更新日:2019年9月26日

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鎧塚

(西山梨郡志より)

江戸日本橋に、美濃屋権兵衛の営む質屋がありました。

ある日、この店に緋縅の鎧一式が質入れされました。

その夜から、原因不明の家鳴りがするようになりました。家の者は、不思議に思いながらも三年過ぎてしまい、誰も鎧を受け出しに現われないため、しかたなく古物商に売った。

半年後、それとは気がつかず、また同じ鎧が質入れされてきました。

また、その晩から家鳴りが始まり、一年後、再び古物商に売った。

さらに半年たって、またその鎧が質入れされようとしてきたので番頭は必死で断わった。

しかし、主人の美濃屋権兵衛は、善光寺如来様の夢を見たことから、同じ鎧が三度くるとは、なにか深い訳があるのだろうと思い、鎧を受け取り、その鎧の霊を供養して善光寺北原に埋め、その上に五輪塔をたててまつりました。

それから、この鎧の墓を『鎧塚』と呼ぶようになりました。

今でも、善光寺北原の松の下に、この鎧塚があります。

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