平成2年9月甲府市議会定例会会議録第5号

                午後1時08分 開議

○議長(堀口菊雄君) これより本日の会議を開きます。

 報告事項を申し上げます。

 市長から追加議案の提出について通知がありました。

 提出議案は、議事日程記載の日程第34 議案第98号及び日程第35 議案第99号の2案でありますので、朗読を省略いたします。

 次に、森沢幸夫君外7名から、甲議第6号 原爆被害者援護法制定の促進を求める意見書提出についてが提出されました。

 右は、議事日程記載の日程第36でありますので、朗読を省略いたします。

 次に、剣持庸雄君外6名から、甲議第7号 コメの市場開放阻止に関する意見書提出についてが提出されました。

 右は、議事日程記載の日程第37でありますので、朗読を省略いたします。

 次に、剣持庸雄君外6名から、甲議第8号 コメの市場開放、農産物・木材の輸入拡大阻止を求める意見書提出についてが提出されました。

 右は、議事日程記載の日程第38でありますので、朗読を省略いたします。

 次に、風間都市開発部長は一身上の都合により本日、欠席する旨の届け出がありました。

 以上で報告を終わります。

 これより日程に入ります。

 日程第1から日程第18まで18案を一括議題といたします。

 18案に関し、総務委員長の報告を求めます。

 総務委員長 森沢幸夫君。

                (総務委員長 森沢幸夫君 登壇)

○総務委員長(森沢幸夫君) 御報告申し上げます。

 去る9月27日の本会議において当委員会に付託されました案件について9月28日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。

 最初に、議案第86号 甲府市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について
 議案第87号 和解及び損害賠償の額の決定について
 議案第88号 市町の境界変更について
 議案第79号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第2号)中当委員会所管分
の4案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 次に、議案第80号 平成2年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、議案に関連して国民健康保険事業は、医療費の伸び、また国庫支出金の交付状況等不確定要素が常にある事業であるので、早い時点で的確な情報を得て健全な事業運営を進めるよう要望する意見がありました。

 次に、議案第83号 甲府市職員定数条例の一部を改正する条例制定については、当局からこの定数条例の改正は、総合市民会館、商科専門学校の開設に伴い、教育委員会の一般職員及び教員の増員を図り、市長事務部局の一般職員及び水道局職員の減員を行うための定数条例の改正である。さらに平成3年度には、現在進められている第3次総合計画の中期計画の見直しとあわせて中期的な職員定数計画を策定していきたいとの考えが示され、全員異議なく当局の原案のとおり可決するものと決しました。

 次に、議案第96号 教育委員会委員の任命について及び
 議案第97号 公平委員会委員の選任について
の2案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり同意するものと決しました。

 次に、諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦について
 諮問第4号 人権擁護委員候補者の推薦について
 諮問第5号 人権擁護委員候補者の推薦について
 諮問第6号 人権擁護委員候補者の推薦について
 諮問第7号 人権擁護委員候補者の推薦について
 諮問第8号 人権擁護委員候補者の推薦について
の6案については、いずれも全員異議なく当局諮問のとおり決定するものと決しましたが、候補者の選考にあたっては、広く市民各層から選考するとともに、年齢についても配慮するよう要望する意見がありました。

 次に、請願第1−14号 医療制度の改善を求める請願については、医療の充実を求める趣旨は理解できるが、医療制度の改善を実施するには、国家財政への影響、また国民負担増へつながるものである。

 さらに、保険証の無条件交付について願意に沿いがたい内容が一部あるとの理由により不採択とするものと決しました。

 次に、請願第2−10号 小選挙区制・政党法に反対する意見書提出についての請願については、公職選挙法の改正について現在国会で審議中である。また、地方公共団体の権限の及ばないものであるとの理由により不採択とするものと決しました。

 次に、請願第1−24号 県営住宅家賃への消費税転嫁を廃止する意見書の提出を求める請願
 請願第2−13号 消費税の即時廃止を求める意見書提出の請願
 請願第2−14号 公共料金への消費税転嫁の即時廃止を求める請願
の3件については、当議会としての意志表示として、既に国へ消費税廃止を求める意見書が提出してあり、国会の動向を見る中で判断すべきであるとの理由により不採択とするものと決しました。

