更新日:2022年8月22日

ここから本文です。

市内にある「うし」に関連するもの

江戸から参詣(けい)した牛

霊牛碑
画像:霊牛碑

牛にまつわる話というと、信濃善光寺の「牛に牽(ひ)かれて善光寺参り」が有名ですが、甲斐善光寺にも牛にまつわる話が伝えられています。

~『甲斐善光寺ものがたり』より再話~

昔、江戸のある運送業者に大切に飼われていた牛がいました。
この牛は3晩続けて主人の夢に現れ、「私を甲斐善光寺へ参詣させてください。そうすれば、必ずこの家は末長く栄えるでしょう」と告げました。
ある日、牛は自ら小屋を抜け出して西に向かって駆け出しました。牛は甲州街道を一路ひた走り、甲斐善光寺に到着すると、すぐに金堂に参詣しました。数時間後、金堂の東側に移り、そこに7日間駐(とど)まり、8日目にしてようやく帰路につきました。
江戸に帰った牛は、30日ほどで突然死んでしまい、主人はその牛の角を甲斐善光寺に寄進しました。
その後、夢のお告げのとおり、主人の商売は繁盛し、円満に暮らしたそうです。

寺宝「霊牛の角」

 

寺宝「霊牛の角」
画像:寺宝「霊牛の角」

牛の角の1本は金堂東側に埋め、五輪塔を建立して供養され、もう1本は寺宝として伝えられ宝物館で一般公開されています。

その他「うし」にまつわるもの

牛にまつわるものでは、そのほか、神社の十二支の燈籠(とうろう)や「撫(なで)牛」、「牛馬頭観音」という石碑もあります。

稲積神社(太田町)にある撫牛と十二支の燈籠

撫牛
画像:撫牛。学業向上・身体健固など、その箇所を撫でると願いが成就するそうです。

燈籠1燈籠2
画像:嘉永4(1851)年に奉納された燈籠。十二支のうち、丑の1基のみ現存しています。

慈恩寺(大津町)山門前にある牛馬頭観音

 

牛馬頭観音
画像:牛馬頭観音。昔は、馬同様に牛も大切な家畜として飼われていました。

 

お問い合わせ

市長室情報発信課広報係

〒400-8585 甲府市丸の内一丁目18番1号(本庁舎5階)

電話番号:055-237-5314

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?
このページの情報は見つけやすかったですか?
このページの情報はわかりやすかったですか?

ページの先頭へ戻る