昭和63年9月甲府市議会定例会議事日程(2)

      昭和63年9月26日(月)午後1時

報 告

 

第 1  議案第 95号  昭和63年度甲府市一般会計補正予算(第5号)

第 2  議案第 96号  昭和63年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正

正予算(第1号)

第 3  議案第 97号  昭和63年度甲府市下水道事業特別会計補正予算

(第1号)

第 4  議案第 98号  昭和63年度甲府市土地区画整理事業用地先行取得

事業特別会計補正予算(第1号)

第 5  議案第 99号  昭和63年度甲府市中央卸売市場事業会計補正予算

(第1号)

第 6  議案第100号  甲府市在宅老人及び在宅重度身体障害者短期保護手

数料条例の一部を改正する条例制定について

第 7  議案第101号  甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定につ

いて

第 8  議案第102号  市政功労表彰者の決定について

第 9  議案第103号  和解及び損害賠償の額の決定について

第10  議案第104号  市道路線の認定について(国玉2号線)

第11  議案第105号  市道路線の認定について(和戸向線)

第12  議案第106号  市道路線の認定について(甲南住宅線)

第13  議案第107号  請負契約の締結について(住吉汚水中継ポンプ場流

入管布設工事第1工区)

第14  議案第108号  請負契約の変更契約締結について(御岳林道整備(改

築)工事第1工区)

第15  議案第109号  請負契約の変更契約締結について(御岳林道整備(改

築)工事第2工区)

第16  市政一般について質問

 

(出席議員)

細 田   清君

石 原 貞 夫君

大 村 幾久夫君

森 沢 幸 夫君

斉 藤 憲 二君

岡     伸君

秋 山 雅 司君

剣 持 庸 雄君

中 込 孝 文君

鈴 木 豊 後君

堀 内 征 治君

加 藤   裕君

飯 島   勇君

堀 内 光 雄君

小 林 康 作君

武 川 和 好君

皆 川   巖君

小 野 雄 造君

宮 川 章 司君

川 名 正 剛君

牛 奥 公 貴君

清 水 節 子君

依 田 敏 夫君

村 山 二 永君

宮 島 雅 展君

千 野   哮君

堀 口 菊 雄君

福 島   勇君

内 藤 幸 男君

原 田 正八郎君

上 田 英 文君

中 西   久君

早 川 武 男君

三 井 五 郎君

内 藤 秀 治君

小 沢 綱 雄君

36名

 

(欠席議員)

                                 な し

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長 河 西 正 克君

総務 担当 主幹 田 中   武君

庶務 担当 主査 今 福 栄 一君

庶務 担当 主査 中 山 正 仁君

調査 担当 主幹 末 木 瑞 夫君

議事 担当 主幹 天 野 忠 幸君

議事 担当 主幹 斉 藤   勝君

議事 担当 主査 高 橋 勝 己君

議事 担当 主査 加 藤   喬君

記録 担当 主査 飯 寄 明 仁君

庶務 担当 主任 保 坂 照 次君

 

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長 原   忠 三君

用 地 室 長 若 林   健君

助     役 小 林 一 彦君

工業団地建設室長 末 木 隆 義君

収  入  役 神宮寺 英 雄君

百周年記念事業室長 雨 宮 和 美君

市 長 室 長 高 室 乙 彦君

市立甲府病院長 伊古美 文 雄君

技術 管理 室長 簗 田 陽 介君

〃 事務 局長 三 浦 恒 則君

企 画 部 長 澤 田 良太郎君

教 育 委 員 長 橘 田 勘 歳君

総 務 部 長 窪 田   。君

教  育  長 楠   恵 明君

市 民 部 長 飯 尾   和君

教 育 次 長 櫻 林 幸 春君

税 務 部 長 小 池 文 男君

水道事業管理者 石 井 司 郎君

福 祉 部 長 小 林 正 司君

水道局経営計画室長 鈴 木   勗君

環 境 部 長 鷹 野 四 郎君

 〃 業務部長 山 岡 勇 男君

経 済 部 長 小 野 貞 良君

 〃 工務部長 岡 田   淳君

建 設 部 長 小 松   要君

選挙管理委員長 保 坂 昌 新君

都市 開発 部長 小 野 明 英君

代表 監査 委員 入 倉 芳 幸君

下 水 道 部 長 風 間 嘉 吉君

農業委員会々長 樋 口 一 六君

中央卸売市場長 平 嶋   泰君

 

 

 

      午後1時03分 開議

 

○議長(福島 勇君)

 これより本日の会議を開きます。

 

 直ちに日程に入ります。

 

 日程第1から日程第15まで15案及び日程第16 市政一般についてを一括議題といたします。

 

 これより上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。

 

 この際念のため申し上げます。

 

 質疑質問については申し合わせ事項を遵守され、重複を避け簡明にお願いいたします。なお、当局の答弁もその趣旨を十分把握され簡明率直にされまして、議事進行に御協力をお願いいたします。

 

 発言通告者は8名であります。

 

 各会派の発言順序は今期は市民クラブからであります。

 

 お手元に発言通告書が配付してありますので、これに基づいて進めてまいります。

 

 最初に市民クラブ 原田 正八郎君。

 

 原田 正八郎君。

 

      (原田 正八郎君 登壇)

 

○原田 正八郎君

 9月定例会のトップの発言ということで大変光栄に思っております。市民クラブを代表いたしまして、本定例会に提出された議案並びに市政一般について質問をさせていただきます。

 

 9月議会は提出案件は非常に少ないわけでございますけれど、市制100周年を来年に控えまして、また第3次総合計画の初年度であり、総合計画はスタートしまして約半年を経過した次第ですが、市民の期待は余りにも大きく、注目しているところでございます。あわせて21世紀に及ぼす影響を考えるときに、重大な責任ある議会と言わざるを得ません。

 

 そこで私は、第3次総合計画の数点にわたってまず質問をさせていただきますので、当局におきましては簡明かつ適切な御回答を賜りたく、まずもってお願いをいたす次第でございます。

 

 総合計画のトップは、シルバー人材センターの整備事業となっておりますが、これは伊勢3丁目の春風寮の跡地に甲府消防署の建設に伴って、元春風寮の管理棟を残し、その改修によって立派に整備され、シルバーセンターとして、また地区集会所として、本年初旬よりその機能を発揮しており、市民から喜ばれております。

ホールは80人といわれておりますが、集会所としてはいす席で100人程度入れるように今後改善を望む声が住民からありますが、御意見を伺いたいと思います。

 

 次に保健センターの建設事業は、総合計画前期設置となっておりますが、この施設は市民の健康を守るセンターとして要望しているところでございます。病院建設とともに促進するよう強く要請する次第ですが、当局の御意見を伺いたいと思います。

 

 続いて市制施行100周年記念事業の庁舎の建設は、諸般の事情から先送りとなりまして、それにかわる記念事業の1つとして総合市民会館建設がいよいよ着手することとなり、本会議に記念事業基金として繰り入れ金6,000万円が計上され、建設のスケジュールは8月未に本決まりとなり、設計者も決定を見、9月から12月にかけて基本設計、実施設計となり、本定例会に跡地、建物等解体工事の補正が組まれて、本年12月から2月にかけて建物の解体工事が実施され、明年3月いよいよ総合市民会館建設工事請負契約が決まり、市民の期待の中で建設工事が急ピッチで開始されることはまことに喜ばしいことで、御同慶にたえないところであります。

 

 昭和65年9月には、このシンボルとして21世紀に申し送るすばらしい多目的会館が完成する計画となっております。早く設計図また模型とか構想図等、だれもが期待している事柄であろうと思う次第でございます。

また、敷地内に発見された国有地等も関係各位の努力により円満解決を見、文化財試掘調査並びに発掘等も今週には完了しようとしている等々、各種想像しなかった難問題を解決した当局の努力を、高く評価するところでございます。

 

 さて、いよいよ秋口から敷地整備のため工事車等が頻繁に出入りが多くなることと推察いたしますが、次の数点について御意見を伺いたいと思います。

 

 周辺道路網の整備計画、関係住民とのコンセンサス、工事期間中の交通対策について、以上3点について伺いたいと思います。

 

 次に「心かよう人間都市」の実現を目指して、まずいつ、だれかの身に、あすの身、命すらはかり知れないのが人の世の常です。そんなことあたりまえのことといってしまえばそれまでですが、病を得たときの命の綱、わらにもすがりたい気持ち、だれもが経験していることではないでしょうか。病院の充実あわせて優秀な医師陣こそ市民の期待するところ余りにも大きいことでしょう。

 

 さて、私ごとで恐縮とするところですが、すこぶる健康で議会を1日も休んだことはなかったのですが、ことし初めて夏負けをしまして、高熱が続き、それを押し切って行政視察等に参加し、家庭薬でおさまらず、ついに病院のお世話になりました。私は長年にわたって入院また通院患者等からいろいろな要望を耳にしたり、不満の声、満足の好評等々を聞くことが数多くありました。

 

 と同時に一時期市立病院財政緊迫して、投資的経費は別として営業的収支のバランスが崩れつつあったことも経験しております。公立病院の特質といわれておりますけれど、経営努力して医業収益の増収を図り、収支のバランスを考えるべきである等々、病院に対し申し上げてきた経過がありますので、それ以来どのように改善されてきたか、各般にわたって調査させていただきました。

 

 5年前と現在を調査したところ、内容としましては一般病院の患者に対しての医師の数、各科別の患者数、患者の意見、希望、看護婦、CT、薬剤師の数、医薬分業の状況等々を調査いたしたわけでございます。

その結果医師は定数36に対して32人、助産婦、看護婦、准看護婦あわせて169人、薬剤師12人に対して12人、臨床検査技師17人の定数に対しまして16人、視能訓練士2人に対しまして2人、理学療養士1人に対して1人、作業療法士1人に対しまして1人、マッサージ師3人に対する3人、ソーシャルワーカー1人に対して1人、技術職員2人に対して2人、看護助手15人に対して15人、保母1人に対して1人、合計266人の定数に対して247人の院長以下のスタッフで患者の処置に当たっていることがわかりました。

職員数においては315人の定数に対しまして、事務局長以下293人、両者とも行政改革の趣旨にのっとった努力をし、病院の健全経営と患者の治療に最善の努力がされていることがわかりました。

 

 また院長先生が先頭に立って診察していることに対してもさすがであると私は感激もし、これであったこそと思いました。この結果が医業収益、外来関係におきましても、昭和58年と比べまして大幅な増収があったわけでございまして、単年度の間にこれだけの実績の成果を見たことは、院長を初めとする医師陣、事務局長以下の経営人の協力した結果、すべてのスタッフが力をあわせ行革等の趣旨にのっとり、医師陣並びに職員が定数減で経営努力をした結果であることがわかりました。

今後さらに引き続き実績の低下しないような施策をまずもって期待いたします。当局の御意見を伺いたいと思います。

 

 次に投資的経費について、質問をさせていただきます。

 

 資料によりますと、投資的経費は昭和58年2億3,221万8,000円、途中は省かせていただきまして、63年に3億9,700万円弱であり、投資的経費は年々市民の依頼される病院、各種機材等々充実をしてきたことがうかがえるわけでございまして、特にCT、機器購入等々着実に充実してきております。

このような患者に対しての配慮して、非常に患者の増となっておることも事実でございます。そのため駐車場等も手狭となりまして、ここ数年はそれぞれの駐車場に駐車することができず、南側道路に駐車するようになりました。このことは、病院関係者は御承知のとおりであります。

 

 さて、ここで第3次総合計画の前期から中期にかけて新病床の建設が計画になっておりますが、病院建設こそ急務であり、多くの市民の願いでございます。62年に施工したCT棟の工事ですが、患者のために大変理想とするところでありまして、談話室、職員の食事棟の完備もされました。ここ数年で建てかえの運命にある改築は余りにもぜいたくな建物であるといわざるを得ません。

建物を建設を促進するため、建設位置等も検討されていることと思いますが、理想とする現在地は狭隘であり、将来的な見地からもっと広い所が理想であると、医師陣を初め関係者の考え方だと聞いております。