 最後に、陳情第2−4号104 有料化の撤回を求める意見書の採択を求める陳情については、すべての障害者、高齢者等を無料対象とすること等の内容は十分理解できるので、閉会中継続審査にすべきであるとの意見と、国会で十分審議され決定されたものである。また、一部障害者等を無料対象とするなど相当な措置が講じられているので、不採択とすべきであるとの意見が出され、採決の結果可否同数となり、委員会条例第14条第1項に基づき委員長の決するところにより、不採択とするものと決しました。

 以上で報告を終わります。

○議長(堀口菊雄君) 以上で報告は終わりました。ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより討論に入ります。

 討論の通告がありますので、発言を許します。

 加藤 裕君。

                (加藤 裕君 登壇)

○加藤 裕君 議案第83号 甲府市の定数条例の一部を改正する条例制定について、反対の討論を行います。

 本案による市の職員定数の増減は、市長部局29名減、教育委員会11名増、水道局17名減、合わせて35名の減となっています。今後本格的な週休2日制への移行を展望すると、これだけの大幅な定数削減で、市の業務を完全にこなすことができるかどうか心配です。

 平成3年度の市の職員の定数計画を見ますと、例えば水道局は、荒川ダムを中心とする第5期拡張計画が終了し、既に事業規模が縮小、維持管理へ移行しており、減員となっています。

 下水道部の場合は、今後の事業規模の拡大が予想されているというのに、8名の減員となっています。これは納得できません。35年間にわたる本市の下水道事業は、現在の普及率が人口比で計画の約67%、面積で45%と非常に立ちおくれています。市が行っている市民意識調査でも、下水道の早期完成は、圧倒的な要求となっています。

 この市民の強い要求となっている事業を急ぐためには、国や県など上に対する強力な働きかけとともに、市の予算の増額と職員の増員が必要です。

 以上がこの議案に対する反対討論であります。

 次に、請願第2−10号 小選挙区制・政党法に反対する意見書提出についての請願不採択についての反対討論をいたします。

 第8次選挙制度審議会が答申をした小選挙区比例代表並立制は、金権腐敗政治に対する国民の怒りを逆手にとり、4割の得票で8割の議席を政権党に与えることをねらった、国民主権と議会制民主主義の根幹を揺るがす許しがたい内容であります。

 答申は、衆議院の議席の6割を小選挙区、残りの4割を比例代表で選挙するとしていますが、これを過去の得票に当てはめてみると、自民党の議席は501議席の約75%の375議席、これは朝日4月27日付、自民党以外に投票した多くの国民の声は死に票として、議席には反映されなくなってしまいます。

 答申がいうような政権交代の可能性は全くなくなり、また、小選挙区制が金がかからないという答申の主張も、戦前の選挙区制、あるいは奄美郡島区の選挙の実態から考えれば、事実に反することは明らかであります。

 さらに答申は、政治資金の調達をめぐる国民の不信をなくすために、政党に対して公的助成を行う必要があるとしているが、政党に対する公的助成は、政党の自主性を損ない、政府に対して正々堂々とものをいえなくしてしまう結果となります。

