平成元年9月甲府市議会定例会会議録第1号 午後1時04分 開会 ○議長(福島 勇君) ただいまから平成元年9月甲府市議会定例会を開会いたします。 会議に入るに先立ち、私から所信の一端を表明させていただきます。 不肖私は、昭和63年7月8日、多数の議員各位の御推挙をいただき、名誉ある第69代甲府市議会議長に就任いたしまして以来、市政発展の礎となられた先人の労苦に深甚なる敬意をあらわすとともに、その築き上げた豊かな都市環境を次の百年に向かってさらに充実、発展させる責務を痛感し、議会の運営につきましては、甲府市議会の権威と名誉を汚さぬよう、公正かつ正常な運営を行うべく身命を捧げ、全力を挙げてまいったところであります。 またこの間、関東市議会議長会会長並びに全国市議会議長会副会長の要職を歴任するにあたっては、関東163議会を代表する甲府市議会議長であるとの認識のもとに、おのれの身を律し、厳しく行動してまいりましたことは、多くの議員各位に評価いただけるものと信じておりましたところ、さきの6月定例会において、議長不信任案が可決されましたことは、会派の再編という事態の結果とはいえ、私にとりましてまことに残念のきわみであります。 地方自治法上、何らの拘束を受けないとはいえ、このことはひとえに私の真意を御理解いただけなかった結果ではないかと思考するものであります。もちろん私の至らざるところは多々あろうかと思いますが、私といたしましては、甲府市議会の権威と甲府市民の負託にこたえ、市政を停滞させることなく進展させるため、最大限の努力を惜しまなかったと自負するところであり、甲府市議会議長の名誉のため、重ねて表明いたすものであります。どうか議員各位におかれましても、私の心情を御賢察いただき、ここに所信を申し述べた次第であります。 今後私を含め、議会は本来の責任と目的を果たすため、真摯な努力を重ねて市民の総合福祉の向上を図り、その負託にこたえられるよう祈る気持ちを持ちまして要請するものであります。 次に、中込孝文君から、発言を求められておりますので発言を許します。 中込孝文君。 (中込孝文君 登壇) ○中込孝文君 ただいま福島議長より所信の表明がありました。私は、昨年6月の議会から1年間副議長として議長を補佐してまいりました立場から、一言申し上げさせていただきたいと存じます。 御承知のように福島議長は、関東市議会議長会の会長として、また全国市議会議長会の副会長としてその重責を立派に果たされました。また、さらにすぐれた手腕で市議会の運営にあたられました。甲府市議会の権威と名誉を汚さぬよう、公正かつ正常な運営を行うべく全力を挙げて努力されていることは、議員各位の認めるところでございます。中でも第1回全国スポーツレクリエーションの甲府開催、総合市民会館の建設、各種イベントなど百周年事業の成功と円滑なる推進等、市政の進展と市民福祉の向上のために尽力されました。その足跡はまことに顕著であります。 しかし、このような業績を考えますとき、さきの議会における不信任決議は、ともに議会運営にあたったものとして、まことに遺憾に思う次第でございます。なお、福島議長におかれましては、今後ともさらに御慈愛の上、甲府市政の発展のため、なお一層の御尽力を賜りますようお願いを申し上げて、一言ごあいさつにさせていただきます。 ○議長(福島 勇君) 暫時休憩いたします。 午後1時10分 休憩 午後2時02分 開議 ○副議長(岡 伸君) 休憩前に引き続き、これより本日の会議を開きます。 報告事項を申し上げます。 本定例会に提出する議案につき、市長から通知がありました。 提出議案は、議事日程記載のとおりでありますので朗読を省略いたします。 次に、市長から議会に報告すべき事項であります報第9号 甲府市一般会計継続費精算報告についてが提出されました。 右は、既に配付いたしてありますので、御了承願います。 次に、市長から平成元年3月定例会において採択された請願及び6月定例会において採択された陳情について、その処理経過及び結果の報告がありました。 右は、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。 次に、監査委員から、平成元年5月末、6月末及び7月末の例月出納検査報告書が提出されました。 右は、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。 次に、平成元年7月12日から7月27日までの間、3回にわたり全国、関東及び県下の各市議会議長会関係の会議が開催され、随員とともに出席いたしました。 それぞれの会議の概要につきましては、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。 次に、小沢綱雄君は病気療養のため今会期中、及び高室市長室長並びに鈴木百周年記念事業室長事務取扱は、公務出張のため、伊古美市立甲府病院長は一身上の都合により、本日欠席する旨の届け出がありました。 以上で報告を終わります。 これより日程に入ります。 休憩中、福島勇君から、議長辞職願が提出されました。 お諮りいたします。 この際、議長辞職についてを日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(岡 伸君) 御異議なしと認めます。 よって、この際議長辞職についてを日程に追加し、議題とすることに決しました。 議長辞職についてを議題といたします。 福島勇君の除斥を求めます。 (福島 勇君 退場) ○副議長(岡 伸君) まずその辞職願を朗読いたさせます。 (書記、議長辞職願を朗読) 辞 職 願
私は、このたび一身上の都合により議長の職を辞したいので、許可くださるようお願いいたします。
