平成7年9月甲府市議会定例会会議録第1号

                午後1時02分 開 会

○議長(飯沼 忠君) ただいまから平成7年9月甲府市議会定例会を開会いたします。

 会議に入る前に御報告申し上げます。

 議員出井数馬君には、去る8月28日急逝されました。

 ここに謹んで哀悼の意を表します。

 この際、故出井数馬君の御冥福を祈り黙祷を捧げたいと思います。

 全員御起立を願います。

 黙祷始め。

                (全員起立 黙祷)

○議長(飯沼 忠君) 黙祷を終わります。

 御着席を願います。

 逝去されました故出井数馬君に対して追悼の辞を送りたいと思います。

 斉藤憲二君の発言を許します。

 斉藤憲二君。

                (斉藤憲二君 登壇)

○斉藤憲二君 私は、先輩・同僚議員の同意を得て、議員一同を代表して故出井数馬氏のみたまに対し、謹んで哀悼の言葉を申し上げます。

 今、壇上に立ち、ありし日の貴方の姿が眼前に去来し、万感こもごも胸に迫り、追慕の念ひとしおのものがございます。

 このたびの突然の訃報に接し、言いようのない悲しみの中で貴方の温顔に、この世で再びお目にかかれないという事実をみずからの心に言い聞かせるとき、私は運命の厳しさを嘆かずにはおられないのであります。

 人生無常とは申しますが、なぜ天は業績半ばにして召されたのか、悔いて帰らぬ今となりましては、ただ安らかに御昇天を祈るのみであります。

 また、突然の幽明境を異にせられました御遺族及び貴方を支え信奉し、将来を期待していた関係者の方々の胸中を拝察いたしますとき、まことに痛恨の極みであり、哀惜の情を禁じ得ないのであります。

 思えば、貴方と現在の政治変革の真っただ中で市政のこと、そしてこれからの政治の動向に思いをいたし、ともに憂いともに考え、東奔西走した4年4か月の歳月が、生々しく胸に浮かんでまいります。

 甲府市議会議員として一身を捧げようと、これから市民のためにとの思いをいっぱい心に秘めて、新たな信念をみなぎらせ、その飽くことのない貴方の情熱を感じていました。それだけに残念でなりません。

 出井君は、昭和14年に甲府市小曲町に生まれ、若いときから資性闊達にして、志を常に社会公共に置き、もっぱら勤労大衆とともに活躍せられ、大衆運動の発展に尽すいされたのであります。

 そして平成3年4月、住民の輿望を担って見事に市議会議員に初当選を果たしました。その間、平成5年6月、経済都市開発委員会委員長、総務委員会副委員長等の要職につかれるなど、市政の発展に尽くしてこられました。

 本年4月には見事再選され、総務委員会副委員長、新病院建設に関する調査特別委員会副委員長につかれ、本市議会における円満な士として強固な信念をもって遺憾なくその手腕を振るわれ、今後の活躍には大きな期待が寄せられていたのであります。

 特にこの8月、盛暑の中、新病院建設用地の視察に足を運び、これからの病院建設に打ち込むひたむきな姿が印象的であったとのこと。これが最後の議会活動となりました。

 旺盛な責任感、不倒不屈の精神力をもって、何事にも対処してきた貴方でありました。

 志半ばの急逝は甲府市にとりましても大きな損失でありますが、同じ政治の道を歩む者として、今までの御労苦に対し、心よりお礼を申し上げたい気持ちでいっぱいであります。

 しかるに、はからずも病魔の冒すところとなり、貴方の気骨をもっていたしましても、また御家族の百方手を尽くされた加療もその効なく、回復を願う祈りもむなしく56歳にて生命の灯は燃え尽きたのであります。

 貴方も志半ばにして、さぞ無念であっただろうと思います。

 しかしながら、貴方が多年にわたる地域の発展と社会公共のために尽くされた功績は、今後も長く後世に受け継がれ、本市はさらに発展していくものと思います。いや、市政をさらに躍進させていくことを私どもは約束いたします。

