平成5年3月甲府市議会定例会会議録第6号 午後1時01分 開議 ○議長(依田敏夫君) これより本日の会議を開きます。 報告事項を申し上げます。 市長から追加議案提出について通知がありました。 議事日程記載の日程第21から日程第27までの7案でありますので、朗読を省略いたします。 次に、海野平八郎君外7名から甲議第1号「子どもの権利条約」の早期完全批准を求める意見書提出についてが提出されました。 議事日程記載の日程第28でありますので、朗読を省略いたします。 次に、平成4年度欧州及び中国行政視察団の視察報告書については、お手元に配付してありますので、御了承願います。 次に、早川武男君は病気のため本日欠席する旨の届け出がありました。 以上で報告を終わります。 これより日程に入ります。 日程第1及び日程第2の2案を一括議題といたします。 2案に関し、総務委員長の報告を求めます。 総務委員長 海野平八郎君。 (総務委員長 海野平八郎君 登壇) ○総務委員長(海野平八郎君) 御報告申し上げます。 去る3月9日の本会議において、当委員会に付託されました案件について3月10日及び19日委員会を開き、慎重に審査した結果について御報告いたします。 議案第22号甲府市交通災害共済条例の一部を改正する条例制定について及び議案第23号甲府市交通安全対策会議設置条例制定についての2案は、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(依田敏夫君) 以上で報告は終わりました。 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。 これより日程第1 議案第22号及び日程第2 議案第23号の2案について一括採決いたします。 2案に対する委員長の報告は可決であります。 2案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、2案は委員長報告のとおり可決されました。 次に、日程第3から日程第5までの3案を一括議題といたします。 3案に関し、民生文教委員長の報告を求めます。 民生文教委員長 狐塚公男君。 (民生文教委員長 狐塚公男君 登壇) ○民生文教委員長(狐塚公男君) 去る3月9日の本会議において、当委員会に付託されました案件について3月10日及び19日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。 まず、議案第21号 甲府市母子家庭医療費助成金支給条例の一部を改正する条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。 次に、議案第28号 甲府市青葉スポーツ広場条例の一部を改正する条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、スポーツ人口が拡大している折、この広場の利用者は増えるものと予想されるため、利用者に混乱が起きないように、しっかりした使用基準を定めておくべきとの意見と、体育施設を使用する場合、使用料が有料と無料の施設があるが、市民の中には戸惑いを感じる方々も多いと思われるので、スポーツ振興の立場から、行政として一貫した施設管理を行うための将来的検討を行うよう要望する意見がありました。 最後に、議案第20号 甲府市母子寮条例を廃止する条例制定については、公的な母子寮は、社会的・経済的・精神的に不安定な状態に置かれがちな母子家庭を保護する施設として、重要な役割を果たしてきた。 今般、施設の老朽化と入寮者の減少傾向及び民間施設の充実により、母子寮を廃止するとしているが、母子寮は、児童がその置かれている環境にかかわらず、心身ともに健やかに育成されるために必要な諸条件と、その、母親の健康で文化的な生活とが、母子一体の中で保障される場でなければならない。よって、この条例制定には反対するとの討論がなされ、採決の結果、多数をもって当局原案のとおり可決するものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(依田敏夫君) 以上で報告は終わりました。 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。 これより日程第3 議案第20号について採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者 起立) ○議長(依田敏夫君) 起立多数であります。 よって、本案は委員長報告のとおり可決されました。 次に、日程第4 議案第21号及び日程第5 議案第28号の2案を一括採決いたします。 2案に対する委員長の報告は可決であります。 2案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、2案は委員長報告のとおり可決されました。 次に、日程第6から日程第8までの3案を一括議題といたします。 3案に関し、経済都市開発委員長の報告を求めます。 経済都市開発委員長 宮川章司君。 (経済都市開発委員長 宮川章司君 登壇) ○経済都市開発委員長(宮川章司君) 御報告申し上げます。 去る3月9日の本会議において、当委員会に付託されました案件について3月10日及び19日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。 まず、議案第24号 甲府市マウントピア黒平条例の一部を改正する条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、施設の利用方法や使用料の区分をわかりやすいものとするとともに、年間を通じたPRを行うこと等によって、より一層の利用者の利便性の向上を図るよう要望する意見がありました。 次に、議案第25号 甲府市帯那山高原牧場の設置及び管理条例制定について及び議案第26号 甲府市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例制定についての2案は、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(依田敏夫君) 以上で報告は終わりました。 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。 これより日程第6 議案第24号から日程第8 議案第26号までの3案について一括採決いたします。 3案に対する委員長の報告は可決であります。 3案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、3案は委員長報告のとおり可決されました。 次に、日程第9及び日程第10の2案を一括議題といたします。 2案に関し、建設水道委員長の報告を求めます。 