昭和59年9月甲府市議会定例会議事日程(5)

          昭和59年9月26日(水)午後1時

報  告

第 1 議案第 97号 甲府市市税条例の一部を改正する条例制定について

第 2 議案第 96号 甲府市事務分掌条例の一部を改正する条例制定につい

            て

第 3 議案第100号 甲府市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する

            条例制定について

第 4 請願書について(請願第2号)

第 5 議案第 82号 昭和59年度甲府市一般会計補正予算(第2号)

            中所管分

                         以上総務委員長報告

   ――――――――――――――――――――――――――――――   

第 6 議案第 83号 昭和59年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予

            算(第1号)

第 7 議案第 82号 昭和59年度甲府市一般会計補正予算(第2号)

            中所管分

                         以上民生委員長報告

   ――――――――――――――――――――――――――――――   

第 8 議案第 85号 市道路線の認定について(下飯田7号線)

第 9 議案第 86号 市道路線の認定について(池田3丁目1号線)

第10 議案第 87号 市道路線の認定について(大里6号線)

第11 議案第 88号 市道路線の認定について(西高橋七沢2号線)

第12 議案第 89号 市道路線の認定について(甲運19号線)

第13 議案第 90号 市道路線の認定について(中小河原6号線)

第14 議案第 91号 市道路線の認定について(和田3号線)

第15 議案第 92号 市道路線の認定について(向町2号線)

第16 議案第 98号 甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定につい

            て

第17 議案第 99号 甲府市土地区画整理事業助成条例の一部を改正する条

            例制定について

第18 請願書について(請願第8号、請願第20号、請願第23号)

第19 陳情書について(陳情第5号、陳情第10号)

第20 議案第 82号 昭和59年度甲府市一般会計補正予算(第2号)

            中所管分

                       以上建設経済委員長報告

   ――――――――――――――――――――――――――――――   

第21 議案第 93号 請負契約の締結について(南西第1幹線下水道管布設

            工事 第1工区)

第22 議案第 94号 請負契約の締結について(南西第1幹線下水道管布設

            工事 第2工区)

第23 議案第 95号 請負契約の締結について(南西第1幹線下水道管布設

            工事 第3工区)

第24 議案第 84号 昭和59年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第

            1号)

第25 陳情書について(陳情第8号の1)

第26 議案第 82号 昭和59年度甲府市一般会計補正予算(第2号)

            中所管分

                         以上水道委員長報告

   ――――――――――――――――――――――――――――――   

第27 議案第101号 昭和58年度甲府市各会計別決算の認定について

第28 議案第102号 昭和58年度甲府市各企業会計別決算の認定について

第29 地方行財対策に関する調査特別委員会中間報告

第30 甲議第 11号 郵便貯金非課税制度並びに小額貯蓄非課税制度の現行

            制度存続に関する意見書提出について

第31 甲議第 12号 安全を無視した「国鉄桜町・愛宕町両踏切無人化」反

            対に関する意見提出について

第32 甲議第 13号 人事院勧告完全実施に関する意見書提出について

第33 甲議第 14号 「臨時行政改革推進審議会」の意見による地方行革と

            国庫補助削減に反対する意見書提出について

第34 甲議第 15号 外国人登録法の改正を求める意見書提出について

第35 甲議第 16号 年齢区分による幼保一元化に反対する意見書提出につ

            いて

 

(出 席 議 員)

飯 沼   忠君

武 川 和 好君

依 田 敏 夫君

剣 持 庸 雄君

森 沢 幸 夫君

岡 田   修君

福 島   勇君

宮 島 雅 展君

村 山 二 永君

秋 山 雅 司君

内 藤 幸 男君

塩 野 褒 明君

早 川 光 圀君

堀 内 征 冶君

内 藤 秀 治君

上 田 英 文君

小 林 康 作君

堀 内 光 雄君

斉 藤 憲 二君

川 名 正 剛君

牛 奥 公 貴君

清 水 節 子君

岡     伸君

野 村 義 信君

長 田 昭 哉君

渡 辺 静 男君

中 込 孝 文君

鈴 木 豊 後君

千 野   哮君

堀 口 菊 雄君

飯 島   勇君

原 田 正八郎君

小 沢 政 春君

中 西   久君

小 林   匡君

早 川 武 男君

三 井 五 郎君

小 沢 綱 雄君

 

 

                          38名

 

(欠 席 議 員)

                          な し

 

職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名

事 務 局 長 臼 田 茂 治君

総務 担当 主幹 山 下   久君

庶務 担当 主査 樋 口 一 雄君

調査 担当 主査 功 刀 敏 男君

議事 担当 主幹 都 筑   登君

議事 担当 主査 天 野 忠 幸君

議事 担当 主査 高 橋 克 巳

記録 担当 主査 今 福 栄 一君

議事 担当 主任 萩 原 三 男君

庶務 担当 主任 五 味 一 重君

 

説明のため議場に出席した者の職氏名

市     長 原   忠 三君

中央卸売市場長 田 中 忠 夫君

収  入  役 河 村 利 男君

市立甲府病院長 石 井 次 男君

市 長 室 長 窪 田   。君

 〃 事務局長 石 井 司 郎君

調整 管理 部長 近 山 滋 郎君

教 育 委員長 大 木 敏 夫君

企 画 部 長 神宮寺 英 雄君

教  育  長 楠   恵 明君

市 民 部 長 入 倉 芳 幸君

教 育 次 長 生 山 正 仁君

社 会 部 長 吉 岡   典君

水道事業管理者 植 田 太 六君

福 祉 部 長 高 野   肇君

水道局業務部長 倉 田 吾 郎君

環 境 部 長 中 込   勉君

 〃 工務部長 鈴 木 元 芳君

経 済 部 長 中 島 省 三君

選挙管理委員長 関   和 夫君

建 設 部 長 赤 池 昭 之君

代表 監査 委員 佐 藤 保 房君

都市 開発 部長 小 松   要君

公 平 委 員 長 横 内 敏 治君

下 水 道 部 長 高 橋 信 靖君

農業委員会々長 荻 野 克 巳君

技術 管理 室長 丸 山   忍君

固定資産評価員 斉 藤 孝 房君

国体 準備 室長 鷹 野 四 郎

 

 

     午後1時48分 開議

 

○議長(小沢政春君)

 これより本日の会議を開きます。

 

 報告事項を申し上げます。

 

 市長から追加議案の提出についての通知がありました。

 

 提出議案は議事日程記載の日程第27及び日程第28でありますから朗読を省略いたします。

 

 次に、地方行財政対策に関する調査特別委員会から、会議規則第45条第2項の規定により、中間報告を行いたい旨の申し出がありました。

 

 右は議事日程記載の日程第29でありますので御了承願います。

 

 次に、掘内征治君ほか9名から甲議第11号 郵便貯金非課税制度並びに少額貯蓄非課税制度の現行制度存続に関する意見書の提出について

 

 小林 匡君ほか9名から甲議第12号 安全を無視した「国鉄桜町・愛宕町両踏切無人化」反対に関する意見書の提出について

 

 斉藤憲二君ほか9名から甲議第13号 人事院勧告完全実施に関する意見書の提出について

 

 岡田 修君ほか9名から甲議第14号 「臨時行政改革推進審議会」の意見による地方行革と国庫補助削減に反対する意見書の提出について

 

 小林 匡君ほか6名から甲議第15号 外国人登録法の改正を求める意見書の提出について

 

 野村義信君ほか7名から甲議第16号 年齢区分による幼保一元化に反対する意見書の提出について

以上6案の意見書提出については、議事日程記載の日程第30から日程第35まででありますので朗読を省略いたします。

 

 次に、新藤助役、中込総務部長は公務のため、それぞれ本日欠席する旨の届け出がありました。

 

 以上で報告を終わります。

 

 これより日程に入ります。

 

 日程第1から日程第5まで5案を一括課題といたします。

 

 5案に関し総務委員長の報告を求めます。

 

 総務委員長 堀内征治君。

 

     (総務委員長 堀内征治君 登壇)

 

○総務委員長(堀内征治君)

 御報告いたします。

 

 去る9月21日の本会議において当委員会に付託されました案件について22日及び25日の2日間にわたり委員会を開き、慎重に審査した経過と結果を御報告いたします。

 

 はじめに、議案第96号甲府市事務分掌条例の一部を改正する条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第97号甲府市市税条例の一部を改正する条例制定については、委員から個人市民税所得割の課税最低率の引き上げは、課税対象者のうち特に所得額の低い人に対して税負担を強化することになるので反対する旨の意見があり、採決の結果賛成多数をもって当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第100号甲府市消防団貝等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 議案第82号昭和59年度甲府市一般会計補正予算(第2号)中当委員会所管分については、主に同和対策事業について委員から出産助成金等受給対象者は、今後事前調査し的確にはあくするとともに低所得者世帯に対しては、他の諸制度を活用するよう周知を図るなど行政が主体性をもって執行してほしいとの要望意見がありました。

 

