昭和53年9月甲府市議会定例会議事日程 (4)

      昭和53年10月 4日(水)午後1時

 

  報  告

第1  議席の変更について

第2  議案第94号  職員団体の登録に関する条例の一部を改正する条例制定

            について

第3  議案第95号  特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁済に関

            する条例の一部を改正する条例制定について

第4  議案第96号  甲府市職員特別給与条例臨時特例の一部を改正する条例

            制定について

第5  議案第97号  甲府市教育職員の退職年金及び退職一時金に関する条例

            等の一部を改正する条例制定について

第6  議案第98号  甲府市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する

            条例制定について

第7  議案第99号  甲府市消防団員退職報奨金支給条例の一部を改正する

            条例制定について

第8  議案第100号 昭和53年度甲府市一般会計補正予算(第3号)

第9  議案第101号 昭和53年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正

            予算(第1号)

第10 議案第102号 昭和53年度甲府市下水道事業特別会計補正予算

            (第2号)

第11 議案第103号 昭和53年度甲府市中央卸売市場事業会計補正予算

            (第1号)

第12 議案第104号 昭和53年度甲府市農業共済事業会計補正予算

            (第1号)

第13 議案第105号 昭和53年度甲府市水道事業会計補正予算(第1号)

第14 議案第106号 市道路線の認定について(住吉本町2号線)

第15 議案第107号 請負契約の締結について(大津終末処理場曝気用

            ブロワー機械設備工事)

第16 議案第108号 農産物及び蚕繭共済の無事戻しについて

第17 市政一般についての質問

 

 

 

 

  (出 席 議 員)

市 村 輝 男君

河 西 富 夫君

塩 野 褒 明君

市 川 正 雄君

伊 藤 常 八君

小河原 正 平君

内 藤 源 一君

長 瀬正左衛門君

浅 川 朝次郎君

石 川 達 朗君

上 田 英 文君

小 林 淳 光君

清 水 清 富君

内 藤 幸 男君

武 川 和 好君

石 丸 あきじ君

内 藤 秀 治君

森 沢   茂君

山 中 繁 芳君

三 井 五 郎君

原 田 正八郎君

小 林   匡君

早 川 光 圀君

堀 内 光 雄君

小 林 康 作君

堀 込 徳 一君

風 間 良 興君

込 山 貴 雄君

溝 口 一 雄君

中 西   久君

秋 山 慎次郎君

柏 原 保 幸君

臼 井 成 夫君

小 沢 綱 雄君

土 屋   直君

早 川 武 男君

                          36名 

 

 

  (欠 席 議 員)

樋 口 精 一君

渡 辺 儀 市君

 

 

                           2名

 

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長 輿 石   正君

総務 担当 主幹 臼 井 茂 治君

庶務 担当 主査 松 本 康 成君

調査 担当 主査 大日方 好 一君

議事 担当 主幹 平 嶋   泰君

議事 担当 主査 功 刀   尊君

記録 担当 主査 中 尾 良 次君

 

 

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長  河 口 親 賀君

中央卸売市場長  小 林 一 彦君

助     役  吉 田 三 郎君

市立甲府病院長  柿 崎   勉君

収  入  役  保 坂 昌 新君

 〃 事務局長  内 藤   恒君

参     事  保 坂   一君

教 育 委 員 長

小 池 幸 蔵君

市 長 室 長  深 沢 正 照君

職 務 代 理 者

企 画 部 長  荻 原 克 己君

教  育  長  岩 波 民 造君

総 務 部 長  新 藤 昭 良君

教 育 次 長  山 本 義 邦君

市 民 部 長  神宮寺   茂君

水 道 管 理 者  坂 本 友 幸君

福 祉 部 長  篠 原 憲 造君

水道局業務部長  塩 見 善 之君

社 会 部 長  岡 田 政 治君

〃 工務部長  三 沢 国 義君

環 境 部 長  中 村 悦 三君

選挙管理委員長  関   和 夫君

経 済 部 長  古 屋   昭君

農業委員会々長  土 屋 活 郎君

建 設 部 長  一 瀬   勇君

公 平 委 員 長  小 泉 晴 明君

都市 開発 部長  丸 山   忍君

代表 監査委員  飯 野 守 平君

下 水 道 部 長  志 村 泰 介君

固定資産評価員  広 瀬 順 作君

 

 

 

 

 

 

 

       午後1時16分 開議

 

○議長(上田英文君)

 これより本日の会議を開きます。

 

 報告事項を申し上げます。                                  

 

 議長のもとに請願6件が提出されました。

 

 右はお手元に配付いたしてあります請願分書表により御了承願います。

 

 次に、樋口精一君は一身上の都合により本日欠席する旨の届け出がありました。

 

 以上で報告を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1 議席の変更についてを議題といたします。

 

 議員の所属会派の移動により議席を変更いたしたいと思います。この議席変更及び氏名を職員に朗読いたさせます。

 

   (書記 議席変更及び氏名を朗読)

 

 18番山中繁芳君を19番に

 19番森沢 茂君を18番に

 

○議長(上田英文君)

 お諮りいたします。

 

 ただいま朗読いたしたとおり議席を変更することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(上田英文君)

 異議なしと認めます。

 

 よってただいま朗読したとおり議席を変更することに決しました。

 

 それではただいま決定いたしました議席にそれぞれお着き願います。

 

 次に日程第2から日程第16まで15案及び日程第17市政一般についての質問を一括議題といたします。

 

      (「議事進行」 と呼ぶ者あり)

 

○議長(上田英文君)

 三井五郎君。

 

〇三井五郎君

 代表質問はきょうで3日目を迎えるわけでありますけれども、この2日間の代表質問の中で、本市にとってきわめて重大な問題が表明いたしてまいりました。

それは9月定例県議会に提案されております荒川ダム建設費を

113億円増額するという議案が提案され、しかも共同施工団体である本市と協定書に基づく事前協議なしにこれが提案されている、という事実が代表質問の中で明らかにされました。

県当局からの一応の説明は水道局及び水道常任委員会にあったようでありますけれども、それは勘定書に基づく協議というものではなく、説明の域を脱していないことが明らかになりました。

もしこの状態のまま県議会でこの議案が議決されますと、協議に基づく事前協議なしに事業費が変更され、事務了承という形にならざるを得ません。

今後の県と市の正常な関係を損う恐れがございます。

荒川ダムは是が非でも必要でありますけれども、しかし今回の事業費の増額の内容については共同施工である本市の市議会もその内容をほとんど知っておりません。

実際にそれだけ必要なのか、あるいは水道料金値上げにはね返る部分をどうするかなど、詰めた問題などを含めて事前協議が必要でありますけれども、それがなされませんでした。

明日の県議会本会議においてこれらの点が十分検討された上で、共同施工団体である本市の立場が十分反映されるように事が進んでいく必要がありますので、少なくとも本日、本市議会の意向を正しく県議会に伝えていただく必要がある。

このため本日の自民党の代表質問後で結構でございますけれども、議運など適当な段取りをとっていただいて、本問題に対する甲府市議会の意見を集約して、速やかに県議会に伝える段取りをお取りいただくことを議事進行として提案いたしたいと思います。

 

○議長(上田英文君)

 ただいま三井議員から重要の問題だとして提起をされました問題の扱い方につきましては、まだ2党派の質問が残されております。この市政一般の質問が終わりました時点、つまり本日の休憩をとりましてこの問題の扱い方を相談をいたしたい、こう思います。

よろしゅうございますか。

 

〇三井五郎君

 結構です。

 

○議長(上田英文君)

 これより昨日に引き続き上程議案全部に対する質議及び市政一般質問を行います。

 

 本日は自由民主党の柏原保幸君。

柏原保幸君。

 

     (柏原保幸君 登壇)

 

○柏原保幸君

 これより自民党議員団を代表いたしまして、今回の議会に対しまして質問をいたしてまいりたいと思います。

 

 今回の議会に自民党の質問者をだれにするか、そうした討議が行われました。

この質問につきましては大きな疑惑問題でございますとともに、だれか出るかということにつきましても、相原は曲ったことには妥協しない。

筋を通すまじめな議員だ。たたかれても悪いほこりは出ない。

そういう意見で私に指名がされたわけでございますので、これから御理解をいただいてお聞きを願いたいと思います。

 

 では質問に入る前に自民党の見解を発表する。

 

 市長は本会議初頭に当たりまして、今日の問題についての内容について市民に心配をかけ、また職員には動揺を与えたことを市長として厳しく受けとめていると発言し、あとは警察の結果を待つとの発言。

自民党としては、このたびの疑惑事件は3者会談の有無に関係し派生した公文書偽造、毀棄、行使疑惑で、部下の職員が取り調べを受け、家族、親戚が悲痛な苦しみをし、肩身の狭い思いをしているとき、職員の動揺だけで責任に触れている。

市長の証言は事実無根である。取り調べ中の職員に対しても、市民の前にも私は潔白だ。

警察でも近々結論を出すと思うと、胸をたたいて言うべきである。もし証明できない何かがあるとせば、責任は重大であり総括責任者といたしまして進退伺いぐらいは出す決意表明ぐらいする責任があると思う。

 

 次に、この件につきまして政治謀略的発言がなされた。このたびの告訴事件について市長及び与党議員は、自民党の政治謀略だと疑惑問題をすりかえようとしているが、政治謀略ではない。

その理由は、1つ、いまの密室行政が続けば、権力者による市政の私有化が深まり黒い霧が濃くなると判断し、市政浄化を図る必要に迫られているからである。

 

 2つ、議会の中で多数の議員が行政介入をし、与党議員の多数の権力で自民党議員を無視し、議会運営の独裁を図り、邪魔者扱いをし、役職を独占し邪魔者は切る現状の改革に迫られているからである。

 

 3つ、自民党は次期市長候補はいままでもいまも考えていない。市長が反省し、権力者と特定議員の行政介入をはねのけ、市民のための行政を行うなら、自民党も河口市長を支持するつもりでいたことは事実である。

 

 次に、自民党議員団は、市長の本会議での答弁、調査特別委員会の証言で、この件は私を失脚させるためにねつ造されたもので、全く事実無根、政治謀略だと発言をした。

自民党議員団がねつ造した、創作したかのような発言を検討し、現在8人の自民党のうち、健康な7人の侍議員は、7人の侍と言われている議員団は、政治生命をかけてこの問題を解明する決意をした。以上であります。

 

では質問に入ります。

 

市長は2日間にわたる各党各会派の質問に対して強気な答弁をしている。

特に昨日の答弁の中では市長という認識を忘れずに、だれと会っても話をするのは人にとやかく言われる筋はないような発言もしている。

また疑惑11項目についても疑いを持たれることは何もない。

公の席で発言するなら証拠を示せと言われた。

議員は警察ではありません。調査権はあっても捜査権はない。

疑わしきは質問する義務がある、冷静に答えてもらいたい。

河口市長は県会をやめ、鷹野市長と市長選を闘い落選してから苦節6年、苦しい家計状態の中で勘え、苦しい体験の中で市民のために体を張る決意で支持者、特に河口信者に守られ、自民党推薦の秋山市長を支持し、秋山市長亡き後、苦しい闘いを勝ち得て市長の座について、市長との対話行政を柱とし、職場に身をもって先頭に立ち、市民の信頼を一身に集め、栄光の道を歩いてきたと思う。

過去何代かの市長もまかりなりにも無難な行政を果たして去っていった。

いまの黒い霧の実態、疑惑事件は、市政始まって以来の重要な極限をむかえている。

いままで河口市長を信頼している市民は90%とも言われていた。その市民の信頼は、河口市長は必ず甲府市の繁栄を市民の幸せにこたえてくれる偉大な市長であると信頼していたからであると思う。

市民の目は市長に対していまは冷たい。

市民はこう言っている。

「市長は市民の信頼を裏切った。名誉と栄光の座にしがみつき、何者を犠牲にしても反省なき1人の人間の映像としか写らない。職員が犠牲になり泣いているのに、市長を信頼し、市長を擁護した市職員、与党議員、後援者、何を考えているのか。権力の座に居座る女王蜂だ」と市民は言っている。

こうした権力の中で甘い汁をすおうとする権力者がくもの巣のように取り囲み、幾つかの疑いを持たれる要素に思われてならない。

市長は照民的で苦労人、人がよい。人柄もよい。だが、人がよくて気安い点があると言われているし苦節何年、苦しみの中で勝ち得た栄光の座を守るためには、初心の信念を貫き、信頼があれはあるほど真実と責任ある実行力を命とし、善悪のけじめを見きわめ、清潔、潔白な行政を行ってこそ栄光の道は長く開かれると思うのであります。

いまこそ腕を組んで考えべきときだと思う。

市民の大多数、特に親友会の幹部まで、市長は強気でいるが市長を続けることは無理だろう。

密室政治、権力者の私有化、議員は市民の代弁者であることを忘れ、市民を無視している。

市民不在の市政に協力し、自己の栄達を図るため権力の座のくもの巣の役割りを果たしている。

頼りにならない。

こうした現実の厳しい世論の批判を受けている。市長は市民の疑いの目を避けることはできないと思う。

市長はがんじがらめの中から抜け出して、過去を反省し、いままでの慣習、慣例を切り捨て、はだかになって初心に返り、河口特有の政治を行うため、身を引いて再度市民に訴え、審判を受ける考えはないかお聞きをいたしたい。

 

3者会談の有無に関係する公文書偽造、変造、毀棄等市政の黒い疑惑の解明のため、関係諸君の連日取り調べ特に全国に類のない甲府市の行政本部である市長室まで一斉手入れを受けるという、甲府市民の驚異的大ハプニングを巻き起こし、全国民が黒い霧疑惑に関心を高め、事件解明に連日取り調べ、新聞報道、県警、市警の動き注視している現状を踏まえて質問をいたします。

 

市長はいつも笑顔で対話市政を強調して、市民の声を市政に反映と精力的に市政に取り組み、気安く市民に接し、庶民的よい市長と親しまれられ党派に偏らず、イデオロギーを持ち込まず、20万市民の市長として行政に当たり、市民の信頼を一身に集め、栄光の道を歩んできたと信じてきた。

だがいつもの笑いも、気安さ、庶民的態度も市長の表の顔であると疑わざるを得ないと思う。

真の顔には幾つかの疑惑を隠し持った顔であるとせば、市民の信頼を裏切るものであると思う。

現時点では市民の大多数は市長の煮え切らない態度に不信感を強め、成り行きを注視している。

その現状の中で数点質問をしてまいりますので、卒直にお答えを願いたいと思います。

 

1つ、市長は3者会談の真相究明特別委員会の証言で「3者会談は断じてない。

私を失脚させるためのねつ造されたもので、全く事実無根であり、政治的謀略だ」と怒りを込めて証言したが、現時点でも事実無根と断言できるかお答えを願いたい。

 

1.自民党議員団の臼井議員の調査11項目の疑惑について現在も調査を進めているが、市長の心境をお聞きしたい。

 

1、臼井議員の指摘した市長並びに息子宅の固定資産税、都市計画税の評価について適正であるかどうかについて、市民部長の答弁を求めます。

 

1、また、本件の増改築、新築について、その施行した業者が、直後それぞれ市の指定業者となり、数多くの請負指名を受けていると聞き及んでいるが、指定業者になった時期と工事の内容について総務部長の答弁を求めます。

 

 疑惑2、市有地の売買に関する疑惑について、市有地の売買に関して市長に疑惑を持たれているが、真相をお聞きしたい。

 

 まず、市は昭和47年2月福祉センター用地と称しただけで、使用目的のあいまいな土地を4,980万円で購入しているが、この際売り主の市内某建設会社より市長に対して100万円が不法に渡されたと聞いているが事実か、お聞きをしたい。

 

 また、山宮町旧市営実習農場跡地を民間会社に売却した際、買い受けた市内の不動産会社より1,000万円以上の巨額が市長に支払われたと伝聞をしたが、真実を明確に答えてほしい。

 

 疑惑3、渡欧に際してのせん別について。

 

 市長は50年4月、再選されて以来2回にわたり公費により海外旅行しているが、この際請負業者並びに物品納入業者より、多額のせん別をいただいたと聞くが、件数にして何件くらいあるのか。

総額について幾らか明らかにされたい。

 

 疑惑4、親族会社の疑惑について。

 

 本年7月3日、昭和町、西条2,579番地に有限会社山梨北研という会社が資本金500万円で設立された。この役員を見ると、代表取締役に河口光賀氏、取締役に河口真樹氏、監査役に河口妙子氏と、全員が河口ファミリーである。

しかも会社定款によると、事業目的は汚水処理施設の機器販売及び施工、維持管理等になっている。

河口光賀氏個人は、以前から同様の商売をしていたようだが、法人組織を整えたのは、やがて予定されている大津終末処理場の操業開始に備えてのことだとのうわさがあるが、事実か。

また、そのことが事実であるかいなかを問わず、市長の家族が市の出入り業者となることは好ましいことではないと思うが、市長の考えはどうか。お答えを願いたい。

 

 次に11項目以外の問題に触れてまいります。

 

 職員の昇任について部外者の介入があったと言われる件について、課長昇任を長年の悲願であった現市民部A課長は、そのことの実現のために水道局在職中の昨年より、あらゆる方面に働きかけを行ってきたと聞いている。

その中に今回の市政に関する3者会談の当事者であり、仲介人だとも言われている稲川会川上理事小林善録氏が登場しているのである。

市役所内部では人事異動発表以前より、某有力者が後押ししているA氏の課長就任は確実視されたうわさが支配的であった。

確かに異動が公表されると、A氏は市民部課長に栄進した。しかし私は第3者の人事介入など真実関心もなかった。

本年7月6日、7日のマスコミ報道により疑いを裏付ける結果となった。

報道によるとA課長は、小林理事とは酒席での面識であり、親しい友人に誘われて、小林氏の上棟式に出たと述べております。

課長という立場のものが、市役所を早退までして面識程度の人の上棟式に行くわけはなく、世話になった小林氏に礼を尽くしたというのがちまたのうわさである。

また、この上棟式には河口市長側近ナンバーワンと言われる望月公明私設秘書も同席している。

河口市長、小林善録氏、A課長という点は線と結びつくのである。単にうわさだとは言われない実情だ。

大変残念ではある。

信じがたきことを信じざるを得なくなってしまった。

加えてA課長は3者会談があったと言われた1月26日の会談の翌日、27日に水道局某職員に対して、「ゆうべ臼井市議会議員は小林善録さんに会い、市政問題で注意をされた」と漏らしている事実を聞いている。

この人事介入の件につき市長に真相を明確にお尋ねいたしたい。

 

 次に関選挙管理委員長にお尋ねをいたします。

 

 社会党の風間議員が早野欽介氏より50万円という巨額な献金を受けたにもかかわらず、選挙管理委員会への公選法186条による届出を怠った虚偽報告容疑事件を調査し、事務上のミスであったと正式に制裁を下した委員長は、その発表の中で公職選挙法、政治資金規制法はザル法、あるいは骨抜きであると述べたと伝えられているが、その真意は何か。

法律で定められて選挙を管理する責任者が法律を無視する発言を公の席ですることは、選挙管理委員長として無失格者と言わざるを得ない。

この責任をどう考えるか明らかにすべきである。

 

 第3、三神水道管理者を辞任に追い込んだ3条件について、一説によれば早野欽介氏の3条件の申し入れを5期会の議員が市長に示し、3条件を聞かなければ市長に退陣を要求する条件がつけられていたと言われている。

市長を辞任に追い込まない条件の代償として、3条件の1つ、三神水道管理者に辞表を書かせる約束をした。

5期会代表者に、市長は反省すべきことは反省する。

三神水道管埋者は12月27日に辞表を提出すると、河口メモを渡したと聞いている。

この件について市長は、昨日これは三神管理者が自主的に辞任をすることを申し出たと言っているが、3条件の中の1つで、三神管理者は私に12月定例会のときに廊下で会いまして、私が三神管理者に話しかけたことがある。

