平成6年12甲府市議会定例会会議録第1号

                午後1時00分 開会

○議長(森沢幸夫君) ただいまから平成6年12月甲府市議会定例会を開会いたします。

 会議に入るに先立ち、去る10月14日、小沢綱雄君、早川武男君の両君には、市議会議員として35年、それぞれ地方自治の振興に尽力された功績が特に認められ、自治大臣から感謝状と銀杯が授与されました。

 甲府市並びに甲府市議会としてもまことに喜ばしく、ここにお祝いを申し上げる次第であります。

 つきましては、両君の功績に対し、議会を代表して中西 久君並びに市長よりお祝いの言葉を贈りたいと思います。

 最初に、中西 久君。

                (中西 久君 登壇)

○中西 久君 このたび、我々の大先輩であります小沢綱雄、早川武男両議員には、地方自治に特に貢献があった永年勤続議員として、栄えある自治大臣感謝状並びに銀杯を授与されました。

 このことは、甲府市議会といたしましてもまことに喜ばしいことであり、議会全体の名誉でもあります。よって、議会を代表して一言お祝いの言葉を贈りたいと思います。

 小沢、早川両議員には、昭和34年に当選以来、連続9期市議会議員として甲府市政に参画、その間市長は鷹野、秋山、河口、原、現在の山本市長とかわりましたが、お二人のすぐれた政治理念に支えられ、甲府市が日本に誇れる行政を執行することができ、今日の発展を見ることができました。

 特に本市の長年の懸案でありました甲府刑務所の移転と甲府駅の近代化に際しましては、小沢議員は甲府刑務所移転促進に関する調査特別委員長として、また、早川議員は甲府駅近代化並びに交通問題に関する調査特別委員長として精力的な活躍をされ、県都甲府市の発展に大きな貢献をされました。

 本市を取り巻く社会情勢は、これからさらに厳しいものが予想され、先行き不透明な部分もありますが、お二人のすぐれた政治感覚で甲府市民が住みよい市政実現のため、御活躍あらんことを強く祈念するとともに、これからも生涯現役をモットーに、我々をリードしてくださらんことをお願いし、一言お祝いの言葉といたします。

 平成6年12月1日
 甲府市議会代表 中西 久(拍手)

○議長(森沢幸夫君) 次に、市長 山本栄彦君。

                (市長 山本栄彦君 登壇)

○市長(山本栄彦君) このたび、小沢綱雄議員並びに早川武男議員のお二人におかれましては、さきに挙行された全国市議会議長会及び関東市議会議長会による35年特別表彰の伝達に続いて、10月14日、名誉ある平成6年度自治大臣感謝状を受けられました。

 お二人にとりましては、まさに八重の御慶事となられ、市民とともに心からお祝いを申し上げる次第です。

 このたびの感謝状はお二人の長年にわたり、地方議会議員として、地方自治行政に多大な御貢献をされた御労苦に対するものでありまして、今日に至るまでの本市発展に寄与されました御功績に、深甚なる敬意と感謝を申し上げます。

 両議員におかれましては、今後とも健康に御留意なされまして、さらなる甲府市の進展のため、より一層の御理解と御協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、お祝いのごあいさつとさせていただきます。

 まことにおめでとうございます。(拍手)

○議長(森沢幸夫君) 小沢、早川両君にもう一度拍手をお願いいたします。

                (拍手)

                午後1時08分 開議

○議長(森沢幸夫君) これより本日の会議を開きます。

 報告事項を申し上げます。

 本定例会に提出する議案につき、市長から通知がありました。

 提出議案は、議事日程記載のとおりでありますので、朗読を省略いたします。

 次に、市長から議会に報告すべき事項であります報第21号が提出されました。

 既に各位のお手元に配付いたしてありますので、御了承をお願いいたします。

 次に、監査委員から平成6年8月末、9月末の例月出納検査報告書が提出されました。

 お手元に配付いたしてあります報告書により御了承をお願いいたします。

 次に、平成6年9月定例会以降、関東及び県下市議会議長会の会議が開催され、随員とともに出席いたしました。

 会議の概要につきましては、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承をお願いいたします。

 次に、古屋市長室長は病気療養中のため、今会期中欠席する旨の届け出がありました。

 以上で報告を終わります。

 これより日程に入ります。

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員には、会議規則第167条の規定により
 堀口菊雄君
 皆川 巖君
 清水節子君
を指名をいたします。