 また出産助成は、国民健康保険等加入している制度からも分娩費等が支給され、実質必要経費より多額となる場合もあり、一般市民との間に不公平が生ずるので反対する旨の意見があり採決の結果賛成多数をもって当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 最後に閉会中継続審査中の請願第2号「外国人登録法」の改正については、採決の結果願意妥当と認め賛成者多数をもって採択するものと決しました。

 

 なお、この件については少数意見の留保がありました。

 

 以上で報告を終わります。

 

〇議長(小沢政春君)

 以上で報告は終わりました。

 

 次に請願書 請願第2号について少数意見の報告を求めます。

 

 上田英文君。

 

     (上田英文君 登壇)

 

○上田英文君

 総務の委員上田でございます。

 

 文書表に載っているとおりでございますが、ただその文書表の中で1つ私の書き違いがございました。

 

 「現行制度が見つからないうちに云々」とありますけれども、そうではなくて、現行制度を私どもがまだ勉強不足のうちにということでこざいます。どうぞ御了解ください。

 

     (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 議長のもとにこの件についての反対討論の通告が現在までにあったかどうかをお伺いいたします。

 

〇議長(小沢政春君)

 ありません。

 

     (「議事進行」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 上田英文君。

 

〇上田英文君

 いま通告がありませんと議長は確かにおっしゃいましたけれども、私は議運の委員会の中で明らかに反対討論をいたしますと、その席でも通告をしておきました。お間違いないように扱っていただきたいと思います。

 

〇議長(小沢政春君)

 訂正させていただきます。

 

 以上で少数意見の報告は終わりました。

 

 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――武川和好君。

 

○武川和好君

 委員長にお尋ねいたしますけれども、同和対策予算が総務の委員会はかかったわけでございます。当局がどのような見解を示されたかお聞きをするわけでございますが、同和世帯は現在127軒あるわけでございまして、当初予算の計上の際には3軒の助産費を盛ったわけでありますが、今回9軒ふえたわけですね。そうすると12軒ということになりますと、おおむね1割の世帯の方々が助産費の助成を受けるということでありまして、これはきわめてめずらしい比率になるわけでありまして、その点について委員の方からどのような質疑がなされたか。

私どもの感じではどうも他の市町村から、これは127世帯の方々が他の市町村からこれら妊婦らしき人を導入をして、本市の助成制度の適用を受けようとしたのではないかと。言うなれば住民票もことしになってから本市に移して、あたかも対象者のごとき交渉をして当局がそれに折れたと、結果ここに上程をされたとしか推察はできないわけですけれども、その点についてどのような論議がなされましたかお尋ねをいたします。

 

○議長(小沢政春君)

 堀内征冶君。

 

○総務委員長(堀内征治君)

 経過につきましては、先ほどお話したとおりでございますが、当局の答弁につきましては大変不明確な点がありましたが、同和対策の出産助成費についてはただの分娩費が支給される。が、しかし国民健康保険とか社会保険、それから健康保険等、加入している制度からも分娩費が支給されているので実質的には必要経費より多くなるということの中から、そうすると一般市民との間に不公平が生ずるのではないかということで反対意見がありましたが、当局の方からはそういう現状もよく検討して推進していきたいと、こういうふうな答弁でございました。

 

     (武川和好君「結構でございます」と呼ぶ)

 

○議長(小沢政春君)

 ほかに質疑ありませんか。

 

 これをもって質疑を終結いたします。

 

 次に少数意見の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 後でこの件に対する反対討論も、ただいま議長の方へ通告があったということを私は正式にお聞きいたしましたので、その節には賛成討論もあろうかと思いますのでここでは2点だけこの少数意見についての質疑を行いたいと思います。

 

 その第1は、いま上田議員も申されておりますが、現行に変わる具体策のないうちにと、このように少数意見はなっておりますが、実際には国会の審講の中で具体策は2つ提案されております。

 

 その1つは、共産党から出された修正案であります。もう1つは社会党から出された独自法改正案であります。したがって、現行に変わる具体策がないうちにという点は調査不足であり正確な認識に立っておらないというふうに考えますが、その点の御調査をなさっているかどうかという点を第1にお聞きしたいと思います。

 

 次に第2は、むやみに全廃せよというふうに言っておりますけれども、むやみに全廃せよと言っているのでなく、甲府市議会には私が当選してから約5年半たちますけれども、すでに前議会においてもまた今議会におきましても、少なくとも数ヵ月間を費やしてこの問題は提起され、数年間にわたる論議の中で継続審査となっておるものでありまして、それをむやみにここで全廃せよというふうに言っているんではないんでありますけれども、その点この表現上どういう根拠に基づいてむやみに全廃せよと言っているのか。その点2点についてお聞きをしたいと思います。

 

〇議長(小沢政春君)

 上田英文君。

 

〇上田英文君

 1点につきましては、先ほど私が訂正をしたとおりでございますからお答えはいたしません。

 

 2点につきましては反対討論をいたしますから、その中で申し上げます。

 

     (岡田 修君「了解」と呼ぶ)

 

○議長(小沢政春君)

 ほかに質疑はありませんか。

 

 これをもって質疑を終結いたします。

 

 これより討論に入ります。

 

 討論の通告がありますので発言を許します。

 

 岡田 修君。

 

     (岡田 修君 登壇)

 

○岡田 修君

 議案第97号 甲府市市税条例の一部を改正する条例制定について反対の討論を行います。

 

 本案は、昭和59年3月31日地方税法等の一部を改正する法律の施行に伴うもので、昭和60年1月1日から適用されるというものであります。この中には個人市民税所得割税率の改正が入っており、現在課税されている最低税率を2%から2.5%に0.5%引き上げ、また適用課税所得額を5万円から10万円引き下げるものであります。

この改正によって労働者、低所得者、農民、自営業者への増税は甲府市において合計8,925万円となり、市民負担は特に低所得者に重く負わせるというものであります。地方税法の改正について国会審議の状況を見てみますと、社会党、公明党、民社党、社民連など日本共産党を含むすべての野党が一致して反対したものであります。したがって、私は市民のいのちと暮しを守るため特に低所得者への財政負担を軽減する立場から本案の採択に市民を代表する議員の多くの皆さんが反対されるよう希望し、反対討論を終わります。

 

○議長(小沢政春君)

 次に武川和好君。

 

     (武川和好君 登壇)

 

○武川和好君

 議案第82号 一般会計補正予算中同和対策関係費について反対討論を行います。

 

 今回提案された同和対策出産助成金は、当初予算の4倍の12件を計上しております。これは過去4年間の予算の6倍であり、一般家庭の出産件数の4.5倍であります。このように当初予算を大幅に狂わせた原因は、当局が事前に主体性をもって十分な調査を行っておらず、結局同和団体の言うところに無条件に従っているところにあります。

また、出産助成金の額についても1件当たり13万8,000円であり、国民健康保険、社会保険等の出産助成金を加えると、分娩に必要な経費を上回り一般市民との逆差別を生むという結果となり、不公平行政の典型であります。

個人給付事業については、一般に所得制限が設けられている現状、この事業についても所得制限を設け、また1件当たりの額についても引き下げることを要望し、当局が主体性をもって行政の任に当たられるよう公正な同和行政の執行を求めて反対討論を終わります。

 

○議長(小沢政春君)

 ほかに討論はありませんか――これをもって討論を終結いたします。

 

 これより日程第1 議案第97号について起立により採決いたします。

 

     (「議事進行」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 上田英文君。

 

〇上田英文君

 ちょっとその辺が扱いがわからぬのですが、いま反対討論があった案件だけを先に扱うということですか。その辺はっきりして扱ってください。委員長報告全体なんですか。

 

〇議長(小沢政春君)

 委員長報告一括でございますから――。

 

 これより日程第1 議案第97号について起立により採決いたします。

 

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者 起立)

 

○議長(小沢政春君)

 起立多数であります。

 

 よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第2 議案第96号及び日程第3 議案第100号の2案を一括採決いたします。

 

 2案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 2案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって2案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第4 請願書について採決いたします。

 

 本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者 起立)

 

○議長(小沢政春君)

 起立多数であります。

 

 よって本件は委員長の報告のとおり決しました。

 

 次に日程第6及び日程第7の2案を一括議題といたします。

 

 2案に関し民生委員長の報告を求めます。(「議長」と呼ぶ者あり)

 

 民生委員長 野村義信君。

 

     (「議事進行」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 上田英文君。

 

〇上田英文君

 総務委員会の外国人登録問題について少数意見の反対討論を日程に入れてあるわけですよ。ですから、議運の中でも局長から報告があったように、ここでそのことを決めないとおかしいでしょう。

 

 いま起立採決もされたけれども、全部間違って、もともと少数意見が残されていてもみんな総務委員長の報告のとおり賛成といって起立しちゃったわけですから、扱い方を整理してください。

 

 ここでやるべきではないでしょうか。議運ではそういう説明をいたしましたよ。

 

〇議長(小沢政春君)

 暫時休憩いたします。

 

        午後2時10分 休憩

      ――――――――――――――――――

        午後3時03分 再開議

 

