平成2年12月甲府市議会定例会会議録第5号

                午後1時02分 開議

○議長(堀口菊雄君) これより本日の会議を開きます。

 報告事項を申し上げます。

 早川武男君外4名から、甲議第9号 市長の専決事項の指定についてが提出されました。

 右は、議事日程記載の日程第32でありますので、朗読を省略いたします。

 次に、小野雄造君外7名から、甲議第10号 学校事務職員・学校栄養職員の給与費を国庫負担の対象外とする措置に反対し、教育の機会均等水準の維持向上を求める意見書提出についてが提出されました。

 右は、議事日程記載の日程第33でありますので、朗読を省略いたします。

 次に、上田英文君は一身上の都合により、本日欠席する旨の届け出がありました。

 以上で報告を終わります。

 これより日程に入ります。

 日程第1から日程第13まで13案を一括議題といたします。

 13案に関し、総務委員長の報告を求めます。

 総務委員長 森沢幸夫君。

                (総務委員長 森沢幸夫君 登壇)

○総務委員長(森沢幸夫君) 去る12月19日の本会議において当委員会に付託されました案件について12月20日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。

 最初に、議案第101号 平成2年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)
 議案第103号 甲府市職員の定年等に関する条例の一部を改正する条例制定について
 議案第104号 甲府市職員福利厚生組合条例の一部を改正する条例制定について
 議案第110号 甲府市条例の左横書き等の整備に伴う特別措置に関する条例制定について
 議案第114号 町の区域の変更について
 議案第120号 議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例制定について
 議案第121号 甲府市職員給与条例の一部を改正する条例制定について
 議案第122号 特別職の職員で常勤のものの期末手当に関する条例の一部を改正する条例制定について
 議案第100号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第3号)中当委員会所管分
 議案第115号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第4号)
 議案第116号 平成2年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)
の11案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 次に、請願第2−15号 固定資産税の評価替えの中止、都市計画税の軽減を求める請願については、国の指針に準拠し評価替えをするものであり、一自治体が独自で凍結することはできないものであるとの理由により不採択とするものと決しました。

 次に、請願第2−21号 小選挙区制・政党法に反対する意見書提出についての請願については、公職選挙法の改正について現在国会で審議中であり、また、さきの9月議会において議会としての一定の結論が出されているものであるとの理由により不採択するものと決しました。

 以上で、報告を終わります。

○議長(堀口菊雄君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより討論に入ります。

 討論の通告がありますので、発言を許します。

 加藤 裕君。

                (加藤 裕君 登壇)

○加藤 裕君 日本共産党を代表して請願第2−15号 固定資産税の評価替えの中止、都市計画税の軽減を求める請願、不採択に対する反対討論をいたします。

 自治省中央固定資産評価審議会が、9月28日発表した県内の基準地の土地評価額は、17.6%増と、3年前に比べても大幅な上昇率となっています。これに基づいて来年以降固定資産税が大増税されることは必至です。

 地価高騰の元凶である自民党政府と、土地投機に狂奔している大企業の責任を不問にして、その被害者である庶民に犠牲を転嫁することは許されません。事態は急を要しており、本請願を不採択とすることでは市民の声を政治に反映をさせることはできません。

 よって不採択に反対をするものです。

○議長(堀口菊雄君) ほかに討論はありませんか。

 討論を終結いたします。

 これより日程第1 請願書について請願第2−15号 固定資産税の評価替えの中止、都市計画税の軽減を求める請願について起立により採決いたします。

 本件に対する委員長の報告は不採択であります。

 本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、本件は委員長の報告のとおり決しました。

 次に、日程第2 請願書について請願第2−21号 小選挙区制・政党法に反対する意見書提出についての請願について起立により採決いたします。

 本件に対する委員長の報告は不採択であります。

 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、本件は委員長の報告のとおり決しました。

 次に、日程第3 議案第103号から日程第12 議案第116号まで10案を一括採決いたします。

 10案に対する委員長の報告は可決であります。

 10案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、10案は委員長の報告のとおり可決されました。

 次に日程第14から日程第18まで5案を一括議題といたします。

 5案に関し、民生文教委員長の報告を求めます。

 民生文教委員長 小野雄造君。

                (民生文教委員長 小野雄造君 登壇)

○民生文教委員長(小野雄造君) 御報告申し上げます。

 去る12月19日の本会議において、当委員会に付託されました案件について12月20日委員会を開き、慎重に審査した結果について御報告いたします。

 議案第105号 甲府市学校職員旅費支給条例の一部を改正する条例制定について
 議案第106号 甲府市学校職員の勤務時間等に関する条例の一部を改正する条例制定について
 議案第123号 甲府市学校職員給与条例の一部を改正する条例制定について
 議案第118号 平成2年度甲府市病院事業会計補正予算(第1号)
 議案第100号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第3号)中当委員会所管分
の5案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 以上で、報告を終わります。