 貴方は、政治家の年齢ではまだ若く、惜しみある人生でしたが、人のため、地域社会のために思い切り生きた五十余年の人生、御苦労さまでした。安らかにおやすみください。

 最後に、奥様はじめ御家族の前途に限りない御加護をいただけますよう、お祈りいたしたいと存じます。

 ここに謹んで、出井議員の御冥福をお祈り申し上げ、あわせて私どもの決意を申し述べ、追悼の言葉といたします。

                午後1時09分 開 議

○議長(飯沼 忠君) これより本日の会議を開きます。

 報告事項を申し上げます。

 本定例会に提出する議案につき、市長から通知がありました。

 提出議案は、議事日程記載のとおりでありますので、朗読を省略いたします。

 次に、市長から議会に報告すべき事項であります報第13号から報第15号まで3件が提出されました。

 既にそれぞれ議案とともにお手元に配付してありますので、御了承願います。

 次に、市長から平成7年3月定例会において採択された請願について、その処理経過及び結果の報告がありました。

 お手元に配付してあります報告書により御了承願います。

 次に、監査委員から平成7年4月末、5月末、6月末及び7月末の例月出納検査報告書が提出されました。

 お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。

 次に、平成7年6月定例会以降、全国、関東及び県下市議会議長会の会議が開催され、随員とともに出席いたしました。

 会議の概要につきましては、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。

 以上で報告を終わります。

 これより日程に入ります。

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員には、会議規則第167条の規定により
 中西 久君
 海野平八郎君
 岡田 修君
を指名いたします。

 次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。

 お諮りいたします。

 今期定例会は、招集の日から9月13日まで10日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(飯沼 忠君) 御異議なしと認めます。

 よって、今期定例会の会期は10日間とすることに決しました。

 次に、日程第3 議案第52号から日程第20 議案第69号までの18案を一括議題といたします。

 市長から、上程議案全部に対する提案理由の説明を求めます。

 市長 山本栄彦君。

                (市長 山本栄彦君 登壇)

○市長(山本栄彦君) 本日ここに、9月市議会定例会の開会に当たり、提出議案の説明に先立ち、故出井数馬議員の御逝去をいたみ、甲府市民を代表して謹んで生前の御功績をしのび、心から御冥福をお祈り申し上げます。

 今、市政を取り巻く状況は大変厳しいものがあり、出井議員の秀でた御手腕に期待するところ偉大なるものがありましたのに、まことに残念の極みであります。

 今は、御遺族のお悲しみを思うとき、お慰めの言葉もありませんが、甲府市の今後の発展の上にその御偉業は脈々と伝えられることでありましょう。

 故出井議員の生前の御功績に対して改めて感謝のまことを捧げ、御冥福をひたすらお祈り申し上げ追悼の言葉といたします。

 それでは、本日の市議会定例会に提案いたしました案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。

 まず、議案第52号「平成7年度甲府市一般会計補正予算(第2号)」につきましては、歳出において、第2款総務費は、平成6年度国庫負担金等の精算に伴う返還金に係る総務管理費及び不動産鑑定評価に係る賦課徴収費等を追加するための補正であります。

 第3款民生費は、都市対策事務費交付金増額による検認率及び適用率向上対策に係る国民年金費等を追加するための補正であります。

 第6款農林水産業費は、農道等改良整備事業費及び県単土地改良事業費等に係る農地費並びに林業構造改善事業費等に係る林業振興費等を追加するための補正であります。

 第7款商工費は、商業関係団体組織強化事業費等に係る商工業振興費を追加するための補正であります。

 第8款土木費は、市道に係る道路舗装費及び市道側溝整備事業費、落石防止棚設置事業費等に係る道路新設改良費並びに寿宝土地区画整理事業の建物移転補償費のための土地区画整理事業費等を追加更正するための補正であります。

 第9款消防費は、消防分団車庫・詰所新築費等に係る非常備消防費を追加するための補正であります。

 第10款教育費は、小学校、中学校管理費及び史跡武田氏館跡整備事業費等に係る文化振興費等を追加するための補正であります。

 歳入につきましては、第1款市税、第10款国庫支出金、第11款県支出金、第13款寄附金、第16款諸収入、第17款市債をそれぞれ追加するための補正であります。

 継続費の補正は、平成7年度公営住宅建設事業に係る事業費総額及び年割額を変更するものであります。

 地方債の補正は、起債充当事業費の借入限度額を変更するものであります。

 次に、議案第53号「平成7年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、歳出において、第1款総務費は、総務管理費及び徴収費を追加し、第3款老人保健拠出金は、老人保健拠出金を更正し、第6款諸支出金は、償還金及び還付加算金を追加するための補正であります。