平成元年9月12日 ○副議長(岡 伸君) お諮りいたします。 福島勇君の議長辞職願を許可することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(岡 伸君) 御異議なしと認めます。 よって、福島 勇君の議長辞職を許可することに決しました。 福島勇君の入場を求めます。 (福島 勇君 入場) ○副議長(岡 伸君) ただいま議長が欠員となりました。 お諮りいたします。 この際、議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(岡 伸君) 御異議なしと認めます。 よって、さように決しました。 これより議長選挙を行います。 議場の閉鎖を命じます。 (議場 閉鎖) ○副議長(岡 伸君) ただいまの出席議員数は34人であります。 投票用紙を配付いたさせます。 (書記、投票用紙を配付) ○副議長(岡 伸君) 投票用紙の配付漏れはありませんか――配付漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。 (書記、投票箱を点検) ○副議長(岡 伸君) 異状なしと認めます。 念のため申し上げます。 投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じ、順次投票を願います。 点呼を命じます。 (書記、各員の氏名を点呼)
1番 細田 清君 ○副議長(岡 伸君) 投票漏れはありませんか――投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。 (議場 開鎖) ○議長(福島 勇君) 開票を行います。
会議規則第31条第2項の規定により立会人に (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(岡 伸君) 御異議なしと認めます。 よって、さように決しました。 両君に立ち会いをお願いいたします。 (森沢幸夫君、川名正剛君 立ち会い投票を点検) ○副議長(岡 伸君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 34票
そのうち この選挙の法定得票数は8票であります。 よって、原田正八郎君が第70代議長に当選されました。 ただいま議長に当選されました原田正八郎君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。 原田正八郎君の発言を求めます。 原田正八郎君。 (原田正八郎君 登壇)(拍手) ○原田正八郎君 ただいまの議長選の結果、不肖私が市制百周年、平成元年の記念すべき年に、名誉ある第70代の議長に選任されましたことは、身に余る光栄と感謝申し上げます。 浅学非才ではありますが、甲府市民の福祉向上と議会権威を高める円滑な議会運営のため、誠心誠意努力してまいりますので、先輩同僚各位の御指導、御協力をいただけますよう、衷心よりお願い申し上げまして就任のあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(岡 伸君) 原田正八郎君、議長席にお着きを願います。 (副議長 岡伸君「退席」、議長 原田正八郎君「着席」) ○議長(原田正八郎君) ただいまより運営にあたらせていただきます。 ただいま前議長福島勇君から、議長辞職にあたってごあいさつをしたい旨の発言を求められておりますので、この際発言を許します。 福島 勇君。 (福島 勇君 登壇) ○福島 勇君 退任にあたりまして一言お礼のごあいさつをさせていただきます。 1年有余、議長という大変な大役を仰せつかりまして、何とかその職責をこなし得たのもこの議場におられます先輩の皆さん、そして同僚の皆さん方の御指導、御協力のたまものであったということを、今しみじみと感じるところであります。と同時に市当局のよき理解とアドバイスを得たことも事実でございます。 議長就任にあたってのあいさつのときに、議会と市当局とは車の両輪のごとく走らなければならない、ということを申したと記憶しておるわけでありますけれども、これがまさしく20万市民の幸せを求める行政当局の責任、議案を審議する議会の責任の発露と、私自身にとりまして非常に心からの感謝を申し上げますとともに、この忘れてはならない議会の姿勢というものが、より一層評価されることを期待をするものであります。本当にありがとうございました。(拍手) ○議長(原田正八郎君) 次に、日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員には会議規則第167条の規定により、 次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は、招集の日から9月22日まで11日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(原田正八郎君) 御異議なしと認めます。 よって今期定例会の会期は、11日間とすることに決しました。 次に、9月12日付委員会条例第11条2の規定に基づき、原田正八郎から庁舎建設構想に関する調査特別委員会委員を一身上の都合により辞任いたしたいので、許可されたいとの申し出がありました。 本日辞任を許可いたしました。 よって、庁舎建設構想に関する調査特別委員会委員に欠員を生じました。 お諮りいたします。 この際、庁舎建設構想に関する調査特別委員会の補欠委員の選任についてを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(原田正八郎君) 御異議なしと認めます。 よって、この際、庁舎建設構想に関する調査特別委員会の補欠委員の選任についてを日程に追加し、議題とすることに決しました。 庁舎建設構想に関する調査特別委員会の補欠委員の選任を議題といたします。 お諮りいたします。
庁舎建設構想に関する調査特別委員会の補欠委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(原田正八郎君) 御異議なしと認めます。 よって、福島勇君を、庁舎建設構想に関する調査特別委員会の補欠委員に選任することに決しました。 次に、日程第3 議案第84号から日程第21 議案第102号まで19案を一括議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。 市長 原 忠三君。 (市長 原 忠三君 登壇) ○市長(原 忠三君) 本日の市議会定例会に提案いたしました案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。 