建設水道委員長大村幾久夫君。 (建設水道委員長 大村幾久夫君 登壇) ○建設水道委員長(大村幾久夫君) 去る3月9日の本会議において、当委員会に付託されました案件について3月10日及び19日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。 まず、議案第29号 甲府市と石和町との間における粗大ごみの処理に係る事務の受託に関する協議については、現在建設中である粗大ごみ施設での処理の受託を4月1日から受け入れる理由についてただしたのに対し、石和町では埋立処理を行っている現状であり、昨今の地球環境問題が叫ばれる中での資源のリサイクル等をも考慮する一方、現在建設中の粗大ごみ施設は、本年5月の連休明けから試験稼働に入る予定であり、試験稼働につけてもある程度のごみはあった方がよいと考え、また年度の切替え時期でもあるので、4月1日からの共同処理を内容とする協議書の締結を行うものであるが、実際に石和町から本市に粗大ごみが持ち込まれるのは、石和町の収集実態により5月末であるとの答弁がありました。 次に、石和町との経費負担についてただしたのに対し、建設事業費については、国の補助金等を除いて本市の実質負担額を、人口割(甲府市9割・石和町1割)による減価償却費相当額として、また施設の維持管理費については、1t当たりの処理原価により処理量に応じて、それぞれ負担してもらうとの答弁がありました。 これに関連し、維持管理費には埋立処分場の経費は含まれているのかとただしたのに対し、本市における埋立処分場確保の難しさについて理解を得る中で、石和町においても約2万m2用地確保の見通しがつき、さらに小規模埋立として3千m2程度の用地確保がされていると聞いているので、埋立処分場は、それぞれ協力し確保することを前提に、維持管理費には含めていないとの答弁がありました。 これに対し、埋立処分場の確保については、今後もさらに石和町に働きかけ協力してもらうよう要望する意見がありました。 このほか、次の要望・意見が出され、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。
1 産業廃棄物等が搬入されることのないよう十分注意するとともに、石和町とも細部にわたり綿密な協議を行うこと。 次に、議案第27号甲府市水道水源涵養林保護基金条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(依田敏夫君) 以上で報告は終わりました。 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。 これより日程第9 議案第27号及び日程第10 議案第29号の2案を一括採決いたします。 2案に対する委員長の報告は可決であります。 2案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、2案は委員長報告のとおり可決されました。 次に、日程第11から日程第20までの10案を一括議題といたします。 10案に関し、予算特別委員長の報告を求めます。 予算特別委員長 村山二永君。 (予算特別委員長 村山二永君 登壇) ○予算特別委員長(村山二永君) 御報告を申し上げます。 去る3月9日の本会議において、当委員会に付託されました議案第1号から議案第10号までの平成5年度の各会計予算10案について、3月12日から3月19日までの8日間にわたり慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。 平成5年度の予算総額は、一般会計総額650億2,465万1,000円、特別会計総額560億6,972万9,000円、総計1,210億9,438万円であります。これを平成4年度の当初予算と比較しますと、一般会計では7.1%の減であり、特別会計では6.3%の伸びであります。 一般会計、特別会計合わせて全体では、1.4%の減となっており近年にない緊縮予算となっております。 平成5年度予算の編成及び執行に当たっての山本市長の所信は、既に本会議で表明されたところであります。 委員会では冒頭総括質問を行い、レインボープラン7大プロジェクトをはじめとする各種事業が山積するにもかかわらず、厳しい地方財政下で迎える新年度の財政運営及び市政の主要課題等をめぐって多方面から活発な論議が交わされました。 以下その大要について申し上げます。 まず、予算編成の基本的考え方として、都市経営的市政運営を目指すと言明しているが、具体的にはどのような手段でどのような効果をねらっているのかとただしたのに対し、都市経営的市政とは、市民ニーズ、市民サービスの向上を念頭に置きながら、最小の経費で最大の効果が上がるような予算執行、職員体制のことである。これに基づき、景気低迷の中での市政運営は難しさが増すと思うが、健全財政を維持しながら、市民福祉の向上に向けての諸施策の執行、さらに中・長期計画の見直し等についての考え方については、課税客体の的確な把握に努めるとともに、諸施策の優先順位等についても、慎重に検討を加えながら市政運営を行う旨の答弁がありました。 なお、今後大型プロジェクト等の実施も目白押しにあるが、公債比率についても、財政の健全化の指針である20%以下を堅持する姿勢で財政運営に努めるとの表明がありました。 次に、地方拠点都市整備法に基づく地域指定に向けての問題、あるいは指定後の効果等についてただしたのに対し、中巨摩郡を中心に9町2村と話し合いが進んでおり、その実現に向けて県と交渉段階にある。効果等については、諸施策を策定後明確になるが、東京圏にますます近くなる本市としては、メリットが十分に望めるとの答弁がありました。 これに対し、本市が計画している新都市拠点整備事業とも関係があり、大企業優先が基本理念にあるこの事業は、市民福祉、生活優先の市政が後退する恐れもあるので、反対する旨の意見もありました。 次に、新病院建設事業についての現在までの進捗状況及び構想等についてただしたのに対し、昨年9月増坪町地内に予定地を決定して以来、若干の時間的経過もあったが、現在は地権者会議が発足し、市が予定した土地の確保に向けて、平成8年度開院を目途に鋭意交渉中である。新病院はベッド数400床で基本的には計画をしているが、建物の構造、診療科目、その他附属施設については、土地が確定後、明確にしていきたい旨の答弁がありました。 次に、廃棄物処理法の改正に伴うごみ減量化、リサイクル問題についての本市の取り組み姿勢、また新清掃工場建設に伴い併設される環境問題を学ぶ施設の具体的内容等についてただしたのに対し、廃棄物処理法の改正に基づき条例の見直しを6月までに行い、法の改正主旨がリサイクルに関するものであるので、条例で資源の再利用について明確化を図る。そのための指導員制度の導入も検討しているとの答弁がありました。 また、新工場内に平成8年度を目処に、環境問題を楽しく学ぶ施設を併設するが、この施設は体験学習、情報交換及び環境教育施設を重点に考えている。内容としては、余熱利用の浴場等を備えた環境総合教育施設、市民のリサイクル意識を啓蒙するための施設及び不用品交換施設等であるとの表明がありました。 このほか総括質問の中でただされた主な事項は次のとおりです。
