更新日:2019年8月19日

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甲府えびす講祭り

えびす講は旧暦の10月20日、七福神の1つ「えびす神」をまつる行事です。
えびす神は農山村では田の神・山の神として、漁村では漁の神として、また商家では商売の神として信仰され、全国各地でまつられてきました。現在も地方によって特色のあるえびす講の行事が多く残り、祭日も10月20日、11月20日、12月20日、正月10日、正月20日など異なります。


甲府のえびす講は、旧暦10月20日、商家の商売繁昌祈願の内祝が始まりで、これが新暦に切り替わり11月となりました。商家では内祝いをして赤飯を炊き、えびす像に供えていましたが、明治・大正時代から次第に顧客へのサービスに転じていったようです。
有名なえびす講祭りの大売り出しが始まったのは、昭和4(1929)年から。甲府商工会議所が日ごろの商売のお礼に大安売りで応えようと企画したことから始まりました。戦後になると花火を打ち上げて華々しい商戦が展開され、地域によっては小売商店共同の青空市も現れました。市内の商店街は、米の収穫を終えた農家の人びとが正月準備の買い物をするなど、市内や近郊からの買い物客で大変賑わいました。


昭和62(1987)年には市制祭に合わせて1度だけ10月に開催されたことがありましたが、翌年から再び11月に戻り、以後は毎年11月中旬に市内の商店街を中心に開催されています。
最近ではみこしの渡御や楽しいイベントなども行われ、大売り出し以外でも訪れる人びとを楽しませています。

画像(左から):昭和33年当時のえびす講(写真集「甲府物語」より)/平成17年のえびす講祭り

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