まず議案第84号「平成元年度甲府市一般会計補正予算(第3号)」につきましては、歳出において第2款総務費は、一般管理費、職員福利厚生及び健康管理費、庁舎管理費に係る追加所要額及び老人保護措置費国庫負担金精算返還金を追加するための補正であり、第3款民生費は、社会福祉総務費に係る追加所要額、拠出制国民年金特別対策費、心身障害児者並びに老人家庭奉仕員の増員と基準額の改定に伴う所要額及び生活保護臨時安定運営対策費等を追加するための補正であります。 第4款衛生費は、第22回全国精神障害者家族大会補助金、予防接種に係る新ワクチン導入に伴う経費及び環境センター附属清掃工場の施設営繕費を追加するための補正であり、第6款農林水産業費は、標準小作料改定業務に係る農業委員会費、帯那山高原牧場整備事業等に係る農業振興費及び県単土地改良事業等に係る農地費、並びに帯那山林道開設事業等に係る林業振興費をそれぞれ追加するための補正であります。 第8款土木費は、国庫補助対象事業等に係る道路整備、道路新設改良、橋りょう改良事業費の追加と都市計画総務費、組合施行土地区画整理事業費、街路事業費、公園建設事業費及び住宅建設事業費をそれぞれ追加、更正するための補正であります。 第9款消防費は、消防団員等公務災害補償等共済基金法施行令の改正に伴う所要額等を追加するための補正であり、第10款教育費は、小学校及び中学校建設費に係る付帯工事費等の追加所要額の補正であります。 歳入につきましては、第7款分担金及び負担金、第9款国庫支出金、第10款県支出金、第13款繰入金、第15款諸収入、第16款市債の特定財源をそれぞれ追加更正し、第14款繰越金を計上するための補正であります。 継続費の補正は、公営住宅建設事業費の総額及び年割額を変更するものであり、地方債の補正は起債充当事業費の補正による借入限度額の変更をするものであります。 次に、議案第85号「平成元年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、歳出において第1款下水道費は、下水道建設及び終末処理場築造並びにポンプ場建設に係る事業費等を追加、更正するための補正であります。 歳入につきましては、第3款国庫支出金、第8款市債を追加するための補正であり、継続費の補正は、水処理施設築造事業費の更正と住吉汚水中継ポンプ場築造事業費の総額及び年割額を変更するものであります。 繰越明許費の補正は、水処理施設築造事業費を設定するものであり、地方債の補正は、起債充当事業費の補正による借入限度額の変更をするものであります。 次に、議案第86号「平成元年度甲府市土地区画整理事業用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、寿宝地区土地区画整理事業区域内に取得予定の公共事業用地取得費を追加するための補正であります。 次に、議案第87号「甲府市職員特別給与条例臨時特例の一部を改正する条例制定について」は、恩給法等の一部改正に準じ、本市職員であった者の退隠料等の年額について、その額の改定、最低保障額の増額等を行うための一部改正であります。 次に、議案第88号「甲府市教育職員の退職年金及び退職1時金に関する条例等の一部を改正する条例制定について」は、恩給法等の一部改正に準じ、本市教育職員であった者の退職年金等の年額について、その額の改定、最低保障額の増額等を行うための一部改正であります。 次に、議案第89号「甲府市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について」は、非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、非常勤消防団員等の公務災害補償について、補償の額の算定の基礎として用いる補償基礎額の改定等を行うための一部改正であります。 次に、議案第90号「甲府市消防団員退職報償金支給条例の一部を改正する条例制定について」は、消防団員等公務災害補償等共済基金法施行令の一部改正に伴い、非常勤消防団員に支給する退職報償金の額を改定するとともに、算定基準となる階級の区分を改めるための一部改正であります。 次に、議案第91号「市政功労表彰者の決定について」は、甲府市市政功労表彰者詮衡委員会の答申に基づき、河口親賀、小澤綱雄及び磯貝正義をそれぞれ市政功労表彰者として決定するにつきましては、議会の議決すべき事件に関する条例の規定により議会の議決を求めるものであります。
次に、「請負契約の締結について」の案件につきましては、議案第92号「平成元年度公営住宅(仮称里吉団地)建設(建築主体・第1工区)工事」 次に、議案第97号から議案第99号までの「市道路線の認定について」の3案件につきましては、それぞれの路線を市道に認定し、維持管理を行うため道路法第8条第2項の規定により議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第100号「市道路線の変更認定について」は、五割川改修に伴い起点が変更されるので、これを変更認定し、維持管理を行うため、道路法第10条第3項の規定により議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第101号「平成元年度甲府市一般会計補正予算(第4号)」につきましては、歳出において第4款衛生費は、不燃物業務の効率化計画推進費を計上するための補正であり、これに見合う財源として、歳入において第14款繰越金、第15款諸収入を追加するための補正であります。 以上が、本日提案いたしました案件の大要であります。 御審議の上、御協賛を賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。 ○議長(原田正八郎君) 以上で説明は終わりました。 お諮りいたします。 9月13日、14日及び16日は議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(原田正八郎君) 御異議なしと認めます。 よって、9月13日、14日及び16日は本会議を休会することに決しました。 9月15日は休日のため、17日は日曜日のため休会明け本会議は9月18日午後1時から開会、提出議案に対する質疑及び市政一般質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 午後2時37分 散会 |