平成10年6月3日
平成10年6月甲府市議会定例会会議録1号

午後1時01分 開 会

議長(依田敏夫君)  ただいまから平成10年6月甲府市議会定例会を開会いたします。
 会議に入るに先立ち御報告申し上げます。
 甲府市議会議員早川武男君には、去る3月28日急逝されました。
 ここに謹んで哀悼の意を表します。
 この際、故早川武男君の御冥福を祈り黙祷をささげたいと思います。
 全員起立をお願いいたします。
 黙祷。
 
(全員起立 黙祷)

議長(依田敏夫君) 黙祷を終わります。
 御着席を願います。
 次に、逝去されました故早川武男君に対し追悼の辞を送りたいと思います。
 小沢綱雄君の発言を許します。
 小沢綱雄君。
                 
(小沢綱雄君 登壇)

○小沢綱雄君
 私は、議員各位の命を得て甲府市議会を代表し、去る3月28日急逝されました故元議長早川武男氏のみたまに対し、謹んで哀悼の言葉を申し述べたいと存じます。
 思えば、私と早川議員は昭和34年4月にともに甲府市議会議員に初当選し、以来10期連続当選を果たしました。同期であり、さらに私が拝命いたしました第51代議長を引き継ぎ、昭和46年5月初議会において43歳の若さで第52代議長に就任し、翌年には名誉ある関東市議会議長会会長の要職につかれました。その活躍の数々は今も私の脳裏に鮮明に記憶されております。以来39年余、ともに肝胆相照らす仲として互いに切磋琢磨し、甲府市政発展のために尽力してまいりました。そして、議員在職40年という甲府市議会における前人未到の足跡を刻もうとした矢先、忽然としてとわに旅立たれました。
 今、あなたの人柄をしのびつつ追悼の辞を述べますとき、私にとって忘れることのできない光景があります。それは4月1日、斎場に向かうあなたの御遺体に、甲府市議会本会議場と最後の別れをさせたいとの御家族の希望で柩車がこの道を進みましたとき、沿道に整然として並び、あなたに向かって静かに黙祷する多数の甲府市職員の姿でした。私は、言葉にあらわせない感銘を受け、まさしく「早川武男氏の人徳ここに顕彰された」の感を覚えました。人生の節目である古希を目前に帰らぬ人となられたことは、あなたにとっても、御遺族さらにはあなたを支え、ともに御苦労された方々にとっても無念のきわみであり、その御胸中を拝察いたしますとき、涙なきを禁じ得ないものであります。心からその御冥福をお祈りいたします。
 あなたは、昭和22年に大蔵省に入省し、税務官吏としてその手腕を発揮され、戦後の復興に懸命に努力されました。しかし、郷土を愛する心が人一倍強いあなたは、地域の自治会活動に身を置く中で地域住民から推され、新進気鋭31歳で甲府市議会議員に当選し、以来10期39年余、真に激動の時代を切り開き、甲府市議会のかじ取り役として、また執行機関との橋渡しを努め、時の課題解決に全身全霊、まさに粉骨砕身の労を重ね、時には厳しい非難にも耐えながら、市政の発展に尽力されました。
 あなたの長い議員活動を回顧いたしますとき、まず、脳裏をよぎりますのは、昭和34年8月に甲府盆地を襲った台風7号による農業被害、特にブドウ棚の壊滅的被害とその復興に東奔西走するあなたの姿でした。被害の惨状は100年ぶりと言われたことしの大雪の被害を上回るものであり、農家の窮状は目を覆うものがありました。あなたは新人議員でありながら臨時市議会の開会を要求し、困窮農家の救済策をただし、さらに農家の先頭に立ち知事に窮状を訴えるなど、寝食を忘れて働かれました。この努力により、360町歩に及ぶブドウ棚の早期回復が実現し、秋の収穫を得ることができました。
 このように気迫のこもった数々の活動により、あなたは若くして甲府市議会議長に就任されましたが、その受諾演説の中で議会の運営が常に市民の信頼を得るものでなくてはならないと述べ、その信念に基づき議会運営に当たられました。在任中懸案の中央卸売市場の建設、将来を見据えた日中国交回復の促進決議の採択など、重要議案の成立に指導力を示されました。またこの間、関東市議会議長会の会長として、会の発展にも貢献されました。
 昭和54年には、甲府駅近代化促進並びに交通問題に関する調査特別委員会委員長に就任され、老朽化の著しい甲府駅と周辺広場の整備に卓越した手腕を発揮され、近代的な甲府駅の姿をつくられました。
 さらに58年には、地方行財政対策に関する調査特別委員会委員長に就任され、市政の効率的運営、議員定数削減などに取り組まれるなど、時代の重要課題に必ず身を置いておられました。
 これらの業績により、藍綬褒章をはじめ幾多の栄誉に輝いたあなたの足跡に思いをはせるとき、心から深甚なる敬意を表する者であります。
 在天の早川武男君、あなたの努力は必ず受け継がれ、豊かな甲府市実現のため議員・当局一体となり市政に邁進することをお誓いいたします。
 最後に、永年にわたり献身的にあなたを支えて来られました奥様をはじめ御家族の皆様に限りない御加護をいただきますようお願い申し上げます。ここに謹んで早川武男氏の御冥福を祈り、あわせて私ども甲府市議会の決意を申し述べ、追悼の言葉といたします。
 平成10年6月3日          甲府市議会代表 小沢綱雄