「今度は辞任するそうだが、あんたのような一生懸命水道業務にすごい信念をもってやる人が、どうして辞任をしなければならないのか」と聞いてみた。悲痛な顔を、ひきつったような顔で「いろいろありますよ」と、「相原議員さんみたいなまじめな議員さんに聞いてもらいたい」宣伝じゃないよ本当だよ。

「聞いてもらいたい。いろいろな圧力があるし、古い議員がね、まあ仕方がないですよ」ということを私は聞いています。

そういうことを聞くと、何か自分から辞任をしたいということには解釈できないわけです。

市長の三神問題に対しての答弁については、どうしても市長の答弁を信用するわけにいかない。

その点を再度御答弁を願いたいと思います。

 

 4番、公文書偽造、行使の疑いで関係職員の取り調べ連日各社の新聞報道で甲府市は大揺れに動揺混乱し、市民は甲府市行政の黒い霧の疑惑に大きな不安を持って見守っている。

市長は何か関係ないような発言を新聞報道で読んだことがあるが、市長は20万市民の長であり甲府市行政運営の総括責任者でもある。

責任重大であると思う。

特に県警と甲府署で甲府市の市長室まで踏み込み捜査をされた話は全国であまねくないと思う。

この市長室手入れをされた屈辱は、市長個人ではなく20万市民のメンツにかかわる問題である。

このこと1つだけでも責任者として責任を取るべく事件だと思う。

責任を取らないなら、またまだ事実無限であるなら命を張って潔白を市民の前に証明すべきである。

潔白証明ができない理由をお聞かせ願いたい。

 

 5番、市政の黒い霧、市政の私有化、密室政治、工事入札に対し、市長のお声がかりは天の声、議場の声は市民の茶の間の声であります。

市長は特別委員会で茶の間の声を暴露した発言をし、大手業者の実力者が市政に介入、稲川会を背景の力で圧力をかけ、その力に幾つか屈し、人事案件、何か数件にわたり圧力を聞いた証言をした。

重大な問題である。

この力に屈した市長にも責任がある。その黒い霧解明のため早野欽介氏を証人として呼び、黒い霧解明を要望したが、与党委員の反対で否決された。

風聞によると、早野欽介氏はこの委員会に証人として出頭し、そうした市長としての態度に対してあらゆるものを証明するということを言っていたそうである。

市長が委員会で証言した市政に介入、圧力をかけられた内容を再度お聞かせを願いたい。

 

 6、3者会談真相究明の調査特別委員会の審議内容に、委員の熱意に疑いを持つ市民の声として証拠になる公文書偽造、毀棄、行使の疑いについて解明せず、審議もそこそこ、くさいものにはふたをした。

期待をした委員会も疑わしきには多数与党委員が取り上げず否決したと、厳しく批判をしている。

特に新聞報道では、与党委員は市長の弁護士的役割りを演じたと報じられた。

選ばれた調査特別委員は、厳正公平に審議すべきだと思うが、特別委員会の開会中に3代表が市長の自宅を訪問し、打ち合わせして委員会に出席し、疑いを持たれるような行動に良識ある市民は疑惑を持っている。市長の見解をお聞かせ願いたい。

 

 7つ、黒い霧疑惑に伴う告訴、告発事件で、県警と甲府署が市役所7個所、特に市長室まで一斉手入れを受け連日の新聞報道関係職員の取り調べ等の中でいろんな工作、プロジェクトチームが編成されているようなちまたの風評を聞いているが、どうか。

 

 9月15日の新聞報道によれば、警察が得た情報に9月13日、市役所内部で一連の取り調べに終止符を打とうとする話し合いが行われ、被疑者のうち一人について責任をかぶせ、その人物を退職後、市議会議員に立侯補させ、全面的にバックアップする条件がつけられたと報道されたが、事実かお答え願いたい。

 

 この報道により市民は、「市長もひどいことをする。責任は市長にあるのに部下に責任を押しつけ、市長は平然としていられるのか。市長の名誉を守るため部下を犠牲にするのか、冷酷な人だ。任挟映画をストーリーにしたやくざ映画シーンと同じだ許せぬ」と激怒しているのがいまの現状であります。

 

 8つ、3者会談の有無、公文書偽造毀棄の、行使の疑惑が黒であった場合。

また市長の部下職員に犠牲者が出た場合、総括責任者の市長も重大責任の責めを負わなければならないと思うが、市長自身進退伺いかまたは辞任するか、考えがあるかお聞きをいたしたい。

 

9つ、現在甲府市の黒い霧、疑惑問題は、市政制定以来最大の重要問題であります。

全国の注目の的で、甲府市の恥辱であるとともに市民のプライドを傷つけた責任は重大であると思う。

議会も研修視察を取りやめ、市民も黒い疑いには大きな関心を高めている。

特に声を大にしていいたいのは、市民が厳粛な気持ちでお許しがなければ見ることも入ることもできない重要な場所、市長室が手入れを受けたことは、甲府市の権威にかかわるとともに、市長として責任、腹切り問題だと思う。

市長も顔色もすぐれない、笑いも消えた。潔白を証明する意欲もない。

市民の不信感は高まるばかりである。

この際市長は辞任すべきであると思うが、市長の真意を表明してもらいたい。

終わり。

 

○議長(上田英文君)

 河口市長。

 

(市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

柏原議員にお答えいたします。

 

各議員さんから2日にわたりましていろいろと御指摘をいただき、私が3者会談問題について市民の皆さんや職員の皆さん各位に非常に御迷惑をかけ、確かにお説のように市民に不信感を抱かれておるということについては、私としてもまことに遺憾でございます。なお、いろいろとそういう御指摘の中で議員よりお諭しをいただきまして、私としても非常に恐縮をいたしております。

数回にわたって私の責任の問われる面について御指摘がございましたけれども、私といたしましては確かに申し訳ないという気持ちと反省を強く厳しくいたしておりますが、その責任をどうとるかということに集中をして御質問がございましたが、私自体は道義的にも政治的にも非常に厳しい責任を感じております。

その対処は、どうするかということについては、私がそういう反省の上に立って行うことでありますので、私にお任せをいただきたい。もちろんそう申しましても、私は厳しい反省の中で道義的責任の一端をあらわしていかなければならないであろうと、いうことを痛切に感じておりますことで御理解をいただきたいと思います。

 

そこで、3者会談の真相について特別委員会で私は発言をいたしております。

それは事実無根であるということでありますので、そのように御理解をいただきたいと思います。

 

次に、11項目についての御指摘は、一昨昨月から今日までいろいろ言われておりますけれども、申し上げておりますように不確定な要素であり、風聞であるということでありますから、私がもしそういう事実があるとするならばぜひ御指摘をいただきたい。

証拠をもってぜひお示しをいただきたいと申し上げたのでありまして、議員がおっしゃるように、決して開き直った答弁をしたということではございません。

私の心境とすれは、当然そうであらねばならないではありませんか。そういうことで、決して答弁を申すのに開き直って言ったということでございません。

もちろん御指摘をいただいたことについて私も十分自分自体も調査をし、あるいは過去をふり返っていろいろと検討もいたしましたからこそ、そういうことを申し上げたとこうぜひ御理解を賜わりたいと思うわけであります。

 

そこで、私のうちを改修をしたことは、改良をしたことは事実であります。

でありますから坪数の増減などということは当然ないわけであります。その固定資産税その他がどうなっているかということについては、私は余りそういうことについては存じておりませんから、市民部長の方から答えろと、こういうことでありますから、市民部長の方から答えていただくことにいたします。

 

それから、そのうちを改良をした業者の指名が一体どうなっておるかと、こういうことでありますが、先般指名回数等については答えを申し上げてございます。

その内容については総務部長ということでありますから、私は答えは申し上げませんけれども、少なくとも私が先般申し上げたように、私は改造をしただけであります。

居間を応接間につくっただけであります。

これは確かに昭和46年だと思いますけれども、昨日も申し上げたけれども、たまたまその指名業者が、甲府市の指名業者が私のうちを改修したということであって、あらゆる市民の皆さんも、議員さんもそうであろうと思いますけれども、お願いをしたらたまたま指名業者であるということはあるでしょうと昨日申し上げたわけです。

それは議員さんの中にもそういう人があるでしょう。お宅を建てた人があるとすれば、その人が果たして指名業者であるかどうかということを調べていただければ、たまたまそうであるということはあると思います。

甲府の多くの業者は指名業者であります。

わざわざ市部の皆さんを頼むということはなかなかあり得ないと思います。

甲府の業者の方が技術的にも私はいいと思う。

そんなことも私は考えて、私のうちだけ改造したからと言って業者との関連で御指摘をいただきますことは、私としては非常に心外であるわけであります。

ぜひそういうところに黒い霧もございませんので、御理解をいただきたいとこのように思います。

 

 それから、市有地の福祉センターを47年に買収をいたしました。これは市長就任早々でございます。

これは福祉センターを建設をするということを私が選挙公約でありましたので、できるだけ早く福祉行政の推進をしたいと、振興をいたしたいと、こういう考え方の上に立って早期にあの桜井町の三井工業が所有しているものを買収をいたしたわけであります。

その買収をいたしましたけれども、福祉センター建設については議会の委員会のいろいろと御意見を聞きましたけれども、あの地は中央線に沿っておるから、老人の危険性もあるし、農業センターを売却をして、3億のものが4億になったから、できるだけ環境のいいところにつくる方がいいよ、という議会の意見があったわけであります。

そこで桜井町のその他に建設をすることを、議会の意見を聞いて向町につくったわけであります。

しかも予算的には農業センターが高く売却をできたので、その予算をできるだけ向町の福祉センターへ多くつけて、そしてりっぱなものをつくれというのは、その当時の議会の意見でございました。

したがって、議会の意見を尊重いたしまして、私は福祉センター用地として買収をいたしましたけれども、向町へ移したと。

これは事実でございますから、これは2期以上おつとめをいただいております。

すべて議員さん承知をいたしておるはずであります。

でありますから、そういう経過があって今日まであの地はあのままになっておりますけれども、いまは新総合計画の中で今後あの市有地をどう有効的に利用するか、ということについては検討をさしてございます。

そこでその問題が買収をしたことによって私がリベートをとったと、こういうことでありますが、この事実はございませんのでそのように御理解をいただきたいと思います。

 

 次に、市の農業の問題でございますが、この問題については先般も申し上げたとおり、私どもが鑑定をいたしました3億1千数百万のものが、4億数千万にふえましたと、いま言ったような方向で市民のために有効に使わしていただきました。

そういう中で私が何でその中に黒い霧があるとおっしゃるんですか、そんな人がありますか。

私はもう高く売れたんで喜んでおる。

いま言ったような福祉行政の推進の一翼を、その1億円に担っていただいたわけでございますので、そういう問題はこれには一切ございませんのでそのよう御理解をいただきたいとこのように思います。

 

 次の、渡欧の問題については、昨日申し上げたように執行委員会の中で配付をしていただいたことは事実でございますが、業者からせん別していただいた事実はございません。

 

 それから、その次の問題は、山梨北研という会社を最近有限会社として建てた、親族が建てた。

市の仕事は一切やっておりません。何でこんなことを指摘されるのか私にはわかりません。

私の子供が会社をつくって、浄化槽の仕事をすることを何で議会で私があなたに指摘をされなければならないか。

自立自営、しかも甲府市の指名も一切受けておりません。

あるいは下請けをやったことはあるかもしれぬけれども、少なくともそういうことがない。

それなら、うちの家族が生活をすることはいかないという論拠になるではありませんか。

何で山梨北研を建てて悪いのか、逆に私は柏原議員にお尋ねをしたい。

まことにこの質問については遺憾であります。

 

 次に課長昇任の問題でありますが、あたかもこれは暴力団稲川会に関係ある職員が云々ということでありますが、そんな職員は現在おりません。

たまたま上棟式に行ったということについては、某氏を案内をして行ったと総務部長の方へ話があったそうであります。

でありますから、それをそういう人たちの依頼を受けて私が昇任をしたというように誤解されることは、まことに遺憾でございますので、ぜひその点はそう御理解をいただきまして、私は少なくとも偏向的な人事をやった覚えはございませんので、ぜひこの市民部の某課長についてもそうでないというようにひとつぜひ議員さんにも御理解をいただきたいと思います。

 

 次に三神管理者の辞任の問題でありますが、それは再三お答えを申し上げておりますように、私の人事権執行権の中で行ったもので、ございます。

 

なお、私が小沢議員に差し上げたメモについても、そのような質問の要旨で書いたものではございませんし、また早野欽介氏から強く要望をされたという経過については、私は承知をいたしておりません。

そのようにひとつ御理解をいただきたいと思います。

 

なお、公文書偽造で自民党の議員団から告発をされておりますけれども、決して私は関係のないなどということは申しておりません。最高責任者として関係がございます。

まことに遺憾なことであります。しかも市長室を初め捜索をされたということについては、お説のように不名誉であります。

私はそのような事態の発生をしたことについてこそ厳しく反省をいたしておりますから、先ほど申し上げたような態度でおるわけでございますので、ぜひそのように御理解をいただきたいと思うわけであります。

したがって、現在警察が捜査中でありますから、それ以上のことに及びませんけれども、ぜひそういう現段階でございますから、そのように御理解をいただきたいと思います。

 

なお入札の問題等については、天の声というお話がございましたが、私は天の声ということがよくわかりませんけれども、私の想像では私が入札の関係に介入しておるではないかと、こういう御質問だと思いますけれども、そのような事実はございません。

指名委員会の決定に基づいて指名をすれば、あとは業者の間で入札をするわけでありますから、そのようなルールというものは当然守らなければなりませんし、私ども介入すべきでないとこのように理解をいたしておりますから、そういう事実はないということで御理解をいただきたいと思います。

 

それから、業者から圧力をかけて云々という問題につきましては、昨日もお答えを申し上げたように事例を挙げて石丸議員さんの御質問にお答えをいたしておる。

圧力をいただきましても、たまたま私どもの考え、圧力でなくして介入をされたことについては、私どもの考え方と同じであったから、こうしてほしいといってもそれはできなかったこともあります。

たまたま私どもと一致したことは一致したと言ってやれたわけであります。

そういう意味の介入だと私が申し上げておるんで、そのように御理解を賜わりたいと思います。

 

次に、特別調査委員会が開かれまして、私はその中で真実を御証言申し上げたわけでありまして、私は今度の議員の冒頭にごあいさつを申し上げたように、特別委員会が精力的に御調査をいただいて、与党がどうだとか自民党さんがどうだという、そんなことを私は考えずに皆さんが真剣にこの問題に取り組んでいただいて、心から私は敬意を表し感謝を申し上げたはずであります。

いまもその気持ちに変わりはございませんので、そのように御理解をいただきたいと思います。

 

それから、今度の問題について隠蔽工作をしたプロジェクトチームをつくって云々と申しておられたようでございますが、そんなことは毛頭いたしたこともございませんし、プロジェクトチームなどというものは毛頭ございませんので、これは報道にそうあったというんですけれども、そんなことをした覚えもございませんので、ぜひそのように御理解をしていただきたいと思います。

職員や議員さんが用事があれば私のところにおいでをいただきます。たまたまそのときに会ったということは仕方がないじゃありませんか。

どうぞ皆さんも遠慮なく私のところに来て、悪いことは悪いと指摘し、あるいは地域の問題で要請することが、なるべくもう家庭を訪問されることは大変でありますから、役所の方がいいんですけれども、たまたまそういうこともあるではないでしょうか。

そういうように御理解をいただいて、決してそういう皆さんと云々ということのございませんことをぜひ御理解をいただきたいと思います。

 

そこで先ほどから申し上げておりますように、私は反省を厳しくいたしております。

したがって道義的な責任は取るべきだと私が考えております。

それは私が考えておりますから私にお任せをいただきたい。このように考えておるわけでございます。

以上で私の答弁を終わらしていただきます。

 

○市民部長(神宮寺 茂君)

市長及び子息の固定資産税、それから都市計画税が適正に課税されているかどうかと、こういう御質問にお答えいたします。

 

固定資産税は自治体自身の定めた固定資産評価基準というものがあります。

これによりまして評価し課税しておりますので、御指摘のありました件についてはいずれも適正に評価をし課税をしております。

 

それから都市計画税につきましても、固定資産税の課税標準価格がもとになりますので、それまた適正な課税をしております。

以上でございます。

 

○総務部長(新藤昭良君)

 お答えを申し上げます。

 

 市長宅を改良した業者、並びに市長の御子息のお宅を建設した業者の市の指名状況はどうであるか、こういう御質問でございますが、市長宅を改修した業者の市への指名業者に登録をされましたのは

43年以前であるというように調査をいたしました。

 

 それから指名の状況でございますが、先ほど市長の方から46年というようなお話がございましたので、46年以降について指名、落札の状況を御説明申し上げます。

 

 46年同業者に対する指名は4回行いました。2回落札いたしております。

これは建築工事につきましてです。47年、同じく4回の指名で1回落札をいたしております。48年は6回の指名で2回の落札でございます。

それから49年は3回の指名でございますが、落札はございません。50年は2回の指名で同じく落札はございませんでした。51年は4回の指名で2回の落札でございます。

52年は5回の指名で3回の落札でございます。

 

 それから、市長の御子息のお宅を建築なさいました業者は48年から市の登録業者でございます。

指名、落札の状況につきましては50年に1度、それから52年に1度でございます。

ただいま指名の数値を持っておりませんが、落札の状況だけを御連絡を申し上げたいと思います。

以上でございます。

 

○議長(上田英文君)

 河口市長。

 

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 職員1人を責任を取らせて、その職員を市議会議員に送るんだと、こういうことを聞いておるけれどもどうかと、こういうことでありますが、そんなことを私も考えたことは毛頭ございません。

ぜひそのことは全然ありませんのでそのように御理解をいただきたい。

こう思います。

 

○選挙管理委員長(関 和夫君)

 柏原議員さんにお答えいたします。

 

 今回の風間議員の問題に対しましては、私ども甲府市の選挙管理委員会といたしましては、公平中立の立場に立って慎重に対処してまいった次第でございます。

その過程におきまして選挙管理委員会としての調査権がないとか、いろいろな限界を感じた次第でございます。
権能の限界というものをしみじみと感ずる中で、私どもが誠心誠意問題の解決に当たろうとすればするほど大きな壁に突き当たったというのが実情でございますが、このような心境の中でこのような発言になったわけでございますので、どうかその点御理解いただきたいと思います。

 

○議長(上田英文君)

 柏原保幸君。

 

○柏原保幸君

 ただいま市長が答弁をいただきましたけれども、疑惑については何もないという受けとめ方、一応自民党といたしまして、また臼井議員といたしまして、11項目の一応疑惑について、市会議員としての調査権の中で調査をした。

風聞とはいえども一応取り上げて、やはり疑惑は正す。

これはやっぱり議員の使命だと、こういうことで質しているわけであります。

ですから証拠を挙げろと言われてもそうはいかない。それがいまの実態です。

で、私はそうした疑惑については自民党の議員幾人かが市長の答弁に対しての再質問をいたします。

ただ市長の答弁の中で、三神管理者辞任問題を市長はあくまでもそういうことを言っているけれども、自民党の議員の中にも5期生議員が2人いるんです。

私が質問した内容は、一応3条件の検討して1つを聞いたという質問をしているわけですけれども、そうではないとあくまで言っているんです。

ですけれども、こうした幾つかの資料の中には、やはり私が質問したような内容だということが報道されています。

で、特に私は一応そうしたことを基準として質問内容を書いている。5期生の議員としてもそういうことを話したがらない。

で、私は質問要旨を書いて自民党の5期生議員に示した。

間違いがあったら直します。

重大なやっぱり過失を生じてはならない。慎重の中で私は示し、これに間違いありません。

こういうことで私は質問をしているんです。

ですからこのことについては、三神管理者が自主的にやめるということでなしに、やはり三神さんに私は会いまして、ひきつったような悲痛な気持ちで私も水道行政には精力的にやりましたと、ちょうど去年の7月ごろまで私も議長代理で昭和取水の話で昭和町の町会議員と話し合いをいたしました。