 憲法の土台である議会制民主主義を守り、主権者国民の政治参加の自由を守るためにも、本請願は採択すべきものであり、不採択に対して反対をするものです。

 以上です。

○議長(堀口菊雄君) ほかに討論はありませんか。

 討論を終結いたします。

 これより日程第1 請願書について請願第2−10号 小選挙区制、政党法に反対する意見書提出についての請願について、起立により採決いたします。

 本件に対する委員長の報告は不採択であります。

 本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、本件は委員長の報告のとおり決しました。

 次に、日程第2 請願書について請願第1−14号 医療制度の改善を求める請願について、起立により採決いたします。

 本件に対する委員長の報告は不採択であります。

 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、本件は委員長の報告のとおり決しました。

 次に、日程第3 請願書について、請願第1−24号 県営住宅家賃への消費税転嫁を廃止する意見書の提出を求める請願外2件について、起立により採決いたします。

 3件に対する委員長の報告は不採択であります。

 3件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、3件は委員長の報告のとおり決しました。

 次に、日程第4 陳情書について、陳情第2−4号 104有料化の撤回を求める意見書の採択を求める陳情について起立により採決いたします。

 本件に対する委員長の報告は不採択であります。

 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、本件は委員長の報告のとおり決しました。

 次に、日程第5 議案第83号 甲府市職員定数条例の一部を改正する条例制定についてを、起立により採決いたします。

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。

 次に、日程第6 議案第80号から日程第9 議案第88号まで、4案を一括採決いたします。

 4案に対する委員長の報告は可決であります。

 4案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、4案は委員長の報告のとおり可決されました。

 次に、日程第10 議案第96号及び日程第11 議案第97号の2案を一括採決いたします。

 2案に対する委員長の報告は同意であります。

 2案は、委員長の報告のとおり同意することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、2案は委員長の報告のとおり決しました。

 次に、日程第12 諮間第3号から日程第17 諮問第8号まで、6案を一括採決いたします。

 6案に対する委員長の報告は、諮問のとおり決定であります。

 6案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、6案は委員長の報告のとおり決しました。

 次に日程第19から日程第22までの4案を一括議題といたします。

 4案に関し、民生文教委員長の報告を求めます。

 民生文教委員長 小野雄造君。

                (民生文教委員長 小野雄造君 登壇)

○民生文教委員長(小野雄造君) 御報告申し上げます。

 去る9月27日の本会議において当委員会に付託されました案件について9月28日委員会を開き、慎重に審査した結果について御報告いたします。

 議案第84号 甲府市市立の高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例制定について
 議案第85号 甲府市遊亀会館条例の一部を改正する条例制定について
 議案第82号 平成2年度甲府市老人保健事業特別会計補正予算(第1号)
 議案第79号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第2号)中当委員会所管分
の4案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 以上で報告を終わります。

○議長(堀口菊雄君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより日程第19 議案第82号から日程第21 議案第85号まで3案を一括採決いたします。

 3案に対する委員長の報告は可決であります。

 3案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、3案は委員長の報告のとおり可決されました。

 次に、日程第23及び日程第24の2案を一括議題といたします。

 2案に関し、経済都市開発委員長の報告を求めます。

 経済都市開発委員長 剣持庸雄君。

                (経済都市開発委員長 剣持庸雄君 登壇)

○経済都市開発委員長(剣持庸雄君) 御報告申し上げます。

 去る9月27日の本会議において、当委員会に付託されました案件について9月28日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。

 議案第79号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第2号)中当委員会所管分については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 次に、請願第2−3号 千代田湖ゴルフ場建設中止を求める請願
 請願第2−4号 千代田湖ゴルフ場の開発計画中止を求める請願及び
 請願第2−6号 ゴルフ場建設中止を求める請願
の3件については、農薬使用による水質汚染、人体への影響等、千代田湖ゴルフ場建設に伴う諸問題が解決できる万全の体制とさらにそれを補完するチェック機能が整えられるとの理由により、不採択とするものと決しました。

 以上で、報告を終わります。

○議長(堀口菊雄君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより討論に入ります。討論の通告がありますので発言を許します。加藤 裕君。

                (加藤 裕君 登壇)

○加藤 裕君 請願第2−3号、第2−4号、第2−6号 千代田湖ゴルフ場建設中止及び開発計画中止を求める請願不採択について、反対の討論を行います。

 上水道水源地へのゴルフ場建設については、大規模な自然破壊による保水力の低下、特に農薬使用による水質汚染に対して多くの市民が心配をしているところです。甲府市水道水源保護問題懇話会の提言でも、水源地での農薬散布は、人間の健康に及ぼす影響が大きいとして、ゴルフ場建設に否定的見解を示して大きな反響を呼びました。

 特に千代田湖ゴルフ場は、平瀬浄水場の真上につくられることになっており、業者が工法等で特別の対策をとるとしても、大規模な自然と生態系の破壊は免れるものではありません。事前協議が終極段階に近づいた現段階において、市民の声を反映し、千代田湖ゴルフ場の建設は中止せよ、の請願を採択することは緊急を要するものであります。

