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更新日:2024年1月24日

歴史公園

山手御門

山手御門とは、山手門(やまのてもん)と山手渡櫓門(やまのてわたりやぐらもん)の総称で、甲府城にあった3つの出入口の1つです。山手門は城門として、山手渡櫓門は武器庫としての役割を果たしていたといわれています。

山手門の画像

【山手門】
(高さ約6m、幅約5m)

山手渡櫓門の画像

【山手渡櫓門】
(高さ約12m、幅約14m)

当時の工法で復元

山手御門は、発掘調査により発見された石垣を土台にし、1700年ごろの絵図をもとに、柳沢吉保が城主だった時代の姿に復元しました。

石垣

当時の石垣を土台にし、その上に一石ずつ野面(のづら)積み(自然石をそのまま積み上げていく方法)で積み上げました。

石積み遺跡の画像

石積みの画像

 

石垣の画像

 

壁・塀

小舞竹(細かく割った竹)を縦横に組み、その間にワラを混ぜた土を塗り、壁の下地をつくります。
その上に土と砂を混ぜた壁材が塗りこまれ、最後に砂を混ぜた漆喰を塗ります。

竹組みの画像

土塗りの画像

壁の画像

 

屋根

野地板(杉板材)を張り、椹(さわら)の木を薄く割った板を重ね葺き、その上にたくさんの瓦を葺きます。
瓦は、平瓦と丸瓦とを交互に組み合わせて並べる本瓦葺で、すべて1枚ずつ手作りです。

屋根の画像

瓦の画像

屋根の画像

 

鯱瓦の画像

棟の両端に向かい合わせて設置されている鯱瓦(しゃちがわら)。頭は火をくぐり抜けるという「虎」の形、体は水を噴いて火を消すという「魚」の形をしています。これは、火事を除けてくれるというおまじないの意味が込められています。

展示室、展望スペース

展示室の画像

山手渡櫓門の中は展示室になっていて、発掘調査で出土した瓦や陶磁器、山手渡櫓門のミニチュア模型、江戸時代の歴史資料などを展示しています。

歴史公園の画像

展示室を抜けると、展望スペースに。富士山や甲府城の稲荷櫓(舞鶴城公園)などが一望できます。歴史公園からの風景は、舞鶴城公園、古(いにしえ)の道とあわせて「関東の富士見百景」の1つに選ばれています。

開館時間

午前9時~午後5時

休館日

月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)

※入場無料。公園は常時開放しています

関連項目