本当に熱意をもって、荒川ダムの問題等について三神管理者は熱意をもってやる意欲満々でした。

その人が12月前にやめたいと言うはずはないと思うんです。

ですから私は市長がそういうことであるとせば、無理に捜査権もありませんし、一応それ以上に聞くわけにはいかぬかもしらぬけれども、どうしてもその答弁には納得できない。

5期生からは聞いてないけれども、私が質問した内容について5期生に見てもらった。

ちゃんと見てもらったらこの内容で間違いないという。市長の答弁は違う。

こういう1つの疑惑点がある。そして市長は早野欽介氏が市の行政に介入をしたと、不当な介入をしたと。

特にまた稲川会の背景の力でもって介入をしたということをやはり証言しています。

そのことについて市長の言うことは正しいと思いたいけれども、やはりこういう事実があるんです。

たとえてみるならば、請負工事に関して市長は介入を受けたと証言している。

本年6月、刑務所特別委員会の委員を市長室に呼んで、甲府刑務所築造工事の工区配分の内容、方法について、三神問題の際の河口メモと同じ形式の白いメモ用紙に、第1工区舎房棟、第2工区管理棟と職員宿舎と書き、そのメモ用紙を特別委員に渡し、早野欽介氏に意見を伺いたいと伝えてほしい旨の依頼をした事実がある。

こういうことをやっぱり推測しますと、市長の方から早野欽介氏に何かそうしたことに一応介入を依頼したような事実があるんですね。

ですから一概に私は介入を受けたと、こう言い切ってもこれはやっぱりいろいろ証拠もあるんです。

ですからこういうことがあるので私はいまの身辺のやはり取り巻く人たちのやはり中で、私は市長はそうした密室政治だとか市政の私有化とか言われるような立場に、私はがんじがらめになっているのではなかろうかと、そういう意味で市長もやはり初心に返って、これからやはり体を張って、私は信念をもって真実をもってやるんだと。

皆さん信頼する人はついてこいというぐらいの気迫で私は市政浄化を図ってもらいたい。

これが念願です。

ですからそういう意味で市長悪い人じゃないですよ。私も言いますがすでに取り巻く人たちが悪い穴へ引っ張り込んだような感じがする。

それでそれが何か関連みたいになっちゃったような感じがするんですけれども、そこをやっぱり一歩抜け出さなければ市民の信頼は絶対に得られないと思う。

ですから私は政治姿勢に対しての内容の中で真実にそう思っています。

出直すべきだと。

そうしてもうしっかりやっぱり河口はこれからこうやるぞと、旗を振って市民のやっぱり実力で信頼をかちとるべきだ。

いま三神問題と市政介入問題だけを取り上げて、あとの疑惑問題については自民党議員がある程度のやはり資料も握っっているんですから、ないないずくめでもって済むのかどうかと何か私も思うんですが、そこをひとつ御答弁を願いたいと思う。

2つだけ御答弁を願います。

 

○議長(上田英文君)

 河口市長。

 

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 三神前水道事業管理者の辞任につきましては再三申し上げてございますけれども、5期生の皆さんのことについても、もう御理解を私はいただいておると思ったんですけれども、そうでないようでありますが、YBSで本人が辞任の趣意はこうであったということをテレビを通じて市民の前に明らかにいたしております。

その内容は、先般から私が申し上げておりますように、「もう私はいやになりました。それから、昭和52年の定年延長の問題を考えると、私よりも年下の人をやめさせるということであるから、いままで市政の中で最も長い間事業管理者として就任をしておった時期というのは5年8ヵ月でありますから、この際私は身を引きたい」ということが事実でありますから、ぜひその点誤解のないようにしていただいて、もう一回YBSを見るわけにはいきませんけれども、見た人に聞いていただければわかりますから、ぜひともそういうことで三神さんの辞任の問題は、三神さんも議会の都度こういうことを言われますとなかなか落ち着かないものがあると思いますので、ぜひそういうことが真実であるということで御理解をぜひ議員に理解をしていただきたい、とこのように思うわけであります。

 

 それから、刑務所指名工事の工区の問題であります。

これは卒直にお答えを申し上げます。端的に申し上げます。

 

 法務省はこの新営工事につきましては、当初宿舎だとか庁舎だとか区分をしなくて、全体を一本としてこの工事をさせると、こういう方針だった。

特に自民党さんには刑務所特別委員会の委員長さんがおられますから、その点は一番よく知っています。

私も刑務所がこのように新営工事に取りかかる段階になったということは、議会の協力、特に特別委員会の議員さんの協力があったからできたんだと私は思っております。

そのことは新営工事の着工に至るまで私はすべて特別委員会にお話をし、正副委員長の意見を聞いて慎重にやったつもりでありますから、私がいまから答弁をすることは特別正副委員長は特にそうだとうなづいていただけると思います。

でありますから、このことが先ほど言ったようなことでないということも、いまから私が申し上げることで議員には御理解をいただけると思うわけでありますが、いま申し上げたように全工区一体としてほしい旨の主張が法務省からございました。

議会は県内業者を優先をせよと、こういう強い御意見がございましたので、一本でやる場合についてはこれは大手業者となる。

これは常識で考えてもそうでありますから、私はむしろこれを6つか7つかの工区に分けて、県内の企業だけでできるだけやらしてほしいということを私は法務省へ申し入れをいたしました。

ところが53年の4月1日付で、工区は庁舎関係と宿舎関係の2工区にするということが適当だという理由をつけて私どもの要望はだめだと法務省から言われたので、そこで特別委員会でも県内業者にできるだけ多く施工をさせるという意見と、早川議員が長であります商政懇もその決議をされた。

商政懇の意見も聞かなければならない。

議会の当然意見もお聞きをいたしまして、それに対応するのが私の姿勢でありますから、私は4月の7日に正副委員長に庁舎、宿舎区2つに分けるということに決定いたしましたので、そうなりましたという御報告を4月の7日にいたして、いろいろと意見の拝聴をしました。

そこで4月24日、2工区の場合は一体庁舎区は県内及び大手のジョイントでやり、しかも宿舎工区につきましては県内業者に施工をさせる旨、法務省と折衝を重ねたわけであります。

そして了解を得ました。

法務省はさらに宿舎の関係は部長並びに所長職員の宿舎のみでございますから、私どもといたしましては他はすべて庁舎区とする旨の要請をいたしてまいりましたので、5月4日には再度正副委員長とともに法務省へ参りまして、いわゆる休養施設を取り囲みますところの壁の内外で工区を分けることを強く主張を小沢議員や河西議員と一緒にいたしましたが、したがって宿舎区でもそのように話し合いを広めて、私ども一言に言えば宿舎といっておりますが、その宿舎区のいわゆる事業量というものをふやしたわけであります。

5月の17日にいま申し上げたように正副委員長と法務省に参りまして交渉をして、その了解を得ていよいよ入札に入ると、こういうことになったわけでありますが、私は特別委員会がそのことを理解をしていただいて、特に商政懇が熱心に県内業者を優先せよ、という主張を早川議員が会長とされておりますので、その結果を私は特別委員長と私が、商政懇の会長である早川議員さんに「こうなります」ということでお示しをしたことは事実であります。

いまお話をお聞きいたしますと、早野会長にそれを説明してくださいなどということは少しも言っておりません。

商政懇の会長さん、こういうように私どもは特に正副委員長と私どもが努力をしてなりました、ということを笹やのレストランの1室で私が説明をしたことは事実であります。

そうひとつ御理解をしていただきたいと思うわけであります。

そうひとつご理解していただきたいと思うわけであります。なお、私はいろいろと刑務所の入札について山下設計を含めていろいろありますので、私はこの経過について法務省の大臣官房営繕課長補佐の堆朱氏と、甲府市の都市開発部長であります丸山君とが、これまでの経過をすべて文書にして確認をいたしてございます。

これを皆さんが見ていただければ、私どもが県内の業者を優先をししかも入札の経過というものが法務省と協議をしなければ指名ができない、という協定が、覚え書きがございます。

それにのっとって真剣に県内業者優先のために努力をしたという実績がこれにあらわれております。

私は議会終了後、この確認書を議員各位にお渡し申し上げればご理解をちょうだいできると思いますので、私はこれを丸山部長に命じまして、この確認書を議員各位にごらんをいただくと、こういうようにいたしてまいりたいと思いますから、ぜひそのように御理解をしていただいて、あらゆる議員の団体、議員さんの商政懇という団体、特別委員会の意見を聞いて私は指名をするときも別室に正副委員長さんがおっていただいて、一緒にやりますと介入だとか何だとか言われますから、正副委員長さんひとつ私どもがいまいろいろと検討していますから、その意見も聞かしてくださいというように慎重にやったつもりでございます。

どうぞその点を御理解をして御了承を賜わりたいと、このように思います。

 

○議長(上田英文君)

 関連質問の通告がありますので順次発言を許します。

臼井成夫君。

 

○臼井成夫君

 幾つも質問を申し上げますので、ぜひ克明にメモをとっていただいて、確実に漏れのないように御返答いただきたいと存じます。

 

 まず第1番に私は一言お断りを市長に申しとげておきたいと思いますけれども、私は例の11項目をあたかも風間だけで議会にお示ししたようなことを市長は再三再四おっしゃっておりますけれども、そのようなことは全く断じてございません。

いまから事実を幾つか挙げますので、私は議会に示したものは実名及び匿名による情報の提供、あるいは巷間での風聞等をもとに、以下に示す疑惑について調査したものである。

しかし、もとより議員の調査には現界があるため、多くの問題が調査未了になっておるが、調査活動がもとになって今回のような3者事件が惹起をしたんですということを申し上げているわけであって、市長は私がちゃんとプリントに示しているということをごらんになって、風聞で言っているなんということを言わんでください、ちゃんと。

 

 質問いたします。

 

 その1つ、実は桜井町の土地の問題の、先ほど柏原議員の質問にあった100万円事件でありますけれども、私も売り主から直接聞いたという人から聞いております。

柏原さんがどなたからお聞きになったか存じませんけれども、私も売り主と言われる人がこう言ったという人から直接聞いております。

100万円出してしまったと、問題になっちゃ困ると言って、本人がおっしゃったこと直接聞いております。

 

 2つ目、山宮の農業センター跡地の問題ですけれども、私は売り主より直接聞いたんです。 ―― 失礼しました買い主より、これは市長は何か3億か4億で買ってくれたから大変ありがたいということを言っておりますけれども、これは1ヵ月余の間に5億2千万でたつむら不動産に転売されているんですよ、これは。

1億円余の会社はリベ−卜をとっておるんですよ。

それはもちろん合法でありましょう。

天下のたつむら不動産、東京のたつむら不動産ですから、市長は何か3億のものを4億で売ったんで1億もうかったなんて盛んにご自慢されていらっしゃるけれども、肝心のその買った業者は1ヵ月の間に1億円もうかったんですよ、申し上げますよ、5億2千万円で売っておるんですよ、いいですか。

そこで市は4億2千万、約4億2千万で売ったんですけれども、そういうことで市長の答弁は大変失礼な答弁なんですよ。

市が1億円もうかったからおれには関係ねえじゃないかという、そんな趣旨をぼかした答弁でなくて、あくまで私は実名を申し上げます。

川口亀太郎氏から聞いております。買い主のこれは代表取締役です。その方が私に言って、いよいよ私が書類をいただきにいこうと思ったんですよ。

そうしたら川口さんがなくなっちゃったんですよ、御存じのとおり急遽。

それで私は亡くなった後すぐとんでいくのは失礼だからということで、ある程度日をおいて、昨年の12月にみかん箱1つ持って、みかん持っていけば何とか正直のことを言ってくれるだろうということで、みかん箱1つ持ってそれで川口亀太郎氏の御長男に会ったんですよ、長男というかいわゆる息子さんに。

そうしたら臼井さん私も聞いておりますと、おやじから私には1千2百万と申しておりました。

柏原さんは1千万とおっしゃっているけれども、1千2百万出したということは私もおやじから聞いていますと。

しかしその書類をいまこの事件とは別の事件で告訴をしてしまったから、ある弁護士、名前も聞きました。

私は知らない、全く名前も知らない弁護士、某弁護士ですよ。

その弁護士を通じてその書類は全部検察庁、裁判所にいっちゃっているからあなたには残念ながら書頑を差し上げることはできませんと、その書類の中にもその一件をにおわせる重要な書類が入っておりますと、私にこう言ったんですよ、川口亀太郎氏のご子息さんが。これでも風聞って言うんですか、事実当事者から私は聞いておるんですよ、そのことを。

 

 それから総務部長にお尋ねします。

 

 払い下げをされた公有地は転売が、私は1ヵ月や2ヵ月で転売されたら大変不当であり不法だと思うんです。

その契約書全部私どもその議会にお示しをして、何年間転売禁止になっているか、全部これはお答え願いたい。

 

 それから外遊のせんべつ問題です。

 

 これも私は当時者から聞いております。

市長のお宅に朝行って市長に差し上げたと当時者から聞いております。

当時者からですよ。大変残念ですけれども、この38議席の中にお1人おともした人がいるんです。

その人の、ただ万が1つ当事者がねつ造した、うそを言っていちゃいけないんで、私は当事者名も議員さんの名前も申し上げることはできませんけれども、そのうちの会話はどういう会話かと言ったら、あることをお願いにいったんです。

そうしたら市長はご自分のうちの電話をとって依頼をされたことを指示しているんです。

指示というか先方にまたお願いしているんですよ。本人がはっきり言っていますよ。

それで、これはきょうのお願いの趣旨ではあませんと、まもなく市長さんが外遊されるせんべつでありますから、ぜひお取りくださいと言って、ある議員が「市長、そういうことじゃいいじゃん、もらっとけしねぇ」ということで、市長が現金をそのまま受理をしたということを当事者から聞いております。

ですから余り風間だ、風間だなんておっしゃらないでください。

 

 3つ目、市長は特別委員会の答弁で、暴力団の介入問題について、共産党の武川議員の質問に対して不当な介入とは市長の権限を侵す介人だと。

その方法は1つの例として、稲川会の力を背景として、稲川会を利用して圧力を加える介入だと、こうはっきりおっしゃってますよ。

 

 そこで私は、まず第1番は、その稲川会の背景というその具体的な内容をぜひお示しをいただきたい、ということが1つ。

 

 それから、市長は早野欽介氏が行政介入したと盛んにおっしゃっておりますけれども、した事実があるかもしれません。

私は事実をよく存じませんけれども、しかし市長が早野さんに持ち込んだという例を幾つか私は持っております。

 

 その事実は、荒川団地の第2、いわゆる2期工事、昨年の工事です。

その際集会場の請け負いをどこにさせようという論議がありました。

御存じですね、先だって答弁されておられましたね。

 

 その次に山城小学校の築造工事で指名からはずされた三友建設という会社がありますね。

これも議会で名前がたびたび出てきますから私は実名申し上げますけれども、この三友建設にあの集会場をやろうじゃないか、と言って市長がある課長を三友建設の社長のところに派遣しているんですよ、ある課長を。

私はある課長から議会の図書室で聞いたんですから、ちゃんと。

私は市長に言われて謝りにいってきましたと三友建設へ、市長に言われて、いわゆる指名からはずしたことを申し訳ないと言って、おまえが謝りにいってこいと言って、私は市長に言われて謝りにいきましたと。

それでその際、市長は集会場を渡すからということを言えと言ったと。

それが市長がおっしゃる早野さんが集会場を何とか建設にやれと言ってきたという話を市長はしているんですよ。

しかしそれは事実じゃないんですよ。私は当事者から聞いているんだから。

 

 それから2つ目は、荒川団地のいわゆるメインの工事であるアパートが2棟できましたね。

その2棟を御存じのとおり2社が請け負いました。指名を16社か18社か、いまここに資料がありませんけれどもいたしましたね、その際市長は指名会社の中でだれに落札をさせようかということで、市長自身がいまうわさされている早野欽介氏のところに電話をして、市長自身がH建設が落札できるように頼んだと言っているんですよ。

これも早野さんから直接聞いたんですから、それを、市長自身じゃない。

これはちょっと失礼しました。そこにいた保坂収入役が早野さんのうちに行っているんですよ。

保坂収人役が、当時の市長室長がH建設へ頼むと言って、そうして早野さんは業界の指導者ですから、天の声がかかった以上やむを得ないと言って根回しを初めようとしたわけです。

そうしたら今度は市長御自身から早野組の会長の早野潔氏のところへ電話をして、あれはS工務店に頼むんだと言ってってるんですよ、S工務店に頼むと。

市長の室長がH建設に頼むと言ってったら、しばらくして市長はいやあの工事はS工務店に頼むんだと言ってってるんですよ。

あちらの証言ですよ、これが2つ。

 

 それから3つ目は、いま柏原さんもお触れになったようですが、刑務所の築造工事の問題です。

この築造工事についてはいやしくも刑務所という悪い事をした人たちを入れる場所ですから、当然これについては1片の疑惑1点の疑惑もあってはならぬわけでありますけれども、市長はその際お説のように笹やレストランへ2人の議員を呼んで、それで刑務所の工事はこういうふうに工区分けをしたいということを相談をしているわけです。

 

 それは相談ですよ、まだ決定された時点じゃなくて相談ですよ。その相談をされて、正式決定というものはその正式にされているんです。

われわれ自民党議員団にも市長室に呼ばて報告があったんですよ。こういうふうにしたいということで。

そのときに、市長はこれが例の三神さんのときと同じ使った同じ用紙のメモですよ。

市長はいつもこのようなものにメモするんです。

もっとしっかりとした便せんにすればもっと証拠になるんだけれども、こういうその何か知らぬけれどもわけのわからぬものにメモしているんですよ。

これが市長がこういうふうにジョインしますと言って書いたメモです。

これが何で某議員が市長が書いて市長の方へ向いているメモを持っているんですか。

「あなた早野さんに相談してください」と市長が渡したからわかりましたと言って持っていったんじゃないですか。

そうでしょう。

それをどうして商政懇の会長だか副会長だか知らぬけれども、その人に相談、どうして商政懇の副会長と刑務所の委員長を、わざわざ笹やレストランに呼ぶんですか。

それが公費の不当支出だとわれわれ言っているんですよ、いつも。

大森旅館へ呼んだり笹やレストランに呼ぶことが公費の不当支出と言っているんですよ。

市長室何のためにあるんですか、応接室がね。これは後で私は公開しますけれども三神さんと全くそっくり同じ形式、同じサイズのメモですよ。

 

 それから、河口真樹氏のことですけれども、市長は家族のことまで言及をされて無礼千万だという趣旨の発言を再三されておられますけれども、御存じのように3条件の中にその1つ、ナンバーワンに市長の長男を市の建設行政に介入させないという項があるんです。

市長も御存じの項ですね。

これは5期生というあれだと20年市会議員をされていらっしゃる人たちですよ。

われわれみたいに3年の議員じゃありませんよ。20年も議員をされていらっしゃる人たちが、早野さんと話し合いをしたときにナンバーワンに市長の長男の行政介入を阻止しろ、という条件が出ていることを私は知りませんなんていうことを市長おっしゃる方がおかしいですよ、はっきり言うけれども。

どうして市長が知らぬですか、知らなくてどうして竹中英太郎氏や小野熊平氏仲に入れて早野さんと手打ちまでやっているんですから、情報山梨ちょっとお見せしましょう。

竹中さんちゃんとみずから告白しているじゃないですか。手打式やったと言ってそれは後にします。

 