 

 現在本館敷地は9,000平米、新館敷地が3,000平米、新館床面積が5,000平米だと聞いております。本館は老朽化しており、新館は建設後12年を経過しておりますが、ここで浮上してきましたのは、市庁舎の建設用地と候補になりました青葉町の市営グラウンドにしてはどうかと思うわけでございます。

ここは住吉の区画整理地域に位置し、道路計画は計画済みであり、最大の適地といわざるを得ません。住吉地区の住民は区画整理と相まって、小学校の建設を要望し、住吉小学校建設用地として希望が大きいわけですが、十二分に周辺の市民とコンセンサスを得る中で新病院建設用地として検討してもらいたいと思います。

 

 その最大の要因としましては、建設完了まで現在のところで患者の対応ができることであります。また安静を必要とする入院患者の妨げにならない。次に市有地であるので予算が半減するのではないかと推察をします。

次に十二分な駐車スペース、さらに緑化等ができる。以上の利点を提言するわけでございますけれども、その他利点はもっともっとたくさんあろうかと思うわけでございますが、当局の御意見、御見解を伺いたいと思います。

 

 次にごみ焼却場建設計画についても、この事業は病院建設と相まって重要かつ住民の要望するところで、私は病院建設とかごみ焼却場等多くの市民の要望の多い事業には、第3次総合計画の計画を早めるために起債をふやしても対処できないものか、要望するものでございますが、当局の御意見を伺いたいと思います。

 

 次に南部工業団地推進と大甲府市構想について伺いたいと思います。

 

 南部工業団地は当局並びに関係各位の努力により順調に開発が進み、過日入居者の募集が開始され、NECなど主力企業の決定にこぎつけたことは喜びにたえないところでございます。その努力をたたえるものでございます。

 

 なお引き続き地場企業育成のために団地造成が着々と進行している状況でありまして、計画どおりの竣工を期待するものであります。また、サイエンスパーク等内の人材開発センター等々の建設が計画推進されつつありますが、その進捗状況も含めて伺いたいと思います。

 

 団地完成と相まって、市長は大甲府市構想に情熱を燃やしていることは、市民が大いに讃辞をするところであって、1日も早い成功を期待するところです。しかしながらこのことは一朝一夕にできることではなく、大変な困難が伴う課題だと思います。息の長い課題であると思うわけでございます。たゆまずあせらずの努力を期待してやみません。

 

 また本県は東京のベッドタウンとして急速に発展し、したがって県の人口は増大し、分都論等々取りざたされている今日でありまして、新幹線の乗り入れやリニアモーターカー等の実現も大変明るい見通しであることは、本市発展のために大変喜ばしいことであり、市民は1日も早い実現を期待しているところでございます。

この実現により、市長の大甲府市が誕生することを信じて疑いません。魅力ある甲府市の実現のために最善の力を発揮されることを期待するものです。市長の御意見を伺いたいと思います。

 

 次に区画整理と街路事業について伺います。今甲府市は積極的に区画整理を推進し、寿宝地区は順調に進行し、さらに住吉地区の住民サイドによる区画整理等も途中難題を克服して見事にこれを解決させ、いよいよ実施に入ろうとしております。今後も市内全域に目を配り、必要性の高い地域を重点に区画整理等々、都市づくりのために努力を希望するものですが、御意見を伺いたいと思います。

 

 あわせて都市計画街路ですが、善光寺敷島線は年次計画で徐々に進行しておりますが、甲府市は他都市と比べまして幅員のない道路ばかり多く、車社会の時代にそぐわなくなっておる状態です。

これは早くから開けた歴史のまちの特色ではないかと思いますし、また戦後焦土と化した時代にチャンスもあったではないかと反省するものですが、このような市内の道路事情の中で善光寺敷島線が計画され、着々と工事が推進されていることには市民の大きな期待がかけられておるわけです。市内を走る環状線として早期完成を望むものですが、御回答を賜りたいと思います。

 

 第3次総合計画の前期におきまして、どの程度完成できるかを伺いたいと思います。

 

 次に街路事情にかかわる私たち住民の考え方を当局に伺いたいと思います。悪い言葉で言うならば、途中でやり残しというような道路が、市内には相当数あろうかと思います。私の周辺にも数本ありますが、建設当時いろいろと諸事情があってのことだろうと思いますが、今後は住民とコンセンサスを得る中で、こうしたことの起こらないような施策を期待してやみません。さらにこのような施設の箇所は調査の上改善を要望しますが、御意見を伺いたいと思います。

 

 次に魅力ある快適な都市の実現を目指して、市長は就任以来まちづくりに力を入れ、甲府駅の駅ビルと相まって、駅前からケヤキ等中心に市役所南角まで街路樹の整備をし、その見事さには市民も大きな感嘆の拍手を送りました。

また県外から甲府に来る方々も、以前の甲府市を見た人は驚き入ったことだろうと推察するものでございます。本年はさらにこの緑化を南進させ、市役所南から相生町、もと丸統市場歩道橋まで実施されることは、さらに甲府市の奥行きを深くし、イメージをよくすると同時にまちの活性化にもつながり、健康の上からもプラスになるのではないかと評価するところでございます。

 

 さらに年次計画で各種開発によって残存した市有地を新設公園と併合させ、街の杜構想を樹立し、毎年完成を見ております。国道沿いにあり、主要道路の三叉路にあり、素晴らしいミニ公園が完成しつつあることはまことに喜ばしいことでございます。

完成後の管理は甲府市がやり、シルバーセンターにおいて除草等もやることになっておると聞いておりますが、広い公園にはさらにベンチ等も置いてあり、市民の憩いの場所ともなっておる状況でございまして、水道を引く必要があるのではないかと思いますが、ミニ公園の樹木にかける等々あとの管理運営のために伺いたいと思います。

 

 次に商工業の活性化について伺いたいと思います。市長は活力ある産業都市の実現のため、その1つとして中央商店外のモール化、ロードピア事業は急ピッチに促進してまいりました。

すばらしい設計による春日モール、ペルメ桜、エル・西銀座、アベニュー、飯田春日線、紅梅北通り等が完成をし、さらに推進している状況です。

目的は商業の活性化として実行していますが、完成以降の商店街の売り上げ等どのように変わったか、まず伺いたいと思います。

 

 御承知のとおり中央商店街には大型百貨店の岡島があり、ダイエー、オギノ、さらに近くに西友等がありまして、大型店の売り上げは昨年に比べ大幅な伸びが発表されております。さらに増床等で企業努力も相まって、なお一層の売り上げ増が見込まれている状況でございます。

こうした核となる大型店とどのように共存共栄を周囲の商店は期待しての開発と思いますが、売り上げの状況等がわかりましたら、伺いたいと思います。

 

 次に、あのまちづくりには福祉の面から見ると、ガードによって道幅を狭くし、また広くし、というような車をシャットアウトする設計になって、歩行者保護のためと聞くわけでございますけれども、盲目の障害者等は点字ブロックを追って歩くのに神経をすり減らし、時々このガードレールに当たることがあるようです。

カラーにして美しくブロックで広めに張った道路面は大変すばらしく、車道と歩道の区分割りのガードレールは、先ほど申し上げたとおり小まめにやることは疑問だと思います。距離を短く、広くなったり狭くなったりしておりますので、非常に歩きにくいわけでございます。盲目の身障者のみならず、高齢化社会のときに考慮すべき事柄ではないかと思うわけでございます。

さらに国の予算等々国の指示によっておやりになっておるようでございますけれども、国の指示であっても十二分な研究の上に立ってどうあるべきかを見きわめてやっていただきたいと思います。

 

 さらには公債等々によりまして、商店街の方々が長期の返済でこの事業をやっておるわけでございますけれども、市が負担する補助金のみでございまして、あとは借金であるわけでございまして、そういう点につきましてもどのような一般商店街に利益がもたらせるか、その辺について伺っていきたいと思います。

 

 次に、いろいろ第3次総合計画を申し上げましたけれども、第3次総合計画の前期の5年間の予算規模を見ますと、財政規模においては本市は特別な収入源となるものは全くなく、市税が1,682億9,000万円、66.1%、地方譲与税16億6,500万円、0.7%、国庫支出金302億3,400万円、11.9%、県支出金77億8,200万円、3.1%、市債255億7,500万円、10%、その他209億5,100万円の8.2%となっております。

歳出合計2,544億9,700万円のうち投資的経費が732億9,400万円、28.8%、続いて人権費の562億4,600万円、22.1%、扶助費318億1,200万円、12.5%、公債費231億5,900万円、9.1%、その他699億8,600万円、27.5%となっております。

以上総合計画の資金計画は市税収入が66.1%と資金の大部分を占めており、国庫支出金は、11.9%、その他でありまして、資金の66.1%が市民の税金で賄われていることに心をいたし、十分な財政計画により有効な資金運用を期待するものであります。当局の御意見を伺いたいと思います。

 

 次に、学校教育と健全育成について伺いたいと思います。我が国の最大の重要施策の1つは、人づくりではないでしょうか。21世紀に生きる青少年の健全育成こそ重要な課題と思います。戦後40数年を経過し、戦後生まれた子供は親となり、各方面にわたる子育てをしながら目まぐるしく変わる世相の中で懸命に働かなければ生活のゆとりは持てない状況でございまして、これは私の実感でございます。

夫婦共稼ぎの家庭がほとんどであり、市内の住宅街は昼は戸締めの家が軒並みといっても過言ではないかと思います。

 

 親のいない家に帰り友達と遊んだり、宿題をして夕方親が帰ってくるのを待つというケースが多いようです。大人のいない家庭において友達と接触することは自立性も生まれますが、その反面悪の目も育つというようにも思われます。

親は夫婦で懸命に働いても生活はとんとんという状況で、したがって子供を産むことを制限し、2人、3人という家族構成であり、人口減となっていることは御承知のとおりでございます。

 

 また少ない子供をより以上の教育を受けさせ、よりよい職業をと考える世情が、いろいろなことを引き起こされる要因にもなっていると思います。今甲府市は思いやりの心をはぐくむ市民運動を提唱し、年次計画でモデル地区を設定し、推進しております。

大変すばらしい企画であると評価するところでございますが、この思いやりの心を大人も子供も持つことによって、すばらしい世の中になることと信じてやみません。

 

 親が子供を殺害したとか、殺害しようとして傷を負わせ未遂に終わったとか、県、国内外で発生をしておる状況でございまして、まことに憂慮にたえないところでございます。親は子を、子は親を、先生は児童、児童は先生を、生徒は生徒同士と互いに思いやりの心を持っていたならば、いじめ、登校拒否等も解消されると思います。この問題行動の一学期の調査をしたところ、本市では小学生男女あわせて15人、中学生男女あわせて88人となっております。その他私の調査ではつかみ切れない数があるのではないかと推察するところでございます。

 

 特に最近憂慮すべきことは、子供の自殺行為です。最近の報道においても、新学期が始まったとたん中学、高校生の自殺が相次いで起きています。

「なぜ死に急ぐ子供たち」と社説はいっております。日常茶飯事のように全国に起きるこの事実、何とか食いとめなければなりません。この子たちは親の苦労や、悲しみ、嘆きをなぜ考えないでしょうか。親子のきずなはどうなったのかと疑いたいくらいです。このような行為を防止させる方策を当局の御意見を承りたいと思います。

 

 私は40日間の長い夏休みが終わって、9月1日、2学期の登校状況と、また交通事故の有無を市内各校に調査を依頼し、その結果小学校では男子101、女子84、合計185名、1万4,615人の児童数に対する1.3%、中学校においては男子72名、女子67名、合計139名、総生徒数の8,571人の1.6%となっております。

この夏休みの中に交通事故は小学生11件、中学生2件であって、死亡事故等はなく幸いしたことと思っております。さらに夏休み中において警察に保護されたものは、小学生1人、中学生15人となっており、幸いにして自殺行為がなかったことはよかったと痛感をしておるところでございます。