 よって、本請願不採択に反対をするものです。

○議長(堀口菊雄君) ほかに討論はありませんか。

 討論を終結いたします。

 これより日程第23 請願書について、請願第2−3号 千代田湖ゴルフ場建設中止を求める請願外2件について起立により採決いたします。

 3件に対する委員長の報告は不採択であります。

 3件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、3件は委員長の報告のとおり決しました。

 次に、日程第25から日程第33まで9案を一括議題といたします。

 9案に関し、建設水道委員長の報告を求めます。

 建設水道委員長 細田 清君。

                (建設水道委員長 細田 清君 登壇)

○建設水道委員長(細田 清君) 御報告申し上げます。

 去る9月27日の本会議において、当委員会に付託されました案件について9月28日委員会を開き、慎重に審査した結果について御報告いたします。

 議案第81号 平成2年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第1号)
 議案第89号 市道路線の認定について(国母5丁目1号線)
 議案第90号 市道路線の認定について(中上今井線)
 議案第91号 市道路線の認定について(小曲町中線)
 議案第92号 市道路線の変更認定について(上条新居水上線)
 議案第93号 市道路線の廃止について(上小河原村中(1)線・上条新居村中(3)線)
 議案第94号 市道路線の廃止について(小曲本通り線)
 議案第95号 工事請負契約の締結について(平成2年度公営住宅(里吉団地)建設(建築主体)工事)及び
 議案第79号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第2号)中当委員会所管分
の9案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 以上で報告を終わります。

○議長(堀口菊雄君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより日程第25 議案第81号から日程第32 議案第95号まで8案を一括採決いたします。

 8案に対する委員長の報告は可決であります。

 8案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、8案は委員長の報告のとおり可決されました。

 次に、日程第18 日程第22、日程第24及び日程第33 議案第79号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第2号)を採決いたします。

 本案に対する各常任委員長の報告は可決であります。

 本案は、各常任委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、本案は各常任委員長の報告のとおり可決されました。

 次に、先ほど同意を得られました教育委員会委員及び公平委員会委員の両君から、あいさつしたい旨の申し出がありますので、この際順次発言を許します。

 最初に教育委員会委員 橘田勘歳君。

                (教育委員 橘田勘歳君 登壇)

○教育委員会委員(橘田勘歳君) 一言ごあいさつを申し上げます。

 このたび議員の皆さんの同意を得まして、継続して教育委員をさせていただくことになりました。

 至らない私ではございますが、御期待に沿うよう十分努力してまいるつもりでございます。今後とも御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。(拍手)

○議長(堀口菊雄君) 次に、公平委員会委員丸茂嘉男君。

                (公平委員 丸茂嘉男君 登壇)

○公平委員(丸茂嘉男君) ただいま議長から御紹介賜りました丸茂嘉男でございます。

 このたびはからずも甲府市公平委員会委員の御承認を賜りまして、身に余る光栄と深く感謝申し上げておる次第でございます。

 私、もとより浅学非才特に行政には疎いものではございますが、公平委員会の重要な責務を認識し、よくこれを勉強し、立派に職責を果たすべく努力する所存でございます。何とぞ諸先生並びに市関係各位の御鞭撻、御指導を賜りまして、立派に職責を果たしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

 簡単ではございますが、就任のごあいさつにかえさせていただきます。よろしくお願いいたします。(拍手)

○議長(堀口菊雄君) 次に、日程第34 議案第98号及び日程第35 議案第99号の2案を一括議題といたします。

 市長から提案理由の説明を求めます。

 市長 原 忠三君。

                (市長 原 忠三君 登壇)

○市長(原 忠三君) 本日追加提案いたしました案件につきまして、御説明申し上げます。

 議案第98号 「平成元年度甲府市各会計別決算の認定について」は、平成元年度の一般会計並びに国民健康保険事業、下水道事業、住宅新築資金等貸付事業、交通災害共済事業、老人保健事業及び土地区画整理事業用地先行取得事業の各特別会計に係る決算を行いましたので、地方自治法第233条第3項の規定により監査委員の意見書を付して議会の認定を求めるものであります。

 次に、議案第99号 「平成元年度甲府市各企業会計別決算の認定について」は、平成元年度の中央卸売市場事業、農業共済事業、病院事業及び水道事業の各企業会計に係る決算を行いましたので、地方公営企業法第30条第4項の規定により監査委員の意見書を付して議会の認定を求めるものであります。

