創業1868年(明治元年)の五味醤油。約40年前に醤油の製造はやめ、いまは味噌と麹(こうじ)の製造販売をしています。甲府のまちの味噌屋として親しまれて来た老舗の6代目・五味仁さんが、「いりこ出汁や季節の野菜とよく合う」という甲州みそ。無添加天然醸造のまろやかでコクがある味噌は、甲州名物ほうとうにも使われます。米麹と麦麹が半々のブレンドで、飽きのこない味わいが自慢です。やまごみそより、(左)米麹のみを使用した「米みそ【甘口】」(400g)¥470・(右)「甲州みそ」(400g)¥365
6代目のオススメする自慢のラインナップ。多彩なアイデアにあふれるオリジナルの商品も人気です。「味噌かりんとう(きなこ)」¥292は、生地に「やまごみそ」を練りこんで、きなこで仕上げたもの。戸塚醸造の「心のぽん酢醤油」(300ml)¥972は、甲州みそ入り。「塩こうじ」¥400は万能調味料に。「しょうゆ麦麹」¥432は、冷奴や納豆のタレの代わりにも。「アウトドア納豆」¥864は納豆の麹漬けで、常温で携帯可能、おにぎりや麺とも相性よし。
食の体験スペース「KANENTE」。毎年12月から4月まで4キロの味噌を仕込む「手前みそ教室」を開催し、発酵文化を伝えています(要予約)。店では、味噌の材料キットや、日本の“国菌”といわれる麹などの販売も。飲む点滴ともいわれる甘酒や、塩麹を家で手作りできるのも楽しい。
2019年6月にオープンした、醤油蔵を改装したカフェ「AKITO COFFEE Tane」も人気。古い窓をパッチワークにした壁の向こうに蔵が見えます。AKITO COFFEEのインスタグラムで営業日を確認して、ぜひ寄りたい!
発酵食品が注目されていますが、昔ながらの天然醸造の味噌はやっぱり美味しい。とっておきのいりこやオリジナル商品も爆買いしてしまいました。こちらのお味噌を使ったほうとうの店にも行ってみたいです!
TEXT:MARI KATSURA PHOTO:MIDORI YAMASHITA