同時に甲府市が当初から取り入れてきた健全育成の水準が高かったことであると評価した次第でございます。なお一層気を許すことなく、こうした行為の絶滅を期待するものですが、当局の御意見を伺いたいと思います。

 

 加えて青少年対策は、全国に先駆けて本市は先進都市であることは、当局は御承知のとおりでございます。県内外からも甲府市の推進状況を研究に来る方々が多かった時期もありました。

どうか市長が青少年対策本部長として、全市民のビラミッド型になり、目的達成のために努力している青少年の健全育成の趣旨を、次代に担う人々に申し送るためにも、かねてから私たちが提唱してきた青少年のための健全育成モデル都市、本市の宣言をしていただきたく、市長の英断を期待するものであります。

 

 次に市立小学校、中学校のグラウンド整備について、今教育委員会はグラウンドの整備を年次計画にやり、児童生徒の体位の向上、また社会教育等に夜間照明等々整備されておることは、まことに評価に値するところでございます。

 

 しかし、旧市内の学校のグラウンドを持つ学校関係者、周辺住民からは、改善を望む声が数多いことは当局でも御承知のことであろうと思うものでございます。私はこの必要性を痛感し、過去10年間の改善状況を調査しました。その結果は次のとおりです。

 

 昭和51年から55年まで、これは1校ずつの新設校でございまして、60年からやっと既設校の5校、新設が1校が改善を見たことは市長の英断を高く評価するところであり、続いて61年1校新設、63年というような総合計画になっておりますけれども、中期の計画が終わってもさらに10校が残るというような状況になっております。

 

 以上は調査の結果でございますけれども、当局は関係者の要望に耳を傾け、21世紀を背負う児童生徒の体位向上、健康保持のためにも早期実現を望むものであります。

 

 また周辺住民は砂ぼこりに悩まされ、洗濯物が真っ黒になってしまい、できればどこかに移転したいと考えている住民の声も耳を傾け善処してもらいたいと思います。

また、雨が降ると各所水たまりができ、埋め土に長い時間をかけなければ体育ができないようなグラウンドの改善を、1日も早く解消するよう望むわけでございますけれども、御意見を伺いたいと思います。

 

 あわせて、校舎敷地内に国有財産等々が含まれていることも承知しておりますが、早急に各学校を調査の上対処すべきだと思います。この処理は大変な努力を必要とすることだろうと思いますが、いつかはだれかがやらなければならないことでありまして、21世紀にこのようなツケを申し送るべきではないと痛感をするものでございますが、当局の前向きの英断を伺いたいと思います。

 

 次に市場開設15周年に寄せて、その他の項ですけれども、甲府市場が48年に開設されまして15年を経過したわけでございます。本年10月30日に記念日を迎えることに、開設者以下甲府市並びに市場関係者等は感慨無量のことであると推察して喜びにたえないところでございます。

本市場が80万県民の食生活の流通の拠点として、その基盤の確立、定着を見たことは、市場関係業者各位の並み並みならぬ努力が実を結んだものと信じてやみません。心から賞賛し、お祝いを申し上げる次第でございます。

 

 さて、ここで15周年を振り返えり、幾つかの質問をさせていただきます。当局は前向きの御回答をいただきたく思います。開設当時の趣旨が十二分に生かされて運営されているか。2つとしまして、市場法並びに関連条例を正しく守っているか否か。3つとしまして関連条例は市場関係業者の育成保護的立場に立ってつくられていると思いますが、その見解を伺いたいと思います。

 

 さらに当局は一部仲卸業者等々から取引方法等について不満の声があると聞き及んでおりますが、どのように受けとめているか。もう1つ市場は常に共存共栄の趣旨にのっとって経営努力を重ねてまいりましたが、なお一層切磋琢磨し、明るい雰囲気の中で市場が発展するよう要望をいたします。

 

 さらに市場内の緑化の推進を強く要望するものでございます。健康管理の面からも、また山の都のイメージのためにも、緑を市場周辺に増すべきだと思います。東団地内のふくそうしている道路は、非常に交通安全上危険状態が見受けられるけれども、これは通学道路にもなっておりまして、そのことはどういうふうに考えているか、伺いたいと思います。

 

 最後に市場祭り15周年には、市民、県民の市場を理解してもらうため、できるだけ人寄せに力を入れてやるべきだと思います。その方法について伺いたいと思います。

 

 以上数点にわたって質問をいたしましたが、関係当局の御意見を伺いたいと思います。

 

 以上、で質問は終わります。

 

〇議長(福島 勇君)

 市長 原 忠三君。

 

      (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 原田議員の質問にお答えいたします。

 

 まず保健センターの建設促進についてでございますが、保健センターは保健サービスが総合的に受けられるとともに、市民の保健活動を行うための拠点として建設するものでございます。

建設計画につきましては、第3次総合計画の前期重点事業として位置づけをし、建設に向けて検討を進めているところでございます。建設に当たりましてはお説のとおり、保健、医療、福祉の有機的な連携も図っていかなければならないと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 なお、病院とともに建設を並行せよという点につきましては、前向きに検討してまいりたいと考えております。

 

 次に、サイエンスパークの建設の進捗状況でございますが、南部工業団地の大津地区及び隣接地に建設をする方針で、地権者並びに地元自治会との御協力をいただくよう、県、市が一体となって折衝を行っているところでございます。御理解をいただきたいと思います。

 

 次に、甲府圏域の開発構想についてのお尋ねでございますが、甲府市は県庁所在地の都市として政治、経済、文化の中心でございます。加えて今後は甲府地域のテクノポリス構想の母都市として中核的な任務を担いながら、広域行政を充実発展をしていかなければならないと考えておるところでございます。

 

 特にリニア中央新幹線及び中部横断自動車道建設の実現は、甲府市を中心に新たな経済圏を創出をし、飛躍的な発展をもたらすのは必然であるわけでございます。

この考えに立ちまして、このたび1市5町で構成をしておりますところの甲府地区開発推進協議会の合意の上に立ちまして、実務担当者会議を設置をして、甲府圏域に及ぼす影響等調査、研究を始めたところでございます。御理解を賜りたいと思います。

 

 次に病院との関連をして、第3次総合計画の中にあるところの建設の計画の病院とごみ焼却場の問題のお尋ねでございますが、これらは第3次総合計画に基づきまして、病院は病院院内におきまして、今専門的の立場で検討を始めておるところでございまして、後から病院長あるいは事務局長の方からお答えをするようにいたしたいと思いますが、ごみ焼却場の建設につきましても、これも第3次総合計画の中でこれらを計画のとおりに進めることに、今努力をしておるところでございます。

現在建設場所を選定中でございまして、11月ごろまでには決定をしてまいりたいと考えております。決定後は環境アセスメント、基本設計及び認可手続等の諸準備を行いまして、1日も早く着工をすべく努力をしてまいります。

 

 なお建設に当たりましては、公害のない衛生的で近代的な施設を建設してまいりますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。

 

 次に、青少年のための健全育成モデル都市宣言についてのお尋ねでございますが、青少年の健全育成につきましては、甲府市の青少年総合対策本部並びに青少年のための甲府市民会議を中心に、市民総ぐるみの運動として取り組んでおるところでございます。

次代を担うところの青少年の健全育成はまことに重要な課題でございますので、新時代に即応した運動としてさらに積極的に展開をしてまいる所存でございます。

 

 なお、御提言の青少年のための健全育成モデル都市宣言につきましては、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。御理解を賜りたいと思います。

 

 他の質問につきましては、担当の部長からお答えをいたします。

 

〇企画部長(澤田良太郎君)

 第3次総合計画における財政運営についての御質問にお答えを申し上げます。

 

 近年変動の激しい国庫補助率や起債充当率など、国の財政運営の影響による地方財政の環境は非常に厳しいものがあります。今後ますます進展すると見られます人口の高齢化、国際化、情報化など社会経済構造の大きな変革のものが予測されるわけでございますけれども、一面的にはさらに行財政需要もますます多様化し、質的にも変化していくことが予測をされます。

 

 こうした中で21世紀を展望した第3次総合計画を推進していくためには、自主的な行財政改革の推進を基調に、施策の推進に当たりましても、重点的かつ計画的に執行する必要があり、より公立的な財政運営に努めなければならないと考えております。このため事務事業の見直しや、一般行政経費の節減を進めるとともに市税への依存度が高い本市の財政環境からして、市税等自主財源の確保と受益者負担の適正化等を図る中で、健全な財政運営を進めてまいりたいと考えております。

 

 以上でございます。

 

〇総務部長(窪田 。君)

 国有地の整理につきましてお答えをいたします。

 

 御指摘の学校敷地内にあります国有地を含めまして、市有地内にあります国有道水路等の整理につきましては、付けかえが認められる場合につきましては、国と交換方式で処理されますけれども、それ以外の場合は有償で取得をすることになっております。

今後市有地内にあります国有財産の実感を十分調査をいたしまして、国、県とも十分また協議をする中で、適切な処理を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解を、御協力をお願いしたいと思います。

 

 以上です。

 

〇市民部長(飯尾 和君)

 シルバー人材センターの集会室についての御質問にお答えいたします。

 

 シルバー人材センターは、本年4月伊勢町内に移転いたしましたが、集会室につきましては一般市民の御利用にも開放しておるところでございますが、いす席数は100程度が望ましいとの御要望でございますので、今後シルバー人材センターとも協議をし、検討をしてまいりたいと存じますので、御理解を賜りたいと思います。

 

O経済部長(小野貞良君)

 商店街に関します2点につきまして、お答えを申し上げたいと存じます。

 

 最初に中心部の商店街のモール化、ロードピア事業の効果についてのお尋ねでございますけれども、御指摘がございましたように、中心部商店街の活性化事業の一環といたしまして、昭和61年度と62年度の2ヵ年にわたりまして、春日モール、ペルメ桜町のモール化、エル・西銀座、春日アベニューのロードピア事業が完成をし、御承知のように新しい商店街として生まれ変わったのでございます。

 

 完成後の効果でございますけれども、本年3月に行いましたアンケート調査によりますと、「あのような新しい街並みについての感じはどうか」という問いに対しまして、「楽しく歩けるようになった」とお答えになりましたのが33%、「街並みが店も含めてきれいになった」とおっしゃいましたのが29%、また「都会的でしゃれた感じになった」というふうなのが19%ほどと答えております。

 

 またこのように街並みが新しくなってから買い物に来るいわゆる来街の回数についてはどうかと申しますと、「ふえた」と答えた方が31%ございまして、「今までと変わらないではないか」とおっしゃいましたのが61%でございまして、「減った」というふうな見方をいたしたのはわずか」3%でございました。

したがいまして、これに伴います商店街の売り上げにつきましては、それぞれ業種によって異なりますけれども、全体的には伸びてきておるのではないかというふうに判断をいたしておりまして、新しいまちづくりが一定の効果を上げたのではないかというふうに判断をいたしておるところでございます。

 

 2点目の大型店との共存共栄についての問題点でございますが、御案内のように岡島やダイエーなどの大型店というのは、本市の中心部商店街のいわゆる集客の核店舗でございまして、それなりの機能を果たしておりますし、今回の意向調査によりましても、商店街に望むものとしては、やはり営業時間をまず延長をしてもらいたい。また商店街としての各種のイベントを開催をしてほしい。

それぞれ店によってはファッション性の高い専門店に衣がえをしてほしい。またまち全体がいわゆるウインドーショッピングが楽しめるような街並み、こういうふうなもののいわゆる活性化を強く求めておるところでございます。

 

 それから現在工事が行われておりますけれども、岡島の大きな増床計画に並行いたしまして、やはり中心部商店街としても一段と集客力の高い街並みに生まれ変わる絶好の機会であるというふうに判断をいたしておりまして、商店街としても自助努力を期待をしているところでございます。

 

 以上です。

 

〇建設部長(小松 要君)

 まず総合市民会館の建設についての2点について、まずお答えをいたします。

 