 以上が、本日追加提案いたしました案件であります。

 御審議のうえ、御協賛を賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。

○議長(堀口菊雄君) 以上で説明は終わりました。

 これより質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 お諮りいたします。

 ただいま議題となっております日程第34 議案第98号及び日程第35 議案第99号の2案については、委員14名をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査を終了するまで、閉会中の継続審査に付することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、本案は14名の委員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上審査を終了するまで、閉会中の継続審査に付することに決しました。

 お諮りいたします。

 ただいま設置されました決算審査特別委員会の委員選任については、委員会条例第6条第1項の規定により
 中西 久君   原田正八郎君
 川名正剛君   宮川章司君
 内藤幸男君   村山二永君
 依田敏夫君   剣持庸雄君
 岡  伸君   斎藤憲二君
 細田 清君   堀内光雄君
 堀内征治君   加藤 裕君
以上14名を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、ただいま指名いたしました14名の諸君を、決算審査特別委員会委員に選任することに決しました。

 ただいま選任されました決算審査特別委員は、本会議終了後、速やかに委員会を開き正副委員長の互選を行い、委員会を構成するようここに招集しておきます。

 次に、日程第36 甲議第6号 原爆被害者援護法制定の促進を求める意見書提出についてを議題といたします。

 森沢幸夫君から提案理由の説明を求めます。

 森沢幸夫君。

                (森沢幸夫君 登壇)

○森沢幸夫君 案文の朗読をもって提案理由とさせていただきます。

 原爆被害者援護法制定の促進を求める意見書(案)

 原爆被爆後40年余の歳月が経過した今日もなお、被爆者は社会的、肉体的、精神的後遺症に苦しんでおり、さらに、年齢の高齢化が進む中で被爆者が抱える悩みは深刻である。

 現行2法による援護措置では生活保障を含めた総合的な施策は多くを期待できず、原爆被爆者援護法(仮称)の早期制定を望む声が高まっている。

 よって、政府におかれては、被爆者の置かれている実態を十分認識され、被爆者年金、遺族弔慰金・年金制度の創設等総合的な被爆者援護対策を確立するために「原爆被害者援護法」の早期制定を強く要望する。

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。

 平成2年10月1日。あて先は内閣総理大臣、大蔵大臣、厚生大臣です。

 なお提出者は私、賛成者は総務委員会全員であります。

 なお、字句等の訂正については、議長に一任をいたします。

○議長(堀口菊雄君) 以上で説明は終わりました。

 これより質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 お諮りいたします。

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第6号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 これより本案を採決いたします。

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第6号については、提案のとおり可決されました。

 ただいま甲議第6号が可決されましたので、請願第2−16号については、みなし採択として処理いたします。

 次に、日程第37 甲議第7号 コメの市場開放阻止に関する意見書提出についてを議題といたします。

 剣持庸雄君から提案理由の説明を求めます。

 剣持庸雄君。

                (剣持庸雄君 登壇)

○剣持庸雄君 案文の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。

 コメの市場開放阻止に関する意見書(案)

 コメは、我が国の主食であるばかりではなく、伝統的文化の形成とも深く結びついているとともに、生産基盤である水田は、国土の保全や自然環境の維持に重要な役割を果たしているところであります。

 本県においても、稲作は全農家の15%以上を占める1万戸が栽培し農業粗生産額の約十分の一を占める基幹作物であります。

 現在、本県農家は米需給均衡化の観点から、生産調整への取り組みとコスト低減などの経営努力を懸命に行っているところであります。

 我が国農業をこれ以上厳しい状況に追いやることは、農家の営農意欲を低下させ、これからの食糧の安定供給を不安定にさせるだけでなく、地域経済に大きな影響を及ぼすものと深く憂慮するものであります。

 よって、政府は国民の主食であるコメを投機的な国際市場に依存することなく、国内で完全に自給するという方針を堅持し、今後の米国からの要求に対して、毅然とした態度で絶対市場開放を阻止すること。

 また、国民に対しコメを安定して供給できるよう、食管制度の基本を堅持するよう強く要望するものであります。

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。

 平成2年10月1日、甲府市議会。

 提出先は内閣総理大臣、外務大臣、大蔵大臣、農林水産大臣、通商産業大臣あてです。

 提出者は私、賛成者は皆川 巖議員、小沢綱雄議員、川名正剛議員、内藤幸男議員、飯島 勇議員、石原貞夫議員であります。

 なお、字句の修正につきましては、議長に一任いたします。

○議長(堀口菊雄君) 以上で説明は終わりました。これより質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより討論に入ります。