 それから二八会というメンバ一に市長の御長男が入っているんですよ。

この二八会は全部土建業者の集まりなんです。土建屋さんでないのは市長御自身の御長男だけなんです。

それをどうして1点の汚点もない疑惑もないと言うんですか。言う方がおかしいじゃないですか。

いいですか竹中英太郎氏の手記私が読みますからこれはじゃあ後にしましょう。

息子さんの工事を行った業者は52年度だけでも建築5回、土木2回の指名があるんですよ。

依田建設株式会社と言うんですよこれは。住吉本町にあるんですよこの会社は、783番地に。

部長よく回教を調べてくださいよ。これは私中途に調べた回数だけでこれだけあるんですよ。

 

 それから偽疑公文書の作成について大変市長はもう私には関知してないことだということをおっしゃっておりますが、生山さんとか窪田さんでしたか、私よく知りません。

生山さんも窪田さんも大変健康な方々であって、生山さんに至ってはオリンピック選手の候補者だということも私聞いておりますけれども、その方が病院に入院しなければならぬ事態になるまで悩ました。

これは市長御自身の責任です、はっきり申し上げるけれども。

それで知らぬ知らぬとおっしゃっておりますけれども、8月の1日の日に収入役室へいって生山さんはこれをこぼしましたと言って持ってったわけです。

7月の31日に収入役は貸し出したと言ってるんですよ。

どうして1晩市長室に寝かすのか知りませんけれども、収入役室の金庫にしまうのは常識である書類を、1晩生山さんの手元かどなたの手元か知りませんけれども1晩寝かして、1日の朝生山さんは持ってってるんですよ、それを。1晩、その1晩が大変な疑惑の1晩なんですよ特に言うと、ね。

知らぬ知らぬって、生山さんのような47歳で主幹課長、秘書課長までする人がどうして文書に、ぼくらも調査しました土屋議員も早川議員も知っておりますけれども、支出命令書は洋紙です、洋紙に墨汁こぼしてください。

われわれは5分、10分、15分、30分と4回も5回もこぼした墨汁はどういうふうにしみるのか、どういうふうに判読不能になるか調査しました。

1つも判読不能にはなりません。

ましてや破いて毀棄しなきゃならぬなんという用紙は日本の用紙にありません。

和紙じゃない洋紙ですよ。どう思いますかこの責任を、意図的に毀棄したとしか言いようがないじゃないですか。どうなさるんですか、はっきりお答えしてください。

 

 竹中氏のことを言いますと、市長を早野組につれて行くだけでなく、手打式、もうちゃんと立会人も市政に関連の深い有名人2人を加えて行ったと、だれもそのことには触れなかったし知ろうともしなかった。

私はいまでも言ってくれれば全部説明しますよと、手記で書いてある。竹中さんとおっしゃったら山梨県で大変著名な著述人ですよ。その方が変なことをしたら市長の告訴を受けるかもしないような、そんなうそをつきますか。

 

それから先ほどの柏原議員の、クロの場合はどういう責任をとるかという柏原議員の質問に対して、「私が責任をとるんだから私に任せなさい」そう答弁されておりますけれども、当然であります。

出処進退はみずから決めるものですから。

しかしこれだけ社会を騒がせ、これだけ市役所が何かあたかも構造的に組織的にその隠蔽工作でもしているかのような報道をこの3ヶ月余にわたってされている現状において、自分の具体的な責任の所在というものを道義的、政治的責任があると。

あるけれども議会というのは市長も議決執行者かもしれないけれどもわれわれも議決者として半分の責めを市政に対して負っているわれわれです。

そのわれわれに対して50%の責めを負っている議会に対して、はっきりと私はこうだったらこうなんだと言うべきじゃないんですか。

私はクロならば私はきょう直ちに議員を辞職いたしますと、市長あなたは仮想には答えられぬと言っている。

先ほどあなたがいみじくもおっしゃったように、ね、桜井町に福祉センターをつくろうと公約をしたと。

公約をしたから福祉センターをつくる用地を何とか工業というところから買ったんだと、こうおっしゃっていますね。

しかし、政治家というのはすべてことごとくその任に当たるまでは仮想に答えているんですよ。

その結論が出る前はすべて仮想に答えているんですよ。当選したら何をします、こういう事態が生じたらこう手を打ちます。

ああします。

仮想に答えるのが政治家の責任ですよ、それが公僕ですよ、ぜひ仮想に答えてほしい。

 

それから水道、荒川ダム問題について私は質問いたします。実は市長の先だって来の答弁をお聞きしておりますと、荒川ダムの問題についてあたかも坂本管理者から報告を受けて、それに対して私は結論を出していないと、願わくば私に話のあった時点で、田辺知事と私がさしで話しあってやっておきゃあよかったなあという感想まで市長は漏らしてらっしゃる。

あたかも市長が荒川ダム計画変更問題については坂本さん御自身が唯一のニュースソースだとおっしゃっているんですよ、市長は、いままでの答弁ではですよ。

しかし市長は6月の14日、荒川ダム期成同盟の理事会に行っております。

6月14日に。その際に市長は座長をしていますね、期成同盟の。

理事長として座長をしてアロケーションの変更や何か御自分の耳で確認していますね。

どうして坂本さんから聞いたとおっしゃるんですか。御自分が6月の14日に聞いているじゃないですか。

 

それから、水道局というのは市長は確かに設置者です。しかし管理者という公営企業管理者をおいて事務委任を100%しているじゃないですか、設置者の市長が公営企業管理者に対して。

その管理者が県と協議をし、その管理者は7月の6日の水道委員会の常任委員会において原則的にはこれを受け入れることになろうという、議事録ですが、原則的にはこれを受け入れることになろうと言って、市長の代理者である、実権を法的にお持ちになっていらっしゃる坂本管理者は、このアロケーションの変更等についてのいわゆる受諾を水道常任委員会ではっきり言っておるんですよ、受諾を。

ここにも市川正雄委員とか欠席者3名ですね、あと全員の水道委員が出席しているんです。

それを何でいまになってまるで寝耳に水のような話をなさるのかさっぱりわかりません、卒直に言いまして。何かそこに政治的意図があるんではないかと、お答えをいただいてから私はなお質問をそのことについてもいたします。

 

それから関選管委員長にお尋ねいたします。

 

選管委員長は先ほど余り詳細な答弁をなされなかったけれども、私どもは風間議員に対する結論に疑義をはさんでいるわけじゃないんです。

あくまでも選管委員長はその責任者として法律においてどういうことが定められているかというと、選挙の後の事務、選挙の後の事務も選管委員長は明確にしなければならないということか法律で明確に定められているんです。

その選管委員長が選挙の後のいわゆる調査活動を怠ったために今回のような問題が出てきた。

しかも加えて言うならは、いわゆる自民党の発表にある他の2人の議員が30万ずついただいているという話があった。

そのことに対しても関委員長はお調べになっていらっしゃらない。私の聞く範囲では、たまたま領収書のあった50万だけ調べていて、領収書のない30万2件は関委員長は御調査されていらっしゃらない。

そのことを私は明確にお答えいただきたい。

と同時に関さん御自身は全国の選管委員長会の副会長をされていらっしゃるという。

この方がいみじくもざる法であるとか骨抜きであるとかいう、いわゆる発言をなさるということは、自治省と選挙管理委員会は親子か親戚か兄弟みたいな関係にあるところですよ。

その自治省がつくっている公職選挙法、あるいは政治資金規制法を不法だといい骨抜きだという、これが全国の選管の副委員長していらっしゃる関選挙管理委員長の責任ある答弁ですか。

はっきり責任の所在を明らかにしていただくことをお願いしてまず終わります。

 

○議長(上田英文君)

 河口市長

 

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 お答えをいたします。

 

 特別委員会において臼井議員が不確定なものであるということを前提にしておっしゃっておりますから、私がそのように申し上げたんです。

議事録にもそのように記載をしてありますから、私は失礼ながら議事録のとおりに申し上げておりますので、そのように私のいったことは御理解してください。

 

 それから桜井町の用地所有者から昭和46年に買収をしたその用地所有者から、私がリベートをもらったと、こういうことでありますが、そういう事実はありません。

 

 なお農業センターについても、この問題は確かにお説のように4億のものが5億に売れたということについても承知をいたしております。

それが、いま裁判になっておることも承知をいたしております。

したがって、その中からもし私がリベートを取ったというなら、少なくとも検察庁にすべていっていることでありますから、その中から御指摘を受けるであろうと思いますので、そのような事実がないことと、また検察庁のその書類の中にそういうことがあるとするなら、当然私がその疑惑に対して検察庁のほうからいわれるのは当然だと思いますので、そのことがなかったことを立証をいたしてまいりたいと思います。

 

 なお外遊についてのせんべつについては、先ほどから申し上げておるとおりでありますが、私の宅で云々ということについては、私が卒直にいって記憶にないわけであります。

したがって、そういうことのないことをひとつ御理解をいただきたい。

 

 それから稲川会を背景に云々ということでありますが、このことについては深く及びませんけれども、お会いをいたしますと、稲川会の話が出ます。

稲川会とは何ぞやということについて、私はつまびらかではありませんけれども、個人のいろいろな問題に影響がありますので、稲川会を背景としてという意味は、いま申し上げたように話のつどそういうことが出ます。

したがって、それが背景であろう。

過去にそんなこともあったから、そういわれることはそうであろうと、こういうような私の推察でいっております。

どうぞそういうように御理解をいただきます。

 

 それから荒川団地云々という問題でありますが、大体おっしゃっておることがわかるんですが、私が山城学校の入札の問題のときに指名をはずしました経過というのは、選考委員会、助役あるいは総務部長がよく存じておりますので、なぜ三友建設を除かなければならなかったかということがあるわけです。

したがって、それをあまり、いまりっぱな工事をやっておられますから、あえて私はそれ以上のことは申し上げませんけれども、その時点ではそうであった。

したがって、指名を御遠慮をしていただいた、こういうことであるわけです。

そこで荒川団地の集会場を三友さんに云々ということを、どの課長か知りませんがいったそうでありますが、私は推測をいたしますと、ああ、あの課長かなということがわかります。

私が三友建設へ課長を差し向けたのは、こういう理由で指名をはずさなければならないので理解をしてください、ということをいってこいということについて、私が課長を差し向けたことは事実でありますが、三友建設に荒川団地内の集会場をさせるということでやったのではありませんし、また早野欽介氏ないしは早野組の社長と、そういう話をしたことはございません。

 

 それからメモをお示しをいただいて、新営工事の問題でありますけれども、これは自民党の市議団の中に早川さんもおいでです。

小沢さんもいらっしゃるわけでありますから、私がそのことをしたことを早野組に知らせてください、了解を取ってくださいと、私はいったわけではございません。

先ほど申し上げたように商政懇が強い要望をお持ちになっておりましたから、ひとつ商政懇の関係の皆さんも御了解をしてくださいということで、私と小沢さんが早川さんに申し上げようと相談をしてやったことでありまして、そのようにひとつ御理解をいただきたいと、こう思うわけであります。

 

 それから子息の問題でありますけれども、確かに自宅は依田建設にさしたわけでありますが、この建設会社は50年に50万円の仕事をいたしております。

それから52年度に1回だけ89万円の仕事をしております。非常に小さい業者であります。

これに利益を誘導をするようなことをした覚えはないと、本人も申しておりますし、また二八会というのがあったことは事実のようであります。

しかし、そのことはまことに好ましくないことであるということで、いまそういうことは、直ちにやめさせておりますので、その点はご了承をいただきたいと思います。

 

 なお竹中さんの問題でありまして、竹中さんと私が早野宅へ行ったことも、先般の御質問でお答えいたしてございますが、水晶閣で私どもが会って、いろいろと市政の話をいたしましたが、手打ち式というような表現をされておるようでありますが、それはそちらのほうの取り方であります。

私はやはりあなたがおっしゃいますように、非常に県政、市政を通じて有力なメンバーでありますから、今後の御指導や御協力をいただきたいという意味の話が主でありまして、その中では私に対する注意、喚起をされたこともございますが、少なくともそういうことであったというように御理解をいただきたいと思います。

 

 それから虚偽文書の問題につきまして御指摘をいただきましたが、私といたしましては、先ほども申し上げておりますように、決して虚偽の文書をつくるためにやったんではないという確信を持っております。

一晩あったとか、ないとかということについては、私はつまびらかではございませんので、お答えはできませんけれども、少なくともそうであるというように御理解を賜わりたいと思います。

 

 それからこの問題について臼井議員の姿勢というものは、前々から理解を私もいたしておりますが、私は、私が黒になろうと、白であっても、私の責任は重大であるから、私自体は道義的、政治的な責任を十分果たさなければならないと思っておりますと、こう申しておりますから、白であろうと、黒であろうと、これだけ騒がしたというのは、私が最高責任者として前々から申し上げておるような皆さんに御迷惑を、不信感を与えたんだから当然だと、こう考えております。

 

 それから荒川ダムの問題について、昨日から私の基本的な姿勢を申し上げておりますが、6月14日の問題だとか、あるいは7月6日のことについては、あまりつまびらかではありませんけれども、アロケーションを変更するということは、当然あり得ないわけでありますけれども、私は、この問題が御指摘をいただくように、政治的な意図の中で、私がそういうような御答弁を申し上げておるというように、おとりをいただくことは、ほんとうに心外であります。ただ私は、荒川ダムを58年に完成をして、10万トンの水を取水をしていきたい。

しかし、財政的に非常に苦しいので困ったもんだと、こういうことがまず第1点の中心であります。

それからもう1点は、漁業権の問題だとか、あるいは土地問題だとか、こういう問題がまだ未解決であるから、でき得れは私どもも12月の議会へ5拡の計画変更を申し上げたり、将来の水道財政というものの見通しをはっきり立てて、そして12月の議会におかけをして、皆さんの御審議をいただくという気持ちでおるから、さしあたりは継続的な予算があるからその中でできる仕事、すなわち仮配水路だとか、あるいは道路だとか、こういうものをやっていただいておれば非常にスムーズにいくんだと、こう考えておりますということを申し上げておるわけであります。

しかし、将来の財政を考えるときには、私どもは1日も早く知事にお願いをして、ぜひ国の補助率を引き上げることに協力をいてください。

あるいは県都甲府市であって、こういう状態の水需要が増高してまいりますから、ひとつ県の補助金をできるだけ出してください、というお願いをすることがまず先決だと、こう私が申しておるわけでありますから、そのことが、私が政治的意図あって、そう申し上げておるんではないということを、ぜひ御理解をいただきたいと思うわけであります。

 

 それから先ほどHS業者云々ということがありまして、収入役には、早野欽介氏宅をおたずねをしたというようなことも含めてございましたので、この点私は存じておりませんので、もし御必要なら収入役のほうからお答えをいたします。

 

○収入役(保坂昌新君)

 名誉ある市議会に私の名前を無用に出されて全く迷惑であります。

 

 私は、実際に行っておりません。そういうことをただ単に相手に聞いただけで私の名前を出されては、はなはだ遺憾でありますから、そういうことはありません。

 

○総務部長(新藤昭良君)

 旧山宮農業センターの処分の契約にかかわります点についてお答えを申し上げます。

 

 実は、この山宮の農業センターの処分に関連いたしまして、昭和51年の10月16日に甲府地方検察庁より昭和産業にかかわる業務量虚偽事件に、つきまして、甲府市のこの農業センター処分に関する書類が任意提出を求められまして、現在没収をされておりますので、関係書類がございません。

私どもこの状況の内容を知りたいために、この書項の返換をお願いを申し上げましたが、まだこの事件は係争中でございまして、返換はできないというお話でございますので、いま御指摘のございました契約書の内容を熟知をいたしておりませんので、転売禁止規定が契約書に入っておったかどうか存じ上げておりませんので、あらためてこの書類を見していただくように調査を進めてまいりたいと思います。

 

 それから先ほど依田建設に関します指名につきまして、実はいま係のほうから調査の状況がまいりましたので、御連絡を申し上げますが、48年度の建築合わせまして指名をいたしましたのが2回でございますが、落札はございません。

49年度3回の指名でございますが、同じく落札はございません。

50年度3回の指名でございますが、先ほど申し上げましたように1件の落札でございます。金額は50万5千円の工事でございます。それから51年度5件の指名でございますが、落札はございません。それから52年度7件の指名でございますが、落札1件でございまして、89万1千円でございます。

 

 以上の状況でございます。

 

○選挙管理委員長(関 和夫君)

 お答えいたします。

 

 事後の処理がなされなかったではないかという御質問でございますけれども、現在は、選挙当時の収支報告書につきましては、県の選挙管理委員会が受理することになっておりますが、風間議員の問題の当時は、甲府市の選挙管理委員会が受理したわけでありまして、その収支報告書の受理、管理、公表等の取り扱いが選挙管理委員会を代表いたします私の責任でございまして、それらの責任につきましては、手落ちなくやっておるわけであります。

今回の問題は、それらの管理しておる書類等に基づきまして、適切なる処置を取ったわけでございます。

 

 第2点の30万円を2人の議員さんが受け取って、それを選管が告発しないのは、どういうわけかというお尋ねでございますけれども、これは確たる証拠がございません。選挙管理委員は厳正中立な立場でございますので、はっきりした証拠のないもにつきまして、一方の証言だけを信用して、他方か否定しておるものを、これを告発するというようなことは、選挙管理委員会の性格上、できることではありません。

 

 第3点、私が全国の副会長をしている云々ということは、今回の問題には関係ないと思います。

私は、甲府市議会の御推選得て、現在選挙管理委員の職務にあるものであり、また選挙管理委員全員の御推選を得まして、委員長の職にあるものでございます。

私の責任は、甲府市の選挙管理並びに甲府市民に対する政治常識の向上といったことが、私に課せられた重要なる責任であると考える次第であります。

先ほどの問いでございますけれども、じゃ、どうしてそういうことをいうのかとおっしゃいますが、現在の選挙2法というものが、現実になかなか守られない面があることは周知のことであります。

これらのことを私は、公職選挙法第6条に明記してあります市町村の選挙管理委員会は、選挙が公明かつ適正に行われるように、常にあらゆる機会を通じて選挙人の政治常識の向上につとめなければならないという、この規定に従いまして、選挙管理委員会を代表しての委員長としての立場から、この規定を忠実に執行することは、私に課せられたる、重要なる責任であると考えております。

 

 選挙2法が守られていないという具体例といたしましては、先ほどの収支報告書の提出あるいは政治団体の解散届け、こういったものが、選管がたびたび督促してもなかなか皆さん方から出されなかったといったことがございます。

また、現に県の選管でも、そういった事実があるということをいっております。

このほか、公職選挙法に明記されております、公職の候補者等の寄付行為の禁止規定、あるいは戸別訪問の禁止規定等が実情に即していない現状でありますことは明らかであります。

 

 以上の点を私は今回の問題を通じまして、痛切に感じまして、そのような発言をしたわけであります。

 

○議長(上田英文君)

 臼井成夫君。

 

○臼井成夫君

 たいへん答弁が長いもんですから、時間がなくなりますので、あとまだ土屋議員や秋山議員から質問がありますので、簡単に再質問いたしますけれども、市長はいま、いみじくも早野さんとの話し合いの中で、絶えず稲川会の話がでると、こうおっしゃっていましたね。

いまそこで答弁されたわけです。

(市長河口親賀君「絶えずとはいわない」と呼ぶ)

いつもでも絶えずでも同じじゃないですか。

そういう中で、やっぱりこれはたいへん問題なことでありますので、その点、ちょっとはっきりおっしゃっておかないと、そういう名前が出るから影響を受けているんだという、〃影響〃ということは、私ここにメモしてありますけれども、そういう話があるから、いつも影響を受けるんだと、こういういい方をしておりますけれどもね、たいへんばくとした話でありますけれども、しかし内容は、たいへん問題のからんだ話でありまして、もうちょっとはっきりしたお答えいただきたいと思います。

 

 それから二つ目ですけれども、三友建設を指名からはずしたために、しかじかこういう理由ではずしましたということで、私は課長を差し向けたと、市長いまおっしゃったわけです。

