平成9年3月甲府市議会定例会会議録第5号

                午後1時00分 開 議

○議長(小野雄造君) これより本日の会議を開きます。

 報告事項を申し上げます。

 末木隆義君外7名から甲議第1号市民活動促進支援(NPO)法の制定に関する意見書提出について及び甲議第2号社会保険行政と職員の地方移管に関する意見書提出について、海野平八郎君外7名から甲議第3号

 国有林の再生を求める意見書提出についてが提出されました。

 印刷の上お手元に配付いたしてありますので、御了承願います。

 次に、上田英文君は一身上の都合により、本日欠席する旨の届け出がありました。

 以上で報告を終わります。

 これより日程に入ります。

 日程第1から日程第8までの8案を一括議題といたします。

 8案に関し、総務委員長の報告を求めます。

 総務委員長 末木隆義君。

                (総務委員長 末木隆義君 登壇)

○総務委員長(末木隆義君) 去る3月10日の本会議において、当委員会に付託されました案件について11日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。

 まず、議案第11号 平成8年度甲府市一般会計補正予算(第7号)中当委員会所管分議案第13号 平成8年度甲府市交通災害共済事業特別会計補正予算(第1号)及び議案第21号 甲府市事務分掌条例の一部を改正する条例制定についての3案は、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 次に、議案第67号、議案第68号 教育委員会委員の任命について及び議案第69号 固定資産評価審査委員会委員の選任についての3案は、全員異議なく当局原案のとおり同意するものと決しました。

 次に、議案第14号 平成8年度甲府市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)については、このたびの補正予算は、予定したとおりの償還が得られなかったための不足分を、一般会計からの繰り入れをもって補うものであり、年々この傾向は強まっている。起債の未償還残高が年々増加している今日、まず制度全般にわたる見直しをすべきであるので反対であるとの意見があり、採決の結果、多数をもって当局原案のとおり可決するものと決しました。

 次に、請願第8−8号市民活動促進支援(NPO)法制定のための意見書提出を求める請願及び請願第9−2号社会保険関係の行政と身分を地方自治体に移管することを求める請願書の2件は、全員異議なく採択するものと決しました。

 最後に、請願第8−19号消費税の5%への増税中止を求める意見書の提出を要請する請願書については、不況に苦しむ多くの市民は、消費税の増税中止を願っている。したがってこの請願を採択の上、本市議会の意思を国に対して明らかにすることが必要であるとの意見と、既に国の新年度予算は衆議院を通過している現状から、今後は弱者対策の強化や生活必需品への非課税などを求めていくことが重要であるので不採択とすべきであるとの意見があり、採決の結果、多数をもって不採択とすることに決しました。

 以上で報告を終わります。

○議長(小野雄造君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより日程第1 議案第14号を起立により採決いたします。

 本案に対する委員長の報告は可決であります。

 本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(小野雄造君) 起立多数であります。

 よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。

 次に、日程第2 議案第13号及び日程第3 議案第21号の2案について採決いたします。

 2案に対する委員長の報告は可決であります。

 2案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、2案は委員長報告のとおり可決いたしました。

 次に、日程第4 議案第67号から日程第6 議案第69号までの3案を一括採決いたします。

 3案に対する委員長の報告は同意であります。

 3案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、3案は委員長報告のとおり同意いたしました。

 次に、日程第7請願書について採決いたします。

 まず、請願第8−19号 消費税の5%への増税中止を求める意見書の提出を要請する請願書について起立により採決いたします。

 本件に対する委員長の報告は不採択であります。

 本件は、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(小野雄造君) 起立多数であります。

 よって、本件は委員長報告のとおり決しました。

 次に、請願第8−8号市民活動促進支援(NPO)法制定のための意見書提出を求める請願及び請願第9−2号社会保険関係の行政と身分を地方自治体に移管することを求める請願書について採決いたします。

 2件に対する委員長の報告は採択であります。

 2件は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、2件は委員長報告のとおり決しました。

 次に、日程第9から日程第12までの4案を一括議題といたします。

 4案に関し、民生文教委員長の報告を求めます。

 民生文教委員長 細田 清君。

                (民生文教委員長 細田 清君 登壇)

○民生文教委員長(細田 清君) 去る3月10日の本会議において、当委員会に付託されました案件について11日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。

