更新日:2021年3月10日

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黒平町の歴史

黒平(くろべら)町は甲府市の居住地区の最北部に位置している。山梨・長野県境にある金峰山(海抜2,595m)の南西部にあって、海抜1,000~1,200mの高冷地に立地している。笛吹川の支流・荒川上流の御岳昇仙峡と金峰山のほぼ中間地点にある集落で、戦国の武将・武田家の祈願所として知られている御嶽山金櫻神社から北に直線距離では4km、車道での距離はその倍近くになる。甲府市街からの路線バスの運行は、敷島町を通って金櫻神社下の御岳町までであり、ここから黒平町までは自家用車利用以外は徒歩となる。

黒平町は古くは金櫻神社の神領であったが慶長年間(1596~1615)の初めに分村して黒平村になったといわれている。地元の伝承では、室町時代の末に現在の長野県佐久郡川上村から移り住んできたのがムラの始まりであるとか、文治元年(1185)に藤原房秀が都から一族郎党と落ちのびて住み着き、「能三番」を伝えてきた、ともいわれている。

黒平町の集落は、荒川の支流である寒沢の東の、なだらかな傾斜地に立地する下黒平と、ここから北東に2kmほど離れて、荒川上流にある上黒平の2つの集落からなっている。両集落が2kmほど離れていることにより、様々な場面で両集落は自立性をもったムラとしての性格をもっている。たとえば鎮守としては、上黒平は黒戸奈神社、下黒平は大山祇神社を祀り、道祖神祭りである「十四日祭り」・念仏講・山の神講・社日講なども両集落が別個に行ってきた。

甲府の水晶は有名であり、甲府市街から黒平に至る途中にある名所昇仙峡では、ほとんどの土産物屋で水晶が売られている。現在でこそ、そのほとんどがブラジルなど外国から輸入されたものであるが、それらの元となったのが黒平の水晶である。黒平で水晶の採掘が盛んになったのは大正頃からとのことであった。第二次世界大戦中には、水晶が軍用機の部品としても用いられ、黒平からも出荷された。しかし、黒平の人にさかんに行われた水晶発掘は、昭和30年代には衰退していった。現在では、黒平で水晶の採掘はおこなわれてはいない。その要因としては、産出量が減少したこと、外国からの輸入品が入ってきたこと、そして、産地が水源地になっており、採掘が禁止されているところもあるといったことなどをあげることができる。さらに、それに付け加えるならば、一攫千金の可能性をもちながらも、それが不確実なものであったこと、ならびに作業の危険性をあげることができる。

甲府市黒平町は今では市街地から1時間足らずで行ける山間集落であるが、自然が豊かで、美しい四季の移り変わりを感じることができる場所である。今なお、昔ながらの生活が色濃く残っており、町を訪れれば「なつかしい」と思える風景をたくさん見ることができる町である。

(参考文献 甲府市黒平町総合民俗調査報告書「黒平の民俗」より)

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