更新日:2017年4月13日
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平成29年4月11日(火曜日)午前10時00分~
市長応接室
新年度をむかえ、本日は第1回目の定例記者会見となります。
記者の皆様には、昨年度に引き続きまして、市政の推進や本市のPRにご協力をお願いいたします。
さて、先週末に開催いたしました「信玄公祭り」を皮切りに、信玄公の命日である明日12日は「武田神社例大祭及び武田二十四将騎馬行列」、16日日曜日には「甲府市緑化まつり」、22・23日の週末には、昇仙峡で「ほうとう祭り」が開催されます。また、30日日曜日には、甲府市民生委員児童委員協議会の100周年記念事業として「こいのぼり掲揚式」が甲府市役所駐車場で行われるなど、さまざまなお祭りやイベントが目白押しとなっております。イベント等の詳細につきましては、その都度、記者の皆様にご連絡させていただきますので、さまざまなメディアを通じて幅広くPRいただけますようお願いいたします。
それでは、本日の発表項目に移らせていただきます。本日の発表項目は4項目です。
1つ目は、「東アジア地方政府会合への加入について」であります。
お配りした資料1をご覧ください。
この度、甲府市は「東アジア地方政府会合」に加入していくことといたしました。「東アジア地方政府会合」は、平成22年の平城遷都1300年を記念する中核事業として、奈良県が中心となって、日本、中国、韓国の3カ国の19地方政府によって設立をし、それぞれの地域の実情や課題を忌憚なく報告し合い、相互理解を深めるとともに、共通する課題への意見交換を通して、解決の道を見出そうとするものであります。現時点では、中国、韓国に加え、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナムと日本の7カ国69地方政府が加入しているとのことです。本市は、平成39年のリニア中央新幹線の開業を見据え、「国際交流都市」の構築を掲げ、外国人観光客の誘客の促進などの施策を進めてまいります。「東アジア地方政府会合」への加入は、「甲府市」の知名度アップや情報発信の新たな創出など、絶好の機会になるものと考えております。
これまで開催された7回の会合は、すべて奈良県を会場に行われておりましたが、今年度の第8回会合は、本市の友好都市であります中国成都市を会場に開催されることになっております。現在、「東アジア地方政府会合」への加入の手続きを進めており、私も第8回の会合に参加させていただく予定としております。
この第8回会合の日程は、ゴールデンウィーク明けの5月9日に成都市に向けて出発をし、10日から11日にかけまして会合に参加し、12日に帰甲の予定となっております。会合の中では、討議テーマの1つであります「まちづくり政策における創造と革新」におきまして、私から「リニアを活かしたまちづくり」としてリニア開業に向けた本市の施策展開を発言するとともに、新たに触れ合う国々の関係者に、甲府市のトップセールスを行ってまいりたいと思います。
2つ目は、「遠距離通学定期券購入補助制度の創設について」であります。
お配りした資料2をご覧ください。
昨年度におきましては、本市の定住人口の促進と人口減少の抑制を図るため、新規就職等で県外へ通勤される方に対して、「遠距離通勤定期券購入補助制度」を創設したところでありますが、このたび、若者の転出抑制を図るため、自宅から東京圏等へ通学する学生の定期券購入費につきましても、新たに助成する制度を導入することといたしました。
この制度の効果といたしましては、若者が県外への大学等に進学する際、住居を移すことなく、市内に生活基盤を残すことで、家族や友人、地域社会とのつながりを維持することができ、「ふるさと甲府」に対する地元愛の更なる醸成が期待できるものと考えております。
また、就職の際には、県内企業の情報が入手しやすい環境であることから、地元への就職者の増加も期待できると考えております。補助対象者、補助金額等、制度の内容につきましては、チラシに掲載のとおりでございます。
なお、周知方法につきましては、広報誌やホームページをはじめ、移住定住専用サイト、その他SNSなどを活用するとともに、チラシ等を配布する中で、より多くの方々の目に留まるよう工夫してまいりたいと考えております。
3つ目は、「甲府市リニア活用基本構想の策定について」であります。
お配りした資料3をご覧ください。
「甲府市リニア活用基本構想」につきましては、2月の記者会見で基本構想(案)について、発表させていただきました。その後、市民の皆様からのご意見をいただくため、約1か月間のパブリックコメントを実施し、このたび、基本構想が集約できました。
報道機関の皆様には、すでに本構想の本編を配布させていただいておりますが、本日、改めてご報告させていただきます。なお、山梨県においても3月末に「リニア環境未来都市整備方針」を策定しておりますが、県の整備方針が、リニア駅周辺に整備する施設や機能などの基本的な内容や、リニア駅近郊の目指すべき姿とその実現に向けた取り組みを示した指針であるものに対しまして、本市の基本構想は、市域全体の活性化に繋げるための、まちづくりの基本的な考え方や施策の方向を示すものであります。