指名をはずすと、市長はいつも課長を差し向けるんですか。こういうわけではずしました、申しわけないと差し向けるんですか。そんな必要はないでしょう。

このときは、もう議会でも問題になって、あと一言付け加えれば、同じ山城小学校を指名するときにははずしておきながら、同時指名で伊勢には入れたんですよ、あのときには三友建設を。

総務部長もあとで解答弁いただきたいけれども、同じ指名ですよ。同じ7月の指名のときに継続とかなんとかいう、あるいは業界の慣例とかなんとかいうことを一応無視したといわれて、山城には入れなかった、しかし、伊勢には入れているんですよ。

伊勢小学校には入れているんですよ。

どうしてこれが欠陥会社ですか。伊勢は欠陥校舎をつくっていいということになりますよ、それじゃ。

山城からは欠陥会社だからはずしたけれども、伊勢には入れましたじゃ、これは筋が通らぬじゃないですか、はっきり市長のお口から御答弁いただきたい。

 

 それから責任問題について、またもあいまいな御答弁をされておられるけれども、具体的に責任を感ずる、感ずるということは、閑古鳥が鳴くように聞いておるんですよ。

これ、どういう形でその責任を果たすのかと。

中西さん、ここにいらっしゃるけれども、陸上の同じ仲間の生山さんの御家族から、ある方に対してもう生きているのはいやだと、子供と一緒にどこか行ってしまいたい、ということを生山夫人がおっしゃったということを、私は中西先輩から聞いているんですよ。

そのことも踏まえて、この事態に及んで市長が白でも黒でも責任を取るとおっしゃっているんだから、明確にその方法をおっしゃっていただきたいと思います。

 

 それから転売は、いわゆる禁止事項があの4億2千万円の山宮センターの農業センターにおいて、それは検察庁に書類を持っていかれたのでわかりませんじゃ、総務部長、たいへんそれはいけないことですよ。

総務部長が4億もの財産を処分して、そのコピーでもメモでも転売禁止があったかないか、あるいは公有地というものは第3者、一般民間人に払い下げたときに、何年以内転売しちゃいかんということが、ちゃんとあるんですよ。

国有地は10年といわれているんですよ。国有地は10年、第3者に転売しちゃいけんということが、そういう意味で総務部長に申し上げているのに、転売禁止事項があるかないか覚えておりませんなんというお答えじゃ、たいへん不親切ですよ。

 

 それから関委員長に長々御答弁いただいたけれども、私は再度申し上げますけれども、風間議員に対するその処置が疑義があると申し上げているんじゃないんです。

風間さんのことはわかりました。しかし、ほかのお2人のことは告発しろなんと、みんな聞いているけれどもだれもいっておりませんよ。

私は、ほかのお2人のことを新聞でこれだけ騒がれた以上、御調査をその後しましたかと、領収証があった風間さんだけではなくて、領収証がなくても、30万ということをいわれておるお2方の調査をしましたかということを聞いておるんですよ。

それを何か、学校のまるで先生みたいに、ぼくだって選挙しているんだから、選挙ぐらい知っているんですよ。

戸別訪問しちゃいけんなんということは、そうでしょう。

それから、御自身がこのいわゆるざる法、骨抜き発言に対して、どういう責任をとるんですかといったら、まるで議員に選挙法を行使するようなことをいっちゃいけませんよ。

はぐらかしですよ、その答弁は、もう1ぺん答えて下さい。

 

      (市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

三友建設を指名を停止して、某課長を私がやったということは、非常にそのときはうるさかったんです。

何で指名を停止するんだといって、いろいろ圧力ではないけれども、私のところにいってきたんです。

なぜしたかということを、詳細に説明をするためにやったんです。非常に親切に。

 

それから伊勢小学校へ指名をしたということについては、これは、私どもが指名委員会できめたことでありますから、総務部長のほうからお答えをします。

 

それから責任の問題でありますが、先ほど申し上げたとおりであります。

 

○総務部長(新藤昭良君)

山城小学校の指名にかかわります指名委員会の状況を御説明申し上げます。

 

当時施行部門並びに県、それから検査担当から助言がございまして、山城小学校の工事は必ずしも良好でない、こういうふうな指摘があったようであります。

そこで指名選考委員会といたしましては、継続、関連という工事の状況は、従来の状況からいきまして、比較的優先度合いが高いわけでございます。

そういうふうな点を排除をすべきだと、一種の制裁の意味で排除をすべきだ、こういうふうな意見に集約されました。

もちろんその程度の状況ですから、指名停止という段階には至っておりません。

指名停止をする条項には該当はしません。

したがって、そういう優先的な取り扱いを排除する。

たまたま伊勢小学校は新規事業で継続がございません。

新規事業にその業者が心機一転をして、正しい事業と落札をするんであれば、それも可能ではないんだろうかということで、伊勢小学校の新規事業に指名をいたしたわけでございます。

すべての学校へ指名をしないということになりますと、指名停止と同じ取り扱いになりますので、その点が委員会で憂慮されまして、申し上げましたような取り扱いになったわけでございます。

 

それから山宮のセンター処分にかかわる契約書というふうな、御指摘を受ければそうだと思います。

しかし、当時それは、市にかかわる事件ではございませんで、この会社の内部の業務上横領詐欺事件でございましたので、私どもそこまで気がつきませんで、コピーを取ってございません。

この点は御指摘のとおりで、もっと慎重にやればよいと思いますが、ただこの書類は見せていただきに行けば、見せていただける状況でありますので、御指摘のございましたので、すぐ係員を派遣をいたしまして内容を調べさせることにいたします。

 

○選挙管理委員長(関 和夫君)

お答えいたします。

 

2人の方の調査をしたかという御質問でございますけれども、これは、いわゆるはっきりした証拠があれば、選管としてもこれは2人の方に選管にお出いただいて、事情をお聞きすることはあろうかと思いますけれども、はっきりした証拠がないものを、2人の方を選管へ来ていただくということにつきましては、これはむしろ選挙管理委員会が法に基づいてやるということから解釈いたしましても、あり得ないことだと考えます。

 

それから第2点の発言問題についてでございますけれども、これは、当初私が柏原議員さんの御質問にお答え申し上げましたように、誠心誠意今回の問題に対処してまいりたいしその中で誠心誠意対処すればするほど大きい壁にぶち当たったという心情の中で、このような発言が出たんだということで御理解をいただきたいということでございます。

 

(小林 匡君「議事進行」と呼ぶ)

 

○議長(上田英文君)

 小林 匡君

 

○小林 匡君

申し合わせの時間がすでに切れていると思います。しかし重大な内容を持っておりますので、私はあえてそのことに触れるわけではありませんが、このあと、わが党の代表も質問さしていただくわけです。

私も最後に関連を質問さしていただくと、そういうことでまた自民党さんのほうで幾人かあるようですが、1人どの程度まで伸ばしていただけるのか、その辺はっきりしていただかないと、私ども社会党としても、また幾人か関連質問さしてもらう場を持たしていただきたい。こういうことで要望します。

 

○議長(上田英文君)

時間内でございますから、御了承下さい。

 

臼井成夫君。

 

○臼井成夫君

私は、答弁漏れをちょっとお願いしたいんですけれども、先ほど申し上げた絶えずじゃない、いつも、絶えずといったら叱られたんで、いつもといいますけれども、先ほど私がいつもと答えたんですけれどもいつもそういう話が出て影響を受けたと、影響と私ちゃんとメモしてあるんですけれども、その内容をつまびらかにお願いしたいと申し上げたんですけれども、答弁が漏れております。

 

それからさっきちょっと質問を、いいですわ・・・・。

 

(市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

いつもそういう話があるということではありません。そういう強い印象を、私は一度いわれると忘れません。

ですから背景にあるんだな、ということを、私が念頭の中で背景といったと、こう御理解いただきたい。

 

○議長(上田英文君)

関連質問の通告者に申し上げますが、申し合わせ事項がございますので、それを御理解のうえ、簡明率直にお願いをしたいと思います。

なお、当局もその要旨を把握され、簡明にお答え願い、議事進行に御協力下さい。

 

次は土屋 直君


土屋 直君

時間がまいったようですから、私、20項目ぐらい関連質問する予定をしておりましたけれども、5、6項目にしぼって御質問を申し上げる予定でございますから、当局並びに議員の御協力をいただきたいと思います。

 

先ほど柏原議員の質問が終わりまして、2人の議員、臼井、土屋議員から疑惑の問題が解明されると、こういぅような発言がございましたけれども、白井議員は疑惑の追及でありまして、私は、過般の3者会談の真相究明に対する、特別委員会から今日に至るまでの多くの疑問点がございますので、その疑問を中心に質問を展開をしてまいりたいと、かように思います。

 

その第1点は、1月19日の会議の存在に関する矛盾点についてお伺いをいたします。

窪田課長は、この問題が明らかになって直後、市役所から大森旅館に市長の特命を受けて、当夜市役所がひけてから大森旅館に直行し、暗くなった午後6時過ぎから大手自治会懇談会に出席したと言明しております。

後に、1月19日当日小島旅館での社会部有志の新年会があったことが明らかになりまして、その後新年会へ出席し、途中で退席をされて、午後7時ごろから大森旅館に行ったと、言明をひるがえされました。

この市長の特命を得て大森旅館に行かれたという表明がされているわけですので、市長は、この点いかがお考えになっているか、御答弁をいただきたいと思います。

 

2点目は食糧費の関係の支出負担行為の決定書を8月10日の特別委員会で私が資料要求をいたしました。

翌日の8月11日の午前10時に支出負担行為の決定書が特別委員会に提示をされまして、この決定書に会議報告が添付されておりました。

このような手続は、いかなる食糧費もそのようにされているのかどうか、お伺いをしたいと思うのであります。

 

 また、窪田課長が特命を受けてその会議へ出席したとしたら、当然会議の結果報告は、特命を出した市長に復命をすべきだと思いますけれども、組織上同列の秘書主幹に復命をされているのは、ふに落ちないわけですけれども、この点についても市長の御見解を明らかにしてほしいと思います。

 

 3点目といたしまして、市長はさきの特別委員会で1月19日の夜の会合には、三神管理者の送別会に出席のため、自分が出られないので窪田課長を代理に出席させたと証言をされております。

当日の市長車運転日誌によりますと、午後5時30分以降の運行コースは、本庁、中央、徳行、湯村、塩部、美咲となっております。市長がいう三神管理者の送別会は、いつ、どこで、何時から何時まで開催されたか、明らかにしてほしいと思います。

 

 4点目、やはり市長は特別委員会の証言の中で、大森旅館へは1月から3月の間に2回ないし3回行ったと証言をされました。

そこでやはり私は、臼井議員の告訴状によりますと、1月26日の大森旅館へは、市長は公用車で行かれ、あるいはこの会議費用は公費で支払われている疑いが非常に濃厚である、こういうように訴状がうたわれておりますので、その点を資料要求いたしましたら、出された資料といたしましては、1月19日の支出負担行為の決定書と、3月15日の体協関係の食糧費支出の2件が提示をされました。

その市長の証言内容からしますと、あるいはその資料等を比較いたしますと、2回ないし3回行ったということになりますと、公費支出分と合致をいたしません。

この相違点について、市長に明快にお答えをいただきたいと思います。

 

 5点目、窪田課長は、山中市会議員から1月19日の会合の中身や人数などについて、午後10時ごろ電話があった。

私としては、夜分電話が来ることに対して、いい気がしない。プライベートの時間に役所の話をされてはたまらないといっておりながら、市長には8月13日の午前7時半ごろ自宅に電話をかけ、いやがらせのような電話があったと、報告をしたと言明をしております。

窪田課長の論理を見ると、市会議員から時間外に自宅へ電話をされることは迷惑なことであるが、自分が勤務時間外に市長宅へ電話することは、何ら不自然と思っていない。

管理職のあるべき姿勢として、窪田課長のこのような考え方を、市長はどのように受けとめているか、管理職の倫理についてもあわせて御見解をお示しいただきたいと思います。

 

 6点目、告訴、告発を受けまして、市長は公式の席で私や、市長ですね、私や家族の名誉を傷つけられることは許されない。

断固たる処置をとると証言をしております。

なぜ今日までその対抗手段を何らおとりにならないかということに対しまして、市民の不信は高まるばかりであります。

市長の言動不一致であると、こういうようにとられるわけです。

おっしゃっていることとやることが違うと、こういうような市民のたいへん不信感があるわけですけれども、この点はいかがかどうか。

最後に、再三質問しておりますけれども、きょう再度お伺いをしたい点は、1月26日間違いなく大森旅館へ行ったのかいかないのか、やはりお答えを願いたいと思います。

 

 もう1点、昨日の市長の答弁の中で、大津の用地問題が御答弁されました。

私は、非常に前々からこの大津の用地問題にはたいへん関心を多く持っておりまして、予算あるいは決算の特別委員会等々で、たいへん指摘をさしてもらいました。

そのときは、何ら昨日のようなお答えがなくて、いわゆる暫定契約であり、刑務所の移転後に明らかに処理する、こういうようにお答えがあったんですが、ほんとうに耳新しい、いわゆる上積金として暫定契約をして、その数ヵ月後に上積金百万円を払ったということが、きのうの答弁で明らかになりました。

そこでお伺いしたいのは、この百万円を上積みして払われた積算根拠あるいは毎年次議会に決算報告がされるわけですけれども、49年度の決算報告の中に、どの個所にこの百万円が提示されてあったか、明らかにしてほしいと思うわけです。

 

○議長(上田英文君)

 市長河口親賀君。

 

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 お答えをいたします。

 

窪田課長が私の特命によりまして、例の霊園墓地条件緩和のための会合をやるということを命じたことは事実であります。

それがどういうことでそういう御理解をしておられるかどうか私は存じ上げませんけれども、確かに社会部の関係の者たちが小島肉店で新年宴会をやったそうであります。

その中途に窪田課長は大森旅館に行ったと、こういう経過のように私は承知をいたしております。

 

 それから食糧費の支出負担と会議報告との関連でありますが、今回の場合は、執行の日と支出負担行為決定書の日付とが異なっておりまして、議会の特別委員会におきまして資料の提出要求がございましたので、その事実関係をやはり明らかにすることのほうがいいだろう、こういうことで特に状況の報告を添付をしたわけでございます。

なお私には、この会合が終わった翌日、ないしは翌々日に電話をもってその話し合いをした内容については、窪田課長から報告を私が受けております。

 

 それから、市長は1月以降大森旅館にどのくらい行っておるかということでありますが、特別委員会で申し上げたしように2、3回行っております。

いうことでありますが、たしか、私も記憶が古いことでありますから、つまびらかではありませんけれども、1月の上旬に私が行った記憶がございますことを申し上げます。

 

 それから8月の13日に電話を山中市会議員のほうからあったということについての報告が、私に翌朝あったということは事実であります。

私は市長でありますから、常に課長会議で会食をいたすときも、よく課長たちに申しておるんですが、職員がいろいろ家庭に問題があったときに、自分の心の中へしまっておくと、仕事にも影響するから、部長や課長さんは、できるだけ職員のめんどうを見てやってくれ、困ることがあったらひとつ聞いてやってくれ、そしてそれを解決をしてやるくらいの誠意があってこそ、はじめて職員が管理職とともに一体になって仕事ができるんだから、そうやってくれと、私も少なくともそういう姿勢で行っていくから、部課長も何かあったら私にいってくれと、こういうことをよく申しておりました。

したがって、議員さんからそういうような電話があったという報告は、当然そういう姿勢でおります私に、夜中を問わず、あるいは問題があったら当然市長の私には連絡をすることは、当然ではなかろうかと私は思っておるわけでございます。

 

次に、1月26日には行ったのか行かなかったのか、こういうことでありますが、私は行っておりません。

 

次に、刑務所の百万円の積算の根拠についてでありますが、これは都市開発部長が開発公社の担当をいたしておりますから、丸山部長のほうからお答えを申し上げます。

 

○都市開発部長(丸山 忍君)

 お答えを申し上げます。

 

百万円の支出の根拠でございますけれども、実は昨日市長のほうから御答弁申し上げましたように、この土地につきましては、刑務所の移転の代替地ということで、先に取得をしたのでございます。取得の時期は49年の3月でございますけれども、その時点では、まだ刑務所の本体用地の価格の設定ができておりませんでした。

したがって、暫定契約といたしまして、暫定の売買契約の中に条件を付しまして、この土地については本体用地の価格が決定をした時点で精算をするという精算調整をするという行為が載ってございます。

なお、本体用地がきまりますと、暫定額が払った残りの残高についての利子相当分については、御支払いをしましょう、という実は契約があったわけでございますけれども、これから2ヵ月たちました49年の5月ごろ、本体用地の地権者から売りたいという申し出がございました。

そこでその方とやはり同じような考え方で契約をしたわけでございますけれども、ちょうど2年前に大津の終末処理場の買収をした単価が1万4千円というようなことでございましたので、その本体用地の方とは1万4千円という暫定払いをいたしました。

代替地の方には1万円という暫定払いをしたといち経過がございます。

それを聞きました代替地に方は、やはり同じような扱いをしてほしいというような要求がされたようでございまして、したがって、1万4千円相当額に見合う分として百万円を支出をせざるを得なかったというのが経過でございます。

 

 それから、なおこの分については公社とことしの7月に市の市有地として活用するということで、正式買収をいたしました。

したがって、その時点から債務負担が発生をいたしてまいりますので、今後償還につきましては毎年度償還費を盛って、後者に支払いをしてまいりたい、というように考えております。

 

○議長(上田英文君)

 市長河口親賀君。

 

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 三神管理者の送別会は、古名屋ホテルで行いました。

 

 今後の対抗手段については、この前ああいってるではないか、どうしてとらないのか、こういうことでありますが、これにつきましても御答弁の中で申し上げたように、私がまた名誉棄損あるいは、誣告で告訴をいたしますと、あたかも市民にとられますことは、いまでも心配をかけておりますのに、議員さんを私が告訴をして告訴合戦だというようにとられることは、かえって市民に精神的にも迷惑をかけるんではなかろうか、そういう意味で私は現状告訴をすることを避けておりますので、御了承いただきたいと存じます。

 

○議長(上田英文君)

 土屋 直君。

 

○土屋 直君 

再質問は極力やめようと思っていたんですけれども、非常に市長がいま重大な答弁をされました。

それは何かといいますと、1月18日には、いわゆる三神水道管理者の送別会はなかったわけなんですね。

要するに1月18日に課長以上の送別会は笹屋で行われた。

そして23日に岡島で全職員の送別会があったわけなんです。

だいぶ前のことですから、市長おそらく記憶がさだかではないかと思うんですけれども、再度水道局の関係者に御相談を申し上げて、正しいお答えをいただかないと、非常に正式な議会でございますので、いけないんじゃないかと思いますから、再度よく打ち合わせをしてお答えを願いたいと思います。

 

 土地のことに関して再度お伺いをするわけですけれども、この問題の土地の地権者は、かねてから刑務所移転については急激な、いわゆる反対者であったわけです。

49年3月ごろは、非常に刑務所問題に対して地元が紛糾をしているまっただ中であったわけです。

この方の土地を暫定契約とはいっても、その契約をされた時点、直ちに所有権幾転をされているわけなんです。

名義は49年の3月31日付で甲府市に完全に所有権移転がされているわけです。

少なくとも公人がやる行為としては賢明な措置じゃないかと私は考えるわけなんです。

すべての要件を満たして、登記法の第何条かよくわかりませんけれども、登記は公簿上に載っけて、はじめて第3者に対抗できるということが、法律に明記されております。

そういう点からいたしますと、少なくともこの時点で行うことは、売買予約の仮登記という方法が、一番正しい方法であって、登記が済んでいるということになりますと、これは昨日の答弁で、市長がいわゆるあとの坪3万何がしかになる価格を、ことしの7月精算されたといっておりますけれども、正しい私は事務処理の方法ではない、非常に疑問点が多く与えるんではなかろうかと思いますので、再度この点についてのお答えをいただきたいと思います。

 

