骨付きの鶏もも肉を、勢いよく炙り、タレをからめたのが甲府名物「もも焼き」。店先にある焼き場から、おいしい煙が立ちのぼる「丸八」は、約60年続く老舗店。継ぎ足して作る秘伝のタレを二度付けして焼いたお肉は、じゅわっとジューシー。とろっと柔らかな若鶏の肉“若もも”と、歯ごたえがあり味わい豊かな親鶏の肉“親もも”から選べます。骨付きのままダイナミックにかぶりつくもよし、お店の人に食べやすくバラしてもらってもよし。おいしいお酒とのマッチングはこのうえない幸せです。
熟練の職人がリズミカルに焼く姿と、香ばしい煙に誘われて、ついふらり。テイクアウトする地元の方が多いこと!
無口だけど泣けるほどあったかい社長の水上光明さん(右端)とスタッフのみなさん。1階はカウンター、2階はテーブル席、3階は宴会席。
店内は開店と同時に地元のお客さんで満員! 焼き鳥から一品料理に至るまで、何を注文しても美味。味にも接客にも、職人さんの心意気を感じました。
TEXT:YUKINO HIROSAWA PHOTO:IKUKO SODA