本市の基本構想における平成29年度の主な取り組みをご紹介しますと、まず、「移住定住の促進」につきましては、リニア駅の近隣地域において、住民の皆様が中心となってまちづくりに取り組んでいただく「まちづくり研究会」の発足や運営を支援し、官民協働のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
次に、「国際交流都市への構築」につきましては、本年度「国際交流都市担当課長」を組織整備する中で、外国人観光客及び留学生の受け入れ環境の充実など、国内外の人々と活発な交流や拡大につながる取り組みを推進してまいりたいと考えております。また、多くの市民の方々、特に、未来を担う子どもたちが、世界で使える英語の楽しさや必要性を認識でき、学習意欲の向上につながる場の創出についても、調査・研究してまいりたいと考えております。
次に、「歴史物語都市への整備」につきましては、本市の貴重な歴史資源である、武田氏館跡及び甲府城跡の周辺整備に関して、県と連携を図る中で推進してまいります。
リニア開業は、本市にとって、まさに千載一遇のチャンスでありますことから、リニア開業効果を最大限に享受し、市域全体の活性化につなげ、本市の大きな発展に結び付けていくため、市民の皆様とともに施策展開を図ってまいりたいと考えております。
4つ目は、「甲府市公共サイン計画の策定について」であります。
お配りした資料4をご覧ください。
この度、「甲府市公共サイン計画」を策定いたしましたので、ご説明いたします。本市は、2年後の平成31年に開府500年、平成33年に信玄公生誕500年、10年後の平成39年には、リニア中央新幹線の開業と 大きな歴史的節目を迎えることから、市民の皆様はもとより、多くの来訪者の皆様に、本市の自然、歴史、文化、観光のほか、公共施設等の情報をよりわかりやすく、正確に伝えるために、ユニバーサルデザインにも配慮する中で、甲府市の公共サインの統一的なデザインや設置基準等を定めた「甲府市公共サイン計画」を策定しました。
今後は、開府500年を見据え、平成31年4月にオープン予定の(仮称)武田氏館跡ガイダンス施設をはじめ、今後予定している(仮称)甲府市総合健康支援センター、玉諸福祉センターについて、本計画に基づいた公共サインを設置してまいります。さらに、リニア中央新幹線の開業を迎えるにあたり、本市の公共施設の新設や更新に合わせ、随時、本計画に基づいた公共サインの設置に取り組んでいくとともに、市民の皆様からのご意見をいただくシステムも、今後、整えてまいりたいと考えています。
(記者)
遠距離通勤・通学定期券購入補助制度についてですが、今現在の推計で対象者がどれくらいいるかという点と、初年度の予算としてどれくらいの額を考えているのかという点、それから、この制度は県内で何例目になるかという点、また、(資料1の)補助対象者の欄に「平成28年4月1日以降~」とありますが、正しい表記なのかをお聞きしたいと思います。
(企画部長)
まず、この制度の予定対象者でありますが、通勤は10名程度、通学は20名程度を見込んでおります。また、予算につきましては、通勤・通学ともに240万円ずつ、合計480万円を計上しております。(資料1の)補助対象者の欄の「平成28年4月1日以降~」という表記につきましてですが、遠距離通勤定期券購入補助制度自体は、昨年度に策定しており、遠距離通学定期券購入補助制度に関しても、補助対象者に変更はないため、昨年度と同様の表記としております。また、県内で何例目かについては、後ほど説明させていただきます。
(記者)
リニア活用基本構想についてですが、この基本構想の中で、リニアの開業によって、観光客が増加する等が書かれていますが、これは甲府駅にリニアが止まってくれないと何も始まらないとは思うのですが、市長はリニアが一日に甲府駅に何本止まるという想定をされていらっしゃいますか。
(市長)
一時間に一本は最低止まると思っています。それが30分に一本になるかどうかは10年後のことなので分かりませんが、それで計算をしていただければと思います。
(記者)
一時間に一本止まるということに関して、JR東海はまだ決まってないと言って、明言はしていない訳ですが、一時間に一本止まるというのは何か根拠があっておっしゃっているのですか。
(市長)
県議時代にもそのような話がありましたし、まだ線路も通っていない中でJR東海さんがまだ決まっていないと言うのも、もっともだと思います。今後、一時間に一本だけでなく、さらに多い本数が止まっていただけるように、まちづくりを進めていきたいと思います。通過駅ではなく、多くの人に降りていただき、遊びに来ていただき、さらには住んでいただけるようなまちづくりをするための基本構想であります。
(記者)