 次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。

 お諮りいたします。

 今期定例会は、招集の日から12月9日まで9日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(森沢幸夫君) 御異議なしと認めます。

 よって、今期定例会の会期は9日間とすることに決しました。

 次に、日程第3 議案第76号から日程第21 議案第94号までの19案を一括議題といたします。

 市長から提案理由の説明を求めます。

 市長 山本栄彦君。

                (市長 山本栄彦君 登壇)

○市長(山本栄彦君) 本日の市議会定例会に提案いたしました案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。

 まず、議案第76号「平成6年度甲府市一般会計補正予算(第4号)」につきましては、歳出において、第2款総務費は、基金管理費及び一般管理費並びに賦課徴収費等を追加更正するための補正であります。

 第3款民生費は、社会福祉総務費、老人福祉費及び児童措置費等を追加するための補正であります。

 第6款農林水産業費は、農地費及び林業振興費等を追加更正するための補正であります。

 第8款土木費は、道路整備事業費及び土地区画整理費等を追加更正するための補正であります。

 第9款消防費は、非常備消防費を追加更正するための補正であります。

 第10款教育費は、林間学校費及び図書館建設費等を追加更正するための補正であります。

 歳出各款の人件費は、一般職員等の給与改定等に伴う追加更正をするための補正であります。

 歳入につきましては、第1款市税、第6款地方交付税、第10款国庫支出金、第11款県支出金、第12款財産収入、第13款寄附金、第14款繰入金、第15款繰越金、第16款諸収入、第17款市債をそれぞれ追加更正するための補正であります。

 継続費の補正は、公営住宅建設事業(里吉団地)の事業費総額及び年割額を変更するものであります。

 繰越明許費は、老人福祉施設整備助成事業費、山梨県弁護土会館建設費助成金及び甲府市消防団宮本分団車庫・詰所建設費を設定するものであります。

 債務負担行為の補正は、(仮称)甲府市南部地域市民センター建設用地取得費を追加するものであります。

 地方債の補正は、起債充当事業費の補正による借入限度額の変更をするものであります。

 次に、議案第77号「平成6年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)」及び議案第78号「平成6年度甲府市交通災害共済事業特別会計補正予算(第1号)」の2案件につきましては、一般職員の給与改定等に伴う人件費所要額の追加更正をするための補正であります。

 次に、議案第79号「平成6年度甲府市老人保健事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、歳出において、第1款総務費は、一般職員の人件費所要額及び支払基金交付金等の精算に伴う返還金を追加更正するための補正であります。

 第2款医療諸費は、医療費支給費を追加するための補正であります。

 歳入につきましては、第1款支払基金交付金、第2款国庫支出金、第3款県支出金、第4款繰入金、第5款繰越金及び第6款諸収入を追加更正するための補正であります。

 次に、議案第80号「平成6年度甲府市病院事業会計補正予算(第1号)」につきましては、収益的支出は、一般職員の人件費所要額を更正し、収益的収入は、外来収益を更正するための補正であります。

 資本的収入及び支出は、資本勘定支弁職員の給与改定等に伴う追加をするための補正であります。

 次に、議案第81号「甲府市職員給与条例の一部を改正する条例制定について」は、国家公務員の給与改定に準じて、本市一般職員の給与を改定するための一部改正であります。

 次に、議案第82号「議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、議員に支給する期末手当の支給割合を改定するための一部改正であります。

 次に、議案第83号「特別職の職員で常勤のものの期末手当に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、一般職の職員に準じて、特別職の職員で常勤のものの期末手当の支給割合を改定するための一部改正であります。

