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更新日:2017年9月28日

月の雫

月の雫

種のある甲州ぶどうを、ザラメをとかして練り上げた白い蜜に、一粒ずつ丹念に落としては拾い上げできあがる甲州名菓「月の雫」。

蜜の甘さとぶどう特有の酸味がほどよくミックスし、甘酸っぱさが口の中いっぱいに広がります。固まった蜜の衣がほぐれる「サラッ」という食感と、種を噛んだときの「カリッ」という歯ごたえも特徴のひとつです。

実際につくっているところを見てきました

ぶどう

ぶどうの画像

種のある甲州葡萄をつかいます。高温の蜜で包みこむため、皮が厚く・酸味が強いものがむいているんですって!ヘタの部分を3mm程度残し、一つひとつ、はさみで切り分けます。

蜜(ザラメ)

蜜の画像

さっぱり感を出すため、砂糖の中でも高級といわれるザラメをつかいます。ザラメを120度の高温で溶かして透明な蜜をつくり、それを15分位かけて白くなるまで練り上げます。また、冷えるとすぐに固まってしまうため、後でつかいやすいよう小分けに!

蜜をとかす

蜜をとかす画像

固まった蜜に熱を加えて溶かします。ガスでは熱が強すぎるため、電気コンロをつかい、ゆっくり時間をかけてとろーりとした蜜に仕上げます。

蜜につける

蜜につける画像

一粒、一粒、手作業でぶどうを蜜につけてゆきます。この作業を「天ぷらする」っていうんですって!

包む

包む画像

できあがったものを一粒、一粒、手作業で包んでいきます。とっても手間ひまかけてつくられているんですね。

月の雫の歴史

月の雫は、明治10年の秋、ある偶然のできごとにより発案されたと伝わっています。

それは、取材協力いただいた「松林軒」さんの3代目・音兵衛さんが、砂糖蜜を練っているとき、そばにあったぶどうの房から一粒のぶどうが転がり落ちました。拾い上げておいたところ、ぶどうにかかった蜜が冷え、ほの白く固まっていました。それはちょうど広いぶどう畑に降り注ぐ月の雫に見えたとのことでした。それをヒントに研究をかさね、現在の「月の雫」に至っているそうです。

また、新鮮なぶどうのみをつかうため、毎年9月下旬~3月中旬までの期間限定販売となっているので、お気をつけください。

取材協力

和菓子司 松林軒
電話055-233-3555