平成5年3月甲府市議会定例会会議録第1号

                午後1時01分 開会

○議長(依田敏夫君) ただいまから平成5年3月甲府市議会定例会を開会いたします。

                午後1時02分 開議

○議長(依田敏夫君) これより本日の会議を開きます。

 報告事項を申し上げます。

 本定例会に提出する議案につき、市長から通知がありました。

 提出議案は、議事日程記載のとおりでありますので朗読を省略いたします。

 次に、監査委員から平成4年11月末、12月末及び平成5年1月末の例月出納検査報告書並びに平成4年度定期監査報告書が提出されました。

 お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。

 次に、平成4年12月定例会以降、関東及び県下市議会議長会の会議が開催され、随員とともに出席いたしました。

 会議の概要につきましては、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。

 次に、中西 久君は一身上の都合により、樋口農業委員会会長は公務出張のため、本日欠席する旨の届け出がありました。

 以上で報告を終わります。

 これより日程に入ります。

 日程第1 議席の変更についてを議題といたします。

 今回会派の異動に伴い、議席の一部を変更いたしたいと思います。その議席番号及び氏名を職員に朗読いたさせます。

                (書記、議席番号と氏名を朗読)

 5番  宮川章司君を  8番へ
 7番  大村幾久夫君を 5番へ
 8番  細田 清君を  7番へ
 9番  清水節子君を 12番へ
 10番 秋山雅司君を  9番へ
 11番 堀内征治君を 10番へ
 12番 石原貞夫君を 11番へ
 13番 中西 久君を 16番へ
 14番 堀内光雄君を 13番へ
 15番 斉藤憲二君を 14番へ
 16番 飯島勇君を  15番へ

○議長(依田敏夫君) お諮りいたします。

 ただいま朗読したとおり議席の一部を変更することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。

 よって、ただいま朗読したとおり議席の一部を変更することに決しました。

 それでは、ただいま決定しました議席にそれぞれお着きを願います。

                (新議席に各自着席)

○議長(依田敏夫君) 次に、日程第2 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員には、会議規則第167条の規定により
 牛奥公貴君
 飯島 勇君
 出井数馬君
を指名いたします。

 次に、日程第3 会期決定についてを議題といたします。

 お諮りいたします。

 今期定例会は、招集の日から3月22日まで20日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。

 よって、今期定例会の会期は、20日間とすることに決しました。

 次に、日程第4 議案第1号から日程第36 議案第33号までの33案を一括議題といたします。

 市長から新年度に臨む所信表明及び上程議案全部に対する提案理由の説明を求めます。

 市長 山本栄彦君。

                (市長 山本栄彦君 登壇)

○市長(山本栄彦君) 本日ここに、3月市議会定例会が開会されるに当たり、平成5年度予算案についてその概要を御説明申し上げるとともに、市政運営に対する所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様方の御理解と御協力を心からお願いするところであります。

 私は市長就任以来、一党一派に偏することなく清潔・公正・信頼を旨とし、市民による市民のためのひらかれた市政をめざし、全力を傾けて取り組んできたところであります。

 とりわけ、新市立甲府病院や新市立図書館の建設もその推進が図られ、さらに、新清掃工場の建設も着実に進んでおります。

 JR甲府駅を中心とする新都市拠点整備事業についても、計画に沿って進捗しており、本市の都市機能はさらなる充実に向けて、その輪郭を整えつつあります。

 また、大変厳しい経済状況下における景気浮揚対策として、公共事業の前倒しと資金融資制度の金利引き下げ等の施策を図ってきたところであります。

 これも、市議会をはじめ市民の皆様の御理解と御協力の賜と深く感謝申し上げます。

 また、昨年は、県内外から多くの文化人、知識人等の参加を得ての日本文化デザイン会議、甲州街道フェスティバル並びに甲府21懇話会を開催いたしました。参加された各界の有識者から寄せられた本市の将来に向けての提言は、これからの市政に対する大きな指針となるものでありました。

 さらに、ねんりんピック’92も市民の連帯と協調のきずなによって、成功のうちに終了することができました。

 さて、本市のまちづくりは大きく前進し、首都圏の西に位置する拠点都市として順調な発展を遂げてまいりました。

 しかしながら、現下の社会経済情勢は、バブル崩壊により個人消費、設備投資を中心に経済全般にわたって低迷しており、本市における財政事情についても極めて厳しい状況に直面しております。

 こうしたなかにあって、第三次甲府市総合計画・新基本計画の二年次として、主要施策の積極的な推進を図り、ゆとりと豊かさを実感できる市民生活の構築と21世紀を確実に見通した個性と創造を育む都市づくりを進めるため、事業の選択を行うとともに、財政の効率的・重点的運用と自主財源の充実確保に努め、あわせて民間活力の導入をはじめ、市民と行政との役割分担を進めるなど、市民と一体となって積極的な事業の推進を図ってまいる所存であります。

 また、福祉面の充実だけでなく高齢者層の能力を社会や地域にいかすための高齢化対策、他都市にさきがけた全庁的な情報システムの構築に向けた地域情報化基本計画の策定、在住外国人が暮らしやすい環境づくりのための国際化対策、地球環境保全に対する市民への啓蒙活動などの地球環境問題への取り組み、さらに、深刻な社会的問題となっておりますエイズ対策を5大トレンドとして位置づけ、その対応策について総合的に推進してまいります。