それからもう1点、最後にお伺いをしますけれども、深沢市長室長は、いわゆるこの支出負担行為の決定書に対して事務ミスである、ごく単純の事務ミスであるという表現を、いわゆる何回もされております。

過般の特別委員会でもされております。その文書をよく見ますと、いわゆる1月19日という私どもが認定をしずらい状況になっているわけです。

その起案文書の日も1月26日であり、納入月日も1月26日、契約月日も1月26日、こういう姿を見るときに、しかもこのチェック機能は、これだけの確認印が押されております。

どこを称して事務ミスというのか、深沢室長、この席でどこを称して事務ミスというのか、明らかにしてほしいと思います。

 

○議長(上田英文君)

 市長河口親賀君。

 

(市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

1月19日は部長会が主催をたしまして、三神さんの送別会を古名屋ホテルで5時半、始まったのはおそらく5時4、50分だと思いますが、行ったということですから、間違わんで下さい。

 

○都市開発部長(丸山 忍君)

確かにいま御指摘のように、暫定的な契約行為でございますから、正式には仮登記をすべきであったというような反省をしております。

しかしながら、当時の状況というのは、すべて市の名義に本登記をしてしまうというところに問題がございまして、現在のところは、すべてそういうものについては、仮登記をすべきだというように方針を変えて、正式な手続にするように努力をしておりますので、御理解をいただきたいと思います。

 

○市長室長(深沢正照君)

本来ならは支出負担行為の決定の日につきましては、19日の会議でございますので、契約決定は、あくまでも19日が支出負担行為の決定日になる。

したがって、26日という、こういう形の事務上のミスである。こういうことでございます。

 

○議長(上田英文君)

 土屋 直君。

 

○土屋 直君

私、ちょうど総務委員ですから、総務の委員会でこれらの問題を十分検討してまいりたいと思います。

 

深沢室長に再度お伺いしたいのは、1月19日、いわゆる特別委員会に出された日付については、1月19日であるものを1月26日に書き間違えたんだと、こういうように理解をしてよろしいですか、再度明確にお答えをいただきたいと思います。

 

〇市長室長(深沢正昭君)

そのとおりでございます。

 

○議長(上田英文君)

暫時休憩いたします。

 

午後3時46分 休 憩

   

午後4時34分 再開議

 

○議長(上田英文君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

 

本日の会議は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。

 

暫時休憩いたします。

午後4時35分 休 憩

   

午後5時15分 再開議

 

○議長(上田英文君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

 

次は日本社会党の原田正八郎君。

 

(原田正八郎君 登壇)

 

○原田正八郎君

一般質問の第3日目のしんがりを承りまして、日本社会党を代表して市政一般について質問いたします。

 

質問の初日以来、それぞれ各党各会派から質問が出され、先般自民党から厳しい追及があったわけでございますけれども、重複をできるだけ避けて申し上げたいと思います。

 

市長の政治姿勢について申し上げたいと思います。

 

甲府市政にかかわるいわゆる3者会談問題については、現在司直の捜査の結果待ちという状況でありますから、その内容に立ち入ることはいたしません。

しかし、いま市民の率直な世論は、かりに3者会談があったとしても、またなかったとしてもきわめて不自然であり、不可解な事件だという見方をしているということであります。

その第1の理由は、半年もたってから問題を持ち出し、しかも相手とはずいぶん前から親しい間柄であったというようなことからしても、最初に問題を持ち出し、訴えたという事態、その出発点から割り切れない不純なものがあったと考えるわけです。

しかし、いずれにせよ問題の発生以来すでに100日、この間河口市長自身も、甲府市政を受けてきたイメージダウンは、はかり知れないものがあります。

そこに河口市長の失脚をねらった政治謀略の目的があったと思うものであります。

このことについては同僚小林議員から関連質問がございますけれども、そこで第1に伺いたいのは、このように長期にわたって継続的に受けてきたイメージダウンを挽回するため、いま市長は何をなすべきか、もちろん司直の捜査の結果待ちという前提は当然あろうと思いますが、いま多くの市民はきわめて不自然、不可解であったという理解をする反面、よってたつ原因が市長の失脚をねらった陰謀工作であり、政治謀略であるから、市長は決然として勇気と確信を持って市政の執行を行ってほしいということであります。

そのためには、何者にも介入されない、何者の介入も許さない、き然とした態度が必要であり、市長の政治基盤、政治路線についても、革新の大義に立ち返って明確にしていく必要があろうかと思います。

 

 第2に、市行政に直接担当する市役所の組織機構や職員意識の問題についても、この際あらためて問い直してみる必要はないか、市役所の公文書などが何のためらいもなくコピーとなって外部に平然として流出する。市長のほうを向くべき職員が議員のほうを向いていることなど、この際徹底的な改善が必要ではないか。

革新市政を守るという階級的警戒心を職員自身も待たなければならない、このことが市長と職員とが一体となった市政の推進になるわけでありまして、わが党としては、特にそのことを市長に要望したいと思うものであります。

 

 第3に、市が発注する工事等の指名入札等の問題については、この際原則的な基準を設定する必要があろうと思います。

たとえば2期、3期等に及ぶ継続工事の場合の指名をどうするか、一定敷地内に数棟に及ぶ建築物をつくるというような場合の指名はどうするか、このようなことが、従来ともすればトラブルの原因にもなっていると思われるので、わが党としては、できるだけ多くの業者に受注の機会が与えられることを前提として、原則的な基準を設定する必要があると思うので、この点についても市長に強く要望し、市長の考え方を聞きたいと思います。

 

 次に水源対策について申し上げたいと思います。

 

 北九州市、福岡市等はじめ、全国的に干ばつで飲料水さえ他部市から救援した事実、またダムをつくりたくても、その適地さえないという都市もある中で、甲府市は本年のような異変な年であっても、市民の水需要に事欠かさずに済んだことは、水資源にめぐまれていることと今日を予測した先人の努力によるものだといわざるを得ません。

さらに将来の都市像を想定した見地から、荒川多目的ダム建設が着々と進行しつつあることは、当を得た行政企画であるといわざるを得ません。

完成目標年度を目ざして、建設の促進に当局は万全を期して臨むべきことはいうまでもありませんが、その決意のほどを伺いたいと思います。

しかしながら荒川多目的ダムの計画変更問題であります本件については、懇談会に報告、説明がありまして、一応の理解はしていますが、10月1日の新聞に折り込まれた「県民だより」の広報によりますと、川窪町の市町交渉や、甲府市上水道の給水にも触れております。

大事な点は、ダム建設費も、その後の物価の変動などにより、大幅に増額しなければなりませんので、近く県や甲府市議会の御審議を願ったうえで、今年中にダム本体の入札を行い、昭和58年までには完成したいと考えているという点であります。

もちろん甲府市民をはじめ中巨摩東部を含む住民の水がめである以上、1日も早くダムを完成させてほしいと切望するひとりでありますが、工事も大規模である以上、そしてダムの安全性を100%にするためにも、十分な対処が必要であり、以下共同事業者としての市長から伺いたいと思います。

 

 まず計画変更の内容であります。昭和50年着工、55年完成として185億円の事業費で出発していますが、今回は58年度完成で298億円と実に113億円の増額になっています。

県から市に対し、このことについてどういう協議があり、それを厚生省とどう協議し、今日どのような態度をとっているか。

 

 第2に、荒川総合開発事業に関する基本協定書は、昭和50年5月1日に共同事業者の知事、市長が調印して締結されているが、51年にコンクリートダムからロックヒルダムに変更した時点で、当然協議により計画書が変更され、協定内容も変わらなければならないが、なぜに今日まで放置されてきたのか、そしてこれは岩盤等地質上の原因と聞くが、当初、計画に緻密性が欠けていたのではないか。

 

 第3に市の手続問題であります。

目下県議会には継続費変更が提案され、論議になっていますが、市議会の継続費変更は、いつ提案するのか。

 

 第5期拡張計画によれば、50年着工、59年完成、総額159億円となっており、ダム負担金は41億で、55年で負担は完了するが、県の計画変更により当然第5期拡張計画にも重大な影響があると思われます。

ダム計画変更により、5拡の最終年次がいつになり、総額は幾らにはね上がるのか、とりあえずダム負担金増額の25億円分だけを継続費として変更するのか、それを市議会で議決し、基本協定書の変更をなすべきと思うが、どうなのか。

 

 第4に、5拡の事業費増額は、水道料金の再値上げにどうはね返るか。

甲府市水道事業は、敷島、昭和、玉穂を含む広域水道であり、この給水地域は、今日の経済活動の中核であり、さらには国立医大が日量3500トンを使用する中から、アロケーションの見直しのほか、県が市に相当額の補助をしてしかるべきと考えるが、この経過はどうか。

今後どう対処するか。

 

 第5に、用地補償は水没地点の川窪町住民の分は解決したとしても、市民である猪狩町住民など未解決があり、さらに漁業補償も難航していると伝え聞いております。

またダムの安全性は下流住民にとってきわめて重大であり、必要な調査、危険等が解決していないとも聞いております。

市民の生命の水を1日も早く十分に確保しなければならないことは当然としても、ダム建設が3年延びることにより、市は水道の緊急対策か必要と思われるが、用地補償にからんで県、市の関係ははたして正常であったのか、5拡を破綻させた責任はどこにあるのか、したがって、ダム建設に入るにあたって、補償問題の早期解決、ダムの安全宣言などがまず大切であるが、市長はどう対応するのか。次に申し上げたように、県は共同事業者たる市を、主従の関係においているとしか考えられません。

明快な答弁を求めます。

 

 幸い最近に至り、水源開発費、その他関係費に対する国庫補助率の引き上げなどがはかられましたが、これをさらに拡大充実して、上水道事業の健全発展をすべきであり、まして6月市議会においても、甲府市議会は地方公営企業制度の抜本的改正に関する意見書を国に対して提出し、水源開発については、全額国費でやること。

また企業債の利率等大幅に引き下げる等を上申した成果もあることは御承知のとおりであり、この意見書の目的が、推進するよう当局に要望するものであります。

 

 次に、昭和町の水源に関する件ですが、昨年度甲府市が昭和町の要請に対して回答が理解されず、突如補償井戸4本が送水をストップされたことは、当局はじめ市民にも動揺があったことは、いなめない事実であります。

しかしなから、当局の努力によって水確保には何ら支障がなく済んだわけですが、最も古い甲府市の水源をもつ昭和町とのコンセンサスが不十分であったため、このような事態が惹起されたのではないかと推測されるわけですが、当局の回答をお願いいたします。

その後基本的な合意の成立によって、必要に応じていつでも送水するとの確約がついたと聞き及んでおりますが、その内容について明らかにしてもらいたいと思います。

さらに、将来にわたってこのような事態の起こさないよう、万全を期して納得のいく完全なものにしておくべきと思うが、当局の見解をただしたいと思います。

 

 次に、甲府南西部地域に、2、3水源について当局はテストボーリング等をしていると聞き及んでおりますが、その後の進捗状況を伺いたいと思います。

 

 水道料金の値上げの反響について伺いたいと思います。

 

 公共料金の値上げが、6月議会において設定をし、9月分より実行に移されたわけですが、諸物価等の値上げの動向はどうか。

水道料金値上げについての両氏の反響はどうか。

水道料金値上げの際、当局は公衆浴場等に関しては、別の面から配慮するとの答弁がありましたが、どのような形で対処したのか、今後されるのか、伺いたいと思います。

 

 次に下水道事業について申し上げます。

 

 下水道は、住民が快適な生活を送るために欠くことのできない公共施設であるとともに、汚濁の著しい公共用水域の水質保全のために、最も基本的な公共施設であり、この早期整備に関する全国民的な要請の高まりは著しいものがあります。

甲府市においては、大津終末処理場の建設促進に全力を傾注してやっておりまして、管理棟、汚水処理施設の一系列が完成し、その他機械電気設備等が着々と整備が進み、住吉処理場から大津までの間の布設工事、約4千メートル完工、余す部分2千メートルと順調に進捗してあることを聞き及んでおりますが、竣工年度が55年には予定どおり予定された地域に供用開始になるか、伺いたいと思います。

 

 55年供用開始に備えて、この運用する庁内体制を早期に樹立しておくべきと思いますが、どのようになっているか伺いたいと思います。

 

 次に、供用開始になる対象の住民に対して、当然受益者負担がかかるわけで、55年度供用開始対象地区住民に対してのことについて、周知徹底をさせるため早期に開始すべきだと思いますが、伺いたいと思います。

 

 次に受益者負担については、できるだけ低額にすべきであり、全国平均1平米あたり300円程度と、資料等で調べた結果なっておりますが、当局は受益者負担額をどの程度にするか、検討していると思いますが、伺いたいと思います。

 

 徴収・方法とも過去においては事業年度を中心として2ヵ年、2ヵ年にわたって5年納入方法としての実績がありましたが、55年度供用開始であったなら、過去の例でいくなら53年からやるべきものを、いまだこのことについて何も触れていないということは、財政面にもマイナスになっていると思いますが、当局の見解を伺いたいと思います。

いずれにしても、前項で申し上げているとおり、住民は早期供用開始を待ちあぐんでいるわけです。

供用開始前1年、供用年度1年、供用年度後3年であっても早期供用開始に向け、さきに申し上げたとおり、対象者に理解と関心を持ってもらうような話し合いを始めるべきだと思います。

受益者負担額については、市民が納得できるよう配慮が必要だと思います。

さらにこれに対応して、先ほど申し上げたとおり、職員体制のことについてもお願いいたしたいと思います。

 

 さらに水洗便所等改造貸付資金に関しても、より以上の長期の貸付にして、すべての階層が100%水洗化できるよう、格段の配慮をもってやるべきだと思います。

その点を含めて回答をお願いいたしたいと思います。

 

 次に、水質汚濁について。

 

 水質汚濁法実施が2年間の指導期間を経過して、昨年8月から実施されましたが、地場産業である水晶研磨、貴石画等の家内的業者の動揺はすこぶる大きかったわけでありまして、行政においても公害防止のための地槽の普及、資金の貸付等をやり、業界等では会議所等の指導のもとに、それぞれ公害防除施設の整備、拡充をしてきましたが、その後の状況について問題等なかったか、伺いたいと思います。

 

 次に、合成洗剤等の有害物質が含まれているものについては、使用禁止するよう婦人団体等が中心に、各界において研究、論議がされておりますが、市民もかなり高い関心を持っているわけでございますが、去る9月5日の環境庁の調査で濁川が化学物質による汚染が指摘受けたことは、他都市に比較して河川等の汚染度は比較的低いと見ていた市民に、大きなショックがあったことは推測されます。環境庁は、今後継続的に調査をする計画のようですが、市においても独自の調査を、それぞれ問題の地点を定めて行い、水質の汚染状況を確認し、取り締まりを強化、水質の保全につとめるべきであると思います。

環境庁において有毒と指摘を受けたABS、ダスト防燃活性剤が、検査の対象となっていなかった理由は何か、伺いたいと思います。

 

 次に青少年の非行問題についてお伺いいたします。

 

 昭和52年度中の少年非行は、昨年1,510人、17・4%と大幅にふえ、昭和48年から続けて5年増化し、憂慮にたえない状況にあります。

また少年を取り巻く社会環境も、複雑多岐にわたり、一段と悪化の傾向をたどっております。

このような情勢にある少年非行を防止し、少年の健全育成をはかるため、警察本部防犯少年課をはじめ、各関係機関、ボランティア団体等が必死の努力を傾注していることは、私がいうまでもありません。

非行の内容は暴走族、集団万引き、集団暴行など、非行は集団化、悪質化の傾向にあって、喫煙、夜遊び、家出など、遊び型の非行も増加している現状です。

甲府市においては、青少年課が事務局となって、青少年のための市民会議が中軸となって活動の推進を行っておりますが、次の3点にわたって質問いたします。

 

 市内の小中学校、高校等の学校別の非行の発生状況をどのように把握しているか。

また、学校差があると思うが、原因は何か、市民会議の運営に対し、各学校地域から賛助会員を募集して、運営資金に充てているという現状であります。

指導活動をやるかたわら、賛助会員の募集をし、会費を集めなけれはならないという市民会議のシステムは、長続きは困難なことでありまして、育成者や指導者となることを敬遠されている現状です。ボランティアがやっていることだからということでなく、市はもっと目を向けてもらいたい。

 

 3つ、青少年のための市民会議をはじめとし、甲府市子供クラブ指導協等が精力的な活動をしております。

青少年対策費を増加し、ボランティア活動の推進力となっているこれらの団体の補助金を見直すべきだと思いますが、伺いたいと思います。

 

 以上、3点について明確な回答をお願いをいたします。

 

 次に学校建築について申し上げます。

 

 伊勢小学校は52年度、53年度と引き続き校舎建築が促進され、54年2月完成し、来年度新入生の入学には、グラウンドに面した校舎は面目を一新し、地元のひとりとして感謝するわけでございますが、引き続き北校舎並びに屋体の改築が地元をはじめPTA等の願いであります。

伊勢小には、実質的には屋体はないわけでありまして、雨天の日は体育の授業に支障を来たしております。

屋体のない学校は、屋内においても数少ないわけでございまして、教育の機会均等のうえからも不公平といわざるを得ません。

いまある講堂は文化的存在でございまして、音楽室にも使用されているようですが、音楽効果等はゼロでありまして、入学式、卒業式等は父兄も入り切れないほどの狭さであります。

北館をはじめ屋体改築に当局も考慮しておられることとは思いますが、その計画がありましたなら、お示しいただきたいと思います。現在建設中の校舎が完成しますと、設計の関係とは思いますけれども、たいへんグラウンドが狭くなり、マンモス校のグラウンドとしては、その効果が失われておると思う次第です。

グラウンドの問題が昨日も出ましたが、伊勢小学校は東南部が変形になっておりまして、使用しにくい状況であります。

南には現在農地もあるわけで、将来に備えてグラウンドの拡張をしておく必要があると思いますが、市長は、または教育長の御意見を伺いたいと思います。

なお、教育の面から生徒数対グラウンドの広さ、理想的な面積というようなことがあるとしたならば、お聞かせ願いたいと思います。

 

 なお、伊勢小学校の生徒数過密解除と東南部発展のための人口増に対して、青葉町市民グラウンドとしております商業グラウンドあと地は、学校用地として確保されていることは、当を得た市長の方針であったと評価するわけですが、この新設学校60年と聞いておりますが、予定年度にできるよう、いまのうちから格段の配慮をお

願いいたしたいと思います。

 

 次に職員の採用について申し上げたいと思います。

 

 このことにつきましては、3月の議会に総括質問でも伺ったわけでございますけれども、最近の不況の世相を反映して、公務員の就職志望が高まり、地方公務員の採用試験においては、非常に高い競争率となっていることは周知のとおりであります。

昨年甲府市が行った職員採用試験の円容を見ますと、受験者総数750名であって、合格者77名。その内訳は技術系受験者87名、合格者9人。

事務系受験者502人で合格者29人と倍率が17.3人と高く、ほぼ受強者は9人で合格者2人、業務職159人で37人合格という状況であって、まことに厳しい狭き門というほかありません。

この難関を突破する志望者は、地方公務員法の規定に基づき、公開平等の原則と競争試験の効率的遂行という法律に基づいて技術系は技術系としての、事務系はその道の、さらに業務職は業務職としての問題を、それぞれ4年制大学卒から中卒まで、大きな学歴のハンディを持つものが、同一試験を受けるという矛盾があると同時に、大卒に有利の結果が生じることは当然といえます。

そこで当局に次のことについて、業務職の採用内容を踏まえて質問いたしますが、明快なお答えをお願いいたします。

業務職の学歴別を見ると、男子の場合108人の受験者のうち大卒受験者が13人で合格者6人、2倍強、高卒受験者が69人で合格者9人、7.7倍。

中卒受験者は26人で合格者2人で13倍ということでございまして、さらに業務職の女子51人の受験者、大卒受験者が13人で合格者8人、1.6倍。高卒受験者が28人で合格者11人で2.5倍。