 周辺道路の整備でございますけれども、周辺道路の整備につきましては、遊亀公園と連動する歩車道の整備と総合市民会館周辺の道路の整備を計画中でありますが、まず上河原寿町線並びに都市計画街路中央5丁目下河原線沿いに車の停留滞を設けながら逐次整備をしてまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 次に、工事期間中の交通対策についてでございますけれども、工事計画が非常に長期になりますので、これが交通対策につきましては、工事車両と一般車両との区分を明確にするとともに、動線等を十分考慮しながら基本プランの検討を踏まえ、地元住民に迷惑がかからないよう万全に対応する考えでございますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 次に建設部の関係でございますけれども、最近建設された道路の歩車道の境界になるガードレール等の御指摘についてでございますけれども、これはロードピア事業として施工した歩車道共存の道路でございまして、卸指摘の点につきましては、車道は凹凸、S字型により車両の速度を減速し、また歩道は交通弱者の安全を図るために安全施設を設置する設計になっております。

今後もなお一層安全を図ってまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 以上でございます。

 

〇都市開発部長(小野英明君)

 お答えいたします。

 

 まず市内全域について区画整理事業を実施する考え方についてでございますが、市内の道路等の整備状況を見ますとき、これを区画整理事業によりまして、面的に整備し、市民の生活環境をより向上させたい強い希望を持っております。

 

 しかし、この区画整理事業の施行には多額な事業費を必要といたしますので、緊急度あるいは投資効果の観点、さらに住民の協力度等々総合的に勘案の上、地区を選定いたしまして、計画的に逐次事業化を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解願いたいと思います。

 

 次に、善光寺町敷島線の施行計画についてでございますが、市内の東南部の開発、とりわけ南甲府周辺開発を考えますとき、外環状線ともいうべき善光寺敷島線がその骨格を構成いたしております。したがいまして、継続的に事業の進捗を図るべく、まず既に完成しております朝気から北大路までを63年度から69年度まで、また北大路から南甲府駅までを70年度から74年度まで、さらに南甲府駅から新々平和通りまでを72年度から75年度以降にわたりまして実施してまいる計画でございます。

 

 第3点目に都市計画街路の計画的な進め方についてでございますが、都市計画街路は、市内の交通の流れを円滑にするため、将来の幹線道路につきまして計画を決定したものでございます。その中で緊急性あるいは経済効果等総合的に判断し、事業化を図っております。

着工した事業区間を中途におきまして断念することは元来許されるべきことではありませんので、関係住民の協力を願い計画どおり進めておりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 最後に緑化推進とミニ公園の管理についてでございますが、御指摘のとおり平和通りの未整備区間もこのたび着工の運びとなりまして、全線緑化が完成されることになりました。

さらに緑あふれるうるおいのあるまちづくりの一環といたしまして、ミニ公園の造成に努めてまいりたいと思っておりますが、この維持管理に当たりましては、地域住民の協力を得る中できめ細かな管理を行ってまいりたいと考えておりますので御理解を賜りたいと思います。

 

 以上でございます。

 

〇中央卸売市場長(平嶋 泰君)

 市場関係の御質問につきましてお答え申し上げます。

 

 まず開設当時の趣旨が生かされて運営されているかというお尋ねでございますが、お説のように開設以来15年を経過をいたしましたが、この間中央市場をめぐる環境は、産地の大型化、小売形態の変化、商品の多様化等著しく変化してきておりますが、生鮮食料品を迅速に集荷し、また分化し、その円滑な流通の確保と需給に見合った公正な価格形成を行う中央市場の機能には、いささかの変わりもございません。

むしろその機能は情報化等の進展に応じて、より高度化することが求められてきております。したがいまして、開設者及び関連業者が一体となって新しい環境の変化にも対応しながら、その目的に沿ってなお一層努力いたしてまいりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 次に市場法並びに関連条例は、市場関連業者の保護育成に立ってつくられていると思うがどうか、という御質問でございますが、御承知のように市場法並びに市の業務条例に規定してありますように、その最終目的は住民生活の安定に資することを目的としております。

しかし、その制度の運用に当たっては、生産者の利益の擁護、それから消費者の利益の保護、市場関係業者の利益の擁護が図られるよう、今後ともその運用に努めてまいりたいと考えておるところでございます。

 

 次に取り次ぎ方法の適正化についてのお尋ねと理解しておりますが、市場の取り引きにつきましては、法律、条例等に基づくほか、業界の皆さんで構成しております水産、青果の取引委員会とも十分協議する中で運営を行っているところでありますが、今後とも中央市場の設置目的に沿いまして、業界との話し合いの中でより一層円満かつ適切な運営に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

 

 それから市場周辺の緑化についてのお尋ねでございますが、市場周辺の緑化につきましては、昭和61年度、62年度の2ヵ年計画を持って青果棟及び水産棟前の駐車場周辺にシラカシの植栽をいたしまして、周辺環境の改善を行ってきたところであります。今後とも可能な限り緑化に努めてまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 それから東団地の交通安全対策についてのお尋ねでございますが、これにつきましては、地域、学校、警察、それから団地関係者などで構成いたしております市場周辺交通対策協議会、これが中心となりまして、児童生徒の通学の安全対策に取り組んできているところであります。今後とも交通安全のために積極的な努力をしてまいりますので、御理解と御協力をいただきたいと存じます。

 

 最後に15周年記念事業についてでございますが、市場開設15周年の記念事業につきましては、記念式典、市場祭り、記念誌の発行等を予定しておりますが、15周年の節目にふさわしい意義あるものにするために、具体的な方法等につきましては、市場協会等業界の皆さんと協議する中で進めてまいっております。

また、市広報及び新聞、テレビなどマスコミを利用した市民への周知徹底を図りながら有意義な記念事業を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 なお、御要望の点がございましたが、その点につきましては、今後の市場運営に十分反映させて遺漏のない対応をしてまいりたいと思いますので、今後とも御指導と御協力を賜りたいと存じます。

 

 以上でございます。

 

〇百周年記念事業室長(雨宮和美君)

 総合市民会館建設関係のうち、関係住民の方とのコンセンサスについてお答えをいたします。

 

 4月11日総合市民会館建設基本構想が議会の全員協議会で御了承をいただいたあと、4月15日に地元地区の自治会長会議に室長以下が出席をして、この基本構想の内容について説明し、協力をお願いいたしました。

 

 また総務部において7月11日国有道水路隣接地権者立ち会いのもとに測量を行いました。7月20日から26日にわたり国有地用途廃止申請のため、地元自治会、これは5つの自治会になりますけれども、地元自治会、3つ水門水利組合、隣接地権者23名の方の同意書を受領しました。

また、あすの27夜、東地区自治会長会議へ出席して、基本計画、現存の建物等の取り壊し計画について説明し、御理解、御協力をお願いする予定であります。また、近隣の自治会へも工事中の協力方についてお願いに上がる予定でありますので、議員の皆さん、とりわけ地元の議員の皆さんの御理解と御協力をお願いをいたします。

 

 以上です。

 

〇市立甲府病院事務局長(三浦恒則君)

 

 市立甲府病院に関します2つの御質問にお答えをいたしたいと思います。

 

 まず新病院建設についてのお尋ねでござますけれども、これにつきましては御案内のとおり、新病院の建設は、昭和71年度をめどにいたしまして行うことが第3次総合計画の中で決められてございます。

これは市の基本目標でございます「心かよう人間都市づくり」のための、主要事業の1つといたしまして策定されたものでありますけれども、現在はとりあえず、市立甲府病院の中に建設推進のためのプロジェクトチームを発足いたしまして、調査のための下準備がようやく緒についたといった段階でございます。

 

 申すまでもございませんけれども、新病院の建設は来るべき21世紀に向かっての「心かよう人間都市」にふさわしい、真に市民のための病院づくりでなければならないはずでございますので、お尋ねの建設場所、あるいはまたその規模等も含めまして、広く市民の声が反映できますよう、じっくりと時間をかけて調査、研究いたしてまいりたいというふうに考えてございます。

 

 次に、市立甲府病院の経営方針についての御質問にお答えをいたしたいと思います。自治体病院を取り巻きます経営環境といいますものは、国の医療費の抑制政策の影響を少なからず受けまして、近時一段と厳しさを増しつつございます。ために私どもの運営も今後ますます困難になることが予想される状況下にございます。

しかし、私どもはあくまで公立病院としての見地から、地域医療を確保する責任というものを改めて強く自覚をいたします中で、今後とも業務を効率的に執行いたしまして、またいろんな経営努力も重ねながら前向きな経営姿勢というものを崩さずに、運営に今後とも取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。お力添えをいただきたいと存じます。

 

 以上です。

 

〇教育委員長(橘田勘歳君)

 小中学校の子供の自殺についての対応策についてお答えをいたします。

 

 最近他府県の情報などを耳にしますと、非常に多い傾向にありますが、これらの傾向について私ども人ごとでなしに十分配慮する必要があると、しみじみ思っておるわけであります。今の世の中は非常に刺激の多い世の中であります。

情緒不安定の子供も非常にふえてきております。この情緒不安定の子供たちを正していくには、何よりも教師と子供、子供と親との関係を密にし、何でも言い合え、語り合え、聞き合えるような関係をつくっていくことこそが大事であると常々思っているわけでございます。

 

 学校におきましては、楽しい学校、わかる授業を基盤に、各教科、道徳等においてたくましく生き抜く知恵を身につけさせようと努力しているわけでございます。さらに孤立感、挫折感をなくするために、子供と子供の結びつき、教師と子供との触れ合いを常に大事にし、教育相談を充実、強化していくことを目標に努力しているところでございます。なお、一層の努力をしてまいりますので御理解をいただきたいと思います。

 

 次に児童、生徒の健全育成についてお答えをいたします。現在各学校で重視し、実行しております自然教室、勤労体験学習、地域学習等をなお一層推進してまいりたいと思っております。

さらに少年議会の活発化、ボランティア活動を通じて思いやりの心、思いやりの心の育成強化を図るとともに、文化活動の推進、体育、スポーツの普及及び振興に、なお一層の努力を払い、児童生徒の健全育成に努力してまいる所存でございますので、御理解をいただきたいと思います。

 

〇教育次長(櫻林幸春君)

 小学校の校庭整備促進についてお答え申し上げます。

 

 小中学校の施設整備につきましては、校舎の不燃化を昭和59年度に終了をいたしまして、引き続き校庭、プール、屋内運動場の改修整備を進めているところでございます。お尋ねの校庭整備につきましては、昭和60年度より年次的に整備をしているところでございまして、既に62年度までに新設校を含めて小学校9校、中学校3校、合計12校の整備を終えているところでございます。

残されている学校につきましても、第3次総合計画の中で緊急度により順次整備を図り、一層の教育施設の充実に努めてまいる所存でございます。

 

 よろしく御理解のほどをお願いを申し上げます。

 

〇議長(福島 勇君)

 暫時休憩いたします。

 

      午後2時18分 休憩

    ――――――――――――――――――

      午後2時51分 再開議

 

○副議長(中込孝文君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を続行いたします。

 

 次は市民クラブ 村山二永君。

 

 村山二永君。

 

      (村山二永君 登壇)

 

○村山二永君

 原田議員に引き続き、市政一般について質問をさせていただきます。

 

 まず第1点は、市立病院に関連をしてお伺いをいたします。

 

 個人的なことを言って恐縮でございますけれども、私も過去2回の選挙に当たり、早川、千野、宮島、依田、剣持の先輩・同僚議員とともに、医師会の推薦を得てまいりました。そんな関係もあり、医師会の動向については深い関心を持ってまいりました。

 

 日本医師会の生命倫理委員会懇談会は、本年1月に重要な発表を行いました。これは、従来の心臓死のほかに、脳の死をもって人間の個体死とすると認めてもよいとする最終報告書であります。この報告書は、日本医師会の正式見解とされ、医学会においては脳死是認のお墨つきともなりました。

この経過は専門家である市立病院の院長先生がよく御存じであろうと思いますけれども、我々一般、今まで心臓の死をもって人間の死と考えていた私たちにとっては、全く新しい死の定義といえるものであります。

 

