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更新日:2020年7月10日

甲斐善光寺所蔵・木造源実朝坐像について

木造源実朝像(甲府市指定文化財)は、鎌倉時代に作られました。
現在は、教科書や歴史書、参考書等で広く紹介されており、実物は甲斐善光寺境内の宝物館で公開されています。

修理と科学分析によって制作時期がほぼ特定されました。

令和元年度、修理・分析を行った結果、制作時期がほぼ特定でき、源実朝像としては国内最古という、重大な発見がありました。

修理前

【木造源実朝坐像・修理前】

解体修理作業

全ての部材を解体し、虫喰いや欠損状況を調査。
解体修理に伴い、年輪年代調査を実施し、調査対象とした部材について、最も新しい年輪の年代を西暦1222年と特定しました。

解体図1

【実朝像解体1】

解体図2

【実朝像解体2】

 

玉眼修理前と修理後

玉眼の修理では、瞳の中央に墨を当て、白目と血走りを表現しました。

玉眼修理前

【玉眼修理前】

玉眼修理後

【玉眼修理後】

 

修理後

欠けている部位は新補し、膠(にかわ)で接合しました。
(※膠(にかわ)とは、動物の皮・骨・筋などを煮た液を固めた接着剤です。)
最古の実朝像であることが判明した木造源実朝坐像の大きさは、高さ74.0cm、幅115.0cm、奥60.0cm。
実朝薨去の1219年の直後である、1222年以降それほどを経ない年代に、伐採された檜材で作成されたことが科学的に証明されました。また、体幹部・左袖・頭部の漆の分析から、1400年代に修理された可能性が高いことが分かりました。

坐像修理後

【木造源実朝坐像・修理後】

<資料・写真提供 株式会社明古堂>