中卒受験者が10人で合格者1人で10倍という結果が出ております。

そこで次のことについて質問いたします。大卒、高卒、中卒に同じ問題でテストをすることは、法律できめられている公開、平等の立場でやっていると思うが、業務職に大卒が13人も希望があったことは、将来一般職になれるというような希望が受験者にあってのことかと思いますが、一般職になれぬというPR不足があるのではないかと、その理由は、就職後ごみ収集の職員2人は、間もなく退職しているということを聞いております。

退職の原因は何であったか、業務職なら、大卒でなくても一般常識が備わっている、勤労意欲と責任感が旺盛であれば十分と思うがどうか。

今後業務職については高卒以下とすべきと思うがどうか、また近隣市町村の状況はどうか、以上お伺いいたします。

 

 以上で質問を終わります

 

○議長(上田英文君)

 市長河口親賀君。

 

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 原田議員にお答えを申し上げます。

 

 私の政治姿勢についてでありますが、今日まで各議員の御答弁で申し上げましたように、十分自分自身反省をしまして今後市政、特に革新市政として市民のための市政を積極的に推進をいたしてまいりたいと思います。

今度の問題についてはほんとに皆さんに御迷惑をかけて申しわけないという気持ちでいっぱいであります。

したがって、私の今後の態度についても先ほど表明を申し上げたとおりでございますので、どうかそのことを理解をしていただきたいと思います。

職員とともに一生懸命でやってまいりたいと思います。

そこで職員の問題の意識のあり方でございますけれども、職員も常に地公法に示されておりますいろいろの基準、あるいは精神を体しまして厳正に事務執行を私は行っておると信じております。

今回の問題でなおさら原点にかえりまして、その姿勢を堅持しながら管理職の皆さんと職員と市長が一体になりまして、今後の市政の進展のために意識開発をしながら努力をささげてまいりますので、何分の御指導と御協力をお願いを申し上げたいと存じます。

 

 次に水道問題の前に入札の問題で、継続関連等の業者の工事がその業者にほとんど行ってしまうので、多くの業者へ受注ができ得るような機会をできるだけ与えるように一定の基準を明確にして調整をする考え方はないかと、こういうことでございますが、御承知のように今日まで金額等につきましても幅をもたして、できるだけ多くの業者が仕事ができ得ますような配慮をしてきたことは御存じのとおりでございます。

仰せのように指名の基準の中で継続及び地域性、そういうものを考慮の対象にいたしておりますけれども、御指摘のような状況も見受けられるわけでありますから、今後調整基準につきましても十分検討をいたしてまいりたい、こう存じておりますから御了承をいただきたいと存じます。

 

 次にダムの建設に対する当局の決意と、ダム形式変更の経過ということでありますが、すでに私が御説明を今日までいたしてまいったことで御理解はいただけておると、私は思うわけでありますが、再度の御質問でありますから一言簡単ではありますけれども、御説明を申し上げ御理解と御協力を今後お願いを申し上げたいと存じま

す。

 

 私どもとすれは早期にやはりこれが実現するということ、県とともに力を合わせていきたいという決意はもっておるわけでございますが、ちょうど本年の6月県からロックヒルダムによります設計が示されまして、これに基づいての経費の積算が8月の末に変更事業が明確にされたわけであります。

その時点で市に正式に協議をすることで県はできるだけ9月の議会に提案をしてほしいとこういうことでありましたけれども、私どもとすれば十分これは協議をして合意をいたさなければならないので目下そのことについては経過の中で申し上げたように水道常任委員会にお話を申し上げたり、あるいは懇談会で御説明を申し上げたり、いろいろ今日までいたしてきてまいったわけでありますが、私どもといたしますれは水道局を中心にいたしまして目下協議中でございますから、その協議中であるということは御承知のように相当額の増額ということが将来の甲府市の行財政に大きな影響を与えるからこそ私どもは慎重に現在協議をいたしておるわけでございます。

一方かねて申し上げておりますように広域水道であり、あるいは県内の経済活動等発展の基盤、施設といたしまして果たす役割は非常に大きいわけでありますから、できるだけ県の補助を願うような積極的な交渉をしていかなければならないと思うからこそ目下検討中であるわけであります。

そこで確かに猪狩町の問題も解決をいたしておりません。

あるいは漁業補償の問題等についてもそうでありますが、そういう点で当初計画においては非常に緻密性が御指摘をいただいたように欠けておったではないか、というのは否めない事実であると思います。

特にこういうダムというのは安全性を確保することが必要でございます。

したがって51年度の時点で協議確認はされておりますけれども、ダムの位置あるいは規模等が地質調査の結果が得られなければ確定することができない、という事情がありまして今日に至ったと私ども推測をいたしておりますので、そのような経過を御了承いただきたいと思います。

 

 なお、継続事業費の変更手続につきましては、甲府市の場合は第5期の拡張計画事業費として159億円の継続事業費が設定をされており、その範囲内であることと、本年度の事業費の負担額に変更の必要が生じたためでありますが、ダム以外の事業費の変更をいたしますので厚生省とも協議をいたしまして、第5期の拡張計画の変更につきましては12月の市議会に提案をいたすべく事業内容の検討を目下いたしておる段階でございます。

大体変更額は概算的に230億円と見込まれますけれども、第5期の拡張計画の改定はダム完成後の昭和59年から市民負担に大きく影響をいたしてまいりますことは当然でございますので、6月の議会に国、県に意見書が出されておる点について、私どもといたしましては議会の御協力をいただいて、この実現方を努力をいたしてまいりたいと思いますので、何とぞ今後ともその点についての御協力をお願いを申し上げたいと存じます。

そこでダムが58年になると、こういうことに伴いましてその間の水源対策というものをやっぱり進めていかなければならないと存じます。

そこで補助水源によってこれは対応をするよりほかにございません。

現在までの進捗状況は向町、それから南部の小瀬町に補助水源がこの夏稼働をいたしておりますし、国母水源につきましても現在建設中でございます。

ただ昭和からの取水の確保につきましては、お話のありましたように補償井戸全部をやはり送水管に接続をして全体の地域から広く取水をさしていただきたいということで、水道局が管理者を中心にして努力を今日までいたしてまいりました。

地元の皆さんの御協力をいただくべきほんとに努力をし、しかもその対応調査をしていま事務的な煮詰めを行っておる段階でありますから、送水管接続によって地元の御理解をいただいて完全に取水ができると私どもは理解をいたしておりますので、昭和町のなお一層の御協力をいただいてそのようなことの中で水源の確保を事業がおくれてもいたしていきたいという姿勢で目下努力をいたしておりますので御了承をいただきたいと思います。

 

 今回のまた料金改定によって物価にどのように影響をいたしてきたかということでありますが、できるだけ公報、あるいは集金人その他の皆さんの周知徹底の方法がなされたことによって、水圧の不足の地域の改善措置をもいたした結果、市民の皆さんに御理解を私はいただいておるという理解をいたしております。

そのことによって物価か非常に上昇するという大きな影響力は私はないと認めておりますけれども、なお一層市民負担を軽減するためには企業努力をすることが必要だと存じますので今後とも水道局の企業努力は管理者以下ささげてまいりますので、ぜひとも御理解と御協力をお願いを申し上げたいと存じます。

 

 なお、水道料金を値上げをする際に、公衆浴場に対して減免の行政的な措置をとるということを私も申し上げてございます。

公衆浴場というのは公衆のための浴場でありまして、非常に公衆のために貢献をいたしておることはもちろんでありますけれども、一応公衆浴場が水道料金をどのくらいお支払いをいただいておるかということを調査をいたしましたところ大体1ヶ月平均7000円程度ではなかろうかと思います。

そこで、そうではありましてもいま申し上げましたように公衆のためになる公衆浴場でありますから、入浴の料金が改定される場合にこれは御承知のように県が措置するわけであります。

このときにはやはり行政的な措置を本市も講じてまいりたいと、こういう考え方でおりますので御了承をいただきたいと思います。

 

 次に下水道事業につきましては、都市において最も市民が快適な生活を営むには、最も重要な基幹の施設でございます。

したがいまして、強力にこの事業は現在推進をいたしておるところでございますが、終末処理場、あるいは汚水管の布設等の建設とあわせまして、処理区域内の整備にも力を入れまして、1日も早く供用開始ができるような努力をいたしてまいり、なお詳細につきましては建設部長の方から ―― 下水道部長の方からお答えを申し上げます。

 

 なお、水質汚濁の問題は環境部長、青少年のための市民会議の助成等については社会部長、学校問題、非行問題を含めて教育委員会、伊勢小学校も教育委員会の方の考え方で教育委員会から御答弁を申し上げます。

職員の採用については総務部長の方からお答えを申し上げますのでご了承をいただきたいと存じます。

 

○総務部長(新藤昭良君)

 業務職の採用試験につきましてお答えを申し上げます。

 

 教養を中心といたしました従来の採用試験問題ですと御指摘のような点が憂慮されるわけでございまして、私ども業務職のレベルに対応するような問題整理に当たってまいりましたが、本年度は外部機関に問題の作成並びに採点を委託をいたします。

で、この委託先の外部機関におきましては教養問題よりか業務職の適性を中心といたします問題の開発が進んでおりまして、学歴差によるハンディがつかないような配慮がされておる問題を検討されておる状況でございますので、御心配の向きは本年度は解消されるというように理解をいたしております。

 

 それから、業務職の職員が入った以降特定な期待を持っているんではないかというような御指摘でございますが、その点特に配慮をいたしまして申し込みの際、職名変更は本市の場合できないんだということを認識をさせまして、それを承知の上で試験に応募をさせております。

御指摘にございました2名の者が最終的には採用時点でやめられたわけでこざいますが、もちろん家事の都合ということでございますけれども、中には期待どおりでなかったというような意向もあったのではないかということも考えられますが、基本的には前段申し上げましたようの内容を試験以前に確認をされておりますので、そういう御心配はないというように考えております。

 

 それから学歴制限、すなわち業務職につきましては大学卒は対象外にしたらどうか、というようなお考えだと思いますが、現在の職業選択の自由の立場から見ますと、前段のような取り扱いをいたしますれば、大学卒業者も特に希望がある向きであれば取り扱いを別にするということは妥当でない、こういうように考えておりますし、各都市の状況を調査をいたしましたが、現状では6割以上が学歴差の扱いをいたしておりませんので、今後も特別な制限を加えないでまいりたい、このように考えております。

以上です。

 

○下水道部長(志村泰介君)

 下水道事業についてお答えします。

 

 供用開始の見通しにつきましては、現在大津終末処理場と汚水流入幹線の建設を強力に進めておりますので、住吉処理区の一部につきましては昭和55年度中には供用開始ができるという見通しであります。

順次区域を広げてまいりたいと思っております。

 

 また町内の管理体制の問題につきましては、昭和55年の大津終末処理場の運転開始に合わせまして、すでに組織及び運用並びに職員の研修、養成等について検討しておりますので、一応の見通しをもっております。

 

 また受益者負担金の住民への周知徹底についてでございますが、お説のとおり住民に正しく理解を願うことが第1前提でございます。

この件につきましては負担金の額が決定する段階で職員がそれぞれの地域に出向き積極的に説明会等を行い、十分なる理解と協力を得られるように努めてまいります。

 

 次に受益者負担金の額がどの程度になるかということですが、第4期事業は処理場建設費を初め膨大な事業費であるため、第1期及び第2期の区域で比較しますと相当な額になると思われます。

しかし下水道事業の性格、第1期、第2期の区域の関連等がありますので、また他都市等の実例等も参考にし、なお市議会及び広く市民の意見等を拝聴しながら現在の負担率の3分の1等を含めまして検討してまいりたいと思っております。

 

 受益者負担金の徴収の時期でございますが、昭和55年に供用開始できる区域は住吉処理区のごく1部でございます。

その大半は56年になるため昭和54年度から徴収をしてまいりたいというように考えております。

 

 また水洗化資金等につきましても、十分市民の御意見等拝聴する中で検討してまいりたいと思っています。

以上でございます。

 

○環境部長(中村悦三君)

 お尋ねの水質汚濁についてでございますが、地場産業のほとんどでございます研磨業を初めといたしましてお説にございましたような行政指導を行ってまいったわけでございますが、特に公害防止設備資金の枠を拡大いたしまして、その結果46件という総計に対しまして水質関係が24件、こういうような貸し出し実績でございます。

その後、県の定期的な検査におきましても有害物質については検知されておらない状況でございます。

 

 それから、先日行われた環境庁の調査で問題になりました合成洗剤の調査でございますが、このうちABSについては48年度から市内主要河川の26ヵ所につきましてそれぞれ調査はいたしてあります。

で、その結果でございますが、49年度におきましては1.02PPMと、52年度におきましては0.24PPMと年々減少しておりまして、この数値は上水道の許容限度より低い数値を示しております。

ただ非常に調査の際に高い数値を示しましたLASガスでございますが、この点につきましては全国でも長野県の衛生公害研究所以外には分析能力をもっておりませんので、この点につきましては環境庁のその後の調査結果と相待ちまして、県公害課とも十分協議しながら対応してまいりたいと考えております。

以上でございます。

 

○社会部長(岡田政治君)

 社会部関係の2点につきましてお答えを申し上げます。

 

 第1点の青少年のための甲府市民会議の賛助会員制についての御指摘と思いますが、これは市民会議の運営委員会で決定をされ、実施をしているものでございます。

この制度につきましてはすべて市民会議の運営委員会へ自主的にお任せをしている問題でございます。

したがいまして、この制度につきましてはこの市民会議の運営委員会で御検討を賜わりたいと存じます。

 

 なお育成会のボランティア活動に加えまして、賛助会員募集の仕事がふえ、大変御苦労なことはよくわかります。

今後組織の問題について市民会議運営委員会とも相談をしながら、検討をしてまいりたいと存じます。

 

 第2点の青少年対策費のうち、青少年のための甲府市民会議、また子供クラブ指導協に対する補助金の増額についてでございますけれども、財政上の関係から現在補助金等の見直しがされております。青少年のための甲府市民会議に対する補助金も本年148万になっております。

この市民会議の予算は本年度380万で運営をされているわけでございますが、予算に対する市の補助金については39%であります。この不足分は各企業等の賛助金のほか各地区の賛助会員の御協力による会費によって補っているところでございます。

原田議員さんもよく御承知のことと思いますけれども、この賛助費で補うことは市民会議の役職にあるものの大きな負担となっておることは私も承知をしているところでございます。

したがいまして補助金の増額の必要性は十分理解をできるわけでございますけれども、財政の見直しの中で新年度に向かって検討をしていきたいと存じます。

よろしく御理解、御協力をお願いしたいと思います。

以上でございます。

 

○教育長(岩波民造君)

 原田議員にお答え申し上げます。

 

 第1点の学校建築の状況はどうか、こういうことでございますが、52年から始めまして南館の半分をやりました。

あといまやっておりますので53年度中に全部仕上がります。

そして来年は、54年度は中館を鍵型にしてつくりまして、それか大体7スパンのケースをつくります。

そうしますと今度は北館の子供が全部入りますから、それで北館をつぶしましてそこへ屋体を続いてもっていく、というのが順序でございます。

そのように御配慮をお願いいたします。

そのときにもっていく屋体は現在は545平米でありますが、約倍の945平米という屋体をつくって、社会教育との関連度を図ってまいりたい、こういうように考えております。

 

 第2点について申し上げます。第2点の運動場のことでありますけれども、文部省の基準は大体30,461平米というのはほんとは文部省の校地の基準であります。

32学級という学級をもつところは30,261平米あるというのがあれですけれども、現在伊勢小は21,116平米でありますので、約70%であります。

甲府市の校地と文部省の基準とを比較しますと大体平均して70%、100%に近い学校も1、2ありますけれども、70%が、それが甲府市の大体平均でございます。

したがって、そういうことから考えまして、それからまた校地をどう変えるかということも問題でございますので、その点についてはいま考えておりません。

現在の校地でやる。

というのはやがて東南小学校かできますれば児童数も減ってまいりますから、そうなってきますとクラス数が大体あそこへ12学級から14学級を初めつくるということになりますというと、伊勢の子供も行きますから、伊勢と東と湯田なものですから、そうなってまいりますというと拾えなくてもまあまあやっていけるというような状態でございますので、そのように御了承をお願いいたします。

 

 第3点の東南小学校は、お説のとおり60年度まで、いわゆるこの10ヵ年計画が終わった次のできるだけ早く開始するということでいま計画をしている次第でございますので、できるだけ10ヵ年計画の終わり次第早く、こういうように御理解をお願いいたしたいと思います。

以上で終わります。

 

 学校における非行問題でございますけれども、この非行問題につきましては、いろいろ非行という問題はいろいろありまして、とらえ方が非常にまちまちでございまして、この非行で現在私たちが考えている非行というのは、いわゆる非行少年というのと不良化少年という、不良行為少年というのと、それから要保護少年という、3

つに非行少年が分けられるわけであります。

それらをひっくるめて申し上げてみますというと、実はことしはわりあい学校の子供に非行が、甲府市の子供にはなくて大変ありがたいと思っていますが、窃盗がこれが小学校においては3件、それから家出が2件、計5件、それから中学校においては窃盗4件、けんか1件、家出2件、計7件、特に対処すべきことは高等学校、商業高校に1つも大きなあれがなかったということは、これは非常によかった。

ただついこの間の、この中にも入っておりますが、けんかの問題が大きな問題として取り上げられましたけれども、今後学校教育を指導主事を中心にカウンセラーとも連絡をとりながら、十分こういうことの起きないように注意するつもりでございますので、さよう御了承願いたいと思います。

 

○議長(上田英文君)

原田正八郎君。

 

○原田正八郎君

市長の政治姿勢につきましては多くは申しませんけれど、初心に戻って、今後すべての点におきまして冷静に判断してやっていただきたい。

 

 それから私の質問で何者にも侵されることのないということ、この何者にもという2字が多くのことを含んでおるわけでございまして、市民のための民主的な市政を推進していただくよう、強く要望いたしておきます。

 

 次に水確保の問題でございますけれども、このことにつきましては、3日間にわたりまして市長が再三回答しているとおりでありまして、よく理解できるわけでございますけれども、すべての点におきまして甲府市または市民が納得の線でこれはやっていただきたい、ということをお願いすることと、それから先ほどもいわれたとおり、58年度以降が、完成後の財政悪化が生じるピークになるんじゃないかと思います。

そういうことが水道料金にも回答の中からもございましたけれども、市民の負担とならないように、早期に資金計画を樹立していただきたい。

 

 それから総務部長さんの回答でございますけれども、今後も業務職につきましても、法律に基づいてやるんだということでございますけれども、このようなことでは全く上に厚く、下に軽い、そういうことでございまして、発展が、前進がないというように思うわけでございます。

もう1つは、業務職員の中にも、むしろ私は申し上げたいのは、すぐれた才能やまた勤務成績が優秀な方もあると思うわけでございまして、こうした業務職員に対しても前進できるような登竜門もあけてもらいたいというようなことで、採用試験に対して業務職にも大卒もいままでどおりやるんだと、そういうことは納得できませんので、再度質問いたしたいと思います。

特に銀行とか商社、どこの大企業等におきましても、大卒は大卒、高卒は高卒としてのそれぞれの募集定員をきめまして、それの程度に応じたテストをやって採用をきめておるわけで、そうした行政におきまして、そういうことは改めていただきたいとかように思うわけで、60%がこのとおりやっているということでありますけれども、このことに対する先進県というかどうか、ことばはちょっとわかりませんけれども、とにかく40%の都市は私が申し上げたようの別々にやっていると、そういうことでございますから、再質問いたします。

 

 それから青少年の、部長さんの回答でございますけれども、148万円ということでございますが、これは5年も据え置きなんですよね。

それで青少年対策費が少ないので、市民会議の人たちが、それでは運営できないから賛助会員を募集してやっているんだと、こういうことでございまして、その市民会議におんぶしたといういい方が、これはうまくないと思うわけでございます。

