大正2年(1913年)創業、駅前の手打ちそばの店の名物は、山梨を代表するご当地グルメ、鳥もつ煮。鮮度の高い信玄鶏のレバー、ハツ、砂肝、玉道(キンカン)を、醤油と砂糖だけで味付けし飴色に仕上げています。部位によって食感も違い、ご飯にもお酒にも合います! 注文を受けてから調理するので風味のよさは格別、内臓は苦手という人にも好評だというのにも納得です。戦後間もない昭和25年(1950年)ごろからこの店で親しまれ、やがて甲府一帯のそば店の定番料理となったそうです。店の一番人気は、この「鳥もつ煮とそばの、甲府鳥もつ煮セット」¥1,400(税込)。山々が育むおいしい水で打つ蕎麦、海老天ぷらなどが付きます。
「3世代でいらっしゃるお客様も少なくない」と話す、4代目店主の塩見大造さん。信玄公の陣中食だったと言われるほうとうも、こだわりを持って作っています。
名物の鳥もつ煮はビールはもちろん、オリジナルラベルの地ワインにもよく合う。赤白ともにハーフボトル各¥1,800(税込)
B級ご当地グルメの大会で優勝したことでも知られるこちらの鳥もつ煮。甲府駅前で広い世代に親しまれてきた味はB級ではなく特級、正統派の美味なのでぜひ!
TEXT:MARI KATSURA PHOTO:MIDORI YAMASHITA