○議長(依田敏夫君)
 市長 山本栄彦君の発言を許します。
 市長 山本栄彦君。
                 
(市長 山本栄彦君 登壇)

○市長(山本栄彦君) お許しをいただきましたので、去る3月28日急逝されました元甲府市議会議長故早川武男氏のみたまに謹んで哀悼の言葉を申し上げます。
 日ごろ頑健そのものでありました早川さんが急逝されました。まことに残念のきわみであります。今ここに立ち議席を見渡すとき、いつもの35番席にはありし日の容姿と形骸に接することもできず、ただ寂しげにユリの花があるばかりであり、惜別の情を禁じ得ないところでございます。
 顧みますとき、昭和34年4月の統一地方選挙において市民の衆望を一身に担われ、31歳という若さで甲府市議会議員に初当選し、以来連続10期、38年11か月の長きにわたり、豊富な御経験と卓越した識見、さらには真摯な政治姿勢をもって、市政の推進と住民福祉の向上に多大な御貢献をなされてまいりました。
 そして、昭和40年6月には第57代甲府市議会副議長に、また昭和46年5月には第52代甲府市議会議長に就任し、さらに昭和47年4月には関東市議会議長会会長の重職にもつかれるなど、数々の要職を歴任され、常に市議会のリーダーとして遺憾なくその手腕を振るい、真に民意を代表した議会人として市政、壇上に縦横の御活躍をなされ、生涯を地方自治進展のために御貢献されたその雄姿は、多くの市民の脳裏に深く刻み込まれております。
 近年市政を取り巻く状況は大変厳しいものがあります。このようなときに、あなたの秀でた御手腕に期待するところまことに大きなものがありましたのに、惜しみても余りあるところであります。
 県都甲府市は、21世紀に向けて大きく飛躍しようとしており、あなた自身志半ばで御他界されて一番残念のことと思います。しかし、私たちは議会と一体となって、新生甲府市の実現に情熱を注いでまいったあなたの御意思に報いるべく、全身全霊を傾け、ゆとりと豊かさを実感できるまちづくりに邁進いたす決意であります。
 私は、本議場でのあなたの雄姿をしのびつつ、永年本市発展のために尽くされてまいりました輝かしい御功績に、改めて感謝のまことをささげます。
 ここに議員の皆様と、また全職員とともにみたまの御冥福をひたすらお祈り申し上げ、追悼の言葉といたします。
 平成10年6月3日             甲府市長 山本栄彦 
      
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○議長(依田敏夫君) 次に、このたび第74回全国市議会議長会定期総会並びに第64回関東市議会議長会定期総会において、市議会議員として15年在職した本市市議会議員9名が、それぞれ地方自治の振興に尽力された功績が認められ、表彰を受けました。受賞者に対し心から敬意を表すとともにお祝い申し上げます。
 つきましては、この際表彰状の伝達を行います。

○事務局長(井上阡彦君) ただいまから表彰状の伝達を行います。
 伝達順序につきましては、年齢順により伝達させていただきます。
 表彰状は、先に全国市議会議長会表彰、次に関東市議会議長会表彰と続いて同時に伝達させていただきます。
 それでは、表彰状の伝達を行います。
 清水節子殿。
                
(議長 清水節子君に表彰状を伝達)

      
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             表  彰  状
                  甲府市  清 水 節 子 殿 
 あなたは市議会議員として15年、市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので、第74回定期総会にあたり、本会表彰規程により表彰いたします。
  平成10年5月26日
              全国市議会議長会会長 藤 川 智 美 
            
(代読)(拍手)
      
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             表  彰  状
                  甲府市  清 水 節 子 殿 
 あなたは市議会議員の職にあること15年、よく地方自治の伸張発展と市政の向上振興に貢献された功績はまことに多大であります。
 よってここに表彰します。
  平成10年4月23日
              関東市議会議長会会長 大 澤   久 
            
