更新日:2011年10月1日

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国玉の大橋

(裏見寒話より)

甲府市国玉町に大橋という名前の小さな橋が架っていた。この橋の上で、大月の猿橋の悪口を言ったり、また猿橋の上でこの国玉の大橋の悪口を言ったりすると、橋の女神に呪われるという。

その昔、武州より甲州へ来る旅人が、猿橋を渡るとき、国玉の大橋の悪口を言った。すると、美しい婦人がどこからともなく現われ旅人に近寄ってきた。
「もしもし、旅の方、あなたは甲府まで行かれるのですか。もし甲府に行かれるのでしたら、国玉の大橋に女の人立っているので、これをその女の人に届けてください。」
と一通の手紙を旅人に手渡した。

旅人は、承諾してその手紙を預った。しかし、少しおかしく思ったので旅の途中で秘かに預った手紙を読み驚いた。

『この手紙を持参した者を殺せ』
と書いてあった。

旅人は少し考えてから、
『この手紙を持参した者を殺すな』
と書きなおした。

国玉町の大橋に着いてみると、目をつりあげ、今にも食いつきそうな顔をした女の人が立っていた。旅人は、預った手紙を渡した。女の人は手紙を読むと、急におとなしい顔つきに変わり、丁重にお礼を述べ大金をくれたというお話です。

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