 まず、議案第12号 平成8年度甲府市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)
議案第15号 平成8年度甲府市老人保険事業特別会計補正予算(第3号)及び議案第16号 平成8年度甲府市病院事業会計予算(第3号)の3案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 次に、議案第11号 平成8年度甲府市一般会計補正予算(第7号)中当委員会所管分については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、高齢者に対する各種福祉サービスの提供にあたっては、多くの人が利用しやすいような措置を講ずるとともに、サービス内容についてなお一層のPRに努めるよう要望がありました。

 以上で報告を終わります。

○議長(小野雄造君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより日程第9 議案第12号から日程第11 議案第16号までの3案を一括採決いたします。

 3案に対する委員長の報告は可決であります。

 3案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、3案は委員長報告のとおり可決いたしました。

 次に、日程第13から日程第15までの3案を一括議題といたします。

 3案に関し、経済都市開発委員長の報告を求めます。

 経済都市開発委員長 海野平八郎君。

                (経済都市開発委員長 海野平八郎君 登壇)

○経済都市開発委員長(海野平八郎君) 去る3月10日の本会議において、当委員会に付託されました案件について11日委員会を開き、慎重に審査した結果について御報告いたします。

 議案第31号 甲府市農業委員会農地部会の各号別委員の定数条例の一部を改正する条例制定について
 議案第32号 甲府市農業委員会農業振興部会の各号別委員の定数条例の一部を改正する条例制定について及び議案第11号 平成8年度甲府市一般会計補正予算(第7号)中当委員会所管分の3案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 以上で報告を終わります。

○議長(小野雄造君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより日程第13 議案第31号及び日程第14 議案第32号の2案について採決いたします。

 2案に対する委員長の報告は可決であります。

 2案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、2案は委員長報告のとおり可決いたしました。

 次に、日程第16から日程第26まで11案について一括議題といたします。

 11案に関し、建設水道委員長の報告を求めます。

 建設水道委員長 大村幾久夫君。

                (建設水道委員長 大村幾久夫君 登壇)

○建設水道委員長(大村幾久夫君) 去る3月10日の本会議において、当委員会に付託されました案件について11日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。

 まず、議案第59号から議案第63号までの市道路線の認定について
 議案第64号から議案第66号までの市道路線の変更認定について
 議案第17号平成8年度甲府市下水道事業会計補正予算(第2号)及び議案第18号 平成8年度甲府市水道事業会計補正予算(第2号)の10案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。

 次に、議案第11号 平成8年度甲府市一般会計補正予算(第7号)中当委員会所管分については、住宅新築資金等貸付事業特別会計への繰出金に関し、年々償還率が低下し不良債権化している。したがって、このような不公正・不明朗な事業への増額は反対であるとの意見があり、採決の結果、多数をもって当局原案のとおり可決するものと決しました。なお、議案第11号中、鋳物団地内線道路改良事業費については年度間調整に伴い減額補正の措置をとったが、本年末には国母南地区再開発事業の完成が予定されており、快適な市街地形成のためにも早急に地権者の了解を得、道路改良事業を完成させるよう要望がありました。

 以上で報告を終わります。

○議長(小野雄造君) 以上で報告は終わりました。

 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 これより日程第16 議案第17号から日程第25 議案第66号までの10案を一括採決いたします。

 10案に対する委員長の報告は可決であります。

 10案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、10案は委員長報告のとおり可決いたしました。

 次に、日程第8、日程第12、日程第15及び日程第26 議案第11号を起立により採決いたします。

 本案に対する各常任委員長の報告は可決であります。

 本案は、各常任委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

                (賛成者 起立)

○議長(小野雄造君) 起立多数であります。

 よって、本案は各常任委員長報告のとおり可決いたしました。

 次に、日程第27 甲議第1号及び日程第28 甲議第2号を一括議題といたします。

 末木隆義君から提案理由の説明を求めます。

 末木隆義君。

                (末木隆義君 登壇)

○末木隆義君 案文の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。

 まず、市民活動促進支援(NPO)法の制定に関する意見書であります。

 市民活動促進支援(NPO)法の制定に関する意見書(案)

 市民のボランティア活動は、国民同士の連帯と助け合いの精神の具体的な現れとして、間もなく21世紀を迎えるわが国社会においても不可欠であるとともに、市民の草の根的活力を行政にも生かす道でもある。

 こうした現状と見地に立って、わが国においても、国民のボランティア活動を行政や社会の中に定着させていくために、欧米先進国のような税財政上の特別措置やその社会的地位を高めるための措置の整備が急務となっている。