(代読)(拍手)
      
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○事務局長(井上阡彦君) これからの表彰状の伝達につきましては、以下同文とし、全国、関東と同時に伝達させていただきます。
 森沢幸夫殿。

○議長(依田敏夫君)
 表彰状 甲府市 森沢幸夫殿 以下同文をもって表彰いたします。どうもおめでとうございました。(拍手)

○事務局長(井上阡彦君)
 牛奥公貴殿。

○議長(依田敏夫君)
 表彰状 甲府市 牛奥公貴殿 以下同文をもって表彰いたします。どうもおめでとうございました。(拍手)

○事務局長(井上阡彦君)
 斉藤憲二殿。

○議長(依田敏夫君)
 表彰状 甲府市 斉藤憲二殿 以下同文をもって表彰いたします。どうもおめでとうございました。(拍手)

○事務局長(井上阡彦君) 岡田 修殿。

○議長(依田敏夫君)
 表彰状 甲府市 岡田 修殿 以下同文をもって表彰いたします。どうもおめでとうございました。(拍手)

○事務局長(井上阡彦君)
 川名正剛殿。

○議長(依田敏夫君)
 表彰状 甲府市 川名正剛殿 以下同文をもって表彰いたします。どうもおめでとうございました。(拍手)

○事務局長(井上阡彦君)
 堀内征治殿。

○議長(依田敏夫君)
 表彰状 甲府市 堀内征治殿 以下同文をもって表彰いたします。どうもおめでとうございました。(拍手)

○事務局長(井上阡彦君)
 秋山雅司殿。

○議長(依田敏夫君)
 表彰状 甲府市 秋山雅司殿 以下同文をもって表彰いたします。どうもおめでとうございました。(拍手)

○事務局長(井上阡彦君)
 次は依田議長でありますので、細田副議長から伝達を行います。
 依田敏夫殿。
        
(副議長 依田敏夫君に表彰状を伝達)

      
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             表  彰  状
                  甲府市  依 田 敏 夫 殿 
 あなたは市議会議員として15年、市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので、第74回定期総会にあたり、本会表彰規程により表彰いたします。
  平成10年5月26日
              全国市議会議長会会長 藤 川 智 美 
            
(代読)(拍手)
      
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             表  彰  状
                  甲府市  依 田 敏 夫 殿 
 あなたは市議会議員の職にあること15年、よく地方自治の伸張発展と市政の向上振興に貢献された功績はまことに多大であります。
 よってここに表彰します。
  平成10年4月23日
              関東市議会議長会会長 大 澤   久 
            
(代読)(拍手)
      
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○事務局長(井上阡彦君) 以上で表彰状の伝達を終わります。
           
午後1時13分 開 議

○議長(依田敏夫君) これより本日の会議を開きます。
 報告事項を申し上げます。
 本定例会に提出する議案につき、市長から通知がありました。
 提出議案は、議事日程記載のとおりでありますので、朗読を省略いたします。
 次に、市長から議会に報告すべき事項であります報第6号から報第17号までの12件が提出されました。
 既に各位のお手元に配付いたしてありますので、御了承願います。
 次に、平成10年3月5日提出の請願第10−2号について、提出者からお手元に配付の別紙のとおり取り下げたい旨の申し出がありました。
 この件は、議事日程記載の日程第3でありますので、御了承願います。 次に、小野雄造君外7名から、甲議第6号 インド・パキスタンの核実験に抗議しその即時中止を求める決議についてが提出されました。
 印刷の上、各位のお手元に配付してありますので御了承願います。
次に、監査委員から平成10年2月末、3月末の例月出納検査報告書が提出されました。
 お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。
 次に、平成10年3月定例会以降、全国、関東及び県下市議会議長会の会議が開催され、随員とともに出席いたしました。
 会議の概要につきましては、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。
以上で報告を終わります。
 これより日程に入ります。
日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、会議規則第167条の規定により
     中 西    久  君
     海 野  平八郎  君
     岡 田    修  君
を指名いたします。
 次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期定例会は、招集の日から6月12日まで10日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
          
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、会議規則第167条の規定により
     小 沢  綱 雄 君
     末 木  隆 義 君
     福 永   稔   君
 を指名いたします。
 次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期定例会は、招集の日から3月23日まで22日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
       