 ここで、重点施策としての、7大プロジェクトを御説明申し上げます。

 まず、「福祉・医療・保健のネットワークシステムの確立」について申し上げます。

 高齢化社会を迎え、介護サービスの必要性は増すばかりでありまして、適切な福祉、医療、保健の3分野での体制づくりが課題であります。甲府市高齢者総合福祉計画・甲府市障害者長期行動計画・甲府市市民総合保健計画・高齢者保健福祉推進10か年戦略を基本に、新市立甲府病院を核のひとつとしたネットワークの確立を図るなかで、高齢者や心身障害者等の福祉ニーズに対応する行政の体系化と民間の創意をいかしながら、きめ細かな施策を講じてまいります。

 次に、「環境変化に対応する商工業振興の促進」であります。

 今日の経済不況をはじめ、モータリゼーションの発達やライフスタイルの多様化、さらには、大規模小売店の規制緩和、内需振興型の経済運営の必要性など本市の商工業を取り巻く環境は、大きく変化しております。また、商品開発や生産流通における都市間競争など、地場産業にとって今後も厳しい状況が予想されますが、これらを踏まえ、道路交通や駐車場等の基盤整備とあわせて本市産業の活性化策を検討してまいります。

 次に、「快適な住環境の形成」であります。

 本市は、県内の中心都市として地域の発展に大きく寄与してきたところでありますが、今後とも、自立した地方中核都市圏の形成のために、定住人口の増加を図る必要があります。

 そこで、これからの都市に求められる多様な機能と、都市住民の新たなニーズに応えるために、住宅と住宅用地の供給、街路・道路の整備、上・下水道施設やごみ処理施設の完備など、市民が快適な暮らしを営む都市基盤整備を着実に進めるとともに、高次の都市機能の集積と都市的魅力の増大を図ってまいります。

 次に、「みどり豊かな環境の創出」であります。

 潤いとやすらぎのある快適な生活環境の創出には、公園の整備と緑地空間の確保が、欠かせぬ条件であります。

 きれいな空気と、水辺とみどりに囲まれた美しい生活環境づくりをめざすため北部山岳地域の豊かな自然を活かすとともに、市民が身近にみどりに親しめる、地域の緑化・まちの杜づくり・花の群生地づくりなどを推進してまいります。

 次に、「ゆとりと豊かさ、生涯学習の推進」であります。

 創造性、国際性の教育と女性の社会参加が高まるなか、市民一人ひとりがゆとりと豊かさを実感しながら、生きがいと潤いのある生活を営んでいく上で文化、教育、スポーツの果たす役割は、極めて大きいものがあります。このため、行政各分野間の連携、相互協力のなかで、芸術、文化やスポーツ活動、地域活動などに主体的、積極的に参加できるような体制・施設の整備を図りながら、豊かな個性や香り高い教育・文化が花開く地域社会の創造に努めてまいります。

 次に、「コミュニティ活動の推進」であります。

 住み良い地域社会を実現するためには、市民が人間的なふれあいと新しい連帯のなかでコミュニティを形成していく必要があります。このため、心のかよう地域社会の形成と、市民意識の高揚を図りながら、人間性回復の場であるコミュニティ活動の拠点としての施設の整備・充実に努めるとともに、市民自らが地域の個性を生かし、さらには、生活の場からの主体的・創造的な発想を尊重した、まちづくりを行ってまいります。

 次は、「広域的都市機能の構築」であります。

 リニア中央エクスプレスと中部横断自動車道は、本市における行動圏の拡大を図るものとして期待されています。

 また、JR中央本線による甲府新宿間の60分構想、さらに、中央自動車道の6車線化など、これら交通網が整備されますと諸々の分野での都市間交流は大幅に増大するものと予測されます。そのために、本市の円滑な自動車交通等の流れを形成するネットワークとして、内環状線、放射線アクセス部の道路整備に努めるとともに新交通システムも検討してまいります。甲府広域市町村圏については、圏域全体の視点に立った広域的行政に努めるとともに、関係市町村との協議のなかで、東京圏への一極集中の是正と地域発展の拠点となる都市地域の一体的整備を促進し、地方の自立的成長を促す、地方拠点都市法の地域指定に向けて鋭意取り組んでまいります。

 こうした将来展望を踏まえ、名実ともに地方中核都市としての機能と風格の備わった県都甲府市に向け、さらに、先見性と決断力を併せもつ都市経営的発想をもって甲府盆地に拓けゆく感性豊かな都市建設のために、一層の努力を注いでまいる所存であります。

 以上が、新年度推進してまいりますレインボープラン7大プロジェクトの概要でありますが、その実効性を確保していくためには、すべての市民の参回と市議会の協力を得て、潤いとやすらぎのある地域づくり、創造的まちづくり等を行いながら、甲府市のアイデンティティーの確立に努めてまいります。

 さてここで、市政を取り巻く行財政の環境とその課題について触れてみたいと思います。

 まず、国の行財政の現状から申し上げます。

 国際社会は今日、東西冷戦構造終結とともに、歴史の流れは、大きく平和へと転じました。また、今年1月には欧州統合市場もスタートし、新たな政治・経済等の国際秩序の構築という大きな過渡期に入っております。

 このような世界情勢の変革のなかにあって、我が国は、国連安保理非常任理事国として、世界平和への国際貢献の一端を果たしつつありますが、世界経済の持続的な成長の確保に対する積極的な役割を果たすため、グローバル・パートナーシップの下で手を携え、経済援助をはじめ、国際情勢への適切な対応が迫られております。