 次に、議案第84号「甲府市学校職員給与条例の一部を改正する条例制定について」は、国家公務員の給与改定に準じて、本市学校職員の給与を改定するための一部改正であります。

 次に、議案第85号「甲府市墓地条例の一部を改正する条例制定について」は、墓地の適正な管理を期するため、使用料の額を改定するための一部改正であります。

 次に、議案第86号「財産の取得について」は、(仮称)甲府市南部地域市民センター建設用地として土地を取得するため、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により議会の議決を求めるものであります。

 次に、議案第87号から議案第93号までの「市道路線の認定について」は、和田町エコー住宅団地1号線他1路線、大里北耕地3号線他1路線、大里大北耕地2号線、北西中学校前通り線、北西中学校南通り線、新五割川左岸2号線及び西油川3号線の各路線を市道に認定し、維持管理を行うため、道路法第8条第2項の規定により議会の議決を求めるものであります。

 次に、議案第94号「工事請負契約の締結について」は、平成6年度特定公共賃貸住宅(里吉団地)建設の建築主体工事の請負契約を締結するため、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決を求めるものであります。

 以上が、本日提案いたしました案件の大要であります。

 御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わります。

 なお、この機会に貴重な時間をおかりいたしまして、平成7年4月に行われます甲府市長選挙に関し、所信を述べさせていただきます。

 市議会有志の皆様をはじめ、各種団体等多くの市民の方々から再度立候補せよとの温かい御要請を賜り、深く感銘をいたしております。このことを私は真剣に考え、就任以来今日までの3年有余を振り返ってみますと、この間、日本経済は、かつてない不況に陥るとともに、世界の中で果たす日本の役割も問われ、新たな時代へと転換をしてまいりました。

 こうした激動の中にあっても、地方のあるべき姿は、「市民による市民のための開かれた市政」でなくてはならないことであり、市政運営にあたっては、一党一派に偏することなく、市民党的立場を堅持し、市議会をはじめ市民の皆様方の格段の御理解と御協力をいただき、誠意をもって執行させていただくことができましたことに、心から感謝申し上げる次第です。

 さらには、こうした時代の流れを的確に把握し、全職員が私とともに一丸となって、市民福祉向上のため英知を結集し努力してくれたことを高く評価するところであります。

 そして、ゆるぎない県都として105年という輝かしい歴史と、先賢の皆様方が築き上げてこられた礎の上に立って、市民主役の快適都市構築のため策定されたエコープランを、全市民の協働により推進するとともに、地方分権をはじめとする高齢化・国際化・高度情報化等の成熟化社会に対応する新しい構造転換の時代に向かって、感性豊かな広域圏の拠点都市としての環境形成を図り、「近き者説(よろこ)び遠き者来る」の理想を追い求め、まさに全国に誇り得る未来へ夢をつなぐまちづくりを果たしていかなければならないと思います。

 このことを考えますとき、今、私が成すべきことは、多くの市民の皆様の熱き要請に応え、その先頭に立ち、身命を投げうって、その責任を果たしていくことであると認識し、来年4月行われます甲府市長選挙に立候補する決意を固め、ここに表明いたす次第です。

 なお、余す任期につきましても、私は全力を傾けて、市民本意の開かれた市政の実現に徹し、20万市民が愛するこの甲府市を「レインボープラン7大プロジェクト」の計画的執行のため、「初心忘るべからず」この使命を自らに問いかけながら、「若々しく夢と希望のあふれる街・甲府」のさらなる前進のため一層の努力をしてまいりたいと存じます。

 今後とも議員各位と市民の皆様の温かい御理解と御協力を切にお願い申し上げ、私の所信の一端を述べさせていただきました。

 ありがとうございました。(拍手)

○議長(森沢幸夫君) 以上で説明は終わりました。お諮りいたします。

 12月2日は議案調査のため、本会議を休会いたしたいと思います。

 これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(森沢幸夫君) 御異議なしと認めます。

 よって、12月2日は本会議を休会することに決しました。

 休会明け本会議は12月5日午後1時から開会、提出議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。

 本日は、これをもって散会いたします。

                午後1時21分 散会