○議長(小沢政春君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 休憩中議会運営委員会を開催し、先ほどの議事運営について協議をいたしました結果、請願第2号についての議事取り扱い上不手際があったことをおわび申し上げます。

 

 なお、総務委員会は付託の案件4件については、すでに一括議題として討論、採決を終了をし可決及び採択されておりますので御了承を願います。

 

 次に日程第6及び日程第7の2案を一括議題といたします。

 

 2案に関し民生委員長の報告を求めます。

 

 民生委員長 野村義信君。

 

     (民生委員長 野村義信君 登壇)

 

○民生委員長(野村義信君)

 御報告申し上げます。

 

 去る9月21日の本会議において当委員会に付託されました案件について22日委員会を開き、慎重に審査した結果を御報告いたします。

 

 議案第82号昭和59年度甲府市一般会計補正予算(第2号)中当委員会所管分

 

 議案第83号昭和59年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)の2案はいずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

〇議長(小沢政春君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 これより日程第6議案第83号について採決いたします。

 

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第8から日程第20まで13案を一括議題といたします。

 

 13案に関し建設経済委員長の報告を求めます。

 

 建設経済委員長 長田昭哉君。

 

     (建設経済委員長 長田昭哉君 登壇)

 

○建投経済委員長(長田昭哉君)

 報告いたします。

 

 去る9月21日の本会議において当委員会に付託されました案件について現地視察も実施するなかで22日及び25日の2日間にわたり委員会を開き、慎重に審査した経過と結果を御報告いたします。

 

 まず、議案第85号から議案第91号の市道路線の認定についての7案及び議案第92号市道路線の変更認定については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第98号甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定については、委員から今後の市営住宅建設にあたっては建設場所について地域性の配慮と民有地借上等の活用を図るよう要望する意見が出され、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に、議案第99号甲府市土地区画整理事業助成条例の一部を改正する条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、これに関連して委員から、施行地区面積について、本市の実情を十分チェックし実態に合わせた数値を検討するよう要望する意見が出されました。

 

 次に、議案第82号昭和59年度甲府市一般会計補正予算(第2号)中当委員会所管分については全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に請願第20号甲府駅南口駅前広場の整備計画について

 

 請願第23号和戸町竜王線事業化促進について

及び閉会中継続審査中の請願第8号大資本系、ミニスーパー出店規制等については、願意妥当と認め採択するものと決しました。

 

 なお、本請願については3月定例会でその処理の経過と結果の報告を求めます。

 

 次に陳情第10号農業委員学識経験者1名(欠員中の)を農協役員から推薦については活発な論議が交され、委員から南北農協合併を当局及び議会として推進した経過があり、それらの経緯を踏まえ、議会推せん委員については均衡のとれた方途を講ずるよう、また現在おかれている厳しい農業情勢等を勘案し、この際農協への力添えの意味からも採択してほしいと強く要望する意見も出されましたが、すでにそれらを含め農業振興協会から1名の推せんを受け議会として推せんした経過もあるとの意見もあり、採決の結果不採択と決しました。

 

 最後に閉会中継続審査中の陳情第5号市道等の拡充整備については、整備に伴う用地取得が困難のため全員異議なく不採択とするものと決しました。

 

 以上で報告を終わります。

 

○議長(小沢政春君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――村山二永君。

 

〇村山二永君

 委員長にお尋ねをいたします。

 

 本来、採決に伴う案件については、それらの少数意見は委員長報告の中に記載しないということが原則であります。しかし、この報告を見ますと少数意見が記載をされております。私ども総務委員会におきましては、やはり講師採択の際少数意見の挿入を上田委員から委員長にも求めました。

しかしながら、過去の慣行として少数意見を委員長報告の中に掲載することは好ましくない。議会の慣行に逆うということから、先ほど議会が休憩になるほど複雑な甲府市議会規則第84条の規定に基づく手続きをとらざるを得ないという経過があったわけであります。このことはここにおいでの総務委員会の皆さんはすべて御存じであります。同じような議会におきまして、このようなかわった扱いがなされるということは、今後の議会運営の上からたっても非常に好ましいことではございません。したがって、委員長にそういう原則を踏まえるべきにもかかわらず少数意見を委員長報告の中に挿入した理由を承りたいと思います。

 

〇議長(小沢政春君)

 長田昭哉君

 

○建設経済委員長(長田昭哉君)

 委員からの、大変むずかしい問題でありますので詳細に報告しろということがございましたのでこういう報告にいたしました。

 

○議長(小沢政春君)

 村山二永君。

 

〇村山二永君

 委員長の答弁は、皆さんがそういうことだからこういうことにせざるを得なかったということは、委員長初めての経験でございますから私も理解せざるを得ないわけであります。そうなりますと、少なくとも総務委員会の扱い方については議会事務局長を交えてそれらのルールの確認をしたはずであります。したがって、総務委員会の扱い方と産経委員会の扱い方については非常な相違がございます。したがって、これらの問題に対して議長及び事務局長はどのような所見をお持ちになっておられるか重大な問題でございます。

片や総務委員会では一切まかりならないと、少数意見を載せることは。継続をしたいという意見もあり、そういうことを委員長報告の中に記載をしてほしいということを申し上げたわけですけれども、それらはだめだと。したがって、そういう少数意見があるならば議事規則に基づいて少数意見保留の提案をし、私と私どもの会派の飯沼議員が賛成をしてそれらが成立した経過がございます。

したがって、この先ほどの報告書の中にも書いてあるようなこういうむずかしい扱いをせざるを得なかったわけであります。その際、建経委員と同じような考え方がなされるならば上田委員も、私どももこのような議事規則84条に基づく複雑な手続き行為はとらなくて、私どもの少数意見が少なくとも委員長報告に反映されるならば結構だということで、こんな手続きはとらなかったはずであります。

このことについて重大な問題ですが、2つの委員会が全く相反する扱いを委員長報告の中でしておるわけですから、これは議会の今後の運用の中にも重大な慣例を残す問題になるだろうと思います。特に共産党の岡田委員もそのようなことは議会運営上好ましいことではないという御指摘を願って、私どもはそういう手続きをとったわけでございますから、このことに対する議長及び事務局の見解を承れば幸せだと思います。

 

     (「議事進行」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 議長に申し上げます。

 

 ただいま村山議員の申されておる点につきまして、私の名前もそこに出ておりますので正確に認識をいただくために発言をさせていただき、議事を進行させていただきたいと思います。

 

 ただいまの意見については取り上げる必要がないということです。それは、これまで少数意見を尊重し委員長報告の際それを記載した上で多数決によって決着をつけてきた。これは主権在民の現憲法から見て甲府市議会の誇るべき伝統であって、それを少数意見を削除するという点については大方の方々は理解できない。私は理解できません。

それが甲府市議会は少数意見を十分尊重した上で多数決によって決着をつけると、そういう伝統をもっているわけです。ですから、これは何も村山さんが言われるように急に建設経済委員会――村山さんは産業経済委員会というふうに言いましたけれども、建設経済委員会ではまさにむやみにここに少数意見を載せているわけではなくて、これまでの甲府市議会の慣例に基づいて、誇るべき伝統に基づいてここへ載せていると、その上で多数決で決着をつけているという点で認識の間違いがございます。

 

 第2は、事実認識が全く違うということです。外国人登録法の改正について政新会の上田議員のそのときの議事の取り扱いは、議題の説明がありそしてそれに質疑を行い、そして討論を行い採決を行うという順序で行われました。その正しい手続きを経て、そして採決された後になって上田議員の方からその少数意見を入れてくれというんですけれども、委員会ではその少数意見がなかったわけです。その採決が終わった後でそれじゃ困ると、おれたちの立場がないということで上田さんの方から賛成の2人をつけて少数意見の留保をしたい。これは混乱いたしました。

しかし、これは議会運営規程の第84条にその少数意見の留保の項がありまして、正式に文書をもって賛成委員をつけて議長の方へ文書の提出があった。これは議事運営規程に従って正しく処理が行われてそこは済んだわけです。ですから委員長報告の中に議論が載らないのは当然であって、議事運営規程の中で正式にそういうぐあいに取り扱われているわけですから、それはここにあるように建設経済委員長が報告すべき内容とは違います。総務委員長はその報告をする必要は全くなくて、別の問題として処理した。これは正しかったというふうに思います。私はこれらのことについては甲府市議会が正しく処理しているという点で、村山さんの認識は事実認識は異なっている。この点で村山さんの意見は取り上げるべきでないという点を申し上げて議事を進行していただきたいと思います。

 

〇議長(小沢政春君)

 村山二永君。

 

〇村山二永君

 私、岡田議員とここで討論する必要はございませんけれども、実は私も建経委員会を傍聴しておりました。その際この請願採択について採決を行いました。5対4で採決が完了した後うちの塩野委員がそういう意見を加えてほしいということを委員長に申し上げております。全く同じケースです。そこで私は聞いておりましたらば、別の委員さんがそういう意見を挿入をしてもよかろうということで意見がまとまってこのようになったと私は思います。ですから岡田さんが言っているのといささか別で、全く同じケースの中で扱いが別であったから私は申し上げているわけであります。

最後まで私はこの請願採択されるまで委員会を傍聴させていただきましたから間違いないはずでございます。したがって、同じ扱いで同じようなルールです。委員長が不採択の方は賛成願いますといったらば起立をしました。5対4でこちらの委員会は決着がついたはずであります。その後わが会派の塩野委員がそのような意見を申し上げております。

委員長報告にも挿入してもいのではないかということを私はこの耳で聞いております。委員さんの皆さんもいらっしゃいますから間違いないと思います。そういうことですから岡田委員さんがおっしゃっていることも、これだけを切り離せば手続き行為として私は至当な御意見だと思いますけれども、全く扱いが同じだっただけにこのことを申し上げているということを御理解を願いたいと思います。

 

〇議長(小沢政春君)

 議事進行の内容をもちまして局長から説明をさせます。

 

〇議会事務局長(臼井茂治君)

 ただいまの御質問に対してお答えをしたいと思います。

 

 ただいま御指摘がありましたように総務委員会と建設経済委員会の扱いが違っておると、こういうことで御指摘を受けたわけでございますが、この委員会の中の扱い上の問題でこういう結果になったわけでございますが、総務の委員会におきましては採決をされてから完全にそういう意見を取り入れてほしいと、こういう御意見がありましたのでこれは会議規則の第84条の規定に従いまして少数意見の留保という正規の手続きを受けて、先ほど発言のありましたような形の規定に基づく取り扱いをさせていただいたわけでございます。

 

 建設経済の関係についてはその辺が明確でなかった面がございますが、完全に採決が終わらない、終わった後の意見については御指摘のありましたように少数意見の留保がないとこれは取り入れることができないわけでありますが、一般の質疑の段階でありました関係の意見的なものはこの報告書に従来も記載をさせていただいておるわけでありまして、建経の場合にはその辺が不明確の点があった関係もありましたが、そういうような部分があったと、こういうことで建経の場合には委員長の報告書の中へ入れさせていただいた、こういう経過でございますので御了承賜りたいと思います。以上でございます。

 

〇議長(小沢故春君)

 村山二永君。

 

〇村山二永君

 私も総務委員で総務委員長の委員長報告は全部一任したわけですから決して総務委員長の報告にいろいろ申し上げているわけではありません。ただ私はいま局長の御答弁の中でそれぞれの委員会が委員会の特徴ある運営をしてもよろしいんだというふうな意味の言葉があったように承ります。したがって、このことにこれ以上私が申し上げませんけれども、少なくとも議事運営についてはいろいろ事務局も関与をなさっているはずであります。

したがってこれからもやっぱり同じ市の委員会がまちまちな方法で運営や結論が出るということは私は好ましいことではないだろうと、こう思いますのでより一層その辺についてはそれぞれの職員がおいでになっているわけですから、同じような運営をなさるという前提をぜひひとつ確保していただきたい。こういう点を意見として最後の申し上げて了解いたします。

 

〇議長(小沢政春君)

 ほかに質疑はありませんか――岡田 修君。

 

○岡田 修君

 私は建設経済委員会を見るいとまがありませんで総務委員会にずっと出ておりまして、その内容を傍聴したことはありません。したがってその内容はわかりませんけれども、ここに記載されている以上は採決する前に、採決する前に議論された内容が委員長報告として出されているという、そういう判断をもつのは当然であります。もしその後議論がされた問題がここに記載されたとなるとこれは議論が果てしなく続く、そのことを認める。それを委員長報告に入れるとこういうことに結論的にはなるわけです。

それは議事を混乱させるわけでありまして、それはちゃんと規定にのっとってやっていただかないと、それはよろしくない。したがって、ここにあることがもしいま村山さんがおっしゃられたように採決の後に意見を述べられたものであればここへあらわす必要が全くない。それは正しく第84条の規定に基づいて少数意見の留保していただかないといけないというふうに思いますので、この点をきちんと答えていただいて議事を進めていただきたいというふうに思います。

 

〇議長(小沢政春君)

 その内容については議会運営委員会で取り計らうことだと思うので、ただいまやっておいでる質疑であるので、そのことはいささか内容が違うと思うですが――質疑を続けたいと思います。

 

 ほかに質疑はありませんか――岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 先ほどの局長の説明では、何か採決した後に出た意見をここへ記載してあるというふうに私には受けとれたんです。そうではないということであればそうではないというふうに言っていただかないと、この間題について私たち判断できないわけですよ。きちんとした運営規則に基づいて行われたものであると、それがここに報告されていると言っていただかないと論議することができないということです。

 

○議長(小沢政春君)

 その内容については委員長にお答えをいただきたいと思います。

 

 長田昭哉君。

 

〇建設経済委員長(長田昭哉君)

 私の記憶では採決の前だと、こういうふうに思います。

 

○議長(小沢政春君)

 ほかに質疑ありませんか――福島 勇君。

 

〇福島 勇君

 建設経済委員長の報告の大部分については一応納得するものでありますけれども、陳情第10号につきましてもう少し審議の内容を御説明いただきたいと思うのであります。この陳情人は甲府南農業協同組合の組合長、理事でありまして、ここに私どもの手元に陳情要旨も参っておるわけでありますけれども、いわゆる甲府市全体の、要約いたしますと50%以上の農業生産あるいは農業政策の分野を私どもは担っております。

それがいわゆる過般行われました農業委員の改選期によって、あの膨大な面積に対する委員が7名である。諸事業の遂行の面や農業を守る面で支障を来すため農業委員、学識経験者1名を農協役員のうちより推せんしてくださいという文面であります。これは私は過般の6月議会でも甲府市農業政策の面からもこの辺は大切にしてくださいという意見を申し述べた経過がございますけれども、このいわゆる審査結果を拝見いたしますと、何か農業振興協会と農協というものを混同しているような感じがしてならないのでありますけれども、その辺は建設経済委員会でどのように審議されたのか委員長に御説明をお願いをしたいと思います。

 

〇議長(小沢政春君)

 長田昭哉君。

 

〇建設経済委員会(長田昭哉君)

 ただいまの御意見ですが、質問ですが、農業振興協会につきましては報告のとおりでございますので御理解を賜りたいと思います。

 

○議長(小沢政春君)

 福島 勇君。

 

○福島 勇君

 それではわからないんです。いわゆる陳情人の趣旨は、農協からお願いいたしますといっています。ところがいまの委員長の御説明によりますと、農業振興協会から出してあるからということでありまして、不採択の理由と言いますか、これが陳情人のいわゆる陳情趣旨とは違った解釈がなされたのではないかという疑問を持たざるを得ない。この辺についていまの委員長の御答弁では理解に苦しむところであります。さらにまた、どのような意見が出されたか賛成意見、反対意見、起立採決のようでございますからもう少し具体的に御説明いただきたいと思います。

 

○議長(小沢政春君)

 長田昭哉君。

 

○建設経済委員長(長田昭哉君)

 今回は農協からでしたが、ここに書いてあるのは前回農業振興協会から課長の方に1名雨宮二郎さんを出された、そのことを言っている。そうして具体的に説明せよというんですが、この問題につきましては本委員会では休憩をとり代表者会議を開きまして慎重に対処した結果、こういう結果になりました。その辺御理解をいただきたいと思います。

 

○議長(小沢政春君)

 福島 勇君。

 

〇福島 勇君

 いま委員長は重大な発言をしていると思う。と言いますのは、本議会においてこの陳情に対する扱いは建設経済常任委員会に付託されたものであります。それが審議の途中で代表者会議の諮問を受けながらこういうふうな決定をいたしましたということになりますと、この代表者会議というものはどのような根拠でどのような権限をもっているのか。常任委員会というものはどのような根拠とどのような権限をもっているのか、これはまことに重大な御説明でございまして、これはただ単に建設経済の委員会の審議だけでは相ならぬ、本議会の議事諸規定諸規則の中にそのようなところの意見が常任委員会の意思決定をするのに採用するなんぞということはとんでもないことである。議長これはあなたの問題になってくるんですよ。そのような解決、答弁が成り立つようなことでこれから運営されるとするならは、議会外のどんな勢力が議会の審議権、決定権、これに及ぼしてきた場合にも、どうやってこれを論議しますか。議会の本質にかかわる重大な問題であります。今度は課長のこの問題に対する明確な答弁をお願いしなけれは私は下がりませんよ。

 

○議長(小沢政春君)

 委員長いいですか――長田昭哉君。

 

○建設経済委員長(長田昭哉君)

 この問題は私がお答えをする問題ではないと思いますので、答弁を控えさしていただきます。

 

〇議長(小沢政春君)

 ほかに質疑ありませんか。

 

 これをもって質疑を終結いたします。

 

 これより討論に入ります。

 

 討論の通告がありますので発言を許します。

 

 武川和好君。

 

     (武川和好君 登壇)

 

○武川和好君

 陳情第10号農業委員学識経験者を、農協代表推薦について、不採択に反対をする立場から討論をいたします。

 

 この陳情の趣旨は、農畜産物の輸入自由化、米の減反、養蚕の減量政策等により、農産物価格の低迷、農業人口の減少等、農業破壊の進行する中で農業振興地域において、農業の構造再編成を積極的に取り組もうと、市内10農協が2農協に合併をいたしたわけであります。当局はこれらの農協合併の推進に積極的な御援助をいたしてきたところであります。農業委員の任務がいまこそ農業者にとっては重要かつ必要なときはないはずであります。しかし、残念ながら法の定めにより1農協1農業委員でありますから、かつて10名の農業委員が、2名に減員となったわけであります。この点を苦慮した本市の全農協すべての農畜産業団体が構成団体であります甲府市農業振興協会が、6月、議会が推せんする農業委員に、南北合併農協から1名ずつ2名の委員をお願いしたい旨、議長に申し出があったはずであります。

 

 農業委員の議会推せんの今日までの当議会の慣例からすると、議会の代表者会議が開かれ、いろいろ論議されて満場一致の形がとられてきたわけであります。今回もこのことに関しまして、代表者会議でいろいろと論議をされました。このときに公明党、政新会と私ども共産党は、甲府市農業振興協会から申し出された2名の推せん委員をやるべきであると。近郊農業を近代的にまた民主的に振興する上からも、願意は妥当であると、こういう意見でした。

しかしその後、6月議会人事との絡みの中で新市政推進協議会といわれる皆さんから、農業振興協会の要望には2名であったけれども、2名ではなく1名しか推せん委員はやれない、こう言われたわけであります。したがって、議会推せんは議会が4名、農業振興協会推せんの委員1名となったわけであります。農業振興協会は、南北各1名お願いしておった。しかし、これが1名になってしまったんだ。したがって、農業振興協会では当然会長がその任に当たったわけであります。この方は議会でも満場一致の推せんを得ました。

他の議員の4人については、政新会から本会議場において、農業委員にはふさわしくない、こういう方がいるという指摘もあった。強い指摘があった。にもかかわらず多数決で議決をされたんです。結果は、政新会の皆さん方が御指摘をしたとおり、この推せんをされた方は辞退をしているわけであります。このことは本人はもとより、推せんした諸君の青任を私は重大であるといわなければなりません。本議会史上大きな汚点を残した、といっても決して過言ではないと私は考えます。こういうような立場から今回の南農協の陳情は、全く時宜に適したものであり、願意は妥当だと私は考えるわけであります。したがって、不採択に対して反対をするわけであります。

 

○議長(小沢政春君)

 ほかに討論はありませんか。

 

 これをもって討論を終結いたします。

 

 これより日程第8議案第85号から日程第17議案第99号まで、10案を一括採決いたします。

 

 10案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 10案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、10案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に日程第18請願書について採決いたします。

 

 本件は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、本件は委員長の報告のとおり決しました。

 

 ただいま請願第20号が採択されましたので、陳情第7号及び陳情第9号については、みなし採択として処理いたします。

 

 次に、日程第19陳情書について採決いたします。

 

 まず陳情第5号についてお諮りいたします。

 

 本件に対する委員長の報告は不採択であります。

 

 本件は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、本件は委員長の報告のとおり決しました。

 

 次に、陳情第10号についてお諮りいたします。

 

 本件に対する委員長の報告は不採択であります。

 

 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者 起立)

 

○議長(小沢政春君)

 起立多数であります。

 

 よって、本件は委員長の報告のとおり決しました。

 

 次に、日程第21から日程第26まで6案を一括議題といたします。

 

 6案に関し水道委員長の報告を求めます。

 

 水道委員長 牛奥公貴君。

 

     (水道委員長 牛奥公貴君 登壇)

 

○水道委員長(牛奥公貴君)

 御報告を申し上げます。

 

 去る9月21日の本会議において、当委員会に付託されました案件について22日及び25日の2日間にわたり委員会を開き、慎重に審査した経過と結果を御報告いたします。

 

 まず、議案第93号請負契約の締結について(南西第1幹線下水道管布設工事 第1工区)

 

 議案第94号請負契約の締結について(南西第1幹線下水道管布設工事 第2工区)

 

 議案第95号請負契約の締結について(南西第1幹線下水道管布設工事 第3工区)

の3案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、委員から下水道事業は長期にわたるので、幹線工事についても地元工事業者が参加できるよう、技術面などその指導育成を図ること。又財政理由により下水道事業が遅滞する場合は、関係自治会等に周知を図り理解を得るよう要望、意見が出されました。次に

 

 議案第82号昭和59年度甲府市一般会計補正予算(第2号)中所管分

 

 議案第84号昭和59年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第1号)

の2案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 

 次に陳情第8号の1相生地区生活環境整備については、願意妥当と認め採択するものと決しましたが、委員から本市の人口密集地帯を流れる濁川の改修については河川管理者である県及び地元住民と十分に協議し、そのコンセンサスを得る中で、すみやかに抜本的な対策を検討するよう強く要望する意見が出されました。

 

 なお、本陳情については、3月市議会定例会でその処理の経過と結果の報告を求めます。

 

 以上で報告を終わります。

 

〇議長(小沢政春君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 ただいまの委員長報告に対して、緊急に動機を提出して、その御答弁をお願いしたい。

 

 それは、現在大津終末処理場で17億5,000万円の金額を投資して設置した、汚泥コンポスト工場がとまったままでございます。したがって、これについて水道委員会でどのようなことが話し合われて、当局の言うように12月までに脱臭装置を完成して、1月からは再開できるというふうな議論が行われたかどうか、非常に重要な問題でございますので、この際、もし水道委員会で話し合いがなされているならば、その報告をお願いしたい、というふうに思いますが、よろしくお願いいたします。(「動議の賛同者なし」「質問として取り扱えばいいんだ」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 水道委員長 牛奥公貴君。

 

○水道委員長(牛奥公貴君)

 ただいまの御意見は、付託された案件でないということで、お答えをいたしません。よろしくお願いいたします。(「動議が成立するかどうか聞かなきゃだめじゃないか」「聞いちゃいないのか」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 動議が成立しておりませんので…。賛成者……(「諮ってないよ、まだ。聞かなきゃだめじゃないか、聞きなさいよ」と呼ぶ者あり)賛成者ありますか、と聞いているんだよ(武川和好君「賛成だ、賛成だよ、聞きなさいよ」と呼ぶ、「聞いてないじゃん、ちゃんと諮らなければ」と呼ぶ者あり、その他発言多し)

 

 ただいま申し上げたのは、委員長へのお尋ねだから委員長にということであって、動議の成立はあとにしていただきたいと思います。

 

 質疑ありませんか。

 

 これをもって質疑を終結いたします。

 

 ただいまの岡田 修君からの下水道コンポストについての緊急質問をしたいからという、この際日程を追加し発言を許されたいとの動議が提出されましたので、所定の賛成者がありますので動議は成立をいたしました。

 

 よって、本動議を議題とし、直ちに採決いたします。

 

 本動議のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者 起立)

 

○議長(小沢政春君)

 起立少数であります。

 

 よって本動議は否決をされました。

 

 岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 ただいまの議事の進行について、ちょっとやり直していただきたい、という点から意見を言わせていただきます。

 

 ただいま私から動議を提出いたしました。動議は議会運営上、いかなる議案にも先立ってそれを処理しなければならないというのが、議会運営上のルールだというふうに思います。しかし、議長は私の動議の提出に対して「賛成者はございませんか」というお取り計らいをなさっておりません。それは雑談の中では出ました。こちらから「賛成者がある」とか「あるぞ」ということは出ましたが、正規な手続を経て、議長は議会の全員に対して賛成者があるかどうか、という点を諮っておりません。よくお調べになっていただきたいと思います。

その上でさらにこれまで動議の取り扱いといたしまして、動議は成立いたしましたので起立を、というふうなことがありましたが、これまで動議の取り扱いに対して起立をもって議長から問いかけると議長から、そういうふうなことはなくて、「御異議ございませんか」というのが、僕の知っている限りでは慣例であります。起立をというふうなことで、議員が理解できないわけです。皆さんが理解できないために、不自然な形がいま残っているわけなんですけれども、これまではそんな取り扱いをしたことはない、あったら教えてください。

私が言っていることは、私が動議を提出して、自分が賛成しないなんということはありませんから、それは議場をよく見ていただいて、議長は議事を進行していただきたい、というふうに思いまして、最初から賛成議員だれだれ、だれだれというふうにしてはっきりさせて、そして議事を進行させていただきたいと思います。そうしないとはっきりわかりませんから、よろしくお願いいたします。

 

     (「議事進行」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 上田英文君。

 

〇上田英文君

 動議が成立したということは、私どもによくわかったんだけれども、岡田君がどういう意味の動議を出したのかが実はわからないわけです。委員長に何かお尋ねをするといったような気がするんですが、そこの辺からやってもらわないと、成立したといっても何の動議だったか、それがわれわれわからないわけですから、お願いします。

 

〇議長(小沢政春君)

 ただいまの動議は、所定の手続を踏んでの結果でございますから、御了承願います。

 

 これより日程第21議案第93号から……(岡田 修君「議長、それは横暴というものですよ、私は動議を通して質問をしているわけですから」と呼ぶ)日程第24議案第84号まで4案を一括採決いたします。

 

     (「議長」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 岡田 修君。

 

〇岡田 修君

 あなたのお手元には原稿が書いて置いてありますよ。ちゃんと私のその動議の成立要件について書いてありますか、書いてないでしょう。録音テープをもう1回回してください。そして、きちんとあなたか議員の皆さんに諮っているかどうかをはっきりさせてから議事を進行してください。さもないと僕はこれは議事運営の問題ですから、1人とか多数とかということで決まりませんよ。

さもないと議事運営全体を、甲府市議会の伝統を打ち破ることになりますから、ぜひ録音テープをもう1回回していただいて、それで僕の言っていることが誤りであれば私もそれに従いますから、ぜひお願いいたします。雑談でやっていることと、正式に手続き経てやっていることと違う。あなたが読んでいるのは、ちゃんとわかるよ。(「動議の内容を正確にしてください。どうやっていいかわからぬです。」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 暫時休憩いたします。

 

        午後3時56分 休憩

      ――――――――――――――――――

        午後4時38分 再開議

 

○議長(小沢政春君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。

 

 先ほどの岡田 修君から提出された動議は、所定の賛成者があり、動議は成立いたしておりますが、付託案件を先議し、その後動議についてお諮りいたします。御了承を願います。

 

 水道委員長に対する質疑は終結をいたしておりますので、これより採決に入ります。

 

 これより日程第21義案第93号から日程第24議案第84号まで4案を一括採決いたします。

 

 4案に対する委員長の報告は可決であります。

 

 4案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、4案は委員長の報告のとおり可決されました。

 

 次に、日程第25陳情書について採決いたします。

 

 本件は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって本件は、委員長の報告のとおり決しました。

 

 次に、日程第5、日程第7、日程第20、日程第26議案第82号昭和59年度甲府市一般会計補正予算(第2号)を採決いたします。

 

 本案に対する各常任委員長の報告は可決であります。

 

 本案は、各常任委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者 起立)

 

○議長(小沢政春君)

 起立多数であります。

 

 よって本案は、各常任委員長の報告のとおり可決されました。

 

 先ほど岡田 修君から下水道コンポスト脱臭装置について、緊急質問したいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので動議は成立しております。

 

 お諮りいたします。

 

 この際、本動議を日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし、異議あり」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議がありますので、起立により採決いたします。

 

 この際、本動議を日程に追加し、議題とすることに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者 起立)

 

○議長(小沢政春君)

 起立少数であります。

 

 よって、この際本動議を日程に追加し、議題とすることは可決されました。

 

 次に、日程第27議案第101号及び日程第28議案第102号の2案を一括議題といたします。

 

 市長から提案理由の説明を求めます。

 

 市長 原 忠三君。

 

     (市長 原 忠三君 登壇)

 

○市長(原 忠三君)

 本日追加提案致しました案件につきまして、御説明申し上げます。

 

 議案第101号「昭和58年度甲府市各会計別決算の認定について」は、昭和58年度の一般会計並びに国民健康保険事業、下水道事業、交通災害共済事業、住宅新築資金等貸付事業及び老人保健事業の各特別会計に係る決算を行いましたので、地方自治法第233条第3項の規定により、監査委員の意見書を付して議会の認定を求めるものであります。

 

 次に、議案第102号「昭和58年度甲府市各企業会計別決算の認定について」は、昭和58年度の中央卸売市場事業会計、農業共済事業会計、病院事業会計及び水道事業会計の4企業会計につきまして、それぞれ決算を行いましたので、地方公営企業法第30条第4項の規定により、監査委員の意見書を付して議会の認定を求めるものであります。

 

 御審議のうえ御協賛賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。

 

〇議長(小沢政春君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま議題となっております日程第27議案第101号及び日程第28議案第102号の2案については、委員16名をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上審査を終了するまで閉会中の継続審査に付することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、2案は16人の委員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上審査を終了するまで、閉会中の継続審査に付することに決しました。

 

 お諮りいたします。

 

 ただいま設置されました決算審査特別委員会の委員選任については、委員会条例第6条第1項の規定により

   中 西   久君   渡 辺 静 男君

   長 田 昭 哉君   清 水 節 子君

   牛 奥 公 貴君   川 名 正 剛君

   上 田 英 文君   宮 島 雅 展君

   依 田 敏 夫君   剣 持 庸 雄君

   森 沢 幸 夫君   岡     伸君

   斉 藤 憲 二君   早 川 光 圀君

   秋 山 雅 司君   武 川 和 好君

 

 以上、16名を指名したいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、ただいま指名をいたしました16人の諸君を決算審査特別委員会委員に選任することに決しました。

 

 ただいま選任されました決算審査特別委員は、本会議終了後速やかに委員会を開き、正副委員長の互選を行い、委員会を構成するようここに招集しておきます。

 

 次に日程第29地方行財政対策に関する調査特別委員会中間報告を議題といたします。

 

 地方行財政対策に関する調査特別委員会から、会議規則第45条第2項の規定により、中間報告を行いたいとの申し出がありますので、この際これを許します。

 

 地方行財政対策に関する調査特別委員長 早川武男君。

 

 (地方行財政対策に関する調査特別委員長 早川武男君 登壇)

 

○地方行財政対策に関する調査特別委員長(早川武男君)

 (「簡単でいいよ、わかっているから」と呼ぶ者あり)

 

 地方行財政対策に関する調査特別委員会から、中間報告いたします。

 

   中間報告書

 

 地方行財政対策に関する調査特別委員会は、本市の財政状態が深刻な状況におかれている中で、能率的な行政組織と効果的な財政運営をめざし、地方自治を守る本市独自の総合的な対策について調査を行うため昨年9月定例会において設置され、以来委員をはじめ議員各位のご協力をいただきながら目下調査活動を進めているところでありますが、今日まで計16回委員会を開き精力的な調査活動を進めてまいりましたので、その調査の経過と内容の概要をこの際ご報告申しあげます。

 

 まず、最初の委員会は昨年10月25日に開き調査方法の大綱について協議いたしましたが、調査事項は地方自治の進展をめざす本市の行財政対策、大型事業の推進、市政に対する市民参加の方法、情報公開の具体的方策、民主的な契約手続き等とすること及び調査日数は月1、2回とし2年間で計40回程度委員会を開催、調査期限を昭和60年9月定例会までの2ヵ年とすることをそれぞれ確認し、調査日程の大網については

@ 当局の自主的行政改革に関する方針、本市行政及び財政実態の聴取

A 市民及び各種市民同体、学識経験者、報道機関等から行財政対策に関する意見、提言を聴取並びに意見交換

B 具体的な調査項目の設定及び調査日程の作成

C 各調査項目別に当局から現状と問題点をヒヤリング、また必要に応じ自主的な改革案の提示を求める。

D 特別委員会内部で問題点の抽出、分析、検討

E 調査結果の集約及び報告書の作成

であり以上のとおり順序及び項目をおって調査を進めていくことといたしました。

 

 11月4日の委員会においては、この大綱にのっとり、まず原市長より行財政対策に取組む姿勢と決意が示され、さらに新藤助役ほか関係部長から行政運営の現状と課題及び財政の推移と今後の見通しについてそれぞれ説明があり、本市行財政の現況と対策について認識を新たにしたところであります。

 

 続いて調査日程に従い多くの市民、各種団体等の声を聞くなかで、いま市民は本市の行財政改革に対してなにを期待し、なにを要望しているかをより正確に知ることが肝要であり、それらを今後の委員会運営に資するため、まず11月29日には報道関係者から、本市行財政のあるべき姿について意見を聴取いたしました。その中では行政面において、事務執行の効率化と事業の民間委託化、またこれに伴う職員及び議員定数の見直し、財政面においては、物件費の抑制と独自財源の強化を図りさらに国との関係においては、本市独自の政策をより一層展開すること。

特に国体終了後における将来の展望については、できるだけ厳しい形で対処し、すべての面で総点検をしていく必要があるとの提言がなされ、これらについて活発な意見交換を行いました。

 

 また12月1日、2日の2日間にわたり各委員の推せんをうけた商工、農業、教育、婦人、青年団体等の代表者及び一般市民から本市行財政や、市民生活の中でかかえる切実な諸問題について意見、提言の聴取を行いました。

 

 その内容を要約いたしますと、行財政改革を進めるにあたっては、地方自治体の主体性を堅持し市民全体の福祉と生活環境を保障することを目的として、住民の立場に立ったものとすること。行政的改革としては、行政機構と組織定数を検討するとともに、総合調整機能の確立を図り事務の能率化、簡素化を進めること。オフィスオートメーションの導入により情報管理の面を充実させ、情報公開制度の条例化を行うこと。

また、各種審議会等の整理、市庁舎建設、特別職の海外視察と議員定数及び甲府市新総合計画のあり方について。財政的改革としては、財政運営に企業会計的な業態の導入と、各種補助金・負担金の適正化、現業部門の民間委託、使用料等の適正化により財源の確保とその効率的運用を図るべきである等であります。

 

 さらに2月13日には山梨学院大学教授椎名慎太郎氏を招き「地方自治と行財政対策」と題し、地方自治の本旨と現状、公共サービスとはなにか、自治体の行財政改革の方向について講演会を開催、2月24日には自治労本部執行委員長丸山康雄氏を招き「行政改革と第2臨調」と題し、臨調の答申内容と地方自治体との関係等を基調とする講演会を開催し、地方自治体における行政改革のあり方についてさらに認識を深めたところであります。

 

 なお、これら報道関係者、各種団体代表者及び一般市民からの意見、提言は「甲府市行財政対策に関する提言、意見集」として、椎名、丸山両氏の講演内容は「甲府市行財政対策に関する講演集」として、すでに配付いたしてありますので御了承願います。

 

 またこの間議員の海外行政視察が緊急課程として提起され本年度の実施について論議されましたが集約にはいたりませんでした。

 

 4月25日の第10回委員会では、これまでに聴取した意見、提言等を踏まえ、参考とするなかで具体的な調査項目の設定について活発な意見交換が行われ、次のとおり決定いたしました。

 

 主な調査項目は

1 財政運営の効率化と経費節減対策

 ・財政収支の見通しと財源の確保対策

 ・負担金・補助金の見直し

2 事務事業の見直しと効率化

 ・進行中の大型プロジェクトの分析と今後の対応

 ・事務事業の体系化・一元化

 ・民間委託に対する基本的姿勢

 ・市民サービスのあり方の検討

 ・りん議制度のあり方

 ・条例・規則・要綱等の整理

3 市民参加の方法の追究

4 情報公開制度の具体的方策の検討

5 民主的な契約手続の確立

6 長期総合計画の進行状況の分析と今後の展望

であります。

 

 なお、行政機構の見直しと整備、職員定数管理、職員定数の見直しを含む議決機関のあり方についても調査の対象とし、財政運営の効率化と経費節減対策に合せて調査することを確認いたしました。

 

 委員会はつづいて本市における行財政等の実態と問題点を把握するため前述の調査項目の順に当局に対し詳細な資料の提出を求め、5月25日、29日、6月18日、25日の4回にわたり各所管部によるヒヤリングを行いました。その主な内容は次のとおりであります。

まず財政運営関係では、科目別歳入の状況、目的別性質別経費の状況、市税等の調定、滞納繰越状況、57年・58年度負担金・補助金の支出状況、事務事業関係では今後の見通しとその対応、本市におけるOA化の現状と対策、機関委任事務調べ、民間委託に対する基本的な考え方とその方向、委託料の推移、市民サービスの進め方、りん議制度の改善経過と今後の課題条例、規則等の見直しの経過と現状、市政に対する市民参加については基本的な考え方とその方向、またそのほか情報公開制度の基本的な方針、契約手順とランク別業者選定の基準、さらに長期総合計画の進捗状況等であります。

 

 以上で本市行財政の現状把握と行財政対策に関する予備的調査を終え、8月17日開催の第15回委員会から実質調査に入りました。調査を進めるに当り、これまでに行った調査に基づいて各委員が研究、検討した結果37項目にわたる問題点が提起されました。

 

 委員会ではこの問題点を整理し、まず財政運営の効率化と経費節減対策のうち財政収支の見通しと財源の確保対策にかかわる問題点の提起事項を議題として提起委員より説明があり、またあわせて議員定数の見直しについても各委員から地方自治法の趣旨、議会制民主主義の根幹、本市の財政状況、社会情勢の変化、市民世論等を踏まえた率直な意見が述べられました。

 

 8月31日の委員会においても引き続き提起事項の説明がされ、そのあと財政収支全般にわたり問題点の分析、検討が行われました。

 

 その中で歳入面については、市税及び依存財源である地方交付税等の伸び率の鈍化と公債費の増大、また下水道事業における受益者負担金及び使用料の適正化、さらに市税の収納率向上を図るため収納業務の見直し等について、歳出面については、市立病院等特別会計に対する繰出金の基準化、経常的経費と投資的経費に対するガイドラインの設定、債務負担行為の限界、及び病院事業における薬品購入費の適正化、さらに機関委任事務の財政的、人的負担の精査等活発な意見が交換されました。

また議員定数の見直しについては慎重に調査検討を要するため小委員会を設置すべきであるとの提案がありましたが、設置の是非については今後検討することとされました。

 

 以上が今日までの調査経過の大要であります。

 

 本特別委員会では各種市民団体や学識経験者、報道関係者等の意見、提言を踏まえるなかで本市独自の自主的な行財政対策に関する調査を鋭意進め、いよいよ諸問題の分析、検討に入ったところであります。

 

 今後も引き続いて精力的に調査活動を重ねるなかで市民の期待する具体的かつ効果的な行財政運営の方策を追究し、本特別委員会に与えられた使命を全うする所存でありますので、議員各位並びに当局のなお一層のご協力をとくにお願い申し上げ中間報告といたします。

 

○議長(小沢政春君)

 以上で報告は終わりました。

 

 ただいまの中間報告に対する質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 以上で、地方行財政対策に関する調査特別委員会の中間報告を終わります。

 

 次に、日程第30甲議第11号郵便貯金非課税制度並びに少額貯蓄非課税制度の現行制度存続に関する意見書の提出について、を議題といたします。

 

 堀内征治君から提案理由の説明を求めます。

 

 堀内征冶君。

 

     (堀内征治君 登壇)

 

○堀内征治君

 郵便貯金非課税制度並びに少額貯蓄非課税制度の現行制度存続に関する意見書案の提案につきましては、お手元にあります案文のとおりであります。したがって朗読を省略させていただきます。

 

 なおあて先は内閣総理大臣、大蔵大臣、郵政大臣あてでございます。

 

 提出者は委員長 堀内征冶、賛成者は私外9名の総務委員であります。

 

 なお字句の訂正は議長に一任いたします。

 

○議長(小沢政春君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第11号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第11号については、提案のとおり可決されました。

 

 ただいま甲議第11号が可決されましたので、請願第17号及び請願第22号は、みなし採択として処理いたします。

 

 次に、日程第31甲議第12号安全を無視した「国鉄桜町・愛宕町両踏切無人化」反対に関する意見書の提出について、を議題といたします。

 

 小林 匡君から提案理由の説明を求めます。

 

 小林 匡君。

 

     (小林 匡君 登壇)

 

○小林 匡君

 意見書の提案につきまして、案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。

 

 提出者は私、小林 匡でございます。賛成者は小沢議長を除いて総務委員会全員でございます。

 

 安全を無視した「国鉄桜町・愛宕町両踏切無人化」反対に関する意見書(案)

 

 国鉄は、「踏切業務の近代化」の一環として桜町・愛宕町両踏切を無人化にする計画を実施しようとしております。

 

 両踏切は、中央線、身延線が平行して敷設されており、さらに曲線や勾配となっている立地条件の悪さに加え、幼稚園児を初め小・中高校の児童、生徒の通学路ともなっております。

 

 無人化計画が実施されると、通学時の交通安全性の低下、交通渋滞、沿線住民に対する騒音問題等また国鉄労働者の雇用問題等々市民生活に多大な影響を及ばすことが懸念されます。

 

 よって甲府市議会は政府並びに関係機関に対して、桜町・愛宕町両踏切の無人化に反対するものであります。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。

 

 昭和59年9月26日

 

                         甲府市議会

 

 あて先は内閣総理大臣、運輸大臣、行政管理庁長官、国鉄総裁あてでございます。

 

 なお、字句の修正につきましては議長に一任いたします。

 

〇議長(小沢政春君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第12号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第12号については、提案のとおり可決されました。

 

 ただいま甲議第12号が可決されましたので、請願第18号はみなし採択として処理いたします。

 

 次に、日程第32甲議第13号人事院勧告完全実施に関する意見書の提出について、を議題といたします。

 

 斉藤憲二君から提案理由の説明を求めます。

 

 斉藤憲二君。

 

     (斉藤憲二君 登壇)

 

○斉藤憲二君

 (「わかるようにゆっくり読んでくれ」「省略した方がなおよい」と呼ぶ者あり)

 

 案文を朗読し、提案にかえさせていただきます。

 

 なお提出者は私、賛成者は議長を除く総務委員全員でございます。

 

 人事院勧告完全実施に関する意見書(案)

 

 人事院は8月10日、昭和59年国家公務員の賃金を4月にさかのぼり、平均15,541円(6.44%)引き上げることを政府及び国会に勧告しました。

 

 人事院勧告は、公務員労働者の労働基本権の制約の代償措置として、政府自から完全実施をすることが義務づけられているものです。

 

 しかし、2年連続して完全実施が見送られている状況は正常な労使関係を阻害するものであり、政府が決めた人事院制度の否定につながるものと言わざるを得ません。

 

 ここ2年続けての凍結、抑制は、家族を含めた公務員労働者の生活を根底から破壊するものであり、公務員労働者の士気の低下、勤労意欲の減退を招くことは必至です。さらに地域経済に与える影響・また年金・恩給受給者を含めた国民生活全般に与える影響ははかり知れないものがあります。

 

 よって甲府市議会は政府に対し、人事院勧告制度を尊重して、速やかに完全実施を行う態度表明と、その具体的措置を講ずるよう強く要望するものであります。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出するものであります。

 

 昭和59年9月26日

 

 なお字句の訂正は議長に一任いたします。

 

 以上であります。

 

○議長(小沢政春君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第13号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第13号については、提案のとおり可決されました。

 

 ただいま甲議第13号が可決されましたので、請願第19号はみなし採択として処理いたします。

 

 次に日程第33甲議第14号「臨時行政改革推進審議会」の意見による地方行革と国庫補助削減に反対する意見書の提出について、を議題といたします。

 

 岡田 修君から提案理由の説明を求めます。

 

 岡田 修君。

 

     (岡田 修君 登壇)

 

○岡田 修君

 意見書の提出について、案文の朗読をもって提案にかえます。

 

 提出者は私、賛成者は議長を除く委員全員でございます。

 

 「臨時行政改革推進審議会」の意見による地方行革と国庫補助削減に反対する意見書(案)

 

 政府はいま明年度予算の概算要求づくりを進めていますが、その中身は去る7月25日政府に提出された「臨時行政改革推進審議会」(行革審)の「当面の行政改革推進方策に関する意見」によるものであります。

 

 「行革審」の意見は、国家財政の負担を軽くするための、生活保護費、保育所措置費等社会保障関係を初め、公立学校施設整備や国民健康保険事業など数多くの事業について、国庫補助負担率を一律に引き下げ、一方的に地方財政にしわ寄せをしようとしております。

 

 また、40人学級の引き続く凍結、消防、教職員の定数抑制、保母、保健婦の職員配置基準の廃止、病院、社会福祉施設等の民営化など憲法で保障された住民の福祉と地方自治の本旨を否定し、地方自治体に対する国の介入、支配を強化するものであります。

 

 大蔵省は「国の財政に比べ地方財政にはゆとりがある」と言っていますが、地方債残高の増など地方財政もまた危機的状況にあり、そのしわ寄せは住民の福祉、教育の切り捨てにつながるものであります。

 

 よって甲府市議会は、市民とともにつくり上げてきた福祉と教育を一層充実し、地方自治を守る立場から「行革審」の意見による地方行革に反対し、当面、明年度予算の編成においては絶対に国庫補助負担率の引き下げを行わないよう強く要望するものであります。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。

 

  昭和59年9月26日

 

                         甲府市議会

 

 あて先は内閣総理大臣、大蔵、厚生、労働、文部、自治、各大臣あてでございます。

 

 なお字句の訂正につきましては、議長に御一任申し上げます。

 

 以上でございます。

 

〇議長(小沢政春君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第14号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第14号については、提案のとおり可決されました。

 

 ただいま甲議第14号が可決されましたので、請願第24号はみなし採択として処理いたします。

 

 次に、日程第34甲議第15号外国人登録法の改正を求める意見書の提出について、を議題といたします。

 

 小林 匡君から提案理由の説明を求めます。

 

 小林 匡君。

 

     (小林 匡君 登壇)

 

○小林 匡君

 意見書の提案につきまして案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。

 

 提出者は私、小林 匡でございます。賛成者は総務委員会の中で堀内征冶、斉藤憲二、早川武男、原田正八郎、堀口菊男、岡田 修、以上の議員でございます。

 

  外国人登録法の改正を求める意見書(案)

 

 我が国に居住する外国人は地域社会の住民として日本人と変わりのない生活を営んでいますが、外国人登録法により種々の義務が課せられております。

 

 とりわけ指紋押なつ、登録証明書常時携帯等の義務は、法の下の平等及び基本的人権をうたう日本国憲法並びに国際人権規約等の国際法の理念に照らし改善すべきものと考えます。

 

 よって甲府市議会は、政府に対して在日外国人の各種義務の軽減を図るため、次の事項について必要な処置を速やかに講じ改善されるよう強く要望いたします。

 

1 人間の尊厳を傷つけ、屈辱を強いる指紋登録制度を廃止すること。

1 外国公民の人権を尊重し、登録証明書の常時携帯義務を強いる制度を廃止すること。

1 刑罰制度を廃止すること。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。

 

 昭和59年9月26日

 

                        甲府市議会

 

 あて先は内閣総理大臣、外務大臣、法務大臣、自治大臣、以上でございます。

 

 なお、字句の修正等につきましては、議長に一任いたします。

 

○議長(小沢政春君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――岡田 修君。

 

○岡田 修君

 これは内容に対する質問ではありませんが、議事進行上の取り扱いについてお尋ねをして、議長の方からお答えいただきたいわけです。

 

 この問題につきましては少数意見の留保がございました。私もその少数意見について質問申し上げております。その回答は討論によって行われることになっておりまして、現在に至っておりますが、この件について討論が通告されているかどうか、お伺いいたします。

 

○議長(小沢政春君)

 通告をされておりません。

 

 岡田 修君。

 

○岡田 修君

 そうすると、私の意見はまさに尊重されないことになっておりまして、議会運営委員会並びに本会議において討論を行うという、はっきり明言した上田さんの方から討論されないということは、今後の議会運営上非常にうまくない、というふうに思います。したがいまして、その討論を差し控えていると、通告しないということは、私にわからないわけで、私の質問に対して何ら答えがないということをはっきり申し上げて、そのことは議会の運営上よくない、ということを申し上げて私の意見を終わらせていただきます。

 

○議長(小沢政春君)

 ほかに質疑ありませんか。

 

 これをもって質疑を終結いたします。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって甲議第15号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより討論に入ります。

 

 討論はありませんか――討論なしと認めます。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

 

     (賛成者 起立)

 

○議長(小沢政春君)

 起立多数であります。

 

 よって、甲議第15号については提案のとおり可決されました。

 

 次に、日程第35甲譲第16号年齢区分による幼保一元化に反対する意見書の提出について、を議題といたします。

 

 野村義信君から提案理由の説明を求めます。

 

 野村義信君。

 

     (野村義信君 登壇)

 

○野村義信君

 案文の朗読をもって意見書の提出にかえさせていただきます。

 

 提出者は私、賛成者は民生常任委員会の全員でございます。

 

 年齢区分による幼保一元化に反対する意見書(案)

 

 政府は幼推園団体からの強い要請により年齢区分による幼保一元化を法制化しようとしています。

 

 保育所と幼推園はそれぞれ歴史的経緯や法的根拠も異なり、目的、役割、対象家庭、保育日数、時間等において相当な相違があることから簡単に一元化できる状況ではなく、さらに政府当局におかれても文部、厚生両省の意見が対立したまま今日に至っておりますことは甚だ遺憾とするところであります。また人間形成の基礎をつくると言われる幼児期を3才で線引きして現在の幼稚園における教育の場へ追いやるのは登校拒否や非行を増大し、かえって子供の健全育成に大きなマイナスと言わざるを得ません。とくに最近は、社会状況の変化の中で子供の育つ家庭地域の育児機能が低下してきており保育所の機能や役割が強く求められています。

 

 しかも措置費制度のみで運営する民間保育所は幼少人口の減少と不安定な保育所運営の中で将来廃園の憂き目に立たされることも考えられ、現実には児童福祉の後退となり永年社会に定着した保育環境を根底から覆す重大な結果となります。

 

 よって甲府市議会は現実的に目的、機能が異なる保育所と幼稚園を年齢区分によって幼保一元化することに反対するとともに保育制度のなお一層充実を強く要望するものであります。

 

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出します。

 

 昭和59年9月26日

 

                        甲府市議会

 

 あて先は内閣総理大臣、文部大臣、厚生大臣、自治大臣。なお字句の訂正等は議長に一任いたします。

 

 以上。

 

○議長(小沢政春君)

 以上で説明は終わりました。

 

 これより質疑に入ります。

 

 質疑はありませんか――質疑なしと認めます。

 

 お諮りいたします。

 

 本案については会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第16号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 

 これより本案を採決いたします。

 

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、甲議第16号については、提案のとおり可決されました。

 

 ただいま甲議第16号が可決されましたので、請願第21号はみなし採択として処理いたします。

 

 ただいま意見書6件が可決されましたが、それぞれの条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に一任することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、さよう決しました。

 

 次に、総務、民生、建設経済、水道の各常任委員長から、目下委員会において審査中の事件及び所管事項の調査につき、会議規則第87条の規定により、別紙申出書のとおり閉会中の継続審査及び調査の申し出がありました。

 

 お諮りいたします。

 

 各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。

 

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(小沢政春君)

 御異議なしと認めます。

 

 よって、各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。

 

 以上をもって本定例会に提出されました議案及び請願等の審査を全部終了いたしましたので、会議を閉じ、9月甲府市議会定例会を閉会いたします。

 

        午後5時24分 閉会

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           甲府市議会議長   小沢 政春

            〃  副議長   小林  匡

           会議録署名議員   早川 武男

              〃      森沢 幸夫

              〃      堀内 光雄