 そしてこの報告書が、内臓摘出による臓器移植への機運を高める要因となった反面、脳死の判定をめぐって法律界からは、新しい死の判定としては明確さを欠き、不十分であるという批判の意見も出ております。これは脳死による社会的、法的な死の判定を条件なしに医師に任せてよいかどうかという問題であり、本人の事前同意、家族の承諾など、さまざまな社会問題があるからだと思います。

この問題は、今問題視されております消費税以上に重要な問題でありますけれども、まだ国民の間ではみずからの命の死の判定について重要な問題の論議がされていないのは、非常に遺憾だと思う次第であります。

 

 ある政治学者は、政治の究極の目的は、人間の命に生きがいを与えることだといっています。こうした考えから見ますと、たとえ小なりとも地方自治体議会においても、人間の命の終わりの定義について問題を提起し、論議してもよいではないかと、このように考えて特に取り上げた次第でございます。

特に脳死問題は、内臓移植による第3者の生命の持続につながる問題であり、公立病院を持つ地方自治体にあっても、深い関心を持つべきものだと考える次第であります。

 

 先進諸国においては、脳死を人間の死と認め、脳死の段階で健常な腎臓、心臓、肝臓等を摘出し、移植手術を行って、人の生命を救っております。甲府市民の中にも腎臓、心臓、肝臓の移植手術を求めている人が多数おることは、既に皆さん御承知だと思うところでございます。

脳死状態は、心臓死につながるわけですから、脳死の段階で健常な内臓を第三者に提供し、そのことによって第三者の命が救えるなら、それはすばらしいことだと思います。私はこうした考え方からして、日本医師会の心臓死のほか、脳の死をもって人間の個体死とするという医師会の考え方を強く支持しているものであります。

 

 そこで市長及び市立病院長にお願いいたしますけれども、私のこの考え方を十分御理解を賜りまして、法的にも、社会的にも脳死の死の判定基準を策定をして、脳死が広く社会に受け入れられるような運動を、市長会等を通じて行っていただきたいと思うところであります。

 

 また市立病院も脳死の倫理委員会をつくり、脳死について積極的な研究と発言をし、内臓移植の手術が完全にできるような技術的な、あるいは施設の充実、医師体制の確立を行うことが、当面、脳死の問題と関連して非常に大きい問題だろうと思うわけでございます。したがって、この点について当局の御所見をお示しを願いたいと思うものであります。

 

 さらにもう1点お伺いをいたしますのは、市立病院に心臓の専門医を配置してほしいということであります。私が言うまでもなく、がんによる死亡者の次に多くなりましたのが、心臓疾患による死亡者であります。現在市立病院においても土曜日には信大関係の専門医が診療に当たり、計画的に医療器具の整備に取り組んでいるようでありますが、ぜひともそのテンポを速めてほしいというものであります。

今さら私が言うまでもなく、心臓関係につきましては、一刻も早い手当が必要であるわけでございますけれども、北の国立病院、あるいは県立中央病院、共立病院、山梨病院等、心臓の高度の治療ができる病院は、ほとんど北に偏っておるわけでございますので、南に位置する市立病院が、この問題についてもぜひとも真剣に対処してほしいということをお願いをするものであります。

 

 伊古美院長先生初め、医局の先生、各歴代の事務局長の方々が最大限経営に努力をいたしまして、市立病院の経営が充実したことを高く評価している1人として、この点についても強く当局の対処をお願いをし、1人でも多く心臓疾患による人を救う体制をつくってほしいということであります。

 

 私自身も、過去3回生死の間をさまよい、現代医学の力によって今、こうして命を永らえておるわけでございますけれども、それも医療施設の充実によるものだと感謝をしているところであります。ぜひとも腎臓、内臓移植、内臓の摘出それから移植への高度医療体制に対する市立病院の体制強化を心からお願いを申し上げる次第であります。

 

 次に、医療問題に関連してお尋ねをいたしますが、甲府市にあっては昭和62年、全国初めての寝たきり老人の歯の在宅治療制度を市長の英断によって確立をいたしました。どんな立場のある人でありましても、歯の問題だけは歯医者さんに行かないと歯が直せないというのを、在宅で寝たきり老人の歯の治療ができるようになったということは、まさに私は他都市に誇ってもいい、甲府市のすばらしい制度だと高い評価をしているところでございます。

これには当時の歯科医師会の椎貝甲府支部長あるいは須田専務理事先生等、献身的な努力によって実現をしたわけでございますけれども、何よりも市長の英断が大きなものであったということを、高く私は評価をしているところであります。

 

 これと並行して我が市民クラブの同僚の川名議員が、先般の議会でもこの枠を重度身体障害者にも広げて、在宅歯の治療制度を推進すべきだという提言をいたしております。このことについてどのような検討をし、どのような推進策を取ったか、この辺について当局の今までの経緯の御説明をお願いを申し上げるところであります。

 

 第2点目として北部山岳地域の大規模開発に関連してお伺いをいたします。

 

 私は、千代田地区に計画されているゴルフ場の造成に反対をするものではありませんが、これを機会に北部山岳地域の開発については、地域の特殊性から見て、甲府市の独自の開発要綱を策定し、県の開発基準の上に上乗せをした規制基準をつくるべきであるということを主張するものであります。

 

 その理由は、県基準は、山梨県全体にわたる平均基準数値であるわけであります。甲府市にあっては他都市と違う立地条件、資質、自然環境、交通事情等がありますので、そうした甲府市の実態にあった開発基準が、必要であるわけであります。

特にゴルフ場のような大きな面積を要し、地形変更を行うものにあっては、あらゆる面から対処すべきものと考えています。北部山岳地域は、本市の上水道の水源地域にあるだけに、薬害及び防災施設、樹林、小動物の保護などについて自然環境の総括的な保全の立場から、対処すべきものであります。

ここ1週間ほど環境庁及び県においてもゴルフ場の使用する農薬の調査を行ったようでございますけれども、相当数の農薬を使うことは事実であるだけに、その辺を危惧するものであります。

 

 さらに1つの例を取ってみますと、防災施設の基準の基礎になります流出係数を見ても、他県にあっては平均0.9であり、都市によってはさらに0.1上乗せして流出係数1を基準にしている都市が多くあります。今さら私が言うまでもなく、流出係数というのは、その開発地域に降った雨が流出係数1とするならば、すべてが表流水となって流れる、という前提で防災設計をおやりなさいという基本数値であります。

県で言います0.85というのは、その開発地域へ降った雨の15%は地下浸透あるいは蒸発してしまいますと、その範囲の防災施設をつくりなさいということでございますので、特に芝は時によっては緑のコンクリートとも指摘をする学者があるだけに、これらの問題についても真剣に考えないと、千代田は即平たんの甲府市につながるところであるだけに重要な問題だろうと思うわけであります。

 

 さらにまたコース間隔等においても30メートルが全国平均であります。さらにまた30度以上の急傾斜地にあっては、現況保存を原則としています。大規模開発に当たっては、当然その地域はもちろんでございますけれども、その周辺等関係流域の下流まで含んで私は事業主に環境アセス調査を義務づけることが、最も適切な措置と考えているところであります。

こうした点を参考として、開発によって災害、河川の汚濁が発生しないように、時に厳しい規制を行うことが最終的には事業者及び周辺住民の生活保全をすることになりますので、市長及び関係部長の見解をお示しを願うとともに、防災施設、交通関係、自然保護等について事業者と協定を締結すべきだと考えますけれども、その辺についてお伺いをするところであります。

 

 さらに県基準でも示されております事業者の施工能力の点でございますけれども、言いかえれば資金能力があるかどうか、こういうことでございますけれども、6月議会で追加補正を行った委託料を、どのように運用するのか、この点もお伺いをするわけでございます。

 

 ちなみに、まことに私はゴルフを途中でやめて恐縮でございますけれども、ちなみに我が国にあってはゴルフはスポーツとして認められておりません。娯楽だというのが法律的見解であるわけでございます。したがって、ゴルフ場はスポーツ施設でないから、パチンコ場と同じような娯楽施設利用税を賦課され、皆さん、私もかつて支払ったわけでございます。

それだけにいろいろな意味では、ゴルフをやらない方々はぜいたくな施設だという評価をする点もありますので、そういう点を勘案して、ある意味の規制だけは必要だろうと思うわけであります。しかし、ゴルフ場は現今全く大衆化されていますので、甲府市に2ヵ所くらいはあってもよいという声も市民の中に多数あることは事実でありますので、そうした声を実現するためにも、もろもろの方策を講じて行うことが最も好ましいものであると考えているわけでありますので、以上の諸点について見解をお示しを願いたいと思うものであります。

 

 第3点目にお尋ねしますのは、業務職の職名変更問題でございますけれども、これは業務職だけでなくて、事務員

あるいは技術員、相互間の職名変更等も含めて抗議の意味でお尋ねを申し上げる次第でございます。

 

 現在の甲府市職員組合は、昭和26年に発足した直後から業務員の身分保障のために業務員の職名変更の労働慣行を確立するために、最大限の努力を払い、その慣行の定着化に成功してまいりました。これは歴代の役員が血の出る思いで行ってきた労働慣行であるわけであります。このために、業務員の中から係長、課長、部長も出すという経過がありました。

当時なぜこのような努力をしたかといいますと、地方公務法第28条の規定による心身障害者の続出、それによる適格性の問題、さらに廃職等の悪条件があったからであります。職、氏名、運転手が手をいためたり、痔を悪くして車の運転ができなくなったり、清掃業務員が結核でごみの収集ができなくなったり、蚊とハエをなくすための消毒業務がなくなったりしました。

本来なら当然地方公務員法28条の規定による分限によって、分限解雇の対象になるわけでありまするけれども、当時の組合の役員は、そういう問題を排除するために、業務員からの職名変更制度の慣行化を確立したものであります。

 

 この慣行は、水道従者含めて行いましたので、昭和四42年ごろだと思いますけれども、直営で行った家庭内の水道の修理配管等を、水道指定店に工事移管をした際にも、本庁の業務員に当たる技能員をすべて職名変更をして救済をしたという経過があるわけであります。これらの方々は、現に係長以上の職にあるはずであります。この考え方は、山本市政、鷹野市政、秋山市政、河口市政もこの考え方を継承をしてまいりました。

原市政になって昭和59年、市は職名規則の改正を行い、キーパンチャー、電話交換手などの職種名を廃しました。そしてこれらの方々は、現に事務職の仕事をしています。さらに業務職でありますけれども、獣医である動物園の業務員は、現に動物の治療に当たっているわけであります。

 

 これらは非常に人事管理上大きな問題がありますので、職種名を廃止した業務員及び幾つかの資格条件を有している業務員は、職名変更の措置を取らなければ、将来にわたって分限処分の対象問題というのが発生をするだろうと思うわけであります。

 

 特に清掃業務を水道工事同様民間委託したような場合に、全国の都市の実態から見ても、これは時の流れであるわけであります。他都市におきましては、民間の清掃業務を委託する際に、組合の方が積極的に業務員の職名変更問題を提起をして、労働慣行確立の中で救済をするという方途を講じてまいったところであります。

もし、仮に現市役所職員組合の役員の一部が、職名変更に反対をしているなら、これは分限による解雇を認めることになるわけであり、先輩のつくり上げた労働慣行を崩すという重大なことになりますし、原市長の政治的立場も非常に苦しいものになるだろうと思うわけであります。ぜひとも私は、その辺を十分市当局も組合と話し合いを進めてほしいと思うところであります。

 

 現に他都市にあっては、環境行政の係長、課長、部長等は業務職出身者から起用し、環境行政の継続性を確立をいたしております。この事実も当局はよく調べてほしいと思うのであります。

 

 ごみの収集業務を民間委託制と主張している市民クラブは、今の市職の皆さんが張り幕などへ張っているように、職員の首切りをして民間委託を推進せよなどとは一言も言っておりません。

その辺もよく市当局は現業の方々にお伝えを願わないと、市民クラブは、まるで清掃の業務員の方々を、首を切るための民間委託を推進しているように誤解されている面がありますので、ぜひともその辺に対する話し合いをお願いを申し上げたいと思うわけでありますし、むしろ有能な業務員は、積極的に事務技術に変更をして多様化する行政需要に対応するため、現定数の中で活用すべきだというのが考え方でありますので、ぜひともその辺について見解をお示しを願いたいと思うのであります。

