更新日:2022年8月22日

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御岳昇仙峡

昇仙峡は荒川上流に位置する、長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝(せんがたき)までの約4kmに渡る渓谷です。

もともとは、岩盤が連なる深い谷で、荒川西岸の山々を越える険しい道しか通っていませんでした。
そこで、江戸時代後期、地元の猪狩村(現在の猪狩町)に住んでいた長田円右衛門が、人馬が安心して通ることができる、生活のための道を造ろうと、近隣の村などと協力して工事を開始しました。途中、豪雨により道が流されるなど、工事の中断を余儀なくされましたが、着工から約10年を経て御岳新道が開通しました。開通後も円右衛門は、新道の保全に努めながら、新道沿いの渓谷を精力的に紹介し、その美しさを伝えていったそうです。

こうした努力により、昇仙峡は徐々に世間に知られるようになり、昭和28年には国の特別名勝に指定され、観光地として発展してきました。

長田円右衛門の石碑
画像:長田円右衛門の石碑

覚円峰
画像:覚円峰


遊歩道沿いにある長田円右衛門の石碑には「手足にヒビ、アカギレを切らしながら山を切り、谷を割るなど苦難の末、はじめて道を開いた…」とあります。岩盤の掘削という工事がどれだけ困難だったか…。円右衛門が果たした役割はとても大きなものでした。

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