 討論の通告がありますので発言を許します。

 堀内光雄君。

                (堀内光雄君 登壇)

○堀内光雄君 コメ自由化阻止に関する意見書の対応について討論を行います。

 去る8月末に、公明党の農業基本問題特別委員会の西中 清委員長が、試案という形で国際化時代に臨むコメ農業政策を発表し、各方面から注目されております。そのポイントは、日本へのコメの完全輸入自由化を阻止するために、自由化促進のガットすなわち関税貿易一般協定が、一部の農産物輸入に制限を認めているミニマムアクセス(最小限の輸入義務)をよりどころとして、部分自由化案を打ち出した点にあります。

 世界の自由貿易の新たな枠組みづくりを目指すガットのウルグアイ・ラウンド(新多角的貿易交渉)の場で、今農業問題が焦点となり、今年12月末の最終合意に向けて詰めの作業が行われております。現在米国が強く主張しているのは、関税化案であります。関税化案というのは、当初は700%もの高率の関税で国内農業を保護しながら、急速に段階的に関税率を引き下げ、10年間で700%をゼロにさせるものであります。いいかえれば、10年間で最終的に国内農家が最も恐れている完全自由化に移行させようという案であります。これでは日本農業の壊減的打撃は避けられません。

 これに対し西中試案は、日本の稲作農家を守り、安定した食糧供給を図るために、上限50万トンというミニマムアクセスを設定した上で、そこまで10年かけて部分自由化するというものであります。つまり部分自由化で50万トン、いわゆる5%の輸入を認めるかわりに、残りの950万トン、95%は国内生産を確保する。部分自由化によって全面自由化を封じるという戦略であります。

 去る8月23日、公明党の石田委員長に、話し合いを申し入れてまいりました米国のヤイター農務長官との会談では、米国の関税化案に強く反対するとともに、コメの部分自由化をウルグアイ・ラウンドで検討するよう求めておるのであります。

 さらに西中試案は、部分自由化だけでなく、国内対策として、高額公費補助の圃場整備や、経営規模の拡大、食管の部分管理への将来移行、余剰水田の有効利用、農協改革など日本農業の新しいあり方に関する具体的政策を真面目に提言しておるところであります。

 ゆえに、私どもは、コメ自由化阻止に関する意見書を継続案件として御意見を申し上げたところであります。

 以上です。

○議長(堀口菊雄君) ほかに討論はありませんか。

 討論を終結いたします。

 お諮りいたします。

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第7号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 これより本案を起立により採決いたします。

 本案は、提案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、本案は提案のとおり可決されました。

 ただいま甲議第7号が可決されましたので、請願第2−5号 については、みなし採択として処理いたします。

 次に、日程第38 甲議第8号コメの市場開放、農産物・木材の輸入拡大阻止を求める意見書提出についてを議題といたします。

 剣持庸雄君から提案理由の説明を求めます。

 剣持庸雄君。

                (剣持庸雄君 登壇)

○剣持庸雄君 案文の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。

 コメの市場開放、農産物・木材の輸入拡大阻止を求める意見書(案)

 私たちの生活に欠かせないコメ、食糧、森林が危なくなっています。

 世界の貿易のルールを決めるガットの会議で農産物輸出国は、「全面自由貿易」を主張し、とりわけアメリカは我が国に対して「コメの市場開放をせよ」と迫っています。

 食糧の大部分を外国に依存している我が国にとって、このうえ主食であるコメを輸入・自由化した場合、さらに自給率が低下し、安定供給や価格に不安をもたらすなど、国民生活の基盤をゆさぶる大きな社会問題となります。

 また、アメリカは木材製品についても関税の引き下げを求めるなど、一層の市場開放をねらっています。

 農産物・林産物の全面自由貿易化は、水田や森林の破壊、地域の自然と農山村の荒廃を招き、一層の都市の過密化、いのちの「水」、環境の悪化をもたらすなど全国民にとって損失が大きいと言えます。