 

 第4点としてお尋ねしますのは、事務事業の民間委託問題であります。

 

 本市にあっては過去いろいろな事務事業を、組合の理解を得て民間委託を行ってまいりました。この委託段階において、論議された諸問題がたくさんありました。言うならば委託によって危惧される問題ですけれども、現在もそのような危惧する問題点が内在するのかどうかお尋ねをするところであります。

 

 まず第1点として電話交換業務を委託をする際に、業務秘密が漏洩するという論議がありました。交換サービスが低下するという論議がありました。そのような心配が現在あるのかどうか。この辺もその実態をお示しを願いたいと思います。

 

 さらに2つ目として、水という重要な問題の工事補修を民間の水道指定店に委託をしたことによって、市民から大きな不平不満が当時心配されているように、現在も出ているのかどうか、この辺もお尋ねをいたします。

 

 さらに小中学校の宿直を廃して、警備を警備会社に委託をいたしました。この際にも学校の民間夜間管理に大きな問題があるといわれましたけれども、現在そのような大きな支障があるのかどうか。この辺を反省点としてお答えを願いたいと思うのであります。

 

 さらにまた、市民税、固定資産税等の計算、令書作成及び住民管理を民間の企業に委託をしてございます。この際市民のプライバシーが営利企業によって侵されるという点が大きな論議となりましたけれども、そのような事例が現在もあるのかどうか。この点についてをお答えを願いたいと思うのであります。

 

 ごみの収集委託については、現在ごみの委託を試行中でありますので、その結果は議会に報告され、当局も委託に対する基本的な考え方を示すと思いますけれども、これらの点についての所見をお尋ねをいたします。

 

 ごみを民間委託にするならば、それは法律的に非常に問題があるのかどうか。あるとするなら現にごみ収集を民間に委託をしておる市町村は、違法行為をしているということになるけれども、そのように市としては理解しているのかどうか。また委託をした場合、余剰人員の行政整理、言うならば首切りを行うのかどうか。

その辺も明らかにしていただきたいと思いますし、さらに市職が反対をしている理由は、団体交渉で明らかにされたと思いますけれども、その内容を市民の代表でありますこの本会議におきまして明確にしていただきたい、こう思うところであります。

 

 次に、最も重要な点は、委託の受け皿の問題であります。

 

 これは若干私見にもなりますけれども、私はごみの委託区分は委託が60%、直営40%が当面適当な配分だと思います。さらにまた委託企業は2企業から3企業とし、できるならば、民間活力をより活性化するために、甲府市が50%以上の出資を行い、第3セクターを設置することが好ましいと、このように考えておりますけれども、この辺についてお考えをお示し願いたいと思うのであります。

 

 次に、ごみの収集時間についてでございますけれども、ここに傍聴の奥さん方もたくさんおいでになりますけれども、例えば京都や先進都市におきましては、ほとんど夜間ごみの収集を行っております。今のような車社会にあって、車が本当に混雑するこの市内で、昼間ごみを収集するということは大変危険でありますし、非能率であります。

さらにまた甲府市のように共稼ぎ夫婦が多い人が、朝早くごみを出すということも、大変なことだろうと思うわけであります。これが夜9時に出すとするならば、本当に食事をし終わった後、ごみが出せる。

さらにまたごみを集める車も混雑した道路事情の中でごみを取るわけでございませんから、能率が上がるという、こういう好現象が出るわけでありますので、冬のように道路が凍結する場合を除いて、あとの季節は夜間収集にかえることがごみの収集の能率化を図ることだろうと考えますけれども、この辺についても市の考え方をお尋ねをするところであります。

 

 次に、上町清掃工場の機能の問題ですけれども、金属部分の取りつけなど腐食が著しいと思いますし、ばい煙の排処理など、大きな問題があろうかと思いますけれども、新工場建設まで何とか維持、運用をしてもらわなければならないわけであります。

鷹野環境部長を初め職員の方が一丸となって努力をいたしておるわけでございますけれども、より一層の努力を期待をするものであります。

 

 続いて学校給食問題ですが、特に中学校の給食が大きな問題化されております。そこで学校給食も計画的に私は民間に委託すべきであると考えるものであります。

そこで教育委員会に特に強く要請をし、希望するものでありますけれども、来年4月開校される大国小学校をテストケースとして、給食室を利用させた民間委託を実施をすべきものだろうと考えますけれども、教育委員会はどのように考えているかどうか、見解をお示しを願いたいと思うのであります。

 

 仮に中学校の給食を要望どおり直営で実施をするとするならば、10校の生徒数から見て、100名の給食職員を採用しなければなりません。昭和62年の一般会計の決算数値から見ても、人件費は市税収入に対して36%を占めております。この上さらに直営で仮に中学校をやった場合には、100名の職員を採用するということは、人件費が市税収入に対して50%近くになってしまう。

甲府市の財政上も大きな問題になるわけでございます。したがって、いつか時の流れの中で、中学校も学校給食の道を歩まねばならないかもしれませんので、今のうちに民間委託をするというテストを、実施をしていくことが、甲府市の置かれておる財政事情の中では最も好ましい方策だと考えておりますので、ぜひともそうした考え方の中で、やっていただきたいことを強く主張をするものであります。

 

 さらに3月議会におきまして、我が会派の三井議員の質問に対しまして、市側は好ましい適正な職員定数を算定をして、議会に示すと表明をいたしております。明確にいつお答えをするのかどうか、その辺もお示しを願いたいと思いますし、現在総定数の中では、56名が減の状態であり、これが定着化をいたしております。

これは、水道、病院等が主なる理由でございますけれども、この56名減の定着した定数と、新しく算定するであろう好ましい適正な職員定数との関連を、どのように考えているか.特に予算編成、職員採用の期間が迫っておるだけに、早急にこの問題については当局は考え方を明らかにする必要があると思います。

 

 なおこの定数問題については、三井議員が関連質問いたしますので、省略をさせていただきます。

 

 第4点として庁舎問題についてお伺いをいたします。

 

 庁舎問題につきましては、市民世論の分裂といいますか、対立によって立ち消え状態にあるわけでありますけれども、市長は、この問題について今現在、どのようなお考え方で臨んでいるのかどうか。どういうお考え方をお待ちかどうかをお示しを願いたいと思うのであります。

さらにまたその当時、旧電電公社やその隣の敷地を買収するという話がありましたけれども、恐らく私の推測では、土地交換方式だという主張をしているだろうと思うんでございますけれども、この土地の取得についてどのような現状下にあるかについて、お尋ねをする次第であります。

 

 第5点目に、市制100周年について関連してお尋ねをいたします。

 

 市制100年のうち、特に戦後の戦災復興から今日までの市制の基礎をつくったのは当然市民でございますけれども、その先頭に立った歴代市長の功績は、非常に私は大きいものがあると思います。しかし、議会議長の顔写真は掲出をされておりますけれども、歴代市長の顔写真はどこにも現在掲出をされておりません。

このことについて原市長さんも心をいためて、予算的にも対処しながら現在対応中だそうでございますけれども、具体的にこの問題についてどのような具体的処理をするのかどうか。さらに名誉市民の方々についても同じであります。

大きな甲府市の発展のために基礎をつくっていただきました名誉市民も、今は名も忘れた市民の方々が私は多かろうと思うわけでございますので、これらの方々の顕彰も、この100年祭を契機により一層行って、市民にその功績を伝えるということも、私どもの大きな義務ではないだろうか、このように思うわけでございますし、故人及び現存者を含めて市長経験者等に名誉市民の称号を贈ることも、これらの方々の功績を賛辞する1つの方策と考えますけれども、原市長のお考えをお示しを願いたいと思います。

 

 次にお尋ねしますのは、西ドイツのある都市から、本市に対しまして姉妹都市の締結をしたいというお話があるやに聞き及んでおりますけれども、そういう経過がございましたら、御説明を願うとともに市長のお考え方をお示しを願いたいと思います。

 

 私は広く国内はもちろん、外国も含めて広く姉妹都市関係を結ぶことがいいだろうという基本的な立場に立って、伺っているわけでございますので、その辺もお答えを願いたいと思います。

 

 最後に、選挙管理委員長にお尋ねをいたします。

 

 100年祭に当たりまして、原市長もいろいろの団体も寄附金をしていこうというお考え方を持っております。私ども市民クラブにおきましても、中西会長もそういう個人的見解をお示しになっております。私自身も市民に呼びかける以上、議員がいささかなりとも寄附金を出すことが好ましいと考えているところであります。

そこで私ども公職選挙法に基づいて選出をされた議員が、こうした100年祭事業に、善意の寄附金をすることが、もしいろいろの立場で当局を困らせるような立場になったり、あるいはまた問題視されるようなことがあっては、私どもの善意も踏みにじられるわけでございますから、公職選挙法上、公職選挙法に基づいて選出をされている私どもが、こうした100年祭事業に寄附金を行ってもよいのかどうか、その辺について選挙管理委員長の見解をお示しを願いたいと思うわけでございます。

 

 このことは、もし仮に、私どもが法律上出せないといった場合に、広く市民の人たちは、市民に呼びかけながら、議員が出さないということは不当ではないかと、こういう私はそしりを免れませんので、幸い本日は多数の傍聴者がおいでになりますので、そういうことを理解をしてもらうためにも、この点に対する選挙管理委員長の見解をお尋ねをするところであります。

 

 以上をもって私の第1回目の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。

 

○副議長(中込孝文君)

 市長 原 忠三君。

 

      (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 村山議員の御質問にお答えいたします。

 

 まず北部山岳地域の大規模開発についてのお尋ねでございますが、御指摘のように本市の北部山岳地域は、地形、地質等自然的条件の非常に厳しい地域が多いので、県の開発基準によるほか、より安全度の高い防災施設等の整備を中心とした行政指導をしていく考え方でございます。

時に上水道の水源地域での開発計画でもありますように、水資源の確保や自然環境の保全問題等の調査、研究結果や、開発計画内容等を十分検討の上対応をしていく考えでございます。また環境アセス調査の義務づけと、地元要望も含めまして、防災施設等は事業者と協定書を締結して、工事の万全を図っていく考え方でございます。

 

 さらに事業者の施工能力調査及び事前協議準備書作成に関する調査につきましては、既に民間の専門業者に委託をし、現在調査を進めているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。

 

 次に、職員定数についての御質問でございますが、まず現時点における定数に対する考え方につきましては、議会の地方行財政対策に関する調査特別委員会の調査結果、市行財政効率化推進委員会の答申などを踏まえる中で、本市独自の自主的な行政改革に基づきまして不拡大の方針であります。

第3次総合計画の主要事業への対応、事務事業の見通し、効率化を進める中で退職予定者、職種の変更なども勘案をいたしまして、総合計画、前期計画に対応する望ましい定数計画を策定をいたしまして3月議会にはお示しできるよう検討してまいりたいと考えております。

 

 次に条例定数と実人員についてでございますが、公営企業法の適用を受ける水道局を除きますと、現在実人員は定数の範囲内にあります。次に、定数の確定と職員採用、予算編成についてでございますが、これは当然関連性があるものでございますから、当面昭和64年度につきましては、64年度を初年度といたします、第2次実施計画を策定する中で、定数を確定をし、採用、予算編成これに結びつけていきたいと、このように考えております。

 

 次に、市庁舎の建設についてのお尋ねでございますが、市庁舎建設は、100周年記念事業としての位置づけができますように、市議会の御協力をいただき、今後とも努力をしてまいりたいと存じております。御理解を賜りたいと思います。

 