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。
 よって、今期定例会の会期は10日間とすることに決しました。
 次に、日程第3 請願書の取り下げについてを議題といたします。
 本件は、お手元に配付の別紙のとおり請願第10−2号「サッカーくじ」法案(スポーツ振興投票の実施等に関する法律案)の廃案とスポーツ予算の大幅な増額を求める意見書提出に関する請願書について、請願人から取り下げたい旨の申し出がありました。
 お諮りいたします。
 請願第10−2号については、会議規則第19条第1項の規定により、申し出のとおりこれを承認することに御異議ありませんか。
           
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。
 よって、請願第10−2号の取り下げは、承認することに決定いたしました。
 次に、日程第4 甲議第6号を議題といたします。
 小野雄造君から提案理由の説明を求めます。
            
(小野雄造君 登壇)

○小野雄造君 案文の朗読をもって、提案理由の説明にかえさせていただきます。
 インド・パキスタンの核実験に抗議しその即時中止を求める決議(案) 我が国は、53年前原子爆弾により壊滅的被害を受けた、広島、長崎の惨禍を絶対に繰り返すことのないよう、世界唯一の被爆国として、全世界の人々に被爆の恐ろしさ、被爆者の苦しみを訴えてきました。
 こうしたなか、甲府市は1982年核兵器廃絶平和都市宣言を行い、市民一人ひとりに平和を希求する心の涵養を図るとともに、核兵器の廃絶と軍縮を求め、世界の恒久平和と安全を実現するために広範な運動を展開してきました。
 また、国際社会においても人類の願いのもと、すでに核不拡散条約及び包括的核実験禁止条約が各国において調印され、あらゆる国の核実験禁止を求めてきました。
 しかるに今回、インド・パキスタン両政府は、この願いを無視する中で地下核実験を行いました。両国の相次ぐ核実験は、核兵器廃絶を求める国際社会の流れに逆行するものであり、到底容認することはできません。
よって、甲府市議会は、核兵器廃絶平和都市宣言を行った都市の議会として、両国の核実験に心底より抗議するとともに、再び核実験を行うことのないよう、強く求めるものであります。
 以上、決議する。
 平成10年6月3日                 甲府市議会
 なお、字句の修正等につきましては、議長に委任いたします。

○議長(依田敏夫君)
 以上で説明は終わりました。
 これより、質疑に入ります。
 質疑はありませんか・・・質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。
 本案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
          
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。
 よって、甲議第6号については、委員会の付託を省略することに決しました。
 これより本案を採決いたします。
 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。
          
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。
 よって、甲議第6号については、提案のとおり可決いたしました。
 ただいま可決いたしました甲議第6号の決議については、あて先、条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任することに御異議ありませんか。
          
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決しました。
 次に、日程第5 議案第37号から日程第22 議案第54号までの18案を一括議題といたします。
 市長から、提案理由の説明を求めます。
 市長 山本栄彦君。
          
(市長 山本栄彦君 登壇)

