甲斐国の総鎮護、「武田神社」の森がすごい!

甲斐国の総鎮護、「武田神社」の森

戦国時代きっての名将であり、郷土の英雄と親しまれる、「武田信玄公」を御祭神として祀る武田神社。大正8年(1919)の創建以来、甲斐國の総鎮護として甲府市民だけではなく、山梨県民を始め全国津々浦々より多くの参拝者が訪れます。
境内には、全国から寄進されたという、数百種類の樹木が四季折々の表情を見せ、心洗われる森(杜)の散策はマスト! 境内は、甲斐武田氏三代(信虎公・信玄公・勝頼公)が居館とした、「武田氏館=躑躅崎館(つつじがさきのやかた)」跡にあり、国の史跡に指定されています。
また、国の重要文化財「吉岡一文字」の太刀や鎧・甲冑などを展示する宝物殿も、歴史好きには垂涎の場所。甲府へ旅するなら必ず立ち寄りたいスポットです。

武田神社 拝殿

境内正面。
戦国時代でも第一級とも云われる館の跡で、往事の空気を存分に感じられるとともに、「名水 姫の井戸」「水琴窟」「三葉の松」など、見所も多い神社です。

甲陽武能殿

甲陽武能殿。
御鎮座90年を奉祝し、建立された能舞台様式の神楽殿。
「甲陽」とは、命名者 観世喜之師の座右の書である、甲斐武田氏の軍学書「甲陽軍艦」より引用されており、「甲陽」の意は甲斐の国の輝く様を表しています。
武能とは、武田氏の「武」であり能楽の「舞」と同じ音につながり、古来より武芸を嗜む者は同時に舞をも嗜み、その拍子を己の武芸に取り入れたと伝えられています。
この武田の社に築かれた輝かしい舞台において、能楽を始め神楽また演武といった芸能が未来永刧演じられる事を願い命名されました。

桂 まり

EDITOR'S VOICE

桂 まりMARI KATSURA

甲府駅からまっすぐ山に伸びるゆるやかな坂道、武田通りの突き当たりに鎮座する神社です。信玄公にあやかって「勝運」のご利益が挙げられています。

INFORMATION

「武田神社」

  • 住所 / 甲府市古府中町2611
  • 電話番号 / 055-252-2609
  • 見学時間 / 9:30~16:00(宝物殿)
  • URL / http://www.takedajinja.or.jp/
武田神社

TEXT:MARI KATSURA PHOTO:MIDORI YAMASHITA