ホーム > アクションプラン5 脱炭素型まちづくりの推進
ここから本文です。
更新日:2023年5月1日
温室効果ガス排出量の削減には、市民一人ひとりの省エネ行動の実践といった取組に加えて、私たちの住まいやオフィスビル等の建物の省エネ性能を向上させることが重要です。
また、居住地域の緑は、ヒートアイランド現象1の緩和・熱中症の予防・災害時の避難地・リラクゼーション効果など潤いのある生活空間形成に大きく寄与しています。本市ではこれまで、緑のカーテンづくりをはじめとして、省エネ対策として都市緑化に取り組んできました。
さらに、電気自動車などの温室効果ガス排出量の少ないクリーンエネルギー自動車への転換や、コンパクト・プラス・ネットワーク2等による脱炭素型まちづくりも重要です。
今後も、住宅の省エネルギー化やクリーンエネルギー自動車の普及に取り組むなど、環境に配慮した都市への転換や都市緑化などにより、脱炭素なまちづくりを推進します。
1 ヒートアイランド現象:都市の気温が周囲よりも高くなる現象のこと。
2 コンパクト・プラス・ネットワーク:医療、福祉、商業等の生活機能を確保しながら、地域公共交通と連携して、コンパクトなまちづくりを進めること。
取組の内容 |
目標 |
---|---|
ZEH等省エネ住宅による温室効果ガス削減量 4,607t-CO2 〈~2030(R12)年度〉 |
|
高効率設備の導入や燃料転換3・電化の推進 |
高効率設備の導入や燃料転換・電化の推進 |
LED照明の普及促進 |
公共施設等への率先的なLED照明の導入促進 |
都市緑化の推進 |
都市緑化の推進(緑化植樹イベントの開催) |
農地の活用 |
都市農地の有効活用 |
建物、道路等のヒートアイランド対策の推進 |
建物・道路のヒートアイランド対策の推進 |
ゼロカーボンドライブの推進 |
クリーンエネルギー自動車の普及のための情報提供及び導入促進 |
充電設備等の整備 |
充電設備の整備 急速充電器:市内20ヶ所、 普通充電器:市内50ヶ所 〈~2030(R12)年度〉 |
コンパクト・プラス・ネットワークの推進 |
コンパクト・プラス・ネットワークの推進 |
ウォーカブルなまちづくりの推進 |
ウォーカブルなまちづくりの推進 |
1 ZEH:「高断熱」、「高効率な省エネルギー設備」を備え、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロ又はマイナスの住宅のこと。
2 ZEB:「高断熱」・「高効率な省エネルギー設備」を備え、また、再生可能エネルギーを活用することで、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロ、またはマイナスのビルのこと。
3燃料転換:二酸化炭素の排出を削減するため、化石燃料からガスやLNG等へ使用する燃料の種類を換えること。
住宅や建物については、新築時のZEH・ZEB化、改築時の高断熱・高気密などを行うことで、冷暖房に係るエネルギー消費量を大幅に削減することができます。また、設備の高効率化や燃料転換を組み合わせることで、住宅や建物で使用するエネルギー消費量を抑制することができます。
電気動力や熱を利用する機器は、再生可能エネルギー由来の電力を組み合わせることでエネルギー消費量の削減につながることが期待されるため、公共施設や建物等のエネルギー供給について、経済性や災害時のレジリエンス等に配慮しながら電化を進めるとともに、LED照明への転換により、中長期的なエネルギー消費を抑制する取組を推進します。
省エネ住宅やZEHの導入、省エネリフォーム、建物のZEB化や断熱改修等の普及促進を図っていきます。
公共施設や建物等のエネルギー供給について、高効率設備の導入や燃料転換・電化を推進します。
住宅、施設等の照明機器の導入・交換時にLED化を促進します。
街路灯・防犯灯の高効率化・LED化の支援を行い、市内の照明設備の省エネ化を図ります。
主体 |
役割 |
---|---|
市民 |
省エネ住宅やZEHの導入、省エネリフォームの実施 省エネ性能が高い住宅用機器等の導入 住宅等の照明機器のLED化 |
事業者 |
建物のZEB化や断熱改修 熱源、空調等の省エネ性能の高い製品の導入 高効率設備の導入や燃料転換・電化の推進 施設等の照明機器のLED化 |
NPO |
住宅や建物の省エネ化等に関する情報提供 |
甲府市 |
市民・事業者による建物の省エネ化、省エネ機器の導入促進 LED照明の普及促進 高効率設備の導入や燃料転換・電化の推進 |
緑には、二酸化炭素の吸収源や木陰の形成、ヒートアイランド現象の緩和など、地球温暖化を防止する多様な効果が期待されます。
本市では、緑のカーテンづくりをはじめ、省エネ対策として都市緑化に取り組んできたほか、道路の緑化や市民・事業者による緑化活動など、都市の緑の保全・育成を推進しています。