○議長(堀口菊雄君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより日程第14 議案第105号から日程第17 議案第118号まで4案を一括採決いたします。

 4案に対する委員長の報告は可決であります。

 4案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、4案は委員長の報告のとおり可決されました。

 次に、日程第19から日程第25まで7案を一括議題といたします。

 7案に関し、経済都市開発委員長の報告を求めます。

 経済都市開発委員長 剣持庸雄君。

                (経済都市開発委員長 剣持庸雄君 登壇)

○経済都市開発委員長(剣持庸雄君) 御報告申し上げます。

 去る12月19日の本会議において、当委員会に付託されました案件について12月20日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。

 最初に、議案第107号 甲府市中小企業振興融資条例の一部を改正する条例制定について
 議案第109号 甲府都市計画事業甲府駅周辺土地区画整理事業施行規程制定について
 議案第112号 土地改良事業の施行について
 議案第113号 一部事務組合の規約の変更に関する協議について 及び
 議案第100号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第3号)中当委員会所管分
の5案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 次に、請願第2−24号 市道水門新青沼線の拡幅整備については願意妥当と認め、採択するものと決しました。

 なお、本請願については、3月定例会でその処理の経過と結果について、報告を求めます。

 最後に、請願第2−17号 千代田湖ゴルフ場建設中止を求める請願及び
 請願第2−23号 水源地等におけるゴルフ場の開発禁止を求める請願
の2件については、既に9月定例会において同様の請願を不採択とする結論が出ているとの理由により、不採択とするものと決しました。

 以上で、報告を終わります。

○議長(堀口菊雄君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより討論に入ります。討論の通告がありますので発言を許します。

 加藤 裕君。

                (加藤 裕君 登壇)

○加藤 裕君 請願第2−17号、第2−23号 千代田湖ゴルフ場建設中止及び開発計画禁止を求める請願不採択に対しての反対討論を行います。

 上水道水源地へのゴルフ場建設については、大規模な自然破壊による保水力の低下、特に農薬使用による水質汚染に対して多くの市民が心配をしているところです。甲府市水道水源保護問題懇話会の提言でも、水源地での農薬散布は、人間の健康に及ぼす影響が大きいとしてゴルフ場建設に否定的見解を示し、反響を呼びました。

 ゴルフ場建設に反対する署名は、短期間にもかかわらず既に1万5千人を突破しています。議会は、この市民の声を聞き、千代田湖ゴルフ場等水源地におけるゴルフ場建設の中止を求める請願を採択することは緊急を要するものであります。

 よって、本請願不採択に反対をするものです。

○議長(堀口菊雄君) ほかに討論はありませんか。

 討論を終結いたします。

 これより日程第19 請願書について、請願第2−17号 千代田湖ゴルフ場建設中止を求める請願外1件について、起立により採決いたします。

 2件に対する委員長の報告は不採択であります。

 2件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、2件は委員長の報告のとおり決しました。

 次に、日程第20 議案第109号 甲府都市計画事業甲府駅周辺土地区画整理事業施行規程制定について起立により採決いたします。

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(堀口菊雄君) 起立多数であります。

 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。

 次に、日程第21 議案第107号から日程第23 議案第113号まで3案を一括採決いたします。

 3案に対する委員長の報告は可決であります。

 3案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、3案は委員長の報告のとおり可決されました。

 次に、日程第24 請願書について請願第2−24号 市道水門新青沼線の拡幅整備についてを採決いたします。

 本件に対する委員長の報告は採択であります。

 本件は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、本件は委員長の報告のとおり決しました。

 次に、日程第26から日程第31まで6案を一括議題といたします。

 6案に関し、建設水道委員長の報告を求めます。

 建設水道委員長 細田 清君。

                (建設水道委員長 細田 清君 登壇)

○建設水道委員長(細田 清君) 御報告申し上げます。

 去る12月19日の本会議において、当委員会に付託されました案件について12月20日委員会を開き、慎重に審査した結果について御報告いたします。

 議案第108号 甲府市下水道事業の設置等に関する条例制定について
 議案第111号 和解及び損害賠償の額の決定について
 議案第119号 工事請負契約の締結について(平成2年度地域特別賃貸住宅A型(里吉団地)建設(建築主体)工事)
 議案第102号 平成2年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第2号)
 議案第117号 平成2年度甲府市下水道事業特別会計補正予算(第3号)及び
 議案第100号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第3号)中当委員会所管分
の6案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 以上で報告を終わります。

