2022年4月にリニューアルオープンした山梨県立図書館内のカフェ。ガラス張りの明るい空間で、知の探究と同時に、美味しいものへの好奇心も満たしてくれる憩いの場だ。ここでは、きのこの魅力をさまざまに味わうことができ、きのこにまつわる本も手に取れる。
白州のきれいな水で育まれた自家栽培のきのこを使った滋味深いスープ、焼き菓子、白州から持ってくる水で入れるコーヒーが人気。「酸化作用で注目されるタモギダケの粉末を隠し味に使った、コクのあるバナナくるみパウンドケーキもおすすめです」と、きのこ愛の尽きない店主の水谷三重子さん。また、漢方で知られる霊芝とグァテマラの豆を合わせたキノコブレンドも目新しく美味しい。苦味も癖になる霊芝茶は、あとからポカポカ体が温まる。
「図書カフェドッグ+日替わりきのこスープ」¥850。コーヒーなどが選べるドリンクセットはプラス¥150(ドリップコーヒー、アイスコーヒー、アイスティー、みかんジュース、りんごジュース)。プリッとした食感のキクラゲ入りソーセージに、ナッツのような風味のオリジナルのドライきのこソースをトッピング。トレーやインテリアには廃棄材を使うなど、随所に物語があるカフェだ。
山梨県立図書館は、JR甲府駅北口からすぐのロケーション。カフェは北口側の入口脇にある。
ゆったりとしたウィングチェアに座って、富士山を眺めながらお茶ができる、図書館内のすてきなカフェ。農場直送の旬のきのこや、乾燥きのこの加工品も買えるのでお土産探しにも寄りたい!
TEXT:MARI KATSURA PHOTO:MIDORI YAMASHITA