昭和57年8月甲府市議会臨時会議事日程

昭和57年8月4日(水) 午後1時

報  告

第1  会議録署名議員指名について

第2  会期決定について

第3  議案第86号 請負契約の締結について(昭和57年度公営住宅(後屋

           団地)建設(建築主体・第2工区)工事)

第4  議案第87号 市道路線の認定について(和戸町竜王線)

第5  議案第84号 昭和57年度甲府市水道事業会計補正予算(第1号)

第6  議案第85号 請負契約の締結について(昭和57年度公営住宅(後屋

           団地)建設(建築主体・第1エ区)工事)

 

(出席議員)

早 川 光 圀君

中 込 孝 文君

岡     伸君

堀 内 光 雄君

堀 口 菊 雄君

鈴 木 豊 後君

飯 島   勇君

小 林 康 作君

原 田 正八郎君

小 林   匡君

堀 込 徳 一君

中 西   久君

樋 口 精 一君

三 井 五 郎君

込 山 貴 雄君

福 島   勇君

宮 島 雅 展君

富 永 政 男君

塩 野 褒 明君

武 川 和 好君

岡 田   修君

伊 藤 常 八君

内 藤 源 一君

小 沢 政 春君

土 屋   直君

小河原 正 平君

秋 山 慎次郎君

内 藤 秀 治君

上 田 英 文君

早 川 武 男君

小 沢 綱 雄君

 

 

                                 31名

 

(欠席議員)

市 村 輝 男君

長 瀬正左衛門君

千 野   哮君

臼 井 成 夫君

市 川 正 雄君

山 中 繁 芳君

 

 

 

                                  6名

 

職務のため議場に出席した事務局職員の氏名

事 務  局 長  臼 田 茂 治君

総務担当主幹  山 下   久君

庶務担当主査  渡 辺 杭 二君

調査担当主査  神 沢 文 雄君

議事担当主幹  平 嶋   泰君

議事担当主査  功 刀   尊君

議事担当主査  今 福 栄 一君

記録担当主査  天 野 忠 幸君

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長  河 口 親 賀君

国体準備室 長  飯 尾   和君

助     役  三 神 俊一郎君

中央卸売市場長  中 込   勉君

収  入  役  古 屋   昭君

市立甲府病院長  石 井 次 男君

市 長 室 長  入 倉 芳 幸君

 〃 事務局長  保 坂   一君

調整管理部 長  河 村 利 男君

教 育 委員長  飯 室 甫 邦君

企 画 部 長  神宮寺 英 雄君

教  育  長  楠   恵 明君

総 務 部 長  植 田 太 六君

教 育 次 長  近 山 滋 郎君

市 民 部 長  中 島 省 三君

水道事業管理者  新 藤 昭 良君

社 会 部 長  吉 岡   典君

水道局業務部長  中 込 忠 雄君

福 祉 部 長  高 野   肇君

 〃 工務部長  三 沢 国 義君

環 境 部 長  山 本   貢君

選挙管理委員長  二 木 康 孝君

経 済 部 長  荻 原 克 己君

代表監査委 員  小 林 一 彦君

建 設 部 長  赤 池 昭 之君

公 平 委員長  清 水 一 郎君

都市開発部 長  丸 山   忍君

農業委員会々長  土 屋 活 郎君

下水道 部 長  高 橋 信 靖君

固定資産評価員  上 杉   要君

技術管理室 長  志 村 泰 介君

 

 

 

 

     午後1時03分 開 会

 

〇議長(中西 久君)

ただいまより昭和57年8月甲府市議会臨時会を開会いたします。

 

     午後1時04分 開 講

 

○議長(中西 久君)

これより本日の会議を開きます。

 

 報告事項を申し上げます。

 

 本臨時会に提出する議案につき、市長から通知がありました。

 

 提出議案は、議事日程記載のとおりでありますから朗読を省略いたします。

 

 次に山中繁芳君、長瀬正左衛門君、市村輝男君、臼井成夫君、千野 哮君は一身上の都合により、市川正堆君は病気のため本日、それぞれ欠席する旨の届け出がありました。

 

 以上で報告を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1会議録署名議員の指名を行います。

 

 会議録署名議員には、会議規則第167条の規定により

   原 田 正八郎君

   武 川 和 好若

   富 永 政 男君

を指名いたします。

 

 次に日程第2会期決定についてを議題といたします。

 

 お諮りいたします。

 

 今期臨時会の会期は、8月4日1日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(中西 久君)

御異議なしと認めます。

 

 よって、今期臨時会の会期は1日間とすることに決しました。

 

 次に日程第3、議案第86号から日程第5、議案第84号まで3案を一括議題といたします。

 

 市長から提案理由の説明を求めます。

 

 市長 河口親賀君。

 

     (市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 本日の臨時市議会に提案をいたしました案件の大要を御説明を申し上げます前に、このたびの10号台風によります被害につきまして、その概況を御報告を申し上げたいと存じます。

 

 100ミリを超します雨量のため、各河川が増水をいたしまして道路にはんらんをし、特に猪狩町地内の家庭に予期いたしておりませんような被害を受けたのでございますが、関係者の御協力を得まして復旧のための努力をいたしておるところでございます。

 

 家屋等の被害につきましては床上、床下浸水等でありますけれども、いずれも対応に最善の努力をいたしておるところであります。

 

 なお農作物の被害につきましては、里垣、甲運地区を中心にいたしますブドウだなの倒壊、南部地区のナス、トウモロコシなどの蔬菜が、強風と冠水による被害でありまして、これらの対策といたしましては農協等を通じまして、薬剤の散布などの技術指導を行っておるところでございます。

 

 また御岳林道及び高成林道につきましても土砂の流出、路肩の決壊等の被害が発生をいたしておりますが、当面応急工事による開通を図っておるところであります。

 

 また水道局関係につきましては、荒川上流から取水口付近に大量の土砂が押し寄せ、取水口及び上水道に通ずる導水トンネルを埋没、このため機能が麻痺をいたしまして、平瀬系給水区域約3万戸に断水のやむなくに至りましたが、そのことにつきましては、市民に周知する一方、広報活動にも重点を置きながら近隣自治会あるいは関係業者の御協力をいただき、給水車40台を総動員をいたしまして、給水を行ってまいりました。

しかしながら、今朝から応急措置ではありますけれども、平常どおり給水をいたしておるところでございます。

 

 天災とは申しながら、創設以来初めての大規模の事故のために、職員、関係者一同不眠不休の体制で努力をいたしておりますが、完全復旧までには数日かかるものと思われます。

いずれにいたしましても、今後一日も早い復旧に努力をいたしてまいる所存でございますので、市議会におかれましても御協力を賜りますようお願いを申し上げる次第であります。

 

 それでは御提案を申し上げました議案につきまして、大要を御説明を申し上げたいと存じます。

 

 まず議案第84号「昭和57年度甲府市水道事業会計補正予算(第1号)」につきましては、電子計算機貸借契約期間が昭和58年3月31日をもって終了するため、経済性等を考慮し、機器の購入を行うこととするための債務負担行為の設定を行うものであります。

 

 次に、「請負契約の締結について」の案件につきまして御説明申し上げます。

 

 議案第86号「昭和57年度公営住宅(後屋団地)建設(建築主体・第2工区)工事」につきましては、工事を施行するため、指名競争入札を行い、その落札者と請負契約を締結するにつきましては議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決を求めるものであります。

 

 次に、議案第87号「市道路線の認定について」は、旧甲府刑務所跡地に新設する都市計画街路であり、これを市道に認定し維持管理を行うについては、道路法第8条第2項の規定により議会の議決を求めるものであります。

 

 御審議のうえ、御協賛賜りますようお願い申し上げます。

 

○議長(中西 久君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより上程議案に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――秋山慎次郎君。

 

○秋山慎次郎君

 議案第85号の提案の相手方についてのお尋ねをいたします。

 

〇議長(中西 久君)

 5号はまだやっておりませんが、

 

 ほかに質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 ただいま議題となっております日程第3 議案第86号及び日程第4 議案第87号の2案については建設経済委員会に、日程第5議案第84号については水道委員会にそれぞれ付託いたします。

 

 次に日程第6 議案第85号を議題といたします。

 

 除斥の対象となりますので退席し、副議長と交代いたします。

 

    (議長「中西 久君」退席、副議長「伊藤常八君」着席)

 

○副議長(伊藤常八君)

 市長から提案理由の説明を求めます。

 

 市長 河口親賀君。

 

     (市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 それでは議案第85号について説明を申しあげます。

 

議案第85号「昭和年57年度公営住宅(後屋団地)建設(建築主体・第1工区)工事」につきましては、工事を施行するため、指名競争入札を行い、その落札者と請負契約を締結するにつきましては議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決を求めるものであります。

 

 御審議のうえ、御協賛賜りますようお願い申し上げます。

 

○副議長(伊藤常八君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより上程議案に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――秋山慎次郎君。

 

○秋山慎次郎君

議案第85号 請負契約の締結について契約のあり方について、地方自治法に抵触する疑いがありますので、お尋ねをいたします。

 

 すなわち地方自治法の第92条の2に「普通地方公共団体の議会の議員は、当該普通地方公共団体に対し請負をし、若しくは当該普通地方公共団体において経費を負担する事業につきその団体の長、委員会若しくは委員若しくはこれらの委任を受けた者に対し請負をする者及びその支配人又は主として同一の行為をする法人の無限

責任社員、取締役若しくは監査役若しくはこれらに準ずベき者、支配人及び清算人たることができない」ということがございます。

その中で、この中に特に本条の規定は「普通地方公共団体の議会の義員は、当該団体の具体的な請負契約の締結に対する議決等に参与をすることにより、直接関接に事務執行に関与するものである以上は、議会運営の公正を失うおそれとともに事務執行の適正を確保するために、普通地方公共団体の長の場合と同様当該普通地方公共団体との間において請負関係に立つことを禁止しようとするものである」こうなっております。

 

 本議案の契約の相手方は、本市の議長の御子息であるはずであります。

またこの会社は、取締役の中に議長の妻も重役になっておるはずです。

あるいはまた2番目の御子息でしょうか。

この方も重役になっている。

こんなような事情があるわけであります。

加えて申し上げますと、会社の登記簿謄本には、議長の名前はございませんが、こちらにございますこちらに中西建設株式会社の取締役会長中西 久、同じくこれには甲府市議会議員という肩書きもついております。

また取締役社長中西和男とあります。

これは「情報山梨」の昭和57年5月19日発行の分であります。したがって最近の分です。

1ぺージ大の広告が載っております。

したがって、こういうような契約の相手方による請負契約の締結については、これは地方自治法に完全に抵触するものであると、私はそう思う。

 

 また事例といたしましては、かって浜松市議会におきまして、浜松市の議長が、自分の御子息の建設会社に契約を請け負ったというようなことで、議長を辞職するばかりでなくて、議員まで辞職された経過があります。

これは、大体3期以上の方はあるいは当局の方も御承知のことと思う。

 

 このような経過の中で契約の締結についても御提案をいただいたわけでありますが、どのような観点からこの契約の議案を御提案なさったか、市長から御説明をいただきたい。

 

(市長 河口親賀君「総務部長から」と呼ぶ)総務部長ですか、なるべくならこれは大綱だけですから、委員会等でも当然総務の委員会あるいは建設委員会で出ると思いますが、その大網だけは市長からお答えをいただきたいと思います。なおお答えが的確でない場合には、また総務部長から意見をお願いします。

 

○副議長(伊藤常八君)

 市長 河口親賀君。

 

     (市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 中西建設と契約を結んだことによりまして、いま御指摘をいただいたわけでありますが、一切中西議長自体は、公簿上の役職員になっておりません。

 

したがって、いま御指摘をいただいたように自治法に違反をしているということはないという見解を持っております。

 

○副議長(伊藤常八君)

 秋山慎次郎君。

 

○秋山慎次郎君

 続いて自治法にございますが、自治法には子や孫それから配偶者が関係者の中に入っているんです。

したがって、市長の言われるように会社の登記謄本の中に入っていないから、これは関係ないんだというふうな解釈は、これは違うんだろうと、その点についていま私が――こうやったものが現存しておりますから、会長になっているんです。

あるいは給与が会社から払われているかどうかも、その辺も定かではありませんが、一応会長になっておりますので、この辺についての解釈を、市長はただいま自治法に抵触しておらないというんですけれども、総務部長はいかがですか。

 

○総務部長(植田太六君)

御指摘の件につきましては、地方自治法92条の2の議員の兼業禁止でございますけれども、いま市長が御答弁申し上げましたように、中西議員は役員になっておらないということが一点と、もう一点は、この実例判例におきましても、中西建設が主要な部分の要するに契約が関係する公共団体の50%以上を占めている場合につきましては、問題がございますが、それ以下の場合におきましては、一向契約することに問題はない、このように理解をしております。

 

○副議長(伊藤常八君)

 秋山慎次郎君。

 

○秋山慎次郎君

 先はど申し上げましたが、浜松市の問題にしても、いま部長から説明されたように範囲内以下です。

しかし、これは道義的に許されないということで、議長も議員も辞職された経過があるんです。少なくも私ども議会も良識を持って対処すべきであるし、行政もまた良識を持って対処するとすれば、疑わしきような場合には、これは当然避けて通ることが大事である。

私はそう思う。しかし、市長はあくまでも自治法の精神にのっとっておる、順法しておるというんですから、その辺については当然これが委員会にかけられますから、委員会でどのような経過で、この会社の内容等についてもどのように担当部で審査をしたか、そしてこういうようになったのか、その辺のまた委員長報告の中に入れていただきましてお尋ねをいたしたいと、こう思います。

 

 終わります。

 

○副議長(伊藤常八君)

 ほかに質疑ありませんか――土屋 直君。

 

○土屋 直君

 2、3点お伺いしたいと思うんですけれども、ことしは大変景気が低迷しておる中で、国の指導が公共事業は77%前倒しでせよというような御通達がございまして、当局でも鋭意努力をする中で公共事業の発注がされていると思うんですけれども、議案85号に関連をいたしまして、57年度の指名選定基準を決める、甲府市の指名参加のランクづけをされていると思うんですけれども、本議案の対象者は、57年度はどのクラスにランクされておるか、さらに関連して、もうすでに異議なく議案86号については了解をいたしたわけですけれども、86号業者は何ランクに選定をされたかお伺いをしたいと思うんです。

また、そのランクづけをされる基準は、57年度はどのようにされたのか、基本的な考え方をお示し願いたいと思います。

 

○副議長(伊藤常八君)

市長 河口親賀君。

 

      (市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

中西建設は、昨年はAランクでありましたが、本年度はBランク。それから今度提案をいたしております市川工業は、昨年もAランク、本年もAランク。

 

○総務部長(植田太六君)

お答え申し上げます。

 

 基準でございますけれども、基準につきましては甲府市工事入札参加者の資格審査及び選定要網に基づきまして、基準を設定してございます。

 

 以上でございます。

 

○副議長(伊藤常八君)

 土屋 直君。

 

○土屋 直君

 答弁をお伺いしまして、再度お伺いをするわけですけれども、市長の答弁ですと、議案85号いわゆる中西建設は、今年度はB級の業者である。議案86号の市川工業はA級業者、金額を見ますと、A級業者の方が1億6,000万、B級業者が落札した方が1億7,000万でございまして、単純に数字で見る限りにおいても矛盾を感じるわけです。

この行為が違法性とか適法性ということでなくて、少なくとも格づけ基準と申しますか、格づけについてはA級業者は9,000万以上を格づけすると、9,000万円以上の請負発注について指名をし、さらにB級業者は2,500万から8,999万までを指名の対象とする、いわゆる格づけがあるわけでございまして、そういう角度から判断をいたしますと、B級業者の方が高額な請負高であり、A級業者の方が少ない金額を請け負うというような、大変ちぐはぐといいますか、妙な結果に相なっていると思うんですけれども、この点について当局はどのように受けとめられるのか、お伺いしたい

と同時に、いわゆる今回の議案に件う指名は、A・Bをどのような基準で組み合わせをされたのか、あわせてお伺いしたいと思います。

 

○総務部長(植田太六君)

第1点目でございますけれども、この指名業者の選定につきましては、先ほど申し上げましたように甲府市工事入札参加者の資格審査及び選定要網の第7条によりまして、「直近上位及び下位の等級に属する者の中から指名をすることができる」と、こういうような場合がございますので、過般行いました工事の落札者を除きまして、A・Bランクによりまして指名をいたしてございます。

 

以上でございます。

 

○副議長(伊藤常八君)

 土屋 直君。

 

○土屋 直君

 後ほど総務の懇談会開かれますから、また総務の懇談会で詳しくお尋ねを、考え方を――指名の組み方の考え方をお尋ねをしたいと思うんですけれども。

 

金額の点ちょっと歯切れの悪いようで答弁がないんですが、いわゆるB級業者の方が高い落札、それでA級業者の方が低いと、議案で見る限りにおいてはそのように受けとめるんですけれども、その辺市長の見解はいかがでしょうか。

 

○副議長(伊藤常八君)

市長 河口親賀君。

 

       (市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

いま申し上げたように、AとBの業者何社ですか、私は承知をいたしておりませんが、たとえばA業者を5社、B業者を5社、10社で組んで入札をさした。

こちらの工区もいま言ったような方法でやったわけです。

どこがわれわれとるかわからないんですから。

たまたまB業者が入札の結果とって何が問題があるし、何が不可思議だとおっしゃるのか、私には土屋議員のおっしゃることがよく理解できない。

いいですか、AとB5社ずつ組んで入札をしたら、たまたまA業者がとることもあるでしょう、あるいはB業者がとることがあるでしょう。

そんなことを私どもが関知することではないじゃないですか。

 

○副議長(伊藤常八君) 

土屋 直君。 

 

○土屋 直君 

市長そういう意味で言っているんじゃないんです。

その点十分議案に出ていますから理解はいたすわけですけれども、指名選定基準の中にB業者は2,500万から9,000万円までですと。

A業者は9,000万以上ですと、こういうことですから、指名の組み方の中に少なくても9,000万以上1億数千万という大きな仕事は、Aが主体で指名がされないと、いま私が指摘したように9,000万以下までがBなんだよと、こういうように選定基準に明確になっておりますので、Aの業者が少ない方の金額をとり、Bの業者が高い方の金額をとったというように指摘されても、これは矛盾を感ずるとこういうことで言っているわけです。

この行為が違法があるとかいけないということで私は尋ねているわけじゃなくて、出た現象面からすると、A級の市川工業さんが1億6,000万で、B級の中西建設さんの方がいわゆる高い上の金額をとったと、だから矛盾を感ずると、こういう質問をしているわけでございまして、その点は誤解のないように市長再度お答えを――総務部長でも結構です。

 

○副議長(伊藤常八君)

 総務部長。

 

○総務部長(植田太六君)

 先ほど申し上げましたように、要綱の7条によりまして、原則として直近上位、下位の金額の制限とすることができると、こういう規程がございますので、いま申し上げましたようにA・Bランクで組みまして、その金額がBが9,000万以上になっているというのも、この項の適用により実施をいたしたわけでございます。以上でございます。

 

○副議長(伊藤常八君)

 ほかに質疑はありませんか──小沢政春議員。

 

○小沢政春君

 小ちゃな質問だとおしかりをいただくかもわかりませんが、被害状況の報告がここへ提示をされたわけですが、災害にあった該当者は大変お気の毒で同情はもちろんするわけですが、その内容に対していろいろ論及するということではございませんが――聞くのに不思議があるですか。

審議しろというんじゃないですよ、私は聞きたいんです。

 

○副議長(伊藤常八君)

 議題85号についての質疑をお願いをいたしております。

 

○小沢政春君

 発言は停止するですか。質問と言うた言葉が悪ければお尋ねといたします。内容がわからないことを聞くというのは、声の広場で聞く以外にないということだけはお認めいただきたいと思います。

でも、議長が私の発言を封鎖をするということであれば、私は何をかまた後ほどそれなりの場において、また考えて所存に処すようにいたします。

しかし、お尋ねしたことの御返事くらいはいただくということが、市民への親切だとも思うし、私の立場でもあると理解をしていただきたいとこう私は思います。どちらでもよろしいですよ。

 

○副議長(伊藤常八君)

 85号での質疑でありましたならばお答えもいたしますけれども、議題に沿ってないものですから御注意を申し上げたわけです。

 

○小沢政春君

 ああそうですか、では後ほど。

 

○副議長(伊藤常八君)

 ほかにありませんか。−これをもって質疑を終結をいたしたいと思います。

 

 ただいま議題となっております日程第6 議案第85号については、建設経済委員会に付託をいたします。

 

 中西議長の入場を求めます――委員会審査のため暫時休憩いたします。

 

      午後1時32分 休 憩

 


      午後3時55分 再開議

 

○議長(中西 久君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 ただいま建設経済委員長及び水道委員長から、委員会審査結果の報告書が提出されました。

 

 これより日程第3 議案第86号及び日程第4 議案第87号の二案を一括議題といたします。

二案に関し建設経済委員長の報告を求めます。

 

 建設経済委員長飯島 勇君。

 

       (建設経済委員長 飯島 勇君 登壇)

 

○飯島 勇君

 御報告申し上げます。

 

 先ほどの本会議において、当委員会に付託されました議案について、休憩中委員会を開き慎重に審査した経過と結果を報告いたします。

 

 議案第87号市道路線の認定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に議案第86号請負契約の締結について昭和57年度公営住宅(後屋団地)建設(建築主体第2工区)工事については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

○議長(中西 久君)

 以上で報告を終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 これより日程第3 議案第86号及び日程第4 議案算87号の2案を一括採決いたします。

 

 2案に対する委員長の報告は可決であります。

2案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

      (「異議なし」 と呼ぶ者あり)

 

○議長(中西 久君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって2案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第5 議案第84号を議題といたします。

 

 本案に関し、水道委員長の報告を求めます。

水道委員長 福島 勇君。

 

       (水道委員長 福島 勇君 登壇)

 

○福島 勇君

 御報告申し上げます。

 

 先ほどの本会議において当委員会に付託されました議案について休憩中委員会を開き、審査した結果を報告いたします。

 

 議案第84号昭和57年度甲府市水道事業会計補正予算(第1号)については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

○議長(中西 久君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 これより日程5第 議案第84号を採決いたします。

 

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(中西 久君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第6 議案第85号を議題といたします。

 

 除斥の対象となりますので退席し、副議長と交代いたします。

 

 (議長「中西久君」退席、副議長「伊藤常八君」着席)

 

○副議長(伊藤常八君)

 本案に対し、建設経済常任委員長の報告を求めます。

建設経済常任委員長 飯島 勇君。

 

     (建設経済委員長 飯島 勇君 登壇)

 

○飯島 勇君

 御報告申し上げます。

 

 議案第85号請負契約の締結について昭和57年度公営住宅(後屋団地)建設(建築主体第1工区)工事については、委員から議員の兼業禁止に係わる問題について、法律に基づき適正に対処して行くべきだとの指摘に対し当局から、今後ともさらに一層法律の趣旨にのっとった遺漏のない対処をして行くとの答弁があり、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

○副議長(伊藤常八君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――秋山慎次郎君。

 

○秋山慎次郎君

 3点ほど委員長にお伺いをいたします。

 

 本議案につきましては、当初除斥の措置がとられました。

当然これは自治法の92条の2に抵触し、また自治法の中にまた抵触している問題でありますから、当然の措置でありますが、要するに総務の委員会ではこの件に関しては、事務局長が総務の懇談会においては、事務局長がいままでこの中西建設との契約はありました。

ところが当然除斥すべきを除斥しませんでした。

という誤りを認めたわけであります。この件については建設経済の委員会においては御審議があったかどうか、それが1点であります。

 

 次に中西建設の会社の構成で、本会議においてお尋ねをいたしましたが、奥さんの取締役、それから息子さん等の取締役、またその持株等の比率についても、当然これは同属会社を示すものでありますから、必要である中西 久氏の影響は当然あることでありますが、その辺の会社の内容についての御審議あったでしょうか、それが2点目であります。

 

 3点目につきましては、先ほど本会議において山梨県立防災安全センターの祝竣工の広告を出しました。

この中で取締役会長となっております。

ところが登記の中には取締役ということはございません。

したがってこれは名義の詐称である。

この建設についての論議が交わされたかどうか。

以上3点についてお尋ねをいたします。

なければないというお答えで結構であります。

 

○副議長(伊藤常八君)

 建設経済常任委員長 飯島勇君。

 

○飯島 勇君

 92条 99条2項の問題につきましては論議がされたところでございます。

 

 それから、奥さんの役員の問題等に絡んだ宣伝文等についても、資料が提出をされまして論議がされたところでございます。

 

 第1点目の問題については、私ちょっと質問の内容が聞き取れなかったわけでございますので、申し訳ございませんですけれどもひとつ再質問をしていただきたいと思います。以上です。

 

○(伊藤常八君)

 秋山慎次郎君。

 

○秋山慎次郎君

 第1点は、今議会において除斥の措置をとりましたね、議長が。議長がかかわり、要するに身内にかかわることですから除斥の措置をいたしましたね。

要するに議長がかかわっているということであります。

ところが、市長の方は自治法に抵触をしませんという御答弁をいただいたわけですね。

その辺の片方においては抵触をするので除斥の措置をとりました。それから、かつていままでも何回か毎年、4年ですか、わたって契約事項があって、そのときに除斥の措置をとらなかったと。

この件についてはまことに遺憾でありました、という事務局長の陳謝の意が総務の懇談会で示されました。

そういう点について建設経済の委員会においては、御論議があったかどうかということをお聞きしたわけです。

 

 それから次に、資料を示していただいたというんですが、どういう資料を示されたかわかりませんがね。

登記謄本の、私は先ほど、これは謄本の控えですね。

これで市長にお尋ねをしたわけですが、この中に中西ちか江さん――奥さんの名前が取締役で載っております。

それからそのほかに中西正次さんという方もいらっしゃる。

和男さんは当然社長さんである。

とすれば同属会社ですから当然住所も同じ、議長と同じ住所ですね。だから影響は当然あるんじゃないかと。

したがってこの内容について、持ち分の比率であるとか、この取締役の因果関係等について建設経済の委員会で御審議があったかどうかと、こういういまお尋ねをしたわけであります。

 

 で、もう一つは、中西建設の広告ですね。

これが取締役会長とありますから、取締役会長は重役ですね。

登記簿には載っておりませんから、登記簿謄本には載っておりませんから、これは詐称であると。

違いますね、これは。これはわかりますね。

そういう御論議があったかどうかと私が委員長にお尋ねしたわけです。

こういう御論議がなかったらなかったで結構です。

先ほど申し上げたとおりです。どうぞ――。

 

○副議長(伊藤常八君)

 建設経済常任委員長 飯島勇君。

 

○飯島 勇君

 第1点の除斥の問題については論議がされませんでした。

 

 それから、第2点の資料の問題につきましては、民間から発行されております資料が提出をされて、それを論拠に質問がされたところでございます。

 

 それから、当局から取締役云々の問題につきましては、昭和57年2月に実施をいたしました指名業者の入札申請書を十分調査をいたしましたところ、それらの問題については載っていなかったと、こういう論議がされたところであります。以上であります。

 

○副議長(伊藤常八君)

 秋山慎次郎君。

 

○秋山慎次郎君

 何か委員長お考え違いがあるようですからね。

2番目の資料提出ですね、資料提出というのは委員会においては全員資料がいくのが資料提出ですね。

だから小沢委員が一つの自分の持っている資料を読んだだけでは資料提出にはなりませんのでね。

その辺またお考え違いのないように、今後また運営をよろしくお願いします。以上で私の質問を終わります。

 

○副議長(伊藤常八君)

 ほかに質疑はありませんか──込山貴雄君。

 

○込山貴雄君

 議事進行でございますけれども、実はいま秋山議員さんの方から総務の懇談会の中で、事務局長が陳情をしたとか、あるいは誤りを認めたとかいうような御発言がございましたけれども、実は後で総務委員の皆さん方と御相談をいたしまして、総務委員会としては事務局長の答弁は誤りを認めたと、こういうことでなくて、あるいは陳謝したと、こういうことでなくて受けとめておりますので、この点ひとつ誤りなきようお取り計らいをお願いたします。

 

○副議長(伊藤常八君)

 ほかにはありませんか。――

 

 これをもって質疑を終結いたします。

 

 これより日程第6 議案第85号を採決いたします。

 

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

本案は委員長の報告のとおり可決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」「異議あり、採決にしてください」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(伊藤常八君)

 御異議がありますので、起立により採決をいたします。

 

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

       (起立多数)

 

○副議長(伊藤常八君)

 起立多数であります。

 

 よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 中西議長の入場を――以上をもって本臨時会に付議されました議案の審査――審議を全部終了いたしましたので会議を閉じ、8月甲府市議会臨時会を閉会をいたします。

 

     午後4時11分 閉会

 

 


甲府市議会議長 中 西   久

  〃 副議長 伊 藤 常 八

会議録署名議員 原 田 正八郎

   〃    武 川 和 好

   〃    富 永 政 男