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2021年5月号・最高の輝きを刻む伝統工芸士・大寄智彦さん

2105-12020年7月に実用新案登録された「ミラーリングアートカット」は、水晶の透明感を最大限に引き出した研磨技術。まるで水の中に星が浮かんでいるようなイメージです。研磨彫刻のリーダー的存在として活躍中の大寄智彦さんにお話を伺いました。

(写真)昨年末に城のホテル甲府で開催された研磨体験のワークショップ。大寄さんのワークショップはリピーターも多い

 

大寄さんが考案した「ミラーリングアートカット」(特許庁実用新案登録済)2105-2

 

工房が遊び場だった子ども時代

2105-3大寄さんは、祖父の代に開業した「貴石彫刻オオヨリ」の三代目。小さい頃から研磨の道具や石に囲まれて育ったという生粋の職人です(父・大寄芳朗さんは甲州水晶貴石細工の「現代の名工」)。ジュエリーマスターと伝統工芸士の資格をどちらも最年少で取得。山梨県立宝石美術専門学校の非常勤講師を務めるかたわら、2014年、中心街に宝石研磨実演スペース併設のショップを設立しました。全国各地で研磨体験のワークショップも行っています。

(写真)寄さんが手がける「TO LABO」が「1DK」とコラボしたジュエリーは「甲府之証」に認定されている

最大限に“石を活かす”

2105-4“石を活かすこと”を常に心がけている大寄さん。「どの石にも一つひとつ個性があります。傷や内包物、色の変化などを含め、その石の魅力を最大限に引き出す方法を考えながら研磨しています」。道具類は100年近く変わっていない軸台と“コマ”という部品のみ。「シンプルな道具だからこそ、研磨には無限の可能性があります。どんなに機械が発達しても、石の状態を見ながら研磨するには人の手が一番です」と熱く語ってくれました。

(写真)大寄さんが使っている“コマ”

宝石研磨の技術と魅力を未来に

2105-5「子どもたちが将来就きたい職業に、研磨の仕事が入るようにしたいですね」と話す大寄さんは、市内外の小学校で研磨体験の出前授業を実施しています。

「どの技術もそうですが、一度途絶えたものを再現するのはとても難しいです。研磨の技術と魅力を知ってもらい、職人として独り立ちできる環境を甲府・山梨で築くことが今後の目標ですね。宝飾産業と地域の活性化につながるように、後継者を育てていきたいです!」

 

市民レポーターブログでは、杉浦さんが研磨体験のワークショップのようすを紹介しています!

市民レポーターブログ「“研磨体験ワークショップ”に参加しました♪」はコチラ(別サイトへリンク)

 

今月の市民レポーター/杉浦玲子

2105-6私も研磨体験に初参加しました。石を削る作業は本当に難しかったですが、自分だけの宝石は喜びもひとしお。この春社会人になった娘への素敵なプレゼントができました。「宝石のまち・甲府」ならではの研磨体験で、皆さんも宝石に思い出を刻んでみませんか?

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