○議長(堀口菊雄君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより日程第26 議案第108号から日程第30 議案第117号まで5案を一括採決いたします。

 5案に対する委員長の報告は可決であります。

 5案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、5案は委員長の報告のとおり可決されました。

 次に、日程第13、日程第18、日程第25及び日程第31 議案第100号 平成2年度甲府市一般会計補正予算(第3号)を採決いたします。

 本案に対する各常任委員長の報告は可決であります。

 本案は、各常任委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、本案は各常任委員長の報告のとおり可決されました。

 次に、日程第32 甲議第9号 市長の専決事項の指定についてを議題といたします。

 早川武男君から提案理由の説明を求めます。

 早川武男君。

                (早川武男君 登壇)

○早川武男君 市長の専決事項の指定について提案の理由を説明いたします。

 本案は、地方自治法第180条第1項の規定により、市議会の権限に属する軽易な事項の指定について、全文を変更するものであります。

 内容は、第1項及び第3項については、条文の整理であります。第2項については、損害賠償の額の決定及び和解についてであり、同項は昭和46年、議会において規定されて以来20年近くを経過しており、社会、経済、交通事情等の変化による専決処分指定の法の趣旨の実態に即した運用、あるいは事務の簡素化に伴う被害者の早期救済等市民サービスの向上を図るため、新たに規定するものであります。

 なお提出者は私、賛成者は内藤秀治議員、鈴木豊後議員、堀内光雄議員、加藤 裕議員の各会派の代表者であります。よろしく御審議いただけますようお願いをいたします。

○議長(堀口菊雄君) 以上で説明は終わりました。

 これより質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 お諮りいたします。

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって甲議第9号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 これより本案を採決いたします。

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第9号については提案のとおり可決されました。

 次に、日程第33 甲議第10号 学校事務職員・学校栄養職員の給与費を国庫負担の対象外とする措置に反対し、教育の機会均等水準の維持向上を求める意見書提出についてを議題といたします。

 小野雄造君から提案理由の説明を求めます。

 小野雄造君。

                (小野雄造君 登壇)

○小野雄造君 案文の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。

 学校事務職員・学校栄養職員の給与費を国庫負担の対象外とする措置に反対し、教育の機会均等水準の維持向上を求める意見書(案)

 国は、来年度の予算編成に当たり、国に比べて地方財政の方が豊かになっているとみて、義務教育諸学校に勤務する学校事務職員・学校栄養職員の給与費を各県が全額負担すべきという義務教育費国庫負担制度の見直し論を強調しています。

 これは104国会での海部文部大臣の「事務職員・栄養職員は、学校の基幹的な職員であり、学校運営のために国庫負担制度の中に、きちんと残すことが大切と考えて、これからもやっていきたい」と答弁していることに反するものであり、給与費を全額県負担といっても、そのしわ寄せは地方公共団体(市町村)に財政負担を転嫁するものにほかなりません。

 学校運営を支えている学校事務職員・学校栄養職員を国庫負担の対象外とすることは、義務教育制度の根幹に触れる大きな問題であります。

 よって、教育の機会均等が引き続き確保され義務教育費国庫負担制度の現行水準を維持するよう強く要望いたします。

 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。

 平成2年12月21日  甲府市議会

 提出先は内閣総理大臣、大蔵大臣、文部大臣、自治大臣あてです。

 提出者は私、賛成者は民生文教委員全員であります。なお、字句の修正等につきましては、議長に一任いたします。

○議長(堀口菊雄君) 以上で説明は終わりました。

 これより質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 お諮りいたします。

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第10号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 これより本案を採決いたします。

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第10号については、提案のとおり可決されました。

 ただいま甲議第10号が可決されましたので、請願第2−20号については、みなし採択として処理いたします。

 ただいま可決されました意見書について、条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に一任することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、さように決しました。

 次に、総務、民生文教、経済都市開発、建設水道の各常任委員長から、目下委員会において審査中の事件及び所管事項の調査につき、会議規則第87条の規定により、別紙申出書のとおり閉会中の継続審査及び調査の申し出がありました。

 お諮りいたします。

 各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(堀口菊雄君) 御異議なしと認めます。

 よって各常任委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査及び調査に付することに決しました。

 以上をもって本定例会に提案されました議案及び請願等の審議を全部終了いたしましたので、会議を閉じ、12月甲府市議会定例会を閉会いたします。

                午後1時34分 閉会

 甲府市議会議長  堀口菊雄
   〃 副議長  宮島雅展
 会議録署名議員  内藤秀治
   〃      村山二永
   〃      堀内征治