 次に、歴代市長並びに名誉市民の写真の掲出についてのお尋ねでございますが、御指摘の写真の掲出につきましては、市制発展のために培った先人の功績をたたえるために、来年の100周年に向けまして既に事業を進めておりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 市長経験者への名誉市民号の追贈についてのお考え方についてのお尋ねでございますが、現在の名誉市民条例を勘案いたしまして、今後検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 次に、国外の姉妹都市の締結についてのお尋ねでございますが、現在アメリカ2都市、中国1都市、フランス1都市、計4都市の姉妹都市、友好都市を甲府市は持っておるわけでございますが、これに続きまして国外におきましては、チリのロス・アンデス市、これはブドウの産地だと聞いてります。ことしですか安いブドウを輸入をしたという都市でございまして、話題になったところでございます。

 

 もう1つは西ドイツのフォルツハイム市でございます。ここは、甲府市の地場産業の関係のいわゆる宝飾の関係、飾りの関係の人たちが人口の約6割ないし7割居住をしておる。こういう市より姉妹都市を結びたいとの要請が来ております。今後慎重に検討をしてまいりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 他の質問につきましては、それぞれ部局長からお答えを申し上げます。

 

〇総務部長(窪田 。君)

 4点につきまして御答弁申し上げます。

 

 第1点の職名変更の問題でございますけれども、職名変更問題につきましては、御指摘のように時代的変遷の中で、過去、行政需要と業務の実態等を勘案をしながら実施をしてきた経過がございます。

今後における職名変更につきましては、特別な資格者の任用措置をすることがあるといたしましても、それ以外の一般事務、技術職への任用がえの問題につきましては、本市の行政施策の動向、事務事業の推移などを踏まえまして、人事管理上の諸問題とあわせまして、慎重に検討をしていく所存でございますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 次に、民間委託の関係でございますけれども、民間委託によりまして、危惧されていた点幾つかございましたけれども、委託後の現在はどうなっているかということでございますけれども、電話交換業務の秘密漏洩の問題、水道工事に対します不平不満、宿日直の廃止に伴います学校夜間の管理の問題、税業務におけるプライバシーの侵害の問題などにつきましては、現在問題点もなく、市民サービスは確保できているものと考えております。

 

 次に、ごみ収集の委託の関係でございますけれども、1点目の余剰人員の行政整備の問題と市職の反対理由は何かということでございますけれども、第1点のごみの収集運搬業務を、仮に将来委託した場合でも、それによりまして生じる余剰人員の分限処分などはするべきでないと考えております。

 

 次に、職員組合の反対理由でございますけれども、ごみの収集運搬処分の業務は、市町村行政の基礎的な固有業務であり、これを民間に委託することは、行政の公共性や行政責任の放棄につながりかねない。また近年現業定数は減少の一途をたどり、これ以上の現業切り捨ては認められないなどが主張の要点でございます。

 

 最後に旧電電公社の建物の関係でございますけれども、旧電電公社の建物の取得につきましては、現在も交渉を重ねております。この間代替地等紆余曲折がございましたけれども、現在も電電側は、村山議員さんの御推測のとおり、土地交換を希望しております。今後も取得に向けて協議を続けていく考えでありますので、御理解と御協力をお願いいたします。

 

 以上でございます。

 

〇福祉部長(小林正司君)

 在宅重度身体障害者の訪問歯科検診についてお答えいたします。

 

 既に川名議員から御提言をいただきまして、現在身体障害者家庭訪問指導員を通じまして、その実態、ニーズ等を調査しているところでございます。またこれら障害者のうち65歳以上の皆さんにつきましては、既に在宅の寝たきり老人に対します訪問検査の対象者として実施しております。

このほか心身障害者の歯科医療事業といたしまして、歯科医師会の御協力を得まして、歯科センターを開設し、治療に無料で当たって、受けられるようになっております。

 

 したがいまして、御提言の在宅身障者は、これ以外のいわゆる訪問歯科検診であろうと思いますが、先ほど御答弁申し上げましたとおり十分調査いたしまして、今後甲府市の医師会と歯科医師会と積極的に協議いたしまして、これの実現に対応してまいりたいと思いますので御理解願いたいと思います。

 

〇環境部長(鷹野四郎君)

 環境部関係数点につきましてお答え申し上げます。

 

 まずごみの収集の民間委託について、法律的な問題があるのかというお尋ねでございますが、ごみ収集の民間委託につきましては、法律上の問題はないと理解しており、他都市においても既に実施をしているところであります。ただ、ごみの収集業務は、市町村の固有業務であるという点につきましては、しっかりとその内容を踏まえて対応すべきだと考えております。

 

 次に、ごみ収集業務の委託先についてのお尋ねでございますが、ごみ収集の委託先につきましては、今回実施しております試行調査の結果を十分に分析、検討した上で御指摘の点などを参考に、慎重に検討してまいりたいと考えております。

 

 次に、ごみの収集時間についてでございますが、特に夜間の収集につきましては、お説を踏まえながら収集回数と収集体制全般にわたり、今後検討を加えてまいりますので、御理解をいただきたいと思います。

 

 最後に、今後における上町のごみ清掃工場の維持管理についてでございますが、昭和62年の11月から、本年の1月にかけまして、6日間にわたり、厚生大臣指定の財団法人日本環境衛生センターの、清掃工場全般にわたります精密機能検査を実施しており、さらに今後の施工管理については十分注意をしなければならないという点も踏まえ、専門業者と認めておる日本環境衛生センター以外にも施工業者でございます専門的な検査も受けておるところでございます。これらの検査結果に基づきまして、今後計画的に補修工事を行い、焼却業務に支障のないよう維持管理の万全を期してまいりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

 以上でございます。

 

〇市立甲府病院長(伊古美文雄君)

 初めに脳死と臓器移植についてお答え申し上げます。

 

 これまで死の判定は、呼吸と心拍の停止及び瞳孔散大と対光反射の喪失の3兆候をもって確認することとされており、これが心臓死でございます。しかしながら近年医療技術の進歩により、人口呼吸器などの生命維持装置が高度に発達してきましたために、脳の機能が不可逆的に喪失の状態に陥りましても、これが脳死でございますが、人為的な処置によって、ある期間脳以外の臓器の機能を維持させることができるようになってきました。

しかしながら脳死の状態になりますと先ほどおっしゃいましたように、たとえ人口呼吸で補助いたしましても、やがては心臓や肺の機能は停止いたします。

 

 一方臓器移植の技術が進歩してまいりましたが、提供者の臓器は、その機能が維持されているうちに、それを必要とする患者さんに移植しませんと、これを受けた方の中で生かすことができません。したがいまして、特に心臓、肝臓の移植は脳死を前提といたします。村山議員が申されました日本医師会生命倫理懇談会の脳死及び臓器移植についての報告書は、脳の死をもって個体死と認めること。

もう1つは脳の死の判定には、厚生省の脳死に関する研究班の提示した方法を必要最小限とすることなどの考え方を骨子としております。

 

 この報告書に対しましては、賛否両論がありますが、医学会は賛成意見が多く、法律関係者の間では批判的であり、一般社会は好意的にこれを受けているように思われます。

反対意見の中にも、脳死をもって個体死とすることを認めない方向はむしろ少なく、脳死を個体死とするためには、脳の死を確認するための判定方法により精密さを必要とするという議論が強かったように思います。私もこれにつきましてはさらに高度の医学的検討が必要であると考えます。

 

 今後適正な臓器移植の推進によりまして、さらに多くの生命が救われるように努めるべきだという村山議員の御意見はまさに正論でございまして、私も全く賛成でございます。市立病院でも脳死あるいは腎臓移植につきましては、医局研究会の課題として取り上げており、今後とも重要な研究課題であり、村山議員の御意見は、十分参考にさせていただきたいと思います。

 

 次に、心臓専門医の配置につきましては、現在週1回の非常勤医師を来年度から常勤医とする予定であります。また心臓機能検査のための最新鋭のストレステストシステムを導入することになっておりまして、今後とも循環器関係の診療には力を入れていきたいという考えでございます。

 

 以上です。

 

〇水道事業管理者(石井司郎君)

 先ほど定数問題につきまして市長から地方公営企業法は除くという御答弁を申し上げてございますので、水道事業における定数のあり方についてお答えを申し上げたいと思います。

 

 この問題につきましては、村山議員はかつて我々の先輩として職員定数に取り組みまして非常に御苦労をいただきまして、権威者でございますので私が申し上げるのは大変僭越ではございますけれども、適正な定数のあり方につきましては、その事業の経営規模及び施設の状況並びに地域的な条件等、多様な要因を含み、適正値の設定は非常に難しいものがございます。

 

 現在水道事業における第3次の総合計画を進める上で、職員数については、事業全般にわたり、同規模都市の状況を参考とすべく調査中でございまして、また業務全般を見直す中で、効率的な職員定数のあり方について検討を進めている段階でございます。

 

 64年度につきましては、条例定数215名に対しまして現状の193名をもって事業運営にあたる所存でございます。よろしくお願いいたします。

 

〇教育長(楠 恵明君)

 大国小学校の学校給食の民間委託試行についてお答えを申し上げたいと思います。

 

 給食業務の運営に当たりましては、現行におきましても給食用の物資の購入、それから米飯炊飯、それから残菜の収集、ラムエーターの点検等の業務につきましては、これを委託をいたしましてそれぞれ経費の節減を図っているところでございます。

 

 御指摘のございました調理等その他の業務につきましての民間委託は、学校給食の質的低下を招くことなく教育委員会が責任の持てる管理体制の確保が必要であると存じているところでございまして、大国小学校の調理の民間委託試行につきましては、現時点では大変困難であるというふうに考えているところでございます。

しかし今後十分に慎重に調査研究をしてまいりたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。

 

〇選挙管理委員長(保坂昌新君)

 お答えいたします。

 

 公職にある者すなわちここで言えば議員の皆様それから市長、そういう公職にある方たちの寄附行為というものは、当然一切禁止されております。これは公職選挙法の199の2項だと思いましたけれども、その方たちの公職にある者は、一切禁止されておりますが、寄附をする相手が地方公共団体でありましても、これは禁止事項に該当いたしますので、一切寄附はできないということになっております。

 

 以上です。

 

〇村山二永君

 まだ時間がありますから、お尋ねをしますけれども、今総務部長は、言うなら民間委託を行った際においても、本市においては言うなら、業務職関係の行政整理はしないという前進的な発表をなさって、私は、それはまことに私も支持する考え方でありますけれども、その場合に、どうしても業務職の方々の職名を変更するという制度を、労働慣行で確立をしておかないと、地方公務員法第28条に基づいて過員あるいは余剰人員、廃職ということで、分限による解雇をしなければならぬ。

 

 しかし地方公務員法が明確にその制度を定め、本市の職務執行基本規則が明確に位置づけをしているわけですから、まさか条例や規則を改正して、そして職名変更するというわけにはまいらぬ。

 

 その救済方法は、どうしても労使間の、言うなら労使間の確認の中でやらなければならないわけであるわけですよ。だから今市職の皆さんが、仮に職名変更を反対だということは、首切りをしてもいいですよと、こういうことなんです。法律論としてはつながるわけです。

だから私も市職のOBとしてそんなばかなことを、我々つくり上げた組合が言うはずはないと、こういう前提に立って職名変更への道を開くことが、将来現業の方々の身分を救済することになる。こういう立場で申し上げているわけですから、その辺は十分組合の皆さんにも理解をしてもらうように話をしてもらう。

 

 もう1点はさっき私が申し上げましたように、民間委託をすることによって、我が市民クラブはそこで働く人たちの首を切れなんと、こっから先も言っておりません、

全然。そのこともよく言っていただかないと、そこにある張り幕の中で「首切りに通ずる」という言葉が書いてあるけれども、私どもはむしろそこで働く人たちの身分を、事務技術に転換をして高度の能力を生かした方がいいと、こういうことを言っているということも、ぜひ職員団体との交渉の中では、そういう意見が議会からも出たということをお伝えを願いたい、こう思うわけでございます。

 

 それから2つ目に重度身体障害者の寝たきりの方々の在宅歯の治療の問題でございますけれども、この福祉部長に承りますけれども、これは川名議員あるいは私が今そこで言ったように、それは近い将来に、寝たきり老人同様歯科医師会の協力を得て行いますということなのか、検討しますなんということばかりやっていたら、検討ばかりされていたんじゃ全然ものにならないんだから、その辺を明確に、そういう準備を踏まえて実施をいたしますと、それならそれの答えをしていただきたい、こう思うわけでございます。

