壮大な渓谷美で有名な昇仙峡を約3キロほど車でのぼった先には、知る人ぞ知るパワースポット・金櫻(かなざくら)神社があります。ここは、金峰山山頂の御祭神である少彦名命(すくなひこなのみこと)を約2000年前に祀ったのが起源。御神宝は、この地で発掘された水晶“火の玉・水の玉”で、さらに金の成る木の金櫻として崇められる“うこんの桜”、“徳川家康腰掛けの石”など、見所もたくさん。燃えるような木々に囲まれた境内に立ち、大きく深呼吸――すっと軽くなり、身も心も浄化されたような神秘的な気持ちになれます。
名工・左甚五郎の作といわれる、本殿の“昇り竜・降り竜”。昭和30年の大火とともに消失後、復元。
鳥居から本殿までの長い石段に沿ってそびえ立つ、樹齢800年以上とされる杉の巨木たち。手をふれたり抱きしめたりしてみて。
水晶発祥の神社とされるここ。災いが避けられるといわれる“火の玉・水の玉”の御守りも。一生涯身につけて。
4月下旬から5月上旬には大輪の黄金色の花が咲き誇るうこんの桜、そして秋には燃えるような紅葉…大自然の魅力と神秘的なパワーが共存した神社。身も心もクリアになりました!
TEXT:YUKINO HIROSAWA PHOTO:IKUKO SODA