 現在、わが国においても、そのための市民活動促進支援(NPO)法案の整備が検討されているが、法律の制定に当たっては、ボランティア団体の自主性や主体性を阻害しないよう配慮し、その活動が社会に役立つものとなっていく仕組みが必要である。

 ボランティア団体や活動の認証に当たっては、行政の規制や管理を可能な限り弱めるとともに、国民に対する情報公開が適切になされることが不可欠である。

 よって、かかる観点に立った法整備を図るよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。

 平成9年3月12日  甲府市議会

 あて先は、内閣総理大臣、大蔵大臣、厚生大臣、自治大臣であります。

 なお、字句の修正等については、議長に委任いたします。

 次に、社会保険行政と職員の地方移管に関する意見書であります。

 社会保険行政と職員の地方移管に関する意見書(案)

 社会保険行政に関する事務は、国の機関委任事務として執行され、これに携わる職員は、地方自治法附則第8条「官吏の身分に関する経過措置」の規定に基づき、50年もの長期にわたって地方事務官という身分に置かれてきた。

 しかも地方事務官の人事権と予算執行権は国に属するという変則的な形態となっており、住民に密着した、きめこまやかな行政を進めるうえで大きな障害になっている。

 社会保険行政は、福祉、保健衛生、地域医療等の都道府県、市町村との関連が密接な行政分野であり、総合的な社会保障を確立するため、また、行政効率を高めるうえでも地方へ移管し、地方公共団体の自治事務とすることが望まれている。

 昨年5月には、「地方分権推進法」が制定され、同年7月に発足した地方分権推進委員会の第一次勧告によると、機関委任事務は廃止し、地方公共団体の自治事務とすることが明言されている。

 よって、社会保険行政とその職員の身分を地方に移管するとともに、地方分権を促進されるよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。

 平成9年3月12日  甲府市議会

 あて先は、内閣総理大臣、大蔵大臣、厚生大臣、自治大臣であります。

 なお、字句の修正等については、議長に委任いたします。

○議長(小野雄造君) 以上で説明は終わりました。

 これより質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 お諮りいたします。

 2案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第1号及び甲議第2号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 これより日程第27 甲議第1号及び日程第28 甲議第2号を採決いたします。

 2案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第1号及び甲議第2号については、提案のとおり可決いたしました。

 次に、日程第29 甲議第3号を議題といたします。

 海野平八郎君から提案理由の説明を求めます。

 海野平八郎君。

                (海野平八郎君 登壇)

○海野平八郎君 案文の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。

 国有林の再生を求める意見書(案)

 地球温暖化が危倶される今、二酸化炭素を吸収する森林の役割は、計り知れないものがある。

 その中でも国有林は、わが国の森林の3割、国土の2割を占め、木材の生産とともに、水資源のかん養、国土・自然環境の保全など重要な機能を果たしている。

 しかしながら、国有林の荒廃は進み、慢性的な赤字を余儀なくされた国有林野事業の累積債務は3兆3千億円を超え、元利の支払のためにさらに借り入れるという危機的な状況に陥っている。

 このような状況におかれた最大の原因は、国有林の半分以上が保安林ということなどを考慮せず、特別会計による独立採算制が課せられたところにある。

 よって、国有林野事業の独立採算制を改め、一般会計からの補填を行うとともに、公益的機能に十分配慮した、国の責任による国有林の再生が果たせるよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。

 平成9年3月12日  甲府市議会

 あて先は、内閣総理大臣、大蔵大臣、農林水産大臣であります。

 なお、字句の修正等については、議長に委任いたします。

○議長(小野雄造君) 以上で説明は終わりました。

 これより質疑に入ります。

 質疑はありませんか―――質疑なしと認めます。

 お諮りいたします。

 本案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第3号については、委員会の付託を省略することに決しました。

 これより本案を採決いたします。

 本案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、甲議第3号については、提案のとおり可決いたしました。

 ただいま可決いたしました甲議第1号、甲議第2号及び甲議第3号の意見書については、条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任することに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、さように決しました。

 お諮りいたします。

 委員会審査のため、3月13日から3月24日までの12日間は、本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(小野雄造君) 御異議なしと認めます。

 よって、12日間は本会議を休会することに決しました。

 休会明け本会議は、3月25日午後1時より開会いたします。

 本日はこれをもって散会いたします。

                午後1時27分 散会