Lys blanc LLC 代表 若月百合さん

22年ぶりに仕事復帰し　新たな幸せを感じる毎日

素敵なピアスを着けて現れた若月百合さんは、ダイヤモンドなどを扱う会社「Lys blanc LLC（リ・ブロン）」を1年半ほど前に起ち上げた女性経営者です。結婚後は3人の子どもの子育てに専念していましたが、長いブランクを経て仕事復帰を決意し、就職ではなく、起業という道を選びました。

久しぶりの仕事、さらに初めての会社経営で失敗もあるといいますが、「仕事を始めてから世界が広がり、さらに幸せになりました」と楽しそうに話すその笑顔は、充実感にあふれています。

 

「自分の人生を楽しんで」

22年という長いブランクから私が仕事復帰しようと思ったきっかけは、長男の言葉でした。結婚後、専業主婦で3人の子育てをしていましたが、長女が高校1年、長男が中学1年、二男が小学4年になった時に「そろそろ仕事をしようかな」と思い、まず子どもたちに伝えました。すると長男に「家に帰った時に『おかえり』って迎えてほしい」と言われ、その時は仕事は始めませんでした。

その長男が中学2年になった時、私から聞いたわけではないのに、「3人はゆくゆく家を出ていくんだから、お母さんは自分の人生を楽しんで」と言われたんです。息子なりに考えて応援してくれているんだと思い、それをきっかけに仕事をすることを決めました。

 

実際にやってみないと分からない

仕事、と考えた時にやりたいと思ったのが、あるダイヤモンドを扱うことでした。「フランダースダイヤモンド」という八角形をしたベルギー王室御用達のダイヤモンドで、その美しさに魅了され、このダイヤを自分の手で多くの人に届ける仕事をしたいと思ったんです。

そのダイヤを扱うには個人事業主ではできないということで、迷わず会社を起ち上げることにしました。

飛び込みで営業に行ったり、慣れない税務関係の事務処理をしたりと、初めてのことばかりでしたが、「頭でいくら考えても、情報をどれだけ集めてみても、実際にやってみないと分からない」ということを子育てから学んでいたので、とにかく踏み出しました。

世界が広がっていくのを実感

ダイヤモンドとともにもう一つ、手掛けてみたいと考えていたのがステンレスアクセサリーでした。友人から「金属アレルギーでステンレスのアクセサリーしか身に着けられないけど、好みのデザインが見つからない」という話を聞き、デザインを考え商品化に取り組みました。

製造先を探したり、商談にも初めてチャレンジする中で失敗もありましたが、何とか商品が完成し、販売先の拡大に取り組んでいるところです。

まだスタートしたばかりで課題もたくさんありますが、働きだしてみて、「私は働くことが好きなんだ」と思いました。今は常に仕事のことを考えて動いている自分になっています。

また人と会って話したり、知らないことを教えてもらったり、世界がどんどん広がっていくのを実感しています。子育てに専念していた時もすごく幸せを感じていましたが、そこに新たな幸せがプラスされた感じです。子どもたちからも「お母さん、楽しそうだね」と言われます。

 

毎日を丁寧に、大切に生きたい

今は商品を手に取ったお客様に喜んでいただき、その喜びを分かち合えることがとてもうれしいです。まだまだ知らないことがたくさんありますが、人とのつながりを大切にしながら、もっと多くのみなさんに商品を知っていただき、着けた時の感動や喜びでお客様を笑顔にすることを目標に頑張っていきたいと思います。

仕事を始めてから、人生は長いようで実はそんなに長くはないなと感じています。だからこそ毎日を丁寧に、大切に生きたいです。そしてこれから一花も二花も咲かせていきたいと思います。

 

施設情報

Lys blanc LLC（リ・ブロン）

住所：山梨県甲府市富竹2-8-9

お問い合わせ先：Lys blanc LLC CONTACT（別サイトへリンク）

関連情報：
Lys blanc LLC公式ホームページ（別サイトへリンク）