この5年も重要な次代をになう青少年の対策費を全然上げてない、そういうことでございまして、そのことも再度質問いたします。

 

 それから昭和町の関係でございますけれども、これはぜひ完全なものに、将来とやかくがないように完全なものに解決してもらいたい。

これを要望いたしておきます。

あとのことにつきましては了解しました。

 

○総務部長(新藤昭良君)

再質問にお答え申し上げます。

 

 御指摘の点、さらに検討してまいりたいと思いますが、実は基太的な条件が違っておりますので、なかなかいまここでどのように御返事を、しかねますのは、業務職の年齢制限と事務職の年齢制限が違っておるわけでございます。

したがいまして、事務織の年齢制限に当たってしまった人は、業務職ならは年齢制限が該当いたしますけれども、そういう問題点がございまして、その点かえって制限してしまうほうが、そういうふうな年齢上の弾力性を欠いてしまうということになる、こういう問題。それから技術職、事務職の場合には、業務遂行上特別な資質か求められますけれども、業務職の場合には身体壮健で適性であれはできるというような業務の特性がございますので、御指摘ございます他都市の状況等も踏まえまして、さらに検討さしていただきますが、そういう基本的な条件があるということだけ、ぜひ御了解をいただきたいと思います。

 

○社会部長(岡田政治君)

 お答えをいたします。

 

 原田議員さんのいわれるように、本年5年来の148万円であるというようなことでございますけれども、先ほど御答弁を申し上げましたように、補助金の見直し等の関係もございますし、今後新年度予算等に向かっての財政当局と十分その辺は考えていくように私も努力をしてまいりたい、このように思っております。

 

○議長(上田英文君)

 原田正八郎君。

 

○原田正八郎君

 一応了解しましたので、あと関連質問もございますので終わりたいと思います。

 

○議長(上田英文君)

 関連質問の通告がありますので発言を許します。

 

 小林 匡君。

 

○小林 匡君

 原田議員に関連をして、党を代表し、以下2つの点について質問をいたします。

 

 まず質問の第1点は、市長の政治姿勢についてでありますが、私は若干角度を変えた視点から、党の統一見解を含めて若干の意見を付してお尋ねをいたしたいと思います。

 

 市長は調査特別委員会において、3者会談は市長失脚のための政治謀略であり、事実無根のねつ造工作であると断言しておりますが、現在までの経過を踏まえ、また先ほど原田議員の意見にもありましたように、わが党も同一見解を持つものであり、まさにこのことは会談の有無以上に、きわめて悪質の行為と断ぜざるを得ません。

なぜならは、当時河口市長3選支持の世論は大きな流れとなり、わが党も多くの市民要望を踏まえて推選決議をし、市長の態度表明を期待したところでございます。

先ほど自民党の柏原議員もいみじくも申しておりましたが、当時の状況は90%の市民が市長の3選を望んでおり、自民党の議員すら3選を望んでいたということもおっしやっておったことは事実でございます。

このような情勢の中で、なぜ急にこの問題が出てきたのか、ここに1つの疑点があるわけでございまして、この大きな流れを変えるためには、自民党や1部の反河口につながる保守一派による無法な革新市政つぶしの工作は、最近の大宮や沼津市などの例と全くその工作が類似していることも事実でありますし、自民党の政策であることは明白であると想定をされます。

また.先ほど来自民党の代表質問の中で、それぞれの立場から執ように市長の辞職勧告がなされましたが、市長追い落としの政治陰謀を如実に物語るもので、本問題工作の本意を示したものであり、一方的に市長に責めを負わせるがごとき、本末転倒の議論と受けとめざるを得ません。市長は、自民党の失脚を迫る政治陰謀に屈することこそ、相手の思うつぼであるということを明記しながら、党々と市政正常化につとめていくべきではなかろうかと思います。

民主政治の原則は、当然政策を対置して、広く住民の意思にょる公職選挙によるべきでありまして、河口3選態勢に立ち向かうすべのない自民党が、党利党略のためには手段を選ばず、みずからの利権欲や暴力団の結びつきをたなに上げ、マスコミを利用してこのような悪質な事件を計画し、世間を騒がせ、河口市政がさも悪政の限りを尽くしているがごとき宣伝と、甲府市が政争の絶えない町のような印象を、全国に想定させるような報道を起こした責任は、きわめ

て重大であります。

20万市民の中には、この真実を認めて憂慮している市民も数多く、1日も早く解決をして、正常の町づくりを望む声が満ち満ちております。

このためにも、市長は今事件を幾に、あらためて革新の大義に立って反省点を反省しながらも、基本路線の執行に向けて強く前進すべきであります。

市政将来のビジョン、すなわち「うるおいの心で結ぶ町・甲桁」の平和な町づくり建設のために、而長の所信である市民党的立場で、市民総参加の市政執行はまことにけっこうではありますが、議会運営については、先ほど柏原議員も与党が独占をしているというような発言をしておりましたが、当の柏原議員も昨年は副議長もしておりますし、多くの役を持たしておるわけです。

そういった市長の立場を考えると、市長の人間性によるその甘さや対立点に対するきびしさに欠けたことが、この結果を生んだものと思われます。

飼い犬に手をかまれるのたとえもあり、最近ではライオンやトラなどの猛獣をペットにして、思わぬ事故で大けがをする事件か数多くあります。

市長は心して今後の議会対策には、き然たる態度で臨み、いまこそ革新自治体を守り、革新市長会加入の初心に返って、その基本政策である地域の民主主義と市民生活を防衛し、地方自治を確立し、地域の民主主義発展の目的達成のために邁進し、一刻たりともゆるがせられない市政遂行に全力を傾注し、市民の信頼を回復しながら任期をまっとうするべきであり、なお市民の要望にこたえて、早期に3選態勢を確立して、真を問うべきではないかと思いますか、市長の見解と今後の決意についてお伺いをいたします。

 

 次に第2の質問でございますが、この問題は、市長問題以上にいま市民が最も急務と迫られている問題であり、最も勤労者の生活を圧迫している問題ではなかろうかと思います。

サラ金対策についてであります。

 

 円高、不況の続く中で、高物価と低賃金により勤労者の生活は極度に圧迫をされております。

最近の新聞で、サラ金被害の記事がない日はないといっても過言ではありません。

先般市民の中で、このために蒸発者が幾人かあったことは周知の事実です。

本来サラ金問題は、政府の行政責任であり、政府の逃げ腰に対して、わが党は終始税法の強化を積極的に進めるよう邁進しておるところでございます。

現在金融業を規制する法律としては、貸金業の自主規制の助長に関する法律があるものの、その内容はきわめて弱いもので、一応業界の自主規制は一定の効果をあげてはおりますが、中央、地方とも協会加人の組織率がきわめて低く、業者の2割前後しか加入をしていないような状況です。

新聞に伝えられるサラ金事件は、そのほとんどのケースがアウトサイダーの悪質業者が起こす事件ではあります。

このように現行法は弱い規制ですから、形成後爆発的に増加したサラ金の被害に対応しきれず、ようやく最近になって、政府も本腰を入れて強力な規制も法律も検討する模様ではございますが、業界の反対なども考慮して、なお早期実現は望めない状況にあります。

このように全国的社会問題となっている、サラ金をめぐる悲劇続出を重視した本市と、同じ革新市政をひく富山市では、やはりサラ金で困っている市民を対象にしたサラ金相談所を新設して、10月から週2日市の顧問弁護士が、無料で両役所内の相談室で相談に応じあわせて10月からこれもまた実施するということで、勤労者小口資金貸付制度、すなわち市営サラ金を実施するといっております。そこで市長にお尋ねしますが、本市においても、将来に備えてこのような相談所開設と、勤労者に対するかけ込み融資制度、または労働金庫などに預託金を増額して、利子補給を含めて簡単に貸付制度をはかる意思があるかどうか、お伺いをするものでございます。

 

 また、革新市長会などを通じて、政府に対して早急にサラ金規制法の強化と被害者救済の施策を立法化するよう働きかけるよう、感く要望するものでございますが、市長の見解をお示しいただきたいと思います。

 

 以上で質問を終わりますが、答弁もイエスかノーか、簡単でけっこうでございますので、お尋ねをいたします。

 

 以上でございます。

 

○議長(上田英文君)

 市長河口親賀君。

 

     (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 お答えいたします。

 

 調査特別委員会で私が証言をいたしたとおりであります。

市政は1日も停滞を許されません。

したがって、一党一派に偏しない民主的な革新市政を、今後とも市民のために、市民とともに推進をいたさなければならないと、いま考えております。

 

 なお3選問題に触れられましたけれども、3選声明など、現時点でおこがましくて申し上げられませんので、御了解いただきたいと思います。

 

 サラ金の問題でありますけれども、悪徳業者の追放等、真の消費者保護のために、やはり法体系の整備拡充が必要でありましょうし、また一面、消費者自体も啓発をする必要が私はあると思います。

今後県や国に対しましても、あるいは市長会等を通じましても、お説のような努力をいたしてまいらなければならないと存じております。

なお御提言の事項につきまして、労金を含めまして多角的に、そのことは今後検討の対象にいたしてまいりますので、御了承をいただきたいと存じます。

 

○議長(上田英文君)

 小林 匡君。

 

○小林 匡君

 あえて再質問を控えるつもりでおりましたが、いまの市長の答弁で、3選問題云々はありましたけれども、その前段である辞職勧告に対する問題でございます。

これを先ほど、市長も自民党の質問に対する答弁の中で、行政執行上、またその他の面で一応責任は痛感しているということはありましたが、辞任をするということになりますと、これに私ども申しておるように、この問題の本質が全然違うわけでございますし、また市長もそういった市長追い落としの工作だということを踏まえながら、ぜひ軽々の行動をとってはならぬじゃないかと、このように思うわけですが、その点について市長の決意をさらにもう1回お伺いしたいと思います。

 

○議長(上田英文君)

 市長河口親賀君。

 

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 本問題、本事件によりまして、私は反省をいたしております。

したがって、私が市民に対しても、あるいは職員に対しても申しわけないんだ。

したがって、道義的なあるいは政治的な責任を痛感をいたしております。

私がその責任をどうあらわすかについては、私が行うことであります。

しかし、多数の同志の皆さんもいらっしゃいます。

十分意見も拝聴しながら、どのように対処するかは、今後私が皆さんの意見をも聞く中できめていきたい、こう考えておりますので御了承いただきます。

 

○議長(上田英文君)

 以上で通告による質疑及び質問は全部終わりました。

 

 これより会派別でなく関連質問を許します。

 

 関連質問はありませんか ―― 小沢網推君。

 

○小沢綱雄君

 関連質問ではないわけですけれども、ただいま小林議員の関連質問の中に、1部不穏当の発言があったと私は感じておりますけれども、この問題については、議長は小林議員にその辺の真意がどこにあったかを確かめて、もし不穏当であるとしたならば、ここでなくともよろしゅうございますけれども、取り消しを議長に一任したいと思います。

以上。

 

○議長(上田英文君)

 ただいま小沢議員の発言によります小林匡議員の不穏当な発言ということにつきましては、そのとおり認めますので、議長において発言の取り消しを命ぜられたいとの小沢議員の趣旨を踏まえまして、今後議長が検討いたします。

それでよろしゅうございますか。

 (風間良興君「議事進行について」と呼ぶ)

 

 風間良興君。

 

○風間良興君

 ただいまの自民党の小沢議員のほうからそういう発言がありましたけれども、議長は、どこをどうとって小沢議員の発言を認めたのか。

少なくとも具体的には何もいってないじゃないですか。

たとえばわが党の小林議員が関連質問の中で、どこが問題なのかちっとも具体的な説明ないでしょう。

まずそれを聞いてから、私のほうは議長に申し上げますけれども、具体的にどこが取り消しの原因になるわけですか、はっきりしてください。

 

○議長(上田英文君)

 私にもいい違いがございましたけれども、後ほど、いま小沢議員が提起をいたしました問題の個所を、速記者等を調査したうえで措置すること

にいたしたいと思います。

 

 風間良興君。

 

○風聞良興君 それならば、わが党のものとしては、先ほどの自民党の臼井議員の質問こそ、少なくとも議員の品位の保持に関して、きわめて無礼な発言があったというように私どもは考えております。したがって、わが党の小林議員は、少なくとも政策を通じてのわが党の見解を表明しているわけでありますから、この議場において無礼な発言をしたとか、他人に侮辱を加えるような発言をしたとかということは、全くないはずであります。

むしろ自民党の先ほどの臼井議員の関連質問こそ、きわめて議員として不穏当な無礼な発言が多かったんじゃないのか。

その点を含めて、速記録のほうの検討をお願いをして、私どもは、その結果を待って対処してまいりたい、こう考えておりますから、議長もその辺を含めて取り扱っていただきたい、こう思います。

 

○議長(上田英文君)

 了承いたしました。

 

 溝口一雄君。

 

○溝口一雄君

 私は、この3日間の一般質問を聞く中で、特に本日、先ほど自民党の小沢議員から小林発言に対して不穏当というような、議長にその取り扱いをゆだねるような議事進行がありましたので、あえて私も沈黙をしていようと思いましたが、この点について先ほど風間議員からも要請がありましたが、自民党の柏原議員の発言の中に、他人の私生活にわたる言動を禁じられておるにもかかわらず、市長の家族の会社構成に触れてございます。

これは、明らかに132条に私は触れると理解をしております。

さらにまた、臼井議員の発言の中に、具体的には保坂収入役は、公式の議場において名前をあげられて、きわめて遺憾であるというような答えもされておるこの経緯等、あわせて自民党両議員が132条に触れるようなおそれがあると私は理解をしておりますので、この取り扱いを議長にゆだねたいと思います。

 

○議長(上田英文君)

了解いたしました。

 

武川和好君。

 

○武川和好君

一昨日荒川ダム問題について、私聞いたわけですけれども、2点ほど市長の決意のほどをお伺いをしておきたいと、こう思うわけです。

 

 それは、3日間の論議の中でも出てまいりましたけれども、私どもが県議会の質疑や討論を聞いている範囲では、今度の荒川ダムの設計変更は、いわゆるコンクリート形式からロックヒルに変わったんだ。

だから113億の増額である、設計変更費の需要費が必要だと、それが主要なる原因ですけれども、あとはたとえば400メートル上流に堰提を築く場所が変わった、堰捏も延びた、あるいは労務賃も値上げを見たということが、その他の安因だろうと思うわけです。その主たる要因がロックヒルに変わったということなんですけれども、ここに県が出した荒川ダムに対する資料があるわけです。

昭和51年ですよ、このとき、すでに県はダムの形式は中央速水壁型ロックヒルダムと規定をしています。

そして、総工費185億、こうなっております。ですから、ロックヒルに変わる設計変更するのに113億ふえたという理由は、全くないわけです。

ですから、県議会の論議を聞いいておって、非常に私は理解に苦しむわけです。

また市長も言明されましたけれども、基本協定書あるいは工事委託協定書にもあるとおり、本市と県はまさに対等な立場で、この協定書は調印されておるものと確信をします。

したがって、これだけの大幅な設計変更する際は、必ず共同事業者である本市の合意を得てから、はじめて県議会に補正予算を提案するのが本筋だろうと思うわけです。

にもかかわらず、本市を全く、いうなれば市長の3者会談をめぐる、本市のこの混乱に乗じて、田辺県政がやったといわれてもいたしかたがないと思うわけです。

田辺県政のこれは、ぼくは体質だろうと思うわけですが、いずれ県会できめて、あとは後発的に甲府市、これをやりゃいいということだろうと思うんで、市長はこの基本協定書あるいは工事委託協定書に対等の立場で調印したとぼくは思うんですから、事前に協議を県はすべきだった、非常に遺憾であるというくらいの決意表明はすべきだと思う。

 

 いま1つ。市長は、この3日間荒川ダム問題について、いわゆる県あるいは国に頼む補助金の要請をするというふうな答弁がなされました。

これは全くそのとおりであって、3日間の論議の中でも、広域水道であり、また医大がでると、あるいは昼間人口が25万にもなるならば、県が本市の水源確保には、かなりの助成をしても全県民的な立場から見ても、これは妥当だろうと思うわけです。

本市の動向を、今日大門ダムというのか形成されております。

これは長坂、小渕沢、高根、これらの町を上水の水源確保がほしい、このダムに併用すべきだ、こういう願いがありますけれども、県のやはり市町村負担が大きくなって、なかなか共同事業として施行できないと思うのである。

また塩川ダムもそのとおり、韮崎市と須玉町で、須玉町にこれは建設されるようですけれども、韮崎と須玉も上水としての水源ほしいといっているんですけれども、県は、やはりアロケーションをかなり大幅なものを示している。

なかなか共同事業者としてこれに乗らない。

また都留と大月市もダムの建設をして、治水をはかろうという計画が県にあるようです。

これらの市町村も、おそらく上水確保について、共同事業者としていわゆる県が、ある程度の補助をするだろうと、もっていきたいという希望があろうかと思うんです。

ですから、県都甲府市長として.これらの市町村長とも十分連携をとって、甲府市が県から補助金をいただく突破口をつくってやろう。これがやがては全県下の市町村にも、いわゆる上水の水源確保のためなら、県が金を出すという姿勢をつくる、1つの突破口をつくる非常に重大な任務が市長にあろうと思うんで、市長は、この議会にその辺の決意を述べて、必ず県から水資源確保のための、こういう動向については、この際、市民負担軽減のためにも、大幅な県の助成を取るというくらいの決意表明をしていただいて、他の市町村とも連携をとりながら、この運動を進める必要があろうと私は思うわけです。

先ほど議会の代表も県議会と県当局に対して、あした午後から本会議に出て、この問題が決着をされる。

したがって、議会は事前協議を行い、同意を得てから事を運ぶべきだという申し入れを議長はしたはずです。

したがって、この2点について市長の決意を述べていただきたい、こう思います。

 

○議長(上田英文君)

 市長河口親賀君。

 

      (市長河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 この荒川ダム建設は共同事業でありますから、県と甲府市とが主従の関係ではありません。

対等の関係にあるということはお説のとおりであります。

したがって、私は51年にロックヒルダムという計画があり、その時点から地質調査をして、まだ最終的な結論が正式に来ておらないと私は聞いておるんですけれども、そういう段階で、今度あのような県会に措置をすることについては、まことに遺憾だと、私は、こう思っておるわけでありますから、当然御指摘をいただいたように、議会もそのような配慮をしていただいたわけでありますから、私自体も、お説のような方法を取りながら、県に対して強くその要請と、今後市民のための負担軽減のための努力は続けてまいりたい、このように決意を持っておりますので御了承をいただきたいと存じます。

 

 (風間良興君「議事進行」 と呼ぶ)

 

○議長(上田英文君)

 風間良興君。

 

○風聞良興君

 先ほどの発言の問題、先ほど申し上げたわけで、なお念のために議長に要望しておきますが、さっき公明党の溝口議員のほうからも要望が出されましたけれども、自民党の柏原議員の先ほどの質問と、それから臼井議員の質問について、速記録をあした提出をしてもらいたい。

そのことを要望だけをして終わりたいと思います。

 

○議長(上田英文君)

 ほかに質疑、質問はございませんか。

 

 これをもって質疑及び市政一般質問を終結いたします。

 

 ただいま議題となっております日程第2から日程第16まで、15案については、お手元に配付いたしてあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。

 

 次に、請願8件については.請願文書表記載のとおりそれぞれ常任委員会に付託いたします。

 

 おはかりいたします。

 

 10月5日から10月7日まで委員会審査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

      (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(上田英文君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって10月5日から10月7日まで休会することに決しました。

 

 10月8日は日曜日のため、休会明け本会議は10月9日午後1時より開会いたします。

 

 本日はこれをもって散会いたします。

 

         午後6時52分 散会