市長としては、一時間に一本止まることを前提にこの構想をまとめられたのか、それとも、この構想を実現することによって、一時間に一本は止まるだろうということなのかどちらでしょうか。
(市長)
一時間に一本止まるということは、この基本構想には書かれておりません。また、そういうことが前提で、この基本構想を作成した訳でもありません。先ほども申し上げましたとおり、一時間に何本止まっても、さらに多くの本数が止まって欲しいと思います。なるべく多くの方に乗降していただくことを目指して、この基本構想を作成しました。
(記者)
空き家対策推進室がこの4月から動き出したところですが、日本一の空き家率の返上に向けて、市長の抱負をお願いいたします。
(市長)
昨年度に企画部が所管となって、空き家対策基本条例を作りまして、今年度より、実質的に空き家対策を推進していくために、建設部に空き家対策課を創設いたしました。そこで、多くの民間の専門分野の方々にもメンバーに入っていただき、いよいよ今年度から具体的に動き出すと思っております。ただ法律的ないろいろな足かせがありますから、この空き家をどうしようと言っても今日明日で解決できるものでもありません。しかし、推進体制が整いましたので、ひとつひとつ、空き家の解消や利活用を目指していきたいと思います。
(記者)
市長が考える一番有効な空き家対策はどのようなものでしょうか。
(記者)
甲府市に住んでいる方が暮らしやすいと思うことや、世代が替わっても故郷に住み続けたいと思える住みやすさや魅力が向上すれば、空き家にならないと思います。すでに空き家になっているということで空き家が多いという表現を使われましたけれど、そこについての対策もしていかなければなりません。今までは、空き家を解消しても、別の空き家が増えるというイタチごっこのようなことがありましたけれど、そのようなことにならないように生活環境の向上、雇用や子育てをしやすい環境の推進など、いろいろな施策を総合的に推進し、空き家にしない、あるいは、なってしまっている空き家を対策条例の中でどう利活用するか、例えば、去年からリノベーションとか不動産業界の方々にもお手伝いをいただいてマッチングをしていこうとか、南北にしかない空き家バンクを市内全域にしっかりと作っていこうなどいろいろな施策を総合的に推進することで、空き家の解消・利活用につなげていきたいと思います。
(記者)
年度末に保坂さんという方とB’Sクリエイトという会社が甲府地検から略式起訴されたのですが、7,200万円の脱税ということで、保坂さんは市長の後援会の元幹部をされていたと思うのですが、ご存知でしたか。
(市長)
後援会の副会長をされておりまして、2年ほど前にお辞めになられています。
(記者)
市長が市長になられた時の選挙の時に寄附金が115万円ほどあったかと思いますが、そのこともご存知でしたか。
(市長)
後援会の方から報告を得ています。
(記者)
以前、オプトで同じようなことがあった時に、小沢鋭仁衆議院議員や当時の荻野市長は寄附金を返還しているのですが、市長にはそういうお考えはありますか。
(市長)
そのことも含めまして、後援会に調査を指示しているところでして、どのようにするかを検討しているところであります。
(記者)
どのような調査を行うのですか。
(市長)
年度末のことですから、忙しくて後援会から聞き取りをしていませんので、確認をして、よく検討をして対応したいと思います。
(記者)
しっかり確認がとれれば、寄附金を返すということでしょうか。
(市長)
返す方向で(後援会に)指示をしております。
(記者)
2001年の参議院議員選挙の時にも、保坂さんが現金買収で逮捕されていますよね。その後も今回のようなことになってしまって、市長としてどのようにお考えですか。
(市長)
参議院議員選挙の時の公職選挙法違反と先日新聞に書かれていた部分については全く関連性がないと私は思っています。ただ、決して良いことではないですし、納税義務を怠ったということで、それはそれでとんでもないことだと思いますから、きちんと裁判を受けるということに尽きると思います。
(記者)
市長が把握されている寄附金の額はいくらで、いつ頂いたものでしょうか。
(市長)
十何万円と100万円位と聞いております。
(記者)
それは、いつが十何万円で、いつが100万円で把握されているのでしょうか。
(市長)
まだ電話等でしか後援会とやりとりをしていませんので、しっかりと把握をさせていただいて、正式な指示をしたいと思っております。
(記者)
保坂さん自体は後援会の副会長をされていらっしゃったということですけれども、それはいつからいつまでという把握ですか。
(市長)
今、間違ってはいけませんので、きちんと期間も後援会に確認し、明確にして判断したいと思っております。
(以上)
言葉遣いや明らかな言い間違い、言い直しがあったものなどを整理した上で掲載しています。
(作成:甲府市シティプロモーション課)
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