1 千代田湖ゴルフ場問題については、環境保全を最優先に検討すること。 以上が総括質問の主な内容であります。 次に、一般会計予算について申し上げます。 まず、歳入については、法人市民税が大幅に減額されているが、その要因についてただしたのに対し、平成4年度の調定見込額を基準にして、地方財政計画や依然として続く景気の低迷、さらには減額が予想される日銀甲府支店の法人税等の諸要件を勘案してのものであるとの答弁がありました。 さらに、大幅な落ち込みを見込んだ予算編成は、国・県の指導があるのかとただしたのに対し、市税を算定するのに国・県の指導はない。しかし、地方の財政状況を推定する地方財政計画の数値を勘案する中で積算しているとの答弁がありました。 次に、歳出について各款に従って順次申し上げます。 総務費については、市独自の汎用コンピューターが整備されたが、まだ外部委託をしている。この外部委託に変化が起きたのかとただしたのに対し、平成2年度から電算化を導入しており、従来は2億円ほど民間委託をしていたが、現在は3,000万円、さらに来年度へ向けてはもっと減っていくとの答弁がありました。 次に、昨年から在住外国人の相談窓口に嘱託職員を置いて対応しているが、今後は窓口を広くして専門的にする考えはあるかとただしたのに対し、市内に2,200人の外国人が住んでおり、その方々への行政情報がミスマッチでは困るので、日本語の堪能な外国人を市民嘱託員として登用し、行政に何を求めているのか、どういう町づくりを望んでいるのか調査検討し、市内でも十分国際的な対応をできるようにしなければならないとの答弁がありました。 次に、公職選挙法等の改正による市議会議員選挙の公営化についてただしたのに対し、選挙運動用はがき2,000枚分の郵送料について無料化になる。また条例の定めにより選挙カーとポスターについても、公営化される。条例制定については、財政状況、事務処理の体制及び他都市の状況等総合的に勘案して判断していきたい。なお、市議会議員の選挙は、県議会議員の選挙区とも同じということで、県の動向等も十分考慮する中で対処していきたいとの答弁がありました。 このほか主な要望・意見は次のとおりであります。
1 職員海外派遣研修については、研修の成果を十分行政の中に生かせるよう検討すること。 民生費については、福祉センターの維持管理・運営について、現在ある3施設のうち、1施設を民間委託しているが、残る2施設についても民間委託の導入を検討してきた経過があるかとただしたのに対し、基本的には、福祉については、効率性あるいは採算性のみで解決できない問題がたくさんある。 しかし、効率的にできるもの、節約できるものについては、事業の内容を十分精査する中で運営を行っていく。 したがって、今後は、今ある3施設の状況等を十分考慮する中で最もよい方法を選択し、運営を検討していくとの答弁がありました。 これに対し、今後市内にバランスのとれた福祉センターの設置を行うならば、行政の経営的観点からも、これからの福祉政策をいかにすべきか真剣に考え、鋭意検討するよう要望する意見がありました。 また、福祉センターの利用について、老人・母子・障害者のみならず利用対象者範囲の拡大が図られるよう、関係部局との協議・調整を要望する意見がありました。 このほか主な要望・意見は次のとおりであります。
1 福祉タクシーの制度については、利用者・関係業界等の実態を十分に把握し、さらに制度の発展・拡大を図るとともにPRの徹底を図ること。 衛生費については、新清掃工場の建設また地球規模での環境問題が問われる中、多岐にわたる論議が交わされましたが、その主な要望・意見は次のとおりであります。
1 ごみ減量に対するPRについては、本市のごみ処理費等の実態も示しながら、市民に理解が得られるような方途を講ずること。 これに関連し、本市の北部地域における林業の活性化を図るためには地場産業と結びつけた方法を取ることが必要ではないかとただしたのに対し、国の補助を受けての茸の発生環境の整備や椎茸の栽培試験、地元農産物の栽培、さらにはこれらを御岳観光と一体化させての販売を図るなど、地域及び関係団体と一体となって取り組んで行くとの答弁がありました。 次に、国が平成5年度からスタートさせる森林山村対策事業への取り組みについてただしたのに対し、民有林は就労者の高齢化や地域の過疎化さらに小規模な経営のため、整備が遅れているものが多い。これらについては何らかの方法により森林の保護・管理をすることが必要であるので、いま竹日向及び草鹿沢地区をモデルケースに、経営の実態調査を行っている。この調査結果を検討する中で、公有林化または公的分収林化など可能な対策を講じていくとの答弁がありました。 これに対し、速やかに調査を行い、その結果に基づいた対策を講じるよう要望する意見がありました。 このほか主な要望・意見は次のとおりであります。
1 農業委員の選出にあたっては、農業経営の実態が十分反映されるよう万全を期すること。 商工費については、景気対策事業としての特別経営安定資金貸付制度についてただしたのに対し、この制度は最近の経済活動の低迷の中で、中小企業への支援策として本年1月にスタートしたものであるが、借り入れ希望が非常に多く、申し込み受付の開始直後に貸し付け枠を消化したような状況にあった。5年度においても相当の借り入れ希望が見込まれるが、中小企業振興融資制度全体枠の中で資金繰りをして、できる限り多くの貸し付けを行い、金融面での支援をしていきたいとの答弁がありました。 これに対し、この制度を十分理解してもらい、大勢の事業者が利用できるよう、広報以外にも特別なPR方法を検討するよう要望する意見がありました。 次に、地元中小企業の仕事の確保についてただしたのに対し、昨年7月に誘致企業に対し、地元企業への仕事の発注を要請した。その結果についての調査は行っていないが、本市の施策として誘致した企業であるので、今後とも強く要請していくとの答弁がありました。 これに関連して、誘致企業における外国人労働者の雇用状況についてただしたのに対し、実態は把握していないが、企業の誘致は地元からの雇用を期待してのものであるので、県や職業安定所の協力を得ながら地元からのより一層の雇用がなされるよう対応していくとの答弁がありました。 土木費については、公共事業における、国庫補助事業の削減の影響についてただしたのに対し、平成5年度に予定する道路整備事業について、国庫補助削減による事業の遅れはないが、長期計画が予定どおり執行できるよう、今後も県を通じて補助枠の確保に努めていくとの答弁がありました。 これに関連して、中小の土木業者への不況対策についてただしたのに対し、中小の零細業者の仕事量を確保することは、不況対策として重要なことと認識しているが、工事は分割すればするほど割高となり経費も嵩むので、事業の内容をよく精査しながら中小の業者への配慮をしていくとの答弁がありました。 次に、本年度建設予定の公営住宅について基本的な考え方をただしたのに対し、公営住宅には決められた基準があるが、専用面積、内装さらには外観等できる限り市民の要望に添えるよう努力している。これからの公営住宅は、若者向け、母子家庭向けまたは障害者向けなど、市民ニーズを取り入れたきめの細かい対応をしていくことも必要と考えている。里吉団地は植栽、街路整備、建物の配置等近代的な明るい住宅環境を基本にして建設を進めており、北新団地については、国の建て替え10か年計画に添ってプランを立てているが、市民要望を反映した住宅ができるよう検討していくとの答弁がありました。 次に、JR甲府駅へのエスカレーターの設置についてただしたのに対し、昨年来JR、駅ビル、山梨県及び甲府市の四者により協議会を設けて検討をしており、その必要性は確認したところである。昨年10月にビルの構造や維持管理の方法等について委託調査を行ったところ、駅ビルの構造上、車いすに対応できるエスカレーターの設置は不可能との結果が出された。従って、新方式の階段昇降機の開発や駅ビルの改修計画に合わせた設置などその対応策を検討している。今後はさらに設置主体、事業費の負担方法など、事業化をするための問題点の検討を続けていくとの答弁がありました。 このほか主な要望・意見は次のとおりであります。
1 河川費の予算枠は年々減少しているが、予算執行に当っては市民要望に応えられるよう十分留意すること。 教育費については、小学校の通学区域の再編についての取り組みについてただしたのに対し、学校適正規模化調査検討委員会より、通学区域と自治会組織の区域の一致が望ましいとの報告を受けており、現在、全市的な実態及び他都市の状況等を調査している。 この問題については、市民の十分な理解と協力がなければ解決することができず、そのため「明日の小学校をみんなで考えよう」をテーマにシンポジウムを開催してきたところである。 今後も、市民・教育関係者・行政の三者が一体となって、引き続き十分な話し合いを進め、英知を結集して、最も効果的な方法を模索していくとの答弁がありました。 これに対し、通学区域の再編を進めていくには種々問題があろうかと思うが、市民の意向を十分把握する中で、幅広い検討をするよう要望する意見がありました。 これに関連して、指定校変更における調整区域について、交通事情の大変厳しい時代にあって、子供の安全性の確保の観点から近くの小学校を選択すること、及び将来的にみて交友関係を基本とした地域への連帯性を培う方向づけを行うこと等からみて、新しい時代に合った学区の再編ができるまでは、調整区域は必要であるとの意見がありました。 このほか主な要望・意見は次のとおりであります。
1 新図書館建設については、既計画と将来計画を連動させて、有効性・継続性のあるものにすること。 公債費については、甲府市の公債比率は類似都市と比較したら高いのではないかとただしたのに対し、類似都市は約17から18というところが平均であり、甲府市も標準財政規模に応じた借り入れは必要と考える。今後は自主財源を増やして、標準財政規模を大きくする努力も必要であるとの答弁がありました。 これに関連して、自主財源を増やすといっても、今の経済状態の中では、恐らく不可能と考えるがどうかとただしたのに対し、市債を活用する中で積極的に都市整備を行い、将来を睨んだすばらしい都市を目指す中で、結果的には一般財源も増えるだろうとの答弁がありました。 これに対し、基盤整備をしっかりやり、企業立地もよくなる、住居環境もよくなるということで、それに伴う市税収入も上がるので、ぜひ投資をするということが自主財源確保につながるので積極的に行うよう要望する意見がありました。 次に、特別会計予算について申し上げます。 交通災害共済事業特別会計予算については、共済加入金の取り扱いを任意団体である自治会に依頼していることについてただしたのに対し、共済制度は強制的なものでなく、任意に加入するものであり、市民への周知及び収納率の向上を図る上からも、自治会の皆さんに協力していただくのが一番よい方法であるとの答弁がありました。 これに対し、基本的には公金の取り扱いを自治会に依頼するのはどうかと思うので、今後十分検討するよう要望する意見がありました。 病院事業会計予算については、HIV感染者及びエイズ患者への対応についてただしたのに対し、厚生省の指針に準ずるとともに、他の医療機関の例をも参考にしながら、職員の意識高揚のため専門医療機関へ職員を派遣し研修を行うとともに、院内において研究会・講習会等を実施し、独自にエイズ対策マニュアルを作成した。 よって、市立病院においての対策は十分に整えられているとの答弁がありました。 次に、公立病院として、一般会計からの繰り入れもある程度やむを得ない状況ではあるが、年々増え続ける現状をどのように考えているのかとただしたのに対し、病院の本来の使命は公共性と企業性であるため、効率的運営に意を注ぎ、患者への医療サービスを低下させないよう職員一丸となって努力を傾注し、極力一般会計に頼らない財政構造を構築していくとの答弁がありました。 これに対し、今の経営実態を厳密に精査し、一般会計に依存する体質を改善するとともに、病院経営の確固たる計画性を持って、次のステップである新病院建設へ向けて邁進するよう要望する意見がありました。 このほか主な要望・意見は次のとおりであります。
1 効率的経営等の観点から、院外処方せん方式の導入を早期に図ること。 下水道事業会計予算については、現在の予算規模で計画どおりの事業執行が可能かとただしたのに対し、第三次総合計画の最終年次である平成12年までに、人口普及率79%ということで計画しており、厳しい財政事情ではあるが、平成5年度の予算編成の考え方が踏襲されれば目標は達成できるとの答弁がありました。 これに対し、年次計画に添った事業執行ができるよう万全な体制で臨むとともに、市民要望の高い公共下水道について、事業の目標年次の短縮に向けてさらなる努力を要望する意見がありました。 このほか主な要望・意見は次のとおりであります。
1 計画区域外の農村地域等へも、公共下水道との整合性を図りながら快適な住環境整備の上からも、公共下水道にかわる何らかの方途を検討すること。 水道事業会計予算については、昨年12月の条例改正により、平均8.8%の料金改定を行ったが、今後の経営見通しについてただしたのに対し、当初計画における料金改定は平均12.3%で、5年度以降3年間を乗り切ろうと考えていたが、昨今の経済情勢と料金審議会の答申等も考慮する中で、平均8.8%の改定に抑えたところである。収入面から見ると非常に厳しいが、独立採算性の維持を基本原則としている地方公営企業として、職員一丸となって企業性を発揮しながら能率的な経営に努め、今後3年間は収支の均衡を保っていきたいとの答弁がありました。 これに関連して、市民福祉の向上に欠かすことのできない水道水の供給が、料金改定率を抑制したことにより、経営面で危機に陥り業務に支障が出ないかとただしたのに対し、現在企業債の未償還分も相当額あり、今後は借入額を極力抑えていかなければならず、それには投資的な経費に若干の落ち込みもあるとの答弁がありました。 これに対し、市民に安全でおいしい水を供給するため、厳しい財政事情ではあるが、今後さらに企業努力また経営努力を図り、市民の福祉向上に努めるよう要望する意見がありました。 なお、国民健康保険事業特別会計予算、住宅新築資金等貸付事業特別会計予算、老人保健事業特別会計予算、土地区画整理事業用地先行取得事業特別会計予算及び中央卸売市場事業会計予算については、特に質疑はありませんでした。 以上が平成5年度の一般会計予算並びに各特別会計予算の審査における質疑の大要であります。
この後、反対・賛成の討論があり採決の結果、
次に、議案第2号 平成5年度甲府市国民健康保険事業特別会計予算 最後に市長から、審査の過程で出された意見等については、今後の市政執行に当り、慎重に対処するとともに、経済情勢は依然として低迷しており、本市を取り巻く財政環境は、大変厳しい状況下にあるが、市民の切実な要望に適切に応えていくため、大きな決断と確かな先見をもって対応するとともに、市民の市政への参画の機会を拡充する中で、全職員一丸となって市政の推進に誠心誠意努めていきたい旨の決意表明がありました。 終わりに臨み、社会経済情勢は依然として厳しさを増しているが、市民要望を的確に把握し、21世紀へ向けての確固たる将来展望を示し、名実ともに地方中核都市として、感性豊かな都市建設のため、なお一層の努力を行うよう特に希望して報告を終わります。 以上で報告を終わります。 ○議長(依田敏夫君) 以上で報告は終わりました。 ただいまの特別委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。 これより討論に入ります。 日程第11から日程第17までの7案に関し、討論の通告がありますので、順次発言を許します。 最初に、加藤 裕君。 (加藤 裕君 登壇) ○加藤 裕君 私は、日本共産党を代表し、議案第1号 平成5年度甲府市一般会計予算、議案第4号 平成5年度甲府市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算、議案第6号 平成5年度甲府市土地区画整理事業用地先行取得事業特別会計予算、議案第7号 平成5年度甲府市中央卸売市場事業会計予算、議案第8号 平成5年度甲府市病院事業会計予算、議案第9号 平成5年度甲府市下水道事業会計予算、議案第10号 平成5年度甲府市水道事業会計予算の7案について反対討論を行います。 我が党は、未曾有の不況から市民生活と中小零細企業を守るためには、減税と公共料金の引き下げによる国民の購買力の向上、中小企業向けの仕事の確保をするための生活密着型の公共投資、長期低利の融資制度の確立による経営の安定によって、下から景気を回復することを主張してきました。 甲府市が平成5年度予算を編成するに当り、最も重視しなければならないことは、バブル経済崩壊後長期にわたる不況から、市民の暮らしと福祉、中小零細企業の経営を守ることにあります。 議案第1号 甲府市一般会計予算歳入は、政府の来年度の予算編成方針と同じ内容、すなわち地方交付税の大幅減額、国庫補助金の大幅カット、単独事業の大幅増による財源不足を、市民税の3.6%の増税と公共料金の25%の引き上げ、市債の21.5%増の発行、消費税の一般会計への導入などで賄おうとするものであります。とりわけ消費譲与税は、消費税の強行と抱き合わせに設けられたものであり、その24%が地方交付税に加えられましたが、それは国税3税の減税の穴埋めに過ぎず、最悪の大衆課税、不公平税制である消費税の性格が変わるものではありません。 使用料においては、一般会計30項目への初めての消費税転嫁であり、39項目使用料・手数料についても市民福祉の向上からその引き上げについては、到底認めることはできません。 歳出については、新都市拠点整備事業など不要不急の大型プロジェクトには熱心であるが、住民要求が強く、不況対策としても効果が大きい住宅建設や教育の充実などには目が向いていないなど、市民本意の予算とは言えないものとなっています。福祉の後退のあらわれである一般会計歳出、民生費中母子寮費は、母子寮廃止条例に伴う母子寮の取り壊し撤去のための費用が含まれています。私は、母子寮は公的施設として維持し、時代の進展に伴うニーズに応じた明るく使いやすい、地域に開かれた施設に改善・改革を行っていくことが必要であると考え、その廃止に反対します。 一般会計予算第2款総務費第9項企画費中の広域行政推進費に含まれる地方拠点都市地域指定のための基本計画策定費1,300万円、第8款土木費第3項土地区画整理費中の新都市拠点整備事業費11億1,900万円、議案第6号平成5年度甲府市土地区画整理事業用地先行取得事業特別会計予算第3款市債、アーバンスタディセンター建設用地取得のための事業債13億1,970万円は、いずれも地方拠点都市整備法による都市整備に連動する予算であります。地方拠点都市整備法は、日米構造協議に基づく430兆円の公共投資計画の受け皿づくりの第1と見られるもので、東京23区の産業業務施設が地方へ分散、移転することを前提としています。従って、移転する大企業にとっては、不動産の買い替え特例や特別償却などのさまざまな優遇措置はあっても、地方自治体にとっては国庫補助率の引き上げは全くなく、市の起債を認める程度の冷たいものです。我が党は昨年来、この国の方針に飛びつき数百億円の市財政を注ぎ込もうとしていることに警告を発してきました。私はバブル経済の崩壊による不況の影響もあり、東京23区の産業業務施設が首都圏以外の地域に移転する可能性はほとんどなくなっていること。指定を受けた市町村は、業務施設を受け入れるための拠点地区づくり、公共施設づくりの基本計画を策定しなければならず、計画がそのまま実施されるなら住民負担による巨額の投資で、潤うのは建設、不動産の大資本と利権政治家であること。事業実施後残されるのは膨大な借金による市民負担と、空洞化した施設であることなど、結局県外大企業の進出のためにはなっても、県内中小企業の振興には役立つどころか、新たな障害を持ち込むことになるであろうことを考えると、この予算に賛成することはできません。 同和対策事業に係る予算として、一般会計では第3款民生費、社会福祉総務費中同和対策事業費委託料203万5,000円、第8款土木費、住宅管理費中住宅新築資金等貸付事業特別会計への繰出金6,854万3,000円、特別会計では甲府市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について反対をするものです。 以上は、たびたびの指摘にもかかわらず、不公平で市の主体性のない一部同和団体への運営資金への支出となっており、事業においても毎年監査委員会でも償還率の向上に努力をすることを指摘されながら、当初から償還率を低く見込むなど、他の貸付事業には見られない不公平、不平等なもであります。今望まれるのは、甲府市が真の部落差別の解消のために役立つ事業、属地主義に基づく公正な同和行政、広範な市民への積極的な啓発・啓蒙活動、事業の一般行政への速やかな移行です。 よって、不明朗な本予算に反対をいたします。 議案第7号、議案第8号、議案第9号、議案第10号の4事業会計算については、いずれも消費税転嫁の予算であり、反対いたします。とりわけ議案第10号 水道事業会計予算は、8.8%の水道料金値上げが含まれた予算です。本市の水道料金は、昨年12月議会においても水道条例の一部を改正する条制定の際にも指摘しましたが、きれいで豊富な水を安く供給し、公衆衛生の向上と生活環境の改善に役立てるという水道の目的から外れ、全国類似都市の中で第2位の高い料金となっています。このような公共料金の引き上げは、他の物価値上げの引き金ともなり、市民の懐を冷やすことになります。よって、認めることはできません。 以上、平成5年度予算7案に対する反対討論といたします。 ○議長(依田敏夫君) 次に、内藤幸男君。 (内藤幸男君 登壇) ○内藤幸男君 去る3月9日の本会議において予算特別委員会に付託されました平成5年度予算について、賛成の立場から討論を行います。 平成5年度各予算は、長引く景気低迷という経済情勢の中で、徹底した節減、合理化に努め、財源の重点的かつ効率的配分を図り、市民一人一人がゆとりと豊かさを実感できるよう最大限の努力を払ったことが認められる予算である。特に景気対策としては、市単独事業の増額、中小企業振興融資制度の充実など、景気対策に配慮があること。また、市民福祉として老人同居住宅融資資金の増額、ホームヘルパーの増員、ヘルパー車の増車、さらには老人ホーム建設に対する財政支援等、福祉の向上に取り組む積極的な姿勢が表れており、山本市政の目指すところが明瞭になった予算と認め、賛成するものであります。 ○議長(依田敏夫君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 これをもって討論を終結いたします。 これより日程第11 議案第1号から日程第17 議案第10号までの7案について一括採決いたします。 7案に対する特別委員長の報告は可決であります。 7案は特別委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者 起立) ○議長(依田敏夫君) 起立多数であります。 よって、7案は特別委員長報告のとおり可決されました。 次に、日程第18 議案第2号から日程第20 議案第5号までの3案について一括採決いたします。 3案に対する特別委員長の報告は可決であります。 3案は特別委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、3案は特別委員長報告のとおり可決されました。 次に、日程第21から日程第27までの7案について一括議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。 市長 山本栄彦君。 (市長 山本栄彦君 登壇) ○市長(山本栄彦君) 本日、追加提案いたしました案件につきまして、御説明申し上げます。 まず、議案第34号、議案第35号及び議案第36号「教育委員会委員の任命について」の3案件につきましては、本市の教育委員会委員のうち、本年3月31日をもって任期が満了する澤田福太郎の後任として戸島保を、椎貝正子の後任として花上満寿代を、また、同日をもって辞職する橘田勘歳の後任として金丸晃をそれぞれ任命するについて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、議会の同意を求めるものであります。 次に、議案第37号「収入役の選任について」は、本市の収入役、澤田良太郎が本年3月31日をもって退職するので、後任として菅原五男を選任するについて、地方自治法第168条第7項の規定により、議会の同意を求めるものであります。 次に、議案第38「監査委員の選任について」は、本市の監査委員のうち、識見を有する者のうちから選任した小池文男が本年3月31日をもって退職するので、後任として末木忠夫を選任するについて、地方自治法第196条第1項の規定により、議会の同意を求めるものであります。 次に、諮問第1号及び諮問第2号「人権擁護委員候補者の推薦について」の2案件につきましては、本市が推薦した人権擁護委員のうち、本年3月31日をもって任期が満了する佐藤幸雄の後任として同人を、加賀美誠吉の後任として飯島敏子をそれぞれ推薦するについて、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めるものであります。 以上が、本日追加提案いたしました案件であります。 御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わります。 ○議長(依田敏夫君) 以上で説明は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。 ただいま議題となっております日程第21 議案第34号から日程27 諮問第2号までの7案については、総務委員会に付託いたします。 暫時休憩いたします。 午後2時10分 休憩 午後3時22分 再開 ○議長(依田敏夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第21から日程第27までの7案を一括議題といたします。 7案に関し、総務委員長の報告を求めます。 総務委員長 海野平八郎君。 (総務委員長 海野平八郎君 登壇) ○総務委員長(海野平八郎君) 御報告申し上げます。 先程の本会議において、当委員会に付託されました案件について休憩中委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。 まず、議案第34号 教育委員会委員の任命について、議案第35号 教育委員会委員の任命について及び議案第36号 教育委員会委員の任命についての3案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり同意するものと決しましたが、委員の任命に当っては、今後とも各界各層の中から中立性を堅持しながら、広く人材を求めるよう要望する意見がありました。 次に、議案第37号 収入役の選任について及び議案第38号 監査委員の選任についての2案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり同意するものと決しました。 最後に、諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について及び諮問第2号 人権擁護委員候補老の推薦についての2案については、いずれも全員異議なく当局諮問のとおり決定するものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(依田敏夫君) 以上で報告は終わりました。 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。 これより日程第21 議案第34号から日程第23 議案第36号までの3案について一括採決いたします。 3案に対する委員長の報告は同意であります。 3案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、3案は委員長報告のとおり同意されました。 次に、日程第24議案第37号について採決いたします。 本案に対する委員長の報告は同意であります。 本案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告のとおり同意されました。 次に、日程第25議案第38号について採決いたします。 本案に対する委員長の報告は同意であります。 本案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告のとおり同意されました。 次に、日程第26 諮問第1号及び日程第27 諮問第2号の2案について一括採決いたします。 2案に対する委員長の報告は諮問のとおり決定であります。 2案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、2案は委員長報告のとおり諮問のとおり決定されました。 次に、日程第28 甲議第1号を議題といたします。 海野平八郎君から提案理由の説明を求めます。 海野平八郎君。 (海野平八郎君 登壇) ○海野平八郎君 案文の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。 「子どもの権利条約」の早期完全批准を求める意見書(案) 国連総会は「子どもの権利宣言」30周年、国際児童年10周年にあたる1989年11月20日、全会一致で「子どもの権利に関する条約」を採択しました。その後、批准国85か国、署名国132か国が1991年5月27日現在にあります。 この条約は、子どもが権利行使の主体者にあたることを明確にし、子どもを独立した人格として、その尊厳を尊重・確保し、このことを基点に子どもの市民的自由権を統一的に保障しようとすることにおいて、画期的な意義を持つものです。 我が国の子どもを取り巻く状況は、登校拒否、いじめ、高校中途退学の増加、受験地獄、非行・問題行動など、健全な成長を阻害する環境の悪化等深刻なものになっています。 このような状況を克服し、すべての子どもが健やかに成長することは全国民の願いです。そのためにも「子どもの権利に関する条約」を一刻も早く批准するように強く要望する。 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 平成5年3月22日 甲府市議会 内閣総理大臣、法務大臣、外務大臣、文部大臣、厚生大臣、自治大臣あてであります。 提出者は私、賛成者は議長を除く総務委員全員であります。 なお、字句の修正等については議長に一任いたします。 以上、説明を終わります。 ○議長(依田敏夫君) 以上で説明は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 本件については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、甲議第1号については、委員会の付託を省略することに決しました。 これより本件を採決いたします。 本件は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、甲議第1号については、提案のとおり可決されました。 お諮りいたします。 ただいま可決されました甲議第1号の意見書については、条項、字句、その他整理を要するものは、その整理を議長に委任することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、さように決しました。 次に、総務、民生文教、経済都市開発、建設水道の各常任委員長から、目下委員会において審査中の事件及び所管事項の調査について会議規則第87条の規定により、別紙申し出書のとおり閉会中の継続審査及び調査の申し出があります。 お諮りいたします。 各常任委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。 よって、各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに決しました。 次に、先ほど同意をされましたそれぞれの諸君から、ごあいさつしたい旨の申し出がありますので、順次発言を許します。 最初に、菅原五男君。 (菅原五男君 登壇)(拍手) ○菅原五男君 ただいまは私の収入役の選任にあたりまして、議員の皆様方の暖かい御同意をいただき、まことに光栄に存じ心から厚く御礼を申し上げます。 もとより未熟な私ではございますが、その職務の重要性を深く認識し、誠心誠意努力してまいる所存でございます。 どうか今後とも議員の皆様方により一層の御指導と御協力を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、はなはだ簡単ではございますが、お礼のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(依田敏夫君) 次に、末木忠夫君。 (末木忠夫君 登壇)(拍手) ○末木忠夫君 一言お礼のごあいさつを申し上げます。 ただいまの監査委員の選任につきまして、議会の皆さんの御協力をいただきまして御同意をいただきましたことに、心から御礼を申し上げたいと思っております。 まだまだ至らない者でありますけれども、これから皆さん方の御協力をいただいて、与えられた職務を、仕事を全うしていきたいと、そんなふうに考えておりますので、どうかこれからも変わらぬ御支援と御協力をお願いを申し上げまして、一言お礼のごあいさつにかえさせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(依田敏夫君) 次に、戸島 保君。 (戸島 保君 登壇)(拍手) ○戸島 保君 ただいま御紹介をいただきました戸島保でございます。本議会におきまして、教育委員会委員の職につきまして御同意を賜りまして、大変光栄に存じております。しかしながら、ご覧のとおり大変未熟者でございます。これから一生懸命勉強いたしますと同時に、皆様方の御指導を賜りまして、本市教育行政の進展のために微力ではありますが、全力を尽くしたいと考えている次第でございます。 どうぞよろしく御指導賜りますようお願いを申し上げまして、はなはだ簡単でございますが、お礼のごあいさつにかえたいと思います。 よろしくどうぞお願いいたします。(拍手) ○議長(依田敏夫君) 次に、花上満寿代君。 (花上満寿代君 登壇)(拍手) ○花上満寿代君 ただいま御紹介いただきました花上でございます。 本日は、市議会の席上貴重なお時間をいただきましてお礼の言葉を述べさせていただく機会を得ましたことを、大変光栄に思っております。 本議会におきまして、先ほど私の教育委員会委員への就任につきまして御同意をいただいたわけでございますが、何ぶん未熟ではございますが、今後一生懸命勉強させていただき、本市教育行政推進に全力を挙げていく所存でございます。 21世紀を開くかぎは教育にあるともいわれております。特に女性の立場といたしまして、本市の学校教育また杜会教育、家庭教育に携わる女性の方々の声に耳を傾け、真摯な対話を重ねながら未来の夢を開く本市教育行政の上に、その声を反映させることができるよう努力していきたいと思っております。皆様方の御指導、御協力のほどよろしくお願いいたします。 本日は、まことにありがとうございました。(拍手) ○議長(依田敏夫君) 次に、金丸 晃君。 (金丸 晃君 登壇)(拍手) ○金丸 晃君 ただいま御紹介をいただきました金丸でございます。 先ほどは、本会議におきまして私の教育委員選任につきまして御同意を賜りまして、まことにありがとうございました。心から御礼申し上げます。 もとより浅学非才、その任ではないと承知しておりますけれども、御同意を得、就任したからには、教育行政の重要性を十分に認識し、議員の諸先生方の御指導、御鞭撻、並びに関係機関の皆さんの御協力を得る中で、本市の教育進展のために全力を集中したいと思います。どうかよろしくお願いをいたします。 はなはだ簡単でございますけれども、お礼とお願いを申し上げまして、あいさつにかえさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(依田敏夫君) 次に、このたび退任をいたしますそれぞれの諸君から、ごあいさつしたい旨の申し出がありますので、順次発言を許します。 最初に、澤田良太郎君。 (澤田良太郎君 登壇)(拍手) ○澤田良太郎君 退任のごあいさつを申し上げる機会をいただきまして、ありがとうございます。 3月31日付をもちまして収入役の職を辞職させていただくことになりました。顧みますと、この市議会本会議場の当局の一員といたしまして、部長職、収入役として7か年席を置かさせていただきました。その間議員の皆様方に大変な御厚情と御指導をいただきまして、心から感謝を申し上げます。 甲府市のますますの発展と議員の皆様方のますますの御活躍と御健勝を心から御祈念申し上げまして、退任のあいさつとさせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(依田敏夫君) 次に、小池文男君。 (小池文男君 登壇)(拍手) ○小池文男君 退任にあたりまして、一言ごあいさつをさせていただきます。 私、このたび3月31日をもちまして監査委員の職を辞任をさせていただくことになりました。在任中につきましては、議員の皆様並びに市長はじめ当局の皆様方の公私にわたる温かい御理解と御指導をいただきまして、無事に大任を全うさせていただきました。ありがとうございました。心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。 思い起こしますと、昭和30年に本市に奉職をさせていただきまして、以来30有余年が経過をいたしてまいりましたけれども、その間現在の山本市長をはじめ5人の市長さんにお仕えをしてまいりました。いろいろと苦しいこと、また楽しいこと数々ございました。また、その間にはかいじ国体や市制100周年、また年号は昭和から平成と大きく節目を変えてまいりましたけれども、このように私どもが長い間大過なく職務に専念できましたのは、ひとえに議員の皆様並びに市長はじめ当局の諸先輩や同僚の皆さん方の温かいお支えがあったからだと信じております。この場をおかりいたしまして、改めて厚くお礼を申し上げる次第でございます。今後とも引き続きまして、温かい御指導をお願い申し上げたいと思います。 最後になりますけれども、どうか議員の皆様並びに市長はじめ当局の皆様にはますます御健勝で活躍をされまして、市長が提唱されておりますレインボープランが着実に花を開き、実を結び、21世紀に向かって本市が大きく飛躍されますことを御祈念を申し上げまして、はなはだ簡単でございますけれども、退任のごあいさつにさせていただきます。 どうも長い間ありがとうございました。(拍手) ○議長(依田敏夫君) 次に、澤田福太郎君。 (澤田福太郎君 登壇)(拍手) ○澤田福太郎君 激しく変革をする時代の影響は、教育界をはじめ教育行政の中にも多くの課題を山積をしております。このような時期に教育委員として6年間の長きにわたりまして、その職務を全うすることができました。浅学非才の私でありましたけれども、市議会の議員の皆さん方はじめ市の当局の皆さん方の温かい御理解と御指導のおかげだと心から感謝を申し上げる次第であります。また、御礼の機会をこのように与えていただきまして、あわせて心から感謝を申し上げる次第であります。 これからは一市民として、市民の立場に立って市政の尽力のために微力を捧げたいというふうに思っております。 終わりになりましたけれども、市議会の皆さん方はじめ市の当局の皆さん方の御健勝を心からお祈り申し上げ、レインボープランの完成に一段と皆さん方の御活躍を請い願いまして、簡単でございますけれども、教育委員の任期の全ういたしました御礼にしたいと思います。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(依田敏夫君) 以上をもって、本定例会に提案されました議案及び請願等の審査を全部終了いたしましたので、会議を閉じ、3月甲府市議会定例会を閉会いたします。 午後3時45分 閉会
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