富士山を望める絶景登山コース、もちろん甲府市にもあります。なかでも穴場のコースがこちら。甲府駅から車で約1時間、宿泊施設マウントピア黒平のコテージ脇からスタートするルートは、山梨大学登山部がコース整備をしたという、登山地図にも載っていない穴場登山道。標高差約500メートルを3時間かけて登るので、コースの大半は勾配がゆるやかなのが特徴です。ただ、あまり人が入っていないためやや道を見失いやすいので注意。道がよくわからないとき、5歩歩いても周囲に登山道を示すピンクのリボンが見当たらない場合は、ルートを間違えていると思って。正しいルートなら、リボンがない、と思っても落ち着いて見渡せば、かならず見つかります。
ふかふかの落ち葉の道を歩くこと約2時間、“鹿広場”にでます。
“鹿広場”から先はクマザサが茂る急勾配の斜面を約30分ひたすら登る。ここには道はなく、木に結ばれたピンクリボンからリボンへとひたすら進んでいく感じで、なかなかワイルド。
クマザサの急斜面を登り切ったところからは、八ヶ岳や南アルプスを望む絶景が! しばし休憩。さらに左へと進むこと約30分ほどで升形山に。
升形山山頂は狭い岩場です。が、ここからはさえぎるものなく富士山が。まさに絶景!!! 時間の余裕があれば、少し先の黒富士と併せての登山も可能。
TEXT&PHOTO: YUMIKO FUKUI