引き続き、既存の緑を適切に保全するとともに、緑地に関する各種制度を活用し、市民・事業者・NPO等の協力のもと、都市の緑化を進めます。
また、建物の遮熱塗装や道路の透水性舗装等のヒートアイランド対策を推進します。
市街地のヒートアイランド現象を緩和するため、屋上緑化や壁面緑化を推進します。
新築記念樹の配布や生垣緑化、緑化教室の開催、花いっぱい緑いっぱい運動等による地域の緑化を推進します。
市民が農業に親しむ場として、様々な団体が主体となる市民農園の拡充を進めます。
ヒートアイランド対策として、建物の遮熱塗装や道路の透水性舗装等を推進します。
主体 |
役割 |
---|---|
市民 |
生垣の設置やガーデニング等で自宅の緑化 花いっぱい緑いっぱい運動等の地域の緑化の実施 市民農園の積極的な利用 |
事業者 |
事業所や工場等における敷地内の積極的な緑化の実施 壁面緑化や屋上緑化、緑地の保全、敷地内の緑化、オープンスペースの確保などの積極的な実施 |
NPO |
地域の緑化活動の積極的な実施 農業体験など、農地を活用した環境学習の実施 |
甲府市 |
「甲府市緑の基本計画」に基づく緑の保全・整備・緑化など 公共施設における緑化の実施 市民や自治会における地域の緑化を推進する団体への支援 事業者が取り組む屋上緑化・壁面緑化等への助言 ヒートアイランド対策の推進 |
自動車の排気ガスには、地球温暖化や大気汚染の原因となる、二酸化炭素、窒素酸化物や硫黄酸化物などが含まれています。
本市の温室効果ガス排出量の約3分の1は運輸部門が占め、日常生活や事業活動において、自動車は欠かせないものとなっていることから、自動車そのものを温室効果ガス排出量の少ない、環境性能に優れたクリーンエネルギー自動車(電気自動車、燃料電池車、プラグインハイブリッド車等)へ転換していくことが重要です。
脱炭素社会の実現に向け、クリーンエネルギー自動車の普及促進を図るとともに、電気自動車用充電設備等の整備を推進し、クリーンエネルギー自動車利用の環境づくりに努めます。
国等のゼロカーボンドライブに係る施策の動向を踏まえ、温室効果ガス排出量の削減につながるクリーンエネルギー自動車の導入を推進します。
クリーンエネルギー自動車の普及促進とともに、観光地の環境保全やイメージアップにつながるクリーンエネルギー自動車による移動についても検討を行います。
クリーンエネルギー自動車の普及拡大を図るため、事業者とも連携して充電設備などのインフラ整備を推進します。
主体 |
役割 |
---|---|
市民 |
クリーンエネルギー自動車への転換 |
事業者 |
社用車へのクリーンエネルギー自動車の導入 バス業者やタクシー業者、レンタカー業者のクリーンエネルギー自動車の導入 充電設備や水素ステーションの設置 |
NPO |
クリーンエネルギー自動車の普及啓発 |
甲府市 |
クリーンエネルギー自動車の普及啓発 公用車へのクリーンエネルギー自動車の導入 充電設備など、クリーンエネルギー自動車普及のための環境整備の推進 |
地球温暖化対策の取組では、市域内におけるエネルギーの効率的な移送や移動の脱炭素化を図るため、脱炭素に資するまちづくりを推進する必要があります。
「甲府市都市計画マスタープラン」では、本市の将来的な都市構造について、都市機能の集約化をはじめとする都市のコンパクト化と公共交通網のネットワーク構築によるコンパクトシティ形成を基調とし、居住や都市機能の集積による効率的な生産性の向上を目指すこととしています。
自然環境への負荷低減などを図るため、コンパクト・プラス・ネットワークやウォーカブルな空間形成等に取り組み、都市のコンパクト化を推進していきます。
「甲府市都市計画マスタープラン」及び「立地適正化計画」に基づき、集約連携型都市構造の形成を目指し、都市機能や居住の誘導に取り組むとともに、公共交通機関による交通網の整備を推進していきます。
まちなかエリア内において、滞在快適性等向上区域(まちなかウォーカブル区域)の設定を検討し、官民連携により、車中心から「居心地が良く歩きたくなる」ひと中心のまちづくりを推進します。
主体 |
役割 |
---|---|
市民 |
まちづくりの目標等の共通理解 まちづくりや地域づくりへの主体的な参画 |
事業者 |
まちづくりの目標等の共通理解 まちづくりや地域づくりへの主体的な参画 利便性の高い公共交通体系の整備 |
NPO |
まちづくりや地域づくりへの主体的参画 |
甲府市 |
「甲府市都市計画マスタープラン」及び「立地適正化計画」の運用 |
お問い合わせ
環境総室環境政策課温暖化対策係
〒400-0831 甲府市上町601番地4
電話番号:055-241-4363
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください