昭和57年12月甲府市議会定例会議事日程(4)

         昭和57年12月15日 (水) 午後1時

  報  告

第1  陳情書の撤回について

第2  議案第109号 昭和57年度甲府市一般会計補正予算(第5号)

第3  議案第110号 昭和57年度甲府市公益質屋事業特別会計補正予算

            (第1号)

第4  議案第111号 昭和57年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正

            予算(第1号)

第5  議案第112号 昭和57年度甲府市下水道事業特別会計補正予算

            (第2号)

第6  議案第113号 昭和57年度甲府市交通災害共済事業特別会計補正

            予算(第1号)

第7  議案第114号 昭和57年度甲府市老人保健事業特別会計予算

第8  議案第115号 昭和57年度甲府市農業共済事業会計補正予算

            (第3号)

第9  議案第116号 町の区域の変更について

第10 議案第117号 甲府市特別会計条例の一部を改正する条例制定に

            ついて

第11 議案第118号 甲府市市立学校設置条例の一部を改正する条例制定

            について

第12 議案第119号 甲府市老令書医療費助成金支給条例の一部を改正

            する条例制定について

第13 議案第120号 甲府市重度心身障害者医療費助成金支給条例の

            一部を改正する条例制定について

第14 議案第121号 甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定

            について

第15 議案第122号 甲府市家庭奉仕員派遣手数料条例制定について

第16 市政一般質問について

 

(出席議員)

早 川 光 圀君 中 込 孝 文君  岡     伸君 堀 内 光 雄君

堀 口 菊 雄君 鈴 木 豊 後君  飯 島   勇君 原 田 正八郎君

小 林   匡君 堀 込 徳 一君  中 西   久君 長 瀬正左衛門君

樋 口 精 一君 三 井 五 郎君  込 山 貴 雄君 福 島   勇君

宮 島 雅 展君 千 野   哮君  富 永 政 男君 塩 野 褒 明君

武 川 和 好君 岡 田   修君  臼 井 成 夫君 伊 藤 常 八君

内 藤 源 一君 小 沢 政 春君  土 屋   直君 小河原 正 平君

山 中 繁 芳君 秋 山 慎次郎君  内 藤 秀 治君 早 川 武 男君

小 沢 綱 雄君

                                 33名

 

(欠席議員)

小 林 康 作君 市 村 輝 男君 市 川 正 雄君  上 田 英 文君

                                  4名

 

職務のため議場に出席した事務局職員の氏名

事 務  局 長  臼 田 茂 治君    総務担当主幹  山 下   久君

庶務担当主査  渡 辺 杭 二君    調査担当主査  神      雄君

議事担当主幹  平 嶋   泰君    議事担当主査  功        尊君

議事担当主査  今 福 栄 一君    記録担当主査  天      幸君

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長  河 口 親 賀君    国体準備室 長  飯 尾   和君

助     役  三 神 俊一郎君  中央卸売市場長  中 込   勉君

収  入  役  古 屋   昭君    市立甲府病院長  石 井 次 男君

市 長 室 長  入 倉 芳 幸君     〃 事務局長  保 坂   一君

調整管理部 長  河 村 利 男君    教 育 委員長  飯 室 甫 邦君

企 画 部 長  神宮寺 英 雄君    教  育  長  楠   恵 明君

総 務 部 長  植 田 太 六君    教 育 次 長  近 山 滋 郎君

市 民 部 長  中 島 省 三君    水道事業管理者          良君

社 会 部 長  吉 岡   典君    水道局業務部長  中 込 忠 雄君

福 祉 部 長  高 野   肇君     〃 工務部長  三 沢 国 義君

環 境 部 長  山 本   貢君    選挙管理委員長  二 木 康 孝君

経 済 部 長  荻 原 克 己君    代表監査委 員  小 林 一 彦君

建 設 部 長  赤 池 昭 之君    公 平 委員長  清 水 一 郎君

都市開発部 長  丸 山   忍君    農業委員会々長  土 屋 活 郎君

下水道 部 長  高 橋 信 靖君    固定資産評価員  上 杉   要君

技術管理室 長  志 村 泰 介君

 

 

 

      午後1時04分 開議

 

○議長(中西 久君)

 これより本日の会議を開きます。

 

 報告事項を申し上げます。

 

 昭和56年10月1日提出された陳情第5号について、提出者からお手元に配付いたしました別紙のとおり撤回したい旨の申し出がありました。

 

 右は、議事日程記載の日程第1でありますので御了承願います。

 

 次に、議長のもとに請願2件、陳情2件が提出されました。

 

 右はお手元に配付いたしてあります請願及び陳情文書表により御了承願います。

 

 次に上田英文君、小林康作君は一身上の都合により本日、それぞれ欠席する旨の届出がありました。以上で報告を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1 陳情書の撤回についてを議題といたします。

 

 昭和56年10月1日提出されました陳情第5号について、提出者から別紙のとおり撤回したい旨の届出がありました。

 

 お諮りいたします。

 

 陳情第5号 甲府駅の近代化等については、申し出のとおりこれを承認することに御異議ありませんか。

 

     ( 「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(中西 久君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって陳情第5号については、撤回を承認することに決しました。

 

 次に日程第2から日程第15まで14案及び日程第16 市政一般についてを一括議題といたします。

 

 これより昨日に引き続き、上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。

 

 本日は最初に政友会の早川武男君。

 

 早川武男君。

 

(早川武男君 登壇)

 

○早川武男君

 私は今定例会に政友会を代表して御質問いたします。

 

 最終日でございますので、すでにもう多数の質問が出ておりまして、かなり重複する点があろうかと思うわけでありますが、また私の視点に立って御質問を申し上げますので簡明の御答弁をお願いをいたしたいと思います。

 

 昭和58年度予算編成についてお伺いをいたします。

 

 市長は国体、甲府駅近代化、火葬場、防災対策等市民長年の懸案であります大型事業に、適切に対応していることは高く評価をしているところであります。

しかし最近になって国税の大幅な減収、さらに行政改革による地方への影響、景気の低迷の中で、中小企業にとってはかつてない最悪の状態が予想されております。

このことは本市の財政にも必然影響が出ることは否定できません。

税外収入のない本市にとって、各種事業の推進は幾つかの困難性があるにせよ、一定の行政水準の確保のためには経常経費の徹底した節減は必要であり、私はこの際財源事情の悪化した今日においては、事務事業の徹底した見直しと同時に各種の使用料、手数料等も、行政サービスのコストに見合った適切なものにすることも必要ではないかと考えております。

また、各種建設事業の推進とあわせて、国体、駅近代化のような大型事業完成のためには、財政調整基金等を充えていくこともやむを得ないではないかと思うが、市長は58年度予算編成に当たって、どのような方針であるか所信をお伺いをいたしたいと思います。

 

 次に、昭和53年度以降一般会計の決算を見ますと、53年度が7億9,200万円、54年度が8億9,400万円、55年度が4億3,500万円、56年度につきましては先ほど承認になりました8億3,200万円の実質収支が黒字になったことは、この間に大きな災害もなかったことと経常経費の切り詰め等に要因していることと考えていますが、今議会にも補正予算の提出がされておりますが、4・3半期を終わろうとしているときに、給与改定等不確定なものがあるにせよ、57年度の決算の見込みについてその見通しをお伺いをいたしたいと思います。

 

 次に、国体関係についてお伺いをいたしますが、駅近代化も過日工事協定をし、昭和61年かいじ国体に向けて、市の形態も面目を一新していくことは市民としても喜びに絶えません。

国体主会場の整備も苦しい市財政の中で多額な経費を投入し、着々と進展をしている努力は敬意を表します。

私はここでどれだけ立派な施設ができても、このかいじ国体の成否は、やはり全国から来る関係者が本当に甲府の国体に来てよかったという印象を与えることにあると思います。

本市の都市像がうるおいの心で結ぶ私たちの甲府にあることは御承知のとおりであり、この精神をすべての市民が持つことが大切ではないかと思います。

このための全市民の盛り上がりを図るべきだと思いますが、具体的な対策についてお考えをお示しをいただきたいと思います。

 

 また、あわせて国体の優勝という意味もあろうかと思いますが、健康的な市民づくりのためにも選手強化等はぜひ必要だと思います。

特に市長はスポーツマンであり、この点の理解は多分におありと思いますが、具体的にお示しをいただければ幸いと存じます。

 

 なお関連いたしまして、昨日来予算編成の中で質問やら答弁の中でも、国体の甲府市における施設の負担金の問題が論議をされておりますが、その後負担金もはね上がったわけでありますけれども、最終的な現段階における甲府市の負担はどのくらいになるのかお示しをいただきたいと思うわけであります。

 

 次に、甲府駅近代化計画についてお尋ねをいたします。

 

 駅近代化も、過般駅舎の改良並びに南北自由通路について国鉄と本市の間に工事協定が締結され、いよいよ工事着工の運びとなるようであります。

この間、関係各位の御努力に対し敬意を表するものであります。

 

 さて、昨年国鉄と駅ビル建設に当たって基本協定及び商業規模等について、2度にわたり覚書を取り交わし、こちらは駅ビル管理会社をつくり、新年度に向け発足させたいと聞いておりますが、いよいよ駅ビルに入居する商業テナントの募集も始まることと推測をされます。

そこで入居に当たって地元優先の考え方が出てまいると思いますが、商工行政の面からとらえた指導等、どのような対応がされるかお伺いをいたしたいと思います。

 

 また、駅ビルの完成とあわせ駐車場、駐輪場を備えた駅前広場も同時に完成をさせ、名実ともに新生甲府駅の誕生を多くの県、市民が願っているわけでありますが、現在、県市で検討段階と聞いておりますが、どのような型で整備をされていくのか発表できる範囲で結構ですからお伺いをいたしたいと思います。

 

 なお、駅前の発展会、また北口の商店会からも周辺の整備についても、貨物駅の問題等含めましていろいろの強い要望が出ておるわけでありますが、駅の完成に向かってこれらも含めて私は前向きで取り組んでいく必要があろうかと思うわけでありますが、あわせてひとつ御見解をお伺いをいたしたいと思うわけであります。

 

 次に自転車対策でありますが、昨日、一昨昨日同僚の宮島議員が市道について実際自転車に乗って実地調査をされた結果を含めて質問がされました。

道路上の放置物の問題についても、目に余まるものがあるというふうな意見が出されておったわけであります。

そこで自転車は便利で経済的、健康的な乗り物として、また近距離交通の手段としても親しまれまして、日常になくてはならない市民の足として利用されてきました。

しかし30年代以降の急激なマイカーの増加で、主役の座から追われ、まま子扱いの傾向がないわけでもありませんでしたが、エネルギーの危機、自動車公害の問題等背景に、その利用頻度が高まるにつれて、駅周辺や中心街に見られるように大量の駐車需要が銀輪公害になることまで生んで、問題視されるようになってまいりました。

また、ふえる一方の道路上の放置物が歩行者の、特に老人や体の不自由な方々の日常生活を脅かしていることにもなっております。

また、自転車の利用による交通事故も後をたちません。

この現象を利用者のマナーの欠如とか、政策のたち遅れとか指摘することは容易ですが、それだけでは問題の解決にはならないと思います。

一方自転車は、どこを走るのかについても多くの問題が残されております。

自転車の歩道通行は、緊急避難的な措置として登場したものでありましょうが、今度は歩行者にとって自転車が危険な存在となりつつあります。

政府においては昨年自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律を施行し、自転車対策の一歩を前進を、進めました。

これより先、自転車路の整備に関する法律の施行及び道路法、新道路交通法の改定等の法整備が進められてまいりましたが、今回の新法はいわば自転車基本法とも言うべきものでありまして、その意義は高く評価されるものであります。

とは言え、この法律は今後の自転車対策の方向を示すだけであり、実効は自治体や住民利用者等の相互理解と協力の上に立ってのみ得るものであります。

本市においても自転車対策のため条例化を社会部が中心になって努力されておるようでありますが、これらの対策を推進するについては関連する法制度上の問題もありまして、関係機関、団体等の諷整、協力が得られなけれ推進は不可能であると考えられます。

昨日商店街、甲府市商店街連盟と周辺の商店街会長の特別交通部会の人たちが、市の配慮をいただきましてすでに条例制定をされております船橋市に視察に行きました。

その後引き続いて松本市等類似都市の、すでに制度をされておる都市を調査、研究をすることになっておりますが、本市の条例化に当たってはこの点を十分に念頭に置きながら、関係機関との調整はもちろんでありますが、市民及び事業者のコンセンサスを得て制定すべきものであると思われます。

当局はどのように考えておられるのかお示しをいただきたい。また自転車路の整備計画もあるかどうかあわせてお伺いをいたしたいと思います。

 

 次に人事院勧告の完全実施についてお伺いをいたします。

 

 人事院勧告の完全実施に関する甲府市議会としての意思表示は、去る9月定例議会で満場一致、速やかに人事院勧告の凍結を解除し、公務員労働者の生活向上と円滑な労使関係を維持するための完全実施を行うため、具体的な措置を講ずるよう内閣総理大臣を初めとする関係各大臣に強く要望したことは御承知のとおりであります。

すでに各議員より多数の要望や質問がなされました。

これに対しまして市長も人事院勧告を尊重すべきであるという強い意思表示がされました。

市長は英断をもってこれら完全実施に全力投球をされますよう要望をいたして私の質問を終わります。

 

 なお、この人勧の点につきましては御答弁は要りません。

同僚山中君が委員会において、また細かく御質問をすることになっておりますので、よろしくお願いをいたします。

 

○譲長(中西 久君)

 市長 河口親賀君。

 

(市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 お答えします。

 

 昭和58年度の予算編成をするための方針ということでありますが、お説のように国を初めといたしまして地方自治体の財政は非常に危機の状態にある中でありますから、当然国庫支出金だとかあるいは地方交付税の大幅な減額が予想されるわけであります。

なおかつ市税の伸びも期待できない情勢でありますし、また一方来年度は新総合計画の後期5カ年のスタートの年でございます。

したがいまして、その他の各種大型事業がお説のようにあるわけでございます。

したがいまして、より一層財源確保に努めなければならないと思っております。

なお、財源の重点的な効率的な配分と、徹底した事務事業の見直しも行って編成をいたしたいと、こう考えておるところであります。

 

 なお、お説になりました使用料、手数料等、コストに見合った負担については、昭和56年度に見直しを行ったわけでありますが、今後はこのことにつきましてもお説のように検討をいたしていかなければならないではないかと考えておるところでございます。

 

 また、来年度は前段申し上げておりますように、歳入面におきましての問題に対しまして、やはり歳出面のピーク時であるわけでありますから、当然財政調整基金の切り崩しもしていかなければなかなか大変であろうとこう考えておるわけであります。

したがいまして、今後とも議会の御指導、御協力をいただきまして、この苦しい58年度をそのような姿勢で予算編成をして乗り切っていきたいというのが考え方でございます。

 

 なお、昭和57年度の一般会計当初予算では、前年対比4.8%増になっておるわけであります。55年度の対前年比が22.5%、それから56年度の17.1%よりも非常に低い伸び率であったのは御承知のとおりでございます。

歳入の市税につきましては12.9%増の168億8,000万を計上いたしたわけでありますが、今回もまた補正といたしまして6,000万余の財源を見込んでおるわけであります。

一方、普通交付税につきましては4億7,300万円の減額でございますが、これにつきましては財産収入あるいは繰越金等で補てんをして、一応の財源確保が図られるものと考えておるところであります。

 

 なお、歳出面では当初計画いたしました主要事業は執行済みあるいは進行中でありますけれども、経常経費につきましては極力節減に努め、原則として物件費の流用の禁止あるいは庁用備品等の抑制、あるいは単独事業にかかわります工事差金の凍結等の措置を講ずることによりまして、57年度の決算においても財政の健全化は堅持されるんだと、こういうように私どもは考えております。

 

 次に、国体に対する今後の市民総ガイド運動を展開をすべきである。

これもお説ごもっともでございまして、先般山梨県県民の運動推進協議会というのが発足をいたしまして、体、心、環境という三つの基本目標を柱にいたしまして、きめ細かい運動を展開をしていくことになっておるわけであります。

したがいまして、この運動の一環といたしまして、本年度本市におきましても市民運動推進協議会を設置をいたしまして、市民運動の盛り上がりを図ってまいっておるところでございます。

お説のようにやはり国体を成功するためには、すべての皆さんが主役であるという考え方の上に立って、各県からいらっしゃいます選手、監督、そういう皆さんがよい環境の中で温たかくやっぱり迎えてやるというような態勢を積極的に進めてまいりたいと、こう考えておるところであります。

 

 なお、国体をやる以上、お説のようにやはり天皇、皇后両杯を獲得をするという意気込みで今後とも選手強化に向かって努力をいたさなければならないことは当然でございます。

したがいまして、県の強化対策事業に沿いまして、強化目的達成のためにそれぞれの分野で努力をいたしてまいりたいと、こう考えております。

市独自でも昭和56年度に甲府市の青少年選手強化対策委員会を発足をいたしまして、優秀の選手の発掘、強化あるいは指導者の確保、あるいは選手強化の条件整備等を事業目的といたしまして各協議団体あるいは小中体連を通じまして、選手強化に努めておるところであります。

 

 なお、58年度は競技種目のエントリー数の3倍くらいの侯補者を選抜をいたしまして、その選抜された侯補者にはできるだけ本市から1人でも多く入れるような、競技団体に対してなお一層の努力をしていただくような働きかけをいたしてまいりたいと、こう考えておるところであります。

 

 なお、国体の負担金の問題でございますが、御承知のように県の総事業費が158億になっておりますが、その3分の1を負担をすると、こういうことになっておりますが、新たに競泳のプール等を小瀬のスポーツ公園内に建設をするということに決定をいたしましたし、内久根の用地買収をする等々の関連を含めますと、大体本市の負担分は43億になると推定をいたしておるところであります。

 

 次に、自転車条例の問題につきましては、やはり地域の皆さんとのコンセンサスを得ない限り条例制定に踏み切ってはならないということを基本的に考えておりますが、いまのような実態でありますからぜひ御理解をいただくための努力をいたしておるところでございますし、また先進地の御視察もいただいて理解を深めていただくような配慮はいたしておりますが、基本的にはそういう考え方をもっておりますことを御理解をいただきたいと存じます。

 

 それから、自転車道の整備につきましても、今後なお一層実施可能な個所につきましては検討をいたしてまいりたいと、こう考えております。

 

 それから、駅の問題でありますが、駅ビルのテナントの問題についてはかねてから申し上げておりますように、地元優先であるべきであるということは当然でございます。

この駅ビルのテナント入居の問題については、来年の3月ないし4月に駅ビル管理会社が発足をいたしますので、その駅ビル管理会社が担当をいたしますけれども、私どもとしては商工会議所との連携をとりまして、お説のように優先的に地元をいたしてまいるような配慮をいたしてまいりますので、その点御理解をいただきたいと存じます。

 

 なお、駅ビルの建設に伴いまして、やはり駅前広場あるいは北口等の環境の整備ということをやはり考えてまいらなければならないことは当然でございますけれども、まだ駅ビルの構想が具体化しておりません。

ただし大体の構想としては、線路から34メートル前に出るということになります駅前が広場が狭くなることは当然でありますので、その交通体系。

それから駅前をどう環境的によくするかということについては、現在3者で話し合いをしておる段階でございますので、まだ具体的にはなっておりません。

ただし、その狭くなることによる交通問題が大きく関心事にもなりますしするので、駅ビルの西側にやはりパーキング、駐車場を建設をするということについては、強く国鉄に要望をしてございますので、そのことは実現をすると思うわけであります。

ただ、自動車だけでなくして、ご覧をいただくように北口にいたしましてもあるいは駅前広場にいたしましても、駐輪場の関係が問題になってきてまいりますので、このことについてもあわせて検討をいたしておる段階でございますので、御理解をいただきたいと思います。

 

 なお、北口につきましては国鉄の用地320平米を借用することについて、国鉄へかねてからお願いをいたしてございますが、年内には貸していただけるという内定がいただけるようになっておりますので、正式な許可があり次第300台ぐらいの規模の駐輪場を建設をいたしてまいりたい、こう考えておりますので御理解と御協力を賜わりますようにお願いして、答弁にいたします。

 

〇議長(中西 久君)

 早川武男君。

 

○早川武男君

 細かい御答弁をいただきまして、ほぼ了承をいたします。

 

 国体に対応しまして、市民総ガイド運動につきましても強力に推進をされる決意が述べられました。

私はひとつ御参考に申し上げるわけでありますが、実は私ども駅の特別委員会で先般松本市に行ったときに、たまたま私どもが乗り合わせたタクシーの運転手が、国体に関連した発言を、私どもが甲府の議員だっていうことがわかったらしくて、甲府も61年国体をやりますねというようの話が出たわけです、運転しながらのことですけれども。

きわめて私も不愉快な感じを受けたわけであります。

国体をワイワイ騒いで、みんなそれぞれ持ち回りでやっておるけれども、松本も国体を開催したと。

3日か4日は人が来てにぎやかだったけれども、サーつと引き揚げてしまったら後に残るものは何にもなかった。

いま皆さんがこの足で行ってもわかりますけれども、運動、剣道場にしても運動場にしても、手でこうやるとほこりがこんなにたまっていると。

きわめて不愉快な、私どもも、いまから国体を開催する県民としては、きわめて不愉快な国体に対する印象を与えられたと言いますか、感じとったわけであります。

私どももこれは大変なことだと。

やはりいまお話も出ておりますように、甲府の場合は県との指導のもとに市民運動の推進協議会等も設置をされて、いろいろ検討をされておるようでございますから安心をしておるわけでありますけれども、こういう点についても私は十分市民や観光接客業書の指導、あらゆる面まず甲府へ下りて一番先に接する人たちでございますので、そういう面の指導、教育等についても私は今後徹底をする必要があるではないかと、こういうことを要望をいたしまして、私の質問を終わります。

答弁は結構です。

 

○議長(中西 久君)

 関連質問はありませんか――暫時休憩いたします。

 

      午後1時31分 休憩

 


      午後2時35分 再開議

 

○副議長(伊藤常八君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を続行いたします。

 

 次は、公正クラブの臼井成夫君。

 

 臼井成夫君。

 

     (臼井成夫君 登壇)

 

○臼井成夫君

 公正クラブの先輩議員の御理解のもとに会派を代表いたしまして質問申し上げます。

加えて私自身一身上の都合により、思い出の深い今議会におきましておそらく最後の質問になろうかと存じますので、市長及び関係各位の懇切明瞭なる御答弁を期待しております。

 

 まず第1に、昭和46年より3期約12年にわたって市政を担当してまいりました河口市長は、御自身としての行政実績、また人材の登用、あるいはまた人事の公正等々におきまして、どのような御評価をみずからなさっておられるか、お尋ねをしたいと思います。

 

 次に、行財政改革が叫ばれて久しいわけでございますけれども、今日において具体的に実行段階に入ってくるわけでありますけれども、来年度の予算の編成期等控え本市の進捗状況等を、ぜひお尋ねしておきたいと存じます。

 

 三つ目でありますけれども、機構改革に関係する問題でお尋ねしておきたいと存じます。

 

 実は、甲府市の商工課という課がございますけれども、その商工課の現状を見ますと、職員数課長含めまして10人でございますけれども、特に商業に携わる職員4人、工業に携わる職員2人、金融に関係する職員3人と、課長含めて10人ということに相なってございますけれどもこのことについてお尋ねをしたいと存じます。

 

 甲府市の工業総生産2,269億3千数百万円というようなこと、また商業の販売高5726億4,810円、トータルにいたしまして約6000億の商工業総生産を上げているわけでありますけれども、ちなみに一つの例といたしまして、農業に関する職員配置、農業委員会等も含めまして、約80名の農業関係職員を擁しております。

農業の総生産は現在市の発表によりますと、56億余となっておりますけれども、農家人口によりますと、約1万4,000名、どちらにしましても大変な農業、残念なことでありますけれども、現状では衰退の状況に相なるわけでありましょうけれども、そういう中におきまして、農業と商工業を対比してみた場合、税収の対比あるいはまたおのおの構成人数の対比、あるいはまた総生産の対比あらゆる対比をしてみますると、どちらにしても商工業対農業の対比というのは、農業を私は別に軽視するわけではありませんけれども、大変な構成者数、いまも申し上げた幾つかの問題等踏まえまして、商工業と農業の格差は現実にあるわけでございますけれども、にもかかわりませず、甲府市のいわゆる商工課における商工業をフォローすべき商工課が、余りにも弱体であるということを私は申し上げたいわけでございます。

このことは、私も何年も前から大きな主張をしてきているわけでありますけれども、どうしても現状そのようなことが河口市政私が知る限り、商工観光課を独立させて商工課にはしましたものの、まだまだ何と申しましょう、行政フォローの徹底を期する実態にないといわざるを得ないわけでございまして、市長にその点の御見解並びに御決意のほどをお尋ねしておきたいと存じます。

 

 次に、人事院勧告の実施の問題でありますけれども、いままで各議員からのいろんな御質問により、市長からの答弁は、あくまでも市議会の、あるいはまた組合からの要請に対して、これは尊重するというふうな御答弁があったわけでありますけれども、尊重するというのは、私流に理解をするならば、結局は実施をするというふうに解せざるを得ないわけでありますけれども、市長が果たしてその尊重のいわゆる真相というか真意というか、明らかにしていただきたいと存じます。

 

 次に、駅西の再開発の問題について触れてみたいと存じます。

 

 思い起こすところに、甲府市の丸中地域の再開発という問題がございましたけれども、丸中地域の再開発につきましては、もののみごとに断念をせざるを得ない、言葉を悪く言うと失敗であったといわざるを得ないわけでありますけれども、その二の舞いは絶対に踏んではならないということで、地域の方々は大変御努力をして、ただいま準備組合を設立しようという動きがあるようでございますけれども、あくまでも私有権のいろいろな問題、あるいはまた制度資金の導入等々踏まえたときに、行政がその主導的な立場でこれを解決していくべき、進展させるべき責めがあると私は考えますけれども、現在組合施行で行うということのようでありますから、行政においてどのようなフォローの完璧を期していく心づもりでいるか、お尋ねをしたいと存じます。

御答弁によりましては、このことについても再質問したいと存じます。

 

 次に、国体用地に関する問題で、約10億を投資したといわれます小瀬のスポーツ公園を、わが市は県に提供したわけでありますけれども、今日に至ってもその見返り施設と申しましょうか、見返り財産のいわゆる県からの明快な提示がないように私は承っております。

地方財政法等の問題からしても、いつまでもこの問題を放置をするわけにはいかないと、私なりに理解をしておりますけれども、その後どんなふうな状況でいらっしゃるか、お尋ねしておきたいと存じます。

 

 次に、区画整理の問題でありますけれども、今議会においてもほとんどの議員から質問が出されましたけれども、その区画整理問題については、結局朝気も断念せざるを得なかった、城東も今日の段階ではこれ以上の進展がきわめてむずかしい。

寿、宝においても実態としては反対者多数であるというふうな中で、私は、市長がおそらくこの法律に大きな矛盾を感じていやしないかと推察をするわけでありますけれども、であるならば、もし区画整理法という法律が、余りにも現実にそぐわない。

何と申しましょうか、住民からの御理解を求めにくい法律だとするならば、おとといの宮島議員の質問ではございませんけれども、寿町にして3年余をかけているというふうなことで、3年、5年をかけても実らないとすれば、私は市長の政治力をもってして、国に対してこの法律の改変を私は唱え、そういう法律の明快なフォローの中でこの区画整理事業を将来実行していくと、そんなふうなことがきわめてベターな方法ではないかと思いますけれども、市長の御見解をお尋ねしておきます。

 

 最後に、大変問題になりました日本ケミファの問題でございますけれども、専門的な問題でありましょうから市長の御答弁でなくても結構でございますけれども、いわば臨床データを偽って厚生省から薬の許可を得たという、まことに許しがたい問題でございますけれども、この問題につきまして、新聞の報ずるところによりますと、国公立の病院あるいはまた私立病院の幾つかの病院におきまして、日本ケミファの薬剤については使用を禁止するというふうなことが決定をされたとかいうようなことの報道もなされておりますけれども、わが甲府の市立病院におきまして、当メーカーの薬品はどんなふうな薬品を使っておられたか、また現在使っているのか、またこの日本ケミファに対してどんなふうな処置を市立甲府病院として人命専重の上からなされようとしているか、それらについて市立病院の病院長よりお尋ねしておきたいと存じます。

 

 まことに簡略でございますけれども、第2、第3の質問にゆだねまして、とりあえず第1弾終わります。

 

○副議長(伊藤常八君)

 市長 河口親賀君。

 

      (市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 お答えします。

 

 過去12年間の行政実績といろいろと過去にも御要望があったことについてのフォローの問題等について御質問がございましたけれども、私は就任以来人間尊重、生活優先の市政を基本理念といたしまして、新総合計画の都市像の実現のためにいのちと暮らし、そして心を大切にする地域社会を建設をしようということで、職員と一体となってその施策を推進し、そのこと自体が向上をしてきたとこう私は確信をいたしておるわけであります。

また私の政治姿勢といたしましても、一党一派に偏しない市民党的な立場で、できるだけ市民の意向をお聞きをしながら、市民総参加という態勢の中で市政の進展のために努力をいたしてまいったつもりでおるわけであります。

そこで今日まで私が職員と一体感というだけでなくして、一体感の中にも職員も誠意をもって和を尊重しながら、市政の進展のために努力していただいたと、このように確信をいたしております。

 

 そこで人事面でございますけれども、私が人事面で少しも不公平はなかったと確信をいたしておるわけでありますが、私の人事面につきましては、能力主義を基本といたしまして、職員の能力の養成と意識の高揚を図る中で、人事管理も公平に執行いたしてまいったと、このように自分自体考えておるところであります。

 

 なお、本市の独自の行革を検討しておる段階でありますし、御承知のように昨年の9月、行財政対策委員会というものを発足をいたしまして、本市の独自のいわゆる自主的な改革の目標というものを立てまして、今日まで行財政対策委員会が厳しい情勢の中での対応策というものを具体的に進めてきたつもりであります。

その中には職員の意識のリーダーシップの確立あるいは組織、機構、定数に及びます幾つかの改革項目に沿いまして、現状執行体制の見直しを進めておる段階でございます。

なお、今後とも市民委員会の意見等を聞きながら、十分両者の委員会と、それから市民委員会との連携と整合性を図る中で具体案を作成をして、この厳しい行財政の環境を切り抜ける努力をいたしてまいりたい、このように考えております。

 

 なお商工課の組織体制の強化をすべきであるというお説でありますが、私もかねてから申し上げておりますように、今後本市の商工業すなわち地場産業の振興あるいは観光の振興ということを重点的に施策として推進をしていかなければ、本市の経済力をアップをすることが不可能だということを痛切に感じておりますので、今後重点的にそのような施策を推進をいたしてまいりたいと思います。

現状の農業とあるいは商業との対比でお話しをいただきましたけれども、私は農業も振興する必要性というものは、都市近郊農業としていろいろいま農地の改廃あるいは流動、そういうものが困難性を来しておる中では、やはり農業自体の振興も図っていくべきであると思いますけれども、それにも増して商工業の振興、観光の振興に今後とも努力をいたしてまいります。

現状の組織体制では弱いではないかという御指摘でございますので、今後ともその意を踏まえながら、そういう姿勢で商工業を振興するわけでありますから、組織体制を確立をしていく必要があると思います。

ただ行革の振興をしておる中でありますから、職員定数をふやして云々ということに、数で物を言うことになりますと、いろいろ問題が出てまいります。

数をふやすこともあるいは考えますけれども、それが定数内で可能かどうかということも、当然考える必要があろうと思いますので、御意見を尊重しながら今後振興策とともに、機構の体制の整備ということについても重点を置きまして、検討をさせていただきたいと、こう考えておるところであります。

 

 それから人事院の勧告について尊重するといっておるけれども、一体尊重とは何だと、こういう御質問でありますが、私は、労働基本権の代償が人事委員会の勧告であると、だからこそ尊重すべきだと、こう私は考えておるわけであります。

一昨昨日から御答弁を申し上げておりますように、非常に厳しい状況下でございますので、国の動向や県の動向をにらんで対処をしなければならないということだけは、尊重をしていながらも御理解をいただきたいと思います。

今後とも職員とのいろいろ話し合いもありますので、コンセンサスを得ながら御理解をいただけるような対処を、私がいたしてまいる所存でございますので、議会の御意思も十分私も存じ上げておりますので、そのことも踏まえながら対応をいたしてまいりたい、このように考えておるわけであります。

 

 それから駅前西側の再開発の問題でございますけれども、このことにつきましてはお説のとおりでありますが、私は、やはりこの再開発をするためには、いろいろまだまだ問題が山積をいたしております。

特にあの西側の広場については、あそこに大きな百貨店がでるというようなことで、概要報告がなされておるそうでありますが、そのことを含め、あるいは甲府駅の貨物ヤードの問題等を含めて、西側の再開発をすべきだということについては、私も全く同感でありますが、ただこれを行政主導型でやる、こういうことになりますと非常に問題ではありませんけれども、やりにくさが出てくることは事実でありますから、私どもがいま考えておりますのは、組合の施行型の事業として民間主導的な立場でやっていただくということが、一番やりやすいではないかと、こう考えております。

したがいまして、今後ともできるだけこの準備組合を育成をいたしまして、整備の指標だとかあるいは商業環境、あるいは施設の規模等を、甲府市の玄関ロにふさわしいような駅前整備を図るための技術的な指導ということに重点を置いてやってまいりたいと思います。

 

 しかし、区画整理事業にいたしましても、再開発事業にいたしましても、問題は予算の問題、補助の問題、こういう問題が非常に重要でありますので、今後県あるいは国へ働きかけまして、補助をできるだけふやすような努力もいたさなければならないと思いますし、また甲府市全体の商業の関係から、いろいろとこの商業実態を私どもが精査をいたしますと、やはり商業調整につきましても最大限の努力を払っていかなければ、再開発に大きな影響もあるではなかろうかと、こう考えておりますので、両々相まって私どもは行政指導とそのような努力をささげてまいりたいと、こう考えておるわけであります。

 

 それから小瀬スポーツ公園の代替として緑が丘を具体的に確保を今年度中に早くやるべきではないかというお説でございますが、このことにつきましては、本年の6市議会におきまして公の施設の廃止の議決をいただきまして、県に無償で譲渡をいたしたわけであります。

今後の代替の施設という問題につきましては、これを譲渡をいたします際に、県会議長、市会議員さんにもお立ち会いをいただきまして、確認をいたしたことがございます。

そのことは緑が丘の施設をこちらへいただきたいと、こういうことでありますが、全部をいただくか、あるいは小瀬のスポーツ公園に見合ったものをいただくかという、まだ結論がついていないわけであります。

と申しますのは、全体的にいただきましても、今後の施設の維持管理等の問題等もございますし、いろいろとその他の問題を含んでおりますので、どうしたらいいかということについては、目下、そのことについて検討中でございますので、事務レベルがいま検討をいたしておりますのでもうしばらくこのことについてはお待ちをいただくように御理解をいただきたいと思います。

 

 それから城東あるいは寿、宝の区画整理事業につきましては、一昨昨日から御答弁を申し上げておるように、問題になっておるのは、何といっても公共減歩の問題、あるいは過少宅地の問題、あるいは建物等の補償が問題点であろうと思いますので、その点がある程度市民の皆さんにも理解をしていただけるならば私は可能であると、こう思っておるわけであります。

ともあれ住民に負担を少しでも少なくするという努力を私どもはしなければならないと思うわけであります。

しかし、この問題でいろいろ裁判上の問題がありまして、憲法違反であるとかいろいろございますけれども、裁判の実例から行きますと、それは憲法違反ではないと、しかし、何といっても市民の財産というものを侵さないということを、できるだけ配慮しなければいけないということでありますので、できるだけ補償をして差し上げるということを、努力をできるだけいたしてまいりたいと、反面法改正という問題もありましたけれども、国庫補助基準の枠を拡大をして補助率をできるだけ増加すること、このことが一番現段階では必要ではないかと思いますので、県国に向かってそういう面での働きかけを強くやってまいりたい、こう考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。

 

○市立甲府病院長(石井次男君)

 日本ケミファの薬品使用についてでございますが、同社の製品は、当病院では血圧の降下剤といたしまして、血圧降下剤数種類――10数品目使用しておりますが、そのうちの一つとしてセルシナミンS錠という薬名の薬を、同社製品その1種顆だけを使用しております。問題となりました消炎沈痛剤の6品目ですが、それらにつきましては使用しておりません。

現在使用しておりますセルシナミンSにつきましては、これは昭和47年から継続して使っております。

 

 最近のあれでは、月に大体2,000錠でありまするから、大体月に5、6名の患者にコンスタントにいま使っているという状況でございます。これと同一の製品は、ほかにありませんので使用しておりません。

同種同効薬としましては、このほかに2品目ございます。血圧降下剤と申しましても、非常にマイルドな昨用を持った薬でありますので、副作用は見えておりません。

しかし問題であるということであれば、これを急にほかの薬に変えるというのは、患者のためにどうかと思いますけれども、一応患者の状態を見ながら薬事委員会でまた検討いたしまして、そのような処置も講じたいというような考えは持っております。

 

 以上、お答え申し上げます。

 

○副議長(伊藤常八君)

 臼井成夫君。

 

○臼井成夫君

 市長の御答弁から再質問始めたいと思いますけれども、あえて私が市長12年間の行政実績あるいはまた人事面等のことにつきましてお尋ねしましたのは、行政面からいきます。

たとえば動物園の問題とか、まだ市長がお約束をしていながら、いろんな諸般の事情で実行をできない問題もあります。

市長も一昨日市長選挙四選出馬表明をなされた折でもございますので、確かにいろんな実績をお上げになったことは、私も十分承知もしておりますし、了としているわけでありますけれども、そういう中で御自分がきわめて御満足されていらっしゃるのかどうか、お尋ねしておきたいと思ったわけです。

 

 加えまして人事面におきましても、巷間の予想によりますと、まず四選確実であるというふうな予想がありまするだけに、四選といいますと16年間、オギャ−と生まれた子が16歳になるまでの長期にわたる市政担当でありますから、人事面におきましても、情実を排してきわめて公正の人事を行っていくという、不退転の御決意が生殺与奪の権を握る市長としては必要ではないかと、こんなふうに憂える余りに、現在の御心境をお尋ねしたわけでありますけれども、この点は強く要望しておきたいと存じます。

だれが見ても理解の届く「あの人ならばな」というふうな方々が重用、抜てきされていくべきが人事であって、疑問視を万が一にも受けるような人事というのは、市長御自身のためにも、また市職員の意気のためにもよくないんじゃないかと、こんなふうに思いまして私も最後の質問でありますから、ちょっと触れてみたわけでありますけれども、御理解をぜひしていただきたいなと思います。

 

 次に、行革の問題でありますけれども、助役を委員長に行財政改革を審議する委員会が発足しておるようでありますけれども、この書類を見ましてもまさに抽象的なことが羅列してあるだけだし、基本的な心の問題を記してあるだけで、当然こういう委員会の中から具体的なものが生まれてくるだけでありましょうけれども、現状甲府市の行財政改革いかにあるべきか、いかにしていくんだというそういうものが余りにも私どもに漏らされてないし、中身はほとんど皆無に近いほどわからないのが実態でございまして、その点におきまして国は、具体的には国鉄の問題一つとっても行革の実行段階にはいっているわけでありますけれども、わが市が果たしてそういうふうな具体的な進捗がなされているかどうかということをお尋ねしたいわけでありまして、心や方針というか、そういうものはよく私どもにもわかっているわけでありますけれども、具体的な来年度予算編成に当たって、こういう方針で部下、職員は考えていけというふうな御指示が出されているかどうかも私ども全く存じませんけれども、いわゆるその中身を尋ねたわけでありまして、精神論を尋ねたわけじゃありませんので、再度お尋ねしておきたいと思います。

 

 商工課にしてもしかりでございまして、商工課の問題も、市長は商工業者自身も奮起すべきだというふうなことを、たしかこの議会だかいつだかおっしゃっていましたけれども、商工業者奮起をしようと思っても、大型店の出店とか、いろんな点でなかなかむずかしい問題点がある。

しかし、これは私はついでだから申し上げますけれども、甲府市が唯一の商工行政というと経済部長にしかられるかもしれませんけれども、僕に言わせると唯一の商工行政は融資制度です。

その融資制度を一つとってみても、今回も若干トラブルがございましたけれども、山梨県都市信用保証協会では、業務契約が結ばれております。

しかし、経済部長御存じでしょうけれども、わが甲府市と信用保証協会では、そういう業務契約は結ばれておりません。

でありまするだけに、甲府市では保証人が一人で結構だと言って行っても、保証協会に行くと保証人は2人にせよと、絶えずこういうトラブルがあるのが実態でございまして、それだけに甲府市にとって本当に職員数から言っても何から言っても、商工課の大きな仕事の一つが、いま申し上げた金融に対するフォローでありますけれども、その金融に対するフォローが余りにも私に言わせせしめるならば、脆弱であるというのが実態でございまして、市長御存じないかもしれませんけれども、保証協会の方々怒っています。

甲府市から来るものは本当にかなわん、といっているんですが、私も始終保証協会行って陳情しておりますからよく知っておりますけれども、それはただ利子補給若干すればいいかと、どうのこうのじゃなくて、本当に県は保証協会に持っていくと100%オールオーケーになっております。

わが市の中小企業の融資の審査会のその結論を保証協会に持っていても、保証協会オールオーケーじゃないんです。

保証協会独自の審査によってそれがキャンセルされたりするわけであります。

そういう点において中身は余り市長御存じないかもしれませんけれども、実情としてそんなふうなものがふだんネックになって、いろんなトラブルを起こしております。

そんな点で私は、余りにも商工業に対するフォロ−が薄いんではないかということを、強く指摘しているわけですけれども、これまた前向きにとかということじゃなくて、具体的に来年度に向かってそういう機構の充実というか、改革というか、そういうようなものをなしていくべきではないかな、ということを訴えるわけでありまして、なおお答えいただきたいと思います。

 

 それから人勧の問題でありますけれども、いままでの議会答弁と何ら同じものでありますけれども、市長の英知をしぼって甲府方式なるものはないものかなと、合法的に、これは違法では困るわけですけれども、やみ給与とかやみ手当では困るわけですけれども、合法的に甲府方式なるものでこういう議会の決議あるいはまた職員組合からの要請等々踏まえた、市長のお得意の甲府方式なるものはないのかなと、私はこう考えるわけでありますけれども、県国の動向を踏まえてというと、まず県国はいまの国会答弁なんか見ておっても、ほとんど答弁は相も変わらない否定的な答弁になっています。

それだけに市長が県国の動向を見てということは、まず現状で理解するならば不可能であるといって御答弁をしているのと変わりないような気がするんですけれども、かといって一方では、議会の決議を尊重します、という大変前向きな答弁をしているわけでありますけれども、その中身は市長お得意の甲府方式があるのかなと、こうも拝察をするわけでありますけれども、その点を再度お尋ねをしておきます。

 

 それから区画整理の問題でありますけれども、私の質問とちょっと市長の御答弁が食い違うんでありますけれども、区画整理問題について幾つかのネックがあると、これは最大のネックは、あなたの土地を提供してくださいという、いわゆる減歩という問題が最大最級のネックだと私ども思うわけです。

そこでこの減歩の制度というのは、これは法律でありますから、現状これを甲府市単独で無視したりするわけにいかないと私も思うわけです。

しかし、いまのこういう地価の高い時代に、どうしても減歩という行為がなじまないとするならば、当然のこと県道、国道の拡幅でも、あるいは計画街路の建設でも全部有償買収しているわけでございますから、この区画整理についてもそれなりの有償で処理するような方向を、県や国や法律をつくる国会議員等に訴えて、法律の改変を踏まえて区画整理事業に着手する方が、よほど3年、5年市長が頭を悩ますよりも早道ではないだろうかと、市長の政治力は決して革新に及ばず保守にも通じているわけでありますから、そういう御努力をしていくことによって、悩みの区画整理もいま直ちにではなくて、3年、5年後には解決できるんじゃないかと、こんなふうに思うわけでありますけれども、御見解をお尋ねしておきたいと思います。

 

 それから国体用地の問題でありますけれども、少なくとも甲府市は今年度小瀬を提供しているわけでありますからこの問題は今年度中に解決すべきだというのが、私の主張なわけでありまして、そういう意味でいま事務レベルで詰めさせておるという市長の御答弁でございますけれども、少なくとも今年度3月までにはこの問題が正式に甲府市に何らかのものが移管されてこなければ、私は地方財政法に抵触しないかというふうなことを、先ほど質問したわけでございますけれども、再度御答弁をお願いいたします。

 

 それから最後に、病院長のお答えでありますけれども、日本ケミファの薬品は、血圧の降下剤に限って現在も使用中であると、こういうことでありますけれども、新聞のあれによりますと、血圧降下剤でも捏造いわゆる臨床データを偽ったということが、新聞に実は報道されているわけでありまして、いま市立甲府病院が使っておる血圧降下剤が捏造されたものであるかどうか私は存じませんけれども、ともかく少なくとも臨床データをもとに許可される薬品が偽造されたものであるということになると、そのことにおいてまだ判明していないものについても、その疑いはあるといっても過言ではないと考えるだけに、この薬の使用については、十分慎重に検討を加えなきゃならんじゃないかと、こう思うわけであります。

加えまして薬事委員会というものが市立病院にあるようでございますけれども、とかく医師と薬品メーカー、あるいは薬品商社とのいわゆるつながりというか、何というんでしょうかくされ縁というか、そういうものが巷間で言われているわけでありますけれども、少なくともそういうことはあってならないことでありまするし、私ども市立病院の職員名はわかりませんけれども、一職員からもそういう投書を受けております。

市立甲府病院において薬品メーカーないし商社といささかの情実を持ったものがおるというふうなことを実は聞いておるわけです。あくまでも投書でございますから、真偽は知りません。

それだけに万が一にも人命を守らなきゃならん市立甲府病院において、そんなことがあってはならんし、あろうわけがないかと私は信じますけれども、この問題について慎重に御対処いただきたいと強く要望しておきます。

 

以上です。

 

〇副議長(伊藤常八君)

 市長 河口親賀君

 

     (市長 河口親賀君 登壇)

 

○市長(河口親賀君)

 私の過去10年間の市政の執行で、先ほど申し上げたようにそのような施策を推進をしてきておりますと、ただし先般も申し上げたように市民会館の建設の問題、あるいは動物公園の問題については、あのような事情をもちまして留保していかなければならないことはまことに残念だと、しかしおそらくいまのようなこの財政実態、財政環境の中ではやむを得んだろうというような理解をしていただくような努力も、今後していかなければならないと思います。

 

 なお人事につきましては、私は今日まで人事行政の中で偏向した人事をやったという覚えは、毛頭ございませんで、有能な職員は有能な職員らしく対処してきたと確信をいたしております。

今後とも偏向のあった人事があってはならないと、こういうことは十分承知をいたしておりますが、そのように御理解をいただきます。

 

 それから今度の勧告の問題でありますけれども、このことにつきましては、私は答弁したとおりでありますけれども、甲府方式と、こう言いますけれども、なかなか甲府方式をつくるのにむずかしいですね。

臼井議員が何か甲府方式でこんなのがあるんだけれども、それは違法ではないというようなことがあったら、できればひとつ本会議場でなくていいですから、お教えいただければ十分参考にしていただいて、そうでもこうでもして何とか職員には報いたいという気持ちは、私は持っておりますけれども、何といいましてもきょうのテレビも、きのうのテレビでも、中曽根総理にいたしましても、竹下大蔵大臣にいたしましても、絶対に解除はしないんだという強い姿勢をお持ちのように拝見いたしておりますだけに、やはり議会が国に対して意見書を出していただいても、あんなに強いわけでありますから、何とかまた、臼井議員だって政治力にいたしましておありですから、できれば国に対してそういう方向を少しでも出していただければ、私もありがたいんですけれども、ともあれ、そんな状態はなかなか私どもが努力をしても大変だなという感を受けておるわけです。

そのためのいわゆる御提案が甲府方式だと、こう理解をいたしております。

どうぞ私も検討いたします。

ひとつありましたら、ぜひお教えをお願いを申し上げたいと存じます。

 

 次に、商業関係の問題につきましては、融資だけではないかと、こういっていらっしゃいますけれども、私は、商業トータルビジョンをつくるために、商工会議所と連携を取りながらやっておりますし、商振協の意見というものもつくりながら、今後先ほど申し上げたようになお一層進めていきたいと、こういう気持ちでおりますので、組織の関係を含めまして、積極的に努力をいたしてまいりたいと、こう考えております。

そこで融資の問題が云々だと、県と市が違うじゃないかと、こういうことについてはちょっと私にもわかりませんので、経済部長の方から御答弁をさせていただきます。

 

 また行革に対する本市のやっておりますことは、助役が長として具体的に進めておりますし、特に58年度に向けてかくあるべきだという基本を持ちながら、今後積極的にいろいろな対応をしていくことは、助役が長になって進めておりますので、助役の方から御答弁を申し上げさせていただきます。

 

 それから区画整理事業の問題につきましては、確かに抑せのとおりでありまして、法改正がされて緩和されればいいわけでありますけれども、私は、現状では区画整理事業の関係というのは、いまの状態の中では――国の行政改革をしていかなければならないという状態の中では、街路計画でさえ予算を削減をしておると、逆に区画整理の方は、いささか上がっておるということを考えましても、そのような実態の中、行政改革を推進している中では、私は法改正について努力しても現状なかなか困難ではないかと、したがって、私どものでき得る範囲で補助枠の拡大ということにできるだけカを入れると同時に、私どもでできるだけの補償の可能な範囲というものを拡大を、私どもでできる範囲の拡大をしていくという努力をして、区画整理事業は進めていかなければならないではないかと、こう私自体は考えておるわけであります。

 

 なお、小瀬のスポーツ公園の譲渡の問題については、県と市の事務レべルで検討はいたしておるわけでありますが、なかなか私どももいろいろないまからの独自の行財政改革をやっていく段階の中で、果たしてどの程度を私どもが譲り受けることによって、将来の維持管理がどの程度で、どうなっていくかということをも考えましたときに、本年度中に決めるべきだというお説をいただきましても、そういうことを慎重に考えてまいりませんと、おそらく私は年間の維持管理費というのは、2億数千万円になるではないかという考え方、いままでの実績からにしてそう思っておりますだけに、大変であるから安易に交換の条件の内容というものを決めるということは、将来58年度以降の問題にもなるので、十分慎重にこれは考えるべきだと、こう考えておりますので御理解を賜りたいと存じます。

 

〇助役(三神俊一郎君)

 当市の行革の現状について具体的なものがないという御指摘でございましたが、私ども内部におって詰めておる過程でも、政府のやっておる行革のような目玉になる産経、ああいった国鉄、米、健康保険、そういったようなものがないだけに、私どもとしても具体的なものがすぐ出てこないというような経過はございました。

しかし何にいたしましても財政の効率的な運営とか、あるいは機構、人事の効率的な運営ができなければ、私どもの行政が割り高のものであり、むだなものが含んでいるわけでございますから、そういう点で政府のやっている行革のねらいは、私ども全く同じで現に検討を進めております。

 

 それから第4次のローリング計画においても、昨年の9月からの行革の委員会での討議の中で、そういうものが生かされてまいったわけでございます。

なお現在、これからの見直しとして継続的に詰めておりますものは、まず第1点が事務事業の見直しでございます。

これは主要事業あるいは継続的、経常的な事業の見直しを含むわけでございますが、総合計画の後期の主要事業等についても、財政とのかねあいでこれを整合性をもった形で見直してまいりたいと。

それから事務管理のシステム等につきましても、これも私どもやはり現状に満足することでなしに、改善してまいらなければならんということで、この点もいま検討を進めております。

 

 それから職員意識、リーダーシップの確立、こういった問題につきましても、先ほども人事の問題で円滑な人事の回転ができているかということでお話がございましたが、そういった私どもの職員の内部での活性化と申しますか、そういったものを図るべく考えております。

 

 それから組織機構につきましても、甲府市は、早くに全国に先がけて機構改革というものをやってまいって、他の市から非常に注目され、私どもがやってまいっておるわけでございますが、実際の運営において本当にそれが所期のねらいどおりに動いているだろうか、という点の反省もございます。

もちろん組織は人が動かすわけでございますから、そういう意見での別の要素も加わりますが、いずれにいたしましても私どものそういった組織の見直しを、謙虚にやってまいらなければならん、こういう点もいま整理を検討しております。

しかも市民委員会の中に、今度市民委員の方を強化をいたしまして、同時に中に専門委員をつくっていただきました。そういう点で私ども内部だけの検討でなしに、外部の御意見も示唆もいただきながら改革をやってまいりたい、こういう状況でございます。

具体的なものがないという御指摘に、多分にそのとおりと申し上げるような面もございますが、一生懸命でやっておりますので御指導いただきたいと思います。

 

○経済部長(荻原克己君)

 保証協会の問題でございますが、県で保証協会と損失補償結んでおるけれど、市はというお話でございますが、おそらく小規模企業者の小口資金の問題だと思いますが、これにつきましては、市も保証協会と損失補償契約を取り交わしておりまして、損失が生じました析には、県と市で2分の1の負担をするというふうな制度になっております。

 

 なお、その他の資金の問題につきましては、金融機関におきまして、その後保証協会の保証を取れというふうな問題につきましては、市において保証料の負担をしておるというふうな状況でございますので、そういうふうな問題は結ばれておりません。

 

○副議長(伊藤常八君)

 臼井成男君。

 

○臼井成夫君

 市長の御答弁おおむね理解をさしていただきました。

 

 最後のいまの経済部長の御答弁でございますけれども、小口資金のことを私も審査委員ですからよく承知をしております。

よく保証協会へ行ってお勉強をしていただいて、よくお調べになられるといいと思いますけれども、保証協会に聞いてください。

甲府市から来るともかく融資は、ほんとに困ると、そう言っています。率直に言って。

私は担当課長よく知っていますけれども、始終トラブルのとき私が飛んで行くんですよ。

保証協会へ行ってお願いをするんですよ。

「市が融資を決定したんだからひとつやってやってくださいよ」と、「しかし何としても市から来るものは、こういうトラブルがあって困ると」保証協会がはっきりいっていますよ。

それは、要するに甲府市が利子補給をちょっとしたからしないからじゃなくて、たとえば保証人制度一つとっても市は一人でいいと言っている。

保証協会は2人だと言っている。

だけど市の融資に申し込んだから、保証協会へ行って2人だと、私は市で許可されたんだからいいじゃないかと、これでというけど、1人じゃだめですよ2人だという、そのトラブル。

あるいは小口じゃなくて保証協会に対して県はそれなりの負担をして業務契約を結んでいるわけですよ、県の融資のすべてに対して。

わが甲府市はいわゆる小口資金というのは市の制度じゃないんですから、御存じでしょう。

小口資金というのは市の独自の制度じゃないんですから。

これは当然県が、県と市が応分の負担をしあってやっている制度であって、市のいわゆる制度の中にあって、いわゆる保証協会がどうも市の制度とわれわれなじめないということで、そのトラブルに始終あるんです。これは率直に言いまして。

でありますから、私ども市の制度が悪いのか保証協会の制度が悪いのかという議論は別として、保証協会がなじまないとしたら、われわれがなじむ制度にする以外は保証協会というシステムがある以上は困るわけですよ。

保証協会の制度直せなんてことをわれわれの言える立場じゃないし、であるだけに保証協会の制度になじんだ甲府市の制度をはっきり確立しないと、市民は市役所の審査会で最終的に市長の意思決定で、私に融資してくれるといったんだから、融資してくださいよというんですよ。先日のやつでもあった。

700万円の融資決定をした。

保証協会に行ったら500万の減額をされた。

私のところに文句を言ってきた。

どうしてかっていったら、保証協会は「市が決定したこと関係ありませんよ。私どもはあくまでも保証協会としてその本人の経済力に従って決定するんですから、市が幾ら決定してもそんなこと私ども関知しませんよ」と、こういう話です。

保証協会、私尋ねてみたら、それじゃ甲府市の設備1,000、運転500万までどうぞ皆さんお使いください、という制度はまさに中身がいささか薄いというか空洞化されたものだといわざるを得ない。

それだけに恐らく見直す、僕も審査委員であるだけに余りこのこと触れたくないんですけれども、いろんな意味で検討を加えなきゃならぬ制度じゃないかなあと思うんです。

それだけに商工業、市長先ほど別に融資だけじゃないよとおっしゃったけれども、もちろん職員ほかにも何か5人くらい担当者いますから、決して融資だけじゃないかもしれぬけれども、現実に甲府市の零細中小企業者が一番頼りにしているのは融資制度です。

どんなトータルビジョンつくってみたって、個々の皆様方にはダイレタトの影響というのは少ないわけですから、あくまでも甲府市の大きな、いわゆる何ていうか経済扶助をさせるためのいろんな施策が、市が幾ら先生方にお願いしたりして計画を幾らつくってみたって、その経済扶助を具体的になしていくのは消費者であり、小売商業者なり商工業者なんですから、その皆様方がただ一つの頼りである融資制度も、甲府市へ申し込んで700万融資決定したけれども、保証協会じゃ500万しかしてくれなかったら、山中は500万しかくれませんでしたと。

これでは余りにも私どもの甲府市の制度に欠陥がないかなあ、ということを私は指摘せざるを得ないわけでございまして、ぜひよく御検討いただいて、それなりにまた私どもにお漏らしいただきたいと思います。以上です。

 

○副議長(伊藤常八君)

 以上で通告による質疑及び質問は全部終わりました。

 

 これより割当て時間に余裕がありますので、会派別でなく関連質問を許します。

 

 関連質問はありませんか――これをもって質疑及び市政一般質問を終結いたします。

 

 ただいま議題となっております日程第2から日程第15まで14案件については、お手元に配付いたしてあります議案付託表のとおり、それぞれの所管の常任委員会に付託いたします。

 

 次に請願8件及び陳情第1号から陳情第3号の1までの3件については、請願及び陳情文書表記載のとおりそれぞれの常任委員会に付託いたします。

 

 お諮りいたします。

 

 陳情第3号の2甲府駅近代化及び貨物ホームの移転については、甲府駅近代化促進並びに交通問題に関する調査特別委員会に付託いたしたいと思います。

これに御異議ありませんか。

 

     (「異義なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(伊藤常八君)

 御異議なしと認めます。

 

 よってさように決しました。

 

 お諮りいたします。

 

 12月16日は委員会審査のため本会議を休会いたしたいと思います。

これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○副議長(伊藤常八君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって12月16日は休会することに決しました。

 

 休会明け本会議は12月17日午後1時より開会いたします。

 

本日はこれをもって散会いたします。

 

     午後3時30分 散会