 

〇議長(福島 勇君)

企画部長 澤田良太郎君。

 

〇企画部長(澤田良太郎君)

経済的な波及効果についての御質問にお答えを申し上げます。

 

経済的な波及効果につきましては幾つかの要素がありますけれども、税収面の予測といたしましては、62年度の課税基準ベースをもとにおきまして、さらに国母工業団地を参考にいたしますと、固定資産税につきましては、これは平年度ベ−スでございますけれども、土地につきましては2,000万円、建物につきましては1億5,000万円、償却資産税につきましては4,500万から8,500万円程度が予測をされます。それに法人市民税、個人市民税等は企業活動に関連いたしまして、相当額が期待をされると予測をしております。

 

なお、その他の経済効果といたしましては、雇用の増大に伴う人口の増加と定着化の問題、下請関連企業への波及効果、さらには第3次産業への消費支出の増大効果等が考えられるところであります。

 

以上でございます。

 

○経済部長(小野貞良君)

県の優遇策につきまして御答弁申し上げたいと思います。

 

過日公表されました山梨県の企業立地促進奨励制度につきましては、県下全域の均衡ある工業の集積とクリスタルバレー構想の実現を図ることを目的として制定されたものでありまして、その具体的な内容につきましては、まず事業税については操業の開始の日から3ヵ年間、土地に対しましては最初の用地取得に対する不動産取得税、家屋につきましては用地取得から3ヵ年間に完成したものに対する不動産取得税に相当する額を、県の奨励金として交付するものでございまして、当然本市の南部工業団地に立地する企業につきましても適用されることになりますので、御理解を賜りたいと存じます。

 

以上です。

 

〇工業団地建設室長(末木隆義君)

 小林議員の質問に2点お答えをしたいと思いますが、まず公共投資でございますが、団地の総事業費が59億741万7,841円に対しまして、公共事業費が12億6,503万370円となっておりまして、事業比率からいきますと約21.4%の比率になっております。また公共用地の比率については、総面積が26万1,874平米に対しまして6万7,045.08平米が公共用地でございまして、面積的にいいますと25.6%でありますので、ひとつ御理解を賜りたいと思います。

 

それから入居の希望でございますけども、現在大津工業団地への引き合いが約30数社まいっておるわけでございますが、申し込みがされた時点で厳正に審査をして決定をしていきたいと思いますので、よろしく御理解を賜りたいと思います。

 

      (上田英文君「議長、議事進行」と呼ぶ)

 

○議長(福島 勇君)

上田英文君。

 

〇上田英文君

きょうの提案されている問題は、いずれにいたしましても委員会へ付託をされていくわけでございます。委員会付託前の質疑は、この問題の基本的な事項についてはここで質疑をやることは結構でございますが、先ほどから聞いておりますと、当局の答弁も細かい数字まで並べて、まさに委員会でこれは質疑をする内容にもう移っているわけでございますから、私は小林議員その他にも多分聞きたいことはたくさんあるんでしょうけれども、当議会は委員会を尊重をして、まずそこに付託をしてから質疑をすることを、私はあえて提案いたします。

 

〇議長(福島 勇君) 

小林康作君に申し上げます。

 

議事進行の中にも御意見が出ましたけれども、臨時会でございます。提案された案件の枠を余り逸脱しない範囲内で御質問なさっていただきたい。

 

小林康作君。

 

〇小林康作君 

したがいまして、私があらかじめ「質疑が中心となるけれども、お許しを願いたい。」こう言っているわけですから、あくまでも臨時市議会といえども本会議中心型の意見は尊重されるべきであると、このように思うわけであります。

 

いろいろありますけれども、そういうような関係で多くの地権者または自治会、関係各位、とりわけこの困難な土地取得に当たって大変本市発展の基礎になる工業団地建設また公社職員の労を多といたしまして、今後完成まで一層の努力を期待いたしまして、公明党としての意見と質疑を終わらせていただきます。

 

〇議長(福島 勇君) 

ほかに質疑はありませんか。

 

これをもって質疑を終結いたします。

 

ただいま議題となっております日程第3 議案第93号及び日程第4 議案第94号の2案については、経済都市開発委員会に付託をいたします。

 

委員会審査のため暫時休憩いたします。

 

      午後1時26分 休憩

――――――――――――――――――

      午後4時07分 再開議

 

○議長(福島 勇君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

 

ただいま経済都市開発委員長から委員会審査結果の報告がありました。

 

これより日程第3 議案第93号及び日程第4 議案第94号を一括議題といたします。

 

2案に関し経済都市開発委員長の報告を求めます。

 

経済都市開発委員長 宮川章司君

 

      (経済都市開発委員長 宮川章司君 登壇)

 

○経済都市開発委員長(宮川章司君)

御報告申し上げます。

 

先ほどの本会議において、当委員会に付託されました2案について休憩中委員会を開き、慎重に審査した結果を御報告いたします。

 

議案第93号 昭和63年度甲府市一般会計補正予算(第4号)及び議案第94号 財産の取得についての2案については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、甲府南部工業団地大津地区造成工場用地の取得に関連して委員から、造成後の入居希望企業からの問い合わせ状況をただしたのに対し、全体として30数社から問い合わせがあり、そのうち先端技術産業関係として日本電気ほか7社から問い合わせがあったとの答弁がありました。

 

さらに他の委員から南部工業団地の上下水道問題についてただしたのに対し、基本的には上水道を使用するが、大津終末処理場の余水についても検討したい。また下水道については公共下水道を利用したいとの答弁がありました。

 

これに関連して、工業用水の問題については地元のコンセンサスを得る中で、その利用を図るよう要望する意見がありました。

 

以上で報告を終わります。

 

〇議長(福島 勇君) 

以上で報告は終わりました。

  

ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

質疑ありませんか――質疑なしと認めます。

 

これより日程第3 議案第93号及び日程第4 議案第94号を一括採決いたします。

 

 2案に対する委員長の報告は可決であります。

 

2案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

      (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(福島 勇君)

御異議なしと認めます。

 

  よって、2案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

  以上をもって本臨時会に提出されました議案の審査を終了いたしましたので、会議を閉じ、8月甲府市議会臨時会を閉会いたします。

 

午後4時11分 閉会

      ――――――――――――――――――                                                    

       甲府市議会議長 福 島   勇

        〃  副議長 中 込 孝 文

       会議録署名議員 千 野   哮

        〃      石 原 貞 夫

        〃      小 林 康 作