 

 それからごみの収集時間については、これは私が言うまでもなく環境部長も十分研究をなさっていると思いますけれども、今のこの昼間の交通事情の煩雑の中で、ごみを取るということは、ごみを取る職員も大変なことなんです。率直に言って。だから毎回議会のたびにごみの収集車の交通事故の示談案件が議会へ出てくる。これは無理はない話なんですよ。

この混雑状態の中であのごみを取り歩くわけですし、しかも道路交通法上一方通行へ入ってはいかぬと、便宜的な扱いも受けていない清掃車ですから、うんと問題があるわけですよ。ぜひとも夏、これは冬間の間は甲府の気温からして無理だと思いますけれども、春から秋へかけては夜間収集をするような方向の方が、これは能率のはかがいきますよ。これはどうしてもやっぱり組合の皆さんにも理解してもらわなきゃなりません。

 

 前回鷹野市政のころ、早朝収集はかなり、5年間くらい実施をした経過がありましたけれども、むしろいろいろ市民からうるさいとかなんかで意見があって、中止をした経過がありますけれども、例えば京都のような場合は、皆さん行って御承知のように、朝起きれば市内どこもごみがないわけですよ。

それは夜ごみを取ってしまうからそういうことがないわけでございますし、職員の労働的な面からも大分助かるわけでございますから、そういう点についてももう一度環境部長の考え方をお示しを願いたいと思います。

 

 それから将来にわたる臓器移植の問題については、市立病院も大変院長先生が真剣にとらえて、市民の将来そういう対応にはおこたえをしてくださるという見解でございますから、ぜひそれはそういうことでお進めを願って、一人でも多くの市民が救済できるような方向で対処していただきたいということを、お願いをするわけですが。

 

 最後にもう1点、教育長に承りますけれども、今、中学校の給食問題が、これはある政党を中心にし、あるいはいろいろな婦人の人や団体を中心にして中学校の給食をやれと、こういう意見があるわけですね。

本市においてもこれは私が言うまでもなく、やらないところは甲府と上野原だけだと、そういうことになると、時の流れの中で中学校も学校給食をやらざるを得ないだろうと、そうなりますと、さっき言いましたように直営方式ですということになると、最低100名の職員を採用しなければなりませんよ。現実問題からして。

そうでなくても今、市税に対する人件費の割合が36%、という時代でございますし、そういうことを考えますと、それは将来中学校の給食をやった場合についても、その都度職員を採用するということは、またそのことが税金にもはね返ってくるわけですよ。

だから機運としてたまたま大国小学校という学枚が、来年4月発足をするわけですから、ここをテストケースとして民間に委託をして、そのよし悪しをはかってみなければ、民間委託することがいいかどうかという結論も出ないわけですから、教育長さんも現時点では難しいということを言っておられるけれども、現時点で難しいことが、中学校の給食問題で来るわけですから、そういう考え方で受けとめられたでは、将来のこの財政事情から考えても大きな問題があると、こう考えますので、もう一度これ、私個人じゃなくて市民クラブとしての意見もあるわけでございますから、ぜひその辺についてもう一度見解をお示しを願いたいと、こう思います。

 

〇副議長(中込孝文君)

 福祉部長 小林正司君。

 

〇福祉部長(小林正司君)

 在宅重度身障者の訪問歯科でございます。これは何としても甲府市の歯科医師会の御協力が必要でございますので、私先ほど調査中と申しましたが、正確なその調査の結果等を踏まえまして、実現する方向で向かって協議し、検討していきたいとこう考えております。

 

○環境部長(鹿野四郎君)

 ごみの収集時間についてお答え申し上げます。

 

 現在のごみの収集区域の実態あるいは市民の意向、さらには職員組合の意見を十分参考にしながら検討をしてまいりますが、ごみでございます、衛生的に、効率的な収集がされるように前向きに検討してまいりますので、御理解をいただきたいと、このように思っております。

 

〇教育長(楠 恵明君)

 村山議員さんの御質問の御趣旨は、十分理解をいたしているつもりでございます。しかし、私たち教育委員会といたしましては、現時点におきましては、中学校の完全給食を実施をするかしないかにつきましては、全く白紙の状態で今慎重に研究中でございます。

したがいまして、そのことはしばらく事務局内の一応の方向性が出るまで時間をかしていただきたいと、この問題と切り離しまして、大国小学校の学校給食を試行的に調理を民間委託するという問題に限りましては、いろいろの関係機関、法令等との関係もございまして、現時点では大変困難でございますと申し上げたわけでございまして、なお村山議員さんの御意見については、今後十分に慎重に検討をしてまいります、ということをもつけ加えて御返答を申し上げてあるわけでございますので、その辺をぜひ御理解を賜りたいと思います。

 

○副議長(中込孝文君)

 村山二永君。

 

〇村山二永君

 今の大国小学校の給食のテストケースの問題でございますけれども、私も前に教育長と話をしたことがあるけれども、子供が食べているパンもこれは率直に言って、今民間企業の人たちがつくっているんですよ。市の職員がつくっているわけじゃないわけですよ。

ぜひこれは将来の時の流れとして、私は中学校の学校給食も将来の展望の中では、甲府市もやらざるを得ないというようなそうした流れが来るだろうというふうな、これは個人的意見でございますけれども、持っているわけです。

その際それがまたそのことによって、職員を新たに100人も120人も増員するということが可能かどうかという問題を考えますと、どうしても今のうちに学校給食を、今ごみの収集について民間委託を試行していると同じように、テストをしておかないと、どこに学校給食の民間委託の問題点があるかどうかということも、わからないわけですよ。

 

 やってみて、これなら委託することはいろいろの面で問題があると、これならやっぱり甲府市の場合は直営でいかざるを得ないと。こういうことになれば、それはこれからのいろいろの問題は、そういう直営という方式になるでしょうけれども、人員の面等から考えても、どうしてもその辺も教育委員会も真剣に考えていただかないと、その問題は将来に大きな私は甲府市の財政負担の問題として残るだろうと、こう思うわけですよ。

ぜひその辺を、今教育長さんから村山議員さんの意見を慎重に検討してくれるといっているから、慎重でなくて早急にそういう問題も含めて、これは教育委員長さんもおいでになるから含めて、みっちりその辺の研究をやっていただきたいと、そういうことを特に市民クラブを代表して、特にお願いを申し上げるわけでございます。

 

 それから最後に選挙管理委員長から、そういうことで特に私は個人的には、地方公共団体等が行う寄附について、私ども公職選挙法で選出された者は、善意の寄附を行ことは違法でないというような理解をしておりましたけれども、専門家の委員長さんの方から、そういうあらゆる場合でもだめですということでございますので、まことに残念でございますけれども、法律がそういうことであれば、寄附はできないと、こういうことですから、別の方法で考えていかざるを得ない。

 

 その際、さっき私がそこで申し上げましたように、市民の人たちは、市長さんも意欲的に寄附をして、寄附を取るということでなくて、寄附をしてもらうことによって、市民総参加で市制100周年を盛り上げていこうという善意な御発想でございますから、当然私ども共感持ってそれに応じていこうという態勢で来たわけですけれども、市民の方々は、議員が出さんでとんでもないじゃないかなんて言われても、我々も選挙に立つ立場でございますから、そういう点もあらゆる機会を通じて、これは議員の人たちは寄附が出せない、こういう理由ですよと、こういうことを明るい選挙のいろいろあるのだから、選挙管理委員長も説明をしてもらわないと、たまたまきょうは、傍聴に来ている方々は、なるほどそういうことで議員は出せないんだなと、こう理解してもらうから、これはごく一部の方々でございますから、選挙管理委員会としてもそういう点を周知をしていただいて、そしてさらに我々個人としても別の立場で、これは確かに協力していかなければならない事項だと思うんですね。

100周年の幸いこの時期に議員の立場に置かれさせていただいているわけですから、そういう善意を持っているわけですけれども、その辺についても今後いろいろと御指導、御鞭撻を選挙管理委員長にはお願いをして、いろいろ申し上げましたけれども、私の質問を終わらさせていただきます。どうもありがとうございました。

 

〇副議長(中込孝文君)

 市長 原 忠三君。

 

      (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 ただいまの寄附の見解でございますけれども、これは当時政治資金規制法によりまして、公職の選挙に立候補しようとする者、これについての寄附行為の制限が決められました。

その当時は世間一般、例えば町内の祭りの関係であるとか、病気見舞い、葬式、結婚のお祝い、これらの世間の常識の範囲においては、このお祝いを出すことも何もよろしいというような一部制限がされない形のものでございました。

 

 昭和50年に、これは国会議員であるか、どういうセクションであるかわかりませんけれども、そういうことになっていると金がかかり過ぎてどうも困るというような意見が出て、一切の寄附行為はいけないと。

まして厳格に言いますと、病気見舞いに行くことも、葬式で香典を出すことも、結婚式へお祝いを持っていくことも一切禁止をされました。しかし、それでその実際の社会的なおつきあい、社会通念上のまた生活、これがそれらの公職にある者ができるのかどうなのかということの中からの問題もございます。

 

 したがって、それらの規制をされたものを、これを全然無視をするとか、あるいは便法的に目をつぶるということではございませんけれども、その司法の方の関係のそれが刑罰に値をするかどうかというのは、司法の判断に委ねられているというのが、実情のようでございます。

 

 したがいまして、例えばまだこれから御論議もいただくわけでございますが、全市民の名前を、その銘板をつくって出すと。市会議員さん、県会議員さん、国会議員さん、また望月知事も甲府市でございます。

私も甲府市民でございますので、それらの人たちの名前は載ってな

いと。「なんだ、公職にある者はえらいけちんぼうじゃないか、非協力じゃないか」なんというようなそしりを、将来100年たって見る人は、だれがどうかわからないからあれでしょうが、問題が例えば出るとするならば、これも大変なことでございます。

 

 したがって、政治資金規制法は規制法として、そのことが社会的に容認できるような形であるのかどうなのかということは、なかなか司法関係でも答えにくい問題かもしれませんが、通常的に、社会通念的に容認をされているものもございますので、こういうようなことのお問い合わせ等も十分させていただきたいと、このように今、村山議員さんが市民クラブを代表しての御意見とおっしゃいましたが、この寄附をすることに対して、その拒否をしたりどうのということではなく、したいけれど、やはりその明確なる法律的な見解というものが欲しいんだというように、私受け取りましたので、そのような問い合わせ等もさせていただきたい。このように思いますので、御理解をいただきたいと思います。

 

      (村山二永君「了解」、武川和好君

「議事進行」と呼ぶ)

 

○副議長(中込孝文君)

 武川和好君。

 

〇武川和好君

 今市長は、村山議員さんが聞いてもいないのに勝手に見解を述べたんですよ、そうでしょう。自治会の寄り合いじゃ、また結構ですよ。隣保組の寄り合いじゃ結構ですよ。権威ある本市の議会で議員さんが質問もしないのに、勝手に見解を述べるとは何事ですか。

選挙管理委員長がこのことについては明確に答弁しているんだから、それ以上のことを執行権者の市長が言うことありますか。あなただって、公職選挙法に基づいて選出されているんですよ。選挙管理委員長の見解に従ったらいいんですよ。あなたの見解など村山さん求めていませんよ。自治会の寄り合いじゃないですよ。

議長、今の発言は議事録から取り消すべきですよ。そうでしょう、いかがですか。

 

〇副議長(中込孝文君)

 暫時休憩いたします。

      午後4時14分 休憩

   ――――――――――――――――――

      午後4時50分 再開議

 

○副議長(中込孝文君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 当局に申し上げます。

 

 当局は議員の質問の趣旨をよく理解され、答弁をされるよう要望いたします。

 

 お諮りいたします。

 

 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

      (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(中込孝文君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、本日の会話はこれをもって延会することに決しました。

 

 本日はこれをもって延会いたします。

 

      午後4時51分 延会