更新日:2022年8月22日

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深草観音

平安時代後期~江戸時代は、観音信仰が盛んで、多くの人が旅をしながら観音霊場の札所を巡りました。
西国三十三ケ所・坂東三十三ケ所・秩父三十四ケ所を総合した日本百観音は、日本を代表する100観音巡礼として知られていますが、甲斐国にも「甲斐三十三番観音霊場」がありました。

上積翠寺町にある三十三所観音は深草観音とも呼ばれ、甲斐三十三番観音霊場6番の札所です。
瑞岩寺の旧跡地であるこの一帯は岩肌が露出し、岩の壁面が作り出す自然空間は幽玄で荘厳な霊場としての雰囲気を演出しています。

断崖にかけられた梯子
画像:約17mの長さの梯子が、断崖にかけられています。

岩窟の「奥の院」
画像:岩窟の「奥の院」

数十メートルの断崖の途中には「奥の院」と呼ばれる観音堂があります。
「奥の院」には、梯子を登るか、岩の右側にある回り道を登るとたどり着きます。

御本尊の「岩堂十一面観世音菩薩(ぼさつ)」は、普段は瑞岩寺に安置されていますが、毎年4月に奥の院に移され、「深草観音まつり」が行われます。
いつもは人影がほとんどなく、ひっそりとしていますが、まつり当日は、約100人の参拝者が訪れ、今でも多くの信仰を集めています。

また、秘仏の御本尊は、17年に1度と33年に1度御開帳が行われるそうです。

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