 歳入につきましては、第1款国民健康保険料及び第5款療養給付費交付金を更正し、第4款国庫支出金、第9款繰入金及び第10款繰越金を追加するための補正であります。

 次に、議案第54号「甲府市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、地方公務員災害補償法の一部改正に伴い、議会の議員等の公務災害補償について、介護補償制度の創設、遺族補償年金の額の引き上げ等を行うための一部改正であります。

 次に、議案第55号「甲府市市税条例の一部を改正する条例制定について」は、地方税法等の一部改正に伴い、阪神・淡路大震災に係る固定資産税の特例の適用を受けようとする者がすべき申告等について規定するとともに、身体障害者等に対する軽自動車税の減免規定の整備を行うための一部改正であります。

 次に、議案第56号「甲府市同和対策住宅新築資金等貸付条例の一部を改正する条例制定について」は、住宅新築資金等貸付制度の一部改正に伴い、住宅新築資金等の貸付金の限度額の引き上げを行うための一部改正であります。

 次に、議案第57号「甲府市消防団員救じゅつ金条例の一部を改正する条例制定について」は、消防表彰規程の一部改正に準じ、殉職者特別救じゅつ金、殉職者救じゅつ金及び障害者救じゅつ金の支給額の引き上げを行うための一部改正であります。

 次に、議案第58号「甲府市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について」は、非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、非常勤消防団員等の公務災害補償について、補償の額の算定の基礎となる補償基礎額及び遺族補償年金の額の引き上げを行うための一部改正であります。

 次に、議案第59号「甲府市消防団員退職報償金支給条例の一部を改正する条例制定について」は、消防団員等公務災害補償等共済基金法施行令の一部改正に伴い、非常勤消防団員の退職報償金の支給額の引き上げを行うための一部改正であります。

 次に、議案第60号「甲府市ホームヘルパー等派遣手数料条例の一部を改正する条例制定について」は、国の在宅老人福祉対策事業及び身体障害者居宅生活支援事業における派遣事業費用負担基準等の一部改正に伴い、手数料の額の改定及び手数料の減免規定の整備を行うための一部改正であります。

 次に、議案第61号「甲府市市立の高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、市立の高等学校及び幼稚園の学校医等の公務災害補償について、遺族補償年金の額の引き上げ等を行うための一部改正であります。

 次に、議案第62号「甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定について」は、特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律の規定により建設し、及び管理する特定市営住宅について、その設置及び管理に関する事項を定めるための一部改正であります。

 次に、議案第63号から議案第65号までの「市道路線の認定について」の3件につきましては、甲運24号線、甲運25号線、大円川右岸1号線及び大円川左岸1号線の各路線を市道に認定し、維持管理を行うため、道路法第8条第2項の規定により、議会の議決を求めるものであります。

 次に、議案第66号及び議案第67号の「市道路線の変更認定について」は、善光寺町敷島線及び大里北耕地1号線の変更認定を行うため、道路法第10条第3項の規定により、議会の議決を求めるものであります。

 次に、議案第68号及び議案第69号の「工事請負契約の締結について」は、「甲府市リサイクルプラザ建設(建築主体)工事」及び「甲府市リサイクルプラザ建設(機械設備)工事」の請負契約を締結するため、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。

 以上が、本日提案いたしました案件の大要であります。

 御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わります。

○議長(飯沼 忠君) 以上で説明は終わりました。

 お諮りいたします。

 9月5日、6日の2日間は議案調査のため、本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(飯沼 忠君) 御異議なしと認めます。

 よって、2日間は本会議を休会することに決しました。

 休会明け本会議は、9月7日午後1時から開会、提出議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。

 本日はこれをもって散会いたします。

                午後1時25分 散 会