 さらに、地球環境、資源エネルギー、人口問題など地球的課題に対処し、持続可能な発展の基礎条件を整えつつ、市場経済と自由貿易を基軸とした世界経済の安定的発展の枠組みを確立するため、国際社会の新たなルールづくりの中で日本の経済力に見合ったリーダーシップを発揮していくことが必要であります。

 このようななか、国民一人ひとりがゆとりと豊かさを実感でき、多様な価値観を実現できる公正な社会としての「生活大国」実現に向けて、着実な前進をめざしているところであります。

 そのためには、社会資本の整備をはじめ、社会の安全確保に努めるとともに、高齢者の急増、出生数の減少、労働力不足、自然環境保全などへの的確な対応が求められております。

 こうしたなかにあって、我が国経済は、平成2年末ごろから緩やかに減速を始め、平成4年度における政府経済見通しの実質経済成長率3.5%の達成は困難な状況であります。

 このため、国においては、緊急経済対策として、公共事業の施行促進、中小企業対策、金融政策などに加え、10兆7千億円の総合経済対策を決定し、景気浮揚に向けて積極的な取り組みを進めてきたところであります。こうしたなかで、国の平成5年度予算案は、景気浮揚対策としての公共事業費が4.8%の伸びを示しているものの、国債費、地方交付税交付金等を除く政策的経費である、一般歳出は3.1%の伸びにとどまり、総額では0.2%増の超緊縮予算となっております。

 歳入については、法人税の落ち込みから国税が前年度対比マイナス1.9%、また赤字国債の発行は回避したものの、建設国債は、限度額いっぱいの8兆1,300億円を見込み、国債依存率は、11.2%となり、政府の中期財政展望による平成7年度までに国債依存率を5%以下とする目標も困難な状況となっております。

 こうした国の行財政の厳しい現状を受け、地方行財政の課題とその対応について述べさせていただきます。

 現下の地方財政は、中期的な健全化のための措置が講じられてきたものの、81兆円を超える多額の借入金残高を抱え、その償還が地方財政の将来にとって大きな負担になっております。

 さらに、身近な社会資本の整備、環境の保全、長寿社会への対応等新たな財政需要にも対処する必要があるなど、その財政環境は、なお一層厳しさが増し楽観を許さない状況であり、景気浮揚が不透明ななかでの地方税収の伸びの鈍化が、一層進むものと思われます。

 次に、本市の行財政の課題と対応であります。

 本市は、近未来のリニア中央エクスプレスや中部横断自動車道の建設、さらに、産業基盤や都市機能の整備を進めるとともに、地方拠点都市法による地域指定をめざすなど、多様化する社会経済環境の変化を的確に把握した対応が求められております。

 しかしながら、本市財政は、地方財政計画から勘案すると、国庫支出金や地方交付税、さらには本市の主要財源である市税収入についても、その伸びを期待することは困難であります。加えて、国庫補助負担率の恒久化、地方単独事業の積極的な推進を図ることから、公債費等義務的経費の増嵩により、一層厳しい状況であります。こうした財政事情の下で、新しい都市基盤の整備や市民需要に機敏に対応していくための、第三次総合計画・新基本計画にもとづく主要施策の推進については、限られた財源の重点的・効率的配分を行い、あわせて民間活力の導入をはじめ、市民の理解と協力のなかで、市民と行政との役割分担を進めていくことが必要であり、市政のさらなる発展を期し、甲府21懇話会等の提言を踏まえ、全職員の英知と努力を結集させ、市政執行に努めることが肝要であります。

 以上の課題と対応を踏まえ、平成5年度の市政執行方針は、次のとおりといたしました。

 (1)第三次甲府市総合計画・新基本計画の二年次として、健康都市甲府という視点にたって、「レインボープラン・7大プロジェクト」の総合的・計画的行政執行に努める。

 (2)職員の意識改革と能力開発に努め、財源の重点かつ効率的運用、市民と行政との役割分担、受益者負担の適正化、市民負担の軽減、民間能力の活用などを図り、都市経営的発想を生かした行財政運営に努める。

 (3)新時代を見通した福祉・医療、産業・経済、文化等総合的な都市機能の計画的整備に努めるとともに、甲府広域圏的行政の展開を図るなか、「地方拠点都市法」の地域指定に向けて基本構想の策定に努める。

 (4)地球にやさしい都市甲府として、緑と安らぎ、さらに、アメニティあふれた山紫水明の自然を次代に引き継ぐべく、自然環境の保全に向けて積極的な施策の推進を図る。

 (5)21世紀を担う人づくり事業の推進と女性の社会参加の促進を図り、市民の参画を得て、すべての市民が、ゆとりと豊かさを実感できる市政の推進に努める。

 この市政執行方針に基づき、さらに、主要な事業の年次的着実な推進を図り、将来の甲府市を展望した都市基盤整備に積極的に対応するとともに、公共事業費等投資的経費の確保をはじめ、特別経営安定資金等、中小企業振興融資制度の活用、引き続いて公共事業前倒しに努めるなど、景気対策を最重要課題としながら、感性豊かな都市づくりを基本として、平成5年度予算の編成を行いました。

 この結果、新年度予算の規模は、一般会計650億2,465万1千円、特別会計560億6,972万9千円、総計1,210億9,438万円となりました。

 これを平成4年度の当初予算と比較しますと一般会計では、7.1%の減であり、特別会計では、6.3%の伸びであります。

 一般会計、特別会計合わせて全体では、1.4%の減となっており、近年にない緊縮予算でありますが、将来を展望しながら市民要望にでき得る限り応える予算を計上いたしました。

 以下、本予算の主要な施策について、その概要を御説明申し上げます。

 まず、「福祉の向上」について申し上げます。

 総合福祉につきましては、思いやりの心を育む運動として、市内28地区への助成、さらに、地域福祉の推進については、本年度21地区を加え、市内全地域にわたる助成が完了し、老人、障害者等市民だれもが、しあわせを実感できるよう、総合福祉社会の実現をめざしてまいります。

 高齢者福祉につきましては、老後を安心して過ごせるよう引き続き在宅アシスト事業、緊急通報システム事業の新規対象者への受信機等の設置、多世代同居世帯への住宅融資資金の増額、ホームヘルパーの増員、ヘルパー車の増車、さらに、巡回入浴車の買替え等長寿社会への対応に努めてまいります。

 痴呆性老人対策につきましては、特別介護施設への助成、特別養護老人ホーム建設に対する財政支援等、福祉施設の充実向上を図るとともに、高齢者保健福祉計画策定などを行い、きめ細かい福祉を行ってまいります。

 児童福祉につきましては、私立保育所の施設増改築、衛生設備・遊具等の整備への助成、公・私立保育所の保護者負担の軽減を行い、心身障害(児)老福祉としては、障害者と健常者のふれあいウォークの開催と社会行動を促進するガイドヘルパーの活動助成、在宅重度心身障害者へのタクシー料金助成制度の推進のほか、社会復帰を促す通園事業への助成、さらには、授産施設への助成も行ってまいります。

 勤労者福祉につきましては、勤労者住宅資金融資制度の推進や勤労者生活安定資金貸付制度の充実を図る一方、労働団体各種事業への助成、また、市民いこいの里の施設整備や、ゆとり創造社会のコンセンサスの形成等、社会環境の醸成にも取り組んでまいります。

 国民健康保険事業につきましては、国民皆保険制度の趣旨に則った運営を行うなかで、国保財政の健全化を図るとともに、65歳以上の医療費助成制度は、本市独自事業として堅持してまいります。

 保健衛生につきましては、従来の節目健診を「働きざかり花の実年検診」に改め、35歳から5段階の年齢到達者を検診対象に拡大するとともに、ヘルシー活動への助成、さらには、日本脳炎、インフルエンザ、三種混合等の予防接種の完全無料化を引き続き実施してまいります。新年度は特に、切実な社会的課題でありますエイズ問題については、相談窓口の設置など具体的な対応策を前向きに捉え検討してまいります。

 市立甲府病院の運営につきましては、基幹病院としての二次医療本来の体制と機能が求められ、年々多様化する医療事情に対応すべく、医師・医療技術者、事務スタッフが一体となって経営努力をさらに進めるとともに、種々の高度機器を導入して医療のより一層の充実をめざします。新病院の建設につきましては、計画に基づき建設に向けて努力してまいります。

 消費者対策につきましては、相談員による消費者保護活動を展開するとともに、消費生活展や消費者デーを開催し消費者の生活安定と向上に取り組んでまいります。

 青少年対策につきましては、非行防止を意図した「21世紀を考える少年の主張」大会、青少年健全育成強調月間での記念講演会を開催するとともに、子供クラブ安全会保険料の助成、さらには、チビッコ広場の整備等の実施をしてまいります。

 女性の社会参加の促進事業につきましては、女性市民会議の運営と活動の推進、並びに女性行動計画を積極的に推進してまいります。

 地域コミュニティ施策につきましては、市民と行政が相互に補完しあい、新基本計画の遂行を期すエコープラン推進のため、地域体制の確立をめざすとともに、コミュニティ施設の建設への着手をはじめ、地域集会施設整備の充実を図ってまいります。

 また、平和なくして個人の尊厳や自治体の進展はありえないとの考えのもと、世界の恒久平和を願うなか、核兵器廃絶平和都市宣言事業を推進するとともに、市民ふれあい推進事業、市民憲章推進事業は、その意義に沿い定着に努め、さらに、市民への電話による情報提供として、こうふコール・24時間行政案内情報サービスシステムの導入を行ってまいります。

 次に、「教育・文化の振興」について申し上げます。

 まず、新しい時代を担う人づくり基金事業としましては、本市の姉妹・友好都市であります成都市・デモイン市や国内の大和郡山市との教育・文化交流として、生徒や教育関係者の相互派遣を充実するとともに、本市の学校教育振興に寄与された団体や個人への助成も行ってまいります。

 小・中学校教育につきましては、湯田小学校のプール改築、山城小学校の校庭整備、上条中学校の格技場建設、普通教室への暖房機設置、さらには、標準教材教具の拡充整備を行うとともに、国際化に対応できる人間形成として、外国人英語講師の招へいによる実践的英語教育の実施、教職員研修所における各種研修会等の充実と教育内容の質的向上に努めてまいります。

 高等学校教育につきましては、情報処理科の充実を期すなかで、ワープロ最新機器の入れ替えを行うとともに、時代に却応した情報教育や実践的英語教育の実施に伴うデモイン市からの英語講師の招へい、教育交流として、同市への短期留学生の派遣等、国際化へも対応しながら教育内容の充実を図ってまいります。また、創立90周年記念事業第2次工事として高尺ネットを増設してまいります。

 商科専門学校につきましては、国際化・高度情報化の時代を担う人材育成を目標に、経験豊かな、教授陣と最新の機器等により徹底した個別指導を行い専門教育の充実を期してまいります。

 生涯学習振興事業につきましては、市民一人ひとりが、自ら主体性をもって取り組みを実践していくものであり、その学習を円滑に行うための甲府市生涯学習推進本部をさらに充実するとともに、各地区生涯学習推進員との連携により地域に密着した生涯教育の推進を図ってまいります。昨年開校されたレインボー大学についても、より内容の充実を図り、市民ニーズに対応してまいります。

 社会教育につきましては、各公民館を中心に各種学習事業・教養講座を開設し、地域における社会教育活動の推進を図るとともに、留守家庭指導員手当の増額を図るなど、児童の適切な保護と健全育成に意を注いでまいります。

 中央公民館の移転新築につきましても、用地取得を進めてまいります。

 文化、芸術につきましては、市民文化祭をはじめとする各種文化行事の開催、文化協会への助成をはじめ、優れた芸術作品の鑑賞機会の創出として、「まちなかの彫刻」設置、さらには、文化振興基金事業として、文化振興事業や、甲府市の交響詩の普及活動を行ってまいります。また、山梨文化デザインフォーラムの創設を支援するなど、文化の香り高いまちづくりを推進してまいります。

 文化財の保護につきましては、市内遺跡の発掘調査を実施するほか、要害山史跡説明板設置、武田氏館跡の保存と管理を推進するための用地取得を行い、区域の公有地化の拡大を図ってまいります。

 総合市民会館の運営管理につきましては、管理体制をさらに充実させ市民の文化・芸術の向上に積極的な推進を図ってまいります。

 新市立図書館の建設につきましては、情報化社会にも対応でき得る図書館として、施設の建設準備を進めてまいります。

 社会体育につきましては、緑が丘スポーツ公園陸上競技場の改修、東下条スポーツ広場の整備、さらに、北東中学校夜間照明施設の改修等を行うとともに、市民の体育、スポーツの振興を積極的に図ってまいります。

 次に、「生活環境の整備」について申し上げます。

 公営住宅の建設につきましては、平成4年度継続事業として第一種住宅40戸、第二種住宅40戸を完成し、5年度継続事業の第一種住宅40戸の用地取得を行うとともに、建設にも着手してまいります。さらに、住宅家賃補助制度についても検討をしてまいります。

 道路整備事業につきましては、各主要道路整備をはじめ単独事業としての市道の改良・舗装、橋りょう改良等の整備も積極的に取り組んでまいります。

 河川水路事業につきましては、一級河川・流川の護岸工事や都市小河川改修を積極的に進めるとともに、普通河川や生活関連水路についても計画的な整備を行ってまいります。

 水道事業につきましては、水資源の有効利用と有収率向上対策として老朽管の布設替えを継続して実施してまいります。

 さらに、水道水源の水質保全対策として、合併処理浄化槽の設置促進や猪狩町、下黒平町、昇仙峡通り、宮本地区小規模水道の整備に着手するとともに、防災対策として消化栓も設置し、また、市民の非常時における飲用水の確保をめざして、非常用貯水槽設置事業も行ってまいります。

 下水道事業につきましては、貢川、湯川、藤川、善光寺等の処理区の管渠布設を行うとともに、面的整備にも重点をおき供用開始地区の拡大を図ってまいります。

 また、東部浄化センター雨水ポンプ場改築や池添ポンプ場改築工事を継続事業で実施し、4年度完成した汚泥焼却施設の稼働により、処理区域の拡大に伴い増加する汚泥の処理に万全を期してまいります。

 清掃事業につきましては、平成3年度に着工しましたごみ処理施設建設のうち、焼却施設については、平成7年度完成をめざして工事が進んでおり、粗大ごみ処理施設は、平成5年7月に完成いたします。また、余熱利用施設としての(仮称)リサイクルプラザの建設につきましても、基礎調査を実施し、建設に向け推進を図ってまいります。さらに、資源ごみの回収などごみ減量化対策として、市民や各事業所への啓蒙活動、明るくきれいなまちづくり基金事業などを進めるとともに、地球環境の保全に向けての啓発活動など、地球環境問題についても積極的な推進を図ってまいります。

 防災対策につきましては、非常用貯水槽、防火水槽、消火栓、小型動力ポンプなど消防施設の整備と、急傾斜地崩壊防止に努めるとともに、防災行政用無線の整備、自主防災組織の育成も行ってまいります。

 防犯対策につきましては、防犯意識の高揚に努め、犯罪のない明るい地域杜会を築くため、更生保護事業に携わる保護司等の諸活動を支援してまいります。

 交通安全対策につきましては、甲府市交通安全対策会議を設置し、交通安全計画の策定を行うとともに、交通安全施設としてのガードレールやカーブミラー、グリーン塗装の整備を行い、交通事故防止への対応に努めてまいります。また、交通災害共済事業では加入率の向上に努めてまいります。

 次に、「都市基盤の整備」について申し上げます。

 まず、緑化事業につきましては、みどり豊かなまちづくり基金事業を核として、まちづくり表彰制度の活用や緑化ポスターコンクールを通して、緑化啓発や地域・公共緑化事業を進めるとともに、花の名所づくりにも努めてまいります。

 公園整備につきましては、千塚公園、荒川3号緑地、緑が丘スポーツ公園の整備を進めてまいります。

 遊亀公園附属動物園につきましては、象舎の改築を行い、子どもたちに動物への愛護精神の高揚を図るとともに、図書館の移転計画を踏まえて、動物園整備構想を検討してまいります。

 市街地整備につきましては、市施行の寿宝地区土地区画整理事業の推進に加え、組合施行の土地区画整理事業についても技術指導、助成を行ってまいります。また、市外化区域内の集団残存農地の開発推進にも取り組み、まちづくり研究会への活動助成や調査・測量等技術支援を積極的に行う一方、連雀問屋街の市街地再開発事業の促進、駐車場整備基本計画の策定、国土利用計画法に基づく、想定土地利用計画に沿って個性豊かな潤いのある都市づくりに努めてまいります。

 新都市拠点整備事業につきましては、21.9haの甲府駅周辺土地区画整理事業を推進し、21世紀を展望した都市拠点の形成を図ってまいります。また、都市基盤を整備し土地の高度利用を図る土地区画整理事業の促進に努めるとともに、高次都市基盤施設の整備につきましても基本計画の策定をしてまいります。

 また、甲府駅南北一体化事業や甲府駅ビル南口エスカレーター設置につきましても関係機関との協議を進めてまいります。

 都市景観形成事業につきましては、景観ガイドプランに基づき、ゆとりと潤いのある公共施設の建設に努めるとともに、秩序ある都市環境の形成を図ってまいります。

 交通体系の整備促進につきましては、実現の運びとなりました中部横断自動車道の建設、また、リニアなど高速交通網の早期整備に向けて、その促進運動を積極的に展開してまいります。

 街路事業につきましては、継続事業として善光寺町敷島線、高畑町昇仙峡線ほか3路線の幹線整備を図るとともに県施行の街路事業につきましても積極的に対応してまいります。

 最後に、「産業の振興」について申し上げます。

 商工業の振興につきましては、引き続き南部工業団地の推進、ファッション工業団地の建設及び機械金属工業団地の建設への対応や商店街の近代化、工業高度化の推進、地場産業の振興、雇用対策の充実、さらには、特別経営安定資金融資制度により中小企業の景気浮揚を図るなど商工業の発展を期してまいります。

 農業振興につきましては、農業基盤の整備充実を図るとともに、農村総合土地利用計画の推進、さらには、農業先端技術の開発・研究等による品種改良等生産性の向上を図り近代農業経営の育成に取り組んでまいります。また、国際親善のための農業技術交流も積極的に推進してまいります。

 林業振興につきましては、造林、保育、治山事業をはじめ、主要林道の整備を図るとともに、北部山岳地域の振興につきましては、「山梨ハーベストリゾート構想」に基づき、帯那山高原牧場、マウントピア黒平などの施設整備を図り、地域の特性を生かした振興策を推進してまいります。

 観光事業につきましては、観光客誘致対策として、広域的に宣伝する「デスティネーションキャンペーン」に積極的に取り組むほか、観光キャラバン隊派遣事業を推進し、観光宣伝に努めてまいります。また、観光施設整備を図るとともに、甲府大好きまつり、信玄公祭り等の推進を行ってまいります。

 中央卸売市場事業につきましては、第五次市場整備計画による、汚水排水管改良工事が、新年度をもって完了いたしますので、より一層の市場機能の充実とともに、円滑な需給の確保と取り引きの適正化を図り、食料品の安定供給に努めてまいります。

 以上申し述べました各種事業を推進し、所期の目的を果たしていくための「計画推進の方策」について申し上げます。

 まず、市民参加であります。

 まちづくりは、市民の自主的・積極的な参加が基本であります。人と人とのつながりやふれあいを大切にした、住みよい地域づくりのための市民活動も充実してきました。

 今後とも市政に対する理解と信頼を深めるため、市民参加によるエコープランを策定し、自治意識の高揚と参画機会の拡充を図ってまいります。また、市政モニター、市長対話、市長への手紙、地域のまちづくり集会等を通じて、市民の要望・意見の把握に努めるなど、広聴・広報活動の充実強化を図り、市政に対する市民の参加意識の一層の高揚に努めてまいります。

 行政運営につきましては、地方行政を取り巻く大変厳しい社会経済情勢の変革のなか、活力ある地域社会を形成し、多様化する市民ニーズに応え市民福祉の向上を図ってまいります。

 そのためには、行政組織の柔軟性と簡素で機能的かつ効率的な経営的行政の推進が必要であります。その方途といたしまして、研修制度を充実し職員の能力開発に努め、組織に活力を持たせ、高度情報社会に対応した情報管理システムの構築、公共施設の管理運営への市民参画をめざした市民嘱託員制度の確立、職員の若年定年制の研究、加えてその受け皿となる施策振興事業団や協会等の構想、さらに、事務処理では、経営の発想をもって効率化でき得るよう、電算化、OA化を推進するとともに、民間能力も積極的に活用してまいります。また、人材の育成を図るため、引き続き職員からの政策提言制度を推進してまいります。

 次は、財政運営についてであります。

 地方財政は、景気の低迷を反映して、その環境は、一層厳しさを増しております。

 そこで、行政サービスのあり方と行政の役割分担の妥当性について検討するとともに、市税の適正課税、収納率の向上等により自主財源の確保に努め、自主的な行財政改革もさらに進めて、経常経費の節減、補助金・奨励金の整理統合など、歳出増の抑制を図るほか、国と地方との財源を含む権限移譲についても、全国市長会や首都圏県都市長懇話会等々を通じて、国に働きかけるとともに、国と地方の事務配分と経費の負担区分の適正化等についての改善策をも積極的に国に要望してまいります。

 本市の中期財政運営は、まことに厳しいものがあり、従って長期的な展望に立った計画的な財政運営を基調に、一般行政経費の節減に努め、財政運営の健全化を図り、全職員と一体になり、渾身の力を注いで、新たな時代に対応して行くための変革を実行してまいる所存であります。

 次は、広域行政についてであります。

 広域行政を取り巻く環境は、大きく変化し、広域的な地方行政体制の確立と住民サービスの向上が必要とされています。

 本市では既存の中巨摩東部5町との広域行政に加え、周辺町村との各自治体の機能分担を明確にしながら、地域連帯意識の向上を図るため、住民相互の交流の場づくりや、共同事業、協調する行政運営の検討・提言を行うなど、時代変革的な社会経済情勢の動きに対応する30万都市機能の早期構築に向けて、今後一層の取り組みを進めてまいります。

 以上、私の市政運営に対する所信の一端と平成5年度予算案の概要について申し述べましたが、依然として景気の低迷が続いているなか、予算に盛られた諸施策実現のため、私は、初心を忘れず市民との対話を常に心がけ、奉仕の精神をもって行政運営を行うべく、誠心誠意努力を傾注してまいります。

 これからも、「行政は最大のサービス産業」と位置づけ、「呼べばこたえる、打てば響く」市政を市民との信頼と協調のなかで、市民とともに歩むべきことをモットーに、明るく平和な甲府市の21世紀を展望した「明日をひらく健康都市・甲府」の実現に邁進してまいる所存であります。

 ここに市議会議員各位、市民の皆様に、市政推進のため、なお一層の御理解と御支援を賜りますよう、切にお願い申し上げるとともに、国・県政の協力を得るなかで全職員一丸となって、市政を推進してまいりたいと考えております。

 引き続きまして、新年度予算以外の案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。

 まず、議案第11号「平成4年度甲府市一般会計補正予算(第4号)」につきましては、歳出において、第2款総務費は、総務管理費として、一般管理費・職員福利厚生及び健康管理費の更正、広聴活動費に係る地域市民センター建設事業費等の更正、基金管理費に係る減債基金積立金並びに各特定目的基金積立金の追加と財源更正、交通安全対策費に係る赤字バス路線維持費補助金の計上、賦課徴収費の財源更正、選挙費の追加、さらに統計調査費を追加更正するための補正であります。

 第3款民生費は、社会福祉総務費として、国民健康保険事業特別会計繰出金等の更正、身体障害者福祉費、精神薄弱者福祉費、老人福祉費に係る老人保護措置費、老人保健事業特別会計繰出金等の追加更正と財源更正並びに児童福祉費に係る児童福祉総務費、児童措置費、母子福祉費、保育所費の更正と財源更正、生活保護費に係る生活保護臨時安定運営対策費、扶助費の追加と財源更正をするための補正であります。

 第4款衛生費は、病院事業会計への繰出金の追加及び予防費の更正、清掃費として、ごみ減量化実施事業費、ごみ処理施設建設事業費、埋立処分場建設事業費、債務負担行為償還金並びにし尿処理費を追加更正するための補正であります。

 第5款労働費は、高年齢者雇用促進事業費の財源更正をするための補正であります。

 第6款農林水産業費は、農業委員会費、農地費に係る樹園地農道整備事業費等及び債務負担行為償還金の追加と農業振興費、農業指導費、地籍調査費並びに林業振興費の更正、さらに中央卸売市場事業会計への繰出金を追加するための補正であります。

 第7款商工費は、北部山岳地域費を更正するための補正であります。

 第8款土木費は、道路新設改良費に係る債務負担行為償還金の追加並びに補助事業としての開発指導費、土地区画整理費に係る補助確定等に伴う事業費の追加更正と、単独事業としての街路事業費、公園事業費の追加更正、さらに緑化推進費に係る債務負担行為償還金及び住宅管理費の財源更正をするための補正であります。

 窮9款消防費は、常備消防費として、甲府地区広域行政事務組合消防費負担金を更正するための補正であります。

 第10款教育費は、小学校建設費、中学校建設費に係る国庫補助金の確定に伴う財源更正及び教育振興費の更正と財源更正、中学校建設費に係る債務負担行為償還金の追加、社会教育総務費、文化振興費、公民館費並びに総合市民会館費の更正と財源更正、さらに体育振興費を計上するための補正であります。

 第13款諸支出金は、土地開発基金費を追加するための補正であります。

 歳入につきましては、第1款市税、第3款利子割交付金、第5款自動車取得税交付金、第6款地方交付税、第8款分担金及び負担金、第9款使用料及び手数料、第10款国庫支出金、第11款県支出金、第12款財産収入、第13款寄附金、第14款繰入金、第16款諸収入及び第17款市債をそれぞれ追加更正するための補正であります。

 継続費の補正は、地域市民センター建設事業の廃止並びにごみ処理施設建設事業、埋立処分場建設事業、緑が丘スポーツ公園整備事業の事業費総額及び年割額をそれぞれ変更するものであります。

 繰越明許費の補正は、流川改修事業を設定するものであります。

 地方債の補正は、地域市民センター建設事業の廃止及び起債充当事業費の補正による借入限度額を変更するものであります。

 次に、議案第12号「平成4年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)」につきましては、歳出において、第1款総務費は、一般管理費を更正するための補正であります。

 第2款保険給付費は、一般被保険者療養給付費及び退職被保険者等療養給付費を追加するための補正であります。

 第6款諸支出金は、一般被保険者保険料還付金所要額及び過年度支出金を追加するための補正であります。

 歳入につきましては、第4款国庫支出金、第5款療養給付費交付金、第9款繰入金及び第10款繰越金をそれぞれ追加更正するための補正であります。

 次に、議案第13号「平成4年度甲府市交通災害共済事業特別会計補正予算(第2号)」につきましては、歳出において、第1款共済事業費は、交通災害共済見舞金支払準備基金積立金所要額を追加するための補正であります。

 歳入につきましては、第3款財産収入を追加するための補正であります。

 次に、議案第14号「平成4年度甲府市老人保健事業特別会計補正予算(第4号)」につきましては、歳出において、第1款総務費は、一般管理費の財源更正をするための補正であります。

 第2款医療諸費は、医療給付費及び審査支払手数料を追加するための補正であります。

 歳入につきましては、第1款支払基金交付金、第2款国庫支出金、第3款県支出金、第4款繰入金及び第6款諸収入をそれぞれ追加更正するための補正であります。

 次に、議案第15号「平成4年度甲府市土地区画整理事業用地先行取得事業特別会計補正予算(第2号)」につきましては、歳出において、第1款土地区画整理事業用地取得費は、甲府駅周辺土地区画整理事業用地取得費を追加するための補正であります。

 歳入につきましては、第2款繰入金を計上するための補正であります。

 債務負担行為の補正は、(仮称)アーバンスタディセンター等用地取得費を設定するものであります。

 次に、議案第16号「平成4年度甲府市中央卸売市場事業会計補正予算(第2号)」につきましては、収益的支出は、営業費用の一般管理費を追加するものであります。

 収益的収入は、施設使用料等及び補助金を追加更正するための補正であります。

 次に、議案第17号「平成4年度甲府市病院事業会計補正予算(第3号)」につきましては、収益的支出は、医業費用の材料費を追加するものであります。

 収益的収入は、入院収益及び補助金を追加更正するための補正であります。

 資本的収入は、国庫補助金を追加するための補正であります。

 次に、議案第18号「平成4年度甲府市下水道事業会計補正予算(第4号)」につきましては、収益的支出は、営業外費用の支払利息等を減額更正するための補正であり、収益的収入は、下水道使用料を追加し、他会計補助金等を減額更正するための補正であります。

 資本的収入は、企業債及び補助金をそれぞれ追加更正するための補正であります。

 企業債の補正は、借入限度額の変更をするものであり、継続費は、総額及び年割額を更正するための補正であります。

 次に、議案第19号「平成4年度甲府市水道事業会計補正予算(第1号)」につきましては、資本的収入は、企業債を更正するための補正であります。

 継続費は、昭和浄水場改良工事の総額及び年割額の変更をするための補正であります。

 次に、議案第20号「甲府市母子寮条例を廃止する条例制定について」は、母子寮を廃止するため、この条例を制定するものであります。

 次に、議案第21号「甲府市母子家庭医療費助成金支給条例の一部を改正する条例制定について」は、医療費助成金の支給の対象となる療養の範囲を拡大するとともに、規定の整備を行うための一部改正であります。

 次に、議案第22号「甲府市交通災害共済条例の一部を改正する条例制定について」は、共済見舞金の充実及び額の引上げを行うとともに、共済貸付金を廃止するための一部改正であります。

 次に、議案第23号「甲府市交通安全対策会議設置条例制定について」は、本市の交通安全計画を作成し、及びその実施を推進するため、交通安全対策基本法第18条第1項の規定に基づき、甲府市交通安全対策会議を設置するため、この条例を新たに制定するものであります。

 次に、議案第24号「甲府市マウントピア黒平条例の一部を改正する条例制定について」は、マウントピア黒平の施設の充実を図るための一部改正であります。

 次に、議案第25号「甲府市帯那山高原牧場の設置及び管理条例制定について」は、家畜の育成を推進し、あわせて畜産経営の改善を図り、もって畜産の振興に資するため、帯那山高原牧場を設置し、牧野法第3条及び第4条の規定に基づき、その管理を行うため、この条例を新たに制定するものであります。

 次に、議案第26号「甲府市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例制定について」は、市場施設の増設に伴い、該当施設の適正な管理を期するため、使用料の額を定めるための一部改正であります。

 次に、議案第27号「甲府市水道水源涵養林保護基金条例制定について」は、水道原水の安定的確保と良好な水質の保全対策として、水源涵養林保護育成事業を推進するための基金を設けるについては、地方自治法第241条第1項の規定により、この条例を新たに制定するものであります。

 次に、議案第28号「甲府市青葉スポーツ広場条例の一部を改正する条例制定について」は、東下条スポーツ広場を設置し、その管理運営を行うための一部改正であります。

 次に、議案第29号「甲府市と石和町との間における粗大ごみの処理に係る事務の受託に関する協議について」は、地方自治法第252条の14第3項において準用する同法第252条の2第3項本文の規定により、石和町から受託する事務に関する協議について、議会の議決を求めるものであります。

 次に、議案第30号「財産の取得について」は、(仮称)アーバンスタディセンター等用地として土地を取得するについて、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものであります。

 次に、議案第31号及び議案第32号の「市道路線の認定について」は、酒折一丁目1号線及び国玉通り線を市道に認定し、維持管理を行うため、道路法第8条第2項の規定により、議会の議決を求めるものであります。

 次に、議案第33号「平成4年度甲府市一般会計補正予算(第5号)」の繰越明許費の補正につきましては、中上今井線道路改良事業を設定するものであります。

 以上が、本日提案いたしました案件の大要であります。

 御審議のうえ、御協賛賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わります。

○議長(依田敏夫君) 以上で説明は終わりました。

 お諮りいたします。

 3月4日は議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。

 これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。

 よって、3月4日は本会議を休会すること年決しました。

 休会明け本会議は、3月5日午後1時から開会、提出議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。

 本日は、これをもって散会いたします。

                午後2時07分 散会