 安全で安定した食糧の確保、豊かな緑や水、環境を守り、日本農林業の再建を進めるため、次の事項を実現されるよう強く要望いたします。

1、コメの輸入・自由化は行わないこと。また、ガット・ウルグアイラウンドの農業交渉に対しては、食糧輸入国の立場から全面自由貿易に反対すること。
1、ガット交渉における農産物の安全性の規制緩和の動きに反対すること。また、現行の輸入食糧品の検査体制を強化すること。
1、木材のこれ以上の輸入自由化はやめ、地球環境保全にも配慮し、輸入総量を規制・秩序あるものとすることや、他輸入品並みの関税適用を図ること。

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。

 平成2年10月1日、甲府市議会。

 提出先は内閣総理大臣、外務大臣、大蔵大臣、農林水産大臣、通商産業大臣あてです。

 提出者は私、賛成者は皆川 巖議員、小沢綱雄議員、川名正剛議員、内藤幸男議員、飯島 勇議員、石原貞夫議員であります。

 なお、字句の修正につきましては、議長に一任いたします。

○議長(堀口菊雄君) 以上で説明は終わりました。

 これより質疑に入ります。質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより討論に入ります。

 討論の通告がありますので発言を許します。

 堀内光雄君。

                (堀内光雄君 登壇)

○堀内光雄君 先ほどの甲議第7号と同じく甲議第8号について討論を行います。

 我が国は、戦後のガット体制の中で最も恩恵を受けている国であり、大原則である自由貿易は、今後も堅持していかなければならない。ウルグアイ・ラウンドは、21世紀を目指した自由貿易体制づくりのため、サービス貿易や知的所有権など15の分野で交渉が続けられており、中でも農業交渉は、今回のラウンド多国間交渉の正否を分ける最大のテーマとなっているのであります。

 コメは、我が国の農業収入の3割を占める基幹作物であり、国民にとってかけがいのない主食であるが、それを理由にコメを政治化し、輸入を拒否し続けることは、諸外国の理解も得ることができないばかりか、アン・フェアな日本を国際社会に印象づけることになり、孤立化する。さらにウルグアイ・ラウンド農業交渉で決着できなければ、コメはアメリカのガット提訴、包括通商法301条の適用を背景とした日米2国間での交渉へ移行となり、我が国にとってより大幅な譲歩を迫られることは必至である。2国間交渉で完全自由化を招いた牛肉・オレンジの結果を教訓とすべきであります。

 したがって、我が国における稲作を守るためには、市場を一部開放することによって、大部分の稲作農家を守ろうという部分自由化政策を選択しなければならないのであります。

 ミニマムアクセスでの輸入数量制限こそ、国際的理解を得つつ、完全な市場開放を阻止し、将来ともに稲作を保障することができる唯一の道であります。

 よって、私どもは、甲議第8号についても継続案件ということで討議を行います。

 以上です。

○議長(堀口菊雄君) ほかに討論はありませんか。

 討論を終結いたします。

 お諮りいたします。

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第8号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 これより本案を起立により採決いたします。

 本案は、提案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、本案は提案のとおり可決されました。

 ただいま甲議第8号が可決されましたので、請願第2−7号 については、みなし採択として処理いたします。

 ただいま意見書3件が可決されましたが、それぞれの条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に一任することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、さように決しました。

 次に、総務、民生文教、経済都市開発、建設水道の各常任委員長から、目下委員会において審査中の事件及び所管事項の調査につき、会議規則第87条の規定により、別紙申出書のとおり閉会中の継続審査及び調査の申し出がありました。

 これより、総務委員長から申し出の請願第2−15号 固定資産税の評価替えの中止、都市計画税の軽減を求める請願についてお諮りいたします。

 本件は、総務委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、本件は総務委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに決しました。

 重ねてお諮りいたします。

 総務委員長から申し出の、ただいま議決されました請願第2−15号を除く、他の事件については、各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに決しました。

 以上をもって本定例会に提案されました議案及び請願等の審議を全部終了いたしましたので、会議を閉じ、9月甲府市議会定例会を閉会いたします。

                午後2時10分 閉会

 甲府市議会議長  堀口菊雄
   〃 副議長  宮島雅展
 会議録署名議員  小沢綱雄
   〃      依田敏夫
   〃      加藤 裕