○市長(山本栄彦君) 提案理由の説明に先立ち、核兵器廃絶平和宣言都市として、今回のインド・パキスタン両国の核実験に対し、遺憾の意を次のように表するものでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
 インド・パキスタン両国の核実験に対し、世界各国からさまざまな抗議が寄せられたにもかかわらず核実験が強行されたことは、核兵器廃絶を目指した世界的な動向に逆行する行為であり、まことに遺憾であります。
 広島、長崎の惨禍から50年、日本国民は核兵器の恐怖を身をもって体験し、現在もなお多くの人々がその後遺症に苦しんでおります。この非人道的な核兵器を廃絶し、世界の恒久の平和を実現することは、すべての日本国民の悲願であります。
 本市においても1982年、核兵器廃絶平和都市宣言を行い、今日まで多くの市民の皆様とともに核兵器の廃絶と世界の恒久平和を願い、広範な運動を展開してきたところであります。
 今回、両国が国際世論を無視し、核実験を強行したことはいかなる理由があるにしろ、地球環境を破壊し、人類の生存をも脅かす許しがたい行為であります。こうした中、本市も含め全国288自治体で構成する日本非核宣言自治体連絡協議会において、既に両国に対し核実験中止要請を行ったところでありますが、世界の恒久平和を希求する甲府市民の総意として、両国の核実験に対し改めて厳重に抗議するとともに、今後二度と核実験を行わないよう本日付けで文書により抗議するものであります。
 なお、全国市長会において核実験の中止と核兵器の廃絶を求める緊急決議が本日決議されました。
 それでは、本日の市議会定例会に提案いたしました案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。
 まず、議案第37号「専決処分について」は、平成10年1月25日、中巨摩郡昭和町清水新居地内で発生した給水管破裂事故に関し、示談を締結し、損害賠償の額を決定するについては、甲府市水道事業の設置等に関する条例第6条の規定により、議会の議決を必要といたしましたが、示談の履行に急を要したため、これを締結し損害賠償の額を決定したものであります。
 次に、議案第38号「専決処分について」は、平成9年度の起債許可額の決定に伴い、甲府市一般会計予算の補正を行ったものであります。
 次に、議案第39号「専決処分について」は、職員の退職に伴い、甲府市と甲府市水道局との交流職員退職時の退職手当の双方の負担割合についての覚書により、甲府市水道事業会計予算の補正を行ったものであります。
 次に、議案第40号「専決処分について」は、地方税法等の一部を改正する法律が平成10年3月31日に公布されたことに伴い、甲府市市税条例を直ちに改正する必要が生じたため、同条例の一部を改正したものであります。
次に、議案第41号「専決処分について」は、健康保険法の規定による療養に要する費用の額の算定方法の一部を改正する告示が平成10年3月16日になされたことに伴い、市立甲府病院使用料等徴収条例を直ちに改正する必要が生じたため、同条例の一部を改正したものであります。
 次に、議案第42号「専決処分について」は、平成9年度の甲府市老人保健事業特別会計において、国庫支出金等の交付遅延により、歳入が歳出に不足するため、地方自治法施行令第166条の2の規定により平成10年度の歳入を繰り上げて充用するため、平成10年度甲府市老人保健事業特別会計予算の補正を行ったものであります。
 次に、議案第54号「専決処分について」は、地方税法及び地方財政法の一部を改正する法律が平成10年5月29日に公布されたことに伴い、甲府市市税条例を直ちに改正する必要が生じたため、同条例の一部を改正したものであります。
 以上7件につきましては、いずれもその処理に急を要し、市議会を招集する暇がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定により専決処分を行い、同条第3項の規定により議会の承認を求めるものであります。
 次に、議案第43号「平成10年度甲府市老人保健事業特別会計補正予算(第2号)」につきましては、歳出第1款総務費は、平成9年度支払基金交付金の精算に伴う返還金を追加するための補正であります。
 歳入につきましては、第6款諸収入を追加するための補正であります。
次に、議案第44号「甲府市市税条例の一部を改正する条例制定について」は、地方税法の一部改正に伴い、個人の市民税の土地等の譲渡益課税の見直し等を行うための一部改正であります。
 次に、議案第45号「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の一部改正に準じ、投票管理者、開票管理者、立会人等の報酬の額を改定するための一部改正であります。
 次に、議案第46号「甲府市職員特別給与条例臨時特例の一部を改正する条例制定について」は、恩給法の一部改正に準じ、本市職員であった者の退隠料等の年額について、その額の改定及び最低保障額の増額等を行うための一部改正であります。
次に、議案第47号「甲府市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について」は、非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、非常勤消防団員等の公務災害補償について、補償の額の算定の基礎となる補償基礎額及び介護補償の限度額等の引上げを行うための一部改正であります。
 次に、議案第48号「甲府市消防団員退職報償金支給条例の一部を改正する条例制定について」は、消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律施行令の一部改正に伴い、非常勤消防団員の退職報償金の支給額の引上げを行うための一部改正であります。
 次に、議案第49号「甲府市市立の高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、市立の高等学校及び幼稚園の学校医等の公務災害補償について、休業補償等の額の算定の基礎となる補償基礎額及び介護補償の限度額等の引上げを行うための一部改正であります。
 次に、議案第50号「甲府市教育職員の退職年金及び退職一時金に関する条例等の一部を改正する条例等の一部を改正する条例制定について」は、恩給法の一部改正に準じ、本市教育職員であった者の退職年金等の年額について、その額の改定及び最低保障額の増額等を行うための一部改正であります。
 次に、議案第51号「甲府市市立学校設置条例の一部を改正する条例制定について」は、新病院の建設に伴い、湯田小学校分校を廃止し、新たに山城小学校及び城南中学校に分校を設置するための一部改正であります。
次に、議案第52号及び議案第53号「財産の取得について」は、甲府市立小中学校の教育用コンピュータとして財産を取得するにつきましては、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により議会の議決を求めるものであります。
 以上が、本日提案いたしました案件の大要であります。
 御審議のうえ、御協賛賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わります。

○議長(依田敏夫君) 以上で説明は終わりました。
 お諮りいたします。
 6月4日、5日は議案調査のため、本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
          
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(依田敏夫君) 御異議なしと認めます。
 よって、6月4日、5日は本会議を休会することに決しました。
 6月6日、7日は会議規則第10条の規定により、本会議を休会いたします。
 休会明け本会議は、6月8日午後1時から開会、提出議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。
 本日はこれをもって散会いたします。
           
午後1時48分 散 会